人間界

ガヴリール「何もない天界と違ってこっちの世界は便利でいいなあ」

ガヴリール「特にこのインターネットはすごいな　これだけで一日つぶれるぞ」

ガヴリール「ん、ネットゲーム？　結構人気だなこれ、ちょっとやってみるか」

ガヴリール「えーと、楽そうだし回復役でいいか」

「助けてくれー！」

ガヴリール「お、さっそく出番か　はいはいヒールな」

「ありがとう！」

ガヴリール「おー」

「助かりました！」

「天使ktkr！」

「ブヒィィィィィィ！」

ガヴリール「お？　おお…おおおおお…」

　　　　　　　　　　　　　　　　浄　　　化
　　　　　　　ガヴリール・プリフィケーション

ヴィーネ「ガヴリール、学校行くわよ」

「はーい」


きれいなガヴリール「おまたせ、ヴィーネ」


ヴィーネ「今日1時間目数学だけど、宿題はやってきた？」

ガヴリール「もちろんやりましたよー　ヴィーネ、わからないところはありました？」

ヴィーネ「うーん、最後の問題が難しくて自信ないかも」

ガヴリール「じゃあ後で答え合わせしましょう」

ヴィーネ「ええ」

ヴィーネ「それにしてもガヴ、出会った時とすごく変わったわよね」

ヴィーネ「あの頃は」

ガヴリール『人助けとかめんどくさ、自分のことは自分でやれっつーの』

ヴィーネ「とか言ってたのに」

ガヴリール「やめてくださいよーヴィーネ、あの頃の私はいわば仮の姿です」

ガヴリール「ネトゲを通して気づいたんです　人々を導くことのすばらしさに！」

ヴィーネ(きっかけはネトゲなのね)

サターニャ「ふふっ、ペットボトルのキャップを分けずに捨ててやったわ…　なんて悪魔的行為なのかしら」

ガヴリール「あっ、サターニャ！」

サターニャ「げ、天使…　なによ、なんか文句あるわけ？」

ガヴリール「キャップはちゃんと分けて捨てないと、ルールは守らなきゃいけませんよ」

サターニャ「うるさいわね…　ふん、私はいずれ世界を支配する者…大悪魔になった暁にはあんた達みたいな天使なんか全員屈服させてやるわ！」

ガヴリール「そんなことはさせません！いずれあなたを浄化してみせます！」

サターニャ「やれるものならやってみなさい！」

ガヴリール「またメロンパンとられたんですか？」

サターニャ「今日は変な天使に邪魔されたのよ！」

ラフィエル「私のことですかー？」

サターニャ「ヒッ」

ガヴリール「あ、ラフィじゃないですか」

ラフィエル「そうですラフィエルです…　えーと」

ヴィーネ「ガヴの知り合い？」

ラフィエル「え？　あ…もしかしてガヴちゃんですか？」

ガヴリール「もーラフィ、私の顔忘れちゃったんですか？」

ラフィエル「あらあら？」

タプリス(道に迷いました…)

ガヴリール「どうされたのですか？」

タプリス「わっ　あ、あの　教室がわからなくて」

ガヴリール「そうでしたか　それなら私が案内してあげますよ　タプリスもここに入学したんですね」

タプリス(まるで天使のような方です！)

タプリス「あれ？どうして私の名前…」

ラフィエル「あら？タプちゃんじゃないですか～」

タプリス「あ、白羽先輩！」

タプリス「今とっても天使な先輩に学校を案内してもらってたんです」

ラフィエル「あら～　やっぱり優しいですねガヴちゃん」

ガヴリール「そんなことないですよ　大事な後輩ですし当たり前です」

タプリス「え、ガヴちゃんって…　もしかして、あの天真先輩ですか？」

ガヴリール「タプリスまで私のこと忘れちゃったんですか？」

タプリス「えー！？」

ヴィーネ「ガヴ、一緒にお買い物行きましょう」

ガヴリール「いいですね　まずはどこに行きましょうか」


サターニャ「ガヴリール！勝負よ！今日こそあんたを屈服させてやるわ！」

ガヴリール「こちらこそ！あなたを正しい方向へ導いてみせます！」

ラフィエル「ガヴちゃん、私も加勢しますよー」

ガヴリール「ラフィ！」

サターニャ「ちょっと！」


タプリス「天真先輩、ここがわからなくて…」

ガヴリール「いいですよ、ここはこうして…」

……

ガヴリール「…」

ガヴリール「なんだ…　夢か」


おわり