サターニャ「しじみ習慣……侮れないわね！」

ガヴリール「他の会社だと返金保証が関の山。だがしじみ習慣は違う！　なんせ完全無料だら返品の必要すらないのだ！！」

サターニャ「もはや向かうところ敵無しじゃない！」

ガヴリール「しじみをじっくりコトコト煮込んだ煮汁。これが元になってるんだ！」

サターニャ「う……なんとも濃密な匂いがするわね」

ガヴリール「試しに飲んでみな」　グイッ

サターニャ「うえぇ……健康的と言うか、身体に優しい味がするわね。余韻も凄いわ」

タプリス「私も飲んでみます！」　ゴクッ

ガヴリール「普通なら飲みにくい濃い煮汁。それを飲みやすいカプセルにしたのがしじみ習慣だ！」

サターニャ「健康だけでなく飲みやすさまで拘ってるのね！　これなら毎日飲めそうだわ！」

タプリス「煮汁美味しいですぅ」　ゴクゴク

ガヴリール「しじみはアミノ酸が豊富で、体内では作ることのできない必須アミノ酸まで摂れるんだ！」

タプリス「コトコト煮汁をゴクゴクゴクッ！」

サターニャ「全9種類の必須アミノ酸が一度に摂れるなんて欲張りね！」

ガヴリール「更には不足しがちな栄養素も豊富！」

サターニャ「グリシンや亜鉛、更には鉄分にナイアシンまで入ってるの！？」

タプリス「あと少しだけ……あとちょっとだけ飲むのですぅ！」　ゴクゴク　ゴクゴク

ガヴリール「ところでタプリスはなにやってるんだ？」

タプリス「ててて、天真先輩！？　あのその、えっとこれはですね……」

ガヴリール「あーっ！　じっくりコトコト煮込んだしじみの煮汁がなくなってる！」

タプリス「しじみ習慣の濃い煮汁を飲み過ぎちゃって……お腹がタプタプ、タプリスですよぉ」

ガヴリール「これはサンプルだから飲みきられると困るんだよ！　返せ！」　ドスッ

サターニャ「ガヴリールがタプリスに腹パンをした！？」

ガヴリール「無傷……だと！？」

タプリス「しじみ習慣を飲んでいなかったら危なかったですぅ！」

ガヴリール「だがこれでどうだ！　天真流ホワイトブロウ！！　うおぉぉぉおおおおおおおおおお！！！！」

サターニャ「ガヴリールの技がクリーンヒット！！」

タプリス「甘いです……しじみの煮汁よりも甘すぎます！！　ふんっ！！！」

ガヴリール「なんて固い腹筋な……ん……だ」　ガクッ

サターニャ「ガヴリールーーーー！！！！！！！」

タプリス「天真先輩……惜しい天使を亡くしましたですぅ」

サターニャ「まだ終わらせはしない！　この無料サンプルを使う時が来たようね！」

タプリス「ふふふ、その程度ではしじみ習慣の私には勝てませんよ？」

サターニャ「タプリスに勝つ必要はない……何故なら！」

タプリス「？　……ま！　まさか！？」

サターニャ「そのまさかよ！　飲みなさいガヴリール！！」

ガヴリール「……ゴクンッ」

サターニャ「……」

タプリス「……ゴクリッ」

ガヴリール「大天使ガヴリール！　ふっかーつ！！」

サターニャ「ガヴリール！　もう、心配させるんじゃないわよ！」

タプリス「死んだ人が生き返るかも！？　しじみ習慣をお求めのお客さまはこちはまで！」

サターニャ「今なら送料無料！　お試しセットが二箱も貰えるわよ！！」

ガヴリール「ただいまオペレーターを増やしてお待ちしております！！」

ヴィーネ「なにこれ？」

ラフィエル「ヴィーネさん、あれですよ。私たちのアニメの前に放送してる番組！」

ヴィーネ「あー、あったようなー。なかったような？」

ガヴリール「しじみ習慣を飲んでるからガヴリールドロップアウトが始まるんだよ」

ヴィーネ「そうなの？」

サターニャ「ヴィネットはダメダメねぇ！　歌詞覚えてないの？」

ラフィエル「みんなに祝福を――って、あれしじみ習慣のサンプルのことですよ？　」

ヴィーネ「そ、そうだったのね。気が付かなかったわ」

ガヴリール「祝福まで受け取れるしじみ習慣！」

ヴィーネ「みなさんも是非、お試しあれ！！」

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おわり