1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 22:49:42.741 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
サターニャ「気づいちゃった?どうよこれ、かっこいい悪魔って感じじゃない?」ニョキイ

ガヴリール「あれ?お前らってこんなにツノでかかったっけ…」

ヴィーネ「いや、こんなおっきくない…」

サターニャ「実は昨日魔界通販でツノの成長調整剤を買ってみたのよ!」

ガヴリール「それはいいけどさ…」キョロ

ザワザワ…
ツノ…?

ヴィーネ「ここ学校よ!?ツノ消せ!!」

2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 22:51:51.366 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
サターニャ「それなんだけど、おっきくなったからか消せなくなっちゃったのよね。でも消したら薬を使った意味が無いしいいんじゃない?」

ヴィーネ「はあ!?ちょ、ちょっとそれ、やばいじゃない!」

ガヴリール「幸い、いつもの厨二が発動してると思われてるのかみんなスルーしてくれてるな」

サターニャ「厨二ってなによ」

ヴィーネ「………やばいってぇ」プルプル

ガヴリール「大丈夫だって、先生に怒られるとしてもサターニャだけだろうし」

サターニャ「ええっ!?怒られるの!?」

3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 22:53:49.728 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
ガヴリール「そりゃふざけてると思われて怒られるだろ」

ヴィーネ「………」プルプル

ガヴリール「ヴィーネはどうしたんだよさっきから。何がそんなに心配なの?」

ヴィーネ「そ、その様子だとガヴは何とも思ってないようね…」ハア

ガヴリール「どういう意味だ?」

サターニャ「?」

ヴィーネ「サターニャ、あんたのツノすごく、  いのよ…」

6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 22:56:17.233 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
サターニャ「えっ?」

ガヴリール「は?」

ヴィーネ「特にここの曲線と、ここの角度……、あんた鏡見た?」

サターニャ「見たけど、じっくりは見てないわよ」

ヴィーネ「駄目よこんなの……見てられない……」

ガヴリール「お、おいおい、ツノが  いってどういうことだよ、ただのでかいツノにしか見えんのだが」

ヴィーネ「そうよね…天使のあんたにはわからないわよねこんなの…」

ガヴリール「あぁ~、うん、なるほどな。悪魔にしかわからない感覚もあるよな。ツノフェチとかもあるよな、うん」

ヴィーネ「まるで特殊みたいに言わないでくれる!?悪魔にツノの好みがあるのは普通よ!!」

9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 22:58:40.441 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
サターニャ「う、うーん……確かにこれはちょっとイカしすぎかしら…」カガミジー…

ヴィーネ「でしょ!?ちょっと魔界通販で買った薬見せて!!」

サターニャ「うん」ヒョイ

ヴィーネ「………、ほらやっぱり!これメンズ用じゃない!!『これで意中の女の子もあなたのツノにメロメロ♡』って書いてあるし!!」

サターニャ「ふふん、でもヴィネットには効果はあったはみたいね!」

ヴィーネ「私にアピールしてどうすんのよ!!」

サターニャ「だって、身近に男の悪魔なんていないじゃない、他にどうしろってのよ!」

ガヴリール「なんていうか…ほんと馬鹿だなお前は」

13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 23:01:10.855 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
サターニャ「ガヴリールも見なさい、このツノを」ニヤニヤ

ガヴリール「だから私にはわかんないっつの、話聞いてたか?」

サターニャ「何で悪魔なのに効かないのよ!」

ガヴリール「天使だよ」

ガヴリール「それよりこのツノってさ……(ゴツゴツ)出しっぱなしじゃ危なくないか?……あっ」

サターニャ「………どしたのよ?」

ガヴリール「いや、ツノもあったかいんだなって」

サターニャ「は?当たり前でしょ?」

16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 23:03:19.942 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
ヴィーネ「…………」

ガヴリール「どした?サターニャのツノに見とれてんのか?」

ヴィーネ「違うわよ!!」

ヴィーネ「ちょっと思い出してたのよ、ツノが生えてきたときのこと」

ガヴリール「ええ!?ツノって生えてくんの!?」

サターニャ「ガヴリール知らないの?小学校くらいにみんな生えてくるのよ」

ガヴリール「天使は生まれた時から輪っかあるからな、ふーん、それは知らなかったわ」

18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 23:05:30.545 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
ガヴリール「それで?ツノが生えてきたときのことがなんだって?」

ヴィーネ「う、うーん………えっと少し恥ずかしい話なんだけど…」モジモジ

ガヴリール「ツノが生えるのに恥ずかしいも何もあるかよ」

ヴィーネ「恥ずかしいのよ!その…私は少しツノが生えてくるのが遅かったの…」

ガヴリール「それが?」

サターニャ「あー、あの頃ってツノが生えるのが遅いと、バカにされるのよね。既に生えた子達が得意がって」

ガヴリール「ふーん、なんとなく分かった。サターニャもツノが生えるのが遅くてバカにされてたんだな」

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 23:07:33.408 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
サターニャ「私は早かったわよ!!」

ガヴリール「えぇ…」

サターニャ「残念がってんじゃないわよ!!」

ヴィーネ「それで、あの頃は少し落ち込んでたのよね…」

サターニャ「落ち込む必要なんてないわ!遅かれ早かれ私たちにはツノが生えるんだから!」

ヴィーネ「今はそう思うけど、当時はなかなかねぇ…」

22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 23:10:21.562 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
ヴィーネ「そういえば当時、今のサターニャみたいに励ましてくれた子もいたわね」

ガヴリール「へぇ、いい話だな」

ヴィーネ「『あなたもいつか私みたいに立派なツノが生えるから元気だしなさい!』ってね。あの頃の私はその子の言葉に救われたのよ」

サターニャ「いいやつもいたものね」

ガヴリール「ってそれサターニャ本人じゃないの?」

ヴィーネ「えっ」

サターニャ「へ?」

24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 23:13:16.261 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
ガヴリール「いやだっていかにもサターニャが言いそうじゃん」

サターニャ「そんなこと……あったかしら?」

ヴィーネ「え、うそ……だって小学校は別よね、知ってたら覚えてるはずだもの…」

サターニャ「もしかして、魔海の浜辺で泣いてた女の子?」

ヴィーネ「ッ!?何でそれ…!!」

ガヴリール「おいおい!面白くなってきたな!」

ヴィーネ「ちょっとやめやめ!この話終わり!!」ブンブン

25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 23:15:39.127 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
ガヴリール「何でだよ!サターニャ、それはヴィーネだったのか!?」

サターニャ「さあ?でも昔ツノのことで泣いてる女の子に会ったことあるわ、もしかしてそれが……」

ヴィーネ「ないないない!!魔海の浜辺で泣いてたとかない!!」ブンブン

ガヴリール「おい、その時何かあったのか?思い出せ!そして詳しく話せ!」ニヤニヤ

サターニャ「え、ヴィネットがそんな慌てるようなことあったかしら?普通に励ましただけだと思うけど…?あんまり覚えてないわ」

ヴィーネ「アーーーーーーッ!!!!」

ガヴリール「いやでも絶対なんかあったぞこれ!」

27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 23:18:38.985 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
サターニャ「あっそうだ!」

ガヴリール「なんだ!?」

サターニャ「その時ツノを褒められたわ!!」

ガヴリール「ふーん…、え、それだけ?」

サターニャ「それだけって何よ!!」ガタッ

ヴィーネ「!?そ、そうそれだけよ!」

ガヴリール「なんだよつまんないな」

28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 23:20:54.778 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
サターニャ「つまんないってなによ!!悪魔にとってツノが褒められるってのはね、」

ヴィーネ「はい終わりーー!!!」

ガヴリール「え?終わらない終わらない、サターニャなに?」

サターニャ「告白、みたいな愛情表現なのよ」

ヴィーネ「アアアーーーーッ!!!!」

ガヴリール「えっ?」

29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 23:22:58.638 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
ガヴリール「それって、どういうことだ?」

ヴィーネ「違うの違うの!!あの時の私は、その……ツノが生えてなかったから、その子のツノがとっても……かっこよく見えたの」

ガヴリール「ほう?」

ヴィーネ「だからその、変な意味はないわよ!それに昔の話だし!!」

サターニャ「ま、当然ね…大悪魔のツノには惹かれてしまうもの……」

ヴィーネ「うるさーい!!///」

32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 23:24:17.324 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
ガヴリール「ヴィーネは昔も今もサターニャのツノに魅了されまくりってことだな」

ヴィーネ「いやいや今のこのツノはドーピングじゃない、しかもメンズ用だし」

サターニャ「ふっふっふ、なんなら触ってもいいのよヴィネット」

ヴィーネ「うっ………///」

35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 23:26:09.753 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
ヴィーネ「そっかでも……あの時のあの子は、サターニャだったのね………なんか……」

サターニャ「?」

ヴィーネ「残念だわ…」

サターニャ「どうしてよ!!」

ヴィーネ「でも……あの時は…、ありがとね///」

サターニャ「いいのよ、大悪魔として当然のことをしたまでなんだから!」

37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 23:28:43.255 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
サターニャ「ヴィネット、ちょっとツノ見せてみなさい」

ヴィーネ「急に何よ」

サターニャ「あの時の子だと思うと見てみたくなって」

ガヴリール「私にも見せてよ、まじまじ見たことなかったし」

ヴィーネ「だからここ学校だって…」

サターニャ「少しくらいなら平気よ!」ニョキィ

ヴィーネ「お前が言うな!」

38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 23:30:59.628 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
ヴィーネ「仕方ないわね……はい」ポン

ガヴリール「おー、普通じゃん」

ヴィーネ「あの後生えてきたから…」

サターニャ「ふふ、ヴィネット、綺麗なツノじゃない」

ヴィーネ「えっ、えぇ…!?///」

ガヴリール「(うわすごい照れた)」

40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 23:32:11.883 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
サターニャ「だから言ったでしょ、心配するなって!」

ヴィーネ「そ、そうよ、こんなの……別に普通のツノよ…///」モジモジ

ヴィーネ「そ、それに、サターニャのツノだって、昔から綺麗で、雄々しくて…///」

サターニャ「なっ……///」ボフン

ヴィーネ「………///」

サターニャ「………///」

ガヴリール「(………わからなすぎる)」

44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 23:34:18.549 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
ヴィーネ「(思い出のあの子がサターニャだったなんてね、びっくりしたけど少し納得しちゃったわ)」

ヴィーネ「(私やっぱりサターニャのツノが好きなのかもしれない……)」

ヴィーネ「(あの子が初恋の相手だった、なんて死んでも言えないわね……)」

45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/29(水) 23:35:40.224 ID:OhdRmKcY0NIKU.net
グラサン「胡桃沢、なんだそのふざけたツノは」

サターニャ「これは地ヅノよ!!」

グラサン「廊下に立ってろ」

サターニャ「………」グスン



おわり

引用元: ヴィーネ「サターニャ何よそのツノ!?」