1: 名無しさん@おーぷん 24/04/23(火) 22:50:38 ID:SSZp

宮尾美也「自分の名前の入った将棋の駒が出来るなんて、すごいですね~」

P「そうだな。ここじゃないとなかなか出来ないよな」

美也「ところで、この『美也』って駒、どう動くと思いますか~?」

3: 名無しさん@おーぷん 24/04/23(火) 22:52:50 ID:SSZp

美也「む~ん。もう一ひねり、いいですか~?」

P「……それなら、駒を飛び越えられるというのは? 桂馬みたいに」

美也「おお~……それは、強すぎるのでは、ないでしょうか~?」

P「ゲームバランスも考えなきゃいけないのか……じゃあ、進めるのは最大3マスでどうだ?」

美也「なるほど~。それは名案ですな~」

P「気に入ってくれて良かったよ」

4: 名無しさん@おーぷん 24/04/23(火) 22:53:40 ID:SSZp

美也「成ると、前だけだと使えないので、後ろにも同じように進めるようにするのは、いかがでしょう?」

P「いかがと言われても……美也が良いなら、良いんじゃないか?」

美也「そうですね~……おや?」

P「どうした?」

5: 名無しさん@おーぷん 24/04/23(火) 22:54:49 ID:SSZp

美也「成ったときの名前を、考えてませんでした~」

P「ははは、たしかに、名前も考えなきゃな」

美也「成った美也なので、成美ですかね~?」

P「別人になっちゃったな」

美也「あるいは、成美也ですか~?」

P「響きは名字みたいだな」

美也「……良いことを思いつきました~!」

6: 名無しさん@おーぷん 24/04/23(火) 22:55:31 ID:SSZp

P「お、どうするんだ?」

美也「あの~、プロデューサーさん。私は、ここで秘密の作業をするので、少し席を外してもらえませんか~?」

P「別に構わないけど……何かあったら、すぐ連絡してくれよな」

美也「はい~」

……

7: 名無しさん@おーぷん 24/04/23(火) 22:56:12 ID:SSZp

prrrr

P「美也、何かあったか?」

美也『終わりました~。戻ってきてもらって、大丈夫ですよ~』

P「思ったより早かったな。今から行くよ」

美也『慣れもありますからね~。それでは、待ってますね~』

……

8: 名無しさん@おーぷん 24/04/23(火) 22:57:11 ID:SSZp

P「秘密の作業お疲れ様」

美也「ありがとうございます~。プロデューサーさんは、どこに行ってたんですか~?」

P「お土産コーナーだよ。将棋の駒をかたどったお菓子もいろいろあったし、山形らしく、さくらんぼ関連も多かったな」

美也「おお~。あとで、私も寄っても、いいですか~?」

P「もちろん。というか、まだ買ってないからな。みんなの分は美也と相談して買おうと思ってたし」

美也「わかりました~」

9: 名無しさん@おーぷん 24/04/23(火) 22:58:48 ID:SSZp

P「ところで、慣れもあるって言ってたけど、何をして……と、どこまで聞いても良いんだ?」

美也「ふふふ……私の駒の裏に、成ったときの文字を入れていたんですよ~」

P「へえ、なんて入れたんだ?」

美也「今は、秘密ですよ~。また教えますね~」

P「教えてくれるんだな。楽しみにしておくよ」

10: 名無しさん@おーぷん 24/04/23(火) 22:59:27 ID:SSZp

美也「私も楽しみですよ~」

P「ん?」

美也「ふふふ~」

美也(私の名前の裏には……)

11: 名無しさん@おーぷん 24/04/23(火) 22:59:55 ID:SSZp

美也(プロデューサーさんの名字を入れました~)

美也(10年後、そう『成る』ときに見せますね~)

美也(ちょっと長めの、詰め将棋ですよ~)

おわり

引用元: 宮尾美也「『美也』という駒」