ガヴ「水見式か、懐かしいな」

サターニャ「あんたやったことあるの？」

ガヴ「まぁ天使学校に入る前にみんなやるしな」

ヴィーネ「ちなみに二人は何系だったの？」

ガヴ「具現化系だったかな」

ラフィ「はぁ……はぁ……///私は変化系でした」

サターニャ「えっとグラスはないし紙コップでいいかしら……葉っぱを乗せてっと」

ヴィーネ「お前がやるんかい」

サターニャ「ここに悪魔力を注ぐ！」

ヴィーネ「おお！？」

ラフィ「わぁ……」

ガヴ「……」

サターニャ「……何もかわんないじゃない！」

ガヴ「才能ないんだろ」

ラフィ「いえ！待ってください！うっすら色が……」

ヴィーネ「あ！ほんと……ちょっと赤い？」

ラフィ「サターニャさんは放出系ですね！」

サターニャ「強化系がよかったんだけど……ぱっとしないわ！」

ラフィ「まぁまぁ、強化系に近いしいいじゃないですか」

サターニャ「むう～……」

ヴィーネ「私もやる！」

ガヴ「ヴィーネは多分強化系かな？」

ヴィーネ「え！？やらなくてもわかるの？」

ラフィ「昔そういう性格判断が流行ったんですよ～、強化系は単純一途だそうですよ？」

ヴィーネ「は！？べっ、別に私一途じゃないし！？」

ラフィ「うふふ～♪」

サターニャ「ねぇ！放出系は？」

ガヴ「短気で大雑把。ヴィーネさっさとやれよ」

サターニャ「誰が短気で大雑把よ！」

ヴィーネ「むむっ……」

ｸﾙｸﾙ……

ラフィ「あら？葉っぱが回ってますね」

ガヴ「あれ？操作系かぁ」

ヴィーネ「ねぇ！操作系はどんな性格なの！？」

ガヴ「なんだっけ？」

ラフィ「忘れちゃいましたね」

ヴィーネ「白々しい！」

サターニャ「そういえば変化系はどんな性格なのよ？」

ラフィ「忘れちゃいましたね」

ヴィーネ「白々しすぎる！」

ラフィ「ちなみに変化量で力の強弱もわかるんですよ？」

サターニャ「私ほぼ変わらなかったんだけど！？」

ガヴ「私も久々にやってみっかな……ほれ！」

ﾁｬﾎﾟﾝ……　

ラフィ「あれ？」

ヴィーネ「ん？葉っぱが沈んじゃったわよ？」

サターニャ「これが具現化系なの？」

ガヴ「いや具現化系は水に不純物が出るんだけど……おかしいな」

ラフィ「ある意味不純物でしょうかね？」

ガヴ「もしかして特質系になっちゃったのかなあ……」

サターニャ「え！？変わることもあるの！？」

ラフィ「ごく稀に特質に変化することはあると聞いたことが……さすがガヴちゃんです」

ヴィーネ「ちなみに前はどんな変化したの？」

ガヴ「私はゼルエル姉さんと一緒で光の粒が浮かんできたんだが……」

ヴィーネ「なにそれ！見たかった～」

ラフィ「すっごい綺麗でしたのに……」

サターニャ「今は葉っぱが沈むのね……」

ガヴ「ラフィもやってみろよ？」

ラフィ「え？私もですか！？」

サターニャ「あんただけやってないじゃないの！ほら！」

ラフィ「サターニャさんに言われたら仕方ないですね……むっ！」

ガヴ「……」

ヴィーネ「……」

…………

サターニャ「んなーっはっは！何にも変わらないわ！才能ないのね！」

ヴィーネ「変化系ってどんな変化するの？」

ガヴ「味が変わる。特質以外で唯一見た目で判断できん」

サターニャ「んな……」

ラフィ「ふぅっ……いいですよ？」

ガヴ「サターニャ舐めてみろよ」

サターニャ「なんで私なのよ！？」

ラフィ「あぁっ！サターニャさんに舐められちゃうなんて！///」

ヴィーネ「やめろ」

ガヴ「前はメロンパン味だったぞ？」

サターニャ「ほんとに！？じゃあ……」ﾍﾟﾛ

ラフィ「私のお水おいしいですか？♡」

ヴィーネ「やめろっつってんでしょ！」

サターニャ「ぶぺっ！すっぱ！？なにこれ腐ってる！」

ラフィ「がーん！腐ってませんよ！」

ガヴ「まぁ前から酸っぱくなるんだけどな……そんなにか？」

ヴィーネ「アンタひどいわね……」

サターニャ「ちなみに強化系はどんな感じになるのよ」

ラフィ「水の量が変化するんですよ」

ガヴ「タプリスはなんかすごい増えたり減ったりして波打ってたな」

ヴィーネ「タプちゃん……」

サターニャ「とにかく！これを極めれば大悪魔に一歩近づくのよね！？」

ヴィーネ「いやそれはないでしょ……」

ガヴ「そうだぞ」

ラフィ「もちろんです」

ヴィーネ「おいこら！さらっと嘘をつくな！」

サターニャ「じゃあ今日からこの修行をするわ！目にものみせてやるんだから！」

ヴィーネ「ちょっとサターニャ！？」

ガヴ「あいつ強化系よりかな？」

ラフィ「でしょうね～」

……一週間後……

ヴィーネ「ね……ねぇガヴ？」

ガヴ「んー？どした？」

ヴィーネ「明日の休み一緒に出かけない？商店街で映画のチケットあたっちゃって」

ガヴ「うーん……明日はネトゲが忙しくって……」

ヴィーネ「ガヴ？」

ガヴ「ひぃ……いきますいきます！怖いから笑顔で睨まないで！」

ラフィ「いまです！ヴィーネさん水見式を！」

ガヴ「は？」

ヴィーネ「え！？また！？」

ラフィ「ちょっと気になっていたので！お願いします」

ヴィーネ「い……いいけど……むむっ！」

ﾎﾟｺｯﾎﾟｺｯ

ガヴ「おぉ？水が沸騰してる……？」

ヴィーネ「あれ！？なんで！？」

ラフィ「私の目に狂いはありませんでした！ヴィーネさんは重要イベント時のみ特質に変化します！」

ガヴ「すげーな」

ヴィーネ「じゅ！重要じゃないし！？別にガヴとのデートなんて重要じゃないし！」

ガヴ「テンパりすぎでしょ……」

サターニャ「んなーっはっはっは！色ボケども！刮目しなさい！？」

ガヴ「は？」

ラフィ「わぁ♪」

ヴィーネ「ほっ……」

サターニャ「見てみなさい！私の一週間の修行の成果を！じぇええい！」

ガヴ「ん……？」

ラフィ「あれ？」

ヴィーネ「……あら、青ね。すごく微妙だけど」

ガヴ「相変わらずすっげー薄いな……」

ヴィーネ「空の反射かと思ったわ」

サターニャ「私はこの一週間で7色に変化させることができるようになったのよ！」

ガヴ「お前が一番色ボケじゃねーか」

ヴィーネ「それ違うから！っていうかサターニャ、変化の幅を強めないと意味が……」

ラフィ「……」

サターニャ「えぇ！？なんでよ！？すごくない！？」

ガヴ「あーはいはい。すごいすごい。すごいから帰ろうぜ」

ヴィーネ「あっ！ガヴ待って！明日7時集合でいい？」

ガヴ「はえーよ！」

サターニャ「ちょっと待ちなさいよ！こら！頑張ったのに～！」

ラフィ「……」

ラフィ（すごくないですか！？）

end