サターニャ「とはいえさすがに私だけ持ってないのは…」

『免許 楽にとれる方法』ｶﾁｯ

サターニャ「AT免許ってのがいいみたいね…
そもそもATとかMTって何よ？あ、A(悪魔) T(天使)限定って事ね！私にぴったりじゃない！」

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教習所

サターニャ「AT限定免許ってやつが欲しいんだけど」

受付「はぁ…」

サターニャ「こんなにお金取るんだから楽に取らせなさいよね！」

受付「えっと…ATでよろしいんですよね？」

サターニャ「悪魔だから当然でしょ！」

受付「？？？」

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教官「じゃあ胡桃沢さん、今日すいてるし早速乗ってみようか」

サターニャ「えっ」

サターニャ「いやあの今日はお試しというか、見学というか…」

教官「もうお金払って原簿もあるんでしょ？うまくいけばハンコあげるから」

サターニャ「し、仕方ないわね…」

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教官「右がアクセル左がブレーキね、シートベルト締めて」

サターニャ「えーっと、お箸を持つ方が右よね？」

教官「そ、そうだね！胡桃沢さんが右利きならね」

サターニャ「こっちがアクセルね、左足は何処に置くの？」

教官「端のほうに置く場所があるから」

サターニャ「これ右足をいちいち動かすの？めんどくさいわね…
右足をアクセルに置いて左足をブレーキに置けば良くない？」

教官「良くないよ！？」

教官「じゃあ大回りしてみようか、アクセルゆっくり踏んで発進してみて」

サターニャ「…」ｸﾞｯ

ﾌﾞ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ

サターニャ「う、動いたわ！」

教官「そうだね」

ﾌﾞ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ

サターニャ「早っ！50キロぐらい出てるわよねこれ」

教官「10キロくらいだね」

ﾌﾞ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ

教官「ちょ、ぶつかるぶつかる！ハンドル切って！」

サターニャ「えっ、切っちゃうの！？」

教官「ぐるって回して！」

サターニャ「こ、こうね！」ｸﾞﾙｸﾞﾙ

教官「逆！逆！！」

サターニャ「あああああ」

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教官「…ハンコはまた今度ね」

サターニャ「…」ﾊｧﾊｧ

ヴィーネ「この前、サターニャがこそこそと教習所に入るの見たわよ」

ガヴリール「なんだ結局とるんじゃん」

ヴィーネ「大丈夫かしら、学科も技能も心配ね」

ラフィエル「ガヴちゃんでもとれたんです、大丈夫ですよ」

ヴィーネ「そうね、ガヴと一緒に高速教習行ったときは死ぬかと思ったわ」

ガヴリール「二人とも大げさだぞ、ちょっと方面間違えてUターンしただけじゃん
あと眠くなってフラフラしたり」

ヴィーネ「あんたやっぱり免許返納したら？」

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教官「胡桃沢さん、きみ学科は進んでるのに技能全く進んでないね」

サターニャ「私はいざ道路に出たときに困らないようにじっくりやるタイプなのよ」ﾌﾌﾝ

教官「いい心がけだね、でもそろそろ『発進と停止』から先に進みたいよね」

サターニャ「あんたがハンコくれれば進めるのよ！」

教官「貰えるように頑張ろうね」

教官「胡桃沢さん、学科は終わったんだね」

サターニャ「あんたも学科みたいにポンポンハンコくれればいいのよ」

教官「あげたいんだけどね」

サターニャ「今日は何するの？」

教官「S字クランクってのをやるよ、やりたくないけど」

サターニャ「なーっはっは！任せなさい！」

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サターニャ「あああああ」

教官「胡桃沢さん落ち着こう、まずハンドル戻してバックしよう」

サターニャ「あれ、今どっちにハンドル回してたんだっけ！？」

教官「右だね」

サターニャ「ぐぬぬぬっ」ｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙ

教官「いやそれだと左に回しすぎだね！？」

サターニャ「あ、ああアクセル踏んでるのに動かないんだけど！！」ｸﾞｯｸﾞｯ

教官「そりゃ僕がブレーキ踏んでるからね！」

サターニャ「じゃあ足離しなさいよ！」

教官「大丈夫！？絶対ぶつけないでね！？」

半年後

サターニャ「見なさい！ついに私もドライバーの仲間入りよ！」

ガヴリール「ようやくか」

ヴィーネ「頑張ったわねサターニャ！」

ラフィエル「サターニャさん、成長しましたね！」

サターニャ「坂道もS字も楽勝よ！」

ガヴリール「…お前それ、仮免許じゃん」

サターニャ「なーっはっは！明日から二段階よ！」

ヴィーネ「そのペースだと本免いつになるのよ！」

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教官1「胡桃沢さん、ようやく仮免許だね」

教官2「効果測定20回くらい受けてた」

教官3「修了検定なんてうちの教官全員が担当して5周くらいしてるよ」



おわり