1: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 17:28:15.28ID:AG7r9i0s.net
穂乃果(おかしくない?)
穂乃果(ライブ見に来てくれるのほとんど女の子だし)
穂乃果(道歩いてても全然男の人と会わないし)
穂乃果(思えば私ここ最近男の人と話した記憶がないし)
穂乃果「なんか…おかしい気がする」
穂乃果(ライブ見に来てくれるのほとんど女の子だし)
穂乃果(道歩いてても全然男の人と会わないし)
穂乃果(思えば私ここ最近男の人と話した記憶がないし)
穂乃果「なんか…おかしい気がする」
8: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 17:33:55.35ID:AG7r9i0s.net
海未「何がおかしいんですか?」
穂乃果「海未ちゃん」
海未「そんな深刻そうな顔をしていたら心配するじゃありませんか」
穂乃果「うーん…私の気のせいかもしれないんだけどね」
海未「ふむ、話してみてください」
穂乃果「なんだか、男の人が少ない気がするなぁって」
海未「……?」
穂乃果「海未ちゃん」
海未「そんな深刻そうな顔をしていたら心配するじゃありませんか」
穂乃果「うーん…私の気のせいかもしれないんだけどね」
海未「ふむ、話してみてください」
穂乃果「なんだか、男の人が少ない気がするなぁって」
海未「……?」
10: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 17:42:24.97ID:AG7r9i0s.net
穂乃果「海未ちゃん? どうしたの?」
海未「いえ、穂乃果が不思議な事を言うもので」
穂乃果「?? 不思議な事?」
海未「ええ」
穂乃果「そうかな、男の人が少ないって思うの、そんなに不思議かな?」
海未「ええ、そもそも」
海未「『オトコノヒト』って、何ですか?」
海未「いえ、穂乃果が不思議な事を言うもので」
穂乃果「?? 不思議な事?」
海未「ええ」
穂乃果「そうかな、男の人が少ないって思うの、そんなに不思議かな?」
海未「ええ、そもそも」
海未「『オトコノヒト』って、何ですか?」
14: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 17:52:04.89ID:AG7r9i0s.net
穂乃果「……んん?」
ピトッ
海未「何で急にオデコ触るんですか」
穂乃果「いや、熱があるのかと思って」
海未「至って平熱ですよ」
穂乃果「確かに。それだと余計に問題ありだね」
海未「言ってる意味がよく分からないのですが…」
穂乃果「海未ちゃん、私が誰だか分かる?」
海未「高坂穂乃果。私の幼馴染です」
穂乃果「OK。私の他にもう一人いるよね?」
海未「はぁ……南ことりですが」
穂乃果「うん、海未ちゃんは正常だ。じゃあ男の人って言葉の意味も分かるよね?」
ピトッ
海未「何で急にオデコ触るんですか」
穂乃果「いや、熱があるのかと思って」
海未「至って平熱ですよ」
穂乃果「確かに。それだと余計に問題ありだね」
海未「言ってる意味がよく分からないのですが…」
穂乃果「海未ちゃん、私が誰だか分かる?」
海未「高坂穂乃果。私の幼馴染です」
穂乃果「OK。私の他にもう一人いるよね?」
海未「はぁ……南ことりですが」
穂乃果「うん、海未ちゃんは正常だ。じゃあ男の人って言葉の意味も分かるよね?」
15: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 18:01:07.02ID:AG7r9i0s.net
海未「……」
海未「???」
穂乃果「何で!!」
海未「何でと言われましても、分からないものは分からないです」
穂乃果「海未ちゃん、冗談で言ってるなら滑ってるよそれ」
海未「受けを狙っているつもりはないんですが」
穂乃果「むー、いいよもう。海未ちゃんがいくら白ばっくれても皆に聞けばいいもん」テクテク
海未「あ、穂乃果」
海未「いったいどうしてしまったんでしょうか」
海未「オトコノヒトって、何なんでしょう」
海未「???」
穂乃果「何で!!」
海未「何でと言われましても、分からないものは分からないです」
穂乃果「海未ちゃん、冗談で言ってるなら滑ってるよそれ」
海未「受けを狙っているつもりはないんですが」
穂乃果「むー、いいよもう。海未ちゃんがいくら白ばっくれても皆に聞けばいいもん」テクテク
海未「あ、穂乃果」
海未「いったいどうしてしまったんでしょうか」
海未「オトコノヒトって、何なんでしょう」
17: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 18:12:16.12ID:AG7r9i0s.net
ことり「穂乃果ちゃん。どうしたの?」
ことり「え? オトコノヒト?」
ことり「うーん、ごめん。ちょっと分かんないや」
花陽「あ、穂乃果ちゃん」
花陽「え? オトコノヒト?」
花陽「……新しいお米の品種とか?」
花陽「あっ、違うの!? ごめん、そんなに落ち込まないで!」
凛「あっ、穂乃果ちゃんだ」
凛「そんなに必死になってどうしたの?」
凛「ん? オトコノヒト? オトコノコ? オトコ? ダンセイ? トノガタ?」
凛「何かの呪文かにゃ?」
ことり「え? オトコノヒト?」
ことり「うーん、ごめん。ちょっと分かんないや」
花陽「あ、穂乃果ちゃん」
花陽「え? オトコノヒト?」
花陽「……新しいお米の品種とか?」
花陽「あっ、違うの!? ごめん、そんなに落ち込まないで!」
凛「あっ、穂乃果ちゃんだ」
凛「そんなに必死になってどうしたの?」
凛「ん? オトコノヒト? オトコノコ? オトコ? ダンセイ? トノガタ?」
凛「何かの呪文かにゃ?」
19: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 18:22:03.25ID:AG7r9i0s.net
絵里「あら、穂乃果」
絵里「……?」
絵里「希、にこ、聞いたことある?」
希「いやー、全然」
にこ「分かんないわね」
絵里「そうよね、私もさっぱりだわ」
希「穂乃果ちゃん、分かったらウチらにも教えてな」
絵里「ええ、何だか気になるわ」
にこ「ていうか、何でそんな深刻そうな顔してるわけ?」
絵里「……?」
絵里「希、にこ、聞いたことある?」
希「いやー、全然」
にこ「分かんないわね」
絵里「そうよね、私もさっぱりだわ」
希「穂乃果ちゃん、分かったらウチらにも教えてな」
絵里「ええ、何だか気になるわ」
にこ「ていうか、何でそんな深刻そうな顔してるわけ?」
20: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 18:30:14.24ID:AG7r9i0s.net
穂乃果「……」
穂乃果「……」
穂乃果「……も」
穂乃果「もーーー!! 皆して穂乃果をからかってー!」
穂乃果「ドッキリにしても質が悪いよ! ていうかネタが分かりにくい!」
穂乃果「……はぁ、真姫ちゃんのとこに行こ」
穂乃果「真姫ちゃんならこんな変なことに協力したりしないよね」
穂乃果「……」
穂乃果「……も」
穂乃果「もーーー!! 皆して穂乃果をからかってー!」
穂乃果「ドッキリにしても質が悪いよ! ていうかネタが分かりにくい!」
穂乃果「……はぁ、真姫ちゃんのとこに行こ」
穂乃果「真姫ちゃんならこんな変なことに協力したりしないよね」
21: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 18:37:26.47ID:AG7r9i0s.net
真姫「~~♪」
穂乃果「真姫ちゃーん!」
真姫「ヴェエ!? き、急にどうしたのよ!」
穂乃果「真姫ちゃんに聞きたいことがあって!」
真姫「聞きたいこと?」
穂乃果「うん、皆真面目に答えてくれないの」
穂乃果「真姫ちゃんは男の人って言葉、分かるよね?」
真姫「オトコノヒト?」
穂乃果「うん!」
真姫「何それ、意味分かんない」
穂乃果「真姫ちゃーん!」
真姫「ヴェエ!? き、急にどうしたのよ!」
穂乃果「真姫ちゃんに聞きたいことがあって!」
真姫「聞きたいこと?」
穂乃果「うん、皆真面目に答えてくれないの」
穂乃果「真姫ちゃんは男の人って言葉、分かるよね?」
真姫「オトコノヒト?」
穂乃果「うん!」
真姫「何それ、意味分かんない」
23: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 18:47:43.28ID:AG7r9i0s.net
穂乃果「ま…真姫ちゃん?」
真姫「変な遊びなら付き合わないわよ。次の曲作るのに忙しいんだから」
穂乃果「いやいやいや、変な遊びしてるの真姫ちゃんの方でしょ?」
真姫「はぁ?」
穂乃果「真姫ちゃん、別に皆に便乗して付き合う必要ないんだよ?」
真姫「…あなた、熱でもあるんじゃない?」
穂乃果「…じ、じゃあさ! 真姫ちゃんてお医者さん志望だよね!?」
真姫「急になんなのよ…」
穂乃果「そこでひとつ質問! 赤ちゃんてさ、どうやったら出来るか分かる?」
真姫「なんで唐突にそんなこと聞いてくるのよ、そんなの授業で習うじゃない」
穂乃果「いいからいいから!」
真姫「変な遊びなら付き合わないわよ。次の曲作るのに忙しいんだから」
穂乃果「いやいやいや、変な遊びしてるの真姫ちゃんの方でしょ?」
真姫「はぁ?」
穂乃果「真姫ちゃん、別に皆に便乗して付き合う必要ないんだよ?」
真姫「…あなた、熱でもあるんじゃない?」
穂乃果「…じ、じゃあさ! 真姫ちゃんてお医者さん志望だよね!?」
真姫「急になんなのよ…」
穂乃果「そこでひとつ質問! 赤ちゃんてさ、どうやったら出来るか分かる?」
真姫「なんで唐突にそんなこと聞いてくるのよ、そんなの授業で習うじゃない」
穂乃果「いいからいいから!」
24: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 18:50:55.26ID:AG7r9i0s.net
真姫「そんなの、コウノトリさんが運んでくるに決まってるでしょ」
28: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 19:03:32.24ID:AG7r9i0s.net
穂乃果「……ぷ」
穂乃果「あはははははは!」
真姫「何笑ってんのよ」
穂乃果「だ、だって真姫ちゃん。それはいくらなんでも無理があるでしょ…あはははっ!」
真姫「何がおかしいの?」
穂乃果「コウノトリって…さすがにそれで押し通すのは苦しいよ」
真姫「穂乃果が聞いてきたから答えただけでしょ」
穂乃果「く、くくくっ…」
真姫「……」
真姫「ねぇ」
真姫「何がおかしいの?」
穂乃果「あはははははは!」
真姫「何笑ってんのよ」
穂乃果「だ、だって真姫ちゃん。それはいくらなんでも無理があるでしょ…あはははっ!」
真姫「何がおかしいの?」
穂乃果「コウノトリって…さすがにそれで押し通すのは苦しいよ」
真姫「穂乃果が聞いてきたから答えただけでしょ」
穂乃果「く、くくくっ…」
真姫「……」
真姫「ねぇ」
真姫「何がおかしいの?」
29: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 19:13:55.42ID:AG7r9i0s.net
穂乃果「え」
真姫「私も穂乃果も、そうやって産まれてきたんじゃない」
真姫「そんなに笑うことじゃないでしょ」
真姫「私はね、本気で医者になりたいと思ってるの」
真姫「他のことならともかく、医学関係のことであんまりふざけられると、いい気分はしない」
真姫「これ以上変なこと言って私のことからかうつもりなら」
真姫「帰って」
穂乃果「ま、真姫ちゃ…」
真姫「…」キッ
穂乃果「…う、うん。ごめん、帰るね…」
真姫「私も穂乃果も、そうやって産まれてきたんじゃない」
真姫「そんなに笑うことじゃないでしょ」
真姫「私はね、本気で医者になりたいと思ってるの」
真姫「他のことならともかく、医学関係のことであんまりふざけられると、いい気分はしない」
真姫「これ以上変なこと言って私のことからかうつもりなら」
真姫「帰って」
穂乃果「ま、真姫ちゃ…」
真姫「…」キッ
穂乃果「…う、うん。ごめん、帰るね…」
34: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 20:46:38.72ID:AG7r9i0s.net
トボトボ…
穂乃果「真姫ちゃん、本気で怒ってた…」
穂乃果(コウノトリが赤ちゃんを運んでくるって、本気で思ってる)
穂乃果(皆も、ドッキリなんかじゃなく、本当に男の人なんていないと思ってるみたい)
穂乃果「……」キョロキョロ
「……デサー」「エー、ホントニー」「ネーネー」「ナニー?」
穂乃果(やっぱり、こうして周りを見ても、いない…)
穂乃果(男の人が、全然見当たらない)
穂乃果「真姫ちゃん、本気で怒ってた…」
穂乃果(コウノトリが赤ちゃんを運んでくるって、本気で思ってる)
穂乃果(皆も、ドッキリなんかじゃなく、本当に男の人なんていないと思ってるみたい)
穂乃果「……」キョロキョロ
「……デサー」「エー、ホントニー」「ネーネー」「ナニー?」
穂乃果(やっぱり、こうして周りを見ても、いない…)
穂乃果(男の人が、全然見当たらない)
42: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 22:24:48.12ID:AG7r9i0s.net
穂乃果(今まであんまり意識したことなかったけど)
穂乃果(極端に少ない…というか、今はホントに一人も見当たらない)
穂乃果(でも、全くいない訳じゃない、よね)
穂乃果(少なくともライブの時とかに数人見かけるし)
穂乃果(そもそも、私にはお父さんが)
穂乃果「…って、そうだ!!」
穂乃果「家に行けばお父さんいるじゃん!」
穂乃果(極端に少ない…というか、今はホントに一人も見当たらない)
穂乃果(でも、全くいない訳じゃない、よね)
穂乃果(少なくともライブの時とかに数人見かけるし)
穂乃果(そもそも、私にはお父さんが)
穂乃果「…って、そうだ!!」
穂乃果「家に行けばお父さんいるじゃん!」
43: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 22:32:51.15ID:AG7r9i0s.net
――穂むら
ガラガラ
穂乃果「ただいまー!」
雪穂「お姉ちゃん。おかえりー」
穂乃果「あれ、今日は雪穂が店番なんだ」
雪穂「うん、ほむまんの作り置きなくなっちゃったから、私が入ってる」
穂乃果「? ふーん、お母さんは?」
雪穂「? いやだから、厨房だけど?」
ガラガラ
穂乃果「ただいまー!」
雪穂「お姉ちゃん。おかえりー」
穂乃果「あれ、今日は雪穂が店番なんだ」
雪穂「うん、ほむまんの作り置きなくなっちゃったから、私が入ってる」
穂乃果「? ふーん、お母さんは?」
雪穂「? いやだから、厨房だけど?」
44: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 22:41:23.06ID:AG7r9i0s.net
穂乃果「……え?」
雪穂「どしたの、ぽかんとした顔して」
穂乃果「な、なんでお母さんが厨房にいるの?」
雪穂「…ちょっとお姉ちゃん、大丈夫? 練習のしすぎで疲れてる?」
穂乃果「疲れてなんかないよ! ねぇ、何でなの雪穂!?」
雪穂「うわっ! お、落ちついてよお姉ちゃん」
雪穂「なんでも何も、ほむまん作ってるからに決まってるじゃん」
雪穂「どしたの、ぽかんとした顔して」
穂乃果「な、なんでお母さんが厨房にいるの?」
雪穂「…ちょっとお姉ちゃん、大丈夫? 練習のしすぎで疲れてる?」
穂乃果「疲れてなんかないよ! ねぇ、何でなの雪穂!?」
雪穂「うわっ! お、落ちついてよお姉ちゃん」
雪穂「なんでも何も、ほむまん作ってるからに決まってるじゃん」
46: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 22:47:08.34ID:AG7r9i0s.net
穂乃果「……」
フラッ…
雪穂「お、お姉ちゃん!? 大丈夫!?」
穂乃果「だ、大丈夫……中、入るね」
雪穂「う、うん」
穂乃果「……」
フラッフラッ…
雪穂「どうしたんだろ…」
雪穂「お母さんが厨房にいるのなんて当たり前なのに」
フラッ…
雪穂「お、お姉ちゃん!? 大丈夫!?」
穂乃果「だ、大丈夫……中、入るね」
雪穂「う、うん」
穂乃果「……」
フラッフラッ…
雪穂「どうしたんだろ…」
雪穂「お母さんが厨房にいるのなんて当たり前なのに」
47: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 22:53:42.83ID:AG7r9i0s.net
フラフラ…
穂乃果(そうだよ…)
穂乃果(私はなんでこんなにショックを受けてるんだろ)
穂乃果(お母さんだって、『時々』厨房に入ることはあった)
穂乃果(注文が多い時とかは、私か雪穂が接客とレジ打ちして)
穂乃果(『たまに』お父さんのフォローをしてたはずなんだ)
穂乃果(お母さんが厨房にいるのなんて、ちょっと『珍しい』だけ)
穂乃果(動揺する必要なんて、どこにも――)
穂乃果(そうだよ…)
穂乃果(私はなんでこんなにショックを受けてるんだろ)
穂乃果(お母さんだって、『時々』厨房に入ることはあった)
穂乃果(注文が多い時とかは、私か雪穂が接客とレジ打ちして)
穂乃果(『たまに』お父さんのフォローをしてたはずなんだ)
穂乃果(お母さんが厨房にいるのなんて、ちょっと『珍しい』だけ)
穂乃果(動揺する必要なんて、どこにも――)
49: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 23:06:45.25ID:AG7r9i0s.net
シュゥゥゥゥ…グツグツグツ…
穂乃果(ああ、小豆を茹でる匂いだ)
穂乃果(小さい頃からずっと嗅いできたから、もうすっかり飽きちゃった匂いだ)
穂乃果(餡子に飽きてなかった頃は、よくつまみ食いしに来たっけ)
穂乃果(見つからないように、抜き足差し足で厨房にこっそり入っていって)
穂乃果(でも、たまに見つかっちゃって)
穂乃果(お父さんがこっちを振り向いて――)
穂乃果(ああ、小豆を茹でる匂いだ)
穂乃果(小さい頃からずっと嗅いできたから、もうすっかり飽きちゃった匂いだ)
穂乃果(餡子に飽きてなかった頃は、よくつまみ食いしに来たっけ)
穂乃果(見つからないように、抜き足差し足で厨房にこっそり入っていって)
穂乃果(でも、たまに見つかっちゃって)
穂乃果(お父さんがこっちを振り向いて――)
52: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 23:15:15.38ID:AG7r9i0s.net
穂乃果母「あら、おかえり穂乃果」
穂乃果「ただいま」
穂乃果母「今ちょっと忙しくてね、ご飯作るの遅くなっちゃうかも」
穂乃果「そっか」
穂乃果母「お腹減ったら冷蔵庫の中の余り物、適当に食べなさいね」
穂乃果「うん」
穂乃果母「よいしょっと。はぁ、和菓子作りってホント体力勝負よね」
穂乃果「……ねぇ、お母さん」
穂乃果母「んー?」
穂乃果「お父さんは?」
穂乃果母「え?」
穂乃果「おとうさんはどこ?」
穂乃果「ただいま」
穂乃果母「今ちょっと忙しくてね、ご飯作るの遅くなっちゃうかも」
穂乃果「そっか」
穂乃果母「お腹減ったら冷蔵庫の中の余り物、適当に食べなさいね」
穂乃果「うん」
穂乃果母「よいしょっと。はぁ、和菓子作りってホント体力勝負よね」
穂乃果「……ねぇ、お母さん」
穂乃果母「んー?」
穂乃果「お父さんは?」
穂乃果母「え?」
穂乃果「おとうさんはどこ?」
53: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 23:19:35.14ID:AG7r9i0s.net
穂乃果母「……?」
54: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 23:20:05.74ID:AG7r9i0s.net
オトウサンって
なに?
なに?
57: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 23:33:17.47ID:AG7r9i0s.net
穂乃果「……」
穂乃果「いるよ」
穂乃果「いないわけない」
穂乃果母「? 穂乃果?」
穂乃果「お父さん、厨房で着る服はいつもここに掛けてた」
穂乃果「……ない」
穂乃果「そうだ」
穂乃果「あるばむ」
穂乃果「あるばむ見れば、分かる」
フラフラ……
穂乃果「いるよ」
穂乃果「いないわけない」
穂乃果母「? 穂乃果?」
穂乃果「お父さん、厨房で着る服はいつもここに掛けてた」
穂乃果「……ない」
穂乃果「そうだ」
穂乃果「あるばむ」
穂乃果「あるばむ見れば、分かる」
フラフラ……
59: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 23:40:51.85ID:AG7r9i0s.net
ガサゴソ…
穂乃果「あった、あるばむ」
パラパラ…
穂乃果「いない」
パラパラ…
穂乃果「いない…」
パラパラ…
穂乃果「……おとうさん」
穂乃果「お父さんっ!!」
穂乃果「お父さんっ! お父さん! おとうさんおとうさんおとうさんおとうさんおとうさんおとうさんっ!!!」
穂乃果「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
穂乃果「あった、あるばむ」
パラパラ…
穂乃果「いない」
パラパラ…
穂乃果「いない…」
パラパラ…
穂乃果「……おとうさん」
穂乃果「お父さんっ!!」
穂乃果「お父さんっ! お父さん! おとうさんおとうさんおとうさんおとうさんおとうさんおとうさんっ!!!」
穂乃果「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
61: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 23:47:25.01ID:AG7r9i0s.net
雪穂「お姉ちゃんっ!?」
穂乃果「やだっ! やだぁぁぁぁぁぁ!!」
雪穂「な、なんでこんなにアルバムが散らばって……お姉ちゃん!」
穂乃果「おとうさぁぁぁぁぁん! どこぉぉぉぉぉぉ!!」
穂乃果「どこっ! どこっ!? どこォォォォォォ!?!?!?」
バラバラバラバラ……
ピタッ
穂乃果「……え」
穂乃果「い…」
穂乃果「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
――――
――
―
穂乃果「やだっ! やだぁぁぁぁぁぁ!!」
雪穂「な、なんでこんなにアルバムが散らばって……お姉ちゃん!」
穂乃果「おとうさぁぁぁぁぁん! どこぉぉぉぉぉぉ!!」
穂乃果「どこっ! どこっ!? どこォォォォォォ!?!?!?」
バラバラバラバラ……
ピタッ
穂乃果「……え」
穂乃果「い…」
穂乃果「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
――――
――
―
64: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 23:59:12.17ID:AG7r9i0s.net
――――
――
―
雪穂「あ、海未さん。ことりさん」
海未「お見舞いに来ました。穂乃果の具合はどうですか?」
雪穂「すこぶる快調です。というか、気絶しただけで身体の調子が悪かった訳じゃないみたいです」
ことり「穂乃果ちゃん、なんで倒れちゃったんだろ?」
雪穂「私にもさっぱりです。ただ」
海未「ただ?」
雪穂「倒れる直前のお姉ちゃん…何かに取り憑かれてたんじゃないかってくらい怖かったです…よくわからない言葉をずっと叫んでて…」
――
―
雪穂「あ、海未さん。ことりさん」
海未「お見舞いに来ました。穂乃果の具合はどうですか?」
雪穂「すこぶる快調です。というか、気絶しただけで身体の調子が悪かった訳じゃないみたいです」
ことり「穂乃果ちゃん、なんで倒れちゃったんだろ?」
雪穂「私にもさっぱりです。ただ」
海未「ただ?」
雪穂「倒れる直前のお姉ちゃん…何かに取り憑かれてたんじゃないかってくらい怖かったです…よくわからない言葉をずっと叫んでて…」
65: 名無しで叶える物語 2017/05/08(月) 00:04:27.17ID:UbBp+ryJ.net
ことり「よくわからない言葉って?」
雪穂「うーん、『オトウサン』って言ってました。お母さんにもそう聞いたみたいで」
海未「オトウサン……?」
ことり「聞いたことないね」
雪穂「やっぱりそうですよね」
海未「とりあえず、病室の方に行ってみましょうか」
ことり「うん」
雪穂「うーん、『オトウサン』って言ってました。お母さんにもそう聞いたみたいで」
海未「オトウサン……?」
ことり「聞いたことないね」
雪穂「やっぱりそうですよね」
海未「とりあえず、病室の方に行ってみましょうか」
ことり「うん」
67: 名無しで叶える物語 2017/05/08(月) 00:12:19.04ID:UbBp+ryJ.net
ガラッ
穂乃果「お」
海未「ごきげんよう」
ことり「お見舞いに来たよ」
穂乃果「えへへ、二人が来てくれたから退屈しなくて済むね」
海未「何言ってるんですか。一応病人なんですから休息第一ですよ?」
穂乃果「はーい」
ことり「穂乃果ちゃん、体調はホントに大丈夫なの?」
穂乃果「お」
海未「ごきげんよう」
ことり「お見舞いに来たよ」
穂乃果「えへへ、二人が来てくれたから退屈しなくて済むね」
海未「何言ってるんですか。一応病人なんですから休息第一ですよ?」
穂乃果「はーい」
ことり「穂乃果ちゃん、体調はホントに大丈夫なの?」
69: 名無しで叶える物語 2017/05/08(月) 00:17:26.30ID:UbBp+ryJ.net
穂乃果「うん、もー早く退院して練習したいよー!」
海未「こら、休息第一と言ったばかりですよ?」
穂乃果「むー」
海未「むー、じゃありません」
ことり「ねぇねぇ穂乃果ちゃん、倒れた時のこと覚えてる?」
穂乃果「なんで?」
海未「私達と話した時も、様子がおかしかったじゃないですか。気になるんですよ」
海未「こら、休息第一と言ったばかりですよ?」
穂乃果「むー」
海未「むー、じゃありません」
ことり「ねぇねぇ穂乃果ちゃん、倒れた時のこと覚えてる?」
穂乃果「なんで?」
海未「私達と話した時も、様子がおかしかったじゃないですか。気になるんですよ」
70: 名無しで叶える物語 2017/05/08(月) 00:25:10.76ID:UbBp+ryJ.net
穂乃果「うーん、実はあんまり」テヘヘ
海未「『オトコノヒト』という言葉を言ったことは?」
ことり「『オトウサン』って言葉も」
穂乃果「??……なにそれ、呪文?」
海未「覚えてないんですか…」
穂乃果「うーん、雪穂から、倒れる前は必死になってアルバムひっくり返してたってのも聞いたんだけど」
ことり「覚えてないの?」
穂乃果「うん、ぜーんぜん」
海未「『オトコノヒト』という言葉を言ったことは?」
ことり「『オトウサン』って言葉も」
穂乃果「??……なにそれ、呪文?」
海未「覚えてないんですか…」
穂乃果「うーん、雪穂から、倒れる前は必死になってアルバムひっくり返してたってのも聞いたんだけど」
ことり「覚えてないの?」
穂乃果「うん、ぜーんぜん」
85: 名無しで叶える物語 2017/05/08(月) 12:39:44.35ID:UbBp+ryJ.net
海未「……穂乃果、ちゃんと診断してもらった方が良いと思いますよ?」
ことり「うんうん。あんなに必死になって聞いて回ってたのに、全部忘れちゃうなんて変だよ」
穂乃果「もうちゃんと診断してもらったよー」
海未「確かに、雪穂も身体の方には異常はないと言っていましたが…念のためもう一度」
穂乃果「やだっ! 注射は痛かったし、変なカプセルみたいなのにも入ったし……」ウゥ…
ことり「うーん、穂乃果ちゃんが嫌なら仕方ないか。ちょっと心配だけど…」
海未「ええ。では、穂乃果」
穂乃果「なに?」
海未「どうぞ、お見舞いの品です」
ことり「うんうん。あんなに必死になって聞いて回ってたのに、全部忘れちゃうなんて変だよ」
穂乃果「もうちゃんと診断してもらったよー」
海未「確かに、雪穂も身体の方には異常はないと言っていましたが…念のためもう一度」
穂乃果「やだっ! 注射は痛かったし、変なカプセルみたいなのにも入ったし……」ウゥ…
ことり「うーん、穂乃果ちゃんが嫌なら仕方ないか。ちょっと心配だけど…」
海未「ええ。では、穂乃果」
穂乃果「なに?」
海未「どうぞ、お見舞いの品です」
86: 名無しで叶える物語 2017/05/08(月) 12:51:13.51ID:UbBp+ryJ.net
穂乃果「おおっ、パンだ!」
海未「ええ、ことりと二人で選びました」
ことり「穂乃果ちゃん、パンだけじゃなくて、お肉も好きだったよね?」
穂乃果「うん、お肉も大好き! 食べていい?」
海未「もちろん」
穂乃果「いただきまーす」パクッ
モグモグモグ…ムシャムシャ…ゴクン
穂乃果「おいしーい!」
ことり「えへへ、良かった」
海未「やっぱり焼き肉パンにしておいて正解でしたね」
海未「ええ、ことりと二人で選びました」
ことり「穂乃果ちゃん、パンだけじゃなくて、お肉も好きだったよね?」
穂乃果「うん、お肉も大好き! 食べていい?」
海未「もちろん」
穂乃果「いただきまーす」パクッ
モグモグモグ…ムシャムシャ…ゴクン
穂乃果「おいしーい!」
ことり「えへへ、良かった」
海未「やっぱり焼き肉パンにしておいて正解でしたね」
87: 名無しで叶える物語 2017/05/08(月) 13:17:23.43ID:UbBp+ryJ.net
穂乃果「さーて、お腹も膨れたことだし」
穂乃果「ちょっと散歩しようよ」
海未「穂乃果、いいですか? あなたは」
ことり「まあまあ海未ちゃん。穂乃果ちゃんもずっと病室にいるんだから」
ことり「少しくらい外の空気吸わなきゃ、体調悪くなっちゃうよ」
海未「まぁ…それはそうかもしれませんが」
海未「お医者様は出歩いていいと?」
穂乃果「うん!」
海未「それならまぁ…行きましょうか」
穂乃果「ちょっと散歩しようよ」
海未「穂乃果、いいですか? あなたは」
ことり「まあまあ海未ちゃん。穂乃果ちゃんもずっと病室にいるんだから」
ことり「少しくらい外の空気吸わなきゃ、体調悪くなっちゃうよ」
海未「まぁ…それはそうかもしれませんが」
海未「お医者様は出歩いていいと?」
穂乃果「うん!」
海未「それならまぁ…行きましょうか」
92: 名無しで叶える物語 2017/05/08(月) 15:32:02.51ID:UbBp+ryJ.net
サァァァァァ…
穂乃果「んー、風が気持ちいいー」
海未「ええ、天気もいいですし、絶好の散歩日和ですね」
ことり「こんなに立派な中庭があるなんて…さすがは西木野総合病院だね」
穂乃果「えへへ、真姫ちゃんが気をきかせてくれて私をここに入院させてくれたんだって」
海未「そうなんですか? 確かに真姫のお母様なら腕は確かですよね」
穂乃果「真姫ちゃんも毎日顔出してくれるし、もう最高! 練習さえさせてくれればここに住み着きたいくらい!」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん?」
穂乃果「だってお母さんはガミガミ言ってこないし、雪穂とおやつ争いすることもないし!」
ことり「えー……」
海未「病院に住み着きたいなんて考えるのは穂乃果くらいでしょうね…」
穂乃果「んー、風が気持ちいいー」
海未「ええ、天気もいいですし、絶好の散歩日和ですね」
ことり「こんなに立派な中庭があるなんて…さすがは西木野総合病院だね」
穂乃果「えへへ、真姫ちゃんが気をきかせてくれて私をここに入院させてくれたんだって」
海未「そうなんですか? 確かに真姫のお母様なら腕は確かですよね」
穂乃果「真姫ちゃんも毎日顔出してくれるし、もう最高! 練習さえさせてくれればここに住み着きたいくらい!」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん?」
穂乃果「だってお母さんはガミガミ言ってこないし、雪穂とおやつ争いすることもないし!」
ことり「えー……」
海未「病院に住み着きたいなんて考えるのは穂乃果くらいでしょうね…」
93: 名無しで叶える物語 2017/05/08(月) 15:44:11.74ID:UbBp+ryJ.net
ビュォォォッ!
穂乃果「うわわっ、急に凄い風…」
ヒュッ…
穂乃果「! あっ…!」
海未「はっ!」パシッ
ことり「さすが海未ちゃん、凄い反応の速さ…」
穂乃果「助かったー、ありがと海未ちゃん。海未ちゃんがいなかったら何処かに飛ばされちゃってたよ」
海未「いえ。……これは、写真ですか」
穂乃果「うん。なんかね、私、倒れた時にその写真を握りしめてたんだって」
海未「この写真をですか」
穂乃果「雪穂が言うには、それを見て私が気絶したって」
ことり「? なんか、ますますよく分からないね」
海未「ええ」
穂乃果「うわわっ、急に凄い風…」
ヒュッ…
穂乃果「! あっ…!」
海未「はっ!」パシッ
ことり「さすが海未ちゃん、凄い反応の速さ…」
穂乃果「助かったー、ありがと海未ちゃん。海未ちゃんがいなかったら何処かに飛ばされちゃってたよ」
海未「いえ。……これは、写真ですか」
穂乃果「うん。なんかね、私、倒れた時にその写真を握りしめてたんだって」
海未「この写真をですか」
穂乃果「雪穂が言うには、それを見て私が気絶したって」
ことり「? なんか、ますますよく分からないね」
海未「ええ」
94: 名無しで叶える物語 2017/05/08(月) 15:45:58.45ID:UbBp+ryJ.net
海未「自分が産まれた時の写真を見て、何がそんなに衝撃だったのでしょうか」
95: 名無しで叶える物語 2017/05/08(月) 15:56:27.93ID:UbBp+ryJ.net
穂乃果「いやー、私にもさっぱり分からないや」
海未「やはりもう一度診断を」
穂乃果「それはイヤ!」
ことり「ふふふ、でもこの穂乃果ちゃんの寝顔可愛い~」
穂乃果「そ、そうかな?」
ことり「うんっ、ほっぺたも桃色で食べちゃいたい!」
穂乃果「た、食べちゃダメだよ~!」
海未「ことりの感性はやはり分かりません…」
ことり「えへへ、それにそれに――」
海未「やはりもう一度診断を」
穂乃果「それはイヤ!」
ことり「ふふふ、でもこの穂乃果ちゃんの寝顔可愛い~」
穂乃果「そ、そうかな?」
ことり「うんっ、ほっぺたも桃色で食べちゃいたい!」
穂乃果「た、食べちゃダメだよ~!」
海未「ことりの感性はやはり分かりません…」
ことり「えへへ、それにそれに――」
96: 名無しで叶える物語 2017/05/08(月) 16:12:10.45ID:UbBp+ryJ.net
バサバサバサバサッ…
穂乃果「あ」
海未「もう『宅配』の時間ですか」
ことり「わー、今月は結構多いみたいだね」
穂乃果「……」
海未「青空を行く白い鳥の群れ…インスピレーションが刺激されますね」
ことり「私も何だかいい衣装が作れそうな気がするよ」
海未「では、そろそろ戻りましょうか。あまり長時間出歩くのも考えものですので」
ことり「そうだね」
穂乃果「あ」
海未「もう『宅配』の時間ですか」
ことり「わー、今月は結構多いみたいだね」
穂乃果「……」
海未「青空を行く白い鳥の群れ…インスピレーションが刺激されますね」
ことり「私も何だかいい衣装が作れそうな気がするよ」
海未「では、そろそろ戻りましょうか。あまり長時間出歩くのも考えものですので」
ことり「そうだね」
98: 名無しで叶える物語 2017/05/08(月) 16:19:39.86ID:UbBp+ryJ.net
穂乃果(……?)
ズキッ…
穂乃果(何だろ…?頭がちょっと、痛い……)
バサバサバサバサッ
穂乃果(いっぱい、空を埋め尽くすみたいに飛んでる鳥…)
穂乃果(私も、ああやって――)
ズキッ…
穂乃果(何だろ…?頭がちょっと、痛い……)
バサバサバサバサッ
穂乃果(いっぱい、空を埋め尽くすみたいに飛んでる鳥…)
穂乃果(私も、ああやって――)
99: 名無しで叶える物語 2017/05/08(月) 16:20:24.20ID:UbBp+ryJ.net
穂乃果「ねぇ、ことりちゃん」
ことり「なに? 穂乃果ちゃん」
穂乃果「さっきなんて言いかけたの?」
ことり「さっき?」
穂乃果「ほら、私の写真見たとき」
ことり「ああ、えっとね」
ことり「なに? 穂乃果ちゃん」
穂乃果「さっきなんて言いかけたの?」
ことり「さっき?」
穂乃果「ほら、私の写真見たとき」
ことり「ああ、えっとね」
100: 名無しで叶える物語 2017/05/08(月) 16:21:26.63ID:UbBp+ryJ.net
ことり「穂乃果ちゃんと一緒に写ってるコウノトリさんも、とっても可愛いなって」
引用元: ・穂乃果「なんか、男の人少なくない?」
コメントする
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。