1: 名無しで叶える物語 2017/04/30(日) 00:02:40.48 ID:IyzsA49/.net
【四月十三日・音ノ木坂一年教室】

穂乃果「スクールアイドルの高坂穂乃果です!」

りんぱな「?」

凛(二年の先輩たちが来て西木野さんを連れて行っちゃったにゃ)

凛「スクールアイドル…だって。この間見たUTXの人たちみたいなこと、音ノ木坂でもやるのかにゃ?」

花陽「う、うん。そう…なのかな」

凛「あの子、ちょっと可愛かったねー♪」

花陽「まあ、アイドルやるような人たちだし…」

【放課後】

穂乃果「うわぁ、誰もいない…」

凛「にゃ?」ヒョコッ

穂乃果「わ」ドキ

穂乃果(…今、“にゃ”って言った?…か、かわいい)

凛「あの子、あまりみんなと話さないんです。休み時間はいつも図書館だし、放課後は音楽室だし…」

穂乃果「そうなんだ…えっと、あなたは…」

凛「凛は星空凛っていいます」

穂乃果「ほしぞら?」

凛「お星さまの空って書くんです」

穂乃果「へー。(変わった苗字…)私、高坂穂乃果」

凛「さっきも聞きましたよ」

穂乃果「そうだね(…覚えてくれてたのかな?)」

花陽「頑張ってください…アイドル」

穂乃果「うん。頑張る♪」

穂乃果(星空さんは…どうなのかな。興味をもってくれたら嬉しいな)

2: 名無しで叶える物語 2017/04/30(日) 00:06:39.99 ID:IyzsA49/.net
【高坂家】

穂乃果「疲れたぁー」ドサ

穂乃果「うぅ…毎日こんな練習するのかなぁ」グッタリ

雪穂「おかえり。…お疲れさま」

穂乃果「ただいま。ホントに疲れたよ…このまま寝ちゃいたい感じ」

雪穂「汗かいてるでしょ?先にお風呂入る?」

穂乃果「あ、うん。一緒に入ろ」

トプン ザバー

ほのゆき「ふー」

『にゃ?』

穂乃果(星空…りんさん。自分のこと“りん”って言ってたよね)

穂乃果(可愛かったなぁ…“りん”ってどういう字?って聞きそびれたけど)

雪穂「お姉ちゃん。ボーッとしちゃってどうしたの?起きてる?」

穂乃果「う、うん。練習で疲れてるだけだよ。アハハ…」

穂乃果(髪は短くて…ちょっと雪穂に似てるかなぁ?)ジーッ

雪穂「な、なに?///」

穂乃果「ううん。なんでもないよ…エヘヘ」

雪穂「?(変なお姉ちゃん…まあ、いつも変だけど)」

チュン(・8・)チュン

雪穂「お姉ちゃん。今日も練習あるんでしょ?起きなくていいの?」

穂乃果「りんちゃーん…エヘヘ」ギュ

雪穂「は、はぁ?…りんちゃんって誰よ!?」バシッ

穂乃果「いたっ><…ゆ、雪穂…もっと優しく起こしてよ」ヒリヒリ

雪穂「お姉ちゃんが寝ぼけてるから悪いのよ。りんちゃーん♪とか言っちゃって…」

穂乃果「え。…わ、私そんなこと言ってた!?」

雪穂「言ってた。…まったく、どんな夢見てたんだか」ジトー

穂乃果「あ、アハハ…夢なんて見てないよ?」

穂乃果(寝る前に星空さんのこと考えてたから、かなぁ…名前の字を聞きそびれたのが気になってたし)

3: 名無しで叶える物語 2017/04/30(日) 00:08:43.13 ID:IyzsA49/.net
絵里「四月十九日は」亜里沙「地図の日♪」の続き

【四月十九日・音ノ木坂】

凛「凛の紙飛行機が木に引っかかっちゃったの。…ほら、見えるでしょ?」

雪穂(…りん?)

『りんちゃーん…エヘヘ』

雪穂(この間、お姉ちゃんが言ってた“りんちゃん”って…もしかして)

【穂むら】

穂乃果(あ…星空さんも来てくれたんだ)

穂乃果「どう?五平もち」

凛「おいしい♪高坂先輩が作ったんですよね?」

穂乃果「うん。お母さんに教わったんだ」

凛「お料理上手なんですねー♪」

穂乃果「そうでもないけど…星空さんはお料理するの?」

凛「んー。凛はあんまり…ラーメンくらいかにゃ」

穂乃果「家で麺を打つの?」

凛「ううん。普通に買ってきたラーメン」

穂乃果「あ、アハハ…そっか。…ところで、星空さん」

凛「にゃ?」

穂乃果「星空さんの名前…“りん”さんって、どういう字?」

凛「えっと、こういう字です」

穂乃果「へー。なんかカッコいいね♪」

http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1481537229/

凛「昔は、書きにくくてあんまり好きじゃなかったんです。今は結構気に入ってます♪」

穂乃果「わかるなぁ。私も自分の名前書こうとすると、どうしても“穂”だけ大きくなっちゃってさあ…」

凛「お店の名前と同じですよね?」

穂乃果「そうそう。穂むらの穂!」

凛「ほのかちゃんって可愛い名前ですよね♪」

穂乃果「そ、そうかな?…エヘヘ。ありがと♪」

花陽(コシヒカリ…)モグモグ

4: 名無しで叶える物語 2017/04/30(日) 00:12:02.23 ID:IyzsA49/.net
【翌日】

穂乃果「…」ジーッ

ことり「ここの木陰で食べると、お弁当が特別おいしく感じるね♪」

海未「穂乃果は相変わらずパンですか?もう少し栄養バランスを──」

穂乃果「…ねえ、あれ何だと思う?」

ことうみ「えっ」

穂乃果「ほら、木の枝に何か…紙みたいなのが引っかかってるでしょ?」

ことり「あ…ホントだ。何かあるね」

海未「あんなところに…風で飛ばされたんでしょうか?」

キーンコーンカーン…

ことり「穂乃果ちゃん。行こう」

穂乃果「うん。先に行ってて!」タタッ

【グラウンド】

陸上部員「やっぱり速いね、星空さん…ホントに入部してみない?」

凛「エヘヘ。考えておきます♪」

穂乃果「これ、ちょっと借りてくね!」ドタバタ

凛(あ。高坂先輩だ…高跳びの棒なんか持って、どこ行くのかにゃ?)

【再び中庭】

穂乃果「も、もうちょっと…」ガサッ

凛「高坂せんぱーい!」

穂乃果「わぁ!?」ツルッ

凛「あっ、危ないにゃ!」ダッ

ガシッ

穂乃果「…び、びっくりしたぁ…」

凛「急に手を離したら危ないですよ。こんなの持って何してたんですかー?」

穂乃果「う、うん。木に何か引っかかってるの、取ろうと思って…」

ヒラリ

穂乃果「あ…ほら、これじゃない?」

5: 名無しで叶える物語 2017/04/30(日) 00:14:39.87 ID:IyzsA49/.net
凛「これ…凛の紙飛行機」

穂乃果「え。星空さんの?」

凛「う、うん。たぶん間違いないにゃ」カサ

穂乃果「それ…μ'sの」

凛「えっ。…あ、アハハ…」

穂乃果「紙飛行機にしちゃったの?」

凛「ご、ごめんなさいにゃ。つい…」

穂乃果「私の顔に折り目が…」クスン

凛「まあ、真ん中だからにゃ…で、でも可愛いイラストですねっ」

穂乃果「ことりちゃんが描いてくれたんだ。イラストとか上手なんだよー」

凛「へー」

穂乃果「折っちゃうなんてひどいよー><…星空さんは応援してくれないの?」

凛「そんなことないですよ。…ほら、本物のほうが可愛いし!」

穂乃果「え」ドキ

凛「みんな可愛いけど、凛は断然、高坂先輩推しにゃ♪」

穂乃果「あ、ありがと///」

穂乃果「あ…棒、返してこなくちゃ」

凛「一緒に行こっ。高坂先輩♪」ギュ

穂乃果「…うん///」ドキドキ

穂乃果「ねえ、星空さん。…さっき」

凛「何ですかー?」

穂乃果「守ってくれたよね。…ありがと」

『わぁ!?』
『あっ、危ないにゃ!』

凛「エヘヘ。凛、運動神経にはちょっと自信あるんですよ♪」

穂乃果「そっか。おかげで助かったよ…星空さん、部活は?」

凛「まだ何も。いろいろ見てから決めようかにゃーって」

穂乃果「へー。まだなんだ…じゃ、じゃあさ」

凛「?」

6: 名無しで叶える物語 2017/04/30(日) 00:21:08.04 ID:IyzsA49/.net
穂乃果「一緒にやらない?…スクールアイドル」

凛「え!?…り、凛が?」

穂乃果「うん。μ'sに──」

凛「む、無理無理無理!凛はほら、先輩みたいに可愛くないし…」

穂乃果「そんなことないよ。星空さん可愛いよ。私は好きだよ!」

凛「えっ」

穂乃果「あ…い、いや///…歌とかダンスって私は好きだなって…星空さんは?」

凛「んー。まあ好き…かな」

穂乃果「そ、そうでしょ。一緒にやったら、きっと楽しいよ♪」

凛「でも…アイドルなんて、凛には絶対無理だよ…」

穂乃果(…思わず言っちゃった。まだドキドキしてる…これって、やっぱり…あれだよね///)

凛「…高坂先輩?」

穂乃果「は、はいっ!?」

凛「大丈夫ー?…やっぱり頭でも打ったんじゃ…?」ペタ

穂乃果「わ」ドキ

凛「どこも痛くないですかー?」ナデナデ

穂乃果「だ、大丈夫っ!…だから///」ドキドキ

凛「ふふふ。やっぱり高坂先輩って可愛いにゃ♪」ギュ

穂乃果「…星空さん///」

キーンコーンカーン…

『穂乃果!今どこにいるのですか!?』

穂乃果「ご、ゴメン海未ちゃん。明日はちゃんと練習するから…」

『ライブまで日数も少ないのですから、休んでいる暇などないのですよ!』

穂乃果「わかってるって。明日からは頑張るよ」

穂乃果(えーと、あとは…これも買っておこう。お金足りるかな?)

7: 名無しで叶える物語 2017/04/30(日) 00:23:49.54 ID:IyzsA49/.net
【高坂家】

雪穂「急にどうしたの?買い物行って晩ごはんまでお姉ちゃんが作るって…」

穂乃果「うん…まあ、たまにはね」

『お料理上手なんですねー♪』
『相変わらずパンですか?もう少し栄養バランスを──』

穂乃果(もっとお料理、練習して…いつかは星空さんに、私の作ったごはん食べてもらいたいし)

穂乃果(いつか…で、でもそれって、なんか…///)

チュン(・8・)チュン

穂乃果「…よし。できた♪」

雪穂「あれ?…お姉ちゃん、もう起きてたんだ。おはよ」ファー

穂乃果「雪穂!見て見て、今日のお弁当!どうかなぁ?」

雪穂「どうって…私が食べちゃっていいの?」

穂乃果「これはダメだよ。食べたいなら余ったおかずがあるから…で、どう?」

雪穂「見た目はまあまあじゃない?お姉ちゃんにしては」

穂乃果「女子力高そうに見える!?」

雪穂「女子力って…まあ、ランチパックだけとかよりは遥かにマシでしょ」

穂乃果「アハハ…だよね…」

雪穂「なあに、アピールしたい相手でもいるの?」

穂乃果「えっ。…な、なに言ってるの雪穂///」

雪穂「…りんちゃん」

穂乃果「」ギクッ

雪穂「ふーん。なるほど…そういうこと」

穂乃果「あ…れ、練習!行かなくちゃ」アタフタ

雪穂「お弁当、忘れないでよ」

穂乃果「わかってるよー」ドタバタ

8: 名無しで叶える物語 2017/04/30(日) 00:26:46.31 ID:IyzsA49/.net
(・8・)

9: 名無しで叶える物語 2017/04/30(日) 00:27:45.31 ID:IyzsA49/.net
【昼・中庭】

穂乃果(星空さん、いるかな…?)

凛「あ。高坂先輩!」

穂乃果「」ドキ

花陽「こ、こんにちは…」ペコ

凛「お昼、凛たちと一緒に食べませんかー?」

穂乃果「うん。いいよ(小泉さんも一緒か)」

凛「ここの花壇って、かよちんがお世話してるんだよねー」

花陽「う、うん。…お花、植えてくれたのは先輩だけど…」

穂乃果「そうなんだ?…とってもきれいだね♪」

花陽「…先輩も…」

穂乃果「え?」

花陽「μ'sの皆さん…それぞれ違う種類のお花みたいだなって…」

穂乃果「そ、そうかな?…ことりちゃんや海未ちゃんは確かにキレイだけど…」

凛「高坂先輩も可愛いにゃ♪」

穂乃果「星空さん…ありがと///」

花陽「お弁当も…」

穂乃果「え?」

凛「わあ、可愛いお弁当だね♪」

穂乃果「そ、そう?…実は、今日は私が作ったんだけど」

凛「へー。美味しそう♪…それ、ひとつ凛にもくれませんかー?」

穂乃果「うん。いいよ♪」

凛「やった♪…じゃあ、凛のもあげるねっ」

穂乃果「いいの?ありがと♪」

凛「えへへ。いただきまーす♪」パク

穂乃果(すごくきれいなチキンロールだ…星空さんが作ったのかな?)

凛「おいしい♪」モグモグ

穂乃果(味も、すごく美味しい…勝ち目ないかも)ガクッ

10: 名無しで叶える物語 2017/04/30(日) 00:30:11.83 ID:IyzsA49/.net
穂乃果「あ、あの…星空さんもお弁当、自分で作ったの?」

凛「ううん。凛のはいつもお母さんが作ってくれるんです」

穂乃果「そっか(…お料理しないって言ってたもんね)」

穂乃果「小泉さんのは…す、すごいね」

花陽「え?」モグモグ

穂乃果(あんな大きいおむすび、どうやって作ってるんだろう…?)

凛「ごちそうさまでした♪…行こ、かよちん」

花陽「うん。…じゃあ、失礼します」ペコ

穂乃果「あ、うん。またね」

穂乃果(星空さんって小泉さんと仲良しだよね…いつも一緒にいるし)

穂乃果(私は学年も違うし、毎日μ'sの練習で精一杯だから…なかなか星空さんと一緒に居られないよね)

穂乃果「…」ハァ

真姫「…高坂先輩?」

穂乃果「えっ。…あ、西木野さん」

真姫「珍しいですね。ため息なんかついて…どうしたんですか?」

穂乃果「えーと…」

【音楽室】

真姫「…ふーん」

穂乃果「あ、あの…まだ誰にも…」

真姫「言わないわよ。そんな話、する相手もいないし」

穂乃果「どうすればいいのかなぁ…このままだと全然うまくいきそうな気がしないよ」トホホ

真姫「どうするも何も…告白しちゃえば?」

穂乃果「えぇ!?…いや、でも星空さんは小泉さんと仲いいし、私のことなんて…」

真姫「先輩のこと…何も言ってなかったんですか?」

穂乃果「星空さんが?…えーと」

『…ほら、本物のほうが可愛いし!』
『やっぱり高坂先輩って可愛いにゃ♪』
『高坂先輩も可愛いにゃ♪』

穂乃果「可愛いって言ってくれたりするけど///」

真姫「じゃあ、いいんじゃない?…少なくとも、全然好きじゃない相手には言わないでしょ。そんなこと…」

11: 名無しで叶える物語 2017/04/30(日) 00:35:59.89 ID:IyzsA49/.net
穂乃果「もし西木野さんが同じ立場でも…告白しちゃう?」

真姫「私は…いや、そういう経験ないし」

穂乃果「うーん。そっかぁ…」

真姫「先輩にでも訊いてみたら?」

【三年教室】

にこ「…いや、なんで私にそんな話振ってくんのよ」

穂乃果「だって、あと私が知ってる先輩っていったら…」

『思いつきで行動したところで、状況は変えられないわ』

穂乃果「そんな理由で生徒会室に行くのは、さすがに…」

にこ「…まあ、あいつがまともに聞くわけないか。そんな話…」

「そんな話って、何の話?」

穂乃果「だから、私が星空さん…に?」

にこ「あ、絢瀬…あんた、いたの」

絵里「どうぞ。続けて」

穂乃果「は、はあ」

絵里「…なるほどね」

穂乃果「やっぱりダメですかね…?」

にこ「なに言ってんの。迷う理由なんかないでしょ?」

絵里「そうね…タイミングはともかく、行動を起こさないと何も始まらないのは確かね」

穂乃果「思いつきで行動したところで、状況は変えられない…って言ってませんでした?」

絵里「それは音ノ木坂の廃校問題の話でしょう。今回の件はあなた自身の個人的なことなんだから、あなたの行動で決まるのよ」

にこ「そーよ。思いきって正面からぶつかってみなさいよ」

穂乃果(西木野さんに、矢澤先輩…生徒会長さんも、みんな応援してくれてる)

穂乃果(まずはμ'sのファーストライブを成功させて…そのあと、星空さんに…)

12: 名無しで叶える物語 2017/04/30(日) 00:40:08.80 ID:IyzsA49/.net
【四月三十日・図書館】

凛(この間の地図…結局、宝物は見つからなかったけど)

凛(まだ何かあるかもしれないよねー。…というわけで、宝探しに来たよ♪)

凛(ラーメンの本とか、ないかにゃー?…確か、このへんが食べ物の…)

ほのりん「あ」

穂乃果「星空さん!?…ど、どうしたの?学校にいるなんて」

凛「高坂先輩こそ…練習しなくていいんですかー?」

穂乃果「うん…明日ライブだから、体調を万全にして備えようって海未ちゃんが…だから、今日はお休み」

凛「せっかくお休みなのに、勉強ですかー?」

穂乃果「…スクールアイドルを始めようって決める前にね」

凛「?」

穂乃果「ことりちゃんと海未ちゃんと、ここで話し合ったんだ。それで、私たちで何とか廃校を阻止しようって」

『歴史がある!』
『…ほかには?』
『ほかに?…えっと、伝統がある!』
『それは同じです』

穂乃果「それから…ずっと練習してきたけど、やっぱりちょっと不安で…だから、ここに来れば…廃校を阻止するぞって決めた日の気持ちを思い出せるかなって」

凛「そっかぁ…」

穂乃果「でもね…やっぱり違うんだ」

凛「にゃ?」

穂乃果「あの日と、今では…決定的に違うことがあるの」

凛「それって…今はμ'sだからってこと?」

穂乃果「それもあるけど…そうじゃなくて」

凛「何が違うのー?」

穂乃果「…星空さんだよ」

凛「えっ。…凛?」

穂乃果「うん。…あのときは星空さんのこと、まだ全然知らなかったでしょ」

凛「そういえば…高坂先輩が凛たちの教室に来たのは」

『スクールアイドルの高坂穂乃果です!』

凛「もうスクールアイドル始めた後だったにゃ」

穂乃果「うん。…あのときは、とにかく廃校を阻止しなくちゃって、それだけで…でも今は」

凛「高坂先輩…?」

13: 名無しで叶える物語 2017/04/30(日) 00:44:16.54 ID:IyzsA49/.net
穂乃果「穂乃果って…呼んでほしいな」

凛「えっと…じゃあ、穂乃果先輩?」

穂乃果「うん。…私も、凛ちゃんって…呼んでいいかな?」

凛「いいですよー♪」

穂乃果「ありがと。凛ちゃん…えへへ。でも私、もう呼んでたみたいで」

凛「えー?」

穂乃果「雪穂に言われたの…寝ぼけて、りんちゃん…って呼んでたんだって。私」

凛「そ、そうなんだ…」

穂乃果「まだ名前の字も知らなかったのに…ずっと気になってたんだ。凛ちゃんのこと」

凛「…穂乃果先輩///」

穂乃果「だから…正直、練習してるとき以外は凛ちゃんのことで頭がいっぱいなの///」

凛「そ、それって…つまり///」

穂乃果「…ホントは、ちゃんとファーストライブを成功させてからって思ってたんだけど…」

凛「えーと…じゃあ、それでいいんじゃないかにゃ」

穂乃果「え?」

凛「穂乃果先輩は、そのままで。…凛から言うよ」ギュ

穂乃果「り、凛ちゃん…?」ドキドキ

凛「凛もね…ずっと、穂乃果先輩のこと…」

穂乃果「…凛ちゃん///」

凛「穂乃果先輩…」

ほのりん「…///」ドキドキ

海未「…音ノ木坂の図書館は」

真姫「とても静かで」

ことり「蔵書も充実♪」

絵里「勉強するには理想的な環境」

花陽「だから…」

希「日曜日でも結構生徒が集まるん」

ほのりん「」

14: 名無しで叶える物語 2017/04/30(日) 00:45:20.96 ID:IyzsA49/.net
(・8・)

15: 名無しで叶える物語 2017/04/30(日) 00:45:49.54 ID:IyzsA49/.net
【五月二日】

にこ「…ま、ファーストライブは成功とは言い難い結果だったけど」

穂乃果「アハハ…ありがとうございました。見に来てくれて…」

希「でも、あれやろ?ファーストキスのほうは、大成功やったんやない?」ニヤニヤ

にこ「…そうなの?」

穂乃果「ご、ご想像にお任せします!///」

キーンコーンカーン…

凛「穂乃果せんぱーい!」フリフリ

穂乃果「凛ちゃん♪」タタタ…

凛「えへへ。一緒に帰るにゃー♪」

穂乃果「うん♪」ギュ



おわり

引用元: 穂乃果「四月三十日は」凛「図書館記念日♪」