1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/10(水) 20:34:13.074 ID:H7SwnTlCH.net
教室

サターニャ「あー気になる気になる気になるわ」ブツブツ

ヴィーネ「サターニャ、一人で何ぶつぶつ言ってるのよ。」

サターニャ「だから、気になるのよ!」

ヴィーネ「何が?」

サターニャ「何がって、決まってるじゃない!明々後日のサッカーの試合よ!!」

ヴィーネ「サターニャってサッカー見てたっけ?」

サターニャ「昨日から見始めたの!」

ヴィーネ「そ、そう……」

サターニャ「日本がワールドカップに出られるかどうかの試合なのよ!気にならないわけないでしょ!!!」

ヴィーネ「そ、そうね~」

サターニャ「気になって仕方がないのよ!もし負ければ出られないのよ!!あー気になる!!!」

ヴィーネ「そんなこと言ったって明々後日まで待つしかないでしょ。我慢しなさい」

サターニャ「あー気になる!」

2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/10(水) 20:36:29.591 ID:H7SwnTlCH.net
サターニャの家

サターニャ「あー気になる気になる気になるわ。どうにかならないかしら。せめて結果だけでも知られたらいいのに」ブツブツ

サターニャ「あ!そうだわ!!この前、魔界通販で買ったタイムマシンを使えばいいのよ!」

サターニャ「えーと、設定を三日後にして、スイッチオン!」ポチ

3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/10(水) 20:38:38.177 ID:H7SwnTlCH.net
三日後の学校

サターニャ「三日後の未来に着いたわ!」

ラフィ「あ、あああああああ」ブルブル

サターニャ「あ、ラフィエルじゃない?そんなに震えてどうしたの?」

ラフィ「サターニャさんが出たぁ!」スタタタタ

サターニャ「私が出たって……タイムマシンで急に現れたから驚いたのかしら?はっ!そんなことよりサッカーよ!結果は!?スマホで確認しなきゃ」

4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/10(水) 20:41:12.189 ID:H7SwnTlCH.net
サターニャ「良かったぁ。勝ってたわ、これで本大会出場ね」

ヴィーネ「さ、さささささささささ」ブルブル

サターニャ「あ、ヴィネット」

ヴィーネ「さ、さささささささささ、さささささささ」ブルブル

サターニャ「ささささ?笹がどうしたのよ?」

ヴィーネ「サターニャ……」ヒュー

サターニャ「危ない!」

ヴィーネ「……」ズドン

サターニャ「痛ったぁ。急に倒れて、どうしたのよ」

ヴィーネ「……」

サターニャ「気絶してる。仕方がないわねぇ、保健室まで運んであげるわよ」

13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/10(水) 20:45:07.571 ID:H7SwnTlCH.net
サターニャ「みんな一体どうしたのかしらねぇ?ラフィエルは私を見た途端に逃げるし、ヴィネットは倒れるし、未来の私が何かしたのかしら?ガヴリールに聞いてみましょう」

ガヴ「……」

サターニャ「あ、ガヴリール!丁度良い所にいたわ。ちょっと訊きたいことがあるのよ」

ガヴ「あああぁ!頼む!許してくれ!サターニャ、私が悪かった!」

サターニャ「私が悪かったって……どうしたのよ?」

ガヴ「私が悪かったんだ。私がジュースをちゃんと捨てなかったから……」ポロポロ

サターニャ「泣いても分からないわよ。いったい何があったの?」

ガヴ「私のせいで……サターニャは死んだんだぁ」ポロポロ

サターニャ「私が死んだ!?」

15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/10(水) 20:48:34.705 ID:H7SwnTlCH.net
ガヴ「じゃあ、お前は三日前の過去から来たサターニャって事なのか!?」

サターニャ「そうよ。この三日間に何があったのか、どうして私が死んだのか説明してくれる?」

ガヴ「あれは二日前の事だった。私が飲みかけのジュースをごみ箱に捨て損なったんだ」

サターニャ「ああ、前にもそんな事あったわね」

ガヴ「それで、こぼれたジュースでサターニャが滑って転んで頭を打って死んでしまったんだ」

サターニャ「私はそんな事で死んだっていうの!?納得できない!!」

ガヴ「私が悪いんだ……私のせいなんだ。罰でも何でも受ける、殺してくれたってかまわない……だから……許してくれ…………サターニャ」ポロポロ

サターニャ「ガヴリール………」

ガヴ「そうだ!サターニャ、私を殺してくれ。いつでも死ねるようにナイフを持ち歩いているんだ」ガタガタ

サターニャ「うぁ!危ない!!」

ガヴ「これで心臓をグサっと刺してくれれば私はサターニャと同じになれるぞ……」ガタガタ

サターニャ「やめなさい!あんたを殺した所で何も変わらないじゃない!」

16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/10(水) 20:50:49.024 ID:H7SwnTlCH.net
ガヴ「そうだな……じゃあせめてサターニャを癒してあげよう。経験はまだないが、知識だけはあるんだ。」

サターニャ「ん?」

ガヴ「私の体を好きに使ってくれ……貧相な身体だが、気持ちよくなるには十分だと思うんだ。ちょっと待ってくれ、今脱ぐから」ヌギヌギ

サターニャ「いやー!私にそっちの趣味はないわよ!!」カァァ

ガヴ「そうか、じゃあちょっと待っていてくれ。この体を使ってお金を稼いでくるから」

サターニャ「だから、やめなさいよ!そんなお金貰っても私は嬉しくないわ!!」

ガヴ「だったらどうすればいいんだ……どうすれば私はサターニャに許して貰えるんだ。そうか、許して貰おうとしてもらうこと自体が間違いだったんだ。死にます」

サターニャ「やめろ!私の事を思うなら死ぬな!!私はそんなことされても嬉しくないわ!」

ガヴ「このナイフで心臓をグサッと」

サターニャ「だからやめなさいって!」

ガヴ「許して貰えない、死なせてももらえない……私はどうすればいいんだよぉ」ポロポロ

18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/10(水) 20:53:00.726 ID:H7SwnTlCH.net
サターニャ「あーもー泣かないの!許すも何も私が死ぬのは明日なんだから、私はまだ死んでないわ!!」

ガヴ「許してくれるのか?」ポロポロ

サターニャ「だから、許すも何もないって!そもそも私が過去に帰って、ガヴリールにジュースの事を注意すれば済む話じゃない」

ガヴ「じゃあ……私はこの罪悪感に苛まれなくて良いって事なのか?」ポロポロ

サターニャ「そういうことよ!」

ガヴ「ありがとうサターニャぁ!!!」ギュ

サターニャ「うぁ!抱き着くんじゃないわよ!!」

ガヴ「この二日間、私のせいでサターニャが死んで、苦しくて悲しくて……死にたくて、ずっと辛かったんだぁ!!」ポロポロ

サターニャ「それは大変だったわね。でももう大丈夫よ」ナデナデ

ガヴ「見てくれ、このリストカットの痕ぉ!」ポロポロ

サターニャ「うぁ!!そんなグロいもん見せんな!!!」

ガヴ「サターニャ……サターニャ……」ポロポロ

サターニャ「……」ナデナデ

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/10(水) 20:56:05.155 ID:H7SwnTlCH.net
サターニャ「よし、私が死なないためにガヴリールを注意しに行くわよ!!」

ガヴ「頼む、私にサターニャを殺させないでくれぇ!」ポロポロ

サターニャ「当り前よ!私だって死にたくないわ!!」

ガヴ「お前が死んだら……私は……私はぁ!」ポロポロ

サターニャ「泣くんじゃないの!それじゃ、私は帰るから。自殺するんじゃないわよ!」

ガヴ「うん」ポロポロ

21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/10(水) 20:59:50.391 ID:H7SwnTlCH.net
現在

ガヴ「うげ…まず…なんだこのジュース。買って損した。悔い改めろ」

サターニャ「待ちなさい、ガヴリール。そのジュースの缶の中身まだ入ってるわよね?捨てるなら中身を洗ってからにしなさいよ!」

ガヴ「何で私がそんなことしなきゃいけないんだよ」

サターニャ「もしそのまま捨てたらあんた後悔するわよ!!いいの?死にたくなって私に泣き付く羽目になるのよ!」

ガヴ「なんで私がサターニャなんかに泣き付くんだよ。そんなに言うならお前が捨てろよ」ヒョイ

サターニャ「うぁ!危ない!!」

ガヴ「うぁ!避けるなよ!」

サターニャ「そんな無茶言わないでよ!!」

ガヴ「あ」

コツン

ラフィ「……」ゴゴゴゴ

サターニャ「ラフィエルにジュースの缶が当たった」

ラフィ「……」ゴゴゴゴゴ

ガヴ「あの、ラフィエル、大丈夫か?」

ラフィ「……」ゴゴゴゴゴ

22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/10(水) 21:02:31.226 ID:H7SwnTlCH.net
ヴィーネ「ラフィ!どうしたの?ジュースで服と髪がべとべとじゃない!!早く拭かないと」

ラフィ「ありがとうございます、ヴィーネさん。私がこんな事になった理由は後でゆっくり話しましょう、ガヴちゃんとサターニャさんと一緒にね」ゴゴゴゴゴ

ヴィーネ「サターニャ、ガヴ、これはどういうことなの?」ゴゴゴゴゴ

ガヴ「サ、サターニャが避けるから!」

サターニャ「ガヴリールが投げるからでしょ!!」

ヴィーネ「二人とも!言い訳しないっ!!」

ガヴ「はい……」

サターニャ「本当なのに……」

ヴィーネ「二人とも後で」ゴゴゴゴゴ

ラフィ「どうなるか分かっていますよね?」ゴゴゴゴゴ

ガヴ「ひぃ!」

サターニャ「ひぃ!」

ヴィーネ「早くこっちに来なさい!!」

サターニャ「私の命は助かったけど、こんなのあんまりだわ。もう一回やり直してやるっ」ヒッグ ポロポロ

ヴィーネ「サターニャ、今なんか言った?」

サターニャ「何も言ってませんっ!」ポロポロ

24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/10(水) 21:04:49.478 ID:H7SwnTlCH.net
現在

ガヴ「うげ…まず…なんだこのジュース。買って損した。悔い改めろ」

サターニャ「待ちなさい、ガヴリール。そのジュースの缶の中身まだ入ってるわよね?捨てるなら中身を洗ってからにしなさいよ!」

ガヴ「何で私がそんなことしなきゃいけないんだよ。お前が捨てろ」ポイ

カラン ドポドポ

サターニャ「あ!投げないでよ!」スル

ガヴ「あ」

ドスン

サターニャ「痛ったい!」ヒリヒリ

25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/10(水) 21:07:34.107 ID:H7SwnTlCH.net
未来

サターニャ「助けて。ガヴリールの悪行を食い止められないわ」ヒリヒリ

ガヴ「なんだと!?仕方がない、私が直々に行く」

27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/10(水) 21:10:59.153 ID:H7SwnTlCH.net
現在

ガヴ「うげ…まず…なんだこのジュース。買って損した。悔い改めろ」

未来ガヴ「おい、私!!」

ガヴ「え?どうして私がもう一人いるんだ?」

未来ガヴ「良くもサターニャを殺したな!!絶対に許さないぞっ!!!」

ガヴ「え?え?私がサターニャを殺した?」

未来ガヴ「元はと言えば私がだらしないのが悪いんだ。私が更正させてやる。今日からみっちりしごいてやるからな!!!」

サターニャ「これで一件落着だわ。ガヴリールも自分に注意されたら止めるでしょ」

ガヴ「サターニャお前の仕業かっ!?私の偽物なんか連れてきやがってっ!!」

未来ガヴ「サターニャに向かってその口の利き方は何だ!!こっちに来い、しばいてやる」ガシッ

ガヴ「え?そんな引っ張るなよ!どこに連れてくんだ!おい!!」ズルズル

サターニャ「ふぅー、やっとガヴリールの悪行を止められたわ。これで一件落着ね」

ガヴ「おい!サターニャ助けろ!!え?嘘だろ?痛い!やめて!!サターニャ助けて!助けてくださいっ!!」


引用元: サターニャ「私が死んだ!?」