1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 13:06:38.462 ID:Lr8qab2Ma.net
俺「ママぁ!お腹空いちゃったー!ママぁ!」グイグイ

ガヴリール「な、なんだこのおっさん!? しかもなんで家の中に……」

俺「えへへ……ねぇママぁー!今日は俺がご飯作ろっか?母の日だしね!」キャッキャ

ガヴリール「ち、近づくな!!出て行け!気持ち悪いんだよこのっ!」ドンッ

俺「あぅ!? 酷いよママぁ!あ、あぁ……開けて!開けてよぉ!!」ドンドンッ

ガヴリール「ひ、ひぃぃ……なんなんだよこいつ……」

俺「うぇぇえぇぇん!!」

3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 13:08:09.443 ID:Lr8qab2Ma.net
ガヴリール「……もう夜か。あれから気持ち悪くてすぐに布団の中に入ったからな……いつの間にか寝ちまったのか……」

ガヴリール「腹減ったな…… ご飯は、カップ麺でも……」ムクッ

綺麗に片付けられた部屋と、机の上のオムライス、ハンバーグにコーンスープが目に入る

ガヴリール「な、なんだこれ……!もしかしてヴィーネか……?」

俺「あっ、起きた……?えへへ、ママ疲れてると思って部屋の掃除と料理はやっておいたよぉ!」ニコ-

ガヴリール「うおおおおおおっ!?お、お前……一体どうやって!!」ドンビキ-

俺「あ、あとママ寝てたから、いつものネトゲも今日の分のイベントアイテム回収しておいたよ!偉いでしょ~ へへっ!」

ガヴリール「な、なんだって! ネトゲいじったのか!? 重要なアイテムとか売ったりしてないだろうな!!ん、あれ……? 確かにちゃんとできてるな……しかも課金アイテムが増えてる」

俺「えへへ…… 母の日のプレゼントだよっ!じゃあ俺はもう寝るねぇ!よい子は寝んねの時間だからぁ…… ふわ、おやすみなさぁい…… zzz」パタン

ガヴリール「あれ?こいつ気持ち悪いけど、意外とうまく使えばタダで召使いを雇うようなもんかも……」

俺「うへへ……ママぁ、しゅきぃ……♡」キラッ

ガヴリール「ん、今天使の羽が見えたような……気のせいか。寝顔は子供のようだな。いや……こいつは本当に子供なんだ。なら……危険はないか」

こうして俺とガヴリールとの奇妙な共同生活は始まった

4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 13:14:40.807 ID:J0FBvUyVa.net
ガヴリール「おい、今日の朝ごはんはなんだ?」

俺「はい。トーストに目玉焼き、あとはベーコンだよっ!遅刻しないようにね」

ガヴリール「うん。私は食べたらすぐ出るから、今日の分のイベントちゃんと回しておいてくれよ?」モグモグ

俺「はーい。行ってらっしゃい♡」

ガヴリール「行ってきまーす!」ガチャッ

5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 13:16:09.958 ID:J0FBvUyVa.net
ヴィーネ「ガヴ……最近あなたちゃんと学校に来るようになったわね」

サターニャ「それに宿題もやって来るようになって成績も上がってるし…… おかげで私の方にグラサンの指導が集中してるじゃない!」

ラフィエル「それに帰りも早いですよねー。付き合い悪くて寂しいですよ?」

ガヴリール「ははは、まぁ仮にも天使だからな。また休みの日にでも時間つくるよ。じゃ、これで」スタスタ

サターニャ「ガヴリールのやつ……変わったわねー」

ラフィエル「そうですね。まるで天使時代に戻ったみたいです」

ヴィーネ「………怪しいわね。尾けましょう」

6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 13:17:21.862 ID:J0FBvUyVa.net
ガヴリール(よし、今日も早めに帰ってこれたぞ)「ただいまー!」ガチャ

俺「おかえりー!ママぁ、今日のごはんは肉じゃがだよぉー♡」ニコニコ

ガヴリール「おっ、美味そうな匂いだな。風呂に入ったらすぐいっしょに食べよう。ほら、洗ってやるからこい」

俺「えっ/// は、恥ずかしいよぉ……」テレ-

ガヴリール「ははは、俺は子供なんだから恥ずかしがらなくていいんだよ」

俺「うぇぇ……?じゃあ、お願いします……」モジモジ

7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 13:18:15.037 ID:J0FBvUyVa.net
…………

ヴィーネ「ぶっ殺す…… 肉片の一片も残さず消し炭にしてやる!!」

サターニャ「ちょ、ちょっと!ヴィネット落ち着きなさいって!」

ヴィーネ「サターニャ!どいて!あいつ殺せない……!」ギリィッ

ラフィエル「ま、待ってください。ヴィーネさん。ガヴちゃんもなんだか受け入れているみたいですし……殺すのは様子を見てからか、ガヴちゃんのいないところでにしましょう……!」ゴゴゴゴ

ヴィーネ「な、なら明日ガヴリールが学校に行ってる間に殺りましょう」

サターニャ「あ、あんたたちなんで殺すの前提で話してるのよ……」

8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 13:18:43.058 ID:J0FBvUyVa.net
ママぁ!そこっ、あっ……くすぐったいよぉ…… えへへー

ヴィーネ「」プチンッ

9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 13:19:16.245 ID:J0FBvUyVa.net
次の日ー

グラサン「月乃瀬?月乃瀬は休みか?胡桃沢に白羽も休んでるし、風邪でも流行ってるのか……?」

ガヴリール(ヴィーネとラフィはともかく、あのバカまで休むとは珍しいこともあるもんだな……)

11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 13:20:05.742 ID:J0FBvUyVa.net
ヴィーネ「宅配便でーす!」

俺「はーい。今日届く荷物なんてあったかなぁ……?ママがまたネトゲ関係のものを買ったのかも……」ガチャッ

ヴィーネ「殺されたくなかったら手を後ろに回して床に伏せなさい」バチバチィッ

ラフィエル「うふふ♪ たっぷり痛めつけて二度とガヴちゃんに近づけなくして上げます♡」ポキポキ

俺「ひ、ひぃぃいい!!」ジョバァァ

12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 13:20:30.322 ID:J0FBvUyVa.net
ーそのころサターニャの家ー

サターニャ「ん、んん~~!!」(なんで私が縛られなきゃいけないのよ~っっ!!)モゾモゾ

13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 13:22:55.838 ID:J0FBvUyVa.net
ヴィーネ「さて、とりあえずはこのおっさんが立てなくなるまでボコっておきましょうか」ドゴォッ

俺「ごはっっ!? な、なにを……?」

ラフィエル「そうですね。こんな下衆な人間が我らがガヴちゃんに近づいたことを後悔させてあげなくては♪」バキッ ゴスッ

俺「はゔっっ!? 痛ぃ…… ママぁ、助けて……!」

ヴィーネ「ふふっ、いくら叫んでも無駄よ。ラフィエルがここに結界を張っているし、そもそも学校にいるガヴに声が届くわけないわ!」

俺「う、ゔぅ……そんなことない!助けて!!ママぁ!」

助ーてーー

けー!

助けてーー!!

『助けて!!ママぁ!』

ガヴリール「ー!! 今……俺の声が聞こえたような……!」ピキ-ン

グラサン「お、おい!天真!授業中だぞ!!」

ガヴリール「風邪をひきました!早退します!!」ヒュンッ

委員長「き、消えた……?!」ザワザワ

グラサン「……ふっ、やれやれ。今日は病人が多いな……」

14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 13:26:09.742 ID:J0FBvUyVa.net
ガヴリール(神速通……!これが使えるのも俺のおかげだ!)「俺!大丈夫か!?」ガチャンッ

ヴィーネ「が、ガヴ!!なんでここに……」

俺「ま、ママぁ……/// うっ、あ……」ウルウル

ガヴリール「俺ぇ……ボロボロじゃないか!痛かったろ……?遅くなってごめんなぁ……」ダキッ

俺「ママぁ!うぇぇぇぇえぇん!!」

15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 13:27:35.873 ID:J0FBvUyVa.net
ガヴリール「で……ヴィーネ、ラフィエル。これはいったいどういうことだ?」

ラフィエル「こ、これは……その……」

ヴィーネ「が、ガヴリールのためにやったことよ…… そこのチビハゲといっしょにいたらガヴまでダメになる!」

ガヴリール「お、俺を悪く言うな!!ヴィーネが思ってるよりずっといい子なんだぞ!」

俺「け、喧嘩はダメだよぉ!そこの2人はママの親友なんでしょぉ……?」オロロ

ガヴリール「そ、そうだな…… すまん。なぁ、2人とも?私にはさぁ…… こいつの気持ちがよく分かるんだよ……」

ヴィーネ「が、ガヴ……」

16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 13:29:03.813 ID:J0FBvUyVa.net
ガヴリール「こいつはさ、きっと甘えたいだけなんだ…… ほら、私もついこの間まではヴィーネに甘えてダメな生活送ってただろ?私にとってのヴィーネが、こいつにとっての私なんだよ。だから、さ……?」

ヴィーネ「っっ! で、でも……!」

ラフィエル「…………ヴィーネさん。ここはいったん引きましょう」

ヴィーネ「えっ……ど、どういうことよラフィエル!」

ラフィエル「どうせ私たちが手を出さなくてもじきに…… 行きましょう」グイッ

ガヴリール「お、おい……それってどういう……」

ヴィーネ「くっ…… とにかくまた来るわよ!」バタンッ

17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 13:31:04.863 ID:J0FBvUyVa.net
ガヴリール「…………行っちまったな」

俺「…………俺も、そろそろ行かなくちゃ」ボソッ

ガヴリール「? お、お前……その羽!」

俺「ごめんねママ……俺もう行かなくちゃ。さっきのでエネルギーのほとんどを使っちゃった」ニコッ

ガヴリール「お、おい!行くってどこに!?それにその光……」

俺「ママぁ……/// 今まで本当にありがとう。最後にお別れを言えてよかった……!」キラキラ

ガヴリール「ま、待てよ…… 行くな!今までいっしょに楽しくやってきたじゃんか!俺!待って……」スカッ

俺「ママ、ごめんね。そしてありがとう。大好きだよっ!」ファサァ

ガヴリール「俺ーーーーーーっっっ!!!」キラキラキラ

18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 13:32:20.213 ID:J0FBvUyVa.net
ヴィーネ「あれから……ガヴはまた元の駄天使に戻っちゃったわね」

ラフィエル「そうですね……少し心配です」

サターニャ「ま、まぁあいつなら大丈夫よ。なんたってこの大悪魔サタニキア=マクドウェル様の宿敵であり最大のライバルだもの!なぁ~っはっは!」

ガヴリール「…………」ガチャ

ヴィーネ「が、ガヴ!」

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 13:37:31.582 ID:J0FBvUyVa.net
あれから、ふと思ったことがある。俺は、実は別の世界から、駄天した私を救うために舞い降りた天使だったのではないだろうか。きっと、どこかで私を見守ってくれてる。それなら……


ガヴリール「よ、よぉ…… 久しぶりだな」

ヴィーネ「が、ガヴ……おかえり!」

21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 13:39:33.595 ID:J0FBvUyVa.net
どこか遠いところー

???「紗霧ー!ここに料理置いとくぞー!」コトンッ

???「…………」

俺「ママぁ……」

???「」ビクッ

  マンガ先生「あなた……誰……?」

おわり

引用元: ガヴリール「母の日か……ん、なんだこいつ」