1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:05:22.210 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス(休日中、私は天真先輩のお家にお泊りすることになりました)
タプリス(憧れの先輩と一つ屋根の下二人きり!)
タプリス(と初めはワクワクしてたのですが……)
タプリス「あのー、天真先輩?」
ガヴリール「んー?」カタカタ
タプリス「今日もずっとゲームばかりされてますよね……」
ガヴリール「まあな」カタカタ
タプリス「ちょっとショッピングにでm」
ガヴリール「やだ、めんどい」
タプリス「あうぅ……」
タプリス(憧れの先輩と一つ屋根の下二人きり!)
タプリス(と初めはワクワクしてたのですが……)
タプリス「あのー、天真先輩?」
ガヴリール「んー?」カタカタ
タプリス「今日もずっとゲームばかりされてますよね……」
ガヴリール「まあな」カタカタ
タプリス「ちょっとショッピングにでm」
ガヴリール「やだ、めんどい」
タプリス「あうぅ……」
2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:06:30.431 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「あの、私の方から『休暇中に泊めてください』ってお願いしておいてなんなのですが……」
タプリス「ちょっとは構ってくださいよー! あまりにも寂しいです!」
ガヴリール「……」
ガヴリール「なあ、タプリスよ」
ガヴリール「確かに、休暇中泊めてやるとは言った」
タプリス「はい……」
ガヴリール「でもな、『構ってやる』とはひとことも言ってない!」ビシッ
タプリス「そ、そんなぁっ!?」
タプリス「ちょっとは構ってくださいよー! あまりにも寂しいです!」
ガヴリール「……」
ガヴリール「なあ、タプリスよ」
ガヴリール「確かに、休暇中泊めてやるとは言った」
タプリス「はい……」
ガヴリール「でもな、『構ってやる』とはひとことも言ってない!」ビシッ
タプリス「そ、そんなぁっ!?」
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:08:59.171 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「と、泊めてくれるっていうのは普通一緒に遊んだりするのもセットじゃないんですか!?」
ガヴリール「ああ、初めはタプリスと一緒にネトゲづくしの休日を送るつもりだったさ」
ガヴリール「でもお前下手すぎ! ちょっと目離すとすぐ死ぬし!」
タプリス「あうぅ、そ、それは……」
ガヴリール「お前にはがっかりだよ! 計画が狂っちまった!」プンスカ
タプリス「なんで私が逆に怒られなくちゃいけないんですかぁ!」
ガヴリール「ふん」
タプリス「もうっ! そろそろねとげをやめて別のことしましょうよ!」
ガヴリール「やだ」
タプリス「外はこんなにいいお天気なんですよ?」シャー
ガヴリール「ぐああーっ! カーテンを開けるな目が焼ける!」
タプリス「吸血鬼ですかあなたは!」
ガヴリール「ああ、初めはタプリスと一緒にネトゲづくしの休日を送るつもりだったさ」
ガヴリール「でもお前下手すぎ! ちょっと目離すとすぐ死ぬし!」
タプリス「あうぅ、そ、それは……」
ガヴリール「お前にはがっかりだよ! 計画が狂っちまった!」プンスカ
タプリス「なんで私が逆に怒られなくちゃいけないんですかぁ!」
ガヴリール「ふん」
タプリス「もうっ! そろそろねとげをやめて別のことしましょうよ!」
ガヴリール「やだ」
タプリス「外はこんなにいいお天気なんですよ?」シャー
ガヴリール「ぐああーっ! カーテンを開けるな目が焼ける!」
タプリス「吸血鬼ですかあなたは!」
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:10:29.317 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「お願いですから映画とか行きましょうよ先輩ー!」
ガヴリール「やだ」
タプリス「なら買い物とか……」
ガヴリール「やだ」
タプリス「せめてちょっとお散歩にでも……」
ガヴリール「やだ」
タプリス「じゃあ何ならいいんですか!」
ガヴリール「ネトゲ」
タプリス「ねとげ以外で!」
ガヴリール「そんな選択肢はない」
タプリス「ぐぬぬ……」
タプリス「せ、先輩は私とねと」
ガヴリール「ネトゲの方が大事に決まってるだろ」
タプリス「せめて最後まで言わせてください!」
ガヴリール「今大事なところなんだよ! 良い子にしててくれ、棚の中のキャンディ食べてていいから!」
タプリス「何歳児だと思ってるんですか!」
ガヴリール「やだ」
タプリス「なら買い物とか……」
ガヴリール「やだ」
タプリス「せめてちょっとお散歩にでも……」
ガヴリール「やだ」
タプリス「じゃあ何ならいいんですか!」
ガヴリール「ネトゲ」
タプリス「ねとげ以外で!」
ガヴリール「そんな選択肢はない」
タプリス「ぐぬぬ……」
タプリス「せ、先輩は私とねと」
ガヴリール「ネトゲの方が大事に決まってるだろ」
タプリス「せめて最後まで言わせてください!」
ガヴリール「今大事なところなんだよ! 良い子にしててくれ、棚の中のキャンディ食べてていいから!」
タプリス「何歳児だと思ってるんですか!」
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:11:44.242 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「……先輩」コロコロ
ガヴリール「何だよ」
タプリス「私はもう心を鬼にします」
ガヴリール「そうかい」
タプリス「ねとげを今すぐやめてくれないなら、パソコンにつながってるこの大事そうな線を引っこ抜いちゃいます」
ガヴリール「あ? んなことしたら許さんぞ」ギロ
タプリス「はひぃ! ご、ごめんなさ……」ゴクン
タプリス「!?!?! あ、アメがのどにつまっ……」ドンドン
ガヴリール「お、おい大丈夫か」
ガヴリール「何だよ」
タプリス「私はもう心を鬼にします」
ガヴリール「そうかい」
タプリス「ねとげを今すぐやめてくれないなら、パソコンにつながってるこの大事そうな線を引っこ抜いちゃいます」
ガヴリール「あ? んなことしたら許さんぞ」ギロ
タプリス「はひぃ! ご、ごめんなさ……」ゴクン
タプリス「!?!?! あ、アメがのどにつまっ……」ドンドン
ガヴリール「お、おい大丈夫か」
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:13:10.000 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「死ぬかと思いました……」
ガヴリール「飴玉舐めながらしゃべると危ないだろうが」
タプリス「だ、だって先輩が……!」
タプリス「私よりねとげの方が大事なんて、冗談にしてもひどいですよぉ!」
ガヴリール「冗談じゃないぞ」
ガヴリール「本音だ」
タプリス「そ、そんなぁっ!」ウルウル
ガヴリール「泣いても無駄だぞタプリス、お前の涙では私は動じん」
ガヴリール「私の心を動かせるのは、レアドロップアイテム『岩礁の歌姫セイレーンの涙』だけだ」ニッ
タプリス「知りませんよ! ちょっと上手いこと言った感じだすのやめてください!」
ガヴリール「飴玉舐めながらしゃべると危ないだろうが」
タプリス「だ、だって先輩が……!」
タプリス「私よりねとげの方が大事なんて、冗談にしてもひどいですよぉ!」
ガヴリール「冗談じゃないぞ」
ガヴリール「本音だ」
タプリス「そ、そんなぁっ!」ウルウル
ガヴリール「泣いても無駄だぞタプリス、お前の涙では私は動じん」
ガヴリール「私の心を動かせるのは、レアドロップアイテム『岩礁の歌姫セイレーンの涙』だけだ」ニッ
タプリス「知りませんよ! ちょっと上手いこと言った感じだすのやめてください!」
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:14:22.443 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「も、もう怒りました!」プンスカ
タプリス「こうなったら実力行使です! 目隠し攻撃!」
サッ
ガヴリール「うおっ! や、やめろ今戦闘中だぞ!」
タプリス「やめません! いい加減私と遊んでください!」
ガヴリール「わ、わかったわかった……わかったから」
タプリス「じゃ、じゃあ一緒に遊んでくれますか!?」
ガヴリール「うーん……」グゥー
ガヴリール「腹が減ってきたから、一緒に料理を作ろうじゃないか」
ガヴリール「それでもいいか?」
タプリス「も、もちろん! えへへ……先輩とお料理……!」
タプリス「こうなったら実力行使です! 目隠し攻撃!」
サッ
ガヴリール「うおっ! や、やめろ今戦闘中だぞ!」
タプリス「やめません! いい加減私と遊んでください!」
ガヴリール「わ、わかったわかった……わかったから」
タプリス「じゃ、じゃあ一緒に遊んでくれますか!?」
ガヴリール「うーん……」グゥー
ガヴリール「腹が減ってきたから、一緒に料理を作ろうじゃないか」
ガヴリール「それでもいいか?」
タプリス「も、もちろん! えへへ……先輩とお料理……!」
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:15:34.890 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「先輩、何を作りましょうか?」
タプリス「ハンバーグですか? 肉じゃがですか? 下界の料理も勉強してきたのでお好きな献立を選んでください!」
ガヴリール「うーん、その辺はタプリスに任せるよ」
タプリス「じゃあスーパーで食材見ながら決めましょうか!」
ガヴリール「いや、買い物はお前一人で行くんだ」
タプリス「へ?」
ガヴリール「複数人で料理をするときは、役割分担が重要だろう?」
タプリス「え、ええ……まあ」
ガヴリール「今回の分担はこうだ」
ガヴリール「私がお金を出す係」
ガヴリール「タプリスが買い物係&料理係だ」
タプリス「せ、先輩何もしてないじゃないですか!」
ガヴリール「何を言うんだ……お金がなければ何も買えない、すると料理もできない」
ガヴリール「とても重要な役割だろうが」
タプリス「た、確かに……」
タプリス「ハンバーグですか? 肉じゃがですか? 下界の料理も勉強してきたのでお好きな献立を選んでください!」
ガヴリール「うーん、その辺はタプリスに任せるよ」
タプリス「じゃあスーパーで食材見ながら決めましょうか!」
ガヴリール「いや、買い物はお前一人で行くんだ」
タプリス「へ?」
ガヴリール「複数人で料理をするときは、役割分担が重要だろう?」
タプリス「え、ええ……まあ」
ガヴリール「今回の分担はこうだ」
ガヴリール「私がお金を出す係」
ガヴリール「タプリスが買い物係&料理係だ」
タプリス「せ、先輩何もしてないじゃないですか!」
ガヴリール「何を言うんだ……お金がなければ何も買えない、すると料理もできない」
ガヴリール「とても重要な役割だろうが」
タプリス「た、確かに……」
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:16:39.160 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「って、騙されませんよそんな謎理論!」
ガヴリール「チッ……別に騙す気なんて全くないぞタプリス」
タプリス「舌打ちしましたよね今!」
ガヴリール「いやー、正直に言うと私はタプリスの手料理が食べたいんだよ」
ガヴリール「素材選びから配膳まで、『純度100%のタプリスの手料理』がな」
タプリス「う……」
ガヴリール「照れくさくって言えなかったが、私が余計な手を加えたくないのはそういう理由だ」
タプリス「あうぅ……そんな言葉に騙されるわけが……」クラクラ
ガヴリール「ずっと憧れだったんだよなー」
ガヴリール「タプリスみたいなかわいい後輩に手料理をふるまってもらうのがさ……」
タプリス(かわいい後輩……)ジーン
タプリス「……ま」
タプリス「任せてください! 最高の料理をお出しします!」ビシッ
ガヴリール「いってらー」
バタン
ガブリール「……よし、ネトゲの続きといくか」
ガヴリール「チッ……別に騙す気なんて全くないぞタプリス」
タプリス「舌打ちしましたよね今!」
ガヴリール「いやー、正直に言うと私はタプリスの手料理が食べたいんだよ」
ガヴリール「素材選びから配膳まで、『純度100%のタプリスの手料理』がな」
タプリス「う……」
ガヴリール「照れくさくって言えなかったが、私が余計な手を加えたくないのはそういう理由だ」
タプリス「あうぅ……そんな言葉に騙されるわけが……」クラクラ
ガヴリール「ずっと憧れだったんだよなー」
ガヴリール「タプリスみたいなかわいい後輩に手料理をふるまってもらうのがさ……」
タプリス(かわいい後輩……)ジーン
タプリス「……ま」
タプリス「任せてください! 最高の料理をお出しします!」ビシッ
ガヴリール「いってらー」
バタン
ガブリール「……よし、ネトゲの続きといくか」
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:18:03.747 ID:K2j3BxQL0.net
~スーパー~
タプリス(ぐぬぬぬ……)
タプリス(冷静に考えたらただ厄介払いされただけじゃないですか……)
タプリス(ひどい、あまりにひどすぎます!)
タプリス(まったく、天界にいたころはあんなに優しい方だったのに……)
タプリス『天真先輩! この前勉強教えてもらったおかげで成績上がりましたー!』
ガヴリール『まあ、よく頑張りましたねタプリス!』
ガヴリール『ご褒美に頭をなでなでしてあげましょう……!』
タプリス『わあい!』
タプリス(それが今はあんなツンツンになってしまって……!)
タプリス(一体どうすれば優しい先輩に戻ってくれるのでしょうか……!)
タプリス(……ん?)
『甘酒 大特価1パック 98円』
タプリス(甘酒、ですか……)
タプリス(ぐぬぬぬ……)
タプリス(冷静に考えたらただ厄介払いされただけじゃないですか……)
タプリス(ひどい、あまりにひどすぎます!)
タプリス(まったく、天界にいたころはあんなに優しい方だったのに……)
タプリス『天真先輩! この前勉強教えてもらったおかげで成績上がりましたー!』
ガヴリール『まあ、よく頑張りましたねタプリス!』
ガヴリール『ご褒美に頭をなでなでしてあげましょう……!』
タプリス『わあい!』
タプリス(それが今はあんなツンツンになってしまって……!)
タプリス(一体どうすれば優しい先輩に戻ってくれるのでしょうか……!)
タプリス(……ん?)
『甘酒 大特価1パック 98円』
タプリス(甘酒、ですか……)
24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:19:43.017 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス(甘酒と言えば、確か……)
ラフィエル『ガヴちゃんは甘酒で酔ってしまう体質なんですよー』
ラフィエル『エンターテイメントに飢えているときは飲ませてみるといいと思いますよ』
タプリス『はぇー』
ラフィエル『あ、でもそのときは私を呼ぶかせめて録画しておいてもらえると助か』
タプリス(天真先輩は甘酒で酔っぱらう体質……)
タプリス(普段は冷たい態度ですが、酔わせたら案外優しい感じになってくれるのでは……?)
タプリス『せんぱーい! なでなでしてください!』
ガヴリール『ったくしょうがねぇなぁ……ひっく!』
ガヴリール『ほーれほーれ』ナデナデ
タプリス『ふぁー……ぶるすこふぁー……』
タプリス(んふふふ……)
ラフィエル『ガヴちゃんは甘酒で酔ってしまう体質なんですよー』
ラフィエル『エンターテイメントに飢えているときは飲ませてみるといいと思いますよ』
タプリス『はぇー』
ラフィエル『あ、でもそのときは私を呼ぶかせめて録画しておいてもらえると助か』
タプリス(天真先輩は甘酒で酔っぱらう体質……)
タプリス(普段は冷たい態度ですが、酔わせたら案外優しい感じになってくれるのでは……?)
タプリス『せんぱーい! なでなでしてください!』
ガヴリール『ったくしょうがねぇなぁ……ひっく!』
ガヴリール『ほーれほーれ』ナデナデ
タプリス『ふぁー……ぶるすこふぁー……』
タプリス(んふふふ……)
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:21:29.036 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス(あるいは、酔うことでちょっと な感じになる可能性も……?)
ガヴリール『何だか今夜は暑いな……//』シュル
タプリス『な、なななにしてるんですか先輩!? まずいですよ!』
ガヴリール『いいだろタプリス……天使同士裸の付き合いといこうじゃないか』シュルシュル
タプリス『あぁいけません!//』
タプリス(はわわわわ……//)
タプリス(そ、そうと決まれば買って帰りましょう! 甘酒!)
タプリス(名付けて『天真先輩を甘酒で酔わせるぞ大作戦』!)
ガヴリール『何だか今夜は暑いな……//』シュル
タプリス『な、なななにしてるんですか先輩!? まずいですよ!』
ガヴリール『いいだろタプリス……天使同士裸の付き合いといこうじゃないか』シュルシュル
タプリス『あぁいけません!//』
タプリス(はわわわわ……//)
タプリス(そ、そうと決まれば買って帰りましょう! 甘酒!)
タプリス(名付けて『天真先輩を甘酒で酔わせるぞ大作戦』!)
27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:23:18.857 ID:K2j3BxQL0.net
~ガヴリールのアパート~
ガヴリール「いやー食った食った」ポンポン
タプリス「お粗末様でした」
ガヴリール「じゃあ風呂でも沸かしてくるかな……」
タプリス「先輩、その前に……今日はこんなものを買ってきたんですよ」
ガヴリール「……甘酒?」
タプリス「食後の一杯ということで、一緒に飲みましょう」
ガヴリール「正月でもないのに?」
タプリス「はい、ビタミンが豊富に含まれてるそうで……食生活が乱れがちな先輩にはいいんじゃないかと」
ガヴリール「へー」
タプリス「では、乾杯といきましょう! かんぱーい!」
ガヴリール「うーい」
カツンッ
タプリス(ふふふ、すんなりと乾杯にまでこぎつけられましたね……)
ガヴリール「いやー食った食った」ポンポン
タプリス「お粗末様でした」
ガヴリール「じゃあ風呂でも沸かしてくるかな……」
タプリス「先輩、その前に……今日はこんなものを買ってきたんですよ」
ガヴリール「……甘酒?」
タプリス「食後の一杯ということで、一緒に飲みましょう」
ガヴリール「正月でもないのに?」
タプリス「はい、ビタミンが豊富に含まれてるそうで……食生活が乱れがちな先輩にはいいんじゃないかと」
ガヴリール「へー」
タプリス「では、乾杯といきましょう! かんぱーい!」
ガヴリール「うーい」
カツンッ
タプリス(ふふふ、すんなりと乾杯にまでこぎつけられましたね……)
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:24:27.268 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「んく……んく……」
タプリス「ぷはーっ! 不思議な味わいですね、甘さの中にちょっぴりクセがありますが……」
ガヴリール「……」
タプリス「ほら、先輩も早く飲んでくださいよ」
ガヴリール「あー」
ガヴリール「そういや、ヴィーネから甘酒禁止されてるんだったわ私」
タプリス「え」
タプリス「き、禁止ってどういうことですか!?」
ガヴリール「いや、前に飲んだ時に酔っぱらっちゃったらしくて」
ガヴリール「甘酒はもう絶対飲むなって」
タプリス(『絶対飲むな』……聞いてませんよそんなの!)
タプリス「ぷはーっ! 不思議な味わいですね、甘さの中にちょっぴりクセがありますが……」
ガヴリール「……」
タプリス「ほら、先輩も早く飲んでくださいよ」
ガヴリール「あー」
ガヴリール「そういや、ヴィーネから甘酒禁止されてるんだったわ私」
タプリス「え」
タプリス「き、禁止ってどういうことですか!?」
ガヴリール「いや、前に飲んだ時に酔っぱらっちゃったらしくて」
ガヴリール「甘酒はもう絶対飲むなって」
タプリス(『絶対飲むな』……聞いてませんよそんなの!)
29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:25:43.022 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「そ、それは言葉の綾というか、本当に二度と飲んじゃダメって意味ではないですよ」
タプリス「ちょっと酔っぱらっちゃったくらいで禁止だなんてそんな……」
ガヴリール「それがさ、人混みの中で天使の姿に戻った上に空まで飛んだらしくて……」
ガヴリール「しかも私は全然覚えてないんだよね」
タプリス「は、はあ……」
ガヴリール「さすがにそこまでやらかしちゃうのはまずいよなーって思うし」
タプリス「でもでも! 人混みじゃなければ大丈夫ですよ!」
タプリス「今は部屋の中なので天使の姿になろうがすっぽんぽんになろうが問題ないです!」
ガヴリール「すっぽんぽん?」
タプリス「た、例えばの話ですよ!」
タプリス「ちょっと酔っぱらっちゃったくらいで禁止だなんてそんな……」
ガヴリール「それがさ、人混みの中で天使の姿に戻った上に空まで飛んだらしくて……」
ガヴリール「しかも私は全然覚えてないんだよね」
タプリス「は、はあ……」
ガヴリール「さすがにそこまでやらかしちゃうのはまずいよなーって思うし」
タプリス「でもでも! 人混みじゃなければ大丈夫ですよ!」
タプリス「今は部屋の中なので天使の姿になろうがすっぽんぽんになろうが問題ないです!」
ガヴリール「すっぽんぽん?」
タプリス「た、例えばの話ですよ!」
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:27:15.183 ID:K2j3BxQL0.net
ガヴリール「それに、ただでさえ今の私は駄天しちゃってるだろ?」
ガヴリール「この上で事件でも起こしたらいよいよ仕送りが危険区域(レッドゾーン)にだな」
タプリス「ちょっと飲むだけなら大丈夫ですって!」
ガヴリール「リスク取ってでも飲みたいほど好きじゃないしなー、この濁り汁」
タプリス「美味しいですよ! この美味しさを味わえないなんて人生半分は損してますって!」
ガヴリール「お前そこまで美味そうにしてなかったじゃん」
タプリス「え、いや……そんなこと」
ゴクゴク
タプリス「う、うわーおいしー!」
タプリス「このあっさりした甘さが……えと、その、おーいしー!」
ガヴリール「これはひどい」
ガヴリール「この上で事件でも起こしたらいよいよ仕送りが危険区域(レッドゾーン)にだな」
タプリス「ちょっと飲むだけなら大丈夫ですって!」
ガヴリール「リスク取ってでも飲みたいほど好きじゃないしなー、この濁り汁」
タプリス「美味しいですよ! この美味しさを味わえないなんて人生半分は損してますって!」
ガヴリール「お前そこまで美味そうにしてなかったじゃん」
タプリス「え、いや……そんなこと」
ゴクゴク
タプリス「う、うわーおいしー!」
タプリス「このあっさりした甘さが……えと、その、おーいしー!」
ガヴリール「これはひどい」
32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:28:33.044 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「い、今のはナシです!」ゴクゴク
タプリス「どろっとした濃厚な食感がまるで、その、あの……あわわ」
ガヴリール「もういい、無理するな」
ガヴリール「っていうかなんでそこまで必死に飲ませようとしてくるんだ?」
タプリス「え! いや、その」
タプリス「先輩と乾杯したいなーって思っただけで……やましいことは何も」
ガヴリール「じゃあ私は牛乳にするわ」
タプリス「あああっ! 牛乳じゃダメなんです!」
ガヴリール「何でだよ」
タプリス「こう……雰囲気的な、アレが……」
ガヴリール「怪しい」
タプリス「あわわ……」
タプリス「どろっとした濃厚な食感がまるで、その、あの……あわわ」
ガヴリール「もういい、無理するな」
ガヴリール「っていうかなんでそこまで必死に飲ませようとしてくるんだ?」
タプリス「え! いや、その」
タプリス「先輩と乾杯したいなーって思っただけで……やましいことは何も」
ガヴリール「じゃあ私は牛乳にするわ」
タプリス「あああっ! 牛乳じゃダメなんです!」
ガヴリール「何でだよ」
タプリス「こう……雰囲気的な、アレが……」
ガヴリール「怪しい」
タプリス「あわわ……」
35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:30:00.003 ID:K2j3BxQL0.net
ガヴリール「何が目的だ、私の目を見て言ってみろ」ジー
タプリス「ち、ちかいですよ先輩ぃ……//」
ガヴリール「何をたくらんでやがる」ジー
タプリス「あわわわ……//」
タプリス「……ひっく//」
ガヴリール「ん?」
タプリス「あれ、しゃっくりが……ひっく!//」
ガヴリール「タプリス、お前顔赤くなってるぞ」
タプリス「だ、だって先輩の顔が近いから……ひっく」
ガヴリール「いや、お前……」
ガヴリール「酔ってるだろ」
タプリス「!?」
タプリス「ち、ちかいですよ先輩ぃ……//」
ガヴリール「何をたくらんでやがる」ジー
タプリス「あわわわ……//」
タプリス「……ひっく//」
ガヴリール「ん?」
タプリス「あれ、しゃっくりが……ひっく!//」
ガヴリール「タプリス、お前顔赤くなってるぞ」
タプリス「だ、だって先輩の顔が近いから……ひっく」
ガヴリール「いや、お前……」
ガヴリール「酔ってるだろ」
タプリス「!?」
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:31:59.299 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「よ、酔ってなんかないですよ……!」
タプリス「なんか頭がふわふわして顔が熱くてしゃっくりがでるだけです!」
ガヴリール「それを酔ってるというんだが」
タプリス「あうぅ……ひっく//」
ガヴリール「これ以上はやめとけ、落ち着くまでベッドで横にでも……」
タプリス「先輩も……!」
ガヴリール「?」
タプリス「い、いいから先輩も飲んでくださいよ!」
グイー
ガヴリール「うわっ! な、何するんだお前」
タプリス「なんか頭がふわふわして顔が熱くてしゃっくりがでるだけです!」
ガヴリール「それを酔ってるというんだが」
タプリス「あうぅ……ひっく//」
ガヴリール「これ以上はやめとけ、落ち着くまでベッドで横にでも……」
タプリス「先輩も……!」
ガヴリール「?」
タプリス「い、いいから先輩も飲んでくださいよ!」
グイー
ガヴリール「うわっ! な、何するんだお前」
37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:33:52.192 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「飲んでください! 甘酒!」グイグイ
ガヴリール「だから飲まねーって言ってるだろ!」
タプリス「わたしの甘酒が飲めないっていうんですかー! ひっく!//」
ガヴリール「やだよ! お前完全に酔っぱらってるじゃねーか!」
タプリス「だめです! 嫌って言っても飲むんですよ甘酒!」
ガヴリール「お、押すなって……あっ!」
バシャッ
ガヴリール「あっ」
タプリス「あ……」
ガヴリール「だから飲まねーって言ってるだろ!」
タプリス「わたしの甘酒が飲めないっていうんですかー! ひっく!//」
ガヴリール「やだよ! お前完全に酔っぱらってるじゃねーか!」
タプリス「だめです! 嫌って言っても飲むんですよ甘酒!」
ガヴリール「お、押すなって……あっ!」
バシャッ
ガヴリール「あっ」
タプリス「あ……」
38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:34:58.813 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「すみません、先輩……服が、ひっく//」
ガヴリール「服はいいから落ち着け、な?」
タプリス「はいぃ……」
ガヴリール「何か拭くものもってこないと……あと着替えも」
タプリス「せ、せんぱい……ごめんなさい」
ガヴリール「あーもーいいっていいって」
タプリス「嫌いにならないで……ひっく!//」
ガヴリール「ならねーって! ちょっと横になってろお前は」
タプリス「おわびに私が着替えさせてあげますから……」グイ
ガヴリール「へ?」
ガヴリール「服はいいから落ち着け、な?」
タプリス「はいぃ……」
ガヴリール「何か拭くものもってこないと……あと着替えも」
タプリス「せ、せんぱい……ごめんなさい」
ガヴリール「あーもーいいっていいって」
タプリス「嫌いにならないで……ひっく!//」
ガヴリール「ならねーって! ちょっと横になってろお前は」
タプリス「おわびに私が着替えさせてあげますから……」グイ
ガヴリール「へ?」
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:37:07.634 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「ほら、ぬいでください……」グイグイ
ガヴリール「うおっ! やめろ……脱がせようとするな!」
タプリス「早く『ばんざーい』してください、ほら『ばんざーい』」グイー
ガヴリール「おおお……やめろお前伸びるシャツが伸びる」ミョーン
タプリス「なんで脱がないんですか! 風邪ひいちゃいますよぉ! ひっく//」
ガヴリール「着替えくらい自分でできるっての!」
タプリス「抵抗するなら……こっちにも考えがありますからね」
ガヴリール「?」
タプリス「『聖なる拘束』!!」パアァ
ギュルルル
ガヴリール「うわっ!? 光の紐が……!」
ガヴリール「うおっ! やめろ……脱がせようとするな!」
タプリス「早く『ばんざーい』してください、ほら『ばんざーい』」グイー
ガヴリール「おおお……やめろお前伸びるシャツが伸びる」ミョーン
タプリス「なんで脱がないんですか! 風邪ひいちゃいますよぉ! ひっく//」
ガヴリール「着替えくらい自分でできるっての!」
タプリス「抵抗するなら……こっちにも考えがありますからね」
ガヴリール「?」
タプリス「『聖なる拘束』!!」パアァ
ギュルルル
ガヴリール「うわっ!? 光の紐が……!」
41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:39:07.183 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「んふふ、どうですか先輩? ひっく//」
ガヴリール「う、動けねぇ……何すんだよ!」ギシギシ
タプリス「先輩の身体を魔法の紐でしばっちゃいました」
ガヴリール「く、くそ……ほどけねー」ギシギシ
タプリス「先輩に追いつきたくて、魔法の練習もいっぱいしたんですよー」
ガヴリール「こんな形で成果を見せられてもな……」
タプリス「ふっふっふー、さあ先輩?」
タプリス「お服ぬぎぬぎしましょうねー♪ ひっく//」ジリジリ
ガヴリール「うおっ……く、くるな……!」
ガヴリール「う、動けねぇ……何すんだよ!」ギシギシ
タプリス「先輩の身体を魔法の紐でしばっちゃいました」
ガヴリール「く、くそ……ほどけねー」ギシギシ
タプリス「先輩に追いつきたくて、魔法の練習もいっぱいしたんですよー」
ガヴリール「こんな形で成果を見せられてもな……」
タプリス「ふっふっふー、さあ先輩?」
タプリス「お服ぬぎぬぎしましょうねー♪ ひっく//」ジリジリ
ガヴリール「うおっ……く、くるな……!」
42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:40:58.787 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「んふふー、まさかこの手で先輩の服を脱がせられるときが来るなんて……」
シュル シュル
ガヴリール「あ……」
タプリス「んふふふ……きれいなお肌がちょっとずつ露わになってきましたよー?」
タプリス「ほらほら、穢れを知らないみずみずしい身体が……好奇の視線のもとに晒されていってます……!」
ガヴリール「うぐぐ……いちいちいやらしく実況しなくていいんだよ!」
タプリス「恥ずかしがらないでくださいよ先輩、これはただのお着替えなんですから……」
ガヴリール「こんないやらしい着替えがあるか!」ジタバタ
タプリス「暴れないでください……ちゃんと着替えさせてあげますからね」
タプリス「ほーら」
シュル
タプリス「ほーら」
シュルル
ガヴリール「うう……」
シュル シュル
ガヴリール「あ……」
タプリス「んふふふ……きれいなお肌がちょっとずつ露わになってきましたよー?」
タプリス「ほらほら、穢れを知らないみずみずしい身体が……好奇の視線のもとに晒されていってます……!」
ガヴリール「うぐぐ……いちいちいやらしく実況しなくていいんだよ!」
タプリス「恥ずかしがらないでくださいよ先輩、これはただのお着替えなんですから……」
ガヴリール「こんないやらしい着替えがあるか!」ジタバタ
タプリス「暴れないでください……ちゃんと着替えさせてあげますからね」
タプリス「ほーら」
シュル
タプリス「ほーら」
シュルル
ガヴリール「うう……」
43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:43:02.321 ID:K2j3BxQL0.net
ガヴリール「た、タプリス……これ以上は……!」
タプリス「やめてほしいですか? 恥ずかしさに耐えられませんか?」
タプリス「でもダメです! 残りもぬぎぬぎしちゃいます!」
シュル
タプリス「ほーら! 先輩のかわいらしいちっ が見え……」
タプリス「あ」
ガヴリール「……」
ガヴリール「……ようやく気づいたか?」
タプリス「ふ、服の上から紐で拘束してるから……これ以上は脱がせられません!」
タプリス「しまったあああ!」
ガヴリール「いくら酔ってるとは言え……バカすぎる」
タプリス「うぅ……もう少しで先輩のあられもない姿が見られるのにー! ひっく!//」
ガヴリール「どっちにしても聖なる光でガードされるっての」
タプリス「た、確かに!」
タプリス「やめてほしいですか? 恥ずかしさに耐えられませんか?」
タプリス「でもダメです! 残りもぬぎぬぎしちゃいます!」
シュル
タプリス「ほーら! 先輩のかわいらしいちっ が見え……」
タプリス「あ」
ガヴリール「……」
ガヴリール「……ようやく気づいたか?」
タプリス「ふ、服の上から紐で拘束してるから……これ以上は脱がせられません!」
タプリス「しまったあああ!」
ガヴリール「いくら酔ってるとは言え……バカすぎる」
タプリス「うぅ……もう少しで先輩のあられもない姿が見られるのにー! ひっく!//」
ガヴリール「どっちにしても聖なる光でガードされるっての」
タプリス「た、確かに!」
44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:44:02.040 ID:K2j3BxQL0.net
ガヴリール「もういいだろタプリス、私は早く着替えたいんだ」
ガヴリール「早く拘束魔法を解いてくれ」
タプリス「あうぅ……」
タプリス「はっ! そ、そうです……甘酒!」
タプリス「動けない先輩になら甘酒を飲ませられます!」
ガヴリール「お、おい……!」
タプリス「んふふ、お着替えは後です! まずは先輩に甘酒で酔ってもらって、それから……」
ガヴリール「やめろって! いいから魔法を解いてくれ!」
タプリス「いやです! これは私の大事な計画で……ひっく!//」
ガヴリール「解いてくれないのか?」
タプリス「解きません!」
ガヴリール「……じゃあいいよ、自分で解くから」
タプリス「え」
ガヴリール「『聖なる刃』」ヴゥゥン
タプリス「なっ……!」
ガヴリール「早く拘束魔法を解いてくれ」
タプリス「あうぅ……」
タプリス「はっ! そ、そうです……甘酒!」
タプリス「動けない先輩になら甘酒を飲ませられます!」
ガヴリール「お、おい……!」
タプリス「んふふ、お着替えは後です! まずは先輩に甘酒で酔ってもらって、それから……」
ガヴリール「やめろって! いいから魔法を解いてくれ!」
タプリス「いやです! これは私の大事な計画で……ひっく!//」
ガヴリール「解いてくれないのか?」
タプリス「解きません!」
ガヴリール「……じゃあいいよ、自分で解くから」
タプリス「え」
ガヴリール「『聖なる刃』」ヴゥゥン
タプリス「なっ……!」
45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:44:56.351 ID:K2j3BxQL0.net
ガヴリール「危ないから離れとけ……久しぶりだから制御が難しい」
タプリス「こ、これは……」
ガヴリール「一応、元天使学校主席でね」
ガヴリール「これくらいの拘束魔法の解除、わけないんだよ」
タプリス「や、やめ……!」
ザンッ
タプリス「ああ、私の魔法が……」
ガヴリール「なあ、タプリスよ」
ガヴリール「ちょっとおいたが過ぎたんじゃないか……?」ゴゴゴ
タプリス「ひっ……」
タプリス「こ、これは……」
ガヴリール「一応、元天使学校主席でね」
ガヴリール「これくらいの拘束魔法の解除、わけないんだよ」
タプリス「や、やめ……!」
ザンッ
タプリス「ああ、私の魔法が……」
ガヴリール「なあ、タプリスよ」
ガヴリール「ちょっとおいたが過ぎたんじゃないか……?」ゴゴゴ
タプリス「ひっ……」
46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:46:23.162 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「ご、ごめんなさい先輩! 悪気はなかったんです! ひっく//」
ガヴリール「人を縛り付けといて悪気がなかっただと……?」
ガヴリール「ここは先輩天使としておしおきをくれてやる必要があるようだなぁ!」ギシギシ
タプリス「た、助け……え?」
ガヴリール「ん、あれ?」ギシギシ
タプリス「拘束魔法が……解けてない?」
ガヴリール「え、うそ」
ザンッ ザンッ
ガヴリール「……」ギシギシ
タプリス「……全然歯が立ってませんけど、その魔法の刃」
ガヴリール「……」
ガヴリール「まじかー……」
ガヴリール「人を縛り付けといて悪気がなかっただと……?」
ガヴリール「ここは先輩天使としておしおきをくれてやる必要があるようだなぁ!」ギシギシ
タプリス「た、助け……え?」
ガヴリール「ん、あれ?」ギシギシ
タプリス「拘束魔法が……解けてない?」
ガヴリール「え、うそ」
ザンッ ザンッ
ガヴリール「……」ギシギシ
タプリス「……全然歯が立ってませんけど、その魔法の刃」
ガヴリール「……」
ガヴリール「まじかー……」
48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:47:22.927 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「あれあれ? どうしちゃいましたか先輩?」
ガヴリール「ぐ……」
タプリス「『一応、元天使学校主席でね』」キリッ
タプリス「『これくらいの拘束魔法の解除、わけないんだよ』」キリリッ
タプリス「ぷぷーっ!」
ガヴリール「く、くそがああ!//」カアァ
タプリス「ダメダメな生活を送り続けていることで魔法力が落ちてるみたいですね?」
ガヴリール「ぐぬぬぬ……」
ガヴリール「ぐ……」
タプリス「『一応、元天使学校主席でね』」キリッ
タプリス「『これくらいの拘束魔法の解除、わけないんだよ』」キリリッ
タプリス「ぷぷーっ!」
ガヴリール「く、くそがああ!//」カアァ
タプリス「ダメダメな生活を送り続けていることで魔法力が落ちてるみたいですね?」
ガヴリール「ぐぬぬぬ……」
51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:50:11.321 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「さてと」
タプリス「それじゃ、飲んでもらいましょうか……甘酒」
ガヴリール「……や、やめろ!」
タプリス「ふふふ、さっきより声が弱々しいですよ? ひっく!//」
ガヴリール「うぅ……」
タプリス「ほーら甘酒ですよー」グイ
ガヴリール「うむむ……むいっ!」ムググ
タプリス「ぐ……口を閉じるなんて無駄な抵抗を……」
タプリス「だったらこっちは脇腹こちょこちょ作戦です!」
コチョコチョコチョ
ガヴリール「んむむむ……」
タプリス「ほらほらーどうですか?」
コチョコチョコチョ
ガヴリール「ん……んんっ//」モジモジ
タプリス「それじゃ、飲んでもらいましょうか……甘酒」
ガヴリール「……や、やめろ!」
タプリス「ふふふ、さっきより声が弱々しいですよ? ひっく!//」
ガヴリール「うぅ……」
タプリス「ほーら甘酒ですよー」グイ
ガヴリール「うむむ……むいっ!」ムググ
タプリス「ぐ……口を閉じるなんて無駄な抵抗を……」
タプリス「だったらこっちは脇腹こちょこちょ作戦です!」
コチョコチョコチョ
ガヴリール「んむむむ……」
タプリス「ほらほらーどうですか?」
コチョコチョコチョ
ガヴリール「ん……んんっ//」モジモジ
53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:51:49.365 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「ふふふ、効いてきましたね」
タプリス「ここですか! ここがいいんですかー!」
コチョコチョコチョ
ガヴリール「んっ! んんっ!// んっん//」ビクビク
タプリス「ほらほら、文字通り先輩は手も足も出ないんですからいい加減あきらめてください!」
コチョコチョコチョ
ガヴリール「んんっ! んっ!// ん~っ!///」バタバタ
ガヴリール「はぁっ……! はぁーっ……! や、やめ……!//」
タプリス「今です!」グイッ
ガヴリール「さ、させるかっ! 頭突き!」
ガツンッ
タプリス「あいたっ!?」
ガヴリール「もういっちょ!」
ガツンッ
タプリス「あっ!」
バシャー
タプリス「あ、甘酒がー!」
ガヴリール「手も足も出ないが頭は出るってな!」
タプリス「ここですか! ここがいいんですかー!」
コチョコチョコチョ
ガヴリール「んっ! んんっ!// んっん//」ビクビク
タプリス「ほらほら、文字通り先輩は手も足も出ないんですからいい加減あきらめてください!」
コチョコチョコチョ
ガヴリール「んんっ! んっ!// ん~っ!///」バタバタ
ガヴリール「はぁっ……! はぁーっ……! や、やめ……!//」
タプリス「今です!」グイッ
ガヴリール「さ、させるかっ! 頭突き!」
ガツンッ
タプリス「あいたっ!?」
ガヴリール「もういっちょ!」
ガツンッ
タプリス「あっ!」
バシャー
タプリス「あ、甘酒がー!」
ガヴリール「手も足も出ないが頭は出るってな!」
54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:53:07.754 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「あああ……私の計画が……」
ガヴリール「どうだ、これでもう甘酒は無くなったぞ」
ガヴリール「何が目的だったかは知らんがこれでもう終わりだ、さっさと拘束魔法を解いてもらおうか」
タプリス「うぅぅ……」
タプリス「い、いやです!」ガバッ
ガヴリール「お、おい! 何覆いかぶさってきてんだよ!」
タプリス「私は先輩といちゃいちゃしたいんです!」
ガヴリール「縛りつけといていちゃいちゃもクソもあるか!」
タプリス「当初の計画は破たんしましたが……無防備な先輩がベッドに横たわってるなんて、こんな機会はまたとないんです!」
タプリス「んふふ、んふ……どうしてあげましょうかねぇ?」ハァハァ
ガヴリール「ちょ、ちょっと待ったタプリス……!」
タプリス「待てませんよー! 時間を稼いだって無駄です! ひっく!//」
ガヴリール「そうじゃない、こぼれた甘酒を見ろ」
タプリス「?」
ガヴリール「どうだ、これでもう甘酒は無くなったぞ」
ガヴリール「何が目的だったかは知らんがこれでもう終わりだ、さっさと拘束魔法を解いてもらおうか」
タプリス「うぅぅ……」
タプリス「い、いやです!」ガバッ
ガヴリール「お、おい! 何覆いかぶさってきてんだよ!」
タプリス「私は先輩といちゃいちゃしたいんです!」
ガヴリール「縛りつけといていちゃいちゃもクソもあるか!」
タプリス「当初の計画は破たんしましたが……無防備な先輩がベッドに横たわってるなんて、こんな機会はまたとないんです!」
タプリス「んふふ、んふ……どうしてあげましょうかねぇ?」ハァハァ
ガヴリール「ちょ、ちょっと待ったタプリス……!」
タプリス「待てませんよー! 時間を稼いだって無駄です! ひっく!//」
ガヴリール「そうじゃない、こぼれた甘酒を見ろ」
タプリス「?」
55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:53:53.110 ID:K2j3BxQL0.net
甘酒「……」ジワー
ガヴリール「まずは急いでこぼれた甘酒を掃除するのが先だろ」
タプリス「何言ってるんですか! 先輩と一つになれるこんな機会に勝るものなんて……!」
ガヴリール「拘束魔法が解けない限り、私は逃げも隠れもできない」
ガヴリール「掃除の後でもゆっくり楽しめるさ」
タプリス「でも……」
ガヴリール「しかしどうだ、こぼれた甘酒の掃除はそうじゃない」
ガヴリール「放置する時間が長くなれば、カーペットへ深く、広く甘酒がしみこんでいくんだ」
ガヴリール「そうするとどうなる? 水やお茶じゃないんだ……カーペットが甘酒を吸いすぎるともはや拭き取るだけでは掃除にならない」
ガヴリール「つまりカーペットを洗濯する羽目になる」
ガヴリール「そうなると誰が苦労すると思ってるんだ!?」
タプリス「そ、それは……」
ガヴリール「私もお前もカーペットの洗濯の仕方を知らない……とすると当然ヴィーネが召喚されることになる」
ガヴリール「ヴィーネを呼んだら最後、あいつは全力をつくしてカーペットをきれいにしようとするだろう!」
ガヴリール「カーペットの洗濯なんてクッソめんどくさそうなことに巻き込まれるヴィーネ! 無関係なのにかわいそうだとは思わないのか!?」
タプリス「た、確かに……!」
ガヴリール「まずは急いでこぼれた甘酒を掃除するのが先だろ」
タプリス「何言ってるんですか! 先輩と一つになれるこんな機会に勝るものなんて……!」
ガヴリール「拘束魔法が解けない限り、私は逃げも隠れもできない」
ガヴリール「掃除の後でもゆっくり楽しめるさ」
タプリス「でも……」
ガヴリール「しかしどうだ、こぼれた甘酒の掃除はそうじゃない」
ガヴリール「放置する時間が長くなれば、カーペットへ深く、広く甘酒がしみこんでいくんだ」
ガヴリール「そうするとどうなる? 水やお茶じゃないんだ……カーペットが甘酒を吸いすぎるともはや拭き取るだけでは掃除にならない」
ガヴリール「つまりカーペットを洗濯する羽目になる」
ガヴリール「そうなると誰が苦労すると思ってるんだ!?」
タプリス「そ、それは……」
ガヴリール「私もお前もカーペットの洗濯の仕方を知らない……とすると当然ヴィーネが召喚されることになる」
ガヴリール「ヴィーネを呼んだら最後、あいつは全力をつくしてカーペットをきれいにしようとするだろう!」
ガヴリール「カーペットの洗濯なんてクッソめんどくさそうなことに巻き込まれるヴィーネ! 無関係なのにかわいそうだとは思わないのか!?」
タプリス「た、確かに……!」
56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:54:54.623 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「あんないい先輩に迷惑をかけるなんて……私にはとてもできません……!」
ガヴリール「そうだろ!? だったら今すぐこぼれた甘酒を拭き取れ!」
タプリス「は、はいぃ!」
タプリス「んしょ、んしょ」フキフキ
ガヴリール「いいぞタプリス、その調子だ」
タプリス「よいしょ、よいしょ」フキフキ
ガヴリール「吹き残しがあると虫がわくからな……しっかり頼むぞ」
ガヴリール「虫が出たらその対処もヴィーネがやることになるんだぞ?」
タプリス「ふぅ、これでいいでしょうか」
ガヴリール「よし、合格」
タプリス「じゃ、じゃあ続きを……!」
ガヴリール「残念、タイムアップだ」ヒラヒラ
タプリス「え……」
タプリス「ああっ! 拘束魔法が解かれてる!」
ガヴリール「そうだろ!? だったら今すぐこぼれた甘酒を拭き取れ!」
タプリス「は、はいぃ!」
タプリス「んしょ、んしょ」フキフキ
ガヴリール「いいぞタプリス、その調子だ」
タプリス「よいしょ、よいしょ」フキフキ
ガヴリール「吹き残しがあると虫がわくからな……しっかり頼むぞ」
ガヴリール「虫が出たらその対処もヴィーネがやることになるんだぞ?」
タプリス「ふぅ、これでいいでしょうか」
ガヴリール「よし、合格」
タプリス「じゃ、じゃあ続きを……!」
ガヴリール「残念、タイムアップだ」ヒラヒラ
タプリス「え……」
タプリス「ああっ! 拘束魔法が解かれてる!」
59: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 00:58:51.528 ID:K2j3BxQL0.net
ガヴリール「確かに堅い魔法だったが……力を集中させて魔法で焼き切ればなんてことはないんだよ!」
タプリス「ううぅ……腐っても元主席でしたか……!」
ガヴリール「さーて、そろそろおしおきの時間だぞタプリスよ」
タプリス「あわわ……」
ガヴリール「さっきはよくもくすぐってくれたな……?」
タプリス「あ、あれは……」
ガヴリール「お返しとして天使の羽で全身くすぐりの刑、なんてどうだ……?」
タプリス「ひっ……お、お慈悲を……!」
ガヴリール「安心しろ、嫌というほど笑顔にさせてやる……慈悲深いだろ?」
タプリス「あわわわ……!」
タプリス「ううぅ……腐っても元主席でしたか……!」
ガヴリール「さーて、そろそろおしおきの時間だぞタプリスよ」
タプリス「あわわ……」
ガヴリール「さっきはよくもくすぐってくれたな……?」
タプリス「あ、あれは……」
ガヴリール「お返しとして天使の羽で全身くすぐりの刑、なんてどうだ……?」
タプリス「ひっ……お、お慈悲を……!」
ガヴリール「安心しろ、嫌というほど笑顔にさせてやる……慈悲深いだろ?」
タプリス「あわわわ……!」
60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 01:03:08.311 ID:K2j3BxQL0.net
ガヴリール「さあ、歯ぁくいしば……」
ガヴリール「れ……?」フラフラ
ポテン
タプリス「……え」
ガヴリール「や、やば……身体が動かん……」
タプリス「まさか……」
タプリス「魔力の使い過ぎで体力切れ……!?」
ガヴリール「もうちょい日頃から運動しとけばよかった……」
タプリス「どんだけ運動不足なんですか!」
タプリス「とは言え……ふふふ、形勢逆転ですね」
ガヴリール「うぅ……」
ガヴリール「れ……?」フラフラ
ポテン
タプリス「……え」
ガヴリール「や、やば……身体が動かん……」
タプリス「まさか……」
タプリス「魔力の使い過ぎで体力切れ……!?」
ガヴリール「もうちょい日頃から運動しとけばよかった……」
タプリス「どんだけ運動不足なんですか!」
タプリス「とは言え……ふふふ、形勢逆転ですね」
ガヴリール「うぅ……」
61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 01:05:13.108 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「いえ、まだ油断はできませんね……次はどんな風に抵抗してくるか……」
ガヴリール「……」
ガヴリール「いや、もういい」
タプリス「え」
ガヴリール「私の負けだ……煮るなり焼くなり好きにしろ」ゴロン
タプリス「先輩……」
タプリス「……」
ガヴリール「どうした、好きにしていいんだぞ」
タプリス「……隣、失礼します」ゴロン
ガヴリール「……」
ガヴリール「いや、もういい」
タプリス「え」
ガヴリール「私の負けだ……煮るなり焼くなり好きにしろ」ゴロン
タプリス「先輩……」
タプリス「……」
ガヴリール「どうした、好きにしていいんだぞ」
タプリス「……隣、失礼します」ゴロン
62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 01:06:09.330 ID:K2j3BxQL0.net
ガヴリール「何だよ」
タプリス「撫でてください」
ガヴリール「え?」
タプリス「頭、撫でてください」
ガヴリール「……ほらよ」ナデナデ
タプリス「んふふー……// ひっく!//」
ガヴリール「お前さ、日ごろから結構わけわかんないけど……酔うともっとわけわからんな」
ガヴリール「結局何がしたかったんだ? 私を酔わせようとしてさ」
タプリス「いちゃいちゃしたかったんです、先輩と」
ガヴリール「いちゃいちゃって何だよ」
タプリス「こうやって頭撫でてもらったりすることです」
ガヴリール「……それだけのためにわざわざ酔わせようとしたのかよ」
タプリス「撫でてください」
ガヴリール「え?」
タプリス「頭、撫でてください」
ガヴリール「……ほらよ」ナデナデ
タプリス「んふふー……// ひっく!//」
ガヴリール「お前さ、日ごろから結構わけわかんないけど……酔うともっとわけわからんな」
ガヴリール「結局何がしたかったんだ? 私を酔わせようとしてさ」
タプリス「いちゃいちゃしたかったんです、先輩と」
ガヴリール「いちゃいちゃって何だよ」
タプリス「こうやって頭撫でてもらったりすることです」
ガヴリール「……それだけのためにわざわざ酔わせようとしたのかよ」
64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 01:06:51.366 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「……だって」
タプリス「そうでもしないと先輩、すぐネトゲやろうとするじゃないですか」
ガヴリール「ああ、まあ……確かに」
タプリス「私、先輩に嫌われちゃったかも……なんて思ってました」
タプリス「天界ではあんなに優しかったのに……下界に来てからの先輩は私よりねとげ優先ですもん」
ガヴリール「別にお前を嫌いになったわけじゃない」
ガヴリール「ただ、お前より強くネトゲを愛しているだけだ」
タプリス「そんなぁ……ひっく//」
ガヴリール「っていうか逆に聞きたいんだけどさ……」
ガヴリール「タプリスは私のこと、嫌いにならないの?」
ガヴリール「天界にいたころの面影なんて全くない、ずっとネトゲしかしてないダメな奴になっちまったのに」
タプリス「そうでもしないと先輩、すぐネトゲやろうとするじゃないですか」
ガヴリール「ああ、まあ……確かに」
タプリス「私、先輩に嫌われちゃったかも……なんて思ってました」
タプリス「天界ではあんなに優しかったのに……下界に来てからの先輩は私よりねとげ優先ですもん」
ガヴリール「別にお前を嫌いになったわけじゃない」
ガヴリール「ただ、お前より強くネトゲを愛しているだけだ」
タプリス「そんなぁ……ひっく//」
ガヴリール「っていうか逆に聞きたいんだけどさ……」
ガヴリール「タプリスは私のこと、嫌いにならないの?」
ガヴリール「天界にいたころの面影なんて全くない、ずっとネトゲしかしてないダメな奴になっちまったのに」
65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 01:08:04.648 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「……嫌いになってほしいんですか?」
ガヴリール「……どうだろ」
ガヴリール「お前との距離が近づくのが……ちょっと怖くて」
タプリス「……どうして」
ガヴリール「タプリスはよく私の家に来てくれるけどさ」
ガヴリール「それって駄天した私を、元のきれいな私に戻そうとしてるのかなって」
タプリス「……それもあります」
ガヴリール「私、もうあのころの自分には戻らないよ……というかもう戻れない」
ガヴリール「だから、天界の私への憧れを引きずって、今の私のところに来てくれてるのなら……いつか本当に幻滅するときがくる」
ガヴリール「下界に来てからこうやって私を慕ってくれてるのも、全部無駄になる」
ガヴリール「だったらいっそ早くあきらめてくれた方が、辛い思いは小さくてすむ……」
ガヴリール「タプリスにとっても、私にとっても」
タプリス「……」
ガヴリール「……どうだろ」
ガヴリール「お前との距離が近づくのが……ちょっと怖くて」
タプリス「……どうして」
ガヴリール「タプリスはよく私の家に来てくれるけどさ」
ガヴリール「それって駄天した私を、元のきれいな私に戻そうとしてるのかなって」
タプリス「……それもあります」
ガヴリール「私、もうあのころの自分には戻らないよ……というかもう戻れない」
ガヴリール「だから、天界の私への憧れを引きずって、今の私のところに来てくれてるのなら……いつか本当に幻滅するときがくる」
ガヴリール「下界に来てからこうやって私を慕ってくれてるのも、全部無駄になる」
ガヴリール「だったらいっそ早くあきらめてくれた方が、辛い思いは小さくてすむ……」
ガヴリール「タプリスにとっても、私にとっても」
タプリス「……」
66: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 01:09:06.314 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「じゃあ、ずっと駄天したままでもいいですって言ったら……」
タプリス「先輩はもっと私のことを見てくれますか?」
ガヴリール「……優秀で、しっかりしてて、優しい私はもうどこにもいないんだぞ?」
ガヴリール「駄天した私は、ネトゲばっかりして、後輩も構ってやらないような奴なんだぞ?」
タプリス「……自分でも不思議なんですけど、それでも先輩が大好きなんです」
タプリス「ネトゲのことを一番に愛してる、そんな先輩でも……それでも好きなんです」
タプリス「ネトゲには敵わなくたって……少しでもいっぱい、先輩に構ってほしいって思わずにはいられないんです」
ガヴリール「……そうかい」
ガヴリール「……ありがと、タプリス」
タプリス「先輩はもっと私のことを見てくれますか?」
ガヴリール「……優秀で、しっかりしてて、優しい私はもうどこにもいないんだぞ?」
ガヴリール「駄天した私は、ネトゲばっかりして、後輩も構ってやらないような奴なんだぞ?」
タプリス「……自分でも不思議なんですけど、それでも先輩が大好きなんです」
タプリス「ネトゲのことを一番に愛してる、そんな先輩でも……それでも好きなんです」
タプリス「ネトゲには敵わなくたって……少しでもいっぱい、先輩に構ってほしいって思わずにはいられないんです」
ガヴリール「……そうかい」
ガヴリール「……ありがと、タプリス」
67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 01:10:41.741 ID:K2j3BxQL0.net
タプリス「えへへ、天真先輩♪」ギュッ
ガヴリール「ん」ナデナデ
タプリス「酔っぱらうって……なんだか良いですね」
タプリス「いつもは勇気が出なくて抱きついたりなんてできないのに……今日はこんなに積極的になれます」
ガヴリール「そうだな」
ガヴリール「なあ……タプリス」
タプリス「はいー?」
ガヴリール「これからはさ、もっともっと積極的になってもいいぞ」
ガヴリール「まあ、あんまり暴走するのはごめんだけど……」
タプリス「えへへ……それって、先輩ともっといちゃいちゃできるってことですか……?」
ガヴリール「まあ、そんなところだ」
タプリス「やったあ……」
タプリス「明日からは……もっと……先輩と……」ウトウト
タプリス「……スー……スー……」
ガヴリール「……」
ガヴリール「ん」ナデナデ
タプリス「酔っぱらうって……なんだか良いですね」
タプリス「いつもは勇気が出なくて抱きついたりなんてできないのに……今日はこんなに積極的になれます」
ガヴリール「そうだな」
ガヴリール「なあ……タプリス」
タプリス「はいー?」
ガヴリール「これからはさ、もっともっと積極的になってもいいぞ」
ガヴリール「まあ、あんまり暴走するのはごめんだけど……」
タプリス「えへへ……それって、先輩ともっといちゃいちゃできるってことですか……?」
ガヴリール「まあ、そんなところだ」
タプリス「やったあ……」
タプリス「明日からは……もっと……先輩と……」ウトウト
タプリス「……スー……スー……」
ガヴリール「……」
68: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 01:11:38.861 ID:K2j3BxQL0.net
チュンチュン チュンチュン
タプリス「……はっ!?」パチ
タプリス「い、いつの間に寝てたんでしょうか……!?」
タプリス「えーと、確か私は天真先輩の家にお泊りしてて……」
ガヴリール「……スー……スー……」
タプリス「て、天真先輩が隣で寝てらっしゃる!?」
タプリス「と、ということは私は天真先輩と同じベッドで寝ていたと……?」
タプリス「う、うわああっ! な、何という幸せな……!///」
ガヴリール「ん……?」
タプリス「あ、お、おはようございます先輩!」
ガヴリール「んー、おう……」ゴシゴシ
タプリス「なんだか私、いつの間にか寝てしまってたみたいなのですが……」
タプリス「昨日の夜って何をしてたんでしたっけ?」
ガヴリール「え」
タプリス「……はっ!?」パチ
タプリス「い、いつの間に寝てたんでしょうか……!?」
タプリス「えーと、確か私は天真先輩の家にお泊りしてて……」
ガヴリール「……スー……スー……」
タプリス「て、天真先輩が隣で寝てらっしゃる!?」
タプリス「と、ということは私は天真先輩と同じベッドで寝ていたと……?」
タプリス「う、うわああっ! な、何という幸せな……!///」
ガヴリール「ん……?」
タプリス「あ、お、おはようございます先輩!」
ガヴリール「んー、おう……」ゴシゴシ
タプリス「なんだか私、いつの間にか寝てしまってたみたいなのですが……」
タプリス「昨日の夜って何をしてたんでしたっけ?」
ガヴリール「え」
71: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 01:12:24.998 ID:K2j3BxQL0.net
ガヴリール「覚えてないの?」
タプリス「は、はい」
ガヴリール「タプリスが甘酒飲んで酔っぱらっちゃったんだけど」
タプリス「え……」
タプリス(そ、そういえば『天真先輩を甘酒で酔わせるぞ作戦』を実行しようとして……)
タプリス(天真先輩が実は甘酒禁止されてて、それで……えーと)
タプリス(あれ? そこからどうなったんでしたっけ……?)
ガヴリール「お前が私の服を脱がせようとしたり拘束魔法で縛ったりしたんだけど……覚えてないの?」
タプリス「んなっ!? わわわ私がそんなことをー!?///」
ガヴリール「あ、マジで覚えてないんだ」
タプリス「すっすみませんでしたああ!!」ペコペコペコ
ガヴリール「忘れちゃったかー、そうか……」
タプリス「……先輩?」
タプリス「は、はい」
ガヴリール「タプリスが甘酒飲んで酔っぱらっちゃったんだけど」
タプリス「え……」
タプリス(そ、そういえば『天真先輩を甘酒で酔わせるぞ作戦』を実行しようとして……)
タプリス(天真先輩が実は甘酒禁止されてて、それで……えーと)
タプリス(あれ? そこからどうなったんでしたっけ……?)
ガヴリール「お前が私の服を脱がせようとしたり拘束魔法で縛ったりしたんだけど……覚えてないの?」
タプリス「んなっ!? わわわ私がそんなことをー!?///」
ガヴリール「あ、マジで覚えてないんだ」
タプリス「すっすみませんでしたああ!!」ペコペコペコ
ガヴリール「忘れちゃったかー、そうか……」
タプリス「……先輩?」
72: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 01:14:26.696 ID:K2j3BxQL0.net
ガヴリール「まあ、いいか……」
タプリス「あの、先輩……? 他にも失礼無礼があったのならお詫びを……」
ガヴリール「よし、じゃあ今日は一日私に付き合え」
タプリス「へ?」
ガヴリール「いちゃいちゃするぞ、タプリス……まずは着替えてシャワー浴びて映画館へゴー、だ」
タプリス「え……」
タプリス「は、はいっ!」
ガヴリール(タプリスが忘れてしまっても、私が覚えていればいい……)
ガヴリール(私がもっと積極的になればいいんだよな)
ガヴリール(……)
ガヴリール(そういうわけで、今日は浮気させてもらうぞ……愛しのネットゲームよ)
END
タプリス「あの、先輩……? 他にも失礼無礼があったのならお詫びを……」
ガヴリール「よし、じゃあ今日は一日私に付き合え」
タプリス「へ?」
ガヴリール「いちゃいちゃするぞ、タプリス……まずは着替えてシャワー浴びて映画館へゴー、だ」
タプリス「え……」
タプリス「は、はいっ!」
ガヴリール(タプリスが忘れてしまっても、私が覚えていればいい……)
ガヴリール(私がもっと積極的になればいいんだよな)
ガヴリール(……)
ガヴリール(そういうわけで、今日は浮気させてもらうぞ……愛しのネットゲームよ)
END
74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/18(木) 01:15:06.893 ID:K2j3BxQL0.net
~その夜~
ガヴリール「今夜は飲むぞ、タプリス」
タプリス「えっ! 確か先輩は甘酒禁止のはずじゃ……」
ガヴリール「ちょっとくらい大丈夫だ! 酔っぱらって心の内をぶちまけ合おうぜ」
タプリス「は、はいっ!」
ガヴリール「うっひょおおおおおおお!」バサバサバサ
タプリス「せ、先輩落ち着いてください! ひっく!//」
ガヴリール「アイキャンフラーイ!」
パリーン
タプリス「あああああ! 先輩が窓から脱走を! 待ってくださーい!」
タプリス「や、やっぱり天真先輩は甘酒禁止ですー!!」
終わり
ガヴリール「今夜は飲むぞ、タプリス」
タプリス「えっ! 確か先輩は甘酒禁止のはずじゃ……」
ガヴリール「ちょっとくらい大丈夫だ! 酔っぱらって心の内をぶちまけ合おうぜ」
タプリス「は、はいっ!」
ガヴリール「うっひょおおおおおおお!」バサバサバサ
タプリス「せ、先輩落ち着いてください! ひっく!//」
ガヴリール「アイキャンフラーイ!」
パリーン
タプリス「あああああ! 先輩が窓から脱走を! 待ってくださーい!」
タプリス「や、やっぱり天真先輩は甘酒禁止ですー!!」
終わり
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