1: 名無しで叶える物語 2017/06/10(土) 16:14:42.46 ID:lV+sY7ul.net
屋上
曜「やっぱ女の子同士は難しいって……」
曜「ごめんね……あんなに協力してくれたのに……」
善子「……気にしなくていいわ」
善子「それより……平気なの?その……」
曜「うん……平気。一晩泣いたらスッキリしたよ」
善子「……そう」
善子「あなたはよく頑張ったわ……私の胸でよければいつでも貸すから……」
曜「ありがとう善子ちゃん……でも大丈夫。私、もう全然気にしてないから」
曜「どうせ明日にはこの世にいないし」
善子「めっちゃ気にしてるじゃん!!」
曜「やっぱ女の子同士は難しいって……」
曜「ごめんね……あんなに協力してくれたのに……」
善子「……気にしなくていいわ」
善子「それより……平気なの?その……」
曜「うん……平気。一晩泣いたらスッキリしたよ」
善子「……そう」
善子「あなたはよく頑張ったわ……私の胸でよければいつでも貸すから……」
曜「ありがとう善子ちゃん……でも大丈夫。私、もう全然気にしてないから」
曜「どうせ明日にはこの世にいないし」
善子「めっちゃ気にしてるじゃん!!」
4: 名無しで叶える物語 2017/06/10(土) 16:19:07.67 ID:lV+sY7ul.net
善子「なにが泣いたらスッキリしたよ!?」
善子「スッキリしすぎでしょ!!!」
曜「もーなに言ってるのさ善子ちゃん」アハハ
善子「なんでアンタはそんな能天気そうなのよ……」
曜「だって千歌ちゃんに振られたんだよ?」
善子「ええ」
曜「もう死ぬしかないじゃん?」
善子「イコールなの!?それってイコールでいいの!?」
善子「スッキリしすぎでしょ!!!」
曜「もーなに言ってるのさ善子ちゃん」アハハ
善子「なんでアンタはそんな能天気そうなのよ……」
曜「だって千歌ちゃんに振られたんだよ?」
善子「ええ」
曜「もう死ぬしかないじゃん?」
善子「イコールなの!?それってイコールでいいの!?」
5: 名無しで叶える物語 2017/06/10(土) 16:26:32.94 ID:lV+sY7ul.net
曜「私、本気だったんだよ?」
善子「……」
曜「千歌ちゃん以上に好きな人なんてもう二度とできないよ」
善子「……」
曜「だからさ……」
曜「結婚を前提にお付き合いしてくださいって婚姻届渡したの」
善子「重いよ!!」
善子「ただでさえ重い同性愛なんだからもう少し軽いところから攻めなさいよ!!!」
善子「……」
曜「千歌ちゃん以上に好きな人なんてもう二度とできないよ」
善子「……」
曜「だからさ……」
曜「結婚を前提にお付き合いしてくださいって婚姻届渡したの」
善子「重いよ!!」
善子「ただでさえ重い同性愛なんだからもう少し軽いところから攻めなさいよ!!!」
6: 名無しで叶える物語 2017/06/10(土) 16:32:46.34 ID:lV+sY7ul.net
曜「だって結婚したいし……」
善子「いや、まだ無理だから!日本じゃまだ出来ないから!」
曜「千歌ちゃん引いてた……婚姻届見てこいつ何言ってんのって顔してた……」
善子「そりゃするわよ……ドン引きするわ……」
曜「もう元の関係に戻れないよ……」
善子「まぁ……時間はかかりそうね……」
善子「いや、まだ無理だから!日本じゃまだ出来ないから!」
曜「千歌ちゃん引いてた……婚姻届見てこいつ何言ってんのって顔してた……」
善子「そりゃするわよ……ドン引きするわ……」
曜「もう元の関係に戻れないよ……」
善子「まぁ……時間はかかりそうね……」
8: 名無しで叶える物語 2017/06/10(土) 16:37:03.40 ID:lV+sY7ul.net
曜「だからもういいんだ」
曜「もう生きてたってしょうがない」
善子「なんでそんなこと言うのよ……」
善子「あなたが死んだら残された人達はどうするのよ」
曜「大丈夫」
善子「?」
曜「ちゃんと遺書書いてきたから」スッ
善子「大丈夫じゃないわよ!!!」
曜「もう生きてたってしょうがない」
善子「なんでそんなこと言うのよ……」
善子「あなたが死んだら残された人達はどうするのよ」
曜「大丈夫」
善子「?」
曜「ちゃんと遺書書いてきたから」スッ
善子「大丈夫じゃないわよ!!!」
11: 名無しで叶える物語 2017/06/10(土) 16:43:34.88 ID:lV+sY7ul.net
善子「アンタ本気なの!?本気で死ぬ気なの!?」
曜「だから本気って言ってるじゃん」
善子「今死んだら千歌さんにつらい思いさせることになるのよ!?」
善子「好きな人にそんな十字架を背負わせていいの!?」
曜「安心して、遺書には千歌ちゃんのことは関係ないって書いてあるから」
善子「いやでも……」
曜「かわりに最後まで私のことを支えてくれた善子ちゃんとの思い出ばかり書いたよ」
善子「やめてよ!!私となんかあったみたいじゃない!!!」
曜「だから本気って言ってるじゃん」
善子「今死んだら千歌さんにつらい思いさせることになるのよ!?」
善子「好きな人にそんな十字架を背負わせていいの!?」
曜「安心して、遺書には千歌ちゃんのことは関係ないって書いてあるから」
善子「いやでも……」
曜「かわりに最後まで私のことを支えてくれた善子ちゃんとの思い出ばかり書いたよ」
善子「やめてよ!!私となんかあったみたいじゃない!!!」
14: 名無しで叶える物語 2017/06/10(土) 16:49:16.96 ID:lV+sY7ul.net
曜「善子ちゃん……今まで本当にありがとう……」
善子「考え直してよ……」
曜「いつも私の背中を押してくれて……」
善子「私はただ応援してただけで……」
曜「私の最後のお願い……聞いてくれるかな?」
善子「最後なんて言わないでよ……何回だって聞くから」
曜「私の背中……もう一度押してくれる?」
善子「イヤよ!!さらっと私を殺人犯にしないで!!!」
善子「考え直してよ……」
曜「いつも私の背中を押してくれて……」
善子「私はただ応援してただけで……」
曜「私の最後のお願い……聞いてくれるかな?」
善子「最後なんて言わないでよ……何回だって聞くから」
曜「私の背中……もう一度押してくれる?」
善子「イヤよ!!さらっと私を殺人犯にしないで!!!」
15: 名無しで叶える物語 2017/06/10(土) 16:55:51.21 ID:lV+sY7ul.net
善子「とにかく!もう死ぬなんて言わないで!ね!?」ガシッ
曜「うるさい!もう私のことなんて放っておいて!」パシッ
タッタッタ
善子「ちょっと!やめなさい!!」
曜「来ないで!!」
善子「っ!」
善子「落ち着いて!!落ち着いて曜さん!!!」
曜「来ないで!飛び降りたら近づくから!!」
善子「……逆よ!!いいから落ち着きなさい!!」
曜「うるさい!もう私のことなんて放っておいて!」パシッ
タッタッタ
善子「ちょっと!やめなさい!!」
曜「来ないで!!」
善子「っ!」
善子「落ち着いて!!落ち着いて曜さん!!!」
曜「来ないで!飛び降りたら近づくから!!」
善子「……逆よ!!いいから落ち着きなさい!!」
16: 名無しで叶える物語 2017/06/10(土) 17:01:19.67 ID:lV+sY7ul.net
曜「もういいの!!私のことなんか忘れてよ!!!」
善子「忘れられるわけないじゃない!!!!!」
曜「っ……」
善子「何よ振られたくらいで……私なんか告白する前から脈なしなのよ!!!」
曜「えっ?善子ちゃんも千歌ちゃんのこと好きだったの?」
善子「ちっっっがうわよ!!!!!」
善子「忘れられるわけないじゃない!!!!!」
曜「っ……」
善子「何よ振られたくらいで……私なんか告白する前から脈なしなのよ!!!」
曜「えっ?善子ちゃんも千歌ちゃんのこと好きだったの?」
善子「ちっっっがうわよ!!!!!」
18: 名無しで叶える物語 2017/06/10(土) 17:08:16.91 ID:lV+sY7ul.net
善子「私は曜さんのことが好きなの!!」
曜「え……」
曜「なんで……私のこと好きなら……今まで協力……」
善子「そんなの決まってるじゃない!」
善子「好きな人には幸せでいてほしいの!」
善子「千歌さんと結ばれるのがあなたの一番の幸せならと思って!」
善子「なのにごめんなさい!私のせいでこんなつらい思いさせて!」
曜「善子ちゃんは何も悪くないよ……いつかこうなるって……」
曜「え……」
曜「なんで……私のこと好きなら……今まで協力……」
善子「そんなの決まってるじゃない!」
善子「好きな人には幸せでいてほしいの!」
善子「千歌さんと結ばれるのがあなたの一番の幸せならと思って!」
善子「なのにごめんなさい!私のせいでこんなつらい思いさせて!」
曜「善子ちゃんは何も悪くないよ……いつかこうなるって……」
19: 名無しで叶える物語 2017/06/10(土) 17:13:18.49 ID:lV+sY7ul.net
善子「背中を押した私にも責任があるわ」
善子「曜さんが死ぬなら……私も一緒に」
曜「ダメだよ!善子ちゃんが死ぬなんてそんな……」
善子「それくらい好きなの……あなたならわかるでしょ?」
曜「ごめん……私……ばかようだ……」
スタスタ
善子「わかってくれればいいのよ……」
曜「よじごぢゃぁん……わだじどじうえなのにぃ……ごめんねぇ……」ギュッ
善子「……いつでも胸貸すって言ったでしょ」
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――
善子「曜さんが死ぬなら……私も一緒に」
曜「ダメだよ!善子ちゃんが死ぬなんてそんな……」
善子「それくらい好きなの……あなたならわかるでしょ?」
曜「ごめん……私……ばかようだ……」
スタスタ
善子「わかってくれればいいのよ……」
曜「よじごぢゃぁん……わだじどじうえなのにぃ……ごめんねぇ……」ギュッ
善子「……いつでも胸貸すって言ったでしょ」
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20: 名無しで叶える物語 2017/06/10(土) 17:19:10.73 ID:lV+sY7ul.net
曜「ずっと千歌ちゃんのこと好きだったからわからなかったけど」
曜「私って案外ちょろいのかも」
善子「え?曜さんって一途の権化みたいな人じゃない」
曜「ううん、そんなことないよ」
曜「だって」
曜「私、落ちちゃったもん」
善子「?」
終わり
曜「私って案外ちょろいのかも」
善子「え?曜さんって一途の権化みたいな人じゃない」
曜「ううん、そんなことないよ」
曜「だって」
曜「私、落ちちゃったもん」
善子「?」
終わり
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