5: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 18:34:49.93 ID:wBazqmvJ.net
~二期一話~
…………
……
海未「穂乃果、忘れたのですか?」
穂乃果「うぇ?」
にこのぞえりうみ「――だって、可能性感じたんだ」
まきりんぱなこと「――そうだ、進め」
8人「後悔したくない目の前に――」
穂乃果「――僕らの道がある……!」
にこのぞえりうみ「やろう!」
まきりんぱなこと「やろう!」
穂乃果「よーし!やろう!ラブライブ、出よう!」
穂乃果「うーーーーっ!」
海未「ほ、穂乃果!?」
穂乃果「すぅっ……」
穂乃果「雨やめぇええええ!!!」
ヤメェエエエエ……
ヤメェエエ……
8人「!?」
雲「」スススー
太陽「」ピカーーー
にこ「うそぉ……」
穂乃果「――本当にやんだ!人間その気になれば、なんだってできるよ!」
穂乃果「ラブライブに出るだけじゃもったいない!この九人に残せる、最高の結果――」
穂乃果「優勝を目指そう!」
…………
……
海未「穂乃果、忘れたのですか?」
穂乃果「うぇ?」
にこのぞえりうみ「――だって、可能性感じたんだ」
まきりんぱなこと「――そうだ、進め」
8人「後悔したくない目の前に――」
穂乃果「――僕らの道がある……!」
にこのぞえりうみ「やろう!」
まきりんぱなこと「やろう!」
穂乃果「よーし!やろう!ラブライブ、出よう!」
穂乃果「うーーーーっ!」
海未「ほ、穂乃果!?」
穂乃果「すぅっ……」
穂乃果「雨やめぇええええ!!!」
ヤメェエエエエ……
ヤメェエエ……
8人「!?」
雲「」スススー
太陽「」ピカーーー
にこ「うそぉ……」
穂乃果「――本当にやんだ!人間その気になれば、なんだってできるよ!」
穂乃果「ラブライブに出るだけじゃもったいない!この九人に残せる、最高の結果――」
穂乃果「優勝を目指そう!」
6: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 18:39:11.92 ID:wBazqmvJ.net
海未「なっ……!」
ことり「なんで……そんな……」
海未「ど、どういうことですか……?」
穂乃果「うぇ?……あれ?そ、そこまで驚かなくても……」
ことり「どうして……?穂乃果ちゃんはまだ17歳なのに……!」
海未「もう力が開花し始めてきた、など……いくらなんでも早すぎますっ……!!」
穂乃果「えっと……あの、はい?」
絵里「て、天候操作、ですって……?」
にこ「どういうこと?音ノ木坂にまだ能力者が存在していたなんて……」
希「そんな、うちが前サーチしたときはそんな気配は存在してなかったやん!」
穂乃果「えっとあのー……」
ことり「なんで……そんな……」
海未「ど、どういうことですか……?」
穂乃果「うぇ?……あれ?そ、そこまで驚かなくても……」
ことり「どうして……?穂乃果ちゃんはまだ17歳なのに……!」
海未「もう力が開花し始めてきた、など……いくらなんでも早すぎますっ……!!」
穂乃果「えっと……あの、はい?」
絵里「て、天候操作、ですって……?」
にこ「どういうこと?音ノ木坂にまだ能力者が存在していたなんて……」
希「そんな、うちが前サーチしたときはそんな気配は存在してなかったやん!」
穂乃果「えっとあのー……」
8: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 18:56:12.77 ID:wBazqmvJ.net
ことり「天候操作……?絵里ちゃん、なんで穂乃果ちゃんの『力』のこと知ってるの?」
海未「そうですよ……穂乃果の存在は秘匿されているはずです!」
絵里「私たちこそ聞きたいわよ、なんであなたたちまでその知識を持っているのかしら?」
希「どういうことや……?新しい能力者の存在と、それについて知識を持った者……」
にこ「嘘よ、少なくとも国内の能力者とその関係者についての情報は〈組織〉が全て掌握しているはず!」
穂乃果「あれー……ラブライブで……優勝を……」
凛「あーあ、もうバレちゃったにゃー」
真姫「だから言ったでしょ、早いうちに接近しといたほうがいいって」
花陽「うん、真姫ちゃんの言うとおりだったね」
絵里「凛たちまで何か知ってるの……?もう、どうなってるのよ」
希「能力者の存在は全て秘匿されてるはずじゃなかったんか……」
海未「違います!穂乃果は能力者などではありません!穂乃果は……穂乃果は!」
ことり「海未ちゃんッ!」
海未「っ!」
ことり「だめだよ……それは、口に出しちゃ」
海未「……、……ごめんなさい、取り乱しました」
ことり「大丈夫だよ……一旦落ち着こう」
海未「そうですよ……穂乃果の存在は秘匿されているはずです!」
絵里「私たちこそ聞きたいわよ、なんであなたたちまでその知識を持っているのかしら?」
希「どういうことや……?新しい能力者の存在と、それについて知識を持った者……」
にこ「嘘よ、少なくとも国内の能力者とその関係者についての情報は〈組織〉が全て掌握しているはず!」
穂乃果「あれー……ラブライブで……優勝を……」
凛「あーあ、もうバレちゃったにゃー」
真姫「だから言ったでしょ、早いうちに接近しといたほうがいいって」
花陽「うん、真姫ちゃんの言うとおりだったね」
絵里「凛たちまで何か知ってるの……?もう、どうなってるのよ」
希「能力者の存在は全て秘匿されてるはずじゃなかったんか……」
海未「違います!穂乃果は能力者などではありません!穂乃果は……穂乃果は!」
ことり「海未ちゃんッ!」
海未「っ!」
ことり「だめだよ……それは、口に出しちゃ」
海未「……、……ごめんなさい、取り乱しました」
ことり「大丈夫だよ……一旦落ち着こう」
12: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 19:06:07.83 ID:wBazqmvJ.net
にこ「絵里……どうする?」
絵里「そうね、とりあえずこの件は全て上層部に報告するとして……穂乃果も連れて帰るべきね」
希「……新しい能力者となるとそうするしかないか。まさか、こんなに身近だった存在を拘束する日が来ようとはなぁ」
穂乃果「え、え?拘束……?」
真姫「なんか物騒な話になってきたわね……」
凛「正直、凛たちここに居る必要ないんだけど……巻き添え喰らうのもやだし」
花陽「でも、一応監視が私たちの役目だし、離れるわけには行かないよ」
凛「そうだけどさー」
にこ「じゃあ穂乃果、おとなしくついてきてくれる?」
穂乃果「いや、まず先にいろいろと説明して欲しいんだけど……」
海未「待ってください、にこ。正体不明の組織に連れて帰られるわけにはいきません」スッ
にこ「……海未、そこどいてくれない?」
海未「にここそ、穂乃果から離れてください」
にこうみ「…………」バチバチ
絵里「そうね、とりあえずこの件は全て上層部に報告するとして……穂乃果も連れて帰るべきね」
希「……新しい能力者となるとそうするしかないか。まさか、こんなに身近だった存在を拘束する日が来ようとはなぁ」
穂乃果「え、え?拘束……?」
真姫「なんか物騒な話になってきたわね……」
凛「正直、凛たちここに居る必要ないんだけど……巻き添え喰らうのもやだし」
花陽「でも、一応監視が私たちの役目だし、離れるわけには行かないよ」
凛「そうだけどさー」
にこ「じゃあ穂乃果、おとなしくついてきてくれる?」
穂乃果「いや、まず先にいろいろと説明して欲しいんだけど……」
海未「待ってください、にこ。正体不明の組織に連れて帰られるわけにはいきません」スッ
にこ「……海未、そこどいてくれない?」
海未「にここそ、穂乃果から離れてください」
にこうみ「…………」バチバチ
14: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 19:11:41.95 ID:wBazqmvJ.net
絵里「海未、ことり。引いてもらうわけには……いかないのかしら?」
ことり「それはどっちかというと、私たちのセリフかな……絵里ちゃん」
絵里「――これでも、引いてくれない?」スッ
ドガッッ!!
ことり「っ!」
穂乃果「!?じ、地面が抉られて……!?」
ことり「……そっちがその気なら――」スッ
ザシュッ!
絵里「ッ!?」
ことり「こっちもやることはやらせてもらう、かな」
にこ「絵里!肩が!」
海未「ことり、怪我を負わすのはまずいですって!」
ことり「大丈夫だよ、すごく薄い擦り傷だから。……このまま何もしないうちは、だけど」
ことり「それはどっちかというと、私たちのセリフかな……絵里ちゃん」
絵里「――これでも、引いてくれない?」スッ
ドガッッ!!
ことり「っ!」
穂乃果「!?じ、地面が抉られて……!?」
ことり「……そっちがその気なら――」スッ
ザシュッ!
絵里「ッ!?」
ことり「こっちもやることはやらせてもらう、かな」
にこ「絵里!肩が!」
海未「ことり、怪我を負わすのはまずいですって!」
ことり「大丈夫だよ、すごく薄い擦り傷だから。……このまま何もしないうちは、だけど」
16: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 19:39:42.26 ID:wBazqmvJ.net
飯食ってた
*
花陽「あわわわ……」
凛「やっぱり逃げるにゃ」
真姫「だからダメだって。黙って見てなさいよ」
凛「ぶー」
希「えりち……」
絵里「二人は下がってて……と、言いたいところだったんだけど」
海未「ならば……私も参戦します」
ことり「海未ちゃん!」
絵里「どうも、そうはいかないみたいね」
にこ「仕方ないわね……希は本部に連絡入れといてちょうだい」
希「にこっち……うちだって!」
にこ「だめよ。希の能力は戦闘向きじゃないんだから、相手の力が未知数な以上むやみなことはしないほうがいいわ」
希「……せやね。ごめん」
にこ「いいのよ、その代わり報告は任せたわ。援軍が来るかもだし」
希「うん、任せとき!」
*
花陽「あわわわ……」
凛「やっぱり逃げるにゃ」
真姫「だからダメだって。黙って見てなさいよ」
凛「ぶー」
希「えりち……」
絵里「二人は下がってて……と、言いたいところだったんだけど」
海未「ならば……私も参戦します」
ことり「海未ちゃん!」
絵里「どうも、そうはいかないみたいね」
にこ「仕方ないわね……希は本部に連絡入れといてちょうだい」
希「にこっち……うちだって!」
にこ「だめよ。希の能力は戦闘向きじゃないんだから、相手の力が未知数な以上むやみなことはしないほうがいいわ」
希「……せやね。ごめん」
にこ「いいのよ、その代わり報告は任せたわ。援軍が来るかもだし」
希「うん、任せとき!」
19: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 19:51:20.34 ID:wBazqmvJ.net
地の文入りますごめん
*
ことり「……っ」ギリッ
絵里「……」
両者が、にらみ合う。
ことりと海未の後ろには穂乃果が。
その正面には穂乃果をじっと見据える絵里とにこが。
両者がじっと止まり、一瞬世界が静寂に包まれ――
――そのとき、静寂を破るように屋根の端から水たまりへひとしずくの水滴が垂れた。
ピチャンッ
瞬間、両者が動く。
絵里「せいっ!」
ことり「はっ!」
二人の放った目に見えない砲撃と斬撃は、ちょうど両者の真ん中でぶつかり合って霧散する。
*
ことり「……っ」ギリッ
絵里「……」
両者が、にらみ合う。
ことりと海未の後ろには穂乃果が。
その正面には穂乃果をじっと見据える絵里とにこが。
両者がじっと止まり、一瞬世界が静寂に包まれ――
――そのとき、静寂を破るように屋根の端から水たまりへひとしずくの水滴が垂れた。
ピチャンッ
瞬間、両者が動く。
絵里「せいっ!」
ことり「はっ!」
二人の放った目に見えない砲撃と斬撃は、ちょうど両者の真ん中でぶつかり合って霧散する。
20: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 20:06:53.61 ID:wBazqmvJ.net
動いたことえり組に対し、うみにこ組は静止を貫いていた。
海未「……」
にこ「……」
海未「……まさか、にことこんな風ににらみ合う日が来るとだなんて思っても見ませんでした」
にこ「私もよ。……というか、見た感じあんたらも能力者だし、どうなってるわけ?」
海未「……私は未だにその『能力者』というのがよくわからないのですが」
にこ「……まあいいわ。どうせあんたも連れてくことになるはずだし、もう拳で語りましょう」
海未「どこのジャンプ漫画ですか……」
にこ「べ、別にいいじゃない!ほら、行くわよ――」
いつものような会話にほんの少しだけ気を緩めていた海未は、にこの言葉と同時に激しい悪寒を感じる。
本能にしたがって飛び退いた海未は、さっきまで自分がいた場所の地面がごっそりと抉られたのを見て軽く頬を引きつらせた。
海未「……これは、絵里と同系統の技ですか」
にこ「似て非なるもの、ってとこね。まあ教える気もないけど」
海未「ならばこちらも行きますよ――っ!」
――ことえりに続き、こちらの勝負も戦いの火蓋が切って落とされた。
海未「……」
にこ「……」
海未「……まさか、にことこんな風ににらみ合う日が来るとだなんて思っても見ませんでした」
にこ「私もよ。……というか、見た感じあんたらも能力者だし、どうなってるわけ?」
海未「……私は未だにその『能力者』というのがよくわからないのですが」
にこ「……まあいいわ。どうせあんたも連れてくことになるはずだし、もう拳で語りましょう」
海未「どこのジャンプ漫画ですか……」
にこ「べ、別にいいじゃない!ほら、行くわよ――」
いつものような会話にほんの少しだけ気を緩めていた海未は、にこの言葉と同時に激しい悪寒を感じる。
本能にしたがって飛び退いた海未は、さっきまで自分がいた場所の地面がごっそりと抉られたのを見て軽く頬を引きつらせた。
海未「……これは、絵里と同系統の技ですか」
にこ「似て非なるもの、ってとこね。まあ教える気もないけど」
海未「ならばこちらも行きますよ――っ!」
――ことえりに続き、こちらの勝負も戦いの火蓋が切って落とされた。
21: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 20:19:12.81 ID:wBazqmvJ.net
いきなり目の前で始まったSFの世界のような戦闘を目の当たりにした穂乃果は、呆然とそれを見ることしか出来ていなかった。
穂乃果「……どう、なってるの……」
ことりと絵里は目に見えない謎の攻撃を飛ばしあってどんどん地面を抉っていくし、
海未とにこはなにやら念動力のようなものを使い始めている。
希は謎の機械で誰かと連絡を取っているし、一年生組は少しニヤニヤしながらその状況を眺めていた。
穂乃果「……もう、イミワカンナイ……真姫ちゃんじゃないけど……」
穂乃果「どうしてこんなことに……ラブライブに出るって、みんなで決心したとこなのに……これからなのに!」
穂乃果「なんで……どうしてなの!」
――そのとき。
頭を抱え込んでいた穂乃果の耳に、誰かの叫び声が届いた。
海未「穂乃果ッ!」
ことり「穂乃果ちゃん、危ない!」
穂乃果「え――」
穂乃果「……どう、なってるの……」
ことりと絵里は目に見えない謎の攻撃を飛ばしあってどんどん地面を抉っていくし、
海未とにこはなにやら念動力のようなものを使い始めている。
希は謎の機械で誰かと連絡を取っているし、一年生組は少しニヤニヤしながらその状況を眺めていた。
穂乃果「……もう、イミワカンナイ……真姫ちゃんじゃないけど……」
穂乃果「どうしてこんなことに……ラブライブに出るって、みんなで決心したとこなのに……これからなのに!」
穂乃果「なんで……どうしてなの!」
――そのとき。
頭を抱え込んでいた穂乃果の耳に、誰かの叫び声が届いた。
海未「穂乃果ッ!」
ことり「穂乃果ちゃん、危ない!」
穂乃果「え――」
22: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 20:22:40.77 ID:wBazqmvJ.net
四人の戦闘の流れ弾だと思われる攻撃が、穂乃果のもとへ近づいて――
思わず穂乃果がギュッと目を強く瞑った瞬間、穂乃果の意識は暗転した。
思わず穂乃果がギュッと目を強く瞑った瞬間、穂乃果の意識は暗転した。
23: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 20:32:42.75 ID:wBazqmvJ.net
――――――
――――
――
穂乃果「……ん……」
穂乃果「わぁっ!?」
穂乃果が飛び起きると、そこはいつもの見慣れた自室だった。
穂乃果「え……夢……?」
さっきまで見ていた映像を思い出す。
夢にしてはとてもリアルなものだったが、現実のものだとも思えない。
ひとつ深呼吸をした穂乃果は、立ち上がって窓を開けてみた。
穂乃果「あ、雨だ……」
穂乃果「さっきの……夢、だよね……うん……夢だよ、絶対」
言い聞かせるようにそうひとりごちて窓を閉めようとした穂乃果は、あることを思いついてその動きを止めた。
穂乃果「……まさか、ね……でも、やってみるだけ」
穂乃果は閉じかけていた窓をもう一度開き、緊張してこわばる体を抑えて息を吸い込む。
――――
――
穂乃果「……ん……」
穂乃果「わぁっ!?」
穂乃果が飛び起きると、そこはいつもの見慣れた自室だった。
穂乃果「え……夢……?」
さっきまで見ていた映像を思い出す。
夢にしてはとてもリアルなものだったが、現実のものだとも思えない。
ひとつ深呼吸をした穂乃果は、立ち上がって窓を開けてみた。
穂乃果「あ、雨だ……」
穂乃果「さっきの……夢、だよね……うん……夢だよ、絶対」
言い聞かせるようにそうひとりごちて窓を閉めようとした穂乃果は、あることを思いついてその動きを止めた。
穂乃果「……まさか、ね……でも、やってみるだけ」
穂乃果は閉じかけていた窓をもう一度開き、緊張してこわばる体を抑えて息を吸い込む。
24: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 20:41:52.93 ID:wBazqmvJ.net
穂乃果「――雨、やめ」
雨を降らせるどよんとした空に向かって、そうつぶやいた。
穂乃果「……いや、止むわけないよ……ね」
数秒の間空を眺めていたが、雨が止む気配はしない。
少しのがっかりした気分とそれを上回る安心感に包まれた穂乃果は、今度こそ窓を閉めた。
穂乃果「うん、やっぱり夢だったんだよ……なんだろ、あんな夢見るなんて疲れてるのかな」
そう納得してもう一度ベッドに倒れ込もうとした穂乃果だったが――それを誰かの声が止めた。
ほのママ「穂乃果ー!ちょっと洗濯物干すの手伝ってー!」
下の階から、母親の声が穂乃果を呼んでいる。
雨を降らせるどよんとした空に向かって、そうつぶやいた。
穂乃果「……いや、止むわけないよ……ね」
数秒の間空を眺めていたが、雨が止む気配はしない。
少しのがっかりした気分とそれを上回る安心感に包まれた穂乃果は、今度こそ窓を閉めた。
穂乃果「うん、やっぱり夢だったんだよ……なんだろ、あんな夢見るなんて疲れてるのかな」
そう納得してもう一度ベッドに倒れ込もうとした穂乃果だったが――それを誰かの声が止めた。
ほのママ「穂乃果ー!ちょっと洗濯物干すの手伝ってー!」
下の階から、母親の声が穂乃果を呼んでいる。
25: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 20:44:00.97 ID:wBazqmvJ.net
穂乃果「はーい……って、今雨降ってるから洗濯物無理じゃーん!」
ほのママ「今ちょうどやんだのよ!ほら、お客さんの足が途切れてるうちに早くー!」
穂乃果「――え?」
母は、今何といっただろうか。
雨が――ちょうど今やんだ?
ほのママ「はーやーくー!」
穂乃果「そんな……本当に、やんだ……?」
呆然と立ちすくむ穂乃果。
穂乃果「夢じゃ、なかったの……?」
そんな穂乃果の問いに答えてくれる者は――
――誰もいなかった。
ほのママ「今ちょうどやんだのよ!ほら、お客さんの足が途切れてるうちに早くー!」
穂乃果「――え?」
母は、今何といっただろうか。
雨が――ちょうど今やんだ?
ほのママ「はーやーくー!」
穂乃果「そんな……本当に、やんだ……?」
呆然と立ちすくむ穂乃果。
穂乃果「夢じゃ、なかったの……?」
そんな穂乃果の問いに答えてくれる者は――
――誰もいなかった。
引用元: ・穂乃果「雨やめぇええええ!!!」
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