2: 名無しで叶える物語◆C3ZnT1sk★ 2024/07/09(火) 23:42:22 ID:???Sr
綴理「あ、すずだ」

放課後の中庭。
今日はクラブの練習はない日。
2人の同級生を遊びに誘ったんだけど、吟子ちゃんも姫芽ちゃんもあいにく用事があるということで時間を持て余している徒町は晴天の中庭のベンチで一人黄昏れていた。

そんな時背後からDOLLCHESTRAの先輩、綴理先輩から声をかけられた。

3: 名無しで叶える物語◆C3ZnT1sk★ 2024/07/09(火) 23:43:00 ID:???Sr
小鈴「あ、綴理先輩!お疲れ様です」

綴理「やっほ。すず、何していたの?」

小鈴「徒町ですか?徒町は、特に何もしてません!」

綴理「そっか。」

小鈴「綴理先輩は何をしに来たんですか?」

綴理「ボクはね~お昼寝しに来たんだ」

そう言って徒町の隣に座る綴理先輩。

小鈴「お昼寝、ですか?」

綴理「うん。すずも、どう?」

え~とっ、これは徒町もお昼寝した方がいいのかな?

4: 名無しで叶える物語◆C3ZnT1sk★ 2024/07/09(火) 23:43:48 ID:???Sr
綴理「すず。」

小鈴「はい。なんでしょうか!」

綴理「こっち来て。一緒に空でも見よう」

綴理先輩はいつの間にか徒町の隣からベンチ横の芝生に寝っ転がって空を見上げている。
徒町も綴理先輩の横に移動して同じように寝っ転がって上を向く。

小鈴「はわわわ~気持ちいいですねえ」

綴理「でしょ~。でもさやに見つかると怒られるんだ」ショボン

小鈴「何で怒られるんですか?」

綴理「地面に寝っ転がって服が汚れるとかどうとか」ショボン

小鈴「こんなに気持ちいいのにですか?」

綴理「うん。」

小鈴「はえ~。そうなんですね」

5: 名無しで叶える物語◆C3ZnT1sk★ 2024/07/09(火) 23:45:27 ID:???Sr
しばらくお互いに黙って空を見上げている。
心地いい空気が流れている。

綴理「あ、すず」

しばらくすると綴理先輩が口を開いた。

小鈴「はい。何でしょうか?」

綴理「すずって、こんにゃくみたいだよね」

小鈴「???」

徒町、人からこんにゃくみたいだと言われたの初めてです!
ハムスターだとか、小動物みたいだと言われたことはあるけど…

6: 名無しで叶える物語◆C3ZnT1sk★ 2024/07/09(火) 23:46:14 ID:???Sr
小鈴「こんにゃくみたい、ですか?」

綴理「うん。柔らかくてふにゃっとしてそう。」

小鈴「そうなんでしょうか?初めて言われたので徒町にはよく分かりませんが…」

綴理「すず、ちょっと触らせて?」

小鈴「こんな徒町でよろしければ、いつでもどうぞ!」

ぷにぷに
ぷにぷに

綴理「うん。柔らかい~。気持ちいい~」

小鈴「綴理先輩のお役に立ててよかったです」

綴理「じゃあ、これは~?」ギュ~~

徒町、背後から抱きしめられてしまいました。
これから一体何が起きるのでしょうか…

綴理「うん。すず。とてもいい。さやと同じくらい、ボクは好きだ」

小鈴「あ、ありがとうございます!」

7: 名無しで叶える物語◆C3ZnT1sk★ 2024/07/09(火) 23:47:56 ID:???Sr
綴理「このままお昼寝できそう。すず、このままボクの抱き枕になってほしいな?」

小鈴「抱き枕ですか?」

綴理「うん。」

小鈴「はい、分かりました。徒町小鈴、精一杯綴理先輩の抱き枕を務めさせていただきます!ちぇすと~~~」

綴理「これはよく眠れそうだ…」

そう言うと綴理先輩はあっという間に寝てしまった。
徒町もお役に立てて嬉しい…

8: 名無しで叶える物語◆C3ZnT1sk★ 2024/07/09(火) 23:49:21 ID:???Sr
あれ…
なんだか徒町も眠くなってきてしまいました…

綴理先輩の体温を感じる…
少しだけ暑いと感じるのは外気温のせいか、はたまた徒町の気のせいだろうか。
でもそれは決して居心地の悪い暑さではなく…

ああ、徒町の瞼ももう限界…
綴理先輩、徒町も夢の中へお邪魔しま~す…

――――――――――――――――――――――――――――

「…りせん…い、…すずさん」

一体どれだけの時間芝生で寝っ転がっていたのだろう。
気が付けば日も暮れかけていた。

そして、目の前には。

9: 名無しで叶える物語◆C3ZnT1sk★ 2024/07/09(火) 23:50:35 ID:???Sr
さやか「もう、お2人とも!起きてください」ユサユサ

あれ、何でさやか先輩がここに…

綴理「さや。どうしたの?さやもお昼寝に来た?」

さやか「違います!たまたま部室に用事があって寮に帰ってきたときにお2人が寝ているのを見つけてしまいましたから!こんなところに寝っ転がっていると制服が汚れますよ」

さっき綴理先輩が言っていたように怒られてしまいました。

小鈴「ごめんなさい」

綴理「ごめんなさい」

10: 名無しで叶える物語◆C3ZnT1sk★ 2024/07/09(火) 23:51:15 ID:???Sr
さやか「もう。さ、お2人とも帰りますよ。」

3人で寮に向かう。

綴理「ね。すず」ヒソヒソ

綴理先輩が小声で話しかけてくる。

小鈴「何でしょうか?」ヒソヒソ

徒町も小声で聞き返す。

綴理「また、お昼寝しようね」ヒソヒソ

小鈴「はい。徒町でよければいつでもお付き合いいたします」ヒソヒソ

11: 名無しで叶える物語◆C3ZnT1sk★ 2024/07/09(火) 23:52:58 ID:???Sr
綴理「今度は、さやに見つからないようにしよう」

さやか「わたしが何ですって?」

綴理「何でもないよ、さや」

徒町としても綴理先輩との時間はすごく好きだし是非ともお願いします。
前方でさやか先輩に問い詰められている綴理先輩の姿を後ろから見ながら心の中でそうお願いをした。



おしまい

引用元: SS 小鈴「綴理先輩とお昼寝」