1: 名無しさん@おーぷん 24/07/15(月) 08:28:40 ID:nTTl

百合子「ひぃ……ひぃ……」

ガチャ

百合子「お、おはようございます……あぁ事務室は涼しい……」

P「お、百合子おはよう。今日も暑いな」

百合子「暑いなんてものじゃないですよう……」

P「レッスンまでまだ時間あるよな。自主練か?」

百合子「いえその、クールダウンが必要だなと思いまして」

P「そうか、体調気をつけてな。日焼け対策はちゃんとしてるか?」

百合子「日焼け止めと、日傘と、アームカバーと……」

P「偉い偉い。暑かったよな。アイスコーヒー飲む?」

百合子「頂きますぅ……」

2: 名無しさん@おーぷん 24/07/15(月) 08:29:22 ID:nTTl

百合子「ちょっと歩くとすぐ汗だくで大変ですよもう」

P「我慢でどうこうなるレベルじゃないからなぁ。ん?」

ドタドタドタドタ

ガチャ

エレナ「ハーイ♪ おっはヨー!」

P「おぉ、おはよう。エレナは元気だな」

百合子「おはようございます」

エレナ「レッスンまでまだ時間あるよネ? ユリコ、バレーボールしようヨー」

百合子「正気ですか!?」

エレナ「だって天気良いし、風も無いからスポーツ日和だよネ♪」

百合子「暑さという概念が存在しない人!?」

3: 名無しさん@おーぷん 24/07/15(月) 08:29:53 ID:nTTl

P「やっても良いけど短時間な。水分補給と日焼け対策はしっかりすること」

百合子「プロデューサーさんも止めてくださいよ! この蛮行を!」

エレナ「アッ、今日は日焼け止め塗ってない」

百合子「え、それなのにそんなに美しいお肌を……?」

P「日焼け対策はきちんとしないとダメだぞ」

エレナ「ウン、だから日焼けしたくないな~って思って走ってきちゃった」

百合子「若さに溢れた解決策……」

エレナ「??? ユリコの方が若いよネ?」

百合子「いやまぁ、はい」

4: 名無しさん@おーぷん 24/07/15(月) 08:30:30 ID:nTTl

P「えーっと日焼け止めどこだったかな。あと飲み物と……」

百合子「そうだ。プロデューサーさんが気晴らしに外に出るのはどうですか? 私が代わりに涼んでいますから」

P「その代役は必要か?」

エレナ「ユリコ~、たまには太陽を浴びないと干からびちゃうヨ~?」

百合子「通学と通勤で充分だと思うんですけどね……」

エレナ「ビタミン足りなくなっちゃうヨ?」

百合子「私は経口摂取派です。フルーツ大好き」

P「ちなみに日光浴で得られるのはビタミンDで、経口摂取だと不足しがちらしいぞ」

百合子「その補足は必要でした?」

5: 名無しさん@おーぷん 24/07/15(月) 08:31:07 ID:nTTl

エレナ「ユリコ早く~! レッスン始まっちゃうヨー!」

百合子「ひっ、日陰! せめて日陰で!」

P「確かにその方が良いかもだけど……」

エレナ「この時間帯だと日陰ってちっちゃいよネー。短い時間だから太陽にあたった方が気持ちいいヨー」

百合子「自殺願望者ですか!?」

エレナ「ほらほら~、時間も無いから早く行くヨー!」

百合子「あっ、待ってまだ心の準備が、あ、あぁ~!」

P「行ってしまった……。冷房効かせといてやるか……」

6: 名無しさん@おーぷん 24/07/15(月) 08:31:47 ID:nTTl

数分後

ドタドタドタドタ

ガチャ

エレナ「あ~楽しかった! プロデューサー、シャワー浴びてくるネ♪」

P「お、おう。エレナは元気だなぁ」

エレナ「ユリコも一緒に行くヨ~! レッスン遅刻しちゃう!」

ゆりこ「……」

P「ちょっと待てそのデロデロになってるのもしかして七尾百合子か」

ゆりこ「はひゅ……」

P「うわぁ大丈夫か! いま冷たい飲み物を……!」

ゆりこ「いえ……頭は正常なので……熱中症とかでは……。ただ、全身の表皮が悲鳴をあげているだけで……」

P「とりあえず飲み物渡しておくから。今すぐシャワー浴びてこい! 急に水をぶっかけたりするなよ」

エレナ「ハーイ♪ ユリコ行くヨー」

ゆりこ「はひゅ……」

P「大丈夫かなぁ……」

7: 名無しさん@おーぷん 24/07/15(月) 08:32:40 ID:nTTl

数分後

エレナ「たーだいまー! じゃあレッスン行ってくるネー♪」

P「おぉ、エレナは元気だなぁ(3回目)」

百合子「……」

P「ん? 百合子?」

百合子「プロデューサーさん、わたし微温湯を浴びて気がつきました」

P「心なしか顔つきが凛々しい」

百合子「体温が上がって動きが鈍っていただけで、私は体力をあまり消費していないと! そして暑さで開いた汗腺を、微温湯とエアコンの効いた室温で閉じると一時的に無敵になれると!」

P「なんかやばい。百合子どうしたのエレナ」

エレナ「んー、わかんない」

P「わかんないかぁ」

8: 名無しさん@おーぷん 24/07/15(月) 08:33:54 ID:nTTl

百合子「いまの私は史上最高に『整っている』状態みたいです! 今ならダンサブルな曲を3連続でだって踊れることでしょう!」

エレナ「良いネ~♪ 早速ダンスしちゃおうヨー!」スタタッ

百合子「良いでしょう!」スタタッ

P 「百合子がエレナに付き合ってダンスを…!?」

百合子「ククク……見てください! 汗一つかいていませんよ!」

P「そりゃあさっき冷房効かせましたし」

百合子「さぁエレナさん、一歩を踏み出しましょう! ダンスレッスンという名の栄光への階段に!」

P「エレナは百合子が無理しすぎないように見ておいてくれるか」

エレナ「ハーイ♪」

9: 名無しさん@おーぷん 24/07/15(月) 13:08:14 ID:nTTl

数分後

P「とは言えちょっと心配だな……見に行くか……」

ガチャ

百合子「ふしゅ~」

エレナ「ユリコ大丈夫? お水飲む?」

P「やっぱりダメだったか……」


おわり

引用元: 【ミリマスSS】百合子「暑い……」