1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/07(日) 01:33:10.515 ID:Tg0phEgA0.net
ヴィーネ「これ見てよ」

ガヴリール「なにこれ」

ヴィーネ「ドミノ」

ガヴリール「見ればわかるよ。なんで?」

ヴィーネ「ここをね、こうして、交差させて……」

ガヴリール「うん。質問には答えてくれないんだ」

ヴィーネ「出来た! ほらガヴ、写真撮って!」

ガヴリール「はいピース」

ヴィーネ「うん! ほらガヴ、倒しましょ?」

ガヴリール「わかった」カタ

カタタタタタタタ!!

ヴィーネ「ああしまった! 倒れるところも動画撮ればよかった!」

ガヴリール「また作ればいいじゃん」

ヴィーネ「うわぁぁあん……失敗したぁぁ」

ガヴリール「ドンマイ」

2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/07(日) 01:34:07.561 ID:Tg0phEgA0.net
ヴィーネ「ねえガヴ!」

ガヴリール「なに」

ヴィーネ「じゃーん! お弁当です!」

ガヴリール「すげえクオリティだな。お弁当とは思えない」

ヴィーネ「むふ、食べたい? 食べたいかしら?」

ガヴリール「サターニャみたいな顔してるぞお前」

ヴィーネ「食べたいなら条件があります!」

ガヴリール「なにも言ってないんだけど」

ヴィーネ「ガヴ、立って」

ガヴリール「え。まあいいけど」

ヴィーネ「1ぎゅーの度に一口です」

ガヴリール「スキンシップで食べ物を手に入れるとか性風俗かよ」

ヴィーネ「ガヴをそんなところで働かせたりなんかしないわよ!」

ガヴリール「働かないから安心しろよ」

ヴィーネ「で? で、どうするのかしら?」ワクワク

ガヴリール「……ん」ギュゥゥ

ヴィーネ「~~~~~~♪」

3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/07(日) 01:34:30.692 ID:Tg0phEgA0.net
ヴィーネ「ガヴガヴ!」

ガヴリール「バイト中なのが見えないのか」

ヴィーネ「注文お願いします!」

ガヴリール「何に致しましょうか」

ヴィーネ「アイスコーヒー!」

ガヴリール「はい」

ヴィーネ「ガムシロ多めで!」

ガヴリール「かしこまりました」

マスター「天真君たちは仲がいいねぇ……」シミジミ

ガヴリール「はぁ、そっすか」

4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/07(日) 01:35:19.991 ID:Tg0phEgA0.net
ヴィーネ「ただいまー!」

ガヴリール「私の家なんだが」

ヴィーネ「いいじゃない。ご飯だって作るわよ」

ガヴリール「よし、自由にくつろげ」

ヴィーネ「あ、ちょっと綺麗になってる。青天の霹靂?」

ガヴリール「意味が絶妙に違う」

ヴィーネ「なによぉ……掃除のし甲斐がないじゃない……」ブゥ

ガヴリール「お前は家政婦かなにかか」

ヴィーネ「どっちかと言えばハウスキーパーね」

ガヴリール「なにが違うの」

ヴィーネ「英語の方がカッコいいじゃない」

ガヴリール「サターニャ憑依してないお前」

ヴィーネ「じゃあお風呂とか汚れてない?」

ガヴリール「昨日パイプユニッシュとカビキラーで全面清掃したばっか」

ヴィーネ「台所!」

ガヴリール「激落ちくんってすげえのな。油汚れもサクサクだ」

ヴィーネ「……萎えるわー」

ガヴリール「頑張ったのにそれはあんまりじゃないか」

5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/07(日) 01:35:51.972 ID:Tg0phEgA0.net
ヴィーネ「ねえガヴ! PS4使っていい!?」

ガヴリール「いいよ」

ヴィーネ「ソフトいっぱいあるわね! どれが面白いの!?」

ガヴリール「だいたい評価高いからどれも面白いよ」

ヴィーネ「これは!?」

ガヴリール「ブラッドボーン。ヴィーネには難しいかな」

ヴィーネ「これは!?」

ガヴリール「ダークソウル。ヴィーネには難しいかな」

ヴィーネ「これは!?」

ガヴリール「ニーアオートマタ。ヴィーネには難しいかな」

ヴィーネ「私にも出来るやつないの!!」バンッ

ガヴリール「めんどくせえな……」ガサゴソ

ガヴリール「はい、ドラクエヒーローズ」

ヴィーネ「ありがと! ねえねえガヴも一緒にやりましょ!?」

ガヴリール「いや……ネトゲしてるんだが」

ヴィーネ「いいじゃない別に!」

ガヴリール「……しゃーないなぁ」

7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/07(日) 01:36:12.750 ID:Tg0phEgA0.net
ヴィーネ「ねえねえガヴ! 私宿題やってこなかったの!」

ガヴリール「そっか。グラサンにたっぷり絞られるな」

ヴィーネ「え!? だ、だって私が宿題やらなかったら、芋づる式にガヴだって」

ガヴリール「仕送りがヤバいから自分でやることにした」

ヴィーネ「えぇ……」

ガヴリール「なんで不満げなんだよ」

ヴィーネ「じゃあいいもん。さっさと終わらせるわよ」

ガヴリール「……」

ガヴリール「いつものお礼だ。好きに見ろよ」パサッ

ヴィーネ「あ、別にこれくらい自力で解けるから」

ガヴリール「……」イラッ

8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/07(日) 01:36:36.370 ID:Tg0phEgA0.net
ヴィーネ「ねえねえガヴ! 悪魔の神足通的なもの見たくない!?」

ガヴリール「興味ない」

ヴィーネ「仕方ないわね! いくわよ!」

ガヴリール「お前耳クソ詰まってんじゃねえの?」

ヴィーネ「ふぅぅぅぅ……!」ブルブル

ガヴリール「おーすげー爪楊枝が浮いた」

ヴィーネ「はぁっ!」

ガヴリール「爪楊枝が折れたぞ」

ヴィーネ「どう!?」キラキラ

ガヴリール「地味」

ヴィーネ「そんな!」ガーン

ガヴリール「もっとこう、わかりやすいのないの」

ヴィーネ「ええ……だったら背後の空間から槍を無限に射出するくらいしか……」

ガヴリール「強ぇなお前」

ヴィーネ「後は使い魔のイフリート召喚したり」

ガヴリール「イフリート見たい」

ヴィーネ「ここじゃ狭いわ。移動しましょう」

ガヴリール「うん」

9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/07(日) 01:37:06.413 ID:Tg0phEgA0.net
チャッピー「ぎゃおおお♪」

ヴィーネ「どう!?」ドヤァ

ガヴリール「イフリートなのに愛嬌あるなコイツ」

ヴィーネ「そんなことないわよ! 魔界の一区域を火の海に変えたんだから!」

ガヴリール「討伐対象だろそんなもん」

ヴィーネ「まあ嘘なんだけど」

ガヴリール「ありがとヴィーネ。いいもの見たから私帰るわ」

ヴィーネ「あー、待ってよガヴー!」

10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/07(日) 01:37:38.064 ID:Tg0phEgA0.net
ヴィーネ「うぅ……機嫌直してよガヴぅ……」シクシク

ガヴリール「いや、別に怒ってないって」

ヴィーネ「ガヴぅ……うぇぇぇん」グスグス

ガヴリール「どうすりゃいいのさ私」

ガヴリール「あー、えーっと……」

ガヴリール「あ、そうだ! 私ヴィーネの料理食べたいな! 作ってくれよ!」

ヴィーネ「……ホント?」グスッ

ガヴリール「ホントだって。だから泣き止んで? な?」

ヴィーネ「……うん」ヒグッ

ガヴリール「ほっ……」

11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/07(日) 01:37:51.511 ID:Tg0phEgA0.net
ヴィーネ「……美味しい?」

ガヴリール「うん」

ヴィーネ「本当に?」

ガヴリール「当たり前だろ。そんな卑屈になるなよ。ヴィーネはヴィーネらしくしてろ」

ヴィーネ「ガヴ……」ジワッ

ガヴリール「だから簡単に涙ぐむなって。な?」

ガヴリール「ヴィーネが私のためにいろいろしてくれようとしたことはわかったし」

ガヴリール「……私も、嫌じゃなかったからさ」

ヴィーネ「……うん」

12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/07(日) 01:38:04.068 ID:Tg0phEgA0.net
ガヴリール「……あー、ヴィーネ。ちょっと目を瞑って」

ヴィーネ「?」

ガヴリール「ん」チュッ

ヴィーネ「わっ!?///」

ガヴリール「……わ、私はヴィーネの役に立つようなことはあんまりできないけど。
これでも感謝してるんだ」

ガヴリール「だからその、親愛の証というか、これからもそばに……えっと違う、近くにいてくださいっていうか……」

ガヴリール「うん。まあそんだけだよ」

ヴィーネ「ガヴ……」

ヴィーネ「嬉しい……」ポロポロ

ガヴリール「あーあー、だから泣くなってば」ナデナデ

ヴィーネ「うん……えへ、ごめん」

ガヴリール「じゃあさっさと食べようよ。冷めるともったいないし」

ヴィーネ「うん!」

終わり

引用元: ヴィーネ「ねえねえガヴガヴ!」ガヴリール「なに?」