1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/01(水) 21:08:53.38 ID:iiJDb4My0
進撃の巨人安価コンマスレ


前スレ
【進撃の巨人】俺「安価で巨人を駆逐する」 前編 

【進撃の巨人】俺「安価で巨人を駆逐する」 後編

巻き戻し制限有り
コンマゾロ目は全てスーパークリティカル扱い
コンマの連取り無し(選択肢等を間に挟んだ場合有効、単発末尾Oが取った連続で取った場合は確認する時有り)
ストーリー中の選択肢取った後の変更は原則的に無し
俺の初期設定(ウォールローゼ北部の領民、クリスタとは極めて仲が良い)
好感度数値化システム無し


現在は少年期(訓練兵時代)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1714565332

2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/01(水) 21:16:34.38 ID:sVUFIHo10
「よくぞ参られた、異界の勇者……」



 ド――――――――ン!



 ゴテゴテと着飾った厚化粧の女が、芝居っ気たっぷりに始めた話をぶった切るように爆発音が響いた。

 俺達から百メートルほど離れた場所に生えていた巨木が、燃え上がりながらメキメキと音を立てて倒れていく。



 クラスメイトだけでなく、俺達を取り囲んでいる兵士達までもが、ポカーンと口を開いて倒れる巨木を見守っていた。



 ズダダダダダダダ──ン!



 更に直径五十センチぐらいある火球が立て続けに撃ち込まれ、倒れていく巨木を粉々に吹き飛ばした。



「うひゃひゃひゃ……サイゾーのやつ、飛ばしてやがる」



 火球を放ち、ドヤ顔で中二ポーズを決めているのは桂木才蔵かつらぎさいぞう、普段は教室ではあまり目立たないオタ[ピザ]だが、今は奴にとって独壇場と言える状況なのだろう。

 放課後のショートホームルームが始まるのを教室で待っていた俺達は、いわゆる異世界召喚に巻き込まれたようだ。



 突然、高校の教室の床が複雑な文様を描いて光り出し、目の前の景色が一変した。

 見たことのない草原、周りを取り囲む鎧を身に着け槍を携えた兵士、そして派手な衣装を身に着けたおばさん。



 クラスメイトの殆どがパニックに陥る中でも、オタクは冷静に事態を把握していた訳だ。

 元の世界から召喚された時に、俺達には魔法と言語能力が与えられていた。


3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/01(水) 21:17:14.65 ID:sVUFIHo10
 サイゾーには、たぶん火属性の魔法が与えられたのだろう。

 それを素早く理解し、実際に使ってみせるあたり、普段から繰り返している妄想は伊達じゃない。



 そして俺は、このカオスと呼ぶべき状況を前後、左右、上下、全周を囲むVRスクリーンのようなものを通して見物している。

 ここは俺、黒井善人くろいよしひとに与えられた魔法、アイテムボックスの内側だ。



 アイテムボックスの中からは、外の様子が見られるし音も聞こえるが、こちらの姿は外からは見えないようだ。

 たぶん別次元の空間なのだろうが、容量は掃除用具を入れるロッカー程度で、両腕を広げる余裕も無く立っているのがやっとの状態だ。



 俺もまたサイゾーと同様に、教室の床が光り出した時点で事態を予想し、魔法を把握した直後にアイテムボックスの中に身を隠した。

 なにゆえに姿を隠したのかと言えば、オタクの常識として異世界召喚には大きく分けて二つのパターンが存在するからだ。



 一つは、強力なチート能力を得て、好き勝手な生き方を楽しめるイージーモード。

 もう一つは、思い通りに生きるどころか、現地の人間に酷使されるハードモード。



 どちらのパターンか判断できるまで、身を隠す術があるならば隠れていた方が安全だ。

 話を中断された厚化粧のおばさんの苦々にがにがしげな表情を見る限り、素早く隠れたのは正解だったような気がする。



「まだまだ改良の余地はあるけど、最初にしてはまあまあかな?」



 巨木を粉々にし終えたサイゾーが、腕組みをしながら言い放った。

 軽く謙遜しているような口振りだが、低い鼻の穴が自慢げにヒクヒクしている。



「うぉぉぉ……なんだあれ!」

「おぉぅ、風出た、風ぇ!」

「冷たっ! ちょっと、水かけないでよ!」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/01(水) 21:17:43.31 ID:sVUFIHo10
 サイゾーが魔法を使ったのを見て、クラスメイトたちも自分達に与えられた魔法を試し始め、一旦静まった空気がまた大騒ぎになった。



「静まれ、静まれ! 女王アルフェーリア様の御前であるぞ、静まれ!」



 隊長格と思われる大柄な鎧の男が怒鳴りつけて、周囲を取り囲んだ兵士が盾を打ち鳴らして黙らせたが、クラスメイト達は不満げな表情を浮かべている。

 クラスメイト達が話をやめたのを確認して、厚化粧の女王が改めて口を開いた。



「よくぞ参られた異界の勇者達よ……」

「てゆっかー、さっさと元の世界に帰してよ、おばさん」



 典型的な黒ギャルのクラスメイト、白川清夏しらかわきよかに再び話の腰を折られて女王の顔が引き攣った。



「お、おばさん……」

「貴様、アルフェーリア様に向ってなんて無礼な!」

「まぁまぁ! お互い冷静に、まずは話を聞きましょう!」



 白川に掴み掛かろうとした隊長の前にサイゾーが割って入ったが、そもそも最初に話の腰を折ったのは、こいつなんだよな。



「とりあえず、どういう状況なのか分からないと判断の下しようが無いし、いきなり争ってもお互いの利益になりませんよね?」

「くっ……」



 サイゾーが右手をピストルの形にして突き付けると、隊長と思われる男は慌てて距離を取った。

 なるほど、交渉を有利に進めるために、わざわざ力を見せつけたという訳だ。

 というか、サイゾーの奴、主役を張る気満々という感じだな。



 俺は最初から目立つつもりも無いし、ちょっと遊んで、ちょっと美味しい思いをしたらさっさと東京に戻りたいと思っている。

 まぁ、異世界を満喫するなら、サイゾーぐらい悪目立ちした方が面白いのだろうが、俺はここから高みの見物をさせてもらうつもりだ。



 サイゾーが中心となって女王から話を聞くと、どうやら俺達は邪竜を討伐するための勇者として召喚されたそうだ。

 そして予想していた通り、一人に一種類の魔法と現地の者よりも強い魔翌力が与えられるらしい。



 そして、勇者としての勤めを果たし終えると、送還のためのゲートを開けるようになる……という話だが、果たしてどこまで信用して良いものやら。

 とりあえず、邪竜の討伐に参加するしないの判断は後回しにして、各々に与えられた魔法と魔翌力値の診断が行われる事になった。

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/01(水) 21:18:33.46 ID:sVUFIHo10
 クラスの誰がどんな魔法を手に入れたのか、今後の対策を立てる上で把握しておきたいが、聞き取りと魔翌力測定が行われる場所まで少し距離がある。

 話を盗み聞きするには少し遠い。目立たないように、後ろの方で身を隠したのが裏目に出たようだ。



 一旦アイテムボックスから外に出れば簡単に移動できるが、それでは俺の存在に気付かれてしまう。

 現状クラスの連中は、いい感じに俺がいなくなっているのに気付いていない。



 元々、教室では目立たないように振る舞っていたから、気付かれなくても悲しくもない……悲しくなんかないやい。

 せっかく、せっかく気付かれていないのだから、アイテムボックスに入ったまま移動したい。



 容量的にかなり狭いアイテムボックスだが、更に左右の幅を狭め、前後の幅を広げてみる。

 これで、なんとか一歩踏み出すスペースが確保出来た。



 前の壁ギリギリまで移動して、後ろのスペースを減らし、また前方にスペースを作り一歩踏み出す。

 これを繰り返して、魔翌力の測定場所まで近付いた。



 ちなみに、アイテムボックスに入ったままだと、障害物もすり抜けられる。

 人間にぶつかると、中身が透けて見えてグロいのだが、避けて歩く余裕が無かったので突き抜けて来た。



「2300メーテだと……化け物か」



 メーテというのが魔翌力を示す単位のようで、こちらの世界の成人男性の平均値が150メーテ程度、200メーテだと高い部類に認定されるようだ。

 それと比較すると、サイゾーの魔翌力値は10倍以上、化け物視されるのも無理はない。



 その他のクラスメイトも、軒並み1000メーテ以上の数値を叩き出し、測定を担当した兵士は計測器が壊れたかと疑ったほどだ。

 俺も測ってみたかったが、数字云々よりも実際に使えるか否かの方が重要だろう。

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/01(水) 21:19:17.71 ID:sVUFIHo10
 クラスメイト達が手にした魔法は様々で、火、風、水、土などのポピュラーなものから、清掃とか調理といった生活関連の魔法を得た者もいた。

 そして、全員の測定が終わったところで、また騒動が発生した。



「それでは、これより魔法の暴走を防ぐ首輪を配る。魔法の扱いに慣れるまでは、事故を防ぐためにこの首輪を付けて……」

「ちょっと待った! それは本当に魔法の暴走を防ぐ首輪なんですか?」



 赤い石が嵌った銀色の首輪を掲げた隊長に、サイゾーが待ったを掛けた。



「ど、どういう意味だ? 我々が騙しているとでも言うつもりか?」

「魔法の暴走を防ぐということは、その首輪を嵌めていると自由に魔法が使えなくなる……そうですね?」

「その通りだ。でなければ、魔法の暴走を防げないだろう」

「その首輪、どうやって外すんですか?」

「そ、それは……」

「ちょっと女王様に嵌めてみせて下さいよ」

「なんだと貴様! 無礼な事をぬかすな!」

「なんで、魔法の暴走を防ぐ首輪を着けるのが無礼にあたるんです?」

「そ、そんなもの……」

「それ、奴隷が嵌める魔道具なんでしょ?」

「ぐぅ……」



 言葉に詰まった隊長の態度が、サイゾーの推理の正しさを証明していた。

 まぁ、オタクにとってはお約束の展開だから、分かって当然だけどね。



「勝手に呼び出した挙句、奴隷扱いして扱き使おうって魂胆ですか? 随分な扱いをしてくれますねぇ」

「ふざけんな! なにが異界の勇者だ、くそババア!」

「邪竜の討伐とかも嘘じゃねぇのか!」

「さっさと元の世界に帰しなさいよ!」



 騙されて奴隷にされそうになったと知って、クラスメイト達が一斉に騒ぎ始めた。

 常人の5倍、10倍の魔翌力を持っている者達だと分かったので、兵士達も槍を構えて本気モードだ。

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/01(水) 21:19:47.11 ID:sVUFIHo10
 一触即発の状況は、突然頭上で弾けた巨大な火球によって打ち消された。

 火球を打ち上げたのは、勿論サイゾーだ。



「はいはい、みんな落ち着いて。まだ奴隷にされた訳でもないし、帰れると決まった訳でもないから冷静にいきましょう」



 確かにサイゾーの主張は正しいのだが、芝居がかったオタ[ピザ]はイラっとする。

 てか、イケメンとかヤンキーは奴隷にされちまえば良かったのに、割って入るの早過ぎじゃねぇの?



「まずは、我々を騙そうとした事に対して、女王様より謝罪をしていただきたい」

「なんだと、貴様!」

「貴方が僕の息の根を完全に止めるのと、僕が女王様に全力の魔法を撃ち込むのと、どちらが速いと思います?」

「貴様……」

「良い。下がれゴルディ……」



 奥歯がぶっ壊れるんじゃないかと思うほど歯を食いしばっていたゴルディと呼ばれた兵士は、女王の命令に従って後ろへ下がった。



「そなた達を謀たばかるような真似をして申し訳なかった。ただ、あまりの魔翌力の高さを恐れてのことゆえ許されよ」



 女王は腰を折って深々と頭を下げ、兵士達は悔しさを噛みしめながら俯いた。



「なるほど、いつ暴発するか分からない魔翌力の塊を恐れるのは理解出来ます。ですが、このような扱いは到底許容できません。今後は、嘘偽りの無い情報と客人として相応の待遇を提供すると約束して下さいますか?」

「約束しよう」



 サイゾーの要求を女王は迷う素振りも見せずに承諾した。

 良いタイミングとみたのだろう、サイゾーは質問を重ねた。



「では、改めて伺います。我々が元の世界に戻る方法はあるのですか?」

「先程も申した通り、勇者としての役割を果たせば、送還のゲートが開かれる」

「では、邪竜を討伐すれば全員が元の世界に戻れるのですね?」

「その通りだ」

「元の世界に戻った後も、この魔法は使えるのですか?」

「それは分からない。帰ってしまった勇者とは連絡を取り合う術が無い」

「もし、もし邪竜を倒す前に命を落としてしまった場合はどうなります?」

「志半ばにして命を落とした勇者の遺体は、元の世界へと送還される」

「邪竜を討伐して元の世界に戻る時、報酬は持ち帰れますか?」

「勇者としての使命を果たした後、帰還までは10日ほどの猶予がある。その間に報酬を用意して、共にゲートを潜れば持ち帰れるはずだ」



 淡々と答える女王の言葉に嘘は無さそうにも見えるが、厚化粧の裏の顔までは分からない……と言うよりも疑っておいた方が良いだろう。

 サイゾーは腕組みをして暫く考えた後で、キッパリと宣言した。



「いいでしょう。僕は貴方達に協力して邪竜を討伐します」



 異世界を満喫する気満々のサイゾーとすれば当然の決断なのだろうが、勇者気取りのオタ[ピザ]のドヤ顔には、やっぱりイラっとさせられた。

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/01(水) 21:20:18.85 ID:sVUFIHo10
 クラスメイト達は馬車に乗せられて、デカい城へと連れて行かれた。

 ちなみに俺は、女王の馬車へと乗り込んで移動した。



 アイテムボックスの形を変化させて歩けるようにしたのと同じ要領で、馬車に乗り込んで腰を下ろす。

 女王の斜向かいの座席に座っているような形だが、実際に俺が座っているのはアイテムボックスの壁だ。



 馬車が動き出した途端、おれだけ擦り抜けて置き去りにされる可能性も考えたが、どうやら一緒に移動出来るようだ。

 それに、これはイメージの問題なのだろうが、アイテムボックスには馬車の揺れは伝わって来ない。



 現状クッション性が皆無の座面なので、振動が無いのは有難い。

 馬車が動き出すと、厚化粧の女王は醜く顔を歪ませて愚痴を吐き捨てた。



「なんと忌々しいガキだろう。この私に頭を下げさせたこと、いずれ必ず後悔させてやる」



 まぁ、桂木才蔵という人間を知っている俺でもイラっとするのだから、初対面の女王がムカつくのも無理は無い。

 しかし、改めて近く見てみたが、こちらの世界の化粧法なのだろうが、女王は顔面を舞妓さんか歌舞伎役者かと思うほどに塗りたくっていて、全く年齢の判断が出来ない。



 目尻や首の皺の感じからして、老齢ではないのだろうが、若くもなさそうだ。

 20代後半から50歳手前……俺の鑑定力では、その程度までしか絞り込めない。



 馬車で1人になれば、あれこれ秘密を口にするかと思いきや、女王はサイゾーへの恨み言を洩らした以外は無言で窓の外を眺めていた。



 1時間程馬車に揺られて辿り着いた城は、想像していた以上に大きく、敷地は広大と形容するのが正しい規模だ。

 馬車から降りたクラスメイト達は、食堂のような場所に移動して、邪竜討伐の参加不参加を話し合うらしいが……勿論、俺は参加しない。



 だいたい、その手の話し合いでは良い格好しいのイケメン派と、俺様ルールのヤンキー派がグチャグチャと対立するものだ。

 そんな下らない戯言に、わざわざ付き合うつもりは毛頭無い。



 それよりも、こちらの世界で生きていくために、衣、食、住に必要な物資を手に入れる方が先だ。

 アイテムボックスに潜ったままならば、壁の擦り抜けさえ可能なので、盗みを働くのは簡単だ。

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/01(水) 21:21:27.64 ID:sVUFIHo10
 最初に向かった先は、城の厨房だ。

 さすがにデカい城とあって、沢山の人間が動き回っている。



 厨房に入り込んで、一番最初に注目したのは衛生状態だが、現代日本の一流ホテルの厨房などと較べれば足元にも及ばないだろうが、場末の汚い中華屋よりはマシに見える。

 流しや調理台は石か木、現代日本のようなステンレス張りではない。



 水は厨房の隅にある井戸から、釣瓶で汲み上げて使っているようだ。

 火は薪や炭を使い、煙は煙突を通して外に出しているみたいだ。



「なんだよ、もっと魔道具的なものがあるのかと思ったのに、ちょっと期待外れだな」



 魔道具は無いが、厨房には冷蔵庫があった。

 といっても、一番上の棚に氷の塊を入れておく、原始的なタイプだ。



 その氷はどこから持ってくるのかと思いきや、厨房の隣の部屋で、魔法を使って氷をつくっている者が居た。しかも2人。

 四角い桶に注いだ水に向って両手をかざして、置物のように動かないが、良く見ると少しずつ凍っているようだ。



「氷を作るだけの簡単なお仕事です……なんて募集してんのかね?」



 小ぶりの鍋と食器を手にいれようかと思って来てみたが、人が忙しく立ち働いているので、急に物がなくなると怪しまれそうだから、また後で盗み出すことにした。

 その代わりと言っては何だが、冷蔵庫の中から柑橘類と思われる果物をパクって来た。



 分厚く硬い皮を苦労して剥くと、中はミカンのような房になっていて、リンゴと梨を合わせたような味と香りがした。

 見た目と味にギャップがあるが、喉が乾いていたので凄く美味く感じる。

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/01(水) 21:21:55.86 ID:sVUFIHo10
 俺が一番先に厨房に来たのは、清潔な水を手に入れるためだ。

 見たところ、この城では汲み上げた井戸水をそのまま使っているが、現代の清潔大国日本から来た俺達は、生水なんか飲めるはずがない。



 ほんの少しならば大丈夫かもしれないが、普通に飲み続けたら高確率で腹を壊すだろう。

 たぶん今夜あたり、クラスメイト達は下痢ピー祭りになるはずだ。



 治癒魔法を使える女子に頼るしかないだろうが、全員の治療が済むまでには時間が掛かるだろうし、そもそも上手く魔法が使える保証も無い。

 煮沸した水を手にいれるためにも、小ぶりの鍋と食器、それに火種が必要だ。



 食堂を出て、城の中をアイテムボックスに入ったまま歩き回っていると、火種は見つかった。

 なんか偉そうにしているオッサンが、葉巻に魔道具で火を付けていたのだ。



 長さが10センチ、幅が3センチ、厚さ1センチ程度の板状で、刻印の部分に指を押し当てて使うらしい。

 事務方の偉いさんみたいだが、席を立った隙にパクらせてもらった。



 早速試してみたが、指を押し当てただけでは上手くいかなかったが、魔翌力を流すみたいなイメージをすると火が点った。

 どうやら、これが火の魔道具らしい。



 帰れる目途が立つまでは、暫くこの城に寄生するつもりだが、あんまりふざけた真似をするようならば、真夜中に人気の無い場所に放火してやろう。

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/01(水) 21:37:48.74 ID:iiJDb4My0
現在の俺強さ

幼年期
運動神経:かなり良い(実はある血筋を引いていて、覚醒すれば人の域を超えた強さに行けるが未だ未覚醒)
頭脳:相手の思惑を逆に考えられるくらいにはそこそこ良い



少年期
立体機動:訓練生の中だと2位か3位には居る(実はある血筋を引いていて、覚醒すれば人の域を超えた強さに行けるが未だ未覚醒。覚醒のヒントは得ている)
対人格闘術:毎回アニにボコられながらも、その技術は少しずつ盗んでいる
頭脳:10年前の一瞬の出来事すら微かに記憶しているくらいには頭が良い


13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/01(水) 21:52:26.91 ID:iiJDb4My0
1000までに偶数ゾロ目1つ出たので…(少年期(後半)からコンティニュー残機有り)
前スレ1000(コンマ12)(何も無し)

訓練所

俺(…正直、ここでアニよりも成績上位卒業を狙うならばアニやミカサを回避してベルトルトと組むのが最適解だろうが)

俺(俺には成績なんか関係ねえ…。採点なんかどうでも良い…)

俺(俺は本気のアニを超える)グッ

俺「よしアニ、俺等もやるぞ…」スタスタ

アニ「フッ、そうこなくちゃ」スタスタ

俺「何だ?ちょっと嬉しそうじゃないか」

アニ「そりゃあ、この前は舐めてたらまさか1本取られたからね…」

アニ「アンタと再戦出来る日が来たら、今回は最初から本気を出そうと思ってたんだ」スッ

俺「そりゃあ良い…。俺の為にもなる…」

俺「今日はもう、これは必要ねえな…」ポイッ

模擬ナイフ「」

アニ「…フゥン」ニヤッ

俺「俺達の戦える最後の訓練だ。本気でやり合おう」スッ

アニ「フッ……アンタのそう言う暑っ苦しい所…。ずっと苦手だったよ!!」ビュオンッ!!

俺「くっ…!」


他の訓練生達「「「」」」ザワッ

キース「むっ…!」


俺&アニ「「蹴り「」」ビュンッ!!



アニ(本気)
コンマ下二桁
71以上俺、アニの足技を完全に盗み良い勝負だった
41~70やはり本気のアニには敵わなかったが…
40以下いつも以上にボコされてしまった…

安価下

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/01(水) 22:04:12.72 ID:iiJDb4My0
コンマ12
訓練所

ドカッバキッボゴッ!!!

アニ「何だ。こんなもんか…。期待ハズレだったね」

キース(アニ・レオンハート…。対人格闘術はやはり彼女かミカサ・アッカーマンがトップか)

俺「」プシュウウ...

キース(俺…。全部の科目が高得点だったが、この前の体力試験の時の結果と言い、本番に弱いのと運が無い…)

キース(……これは兵士として大幅-要素だな)

俺「」プシュウウ...


23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/01(水) 22:23:53.07 ID:iiJDb4My0
10日後
訓練所

訓練兵団団長「心臓を捧げよ!!」

104期訓練兵達「「「「「はっ!」」」」」ザッ

訓練兵団団長「本日を持って、訓練兵を卒業する諸君等には3つの選択肢がある」

団長「壁の強化に努め、各町を守る駐屯兵団」

団長「犠牲を覚悟して、壁外の巨人領域に挑む調査兵団」

団長「そして、王の元で民を統制。秩序を守る憲兵団」

団長「無論、憲兵団を希望出来るのは先程発表した上位10名だけだ!」

俺達「「「…。」」」

俺(俺は見事上位10名に入った)

俺(1位ミカサ、2位ライナー、3位ベルトルト、4位アニ、5位が俺……)

俺(6位エレン、7位ジャン、8位マルコ、9位コニー、10位クリスタ)

俺(これが104期生の上位10名…)

俺(俺は最後の最後に教官の前で無様過ぎる姿を見せなければ、ミカサに勝つのは無理でも2位か3位は狙えそうだったが…)

俺(…まぁ仕方ないな。これが結果の世界だ)

26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/01(水) 22:42:41.76 ID:iiJDb4My0
解散式会場

他の訓練兵達「「「」」」ガヤガヤ...

アニ「…折角上位10位に入ったのに、本当に憲兵団に入らないのか?」

俺「ああ。最初から決めてた事だからな…。アニは…」

アニ「私は憲兵団へ行く」

俺「そうか。なら、お別れだな…」

アニ「…ああ。これからは私が側に居ないが、ピーピー泣くんじゃ無いぞ」

俺「馬鹿か。泣くかよ。お前は俺の姉か何かか」

アニ「まぁ、それに近い存在だったな…」

俺「…。」

俺「…アニ、お前には感謝してる。俺は、お前が居たから一緒に───」

クリスタ「あ、俺君」

ユミル「こんな所居やがったのか」

俺「クリスタ?ユミル?…」クルッ

アニ「…。」

クリスタ「アニとお話し中?」

アニ「…いや、もういいよ。話は終わったから」

俺「あ…アニ…」

アニ「それじゃあね」スタスタ

俺「あ、ああ…」

アニ(…家族ごっこも、これで終わりか)

アニ(長かったようで、短かったようで……)

アニ(…いや、帰るんだ。私は、私の帰りを待っている父さんの所へ)スタスタ

28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/02(木) 00:42:51.71 ID:e7lv+Pir0
解散式会場

2階

俺「どうしたんだよ2人とも?」

クリスタ「あ、あの…俺君に話しがあって…//」

俺「話し?…」

クリスタ「う、うん…//」ドキッドキッ...

俺(クリスタからの話し…)

ユミル「おっと悪い。飲み物がキレちまった」

クリスタ「え?…ユミル?//」

ユミル「悪い。ちょっと取りに行ってくるわ」スタスタ

クリスタ「もう…自分がけしかけたのに、何で…」

俺「けしかけた?…」

クリスタ「なっ、何でも無い!///」ブンブン

俺「??」

ユミル(頼むぜクリスタ。お前から先にこいつに告らねえと、あたしが先にやったら絶対お前は遠慮して引っ込むだろう)

ユミル(…あたしの目的がどうなるかもお前にかかってんだから、しっかり勇気出してけ)スタスタ

29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/02(木) 00:59:40.78 ID:e7lv+Pir0
解散式会場
2階

クリスタ「あっ、あの…ね?…//」

俺「あ、ああ…」

ユミル『クリスタはお前に恋してんだよ』

俺(クリスタが俺に…これって…)

俺(でも、俺は…クリスタに告られても困る…)

クリスタ「ッ…//」ゴクリ...

俺(特にその顔…。彼女の成長したかのような顔で言われるのが、俺には一番…)

クリスタ(ゆ、ユミルゥ~…)目「」グルグル


数日前

クリスタ『はぁ…』

クリスタ(俺にとってあたしってどう映ってんだろ…。さっきのライナーを挟んでのやり取り、完全に脈無しじゃん…)スタスタ

ユミル『クリスタ、良い情報を聞かせてやる』スタスタ

クリスタ『ユミル?良い情報って?』

ユミル『耳貸せよ。お前の好きな俺の事だ』スッ

クリスタ『なっ…!?え?なん…えっ!?///』カアッ...

ユミル『あいつが近く来たらあんだけ目で追いかけてるのに、バレて無いとでも思ってたのか?』

クリスタ『あっ、やっ、ちっ、違っ!だから只の噂///』ブンブン

ユミル『安心しろ。別に誰にも言いふらしゃしねえよ』

クリスタ『ッ…///』

ユミル『寧ろあたしはお前の恋路を応援してる側だ』

クリスタ『応援してる?…』

ユミル『ああ、良かったなクリスタ。あいつもお前の事、女として一応気になってはいるみたいだぜ?』

クリスタ『ええっ!?///』

ユミル『ワンチャン、お前が押せば行けんじゃねえか?』

クリスタ『で、でも…そんな事したら…俺君に迷惑が…//』

ユミル『良いか?あいつは調査兵団に入る。お前に会えるのも、もう数日しか無いんだ』

クリスタ『う…』

ユミル『この世界じゃ一度失った物は基本的にもう戻って来ないんだ。後悔しないように生きなきゃだろ』

クリスタ(分かってる…。そんなの、私が一番分かってるけど…)

30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/02(木) 01:45:41.72 ID:e7lv+Pir0
解散式会場
2階

クリスタ「…っ///」ドキッドキッドキッ

俺「…。」

クリスタ「俺…君…///」

俺「……。」

クリスタ「ッ…」グッ

クリスタ(俺…。私ね…あの日、貴方が私の家に来なくなった日から…毎月、決まった時に読んでくれって…貴方が残してくれてた手紙読んでたんだよ…?)

クリスタ(俺の残してくれた手紙だけが、動物しか話し相手が居なかった、私の生き甲斐だった…)

クリスタ(毎月毎月、貴方のくれた手紙を読むのだけを楽しみに生きて来て…)グッ

クリスタ(なのに、いつからか…その手紙を月に1回読む度に…逆にもっと寂しくなって行って…)

クリスタ(読む度にどんどんまた俺と会いたくなって行って…ずっと、胸がズキズキしてた…)

クリスタ(それが友達へと向ける感情じゃなくて、恋だって気付くのは割と直ぐだった…)

クリスタ(それからは、俺の手紙を読むのは辛くなった…)

クリスタ(…だって、手紙の中の俺は…私の事を友人としてしか見てなかったから)

クリスタ(それで数年振りに現れた怯えてたお母さんは目の前で殺されて…お父さんだって名乗る人は…)

クリスタ(私を名を変えて生きろと開拓地に…)

クリスタ(しかも、開拓地に来て1年で遂に俺が残してくれた手紙のストックも切れて…)

クリスタ(もう私には何も無かった…。きっともう…俺とも会う事は出来ないだろうし…)

クリスタ(それに絶望した私は…せめて、誰かの役に立ちたいと思ってここに来たら…)

クリスタ(巨人に両親を殺されて、復讐鬼となった俺と再会するし…)

クリスタ(せめて何か癒やしてあげたいと思ったら…隣りにはもう、アニが居たし…)

クリスタ(しかも俺は…。私なんかを置いて、どんどん強くなってくし…)

クリスタ「ッ…」

クリスタ(でも…それでも、私だって!!)グッ

クリスタ「俺君、私ね!?//」

俺「クリスタ…。ごめん…」フイッ

クリスタ「え?…」

31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/02(木) 02:03:49.31 ID:e7lv+Pir0
解散式会場
2階

俺「俺さ…。気になってる子が居るんだ…」

クリスタ「えっ…」

俺「だから、嬉しいけど…クリスタの想いは受け取れない…」

クリスタ「あっ…そ、そう…なんだ…」ズキッ!

クリスタ(は…はは、何これ…?嘘…もう、遅過ぎたって事?…)ウルッ

クリスタ「ッ…」クルッ

俺「…ごめん」

クリスタ(やだ…やめてよ…。私から、生きる為の最後の希望を奪わないで…)ポロポロ...

クリスタ「いっ、一応聞いとく…。誰なの?…」グスッ...

俺「…。」

クリスタ「応援したいからさ…」ポロポロ...

クリスタ(嘘だよ…)

クリスタ(こんな事聞いたって、虚しいだけなのに…なんで私…)

俺「…ここには居ない」

クリスタ「え?…あ、故郷に居る子とか?…」

俺「…その子は、クリスタと顔や目が…とてもよく似てて…」

クリスタ(あ…)

俺「でもクリスタと違ってちょっと気が強くて、好奇心旺盛で、動物が友達とか言ってる変な子なんだけど…放っておけない子でさ…」

クリスタ「ッ…」ポロポロ...

俺「だから、クリスタの好意は受け取れない…ごめんな…」

クリスタ「…。」クルッ

俺「うん?クリスタ?…」

俺(あれ?なんか、泣いて…)

クリスタ「…。」スタスタ

俺「お?…」

クリスタ「このクソ鈍感野郎!」蹴り「」ビュンッ

俺右足「」バシイッ!!

俺「あっ、あたたたたたっ!?」ピョ-ンピョ-ン

クリスタ「もう…もう知らない!」タッタッタッ

俺「ええ?…」

クリスタ「」タッタッタッ

俺「クリスタって、あんな暴力振るう子だったんだ…しかも今の一瞬、雰囲気もちょっと、ヒストリアっぽかった…」

俺右足「」ジンジン...

俺(女振るのって、結構痛い想いする覚悟でしないとなんだな…)

32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/02(木) 02:06:14.53 ID:e7lv+Pir0
解散式場外


クリスタ「はぁっはぁっ…」タッタッタッ

ユミル「お、おいクリスタ!?どうしたんだよ!?まさか上手く行かなかったのか?」タッタッ

クリスタ「…。」

クリスタ「フッ…ははっ!あははははっ!」

ユミル「クリスタ?…」

クリスタ「ユミル。思ってたようには全く上手く行かなかったけど、でも気分は悪くは無いよ」

ユミル「はぁ?…」

クリスタ「ユミル、私決めたよ」

ユミル「何が?」

クリスタ「私も調査兵団に入る」

ユミル「何!?お前、折角上位10位に入ったのに…何で?…」

クリスタ「私のやりたい事、見つけたから」

ユミル「…。」

33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/02(木) 02:32:21.34 ID:e7lv+Pir0
数十分後
解散式場
2階

俺(とりあえず訓練兵時代に世話になった奴等大体と挨拶は出来たな…)

俺(そろそろ解散式もお開きか)


1階

エレン「俺は、巨人を1匹残らず駆逐して壁の中から出る!それがオレの夢だ!」

エレン「人類は未だ敗北した訳じゃ無い!」

エレン「くっ…!」タッタッタッ

アルミン「あ、エレン」タッタッタッ

ミカサ「エレン」タッタッタッ

扉「」バタンッ


俺(エレン…)

俺(ライナー達とも話したが、上位10名の内…調査兵団に入るのは今期だと俺とエレンだけっぽいな…)

俺(もしかしたらミカサとアルミンもエレンと一緒に入るかもしれないが…)

俺(俺もエレンも、シガンシナで親を巨人に殺された被害者だからそれが巨人を駆逐したい原動力になってるだけで…)

俺(…やっぱり実際に被害者になって無いと、あいつらと戦う気なんか起きる訳無いよな)

俺(問題は今の調査兵団がどれくらい強くなってるのか…父さんは死ぬ前、再編成は上手く行ってるって言ってたけど…)

俺(本当に上手く行ってたのか?…今期から入るの俺とエレンだけで、本当に大丈夫か?)

サシャ「あ、あの~」

俺「お?サシャじゃないか。居たのか」

サシャ「居ましたよ!もうこんな御馳走食えないかもしれないから、ずっと食べてました!」

俺「あ…そっか、サシャって10位に入れなかったから憲兵団には入れないんだっけ」

サシャ「わー!わー!口に出して言わないで下さい!」耳「」グッ

サシャ「憲兵団に入って、毎日毎日お腹いっぱいになるまで食べるのが夢だったのに…まさか10位からギリギリ落選するなんて…」

サシャ「私これからどうしたら良いと思います!?どうやったら食べれますかね!?」

俺(相変わらず発想が食べ物中心で考えてて面白い奴だな)

34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/02(木) 02:47:36.52 ID:e7lv+Pir0
解散式場2階

サシャ「私には今、3つの選択肢があります」

俺「あ?…」

サシャ「一つ目。壁の強化に努め、各町を守る駐屯兵団」

サシャ「細かい事は苦手なので、似合って無さそうですが…」

サシャ「2つ目、犠牲を覚悟して、壁外の巨人領域に挑む調査兵団」

サシャ「鈍臭い私なんかが役に立てると思いませんが…」

サシャ「3つ目、兵士になるのを諦めて村に帰る」

サシャ「巨人が内地に入って来てからと言う物、動物も食べられまくってひもじいんですよねえ、私の村…」

俺「……。」

俺「全部自分で否定するなよ…」

サシャ「うわああん。憲兵団に入れ無くて人生詰みましたぁ~…」

俺「俺はサシャは憲兵団なったら絶対直ぐにクビになってたと思うが…」

サシャ「ど、どうしてですか!?私、こう見えて汚職は許しませんよ!」

俺「でもサシャって、腹減ったら人の物食べようとするじゃん…。絶対王の食糧庫荒らしてクビか死罪になって早死にだぞ…」

サシャ「確かに…そう考えると、憲兵団にならなくて正解だったかも…」

俺「結局どれもダメじゃん…」

サシャ「ですね…」

俺(…ですねじゃ無いが)

35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/02(木) 03:01:04.67 ID:e7lv+Pir0
解散式場2階

俺「ところで何か俺に用があったんじゃ無いのか?」

サシャ「ああ、そうそう。例のアレ、考えてくれてました?」

俺「例のアレ?…」

サシャ「なっ…!?忘れてたんですか!?酷いですよ!」

俺「はぁ?…」

サシャ「1年前の体力テストで、私が開拓地行かないで済んだ時の借りです」

俺「あぁ…そんなんあったなぁ」

サシャ「あったなぁって、考えて無かったんですか?」

俺「んー…確か1つだけ何でもするって言ってたよな?」

サシャ「はい。何でも1つ。今日で私達訓練兵団で無くなるから今日使わないなら効果が無くなりますよ」

俺「別にそれで良く無いか?」

サシャ「駄目です!借りた恩は必ず返せって言うのが私の父の教えですから」

俺「でも何でもなぁ…」

サシャ「本当に何でも良いんですよ。何でも…」

俺「サシャにやって欲しい事か…」

サシャ身体「」ジロッ

サシャ「はっ!?で、でも   な事は駄目ですよ!?///」バッ

俺「あ?…」

サシャ「あ、いや…俺がそれを望むなら構いませんが…///」

俺「え?良いの?マジ?//」

サシャ「ただその場合は、1度じゃ無く一生責任取るって約束して貰いますからね!?//」カアッ!

俺「…。」

サシャ「な、何ですか?…//」

俺「いや、サシャも一応女の子なんだなって」

サシャ「一応って何ですか!?私もこう見えてもちゃんと女の子ですよ!?//」

俺「うーん…」

俺「何でも権利かぁ…」

サシャ「さぁどうします?」


1あっ、そうだサシャ。それじゃあ俺と一緒に調査兵団へ行こう!
2やっぱり、何にも使わないでいいや。俺達って友達だし
3……ちゃんと一生責任取るって約束したら、本当にサシャに手出して良いんだな?


多数決下3まで

38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/02(木) 12:56:54.98 ID:e7lv+Pir0
解散式場2階

俺「あっ、そうだサシャ。それじゃあ俺と一緒に調査兵団へ行こう!」

サシャ「ええっ!?私も調査兵団に!?」

俺「ああ、何でも言う事聞くんだろ?」

サシャ「うっ…で、でも今の話しちゃんと聞いてました?…私、鈍臭いから調査兵団に入っても役に立たないかと…」

俺「200人超居る中で、あんだけ普段の手癖の悪さと頭の悪さで点数下げてたのにそれでも上位卒業の可能性が高かった時点でサシャの潜在能力は高いさ」

サシャ「いやあ、そうですか?俺にそこまで持ち上げられるとちょっと自信がついて来ました//」

俺「…いや、そんなに持ち上げてはないけど」

俺「でも能力よりもそう言う所かな」

サシャ「そう言う所?」

俺「一番は、やっぱりサシャが居ると調査兵団でもどんな場所でも職場が明るくなりそうだから一緒に入りたいと思ったんだが」

サシャ「俺…」

俺「まぁでも、調査兵団に入るのはある意味最も危険だ。それもサシャの事を抱くやるよりも…」

サシャ「私の事…。なんか安い女だって見てません?…」

俺「あ、いや…そ、そう言う訳じゃ無いが…」

サシャ「…別に俺なら良いかなって思ったからこそ私も言ったんですけどね//」コホンッ

俺「うん?…」

サシャ「まぁ、超鈍感野郎って言われてる俺に言っても分からないでしょうね」

俺「…。」

俺(…あれ?何か俺、逆に攻められてる?サシャに?いつの間に逆の立場に?)

サシャ「まぁいいです。分かりましたよ。では私も調査兵団に行きます」

俺「え?…本当に良いのか?…」

サシャ「何ですか?俺が誘ったんでしょう?」

俺「いや、そうだが…」

サシャ「だったら、自分の言葉には責任持って下さいよ」

俺「本当に良い…のか?…」

サシャ「ええ。もう決めました。私も、調査兵団に志願します!」

サシャ「どの道、憲兵団に入れなくても巨人から奪われた土地を取り返せば、また狩猟は出来る…」

サシャ「そうすればまた皆んな、お腹いっぱい食べれるようになりますから」

俺(結局そこか…)

サシャ「やっぱり私一人がお腹いっぱいになるより、皆んなでお腹いっぱいになった方が幸せですからね」

俺「ああ、そうだな」

39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/02(木) 13:50:31.69 ID:e7lv+Pir0
解散式場前

俺(…解散式が終わった)

俺「…。」

訓練兵団場「」

俺(3年前、俺は最初ここへ来た時…父さんと母さんを殺した巨人を怨み…)

俺(あんな悲しみは、もう2度とごめんだ…。俺がこの世から、巨人全てを駆逐する…)

俺(…その為には、どんな犠牲も厭わないし…他人の事は全て踏み台にしてでも、俺は技術を身につける…)

俺(調査兵団に入って巨人を倒す事こそが俺の人生…。それに全て捧げるのが…親に血肉を与えられた、俺の役目だと思っていた…)

俺(でも…)


アニ『これからは私が側に居ないが、ピーピー泣くんじゃ無いぞ』


俺(今なら分かる…)

俺(…きっとアニは…俺が一人で暴走して間違った方向に進まないように…ずっと側で導いてくれていた)

俺(だからこそ俺は、ここでかけがえの無い仲間と呼べる存在が出来て…)


マルコ『今の僕は、俺と同じ部屋割りになれて良かったと思ってるよ』


俺(あんな風に言ってくれる、友達も出来たんだ…)

俺(そして、他にも…)


サシャ『私、俺があの時助けに戻って来てくれなかったら…きっと今頃開拓地行きを命じられて…』

ジャン『そういやお前、あんま喋った事なかったけどどの教科も生真面目に授業受けてるよな』

ミカサ『…私は、他の人達と違って自分の身体を完全にコントロール出来る』

ライナー『まぁまぁ。良いじゃねえか、そんな小さい事の犯人探しなんて戦士のする事じゃねえ』

ユミル『こんなクソッタレな御時世だからこそ、人は誰しも幸福な物を見たい』


俺(俺は色んな人と出会った…)

40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/02(木) 13:56:42.15 ID:e7lv+Pir0
解散式場前

俺(色んな人との出会いがあって…俺は、一人なんかじゃ無い…)

俺(一人では生きていけないと気付かせてくれた…)


クリスタ『うっ…ごめん。でも、ごめんね…。少しだけ、こうさせて…』


俺(クリスタ…)


クリスタ『このクソ鈍感野郎!』


俺「…。」

俺右脚「」ジンジン...

俺「はは…あの時のクリスタ、怒った時の彼女に似てたなぁ…」

俺「…。」

俺「ヒス…トリア…」

俺(俺は10位以内に入って、憲兵団への道も出来た…)

俺(もし俺が憲兵団へ入れば、もう…きっと誰にも邪魔される事無く…君に会いに行く事も出来るだろう…)

俺「…。」


1でも俺は…やっぱり調査兵団になって、巨人を駆逐したい…(調査兵団ルート)
2……やっぱり俺は、ヒストリアと会いたい(憲兵団ルート。※トロスト区防衛戦で物語完結)


多数決下3まで

46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/02(木) 16:36:32.52 ID:e7lv+Pir0
一応確認
完結したら初期設定変えて最初から、又は他作品へ行く可能性のどちらかになります

1それで良い
2やめておく

多数決下3まで

55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/02(木) 17:03:43.12 ID:e7lv+Pir0
解散式場前

俺(でも俺は…やっぱり調査兵団になって、巨人を駆逐したい…)チラッ

俺(その為に俺は、ここへ来たのだから)クルヌ

扉「」バタンッ


───こうして、俺は訓練兵団を5位で卒業し…決意を固めた


俺「…。」スタスタ

俺(…俺が、巨人を駆逐してやる)



後は、調査兵団への配属日を待つのみになるのだった

56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/02(木) 17:39:56.02 ID:e7lv+Pir0
トロスト区
兵士宿舎前

サシャ「ふわぁ…俺。こんな朝っぱらから何処行くんですかあ?」スタスタ

俺「今日は調査兵団が壁外調査へ行く日なんだ。この先俺達が所属する事になる兵団がこの3年でどんなもんになったのか見に行こうぜ」

サシャ「こんな朝早くから…仕方ありませんねえ」



街の中

街の人他「「「「」」」」ガヤガヤ...

俺「間に合ったか」

街の住人「おおーい、エルヴィン団長~!巨人共を喰い殺して下さい!」

サシャ「うわ、こんな朝早くなのに凄い人だかりですね」スタスタ

俺「5年前までは調査兵団は税金泥棒だなんだってボロクソに言われてたのに、実際に巨人の脅威が自分達に迫るとこんなもんだ」スタスタ

サシャ「仕方ありませんよ。皆んなこの壁の中で100年間安全だったから、まさかこんな日が来るなんて考えても無かったでしょうし…」

サシャ「実際、私もこんなに食べるのに困る日が来るなんて全く考えてませんでした」

俺「言動力が相変わらず食べ物だなお前は…食欲に忠実過ぎる」

サシャ「そりゃあ、腹が減っては戦は出来ぬって言うでしょう?」

俺「未だ俺達戦して無いだろ…」

エレン「あ、おーい。こっちだ」

俺「おっ…うん?エレンは分かるが、アルミンとミカサも来てたのか」スタスタ

アルミン「うん。僕とミカサも調査兵団に行く事にしたから…」

俺「ああ、やっぱり…」

ミカサ「サシャも?」

サシャ「え、ええ。まぁ私も色々ありまして…」スタスタ

フランツ「僕達も調査兵団に行く事にしたんだ」

ハンナ「皆んなで力を合わせればきっと、巨人を倒す事が出来るって思ったから」

俺「フランツとハンナもか…」

エレン「何だ。思ってたより調査兵団の希望者って多かったんだな」

街の住人「見ろリヴァイ兵士長だ!一人で一個旅団並みの戦力があるってよ!」

俺(一人で一個旅団?ああ…父さんの跡を継いで、調査兵団のエースになった人か…)

俺(あの人か?…)


馬「」パッカパッカ...

リヴァイ「チッ、うるせえな…」



コンマ下二桁
31以上リヴァイ、俺達眼中に無し
30以下俺、リヴァイと目が合う


安価下

58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/02(木) 18:34:59.31 ID:e7lv+Pir0
コンマ29
街の中

リヴァイ「…うん?」チラッ

俺「あ…」

俺(ぁ…やべ、目が合った)

リヴァイ(そこのガキ…。あいつの息子か…)

リヴァイ「…。」顎「」クイッ

俺「あ…」

俺(何だ?…俺に門の前まで来いってか?…)

俺(もしかして、父さんの事何か聞けるか?)スタスタ

アルミン「あれ?俺?…」

エレン「5年前とは全然違うな。調査兵団にこんなに期待する人達がいる」

ハンナ「皆んなの気分が明るくなって来てるんだよ。もう5年も何も無いし」

フランツ「固定砲台も改良されてるしな。もう大型巨人なんて来ないんじゃ無いか?」

エレン「何言ってんだよこの馬鹿夫婦!」

ハンナ「そんな、お似合い夫婦なんて…///」ブンブン

フランツ「未だ気が早いよエレン///」

エレン「こいつら…」グッ

アルミン「あはは…」

60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/02(木) 21:48:21.98 ID:e7lv+Pir0
トロスト区門前

俺「はっ、はっ…」タッタッタッ

ハンジ「あれ?あの子…?」パカッパカッ

エルヴィン「うん?…」チラッ

リヴァイ「オレが話をする。直ぐ追いつく」ストッ

エルヴィン(あの少年の顔……。もしや…)

リヴァイ「おい、そこで止まれガキ」

俺「あ…」ビクッ

リヴァイ「これから壁外調査へ向かう調査兵団に何の用だ?」

俺「あ、あの…父さん…の、事で…」

リヴァイ「父さん?…フン、やはりお前あいつのガキだったか」

俺「あ…」

俺(やっぱり、この人…父さんの事を…)

リヴァイ「その服装…訓練兵団か?」

俺「はっ!第104期訓練兵団第5位卒業、俺です!」ビシッ

リヴァイ「5位?…」

俺「は、はい…5位です」ドキドキ...

リヴァイ「あいつのガキなのに、1位…いや、せめて2位でも無いのか?」

俺「えっ…」

リヴァイ「授業をサボっていたのか?」

俺「いえ、全て真面目に受け…て…」

リヴァイ「真面目に受けて5位か……チッ…」馬「」ストッ

俺「あ…」

リヴァイ「……フン、何が俺の息子が訓練兵団へ行けば1位か2位で卒業は確実だ」パカラッパカラッ

俺「ああ…」ドサッ

俺(200以上居る中の5位でも、十分上位だと思ってたけど…)

俺(父さんやあの人は、もっと俺に……期待してたのか…)

俺「はぁ…」

俺(クソ…もっと…もっと自分に厳しく訓練を受けとくべきだった…)グッ

61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/02(木) 22:04:15.49 ID:e7lv+Pir0
兵舎

扉「」ガラッ

サシャ「あ、お帰りなさい。どうしたんですか?急に消え……て?…」

俺「はぁ…」ズ-ン...

サシャ「ほ、本当にどうしたんですか?らしく無いですよ?…」

俺「サシャ…俺、調査兵団に期待されてなかった…」

サシャ「え?…」

俺「父さんが、もし俺が訓練兵団に入ったら首席か最悪2位は硬いって触れ回ってたらしくて…」

俺「5位だって言ったら、鼻で笑われた…」

サシャ「な、何だそう言う事ですか。そんな順位なんて気にする必要無いでしょう。私なんて上位10位にすら入れなかったんですよ?」

俺「別に俺自身は気にしてなかったが、死んだ父さんの期待に応えてやれなかったのが悲しい…」

サシャ(俺って意外と、そう言うの気にするタイプなんだ…)

サシャ「ま、まぁまぁそう言う時は美味しい物でも食べて忘れましょう」

俺「美味しい物って…今日の昼飯はパンじゃないか…」

サシャ「あ…。あぁ、そうでした…」

俺「ハァ……固定砲の設置の準備してくる…」スタスタ

サシャ「あ…」

サシャ「…仕方無い。こんな日だし、久々にアレやりますか」

62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/03(金) 01:35:25.66 ID:xfVdzj510
壁の上

固定砲台「」

俺「ハァ…」カチャカチャ...

エレン「おい、俺聞けよ。びっくりするぞ」

俺「んあ…?なんだエレン?」

エレン「ここに居る皆んなも、調査兵団に入るんだってさ!」

俺「そうなんだ…」カチャカチャ...

エレン「あれ?…」

コニー「どうしたんだよ俺の奴…?何かあったのか?…」

ダムエル「何かサシャと調査兵団の出発見に行ってからあんな感じなんだってさ」スタスタ

トーマス「調査兵団と何かあったのか?」

ミーナ「でも訓練兵時代にアニにボコボコにされても嬉しそうな顔してたあの俺も、あんな風に落ち込んだりするんだって新鮮じゃない?」

コニー「何かその言い方だと語弊がありそうだけどな…」

サシャ「ああ皆さん。ちょうど良かった…//」スタスタ

俺「サシャ?…何処行ってたんだ?…」

サシャ「上官の食糧庫から、お肉取って来ました」スッ

肉「」

エレン達「「「!?」」」

俺「お前…何処行ってたかと思ったら、また…」

エレン「サシャ!お前独房にぶち込まれたいのか!?」

サシャ「後で皆さんで分けましょう。スライスして、パンに挟んで…うへへへ///」涎「」ダラァ....

コニー「戻してこい!」

ミーナ「そうだよ。土地が減ってから肉なんてすっごく貴重になったんだから」

サシャ「大丈夫ですよ。土地を奪還すれば、また牛も羊も食えますから」

ダムエル「…っ」ゴクリ...

ダムエル「俺もその肉食う!//」

コニー「お、俺も食うんだから取っとけよ!」

ミーナ「当然、私もだからね!」

エレン「お前ら…」

サシャ「俺も食べましょうよ。皆んなで食べると、美味しいですよ」

俺「サシャ…」

ミーナ「俺が食べないなら、私がその分貰うよ?」

コニー「おいズルいぞ!オレにだって分けてくれよ俺」

俺「皆んな…」

俺(やっぱ同期って、良い奴等だよな…)

俺(調査兵団に期待されて無くても、こいつらと一緒なら…俺は…)

雷「」ドオ-ン!!

俺(なっ…!?この雷は!?)

俺(5年前と同じ────)

超大型巨人「」

俺「あ…ぁっ…」

63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/03(金) 01:58:57.27 ID:xfVdzj510
壁の上

超大型巨人「」

エレン&コニー&ミーナ&ダムエル&トーマス&サシャ「「「ッ…」」」

俺「くっ…!」シャキンッ!!

エレン「あぁっ!?」

トロスト区壁「」ドオ-ン!!!
煙「」ドシュウッ!!!

俺「うっ!?」ブワッ!

ミーナ「ああっ!?」ブワッ!

エレン「何だ!?」ブワッ!

ダムエル「ッ…」ブワッ

超大型巨人「」

俺(超大型巨人!?まさか、このタイミングで…)

俺「くっ!」ワイヤー「」ドシュッ!

壁「」キンッ!

エレン「ダムエル!」

俺「はっ!?」チラッ

ダムエル「」ヒュ-ン

サシャ「はっはっはっ!」壁タッタッタッ

ワイヤー「ダムエル「」」ドシュッ!

サシャ「ダムエル!動いちゃダメですよ!」

俺「クソっ!」シャキンッ

エレン「あ…」

コニー「あぁ、壁が…破られた!」

エレン「なっ!?」


壁の上

超大型巨人「」

俺(こいつ、よく俺の目の前に…!)

俺「堂々と姿を現せたな!!」ドウッ

超大型巨人「」チラッ

俺(今の俺はもう5年前とは違う!!俺がこいつをやる!!)シャキンッ

超大型巨人「頸」

俺(巨人の弱点の頸、行ける!訓練の時と同じ感覚でやれば!)グッ

超大型巨人手「」スッ

俺「なっ!?」クルッ

俺(こいつ、今頸を狙った俺に対して防御姿勢を取った!?)ギュ-ン

超大型巨人腕「」

俺「チッ…!」ストッ


コンマ下二桁
61以上俺、壁を登って来たエレンと共に超大型巨人の頸に後一歩まで迫るが…
60以下俺、リヴァイに言われた事を思い出し一人で功を焦り過ぎた結果…

安価下

65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/03(金) 04:47:24.83 ID:xfVdzj510
コンマ25
壁の上

超大型巨人腕「俺「」」ストッ

俺(こいつは明らかに他の巨人とは違う…)

俺(無理攻めはリスクがあるが…)


リヴァイ『……フン、何が俺の息子が訓練兵団へ行けば1位か2位で卒業は確実だ』


俺「ッ…」グッ

俺「うおおおおおおっ!」タッタッタッ

俺(順位なんか何の指標にもならない!俺が5位だったのは、運が悪かっただけだ!)

俺(俺がこいつを一人で倒して、それを証明してみせる!!)シャキンッ



壁の前

トロスト区門「穴「」」

コニー「まただ…また、巨人が入ってくる…」

エレン「あぁ…」

幼エレン『駆逐してやる…一匹残らず!』

エレン「一匹…残らず…」

エレン「はっ!!」

超大型巨人&俺「」ギュ-ン

エレン「ッ…固定砲整備4班、戦闘準備!目標目の前、超大型巨人!」ドシュッ!

エレン「あいつ一人だけで戦わせるな!」ギュ-ン!!

壁の上「エレン「」」ストッ

エレン(これはチャンスだ。偶然別の班の俺が整備を手伝いに来てくれていたお陰で、今は戦力が増してる)

エレン「こいつをやるには、今ここしかない!絶対逃すな!」

66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/03(金) 04:48:09.60 ID:xfVdzj510
壁の上

超大型巨人肩「俺「」」タッタッタッ

超大型巨人左腕「」ブンッ

俺「くっ!?」足元「」ズルッ

俺「クソッ、未だだ!」ドシュッ

超大型巨人背中「俺「」」ビュオッ

エレン「俺、援護する!ここは連携して戦うぞ!」タッタッタッ

俺「おおおおっ!!」超大型巨人背中「」ザシュッ!!

エレン(俺!?あいつ、何焦ってんだ!?あんな直線的過ぎる動きじゃ、奴の頸に行く前に…)

超大型巨人右手「」ブオッ

エレン「はっ!?」バッ

超大型巨人右手「」ガガッ
固定砲「「」」ドオオンッ!!

エレン(こいつ、固定砲を狙いやがった!?開閉扉を狙ったのも偶然じゃ無い。やはり、こいつには知性が…)

エレン(だとしたら…!?)チラッ

俺「超大型巨人、お前はここで俺がっ!!」シャキンッ

エレン「よせっ!それは罠だ!?」

超大型巨人「煙」ドシュッ!!!

俺「何!?」ブワッ!!

エレン「うっ!?」ブワッ!!

俺(クソッ!?奴が放った煙の風圧で頸の位置が…いいや、目視できなくても俺なら勘で当てられる!)グッ

俺ワイヤー「」ググッ...スッ

俺「なっ!?」フワッ

俺(しまった!?超大型巨人にワイヤーを刺した位置が悪かった!?)ヒュ-ン

俺(このままでは落下死する!?)

トロスト区壁「」

俺(トロスト区への壁まで距離20メートル超…あそこへ刺せば助かるが、反動で俺の身体が…)

俺(しかし他に刺す場所も無い…)

俺「クソッ!やむを得ない!」ドシュッ!!

トロスト区壁「」ガッ!

俺身体「」ビュオンッ!!

俺「ッ!?」

壁「俺足「」」ガンッ!!

俺右足骨「」ピキッ!!

俺「ぐっ!?」

俺(いや、痛みを気にしてる場合じゃ無い…。超大型巨人は…)クルッ

煙「」フッ

俺「消えた!?……5年前と、同じ…」

67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/03(金) 05:01:42.85 ID:xfVdzj510
壁の上

エレン「俺!?何で一人で無茶した!?」

俺「俺一人で行けると思ったんだ…」

エレン「何も行けてねえじゃねえか!」

俺「くっ…」

トーマス「ま、まぁまぁ…。僕等なんて動く事すら出来なかったんだから…」

トーマス「超大型巨人を見て直ぐに動けた二人は凄いよ。やっぱ上位卒業者なんだなって…」

エレン「討伐できなけりゃ、そんなの意味ねえよ」

俺「…。」

俺(…トーマスの言葉が、今の俺には皮肉の言葉過ぎる)

コニー「3人ともそんな話してる場合か!?もう壁は壊されちまったんだ。早く塞がないと、また巨人達が入って来るぞ!」

俺「あっ…」

俺(そうだ。このままじゃ、また5年前と同じ被害が…)

ギュ-ン

駐屯兵団先遣隊「何をしている!?超大型巨人出現時の作戦は既に開始してる!」

駐屯兵団先遣隊「直ちに本部へ戻れ!奴と接触した者は報告も忘れるな!」タッタッタッ

エレン「はっ!」

コニー「先遣班の健闘を祈ります!」

俺「…。」

俺(クソッ、これから俺達の力も必要になるだろうってのに…)

俺右足「」プルプル...

俺(さっきの戦闘で、多分右足の骨が……)

68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/03(金) 05:24:33.24 ID:xfVdzj510
駐屯兵団本部

駐屯兵団兵士「では超大型巨人と遭遇したのは、固定砲整備4班のメンバーと3班から俺とサシャ・ブラウスの2名の計7名…」

駐屯兵団兵士「その内、超大型巨人と実際に戦闘を行ったのは俺とエレン・イェーガーの2名と言う事で良いな?」

俺「はっ!」

駐屯兵団兵士「超大型巨人が他の巨人とは違い、防御行動を取ったり先に固定砲を壊したと言う知性を持った巨人だったと言う事は司令にも報告しておこう」

エレン「宜しくお願いします!」

駐屯兵団兵士「ではこれで報告の件は終わりだ」

俺「…。」

駐屯兵団兵士「この後訓練兵卒業者も全員集められて改めて説明があるだろうが、対巨人に一番慣れている調査兵団が壁外調査へ出て行ってしまっていてトロスト区では戦力が足りない」

俺&エレン「「…。」」

駐屯兵団兵士「君達訓練兵団第104期生の上位卒業者にも、恐らくそのままそれぞれの班を率いて前線へと出て貰う可能性が高い」

エレン「はい!それは望む所です」

駐屯兵団兵士「ああ。だが、超大型巨人との戦闘で負傷したので有れば別の者に代理で班長を行って貰うが…」

エレン「あ、いえ。自分は大丈夫です!何も怪我はしておりません!俺は…」

俺「…。」

俺(…訓練兵卒業したばかりの俺達も出すって事は…今は少しでも、戦力が欲しいんだろう)

俺(経験者だったからその理由だって分かる…。また、5年前のようなシガンシナの悲劇はごめんだ…)

俺(しかし…)

俺右脚「」ジンジン...

俺「ッ…」


1…素直に超大型巨人との戦闘で、焦って右足を負傷してしまった事を申し出る
2脚の負傷の事は隠して、黙って戦闘に出る


多数決下3まで

72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/03(金) 17:01:28.26 ID:xfVdzj510
訓練兵団詰所

駐屯兵団兵士「お前達訓練兵も、卒業演習を合格した立派な兵士だ!本作戦での活躍を期待する!」

エレン「まさか調査兵団に入る前に、実戦の機会が来る事になるとはな…」スタスタ

俺「ああ…。だが、明日から内地で働くつもりの奴等だっていたから俺達とは違って、皆んな戦う覚悟なんか…」スタスタ 

訓練兵達「「「ワ-ワ-」」」タッタッタッ

フランツ「大丈夫だよハンナ。僕が君を守るから…」ギュウッ

ハンナ「フランツ…」ギュウッ

エレン「お前は、あいつらと同じ班だったよな?…」

俺「ああ…。だが今はそっとしといてやろう…」チラッ

アルミン「ッ…」ブルブル...
ガスボンベ「」カチャカチャ

エレン「ぁ…大丈夫か?アルミン」スッ

アルミン「だ、大丈夫だ…。こんなの、直ぐにはおさまる…」ブルブル...

アルミン「し、しかしマズイぞ…。現状では未だ縦8メートルの穴を、直ぐに塞ぐ技術は無い…」

アルミン「前門付近にあるあの大岩だって、結局掘り返すさえできなかった」

アルミン「穴を塞げない時点で…この町は放棄される!ウォールローゼが突破されるのも時間の問題だ!」ブルブル

ガスボンベ「」カタカタ...

アルミン「そもそも奴等は…その気になれば人類なんかいつでも滅ぼす事ができるんだ!」

俺「…。」

エレン「アルミン!」ガシッ

アルミン「あ…」

エレン「落ち着け。あの時とは違う…人類はもう、巨人なんかに負けない!!」

アルミン「…。」

アルミン「ご、ごめん…大丈夫…」

俺(…同期は殆ど皆んながパニックだ)

俺(こんな脚の痛みくらいで…今俺が、前線を離れてる場合なんかじゃ無い…)

俺右脚「」ジンジン...

73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/03(金) 18:17:28.93 ID:xfVdzj510
駐屯兵団本部

キッツ「それでは訓練通りに各班ごとに分かれ、駐屯兵団の指揮の基、補給支援、情報伝達、巨人の掃討などを行なって貰う!」

キッツ「前衛部を駐屯兵団の迎撃班!中衛を支援班が率いる軍事兵団!後衛を駐屯兵団の精鋭班がそれぞれ受け持つ!」

俺(精鋭が一番後ろなのか…)

キッツ「また、伝令によると先遣班は既に全滅したとの事だ!」

エレン「あっ…」

俺(俺達に本部へ戻れって報せに来た人も…)

キッツ「外門が突破され、巨人の侵入を許した!」

キッツ「つまり、いつまた鎧の巨人が現れ…内門を破ってもおかしくは無いと言う状況にある!!」

ダズ「そんな…」

トーマス「嘘だろ…」

他の訓練兵「「ウォールローゼまで破られる事になったら…」」ザワザワ...

キッツ「静粛に!」

他の訓練兵「「…。」」

キッツ「現在は前衛で迎撃中だ!本防衛作戦の目的は一つ!」

キッツ「住民の避難が完了するまでウォールローゼを死守する事である!」

キッツ「尚、承知してるであろうが…敵前逃亡は死罪に値する!皆心して命を捧げよ!」

キッツ「解散!」

俺達「「「はっ!!」」」

74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/03(金) 18:35:33.07 ID:xfVdzj510
駐屯兵団本部

他の訓練兵団達「「「ワ-ワ-」」」ドタドタ...

俺「サシャ、準備は出来てるか?…」スタスタ

サシャ「はい。私は大丈夫です…元々調査兵団に入るつもりでしたから、これくらいは…」

サシャ「と、とりあえず班員のフランツとハンナとウェンを探して来ますね!」タッタッタッ

俺「あ、ああ…」

俺(あのサシャでも流石に緊張してるが、俺の班は未だ成績上位のサシャが一緒で良かったな…)

ジャン「クソッ…」

俺「ジャン…」

ジャン「何で今日なんだ…明日から内地に行けたっつのに…」

ダズ「うおええっ!」ブシャッ!!

クリスタ「だ、大丈夫?…」

ダズ「ハァ…ハァ…うおええっ!」

クリスタ「あっ…」

俺(俺から上の順位で卒業したアニ、ベルトルト、ライナー、ミカサは俺も名前すら覚えてない…)

俺(と言うか訓練兵時代に話した事も無い、ギリギリ訓練兵団を卒業出来た不真面目な奴等4~5人を率いる事になる)

俺(その負担を考えれば、俺の班は未だ…)スッ

俺右脚「」ビリッ!

俺「くっ…!」ピクッ

俺(…問題は、徐々に痛みが増して来てるこの痛みが実戦で何処まで響くかだが…)

クリスタ「俺…」スタスタ

俺「クリスタ…?クリスタも中衛の中の一つの班の班長として皆んなを率いる事になるんだな…」

クリスタ「あ…うん。でも私はユミルと一緒だから未だ…」

俺「ユミル…。正直あいつ、訓練で手抜いたりしなかったら5位か6位にはつけてたよな…」

クリスタ「うん…。多分…」

俺「ならある意味一番マシか。頑張れよ」

クリスタ「…。」スッ

俺服「」ギュッ

クリスタ「む、無理…しないでね?…俺なら、私なんかより全然大丈夫だと思うけど…」

俺(クリスタ…)


1…大丈夫だ。また生きて会おうな
2何も言わずに立ち去る


多数決下3まで

77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 01:56:59.84 ID:yLSLBuvc0
駐屯兵団本部

俺「…大丈夫だ。また生きて会おうな」

クリスタ「うん!必ずだよ!」

俺「ああ…」

クリスタ(俺…)

俺(俺だって、むざむざ死ぬつもりなんか無い…。巨人を駆逐するまで…)スタスタ



トロスト区
屋根の上

フランツ「まさか調査兵団へ入る前に実戦の機会が来るとはね…」

ハンナ「大丈夫かしら…」

サシャ「きっと大丈夫ですよ。私達、多くの人が開拓地送りになった訓練兵団を卒業出来たんですから」コクッ

フランツ「そ、そうだよな…。サシャの言う通りだ。僕達は訓練通りやるだけだ!」

ハンナ「うん!」

ウェン「それに、オレ達の班には運良く立体機動ならミカサの次席の俺も居るし楽勝だよな…

俺「そうだ…。巨人なんて大した事ない。あの地獄の日々を生き抜き、卒業した俺達ならやれる」

俺「皆んな、自信を持て!」

ウェン「ああ!この戦いで戦果を挙げて調査兵団でスピード出世だ!」

サシャ「この戦いが終わったら、今度こそ肉食べましょうね…へへへ…//」

フランツ「え?肉って何?」

サシャ「あ、ああ…いや…」

ハンナ「まさかサシャ、また盗んだの!?」

サシャ「い、いやぁ…今回は盗んだと言うより、出世払いと言いますか…」

俺「土地を取り返せば、肉も食えるようになる…か。確かにその通りだ、人類は今日この日から巨人に反撃を行う!」

サシャ達「「「おおーっ!」」」

俺(…よし、班員達の気合いは十分。行ける)

駐屯兵団兵士「36班、前進!前衛の支援に就け!」

俺「よし、行くぞ!」ドシュッ

78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 02:30:07.02 ID:yLSLBuvc0
トロスト区

フランツ「僕達より2分先に、エレン達の班も前進してるんだよね?」タッタッタッ

ハンナ「ええ。もう巨人と戦い始めてるかも!」ドシュッ

ウェン「オレ達の分、未だ残ってるかな?」ドシュッ

フランツ「残ってたとしても、この班は俺が全て取ってしまうかもね…アレが俺か…」

俺「」ドシュッギュ-ン!

ウェン「流石、全科目でミカサに迫るくらいのトップレベルの成績を残した俺だ。あんなに自信に満ちた飛び方をしてる」

フランツ「ああ。レベルが違い過ぎて、実際に彼と一緒の立体機動訓練はした事無かったけど、流石に速いや!ねえサシャ!」タッタッタッ

サシャ「え?え、ええ…そう、ですね…」

俺「」ドシュッ

サシャ(あれ?…私は俺と立体機動訓練一緒の班でしたが…)

サシャ(あんな後先考えない無茶した飛び方、してたかな?…)ドシュッ

俺「ハァ…。ハァ…」ドシュッ

壁「」ストッ

俺「くっ!?」

俺右脚「」ズキッ!

俺(やべえ、右脚が……。この痛み、多分骨がいってるな…)

俺(ガスの消費がヤバい事は分かるが、セーブしても走る事は出来ない…)

俺(…こんなんで、次の補給まで耐えれるのか?)ドシュッ

俺「はっ!?」

街中「巨人「「「」」」」ズシ-ンズシ-ン

79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 02:35:05.48 ID:yLSLBuvc0
トロスト区

巨人「「」」ドシュッ

フランツ「はっ!?もうここまで巨人が!?」

ハンナ「前衛部隊は!?」

ウェン「まさか総崩れしたのか!?他の班は!?」

サシャ「俺!巨人が直ぐ近くまで来てます!」

俺「ああ、こっちからも見えてる!だが俺達の班の任務は巨人の討伐じゃ無い!前衛の支援だ!」

俺「巨人を相手するのは、今回の俺達のする事じゃ…何!?」

奇行種「」ズシンズシンズシン

サシャ「うわっ!?蜘蛛みたいな格好して走る巨人が!?」

フランツ「奇行種だ!」

ウェン「あいつ内門に向かおうとしてるぞ!」

俺「ッ…!?」

俺(マズイ!内門には未だ避難してる住民が…)

俺「全員!奴を全力で止めろ!」ドシュッ

サシャ「は、はい!」ドシュッ

奇行種「」ズシンズシンズシン!!

ハンナ「駄目!?速過ぎて追い付けない!」ドウッ

ウェン「いや、たかオレらに無理でも俺なら…!」

奇行種「」ズシンズシンズシンッ

俺「くっ…!」ドシュッ

俺(クソッ!普段通りなら行けるかもしれないが、飛ぶ時に無意識に足を庇ってしまってるからか、距離が縮まらない…!)


コンマ下二桁
26以上奇行種に時間をかけ過ぎたせいでフランツが…
25以下脚を庇って蒸し過ぎたせいで、俺のガスがもう切れた(死亡判定へ)


安価下

81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 04:28:33.82 ID:yLSLBuvc0
トロスト区

「うわあぁぁぁっ!?」

俺「はっ!?」クルッ  

サシャ「えっ!?」クルッ

巨人手「フランツ「」」ガシッ
フランツ「たっ、助けてくれええっ!?痛い!ああぁぁっ!」

俺「ぁ…」ドクンッ

俺(やべえ。あの奇行種を追い過ぎて、フランツが巨人に捕まった…)

ハンナ「フランツ!?」ギュ-ン

俺「なっ…!よせハンナ!単独行動は!?」

ハンナ「フランツー!!」ギュ-ン

サシャ「ハンナ!戻って下さい!」

ハンナ「フランツ!今助けるわ!!」シャキンッ

フランツ「誰か!頼む!いやだあぁぁっ!」
巨人「フランツ下半身「」」バクッ!!

俺&サシャ「「ぁ…」」
フランツ「」ガクンッ!!

ハンナ「あ…ぁぁ…いやあぁぁぁっ!」ブワッ

俺「くっ!ハンナ!」ドシュッ

サシャ「ウェン!私達もハンナを助けに!」

ウェン「う…うわあぁぁぁっ!?」ドシュッ

サシャ「ウェン!駄目ですそっちは!?」

別の巨人手「」ブンッウェン「壁」グチャアッ!!

サシャ「あぁ…」

俺(ウェン!?…チッ!)ギュ-ン!!

巨人手「ハンナ「」」ガシッ

ハンナ「ふ、フラン…ツ……」ポロポロ...

俺「うあぁぁぁっ!!」ブウンッ!!

巨人指「」ザンッ!!

俺(クソッ、変な所斬ったせいで、一撃でブレードの刃が…)

俺「ハンナ、捕まれ!」ハンナ「うっ…」ガシッ

82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 04:46:43.75 ID:yLSLBuvc0
トロスト区
屋根の上

俺「クソッ、フランツとウェンがやられた!一旦立て直しを…」ストッ

ハンナ「フランツを!フランツを助けないと!」パシュッ

俺「よせハンナ!?フランツはもう…」

ハンナ「未だ息があるかもしれないでしょ!?」ギュ-ン

俺「地上へ降りるな!?お前まで巨人に喰われるぞ!?」


ハンナ「フランツ!しっかりして!フランツ!!」ストッタッタッタッ


俺「馬鹿野郎…」

地上「フランツ上半身「腸」」ドクドク...

俺(息がある訳が無い…。仮に未だあったとしても……あんなの、もう助かる見込みすら…)

俺「あ…」

巨人「」ズシンズシンッ

ハンナ「フランツ!駄目!息をして!」
フランツ「」ドクドク...

俺「ッ…」


1仲間を見捨てる
2…俺には、仲間の事を見捨てるなんて事はできない!


多数決下3まで

85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 09:43:12.98 ID:yLSLBuvc0
トロスト区

俺「ああああぁっ!!」ドシュッ

巨人目の前「俺「」」

俺「こっちだ!お前の獲物はこっちに居るぞ!」ギュ-ン

巨人目の前「俺「」」

俺(俺には仲間の事を見捨てるなんて事はできない!例えどんな状態だろうと、これ以上目の前でむざむざ失ってたまるか!)

巨人手「」ブンッ
俺「くっ!」ビュオッ

巨人「」クルッ

俺「馬鹿め!俺がそう簡単に捕まるかよ!」ビュオッ

俺(よし、俺に喰いついてターゲットを変えた。後はこいつの頸を…)

ガスボンベ「」シュウゥ...

俺「あっ…」

俺(マズイ。ガスの音が弱くなってる…。後一回吹かせでもしたら、ガスが切れる…)

俺(一旦着地しないと…)ドシュッ

屋根の上「ワイヤー「」」パシュッ

俺「ッ…!」トンッ  

俺右脚「」パキッ!!

俺「なっ!?」ガクッ!!

俺(マズイ!?この最悪なタイミングで、ただのヒビだったの完全に割れた…)ガクッ!

俺「かはっ!?」ドサッ

巨人「」ズシ-ン

俺「ッ…」

俺(やべえ、何やってんだ俺!?早く動かないと俺が巨人の餌に…)

俺右脚「」

俺(脚に力が入らねえ…。た、立てない…)

巨人「」ズシ-ン

俺「く…そっ…」

巨人目の前「」
サシャ「俺!逃げて下さい!」ドシュッ

俺「サシャ!」

巨人「」
サシャ「この巨人は私が相手しますから今の内に体勢を直して!」ドシュッ

俺「あ……」

86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 10:03:38.88 ID:yLSLBuvc0
トロスト区

巨人「」
サシャ「」ギュ-ン

俺「…。」


俺(あの日、シガンシナに巨人が入って来た日……あれから5年で、巨人を倒す為の技術は進歩し…)

俺(人類も、巨人の脅威を目の当たりにした事で兵士一人一人の強さは格段に上がった…)


壁「」ウェン「」ドクドク...

フランツ上半身「」ドクドク...
ハンナ「フランツ!フランツ!いやぁ…」グッグッ

他の訓練兵や駐屯兵団兵士死体「「「」」」ドクドク...


俺(何も変わってねえじゃねえか!!!)

俺(何が巨人への反撃の日だ!?何が人類は巨人に勝てるだ!?)


巨人「駐屯兵団兵士「嫌だ!あたし死にたく無い!?いやぁぁっ!」」バクッ!!


俺(人類は、あの日から何も変わらない…。また巨人に負けて…全てを奪われている…)

俺(そして俺も、何も変わらない……)


巨人手「サシャ「」」ガシッ
サシャ「あぁっ!?」

俺「サシャ…」


俺(俺は、巨人を討つ技術を3年間血反吐を吐きながら訓練して…学んだんだよな?…)

巨人「」ア-ン
サシャ「私食べてもおいしくないですよ!?お腹壊しますよ!?」ジタバタッ

俺「あ…ぁぁ…」ゴクリッ...

俺(…あの日と一緒だ。俺はただ、巨人の前に無力で……)

俺母『逃げなさい俺!!』

俺「ッ…」

俺(俺にもっと、力が有れば……)グッ

巨人口「」
サシャ「ぁあっ…いやあっ!」スッ

俺(巨人と戦う勇気が有れば…)


コンマ下二桁
51以上俺覚醒(一時的に)
21~50ライナーとアニが助けに来てくれた
20以下サシャ死亡

安価下

88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 10:41:39.48 ID:yLSLBuvc0
コンマ59
トロスト区

俺父『お前にも、俺の血は流れてるんだ…。未だ若いお前が、いつかその気になれば、巨人達も全部駆逐できるかもな…』

俺(……いいや、違う。もう今の俺は巨人を殺す力は既に手に入れてある)

俺(後は、俺自身の覚悟の問題だけ……)グッ

右脚「」

俺(右脚の感覚が無かろうと……)

ミカサ『私は、他の人達と違って自分の身体を完全にコントロール出来る』

俺(俺が身体をコントロールする…。右脚以外の、他の全筋肉を制御して、身体を支える……)スクッ

巨人口「サシャ「」」ア-ン

俺(そして残りのガス一吹かせのみで到達できる最短距離であの巨人を倒し、サシャを助ける!!)ビリッ

ワイヤー「」ドシュッ
巨人「頸」ガッ!

俺「うあぁぁぁあぁっ!!」グルグルッ


俺(そうだ…。この世界は、ただ泣いてたって何も変わらない……)

俺(自分自身で戦わないと、何も変えられない…。生き残れ無い!!!)グッ

巨人「頸」ザッ

俺(…この世界は、残酷なんだ!!)グリッ

巨人「頸「」」ザンッ!!



巨人「」フラッズシ-ン!!

サシャ「う…」パチリ...

サシャ「あ、あれ?…私、生きて…る?…」

巨人「」

サシャ「ひいっ!?巨人の方が死んでる!?」

サシャ「いったい誰が…?あ…」

俺「ハァ…ハァ…」

サシャ「俺?…」

俺「サシャ…良かった。無事……で…」フラッ

サシャ「あっ!?」サッ

俺「うっ…」ドサッ

サシャ「俺…」

89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 11:52:28.93 ID:yLSLBuvc0
ウォールローゼ

ヒストリア「ねえ俺、どうしてこの世界には壁があるの?」

俺「え?壁?」

ヒストリア「あれ。見えるでしょ?」スッ

ウォールローゼ「」

ヒストリア「あの壁は何の為にあるの?」

俺「あの壁は……」

ヒストリア「??」

俺「……弱い俺達を、巨人から守る為に」

大量の訓練兵死体「「「」」」ドクドク...

ヒストリア「じゃあもし巨人が壁を超えて来たら?」

俺「大丈夫さ。その時は、俺がヒストリアの事を……」

巨人手「ヒストリア「俺!?」」

俺「ヒストリア!?」

ヒストリア「ああーっ!?」

俺「ヒストリアーっ!!」



トロスト区
屋根の上

「俺───俺君!!」

俺「うっ…」スッ

ヒストリア?「しっかりして!」

俺「ヒス……トリア…?」パチリッ

クリスタ「あ……」

俺「あっ…」

クリスタ「……えっ…と…」ゴクリ...

俺「ごめん…。クリスタか…。何か、昔の夢見てて…」

クリスタ「そ、そう…なんだ…」

クリスタ「…。」

俺「ここは?」

クリスタ「トロスト区の屋根の上。サシャが俺君の事をここまで運んで来てくれたの」

俺「サシャ?…あっ、そうだ巨人は!?防衛戦は!?」

クリスタ「あ…」

俺「あれ?…」

訓練兵達「「「「…。」」」」

俺「何やってんだ皆んな?こんな屋根の上に集まって…?ここの住人はどうなったんだ?…」

クリスタ「大丈夫。トロスト区の住人の避難は完了したよ…。私達の撤退命令も出てる…」

俺「撤退命令が出てるなら、どうして皆んなこんな所で項垂れてんだよ…」

ユミル「壁の上に登りたくても登れねーんだよ」スタスタ

俺「あ…?」

クリスタ「ユミル…」

ユミル「本部の連中が前線で戦ってるあたし達の事を見捨てやがったからな」スッ

俺「ああ…」

駐屯兵団本部「巨人の群れ「」」

90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 13:15:13.56 ID:Vz5JBsk10
トロスト区
屋根の上

ユミル「アンタが2時間寝てた間に前衛班に居た駐屯兵団の先輩等方は既にほぼ全滅」

駐屯兵団死体「「「」」」ドクドク...

ユミル「中衛班のあたしら訓練兵団も約7割が死んで、既に他の班員同士が合流しなきゃ機能しなくなるくらいにほぼ壊滅状態…」

俺「あ…」

クリスタ「俺君の班だけじゃ無いんだ…。私の班もユミルだけだし、アニやライナーの班の人達の所も自分達以外は皆んなやられて…」

俺「未だ生き残ってるのは訓練兵の中でも自然と卒業成績が上だった奴等しか残らなかったのか…」

ユミル「ああ。そんで、挙げ句の果てに本部に居たお偉いさん方と精鋭班はあたしら置いて逸早くトロスト区からウォールローゼの壁を通って内地へと脱出」

ユミル「本部に取り残された補給班は戦意喪失して本部に籠城してあの有り様」

駐屯兵団本部「大量の巨人「」」

ユミル「あたしらはガスも刃の補給さえも受けれず、撤退命令の鐘が出てても壁の上まで登る事すらでき無い」

ユミル「そんでとりあえず絶望してここに集まってるだけ。これが今の状況さ」

俺「だからってここで縮こまっていたって何にも解決にはならないぞ。取り返しに行くしか無いだろ?俺達の手で本部を」

ユミル「本部の巨人をあたしらで掃討してか?」

俺「ああ…」

ユミル「フッ…」

俺「あ?…」

クリスタ「今、サシャとコニーが未だ諦めて無い人達を集めてるよ」

ユミル「まっ、集まらないだろうな」

クリスタ「え?…」



サシャ「やりましょうよ皆さん!ほら立って、私が先陣を引き受けますから!」

生き残りの訓練兵達「「…。」」

ジャン「ハァ…つまんねえ人生だった…。こんな事ならいっそ伝えとけば…」

コニー「ジャン…」

91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 13:31:29.83 ID:Vz5JBsk10
トロスト区
屋根の上

サシャ「駄目でした…」ストッ

コニー「クソッ、こっちもだ…」スタスタ

俺「サシャ…コニー…」

コニー「あ、俺。起きてるじゃないか」

サシャ「良かった。目が覚めたんですね俺」スタスタ

俺「ああ。迷惑かけたな…」

サシャ「迷惑だなんてそんな…俺が巨人を討伐してくれて無かったら、私は今頃巨人の胃袋の中でしたよ」

俺「…でも、未だ地獄は続いてるみたいだな」

サシャ「ええ…まぁ…」

ユミル「今生き残ってる奴等は全員、目の前で仲間が喰われて巨人の恐怖を目の当たりにしてるんだ」

ユミル「そんな中、誰があんな巨人の巣に突撃したいと思う?」

クリスタ&サシャ&コニー「…。」

俺「だったら、俺等だけでも…くっ!」スッ

クリスタ「あ…俺君駄目だよ!右脚の骨が折れてるんだから…」

俺「しかしこのままじゃ…」

ユミル「サシャに聞いたぜ?アンタも馬鹿だよな?出る前からそんな大怪我隠したまま、前線へ出て来てくんだから」

俺「…。」

コニー「俺の怪我って?…」

サシャ「巨人と戦う前から俺の飛び方は変だったんです…。地面を走る事を嫌って、ガスの消費が多くて…」

ユミル「超大型巨人との戦闘で負傷してたなら素直に言っとけば、同じく負傷したサムエルと一緒に今頃内地に避難できてたのにさ」

ユミル「これじゃエレンと同じとんだ死に急ぎ野郎だ」

クリスタ「ちょっとユミル!そんな言い方!」

俺「…いや、いいんだクリスタ」

クリスタ「俺…」

俺「俺のせいでフランツやシェンは死んだ…。俺じゃ無かったら、未だ生きてたかもしれないし…俺が馬鹿だったのは、もう分かってるから…」

クリスタ「そんな事…」

ユミル「…それも、どうだろうな?中途半端な実力じゃ余程運が無いとここまで辿り着けてないと思うぞ」

俺「…。」

コニー「お前、俺を責めたいのか擁護したいのかどっちなんだよ…」

ユミル「現実的なだけはあたしは」

92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 14:00:48.01 ID:Vz5JBsk10
トロスト区
屋根の上

俺「とりあえず今ここに残ってて、未だ戦う意思が残ってるのはここに居る俺、クリスタ、ユミル、コニー、サシャの5人だけか…」

ユミル(何か勝手にあたしも加えられてるけど…まぁいいか。この2人に死なれたら困るのはあたしの方だしな…)

俺「ミカサは駐屯兵団の精鋭班と一緒に市民の守りに連れてかれたから居ないとして…アニとライナーとベルトルトは?」

コニー「あの3人も何か呆然としてたけど、俺等が突撃かけるってんなら、一緒にやってくれんじゃねえか?」

コニー「何かずっと話し合ってて未だ考えてたみたいだし」

俺「よし。その3人が加わってくれるなら心強いな…」

ユミル「アンタ、まさか本当にやる気か?…」

俺「誰も何も抵抗すらせずここで黙ったまま死なんか迎えたく無いだろ…」

クリスタ「うん!」

マルコ「その案、僕も乗らせてくれ!」スタスタ

俺「うん?マルコ…?」

マルコ「僕だって死を覚悟して無かった訳じゃ無い…。だが、これでこのまま死ぬんじゃ、いったい何の為に死ぬのかも分からないから…」

俺「マルコ…」

マルコ「それに、僕等は友達だろ?」

俺「…ああ。助かる」コクッ

俺「これでワンチャンあるくらいの最低限の戦力は整ったな…。後は向こうに着いてから巨人からどう本部を取り返すかだが…」

サシャ「それはアルミンに聞くのが良いんじゃないですか?そこに居ますよ」

アルミン「…。」

俺「ちょうど良い。アルミンも生き残ってたのか」

クリスタ「あ…アルミンは…」

ユミル「使い物になるか?今のあいつ?」

俺「どう言う事だ?…そういやアルミンの班って、班長はエレンだった筈だよな?エレンは…」

クリスタ「エレンの班は…壊滅しちゃって…」

俺「え?…」

ミカサ「…。」ギュ-ン

クリスタ「え?ミカサ?後衛部隊の任務に就いてたんじゃ?…」

ミカサ「後衛部隊の任務は終わった」

クリスタ「終わったって…」

ミカサ「状況は分かってる。その上で、俺に聞きたい」

俺「俺?」

ミカサ「エレンの班を見なかった?俺の班はエレンの班の数分後に前線へ出たでしょう?」

俺「俺達は見てないが、向こうに同じ班だったアルミンが居る。一緒に聞きに行こう」

93: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 14:50:38.73 ID:Vz5JBsk10
屋根の上

アルミン「僕達…訓練兵34班、トーマス・ワグナー、ナック・ティアス、ミリウス・ゼルムスキー、ミーナ・カロライナ…」

アルミン「エレン・イェーガー…以上5名は、自分の使命を全うし…壮絶な戦死を遂げました!」ポロポロ...

俺「え…」

サシャ「そんな…」

アニ&ライナー&ベルトルト「「「…。」」」

ジャン「…。」

他の訓練兵「「34班はほぼ全滅か…。俺達もマトモに巨人とやり合えばそうなる…」」

ミカサ「…。」

アルミン「ごめん、ミカサ…。エレンは、僕の身代わりに…僕は…何も出来なかった…」

アルミン「すまない…うっ…うっ…」ポロポロ...

ミカサ「…アルミン」

アルミン手「ミカサ手「」」スッ

ミカサ「落ち着いて、今は感傷的になっている場合じゃ無い…」グッ

アルミン「え…?」

ミカサ「さあ立って」スッ

アルミン「…?」

ミカサ「俺、本部に群がる巨人を排除すればガスの補給も出来て皆んなは壁を登れる。違わない?」

俺「ああ…その為に今、俺達もメンバーを募って突撃をかけようと話しあっていたんだ」

ミカサ「そう…。だったら、私が先陣を切る」

俺「待てミカサ。お前が先陣を切る必要は無い」

ミカサ「…。」

俺「今は皆んなと歩調を合わせるんだ。そうしなければ…」スッ

ミカサ肩「」グッ

俺右脚「」ピキッ!

俺「うっ!?」スッ

ミカサ「俺…。脚を怪我してるのね…」

俺「あ、ああ…」

ミカサ「そう…。ならやはり、先陣を切るのは私しかいない」スッ

俺「ミカサ!」

ミカサ「私は一人でもできる…。強い、凄く強い。ので」

ミカサ「私はあそこの巨人どもを蹴散らす事が出来る!」バッギュ-ン!

俺「くっ…あの馬鹿。普段全く話さないせいで言葉の遣い方おかしくなってんぞ…」

俺(だがこれでもう後には引き返せない…)

94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 14:59:57.36 ID:Vz5JBsk10
屋根の上

俺「ジャンも、他の訓練兵達もよく聞け!俺達はこれから本部へ突撃をかける!!」

ジャン「ああ?…」

他の訓練兵達「「「…?」」」

俺「この先俺達が生き残るには、本部に突撃して本部を奪還する!この作戦しか残されていない!」

俺「ここで絶望したまま惨めに巨人に殺されるのを待つか、それとも俺達と一緒に巨人と戦い、1%でも生き残る可能性がある方どちらに賭けるのか選べ!」

ジャン(あ、あいつ…!)

俺「アニ、ライナー、ベルトルト!」

アニ「あ…」

俺「俺達は同期をむざむざ死なせるような腰抜けじゃ無い筈だ!」

ライナー「そうだな…。俺達は腰抜けじゃ無い」クルッ

アニ「…。」コクッ

俺「よし、俺達も行くぞ皆んな!ミカサを追うんだ!」

クリスタ「うん!」

サシャ「はい!」

マルコ「ああ!」

ユミル「仕方ねえな」

アルミン(一度、僕と同じ絶望を味わった筈の俺なのに…僕と違って未だ諦めてない…)

アルミン(未だ、生きる事に希望を持っている…)スッ

コニー「お前、行くぞ!って気合い入れて言ったがガスの残量もう残ってないんじゃないか?」

俺「あ…そうだった」

クリスタ「なら、私が俺を背負って…」

ユミル「駄目だ。クリスタと俺とじゃそこそこ身長差がある。本部に行く前に途中で潰れるぞ」

クリスタ「う…」シュン...

アルミン「俺、それじゃあ僕のガスを使ってくれ」

俺「アルミン?…」

アルミン「…足を怪我してるって言っても、僕よりも君が使った方が効率が良い筈だ」

俺「アルミン…」


1分かった…。だが、アルミンの事も置いていかない。お前なら小回りも効くだろ頼むコニー!
2駄目だアルミン…。そうやって、不得意な分野から逃げ続けても成長は出来ない。お前のガスはお前自身で使うんだ


多数決下3まで

98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 15:25:52.02 ID:Vz5JBsk10
屋根の上

俺「分かった…」

アルミン「僕の分までミカサを頼むよ俺…」俺ボンベ「」カシャンッ

俺「…いいや、アルミンの事も置いていかないぞ」アルミンボンベ「」カシャンッ

アルミン「え?…」

俺「お前なら小回りも効くだろ?頼むコニー!」

コニー「あ、オレかよ!」

アルミン「いや、僕は…!」

コニー「クソッ!こうなりゃやってやる。しっかり捕まってろよアルミン!」アルミン「ああっ!?」ガシッ

俺「よしっ、俺も行くぞ!」ギュ-ン

アニ&ライナー&ベルトルト「「「」」」ギュ-ン

ジャン「クソッ、あの野郎…一番負傷してる癖に主人公気取りかよ!」

ジャン「お前等、本当に良いのか!?あいつらだけに行かせて!?」

他の訓練兵達「「「あ…」」」

ジャン「オレは奴等と行くぞ!オレは同期を見捨てるような、腰抜けなんかじゃねえッ!!」タッタッタッドシュッ

他の訓練兵達「「「クソッ!あいつ等上位卒業生だけが訓練兵じゃねえ!オレ達も行くぞ!オオ-!!」」」タッタッタッ


街の中

ミカサ「…。」ドシュッ

巨人「頸「」」バシュッ!!

俺(ミカサ、流石に首席なだけあって速いな…)ドシュッ

ジャン「おい!俺!」ドシュッ

俺「ジャン!?お前も来てくれたのか!?」ギュ-ン

ジャン「他の奴等も全員お前について来てる!」

俺「全員?…」

ジャン「本部への安全なルートは頭の中で考えてあるんだろうな!?」

俺「ああ、とにかくミカサの通ったルートを通るんだ!ガスが無くなる前に本部へ辿り着くしか無い!」

俺「目の前の巨人は全てミカサが…」

ミカサ「…。」ドシュッ


コンマ下二桁
21以上同じようなミスを先に経験したからこそ、俺はミカサがさっきの俺と同じ事をしてる事に気が付いた
20以下俺、ミカサの事には気が付かない(ミカサ死亡判定へ)

安価下

101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 16:09:19.18 ID:Vz5JBsk10
コンマ31
街の中

俺「あ…」

ミカサ腰「ガス」プシュ-

俺(何だあのガスの量?…本部へ急いでいると言っても、アレじゃ途中で持たなくなる…)

俺「…!」

ジャン「おい!」

俺(ミカサ、あれじゃあさっきの俺と同じで…何を焦って…?)

ミカサ「ッ…!」クルッ
巨人「頸「」」ズバアッ!


俺「ッ…」


ハンナ『フランツ!フランツが!』
フランツ『』ドクドク...

俺(そうか!エレンだ…。あいつ、エレンを失ってクールな風に見せかけても内心はあの時のハンナと同じ…)

俺「ジャン!お前が残りの奴を指揮してくれ!」ドウッ

ジャン「何!?お前は!?」

俺「俺はミカサの所へ行く!」ドウッ

ジャン「ミカサだと!?別に何の心配も…」

ミカサ「ガス「」」プシュッ

ジャン「なっ!?」

俺「頼んだぞジャン!」ドシユッ

ジャン「クソッ!」ドシュッ!

ミカサ「」クルッ
屋根「ミカサ「」」ガアンッ!

俺「ミカサ!」ギュ-ン!!

102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 18:47:09.44 ID:yLSLBuvc0
トロスト区街の上

俺「ミカサ、クソッ!何処へ落ちたんだ?」キョロキョロ

俺(もしかしたら既に屋根から落ちた衝撃で…)

俺(…いいや、悲観的になるのは未だだ)

巨人「」ズシンッズシンッ 

俺「くっ、マズイ。巨人が…」スッ

俺(いや、待てよ。巨人が向かう方向にもしかしたら…!)ギュ-ン


巨人「」
ミカサ「ッ…」折れたブレード「」カチヤッ


俺「あ、居た!ミカサ!」

長髪巨人「」ズシ-ンズシ-ン

俺(マズイ、反対側からも…。生命線はこの立体機動装置一本。飛び込むのは流石に意味が無い!)ギュ-ン

俺「ミカサ!背後からも巨人が迫ってる!」

ミカサ「…!」チラッ

長髪巨人「」ズシンッズシンッ

俺「どっちか片方の脚をすり抜けてくれ!必ず助ける!」

ミカサ「…!」コクッ

ミカサ(ごめんなさいエレン…。死んでしまったら、貴方の事も思い出せない…だから)グッ

ミカサ「何としででも勝つ!何としてもでも生きる!!」

ミカサ「うあああぁぁぁっ!!」

俺「ミカサ!」

ミカサ背後「巨人足「」」ズシ-ン
ミカサ「!?」ブワッゴロゴロ...

長髪巨人「拳」ブウンッ!!
巨人「」ドガンッ!!

俺「ミカサ!」ギュイ-ン

ミカサ身体「」ガシッ

長髪巨人「ウウオオオオオッ!!」

俺「くっ…」ビリビリ...

ミカサ「見て俺…」ガシッ

俺「えっ?…」チラッ


長髪巨人「踏み付け「」」ズシ-ンズシ-ンズシ-ン
巨人「」グシャッ!グシャッ!グシャッ!


ミカサ「巨人が…巨人を殺してる…」

俺「あ、ああ…。な…んだ…ありゃ…?」

俺(同士討ち?…巨人がそんな訳…)

103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 19:05:09.03 ID:yLSLBuvc0
トロスト区
屋根の上

俺「怪我は無いか?」ストッ

ミカサ「ええ。大丈夫」ストッ

ミカサ「…。」チラッ

長髪巨人「」

俺「何なんだあの巨人は…?」

コニー「俺!ミカサ!」

アルミン「2人とも無事か!?」ストッ

ミカサ「アルミン、コニー…」ストッ

俺「どうしてこっちに?…」

コニー「アルミン背負っててゆっくり行ってたからな。急に俺とミカサだけが本部へ向かう進路から外れたのが見えてたんだ」

長髪巨人「」
巨人「」ズシンズシン

コニー「マズイ!15メートル級が2体も…」

ミカサ「いや、あの巨人は…」

アルミン「あ…」

巨人の死体「骨」シュウウウ...

アルミン「えっ…」

長髪巨人「ウウオオオオオッ!」
巨人「オオオオオッ!」

長髪巨人「腕「」」スッ

ミカサ達「「あ…」」

俺「か、格闘術…か?…」

巨人「オオオオッ!」ダッ

長髪巨人「左手「」」ブウンッ!

巨人顔「」バキイッ!!!

巨人顔の破片「時計塔「」」バゴンッ!!

長髪巨人手「」シュウウゥ...

俺「またた…あいつ、また巨人を…」

顔の無い巨人「」シュウウ...
長髪巨人「踏み付け「頸」」ズドンッ!!

104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 19:35:47.70 ID:yLSLBuvc0
屋根の上

長髪巨人「」

アルミン「と、トドメを刺した!?弱点を理解して殺したのか!?」

コニー「とにかく移動するぞ!あいつがこっちに来る前に!」

アルミン「いや、僕達には無反応だ…。とっくに襲って来てもおかしく無いのに…」

俺「格闘術っぽい物も使ってたな…」

ミカサ「ええ。アレはいったい…」

コニー「奇行種って言うしかねえだろ!分かんねえ事の方が多いんだからよ」

コニー「とにかく本部へ急ぐぞ!」

俺「待ってくれ!ミカサもガスが空になったんだ…」

コニー「はぁ!?何やってんだよ、お前等立体機動の1位2位が揃って!」

俺「…。」

ミカサ「…。」

俺「ミカサを背負って行く事も出来るが、攻撃出来ない組2組が遅れて本部へ向かうのは、流石にマズ過ぎるな…」スッ

アルミン「あ…」

ミカサガス管「」

ミカサ「えっ!?俺!?何をして…」

俺「アルミンが言ってたんだ。自分より俺の方が立体機動を使えるから使ってくれと…」

俺「だとしたらここは、足を負傷してる俺よりもミカサに使うべきだろ…」

ミカサ「…。」

ミカサ(私は、皆んなの命を背負う覚悟も無いまま皆んなの代表だった彼の判断を急かした…)

ミカサ(その責任も感じない内に…一旦は命さえ放棄した…。それも自分の都合で…)

ミカサ(なのに…)

俺「俺も少し前にミカサと同じ間違いをして、仲間を死なせた…」

ミカサ「あ…」

俺「そんで、逆に頭が冷えたんだ…」

ミカサ「…。」

俺「ミカサは俺よりも優等生だ…。今度はもう間違えないだろ?後は俺の分まで…皆んなの事を頼むぞミカサ…」

ミカサ「ッ…」

ミカサ「本部でガスを補充したら必ず、直ぐに戻る…。何としてでも戻る。だからどうか、それまで死なないで…」

俺「ああ…。待ってるよ…」

105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 19:40:44.34 ID:yLSLBuvc0
屋根の上

コニー「俺…本当にここに残って大丈夫なのか?…」

俺「コニー、俺の事は意識するな。お前は引き続き、アルミンの事を本部まで無事に送り届けてくれ」

コニー「あ、ああ。任せてくれ…」

アルミン「あ…の…」

俺「アルミンが生き残ってくれた事には、ちゃんと意味がある」

アルミン「い、意味?…」

俺「本部じゃ必ず、アルミンの知恵が必要になる…。お前はビビって生き残った劣等生なんかじゃ無い…」

俺「その知恵で、皆んなの事を助けてやってくれ」

コニー&アルミン「「「…。」」」グッ

俺「心配すんなよ…。あの謎の巨人がここの周りの巨人を殺しまわってくれてる内は俺は生きてる…」

ミカサ「ッ…」

俺「早く行け!これ以上ここにとどまっていても意味は無い!あの巨人だって、いつまでもここの近くに居るかなんて分からないんだぞ!?」

ミカサ「くっ…!行こう!」タッタッタッ

コニー「アルミン!捕まれ!」スッ

アルミン「あ…ああ…」チラッ

俺「…。」

アルミン(俺…)

俺「…フッ」

俺(俺にしちゃ、ちょっとカッコつけ過ぎだな…)

俺(でも、今なら…。名前も知らない25万人の英雄になって、死んで行った父さんの気持ちも少しだけ分かるか…)



コンマ下二桁
31以上アルミン、知恵を出した
30以下3人とも行った

安価下

クリスタ
コンマ下二桁
41以上クリスタ、俺が居ない事が分かり戻って来た
40以下クリスタも余裕が無く本部へ向かっていた

安価下2(両方共範囲下なら俺死亡判定へ)

110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 20:09:08.21 ID:yLSLBuvc0
コンマ08
コンマ27(クリスタ戻らず)
屋根の上

俺「…。」

長髪巨人「ウウゥッ!ヴェアアッ!」ブウンッ
巨人「」ドガッ!ドガッ!!

俺「ハァ…。あいつ、何なんだろ…」

俺(ここら一帯の巨人、全部ぶち殺しやがった…)

俺「お陰で助かったと言えば助かったが…」

長髪巨人「」チラッ
本部「大量の巨人「」」

長髪巨人「ウオオオオオッ!!」ズシンッズシンッ

俺(あいつ、本能のままに巨人を殺して回ってんのか?…)

俺(でも向こうへ移動されたら、俺もいよいよか…)



数十分後

俺屋根周り「大量の巨人「」」オオオツ

俺「まぁ、流石に…ミカサでも間に合わないわな…」

屋根「手「」」ガシッ

俺「はは、登って来やがった…。学習してやがんの…」

俺足「」

俺「…心配しなくても、逃げる為の足ももう潰れてるっての」

俺「…。」ミカサの持ってた折れた刃「」スッ

俺(父さんや母さんだけじゃ無く、ここで俺まで巨人に喰われるくらいなら…いっそこれで自分の首を…)

巨人「」ググッ

巨人顔「ニタアッ」

俺「よお、意外と遅かったじゃ無いか」

俺(父さん…母さん…。ヒストリア…)ポロッ

アニ『これからは私が側に居ないが、ピーピー泣くんじゃ無いぞ』

俺「アニの言った通りだったな…。あいつが離れた途端、俺…」グッ


コンマ下二桁
31以上今度は女型の巨人が現れ…
30以下俺死亡

安価下

114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 21:11:49.58 ID:yLSLBuvc0
コンマ32
屋根の上

俺「…。」

巨人手「」スッ

俺「くっ…!」折れたブレード「」ブンッ

巨人手「」ザシュッ!

巨人「オオオオオッ」

俺「ヘッ…タダで飯にありつけるとでも思ったのかよ!俺はお前等には屈しない!!」

俺「この命が尽きるまで…最後の最後まで、お前達に抵抗してやる!!」

俺(そうだ…。俺は戦う!決して逃げない!それが人類の…いいや、俺の───)グッ

巨人「顔「蹴り「」」」グニャアッ!!
  
俺「なっ!?────」

巨人「」ドサッ!ゴロゴロ...

俺(まさか!?また巨人が巨人を攻撃した?…さっきの奴が戻って来たのか?…)

俺(いいや違う!?こいつは何だ!?)

巨人「ゴオオオオオッ!」
女型の巨人「」スッ

俺(こいつも格闘術を……)

女型の巨人「蹴り「」」ビュンッ!!

俺(しかも殴るとみせかけて蹴りだ!?)

巨人鼻から上「」バチイッ!!ヒュ-ン...

壁「」ドオ-ン

俺(何つー破壊力だよ!?)

女型の巨人「」

ミカサ「俺!!」バッ

俺「ミカサ!?」ガシッ

ミカサ「本部の制圧が終わったから、ボンベ1本だけ補充して迎えに来た。未だちゃんと生きていて良かった…」ギュッ

俺「生きていた…と言うより、俺も…巨人に助けられた…」ヒュ-ン

ミカサ「え?…」チラッ

俺「あいつ…」

ミカサ「あの巨人他の巨人を引き連れて、逆に壁の外へ走って行く?…」

女型の巨人「」ズシ-ンズシ-ンズシ-ン

ミカサ「巨人が自ら外へ出て行くと言う前例は無い…。どう言う事?…」ギュ-ン

俺「わ、分からない…」

俺(ただの奇行種…だったのか?…)ゴクリ...


コンマ下二桁
31以上しかしさっきの蹴り技はどっかで見たような気がした…(俺、女型の巨人と因縁)
30以下何も分からんまま、さっきの長髪の巨人の所へ戻って来た

安価下(トロスト区戦END。巻き戻し制限へ)

116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 23:10:27.10 ID:yLSLBuvc0
コンマ06
駐屯兵団本部
屋根の上

ミカサ「…。」ドシュ-!

アルミン「良かった俺。無事だったんだね!」

俺「ああ…。何とかな」

ライナー&ベルトルト「「…。」」

ミカサ「皆んなここで何を見ているの?」

ジャン「アレだ…」

俺「うん?…」

長髪の巨人「ウオオオオオッ!」

俺「あ、本部の方に向かった巨人を殺すあの巨人…」

ミカサ「両腕が無い…」

アルミン「再生し過ぎたのか、出来ないんだ…」

長髪の巨人「」ズシ-ン!!

俺「あ…。倒れたぞ…」

長髪の巨人「煙」プシュ-...

俺「どうなってんだ?…」

ジャン「な、何だ?頸の部分に…誰か、人が…」

俺「あ…」

ライナー「…!」

長髪の巨人「エレン「」」

俺「エレ…ン?…」

エレン「」ガバッ

ミカサ「…!」ドシュッ!!ギュ-ン!

アルミン「ミカサ!」

俺(巨人の体内から…人間が…エレン、が…)

ミカサ「エレン!」バッ
エレン「」ギュウッ

俺「どう、なってんだ?…」

俺(巨人は…人類の……俺達の敵、なんじゃ?…)

女型の巨人『蹴り』ブウンッ!!
巨人『』

俺(そういや、あの時の巨人も……)

ジャン「何でエレンが…」

俺「分かんねえ…」

117: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/04(土) 23:43:18.19 ID:yLSLBuvc0
ウォールローゼ内地

俺(ガスの補給が終わった俺達は、無事に壁を登りリフトでウォールローゼ内地へと入った)

俺(…だが、そこで待っていたのはさっきの巨人の中からエレンが出て来たのを同じく壁の上から目撃していた駐屯兵団の連中だった)

俺(俺達には緘口令を出され、エレンの幼馴染のミカサとアルミン以外はウォールローゼの野営地行きを命じられた)

クリスタ「ごめんね俺君…」

俺「え?…」

クリスタ「実は私とユミルは、未だガスが残ってたから…先に壁を登って隊長にガスの補給支援を頼んでたんだ…」

俺「ああ…。だから2人は本部には居なかったんだな…」

ユミル「お前は特に負傷が酷かったし、本当はクリスタと一緒にどさくさに紛れて、お前の事を連れてこうとしたんだけど…いきなりリーダー面しだして飛んでったからよ」

俺「はは…。あの時2人が俺を背負おうとしたのはそう言う事か…」

クリスタ「それにあの場で俺君だけを連れてくって訳にもいかなかったし…」

俺「そりゃそうだろ…。そんな事したら間違い無く背後から刺されてガスを奪われてる」

俺「でもまぁ、あそこから半分くらいの奴は無事に壁を登れたから大丈夫さ…」

クリスタ「たったの半分…」

ユミル「そういや、ミカサとアルミンは?…あの2人もまさか負傷でもしたのか?」

俺「ミカサとアルミンはこっちには来てるんだが……ごめん。俺の口からは言えない…」

クリスタ「え?…」

ユミル「じゃあジャンは?」

ジャン「…。」

ユミル「何だよ。どう言うこった?…」

俺(…巨人から人間が出て来たなんて、この壁の中じゃあんなの直ぐに皆んなに伝わる)

俺(エレンの処置、どうなるんだろうな…)

119: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/05(日) 00:05:58.77 ID:o9Nj0VN50
野営地

俺「そう…だな…。俺も支援くらいは…」

クリスタ「駄目だよ俺君!」

俺「あ…」

ユミル「やめとけ。さっきは状況が状況だったからお前の口車だけで上手く行ったが…下手をするとお前のせいでまた仲間が死ぬぞ」

俺「ッ……」

ライナー「そうだ。本当の兵士なら、規律は守らねばならん」

ライナー「負傷兵は素直に後退するのがルールだ」

俺「だったら、俺の代わりに皆んなが戦って死ぬってのか?…」

ライナー「そいつは…」

クリスタ「そんなの…俺君だけが兵士なんじゃ無いよ!」

俺「え?…」

クリスタ「俺君。私達の事、ちゃんと仲間だと思ってるんだよね?…」

俺「あ、当たり前だろ…」

クリスタ「だったら、少しくらい…信じてよ」ポロッ...

俺「あっ…」

クリスタ「今度は私達が戦って帰って来るから…俺君は休んでて」

クリスタ「ねえサシャ!大丈夫だよね!」

サシャ「うっ、そ、そりゃあ大丈夫に決まってますよ!俺が居なくても本部だって取り戻せましたし!あはは…」

俺「…。」

俺「…分かった。残りの戦いはお前達に任せる。でも皆んな無理はすんなよ」

クリスタ「うん…」コクッ

ユミル「お前の分もクリスタは私が守っておいてやるよ」


───こうして、俺は仲間達に残りの戦いを任せて重負傷兵として野戦病院へと運ばれるのだった

120: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/05(日) 00:48:22.95 ID:o9Nj0VN50
病院

俺(もっと大勢居るのかと思ったら、たったの3人だけって…)

駐屯兵団兵士A「司令はトロスト区奪還作戦にエレンとか言う訓練兵のガキを使うらしいぜ」

駐屯兵団兵士B「はぁ?何でそんなガキを?…」

駐屯兵団兵士A「何でも巨人化する力を持ってるらしい…」

駐屯兵団兵士B「はぁ?巨人化だと?意味分かんねえ、だって俺達の戦ってる相手は…」

俺「……。」

俺(戦場で負傷した兵士が送られる野戦病院はめちゃくちゃ静かだった)

俺(巨人と戦って負傷した場合、基本的に生き残れない…)

俺(立体機動か使えなくなってその場で喰われるか、もしくは動く事すら出来なくなってしまうのだから…)

俺(そりゃまぁ怪我する前にワンパンで死ぬんだから静かに決まってるわな…)

俺(仮に送られて来ても…)チラッ

駐屯兵団兵士「腕無し「」」

駐屯兵団兵士「全身包帯グルグル巻き「」」

俺(……アレに比べたら、全治1ヶ月なんてマシな方か)

俺(問題は今日の午後からの作戦だ…。未だ本人にも未知数のエレンの巨人を使った、極めて不安定な作戦だ…)

俺(あの巨人になったら敵の可能性すらあるのに、この作戦を立案した人は器が大きいか…とんだ変態だな…)

俺(でも、もし上手く行けば…今日人類は初めて巨人に勝つ日になる…)

俺(そんな重要な時なのに、俺は……)グッ

俺足「」

俺「クソッ…」

俺「…。」

俺(そういや、あの巨人を殺し回ってた巨人はエレンだったけど…)


女型の巨人「」


俺(…報告はしていないが、俺とミカサだけが見たあの巨人)

俺(奴もエレンと同じく巨人を殺してた…。アレにも、誰か入ってるのか?…)


───その後、作戦にトラブルはあったが…エレンの巨人と駐屯兵団は死力を尽くしてトロスト区の壁を塞いだが…


ジャン「マル…コ…」

マルコ身体半分「」ドクドク...



──俺の、運命の戦いは…もう直ぐそこまで迫っていた…


巻き戻し制限

121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/05(日) 12:58:50.16 ID:o9Nj0VN50
後半のトロスト区攻防戦が無かった為、制限場所もう少し延長
ウォールローゼ内地
俺部屋

俺(トロスト区でのエレンの巨人を使った作戦は上手く行った)

俺(…しかし、無茶な作戦の強行により死傷者200人超、負傷者800人を出し…)

俺(今回の被害で人類は5年前のウォール・マリア奪還作戦から更にその数を減らした…)

俺(俺と同期の訓練兵も卒業時には200人超居た筈なのに、今や生存者は50人を割っている…)

俺(負傷者があまりに多く出たので、既に足の処置は済んでいた俺は病院から追い出され訓練兵の詰所のベッドで自然療養を待つ事になった)

俺「……にしても」

ベッド「「「「」」」」

俺(俺の部屋には2段ベッドが2つ有り、俺含み合計4人居たが作戦が2日経った今日も誰も帰って来ていない…)

俺(マルコ以外の他2人は多分生き残れ無かった可能性が高そうだが…)

俺「まさかあの後、マルコまで死んだのか?…」

俺(訓練兵の生存者の数で言えば生き残る確率は4分の1…ちょうどピッタリ当てはまるが…)

マルコ『俺、僕は君と会えて良かった』

俺「…。」

俺「…いや、マルコはジャンに続いて成績上位者だったんだ。そう簡単に死ぬ訳が無い」

俺「きっと未だ作戦後の後処理が忙しくて戻って来て無いだけだ…」

扉「」コンコンッ

俺「あ…」

俺(ほら、ちゃんと戻って来た)

俺「マル…」

俺卒業時(5位)
コンマ下二桁
81以上リヴァイだった
80以下アニだった

安価下

俺父
コンマ下二桁
81以上リヴァイ班とも面識有り
80以下リヴァイ班とは面識無し

安価下2

124: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/05(日) 13:24:42.29 ID:o9Nj0VN50
多分同一人物なので下の分振り直し
俺父
コンマ下二桁
81以上リヴァイ班とも面識有り
80以下リヴァイ班とは面識無し


安価下

129: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/05(日) 16:12:22.66 ID:o9Nj0VN50
コンマ32
コンマ14
俺部屋

アニ「…。」

俺「あれ?アニ…」

アニ「怪我の容態はどうだ?」

俺「あ、ああ…別に切り傷とかそんなんじゃ無いから…。骨がくっつくまで1ヶ月かかるだけだし…」

アニ「そうか…」

俺「でも、珍しいな」

アニ「珍しい?」

俺「いや、クリスタやサシャならともかくアニが俺の心配をして訪ねてきてくれるなんて珍しいと思ったから…」

俺「この3年間、俺の事をボコりはしたけど逆に心配してくれたのは一度も無かったろ?」

アニ「そうだったっけ」

俺「そうだよ…。でもまぁ、アニが無事で良かった」

アニ「うん?」

俺「かなりヤバかったんだろ?トロスト区の攻防戦は…かなりの負傷者も出てた」

アニ「ああ…。私ら訓練兵が巨人の対象任されるくらいにはな…」

俺「そんな状況だったのか…。皆んなはちゃんと生き残ったのか?俺達とよく絡んでた人達は…」

アニ「……。」

俺「未だマルコが部屋に戻って来て無いんだが…」

アニ「ッ…!」ピクッ

俺「アニ?…」

アニ「あ、ああ…マルコの事は見てないな…」

アニ「エレンの巨人が、岩を持ち上げてミカサとアルミンと一緒に壊された壁を封鎖する所までは見たけど…」

俺「そっか。そういやエレンの巨人って…」

アニ「ごめん。未だ仕事が残ってた…」スッ

俺「ん?ああ、そっか。未だトロスト区には死体が大量に残ってるものな…」

アニ「ああ…」

俺「アニ」

アニ「??」

俺「その…ありがとうな。心配してくれて」

アニ「いや…それじゃあな」スタスタ

俺(やっぱ、何だかんだ姉のように心配してくれんだな)

アニ「…。」スタスタ

130: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/05(日) 18:20:30.81 ID:o9Nj0VN50
3日後
焼き場

俺「…。」

ジャン&サシャ&コニー&アニ&ライナー&ベルトルト&クリスタ&ユミル「「「…。」」」

他の訓練兵達「「「…。」」」

俺(…俺がマルコの戦死を聞いたのは、アニと話した3日後だった)

俺(聞いた時はただ…呆然としていたが、その死を悲しむ間もなくマルコ達戦死者が病気をばら撒かないよう…)

俺(2次災害を起こす前に焼かれる事になった…)

俺(巨人に変身出来る能力を持つエレンは調査兵団へと引き取られ、アルミンとミカサもまたエレンの事を近場で見ていた人物として、エレンの今後を決める裁判に出席しなきゃいけないので見送りには来れなかった…)

炎「大量の死体」パチパチ...

俺(一人ずつ焼いてる場合じゃ無いとは言え、死体が…。多過ぎる…)

俺(これが…俺の、進もうとしてる道なんだよな…)

ジャン「…。」スタスタ

誰かの骨「」スッ

俺(マルコ…)

俺(……自分の事ばっかで、同じように尖って誰とも話さなかったアニとばかり一緒に居たからか…周りから恐れられてた俺を)

俺(唯一、俺の事を友達だと認め…しっかり信頼してくれてた、お人好しな奴…)

俺「なのに、いっつも…良い奴から…死んで行くんだよな…」ボソッ...

ジャン「あ…」

コニー「うっ…ぅっぅっ……」ポロポロ...

俺「…。」チラッ

サシャ「ッ…」

俺(…サシャの事を、気軽に調査兵団に誘ったのは間違いだった)

俺(俺は、何も分かって無かった……)

俺(今回の作戦で、皆んなもう調査兵団なんかに……)

ジャン「くっ…!」グッ

ジャン「なぁ…お前等、所属兵科は何にするか決めたか?」

クリスタ「え?…」

ユミル「…ん?」

ジャン「オレは決めたぞ…。オレは…くっ…調査兵団になる!!」

コニー「ぁ…」

ジャン「うっ…くっ…ううっ!」ポロポロ...

俺「ジャン…」

俺(…マルコの死が、ジャンの事を大きく成長させた)

俺(でも俺は…皆んなと違って、マルコと同じ戦場には居なかったから…)


1…がもっと、強かったら…俺も作戦に参加出来ていたら、もしかしたらマルコは…俺も、もっと強くならないと…
2…サシャに、やっぱり調査兵団へは来るなって謝ろう


多数決下3まてま

133: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/05(日) 19:19:46.95 ID:o9Nj0VN50
焼き場

俺(俺がもっと、強かったら…俺も作戦に参加出来ていたら、もしかしたらマルコは…)

俺(俺も、もっと強くならないと…)

俺(…そして今度こそ守るんだ。巨人から、俺の大事な物を…)

俺(もうこれ以上、俺から何も奪わせない)グッ


───その後、俺はアニに特訓の話しを持ちかけたが…

アニ「…一人でやってくれ」スタスタ

俺「あ…」

俺(何だよアニの奴、自分だって未だ憲兵団に入る日じゃ無いだろうに…)

俺「仕方無い。アニが駄目なら…」スタスタ



ミカサ「特訓?」

俺「ああ。ミカサもエレンを追いかけて、調査兵団に入るのは変わらないんだろ?」

ミカサ「ええ」

俺「だったら、俺と一緒に入団する日まで特訓しないか?巨人を倒した時の感覚を思い出しておきたいんだ」

ミカサ「…。」


コンマ下二桁
21以上ミカサと共に特訓した(下の判定へ)
20以下ミカサも忙しかったので一人で筋トレした

安価下


コンマ下二桁
71以上だいぶミカサに近い動きが出来るようになった
11~70前の巨人を倒した時の感覚を何となく取り戻していた
10以下むしろ巨人を倒した感覚は完全に忘れていた…

安価下2

136: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/05(日) 19:39:31.10 ID:o9Nj0VN50
コンマ83
コンマ99

ボナ
1即巻き戻し
2俺覚醒(人の枠を超えてミカサ並みにの強さに)+ミカサとお互い信頼し合あっている仲に

多数決下3まで

146: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/05(日) 21:20:45.70 ID:o9Nj0VN50
ここまでで巻き戻し制限となるので一応確認

1これで良い
2なら巻き戻しにする

多数決下3まで

156: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/05(日) 22:37:03.37 ID:o9Nj0VN50
このまま行きます
数日後
壇上前

エルヴィン「私は調査兵団団長エル ヴィン・スミス」

エルヴィン「所属兵団を選択する本日、私が話すのは率直に言えば調査兵団への勧誘だ」

エルヴィン「今回の巨人の襲撃により、諸君らは既に巨人の恐怖も己の力の限界も知ってしまった事だろう」

エルヴィン「しかしだ。この戦いで人類はこれまでに無い程の勝利へと前進した」

エルヴィン「エレン・イェーガーの存在だ」

エルヴィン「彼が間違いなく我々の味方である事は彼の命懸けの働きが証明している」

エルヴィン「さらに我々は彼によって巨人の侵攻を阻止するのみなら ず巨人の正体に辿り着く術を獲得した」

エルヴィン「彼の生家があるシガンシナ区の地下 室には彼も知らない 巨人の謎があるとされている」

エルヴィン「その地下室にたどり着きさえすれば、我々はこの百年に亘る巨人の支配 から脱却できる手がかりを掴めるだろう」

他の訓練兵「地下室だと?…」ヒソヒソ

他の訓練兵「もうそんな段階まで来てるのか」

他の訓練兵「巨人の正体がわかれば、この状況も…」

俺「…。」

ミカサ「…。」

エルヴィン「我々はシガンシナ区の地下室を目指す」

エルヴィン「ただその為にはウォール・マリアの奪還が必須となる。つまり目標は今まで通りだが」

エルヴィン「トロスト区の扉が使えなくなってしまった今、東のカラネス区から遠回りするしかなくなった」

エルヴィン「4年かけて作った大部隊の行路もすべてがムダなはなったのだ」

エルヴィン「その4年間で調査兵団の6割以上が死んだ。4年で6割だ。正気の沙汰でない数字だ」

エルヴィン「今期の新兵にも一ヶ月後の壁外調査に参加して貰うが死亡する確率は3割と言ったところか」

エルヴィン「4年後には殆どが死ぬだろう」

他の訓練兵「「「」」」ザワザワ...

エルヴィン「しかしそれを越えた者が生存率の高い優秀な兵士となって行くのだ」

エルヴィン「この惨状を知った上で自分の命を賭してもやると言う者はこの場に残って くれ」

エルヴィン「自分に聞いてみてくれ。人類の為に心臓を捧げる事ができるのかを」

エルヴィン「以上だ。他の兵団の志願者は解散したまえ」

158: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/05(日) 23:06:13.15 ID:o9Nj0VN50
壇上前

他の訓練兵達「「「「…。」」」スタスタ...

アルミン(…他の訓練兵は殆どがその場を跡にして行く)

アルミン(でも、やっぱりと言うか…この2人は…)ゴクリ...

俺&ミカサ「「…。」」

ミカサ(エレン…。待っていて)

俺(……もう俺は、何も巨人に奪われやしない)

俺(全ての巨人を、俺は駆逐する…)グッ

他の訓練兵達「「「」」」ザッザッ...

アニ「…。」スタスタ

アルミン「ッ…」

アルミン(残るのは、僕等3人だけか…?)

クリスタ「…。」ジッ

俺「…。」

クリスタ(ヒストリア・レイスの命は、あの日…。あの時、無くなった…)

クリスタ(再会しようと言う俺との約束は果たせ無かった…。だけど、私はクリスタ・レンズとして…貴方の事を必ず守る)グッ

ユミル(こいつ、覚悟決まった顔してんじゃねえか…。でも、彼奴と再会して無かったら今頃ションベン漏らして泣いてたんだろうな)

ユミル(それはそれで、そう言う世界も見てみたかったが)

他の訓練兵達「「「」」」ザッザッ...

ジャン「あ…ぁ…」

他の訓練兵達「「「」」」スタスタ...

ジャン(クッソ、頼むぞ…。決めたんだ…これ以上自分を嫌いにさせないでくれ!)ブルッ...

サシャ(今…ここから動かないとまた…)ブルブル...

コニー(オレは元々、憲兵になる為に村を出たんだ…。母ちゃん喜ぶぞ…。憲兵になったら、村の皆んなもオレを見直す…)ブルブル...

他の訓練兵達「「「」」」スタスタ

ジャン&サシャ&コニー(((でも、オレ達は見ちまった…巨人がどうやって…人間を食べるのか…)))

ジャン「うおおおおっ!!!」

159: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/05(日) 23:11:28.15 ID:o9Nj0VN50
数分後
壇上前

俺達「「「「…。」」」」

エルヴィン「君達は、死ねと言われたら死ねるのか?」

残った誰か「死にたくありません!」

エルヴィン「…そうか。皆んな良い表情だ」

エルヴィン「では今、ここに居る者を新たな調査兵団として迎え入れる!これが本物の敬礼だ!心臓を捧げよ!!」ドンッ

俺達「「「おうっ!!」」」右胸「」ドンッ!!

アルミン「皆んな…!」チラッ

ジャン「最悪だ…。調査兵なんて…」

サシャ「怖いぃ…。村に帰りたい…」ブルブル...

コニー「もういいや…どうでも…」

他の数人の訓練兵達「「…。」」

エルヴィン「よく恐怖に耐えてくれた。君達を君達は勇敢な兵士だ。心より尊敬する」

エルヴィン(ん?最前列の彼は…)

俺「…。」グッ

エルヴィン(…そうか。この目、彼の子供の……似ているな)

俺(父さん…母さん…ヒストリア……アニ…)

俺(きっと皆んなは、俺にこんな道を…進んで欲しく無かったと思う…)

俺(……でも…俺は戦う)

俺(この命ある限り、巨人と戦い続ける!!)



──こうして、今日この日…俺含む23名の兵士が新たに調査兵団へと加わったのだった



少年期(前半)END
巻き戻し制限

161: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 00:59:54.55 ID:SbLmadDP0
一旦アンケート取ります

現在のコンマやストーリー難易度
1難しい
2ちょうど良い


多数決下3まで

172: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 02:09:01.22 ID:SbLmadDP0
難しい

1設定変えて最初から始めたい(理由は選ばれた時に説明しますが、ゾロ目設定を変えて、通常設定にしてアイテム有りにした方が良いと書いてて思いました)
2もう一度単発無しで例の場所多数決したい(明日の朝10時頃に単発無しで多数決)
3このまま難易度緩和して進めたい(このまま書きます)


多数決下5まで


一応これまでの進みとしてはアニとの敵対からの対決も俺の成長に大きく繋がるので、かなり良い感じでどんどん主人公っぽく進んではいました

180: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 10:09:42.57 ID:SbLmadDP0
もう一度単発無しで疑惑の場所を多数決
その前に質問タイム挟みます
何か質問あれば

182: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 10:21:18.39 ID:SbLmadDP0
それでは先に多数決します

ボナ
1即巻き戻し
2俺覚醒(人の枠を超えてミカサ並みにの強さに)+ミカサとお互い信頼し合あっている仲に

多数決下3まで(単発無し)

185: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 10:26:39.63 ID:SbLmadDP0
即巻き戻し
何か質問あれば

235: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 14:06:40.64 ID:SbLmadDP0
難易度を緩和して最初から始めます
先ずゾロ目設定

1ゾロ目は全部クリティカル設定(これまで通りのお祭りモード)
2ゾロ目は99、00のみクリティカルで他ゾロ目は振り直しorその範囲でボナ(但し巻き戻し権利、コンマ振り直し権利等のアイテムストックができる)
3奇数ゾロ目はクリティカル、偶数ゾロ目は振り直しorその範囲でボナor巻き戻し権利ストックの半分お祭りモード

多数決下3まで

241: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 14:26:33.09 ID:SbLmadDP0
ゾロ目半お祭り(奇数ゾロ目はクリティカル効果、偶数ゾロ目は振り直しor範囲内効果or巻き戻し権利ストック)

初期設定を変更しますか?
1レイス領周辺出身で始める(特徴:クリスタ(+ユミル)からの好感度を最初から物凄く高く出来る。ルート次第で3と似たようなルートになり俺の父が調査兵団に)
2エレン兄で始める(特徴:ミカサをヒロインに出来るのはこのルートだけ。ただしミカサをヒロインにすると他女攻略し難い)
3父が調査兵団の兵士の一般家庭出身で始める(特徴:俺の初期能力最低値が普通以上に保障されてる)

多数決下3まで

245: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 14:41:08.59 ID:SbLmadDP0
レイス領出身のまま

ボナを変更しますか?
1変更する
2このままで良い(現在:アッカーマン血筋、最初から運動神経が高い。更に覚醒すれば人間の限界を突破した強さになれる)

多数決下3まで

248: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 15:18:31.38 ID:SbLmadDP0
変更無しで行きます
分岐までカット
─シガンシナ区の壁が破壊される5年前
牧場

俺(ある日、父親の仕事の都合でレイス領の牧場への納品の仕事が入り俺は暇だった為ついて来ていた)

俺(家に居ても暇だから、ついて来たは良い物の…ついて来ても暇だったな)

俺「ん?」チラッ

ヒストリア「んしょっと」草「」ストッ

周りの大人達「「…。」」 チラッ

俺(なんだあの子供?…)

母親らしき人「…。」ペラッ

俺(一人でずっと牧場の仕事して…大人達は無視か?…仕方ないな)

俺「父さん、俺暇だしあの子の手伝いをしてくるよ」

父親「や、やめなさい!余計な事をするのは!」

俺「え?余計な事?…」ビクッ

父親「そうだ。あの子とは関わるな」

俺「…。」

俺(何だよそれ…?何で…?)

ヒストリア「わあっ!?」ガッドサッ

藁「」バサッ

ヒストリア「ああ、落としちゃった…。拾わないと…」スタスタ

俺(鈍臭い子だな…)


1しかし、好奇心旺盛だった俺は駄目と言われると逆にあの子と関わりたくなった
2父さんの言う事に間違いは無い。理由は分からないが関わらないでおこう

多数決下3まで



251: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 15:31:34.79 ID:SbLmadDP0
同じなのでカット
牧場

ヒストリア「ぁ…」鼻血「」タラ...

ヒストリア母「こいつを殺す勇気が…あたしにあれば…」ポロポロ...

ヒストリア「??」

俺「…。」ゴクリ...

俺「ヒストリア!大丈夫か?…」タッタッタッ

ヒストリア「あ、俺見ててくれた?」

俺「え?…」

ヒストリア「お母さんに抱き付いてみたらね、お母さんね。私の事を突き飛ばしてくれたんだよ」

俺「ヒストリア…」

ヒストリア「どうしたの?」

俺「あ、いや…良かった…な…」

ヒストリア「うん!」

俺(ヒストリアのお母さんが自分の子供に発する発言も…)

俺(突き飛ばされた事を嬉々として俺に報告するヒストリア自身も、全く違う環境で育った俺からしたら…どっちも狂ってるように感じた…)

俺(普通の子供ならそこで、奇妙な親子関係をしてる普通じゃ無いヒストリア達にビビって本能的に近寄らなくなるのだが…)

俺(俺は…)



1ヒストリアを可哀想な子だと感じ、せめて俺だけは優しくしてやろうと接し続けた(親から見捨てられて可哀想だから優しくするだけ)
2自分の知らない未知の親子関係をしてるヒストリアに逆に興味を持ち、知的好奇心のみで接し続けた (変な奴等だから興味があるだけ)
3変な親子…とは思っていたが、鈍感だった俺はソレに恐怖感情なんか持たずに友達なのでただ接し続けた(友達として接してる。鈍感属性に)


多数決下3まで

255: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 15:44:44.22 ID:SbLmadDP0
同じなのでカット
ウォールローゼ北部


ヒストリア「わぁ…」

俺「うん?」

アクセサリー「」キラキラ

ヒストリア「何これ?綺麗な石」

俺「ああ、アクセサリーか…。大人になったらヒストリアもこう言うの…」

アクセサリー屋店主「か、帰ってくれ!?」ビクッ!!

ヒストリア「え?…」

俺「うん?…」

アクセサリー屋店主「お前等に売る物なんかここにはねえぞ!」

ヒストリア「あ…」

俺(そりゃ、俺達子供だからこんな高価な物買うお金は持って無いけど…)

俺(そんな言い方しなくても…)

俺(と言うか…何だ?…)

周りの大人達「「「」」」ヒソヒソ...

俺(周りの大人達が、こぞって俺等の事…と言うか、ヒストリアの事を見て…)

ヒストリア「??」

俺「…行こっか。ヒストリア」スッ

ヒストリア「え?俺?…」ギュッ



川の前

ヒストリア「急にどうしたの?」

俺「あ、いや…何か嫌な感じだったからさ…」

ヒストリア「嫌な感じ?…」

俺「うん…」


コンマ下二桁
41以上パン泥棒のユミルとぶつかった
40以下普通に街の中を散策して帰った


安価下

257: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 15:49:38.58 ID:SbLmadDP0
コンマ02
俺家

父親「…俺、今日報せがあったんだが」

俺「うん?」

父親「まだあの牧場の子と隠れて遊んでるらしいな…」

俺「あっ、えっ…と…」ビクッ

俺ほほ「」バチンッ!!

俺「うっ!?」ドサッ

父親「あの子とは遊ぶなって言っただろ!?ここから出て行く事になりたいのか!?」

俺「なん…でさ…?」

父親「ッ…」

俺「ちゃんとヒストリアと遊んじゃいけない理由を教えてくれなきゃ、納得出来ないよ!」

母親「言ったって子供の貴方には分からないわ!黙って親の言う事を聞きなさい!」

俺「くっ…」

父親「良いな!この場所から出て行く事になりたくなければ、2度とあの子に近付くんじゃない!」

俺「……。」

母親「返事は!?」

俺「は…い…」

俺(…ヒストリアなら、こうやって口を聞いて叱ってくれる親を喜ぶんだろうが)

俺(普通に怖いよ…)


俺頭脳
コンマ下二桁
00俺はヒストリアには隠された何かがあると思い、自主的に調べだした(アルミン並み)
81以上俺はその日以降…誰にも悟られ無いよう、かなり用心してヒストリアの所へ通っていたが…ある日…(ヒストリア好感度9に上昇。クリスタ兄ルート)
41~80何と無く嫌な予感がしていた俺は、急に居なくなる事を予感してヒストリアに話していた(ジャン並み)
21~40しかし俺は、親の言う事を破って再びヒストリアの所に行っていた(サシャ並み、ヒストリア好感度低下)
20以下俺はこの日以降恐怖心でヒストリアの家に近寄らなくなった…


安価下

259: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 15:54:40.12 ID:SbLmadDP0
すみません範囲改定前の奴でミス(頭脳ユミル並み(ヒストリアに手紙を残した))


1振り直す
2これで行く

安価下

261: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 15:58:34.64 ID:SbLmadDP0
振り直し

俺頭脳
コンマ下二桁
00俺はヒストリアには隠された何かがあると思い、自主的に調べだした(アルミン並み)
81以上俺はその日以降…誰にも悟られ無いよう、かなり用心してヒストリアの所へ通っていたが…ある日…(クリスタ並み。ヒストリアから俺への依存が凄い。クリスタ兄ルート)
31~80候補は出すが、どれも駄目そうなので…いつでも居なくなっても大丈夫なように俺は手紙を分けて書き寂しい思いをさせないように工夫していた(ヒストリアから更に想われるようになった。ユミル並み)
11~30急に居なくなってしまった時用の案を幾つか候補に出していたが…(ジャン並み、俺ヒストリアへのトラウマ持ちに)
10以下俺は、親の言う事を破って再びヒストリアの所に何の用心すらせずいつも通り行っていた(サシャ並み、ヒストリアと疎遠に)



安価下

263: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 16:10:48.71 ID:SbLmadDP0
1のミスなのでもう一度振り直し可能

1振り直す
2これで行く

安価下

265: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 16:14:59.89 ID:SbLmadDP0
振り直し

俺頭脳
コンマ下二桁
00俺はヒストリアには隠された何かがあると思い、自主的に調べだした(アルミン並み)
81以上俺はその日以降…誰にも悟られ無いよう、かなり用心してヒストリアの所へ通っていたが…ある日…(クリスタ並み。ヒストリアから俺への依存が凄い。クリスタ兄ルート)
31~80候補は出すが、どれも駄目そうなので…いつでも居なくなっても大丈夫なように俺は手紙を分けて書き寂しい思いをさせないように工夫していた(ヒストリアから更に想われるようになった。ユミル並み)
11~30急に居なくなってしまった時用の案を幾つか候補に出していたが…(ジャン並み、俺ヒストリアへのトラウマ持ちに)
10以下俺は、親の言う事を破って再びヒストリアの所に何の用心すらせずいつも通り行っていた(サシャ並み、ヒストリアと疎遠に)



安価下

267: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 16:19:17.93 ID:SbLmadDP0
コンマ41(ユミル並み)

チュートリアルなので1度のみ最初から戻る事可能
1最初からやる(選択肢も変える)
2最初からやる(選択肢そのまま)
3このまま行く

安価下

270: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 16:34:44.06 ID:SbLmadDP0
選択肢そのまま
ウォールローゼ北部


ヒストリア「わぁ…」

俺「うん?」

アクセサリー「」キラキラ

ヒストリア「何これ?綺麗な石」

俺「ああ、アクセサリーか…。大人になったらヒストリアもこう言うの…」

アクセサリー屋店主「か、帰ってくれ!?」ビクッ!!

ヒストリア「え?…」

俺「うん?…」

アクセサリー屋店主「お前等に売る物なんかここにはねえぞ!」

ヒストリア「あ…」

俺(そりゃ、俺達子供だからこんな高価な物買うお金は持って無いけど…)

俺(そんな言い方しなくても…)

俺(と言うか…何だ?…)

周りの大人達「「「」」」ヒソヒソ...

俺(周りの大人達が、こぞって俺等の事…と言うか、ヒストリアの事を見て…)

ヒストリア「??」

俺「…行こっか。ヒストリア」スッ

ヒストリア「え?俺?…」ギュッ



川の前

ヒストリア「急にどうしたの?」

俺「あ、いや…何か嫌な感じだったからさ…」

ヒストリア「嫌な感じ?…」

俺「うん…」


コンマ下二桁
41以上パン泥棒のユミルとぶつかった
40以下普通に街の中を散策して帰った


安価下

273: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 16:45:13.25 ID:SbLmadDP0
コンマ00

純正00、巻き戻し権利+
1ユミルに教会示唆+(ユミル俺とクリスタが気になる。訓練兵時代にユミルとイベント確定で思い出すまで確定)+頭脳最低ユミル以上
2ユミルに優しくしてやった(ユミル俺に激惚れし、俺を追いかけて訓練兵にくる)(※訓練兵後のトロスト区戦時にクリスタが死ぬ可能性率有り)


多数決下3まで

278: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 16:57:04.92 ID:SbLmadDP0
すみません追加
クリスタは兄ルートじゃ無い場合はユミルに譲って身を引くので、訓練兵時代のクリスタとのイベントは減ります

1それで良い
2なら変える

多数決下3まで

281: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 17:07:42.79 ID:SbLmadDP0
同じなのでカット
俺家

父親「…俺、今日報せがあったんだが」

俺「うん?」

父親「まだあの牧場の子と隠れて遊んでるらしいな…」

俺「あっ、えっ…と…」ビクッ

俺ほほ「」バチンッ!!

俺「うっ!?」ドサッ

父親「あの子とは遊ぶなって言っただろ!?ここから出て行く事になりたいのか!?」

俺「なん…でさ…?」

父親「ッ…」

俺「ちゃんとヒストリアと遊んじゃいけない理由を教えてくれなきゃ、納得出来ないよ!」

母親「言ったって子供の貴方には分からないわ!黙って親の言う事を聞きなさい!」

俺「くっ…」

父親「良いな!この場所から出て行く事になりたくなければ、2度とあの子に近付くんじゃない!」

俺「……。」

母親「返事は!?」

俺「は…い…」

俺(…ヒストリアなら、こうやって口を聞いて叱ってくれる親を喜ぶんだろうが)

俺(普通に怖いよ…)


俺頭脳
コンマ下二桁
00俺はヒストリアには隠された何かがあると思い、自主的に調べだした(アルミン並み)
81以上俺はその日以降…誰にも悟られ無いよう、かなり用心してヒストリアの所へ通っていたが…ある日…(クリスタ並み。ヒストリアから俺への依存が凄い。クリスタ兄ルート)
31~80候補は出すが、どれも駄目そうなので…いつでも居なくなっても大丈夫なように俺は手紙を分けて書き寂しい思いをさせないように工夫していた(ヒストリアから更に想われるようになった。ユミル並み)
11~30急に居なくなってしまった時用の案を幾つか候補に出していたが…(ジャン並み、俺ヒストリアへのトラウマ持ちに)
10以下俺は、親の言う事を破って再びヒストリアの所に何の用心すらせずいつも通り行っていた(サシャ並み、ヒストリアと疎遠に)



安価下

282: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 17:08:20.84 ID:SbLmadDP0
ミス

俺頭脳
コンマ下二桁
00俺はヒストリアには隠された何かがあると思い、自主的に調べだした(アルミン並み)
81以上俺はその日以降…誰にも悟られ無いよう、かなり用心してヒストリアの所へ通っていたが…ある日…(クリスタ並み。ヒストリアから俺への依存が凄い。クリスタ兄ルート)
80以下候補は出すが、どれも駄目そうなので…いつでも居なくなっても大丈夫なように俺は手紙を分けて書き寂しい思いをさせないように工夫していた(ヒストリアから更に想われるようになった。ユミル並み)



安価下

284: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 17:17:48.36 ID:SbLmadDP0
コンマ15(ユミル並み、俺父調査兵団。シガンシナ区ルートへ)
同じなのでカット
シガンシナ区

俺「それじゃあ行って来ます」スタスタ

母親「気を付けてね」

俺「…。」スタスタ

俺(俺はシガンシナ区に引っ越した後、ようやくここでの生活にも慣れて来ていた)

駐屯兵団達「「「うぃーうめえ//」」」グビッ

俺「…。」スタスタ

俺(また昼間から飲んでる…)

俺(あ、前から俺と同い年くらいの子供が…)

エレン「言うなよ。誰にも…オレが泣いてたとか…」スタスタ

ミカサ「言わない…でも」スタスタ

俺「…。」

俺(このシガンシナ区には俺と同じくらいの子供だって居る…。そんな中、俺は…)


1普通にこっちでの友達とかも作っていた(エレンミカサアルミンとも知り合いかも)
2幼い内にヒストリアと強制的に別れさせられた事が未だ若干トラウマが残っていて…友達は出来てなかった(アニルート)


多数決下3まで

288: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 17:30:36.71 ID:SbLmadDP0
シガンシナ区
屋根の上

鎧の巨人「」ズシンッズシンッズシンッ

俺父「あの巨人、何を…はっ!?まさか!?」

俺「えっ?」


門前

駐屯兵団砲撃長「ひっ、撃てえーっ!」

大砲「「「」」」ドンッドンッドンッ

鎧の巨人「」バキャンッ

鎧の巨人「」ダッダッダッ

駐屯兵団砲撃長「なっ!?」

駐屯兵団「効かない!?」

鎧の巨人「」ダッダッダツ

駐屯兵団砲撃長「た、退避ーっ!突っ込んでくるぞ!門の中に入れーっ!!」タッタッタッ

駐屯兵団「「うわぁぁぁっ!」」タッタッタッ

鎧の巨人「」ダッダッダッ

ウォールマリア壁「鎧の巨人「」」ズドオンッ!!

鎧の巨人「」プシュ-...



屋根の上

俺「あ…ぁぁ…」

俺父「馬鹿な!ウォールマリアの壁までも…」グッ

鎧の巨人「」

俺父(あいつを倒さねえと…ウチの子の…いいや人類の未来すら…)グッ


コンマ下二桁
61以上俺の父はウォールマリア内に徒歩で避難しようとしていた女の子を見つけた
60以下俺の父は果敢に鎧の巨人に挑むも…(俺、鎧の巨人と因縁)


安価下

290: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 17:36:53.54 ID:SbLmadDP0
同じなのでカット
翌々日
避難民収容所

俺(あの日の巨人の侵入により王都はシガンシナ区、ウォールマリアの放棄を決定…)

俺(人類の活動幅をウォールローゼまで狭めた)

俺(ウォールマリアまでの犠牲者の数はたったの1日半で1万人以上も出ていたが…)

俺(問題はそれだけじゃ無かった…)

俺(シガンシナ、ウォールマリアから避難して来た者は収容所のような場所に押し込まれての生活を余儀無くされ…)

俺(劣悪な環境での生活を余儀無くされた…)

俺父「ここでの生活はどうだ?」

俺「最悪だよ…。人は多いし、大人達はピリピリしてるからか常にどっかで喧嘩して煩いし…」

俺「飯は一日1食か2食…しかもパンばっか。オマケに俺が寝る所も馬小屋だったんだぞ…」

俺父「なるほどな。でも馬小屋で寝るのは、慣れてるだろ?」

俺「…笑えねえよ」

俺父「ははっ、悪い悪い」

俺「父さん、左腕は?」

俺父左腕「包帯「」」

俺父「命に別状は無かったが、兵士生命は半分終わったかな」

俺「半分?そんなんじゃもう完全に終わりだろ?…」

俺父「お前も見ただろうが、調査兵団は今回の壁外調査で壊滅的な被害を受けて建て直しに苦労してるんだ」

俺父「こう見えても、オレは調査兵団のエースだったからな。後進を育てねえと」

俺「入って3年で、正式訓練も積んで無い父さんがエース?調査兵団ってやっぱ大した事無いんだな…」

俺父「逆だよ」

俺「え?」

俺父「人員の入れ替わりがかなり激しいから、調査兵団で3年も生き残ってりゃ立派なベテランだ」

俺「あ…」

俺父「あの子はどうした?」

俺「あの子?」

俺父「ほら、一緒に助けたろ?これからは兄妹だって言った筈だが…」

俺「ああ、あいつなら…」


コンマ下二桁
21以上今配給を取りに行ってる(下の判定へ)
20以下この避難所に着いたら何処かへ消えた

安価下

コンマ下二桁
81以上一緒に寝てる
61~80意外に姉御肌で面倒見が良い
21~60毎日少しだけ話すくらい
20以下名前を教えてくれた程度に話した

安価下2

293: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 18:23:59.41 ID:SbLmadDP0
コンマ23
コンマ78
避難民収容所

アニ「…。」スタスタ

俺「あっ、アニ。ちょうど今お前の話を…」

俺父(彼女はアニって名前なのか)

アニ「向こうでパンの配給してるぞ?行かなくて良いのか?」手「パン」

俺「え?マジかよ!?」

アニ「この人数だ。直ぐに行かないと今日のアンタの飯は無くなるだろうね」

俺「そこまで分かってたなら、俺の分も一緒に貰って来てくれたら良かったのに…」

アニ「…嫌だね。どうして私がアンタの分まで?」

俺「いや、だって…そっちの方が…」

アニ「別に私は、アンタの父親に偶々助けられただけで…アンタの事を兄妹だなんて一切思って無いから」

俺父(うわぁ、冷たい…。このタイプの子は俺には取り扱うの難しいだろうな…)

俺「くっ…もういいよ!自分で取りに行くよ」スッ

アニ「待ちなよ…この大行列だ。今から並んでも、もう間に合わないんじゃ無いか?」

俺「ええ…。何だよ、じゃあ俺、今日飯抜きか…」

アニ「ハァ、全く…」パン「半分「」」ブチッ

俺「え?…」

俺父(おっ…)

アニ「今回だけは半分やる。だけど、次からはちゃんと自分で並びに行きな」スッ

俺「あ、ありがとう…」スッ

俺父(何だ。見た目はクールで、子供にしてはこの状況にもあんまり動じずしっかり自立して動けてるが…)

俺父(しかし、見かけに寄らず意外と面倒見は良いタイプか)

アニ「アンタも、こんな時にここでサボってて大丈夫なのか?」

俺父「あっ、そ、そうだな。そろそろ仕事に戻らないと…」

俺父(しかも彼女は尻に敷くタイプの子だ…。今の内向的で泣き虫な俺の息子にはちょうど良いくらいの子か)

俺「そんじゃまたな父さん」モグモグ

俺父「ああ。それじゃあな」

俺父(母さんが死んでどうなる事かと思ったが、彼女が側に居るなら…とりあえずあいつは大丈夫そうか)

294: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 18:26:57.59 ID:SbLmadDP0
開拓地

俺「…。」グッ

俺「……アニ」

アニ「…うん?」

俺「俺は来年、訓練兵団に志願する」

アニ「…訓練兵団?」

俺「ああ…。そこで、ちゃんとした訓練を積み…そして俺が、母さんと父さんを殺した巨人を…この世界から駆逐する…」グッ

アニ「…私には、アンタにはそんな野蛮な事似合わないと思うけど?」

俺「いいや、俺には出来る…」

アニ「どうしてそう言い切れるんだ?…」

俺「それは…」


俺父『オレは訓練も不十分なまま実戦の付け焼き刃で強くなっただけだ…』

俺父『でもお前なら…』

俺父『お前にも、俺の血は流れてるんだ…。未だ若いお前が、いつかその気になれば、巨人達も全部駆逐できるかもな…』


アニ「…。」

俺「…あの時、父さんの言っていた俺の血が流れてるって意味は…俺には分からない」

俺「今の所、俺は父さんみたいに強くは無いし…何にも出来ないけど…それでも、可能性があるのならそれに賭けてみたい…」グッ

俺「父さんのように巨人と戦える力を、身に付けたい!」ポロポロ...

アニ「…。」

アニ「…だったら、私も訓練兵団に入るよ」

俺「アニも?…何で…」

アニ「アンタより上手くやる自信はあるからね」

俺「ぁ…」

アニ「それに…」

俺「それに?…」


コンマ下二桁
41以上アニ、俺の父親から手紙を貰っていた
40以下アニは自分自身の夢があるが、そっちの方が怪しまれなさそうかので成り行きで序でに俺の面倒を見てる

安価下

296: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 18:39:10.78 ID:SbLmadDP0
コンマ78
翌年
訓練所

キース「只今より、第104期訓練兵団の入団式を行う!」

キース「私が運悪く貴様等を監督する事になったキース・シャーディスだ!」

キース「貴様等を歓迎する気は毛頭無い!今の貴様等は、精々巨人の餌になるしか無い唯の家畜!家畜以下の存在だ!」

キース「そんなクソの役にも立たない貴様等を、我々が3年掛けて鍛え上げる!巨人と戦う術を叩き込んでやる!」

キース「3年後、貴様等が巨人の前に立った時ただの餌のままか!?或いは、王を守る名誉ある壁となるか!?」

キース「又は巨人を駆逐する兵士か、貴様等が決めろ!」

俺「…。」グッ

俺(…俺が必ず、巨人を駆逐する。俺が父さんと母さんの仇を取って、こんな悲しい世界を終わらせてやる!)グッ

エレン&ミカサ&アルミン「「「…。」」」

ジャン&コニー&サシャ「「「…。」」」

ライナー&ベルトルト「「…。」」

クリスタ&ユミル「「…。」」

他の訓練兵達「「「「…。」」」」

アニ「…。」

アニ(…あいつの父親から、自分の分まであいつが無茶しないように見てやって欲しいって手紙が送られて来たが…)

アニ(私にも故郷に帰って、本当の父さんと再会するって誓いがある。私に頼むなんてハナからお門違いだが…)

アニ(まぁあいつが私の近くに居る間だけは、ついでに見ておいてやるさ)

アニ「…。」

アニ(………あと、ついでにこの先もあいつがずっと一人そうなら伴侶として生涯見守ってくれたら嬉しいなんて変な事書くな)



──こうして、俺は両親を失くした幼年期を終えて訓練兵団に志願した

この時の俺は未だ、この訓練兵団で新たな出会いと…そして、思いがけない再会があるなんて予想もしていないのだった



幼年期END
巻き戻し制限

297: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 18:39:48.39 ID:SbLmadDP0
幼年期編END

巻き戻し権利を
1使用する
2このまま行く

多数決下3まで

301: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 18:59:52.64 ID:SbLmadDP0
このまま行きます
寄宿舎前

俺(あいつ、未だ走ってら…)

俺(あの後、あの芋女は教官に死ぬ寸前まで走れと言われ…晩飯も抜きだと言われていた)


サシャ「はぁ、はぁ…」タッタッタッ


エレン「すげえな…。もう5時間か…」

コニー「ダウパー村って、確か山奥にある少人数の狩猟民の村だよな」

エレン「ん?アレは…」

馬車「」スタスタ

ミーナ「脱落者よ。開拓地への異動を願ったの」

アルミン「そんな…未だ初日なのに…」

エレン「仕方無いさ…。力の無い者は去るしかない…」


サシャ「はっ、はっ…」タッタッ


アニ「馬鹿だろ。あいつは…」

俺「でも、5時間走り続けるなんて逆に凄え体力と根性だけどな…」

アニ「…。」

アニ「そろそろ夕食の時間だ。早く行こう、席が埋まる前にさ」スッ

俺「…。」


1俺もあの芋女に負けてらんねえ。走らねえと!
2そうだな…。行くか
3…ここでの生活は他人との助け合いが必要になる。コミュ力を鍛える為、アニと居るのはやめよう


多数決下3まで

304: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 19:26:07.00 ID:SbLmadDP0
同じなのでカット
数日後
訓練所

俺(あの後、エレンの装置の金具は破損していた事が分かりあいつは無事に残留する事が出来た)

俺(そして、今回訓練で学ぶのは…)

キース「10秒以内に2人1組を作れ!」

俺「…。」チラッ

アニ「…。」

キース「ふむ、よかろう。これより貴様等には対人訓練を行って貰う」

キース「片方がならずもの。もう片方はナイフを奪い取る役だ」

俺(…この対人格闘訓練が中々の曲者だった)

俺(教官は最初俺達に模擬刀の取り上げ方のやり方を説明したが…)

アニ「…こんなの、実戦向きじゃ無いね」

俺「アニ…。お前まさか!?」

アニ蹴り「」シュッ

俺「わっ!?」ドガッ

アニ「…。」グッ

俺身体「」グルンッ

俺「うっ!?」ドサッ

模擬刀「」ガシッ

アニ「…。」

俺(…俺は、生まれ付きなのか分からないが運動神経は良い方だった)

俺(同年代の奴が苦労して出来る事も俺は直ぐにモノに出来ていたし不可能な事とか一切無く、挫折と言う言葉を今まで味わって来なかったが…)

俺「…アニ。教官の言ってたやり方と全然違うじゃないか」

アニ「こっちの方がより実戦向きだ。労力も少なくて済む」

俺(対人格闘術においては、俺はアニと喧嘩しても一回も勝った事は無かった)

アニ「ほら、ならずもの変わってやるよ。と言っても教えられたやり方じゃあ私からナイフは奪えないだろうが」

俺(…やっぱ何処がか弱い乙女だよ)


コンマ下二桁
41以上俺、アニとの対人格闘訓練でボコられ過ぎて怪我を負った(クリスタイベントへ)
40以下俺、アニとの対人格闘訓練でボコられるも全て無意識にちゃんと受け身を取っていたので無事だった

安価下

308: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 19:37:16.61 ID:SbLmadDP0
コンマ44

1振り直す
2クリスタは気付いて感極まって抱きついてくる
3巻き戻し権利

多数決下3まで

311: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 19:48:58.93 ID:SbLmadDP0
コンマ44(クリスタは気付いた)
医務室

俺「痛て…」

俺「クソッ、アニの奴…加減って物を知らねえ…」

俺靴「」スッ

俺「うわぁっ…蹴られ過ぎだろ…」 

俺足首「血」タラ...

俺「何か歩くとジンジンすると思ったら、ここ蹴られ過ぎて皮剥けて血出てら…」

俺「ハァ…」スッ

止血剤「」スッ

俺「あとは背中かな…こっちもグルングルン投げられ過ぎて背中に血が…」

俺「あ、どうやって塗ろう…?」脱ぎ脱ぎ「」

扉「」ガチャッ

俺「…ん?」チラッ

クリスタ「あっ、ご、ごめん!?一人で怪我の処置するの大変だと思って…///」

俺「いや、ちょうど良かった。背中の擦り切れてる所、一人じゃ手届かなくて…」

クリスタ「う、うん!私に任せて!//」スタスタ

俺(クリスタ・レンズ…。誰にでも優しく、その様は訓練所の女神や天使とか呼ばれて見た目が美少女な事もあって男子や女子からの人気は一番高いと噂されてる)

俺(何か男子の中でも体格が良くて、リーダー面してるライナーも彼女に惚れてるって噂だ)

俺(俺は今まで話した事は無かったが…)

クリスタ「でも、ちょうど良かった」

俺「うん?」

クリスタ「私、俺君と一度…じっくり話してみたかったから…//」

俺「…。」


1ヒストリアだよな…どうしてこんな所に…
2…俺は正直、クリスタが大事な親友と似ててちょっと苦手だった
3クリスタ。ライナーの事どう思う?(全く気付いてない)


多数決下3まで

321: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 21:16:37.61 ID:SbLmadDP0
医務室

俺(クリスタって、似てる…と言うか本人…だよな?…)

クリスタ「俺君。ここで合ってる?」スリスリ

俺「え?」

クリスタ「怪我してる場所」

俺「あ、ああ。そこで大丈夫…」

クリスタ「俺君って服の上からじゃ分からなかったけど結構筋肉あるんだ」

俺「そりゃあ一応毎日、訓練以外でも寝る前に自主練で筋トレとかしてるから…」

クリスタ「やっぱり、成績上位者の秘訣はそこなんだ」

俺「…。」

クリスタ「俺君?」

俺「いや、何でも…」

俺(…でもヒストリアだとして、何でここに?)

俺(どうして俺みたいに名前が変わってるんだろう…ヒストリアにも色々と理由があったのか?…)

俺(俺がそれを尋ねて良い物なのか?…)

クリスタ「はい。終わったよ」

俺「ん…ありがとう…」スルッ

クリスタ「あ、待って…」

俺「うん?」

クリスタ「ちょっとだけ、お話しない?…//」

俺「まぁ、夕食までの時間なら…」

クリスタ「ありがとう」 ニコッ

俺(ちょうど良い。本当にクリスタがヒストリアなのかどうか、確かめれるか…)

322: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 21:26:35.17 ID:SbLmadDP0
医務室

クリスタ(勢いで、誘っちゃった…けど…。何て聞こう?…先ずは…)

俺(話そうって言ったけど、どうやって確かめる?…とりあえず…)

クリスタ「あ、あの…//」

俺「あのさっ」

クリスタ「あっ、ど、どうしたの?…///」

俺「いやっ、クリスタから…//」

クリスタ「う、うん…。噂に聞いたんだけど…俺君も、エレン達と同じでシガンシナ区の出身なんだってね…?」

俺「ああ…」

クリスタ「俺君のご両親は…」

俺「…俺の両親は二人とも巨人の餌になったよ」

クリスタ「あ…そう、なんだ…。ごめんね…」

俺「いや、良いさ。もう話し慣れてるし…」

クリスタ「やっぱり、皆んなにも聞かれてるんだ…」

俺「…別に、そんな皆んなって訳でも無いが。まぁある程度はな」

クリスタ「そっか…。そうなんだ…」

俺「うん…」

クリスタ「じゃあ俺君の話したかった事って?…」

俺「クリスタの出身地って…何処?…」

クリスタ「私は開拓地に居たよ…」

俺「その前は?…」

クリスタ「…。」

クリスタ「ウォールローゼの…」

俺「ウォールローゼの、とある小さな牧場だったり?…」

クリスタ「え…?」

クリスタ(…やっぱり、俺君って…そうなんだ)

クリスタ(入学式の時にふっと顔を見かけた時、もしかしたら…って思ってた…)

クリスタ(でも名前は変わってたし、雰囲気も少し暗くなってて…最初はもしかしたら別人なのかもとも思ってた…)

クリスタ(でも、この綺麗な黒髪と顔…声はあの時と変わってない…)

クリスタ(…でも、あの優しかった俺君が…どうしてこの訓練兵団に居るの?)

323: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 21:37:46.18 ID:SbLmadDP0
undefined

324: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 21:47:58.19 ID:SbLmadDP0
医務室

クリスタ「小さな牧場って…何?…」

俺「えっ?…」

クリスタ「産まれはウォールローゼだけど、それは違うかな…」

俺「あっ……そ、そうなんだ…ごめん…」

クリスタ「ううん…」

俺(あれ?違う?…別人?俺の早とちりか?しかし…)

クリスタ(ごめんね…。俺君……)

クリスタ(私、今更言えないよ……)

俺「違うんだ…。そっかぁ…ちょっと昔の知り合いに似てた気がしてたさ…はは…」

クリスタ「そ、そう…なんだ…」

クリスタ(私が、本当はヒストリア・レイスだって俺君に名乗ったら、多分もう…私のこの抑え込んでる物は、全て吹き出してしまう…)

クリスタ(俺君はきっと未だ、私の事を幼い頃に出会った親友だって思ってくれてると思う…)

クリスタ(でも、私は違う…。もう俺君の事を…一番大事な親友として、見れていない…)

クリスタ(もしそれを伝えて、気持ち悪いって思われたりしたら…。きっと、私…)

クリスタ「私の事は良いからさ。俺君の事知りたいな」

俺「俺の事?…」

クリスタ「うん」

クリスタ(ごめんね…)

325: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 21:51:35.74 ID:SbLmadDP0
undefined

326: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 21:52:13.70 ID:SbLmadDP0
医務室

クリスタ「俺君って、シガンシナ区にいつから住んでたの?最初から?…」

俺「俺は…確か7か8の頃に、俺もウォールローゼのとある所から引っ越して来て…」

クリスタ「そっ…か。どうしてウォールローゼから、危険なシガンシナに移住したの?…」

俺「親の都合だよ…」

クリスタ「親の都合?…」

俺「ああ。ある日突然移住する事になって…そんで友達にも別れを告げる時間も無いままある日の晩…」

クリスタ「…。」

俺「でもシガンシナ区に移住した時は、誰も壁が破壊されるなんて思っても居なかったからさ」

俺「あそこが危険な場所って認識は無かったんだ」

クリスタ「そう…だよね…。実際に壁が壊されるまでは、皆んなそうだったと思う…」

俺「でも移住して3年後には巨人が入って来て…」

クリスタ「…。」

俺「目の前で母親は巨人に喰われるし、残った父親はお人好し過ぎて…勝てもしないウォールマリア奪還作戦の指揮官に志願して戦死するわで…」

クリスタ「…ッ」

俺「…たった一人残された俺が、一人で生きて行くにはもうこの道しか無かったんだ」

俺「巨人を倒せる技術を身に付けて、それで親を殺した巨人達を……だから俺は、ただ強くなるしか無かったから…」

クリスタ「…。」ググッ

クリスタ「うっ…」バッ

俺「───えっ?」

俺身体「クリスタ「」」ギュウッ

327: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 21:52:51.84 ID:SbLmadDP0
医務室

俺「……く、クリスタ?//」

クリスタ「うっ…ごめん。でも、ごめんね…。少しだけ、こうさせて…」ポロポロ...

俺「あ…」

俺(泣い…てる?何でクリスタが?…俺の置かれた立場に共感したから?…)

クリスタ「スンッ...ううっ…ぅっ…」ポロポロ...

俺(……いいや違う。やっぱり彼女はクリスタじゃ無くヒストリアだ)

俺(でも、だったらどうして俺と他人のフリを…)

俺「クリ…スタ…」スッ

扉「」ガチャッ

俺「…!」チラッ

ライナー「俺、大丈夫か?アニの奴にこっぴどくやられたそうだな」スタスタ

ベルトルト「無理しない方が良いよ。もう直ぐ夕食の時間だけど、良かったら取っといて後から…えっ?…」

俺「あ…//」

クリスタ「え?…」ポロポロ...

ライナー「…。」

俺身体「クリスタ「」」

俺「やっ、ち、ちがっ!これは!?//」

ライナー「」ピシッ


───こんな閉じられた環境である。俺が皆んなの女神のクリスタと付き合ってるのかも…と言う噂は直ぐに訓練兵団内に広まった

328: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 22:00:42.63 ID:SbLmadDP0
数日後
森の中

俺(アレから数日…俺は訓練中でも、クリスタ…いや、ヒストリアの事で頭がいっぱいになっていた)ギュワン

クリスタ「あっ、見つけた!」シャキンッ

巨人を模した人形「頸「」」ザシュッ!

俺(どうしてあの時、ヒストリアは俺の事を他人のように…)

俺「あ…」

巨人を模した人形「」

俺(近いな。こいつ、クリスタにやっても良いが…)

ジャン「貰いっ!」シャキンッ

俺「あ…」

巨人を模した人形「」ザシュッ!

ジャン「へっ、採点されてる日にそんなチンタラしてちゃ一気に脱落組だぞ!」ギュ-ン

俺「…。」

キース「…。」カキカキ

キース(俺…大事な場面で集中力に欠ける…。兵士として致命的だな…)


329: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 22:09:12.84 ID:SbLmadDP0
数日後
対人格闘技場

アニ「…。」クルンッ

俺「うあっ!?」ドサッ

アニ「……。」

俺「いってて…。流石アニだな、相変わらず勝てねえや…」

アニ「勝つ気が無い…の間違いだろ?」

俺「え?…」

アニ「アンタさぁ…クリスタと付き合い出したのかどうかは知らないけどさ…やる気無いならもう私が練習に付き合わ無くて良いか?」

俺「な、何言ってんだよ?別に…」

アニ「前と比べて明らかに訓練への集中力が落ちてる」

俺「あ…」

アニ「こんな採点されてない教科でさ、わざわざやる気が無い奴の為に訓練に付き合って、時間を割きたくないんだよね」

俺「アニ…」

アニ「これからは別の奴とやってなよ。私はもういいからさ」スタスタ

俺「あ…」

俺(……そう言って、アニは俺の元から去って行った)

俺「何だよ…自分ももっとサボりたいだけじゃないか…」ボソッ

アニ「ああ。そうだよ、何か文句あるの?」スタスタ

俺「…。」カチンッ

俺(その事が原因で、その日以来…アニとは全然口を効かなくなった…)

331: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 22:20:44.20 ID:SbLmadDP0
男子寮

マルコ「ねえ俺、最近どうしたの?」

俺「えっ?」

マルコ「いや、何か全然訓練に身が入って無いみたいだから…」

俺「…。」

マルコ「ああいや、僕なんかが指摘するのはおこがましいんだろうけど…そう言う風に見えて…」

俺「…やっぱりマルコにもそう写ってんのか」

マルコ「え?…」

俺「なら多分、教官の中ではかなり減点入ってんだろうな俺…」

マルコ「いったいどうしたんだい?僕で良かったら相談に乗るけど…」

俺「…いや、マルコに言っても分からないよ」

マルコ「話してみないと分からないじゃないか」

俺「気になってる子が居てさ…」

マルコ「気になってる子?それってもしかしてクリスタ?…」

俺「あ、ああ…」

マルコ「クリスタとどうかしたのかい?付き合ってるんだろ?」

俺「いや、そんなんじゃ無い…」

マルコ「え?…」

俺「ただ、絶対そうなのに…知らない人だって言われたのが、結構ショックで…」

マルコ「…。」

マルコ「話しがあんまり見えてこないけど、とりあえず俺はどうしたいんだい?それを先ず決めなくちゃ」

俺「俺は…」

俺(そうだ。どう…したかったんだろう…)

俺(…ただはいそうです。自分がヒストリアですって認めて貰いたかっただけ?…いいや、違うだろ…)

俺(俺は…)


1未だ俺には、ヒストリアが残ってたんだって安心したくて…自己肯定感を得たかっただけだ…
2ただ、ヒストリアと幸せになりたかったんだ…


多数決下3まで

335: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 23:13:25.57 ID:SbLmadDP0
寄宿舎前

クリスタ「どうしたの?こんな時間に私に話したい事って…」

俺「俺、分かったんだ…」

クリスタ「分かった?…」

俺「…前にも言ったが、俺は巨人に両親を喰い殺されて…俺にはもう、何も残って無い…」

俺「巨人をこの世から駆逐する事だけが…俺の人生なんだと思ってた…」

クリスタ「う、うん…」

俺「でも、それは違った…」

クリスタ「え?…」

俺「俺には未だ一つだけ、残ってた物があった…」

クリスタ「残ってた…物って…?」

俺「俺には未だ、ヒストリアが残ってた」

クリスタ「あ…//」

俺「…俺の人生は復讐だけじゃ無い。俺は君と共に、幸せになりたい」

クリスタ「…!」ドキッ...

クリスタ「そ、それ…は……。親友として?…」

俺「そんな訳無いだろ」

クリスタ「えっ…///」ドキンッ...

俺「クリスタさえ良ければ、俺と…」

クリスタ「そっか…そう、だったんだ…。ごめん私、ずっと怖くて…勘違いしてた…//」

俺「勘違い?…」

クリスタ「ううん。良いの…。私も俺と一緒に生きて幸せになりたい…」ポロポロ...

俺「クリスタ…いや、ヒストリア…俺が君を幸せにする。生涯をかくなて…」スッ

クリスタ「うん…。じゃあ、訓練兵はもう…」スッ

俺「ああ」コクッ

チュウッ...


───その後、俺達はやがて死に行く運命でしかない訓練兵を辞めて開拓地へと共に移った


俺(開拓地での作業はとても厳しかったが、俺達は一緒に居るだけで幸せだった)

クリスタ「今日も頑張ろうね」

俺「いいやクリスタはもう、安静にしててくれ。クリスタの分も俺が頑張るから」

クリスタ「うん」ニコッ

クリスタ腹「」ボテッ

俺(俺達は過酷な環境下でも、小さな幸せを噛み締めながら生きて行くのだった)


クリスタ特殊END

336: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 23:16:00.63 ID:SbLmadDP0
クリスタ特殊END

特典
コンマ下二桁
61以上有り
60以下無し

安価下

338: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 23:19:05.87 ID:SbLmadDP0
コンマ11

1特典の巻き戻し権利を使用して好きな場所から再開する
2最初から始めて特典を使う

多数決下3まで

341: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 23:23:01.63 ID:SbLmadDP0
最初から始めて特典を使う

初期設定
1レイス領周辺出身で始める(特徴:クリスタ(+ユミル)からの好感度を最初から物凄く高く出来る。ルート次第で3と似たようなルートになり俺の父が調査兵団に)
2エレン兄で始める(特徴:ミカサをヒロインに出来るのはこのルートだけ。ただしミカサをヒロインにすると他女攻略し難い)
3父が調査兵団の兵士の一般家庭出身で始める(特徴:俺の初期能力最低値が普通以上に保障されてる)

多数決下3まで

345: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 23:26:59.12 ID:SbLmadDP0
エレン兄から

ボナを変更しますか?
1変更する
2このままで良い(現在:アッカーマン血筋、最初から運動神経が高い。更に覚醒すれば人間の限界を突破した強さになれる。このルートだとエレンと血の繋がってない義兄に)

多数決下3まで

348: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/06(月) 23:38:20.65 ID:SbLmadDP0
特典

1アルミンともいつか一緒に外の景色を見ようと約束するくらい仲が良い
2俺の頭脳はジャン並み
3巻き戻し権利1つ持ったままスタート

多数決下3まで

353: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/07(火) 00:33:35.28 ID:88vOALbW0
アルミンとも仲が

念の為確認しときます
最初からにしたらストックしてあった巻き戻し権利は消滅します

1構わない
2なら使用してクリスタルートを続きから始める

多数決下3まで

356: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/07(火) 01:06:19.16 ID:88vOALbW0
最初から始めます
──シガンシナ区の壁が破壊される一年前

アッカーマン宅前

エレン「ミカサ?…」

グリシャ「そうだ。お前達と同じくらいの子だ。この辺りは子供が居ないからな。仲良くするんだぞ?」

エレン「そいつの出方次第だけど…」

グリシャ「エレン…そんなんだから友達が一人しか出来ないんだぞ」

エレン「別に友達なんか出来なくても、オレは兄さんだって居るし…なあ兄さん」

俺「雨だ…」

雨「」パラパラ...

エレン「ハァ、相変わらず呑気だな兄さんは…」

雨「」ザアアア...

俺「…。」

グリシャ「…。」チラッ

俺(雨…)


1何だろ…?雨を見ると、頭痛が……(俺覚醒封印、ミカサ覚醒)
2確か…あの日も雨が降ってたっけ…(俺覚醒済み、ミカサただの女の子に)


多数決下3まで

359: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/07(火) 01:18:48.81 ID:88vOALbW0
同じなのでカット
ミカサ家

グリシャ「俺、近くに女の子は?…ミカサは居たか?」

俺「居なかった…けど…」

グリシャ「そうか…。父さんは憲兵団を呼んで捜索する。お前達二人は麓で待ってるんだ」

エレン「…。」

俺「…。」

ミカサ母「」ドクドク...
ミカサ父「」ドクドク...

俺「ッ…」ズキッ

誰か女の人『俺!!貴方は逃げ……』

俺(誰…だ?……今のは…)

グリシャ「俺!兄として頼むぞエレンを!」

俺「あっ…う、うん…」

グリシャ「」タッタッタッ

俺「…。」

ミカサ母「」ドクドク...

俺(今一瞬頭に出てきた女の人…この人、じゃ無いよな…似てるけど…)

手拭い「刺繍「」」

俺(この刺繍も…どっかで見た事あるような…)

俺「あっ…と、とにかくエレン。俺達は麓まで…」クルッ

入口「」

俺「エレン?…」



家の前

雨「」ザアアァ...

俺「エレーン!!」

俺(エレン、あいつ何処に…?)

俺「あ…」

血痕「」

俺「何だこれ…?血?…」

俺(もしかしてこれを辿れば犯人が?…)


1血痕を辿ってみる
2…いや、危険過ぎる。父さんの帰りを待とう


多数決下3まで

362: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/07(火) 01:33:23.11 ID:88vOALbW0
森の中の小屋

エレン「僕は…森で迷って…その、小屋が見えたから…」

誘拐犯A「駄目だろ?子供が一人で森を歩いちゃ、森にはこわーい狼が居るんだぞお。でももう心配要らないよ」

誘拐犯A「おじさん達と一緒に行けば…」スッ

ズンッ!!

エレン「…ありがとうおじさん。もう分かったからさ…死んじゃえよクソ野郎!!」ビュンッ!!

誘拐犯A腹「」バチュンッ!!

誘拐犯A「」ドサッ...ドクドク...

誘拐犯B「なっ!?嘘だろ!?」ガタッ

エレン「…。」扉「」キイッ

誘拐犯B「このガキ!!」ガタッ

誘拐犯背後「俺「…!」」タッ

誘拐犯B「あ?…もう1人!?」クルッ

俺右手「アッカーマン宅から持って来た斧「」」グッ

俺「ああぁぁぁっ!!」ブンッ!!



1俺も犯罪者は皆んなケダモノで死んで良いと思ってる(エレンと同じく性格苛烈)
2俺は相手が犯罪者でも殺しは良く無いとは思ってる(どちらかと言うと穏やかだがプッツンした時は容赦無し)


多数決下3まで

365: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/07(火) 01:55:52.49 ID:88vOALbW0
森の小屋

俺「ッ…」グッ

斧「柄」バキッ!

誘拐犯B額「斧の峰」ドゴンッ!!

誘拐犯B「かっ…はっ…!?」ゲホッ!!ゲホッ!!

誘拐犯B膝「」ガクンッ!!

俺「ああぁぁぁっ!!」ブンッ!!

誘拐犯B頭「斧の峰」ドゴンッ!!

誘拐犯B「がっ…」ドサッ 

俺「ハァ…ハァ…」

誘拐犯B「」ピクピク...

俺(1人は…何とか、気絶で終わらせたけど…)チラッ

誘拐犯A「」ドクドク...

俺「ッ…」

扉「」ガチャッ

エレン「何だよ…。兄さんも来てくれてたのか」

俺「エレン…。お前、人を殺して…」

エレン「人じゃ無いよこんな奴…。オレはケダモノを駆除しただけだ」

俺「エレン…」

エレン「それに兄さんだって、同じようなもんじゃないか!」

俺「同じなもんか!俺はちゃんと殺さないように峰の部分で…」チラッ

斧の柄の部分「ボロボロ「」」

俺「あ…」チラッ

誘拐犯B「涎」ダラ...

俺(まただ…。また、やってしまった…)

俺(俺の身体はいったいどう言う事なのか分からないが、偶に意図しないような力が出て思ってたような結果と違う時になる事がある…)

俺(でもまさか、こんな時に…)

誘拐犯B「涎」ツ-...

366: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/07(火) 02:07:37.17 ID:88vOALbW0
森の小屋

ミカサ「…。」

エレン「とりあえずこんな場所さっさと離れようぜ」

俺「ああ…。エレン、ミカサの手のロープ切ってやれよ」

エレン「ああ」スッ

ミカサ「…。」

エレン「お前ミカサだろ?オレはエレン、そっちはオレの兄貴の俺。俺達、医者のイェーガーの息子で…父さんとは前に会った事がある筈だ」

エレン「オレ達も、父さんの診療の付き添いでお前の家に行ったんだ。そしたら…」グッ

俺「…。」

誘拐犯A「」
誘拐犯B「」

俺(俺達、人を殺してしまった…。父さんに、どうやって説明しよう……)

ミカサ手ロープ「」ボタッ

ミカサ「3人居た筈…」

エレン「えっ?…」

俺「3人?…」クルッ

誘拐犯C「…テメェ等がやったのか?」

俺「ぁ…」


1咄嗟にエレンを庇った(俺が負傷して気絶する)
2咄嗟にミカサを庇った(エレンが負傷して気絶する)

多数決下3まで

369: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/07(火) 08:54:08.10 ID:88vOALbW0
森の小屋

俺「危ない!」

俺(俺は咄嗟に、この場では先ず女の子を守るべきだと判断して庇った)ダッ

ミカサ「うっ!?」ドサッ

エレン「くっ…!」バッ

誘拐犯「…!」蹴り「エレン「」」ドガッ

俺(すると、誘拐犯の蹴りをかわせなかったエレンが蹴り上げられ…)

エレン「」ゴロゴロッ...

壁「エレン「うっ!?」ドガッ!!

エレン「」ドサッ

折りたたみナイフ「」カランッ

俺「エレン!?くっ…!」タッ

折りたたみナイフ「」サッ

俺(俺は咄嗟に、エレンの落としたナイフを拾おうとしたが…)

俺首「」ガシッ

俺「かはっ!?」グイッ

誘拐犯C「テメェ等がやったのか!?お前等がぁっ!?」ググッ!!

俺「うぅっ!?」グッ

誘拐犯C「全員殺してやる!!殺してやるぞ!!!」ググッ

俺足「」ブラン...

俺「ぁ…」グッ

エレン「」

俺(マズイ…。意識が……だが、エレンも気絶してる…。俺まで気を失ったら、ここで全員…死ぬ…)

ミカサ「あぁ…」

俺(…いや、もう一人だけ……)

俺「た、戦え……。戦うんだ…」

ミカサ「あっ…」

俺「このままだと、全員死ぬ……た、戦わなきゃ、死ぬぞッ!くっ…」グッ

ミカサ「ッ…」サッ

ナイフ「」グッ

誘拐犯C「何考えてやがるこのガキ!!」ググッ

俺「かはっ!?」グッ

ミカサ「そんな、出来ない…」ポロポロ...

俺(マズイ…。もう、声が……これまでか……)俺手「」スッ

誘拐犯C左腕「俺手」グッ

俺(…いいや、違う。俺は、こんな状況を知ってる……誰かに、助けを求めるんじゃ無い)

俺(俺も、俺自身の手で……戦う…)グッ

誘拐犯C左腕「俺手」グキッ

誘拐犯C「ガァッ!?何だこのガキ!?」

ミカサ(戦え…戦え!!)

ミカサ「うわああぁぁぁっ!!」ダッ

誘拐犯C「!?」

ドンッ!!

370: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/07(火) 09:11:15.23 ID:88vOALbW0
数時間後
森の小屋

誘拐犯A「腸」ドクドク...

憲兵B「駄目だ。頭が破られてる…」

誘拐犯B「」ダラ...

憲兵A「こっちも背後から心臓をひと突きだ…」

誘拐犯C「心臓」ドクドク...

憲兵B「これを、あの子供達がやったのか?…」



森の小屋前

ミカサ「…。」

俺「ごめんなさい父さん…。俺…」

グリシャ「全員、俺が殺したのか?…」

俺「ああ…。俺が、全員この手で…」

グリシャ「私を待てと言ったのに、お前達は何故待たなかった!?」

俺「ごめんなさい…」

グリシャ「俺…」

エレン「ッ…嘘はやめろよ兄さん…。いっつ…」ムクリッ

グリシャ「エレン?…気が付いたのか?…」

エレン「ああ…。でも父さん、兄さんが悪いんじゃ無いよ…」

グリシャ「うん?…」

エレン「俺が最初に一人でここに踏み込んで、奴等の仲間を殺したんだ。兄さんは、オレ達を助ける為に追って来ただけだ…」

俺「それでも、俺もどちらにせよ一人頭をかち割って殺したのは事実だ…」

グリシャ「エレン…。俺…何故そんな事を…」

エレン「早く助けてやりたかったから…」

俺「殺さないと…逆に俺達が殺されてたから、やるしか無かった…」

グリシャ「…。」

371: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/07(火) 09:23:33.12 ID:88vOALbW0
森の小屋前

焚き火「」パチパチ...

グリシャ「ミカサ、覚えているかい?君が未だ小さい頃に何度か会っているんだが…」

ミカサ「イェーガー先生…。私…ここからどこに向かって帰れば良いの?…」

俺「…。」

ミカサ「寒い…」

ミカサ「私にはもう、帰る場所が無い…」

俺(…何故か俺には、今のミカサの気持ちが分かった気がした)

俺(だから…)

俺「ほら。これあげる」スッ

ミカサ「あ…」マフラー「」クルクル

エレン「兄さん、それ…母さんが俺達兄弟にって編んでくれた…」

俺「ああ。でもこれは、今の俺よりもミカサに必要だと思うから…どうだ?暖かいだろ?」

ミカサ「あったかい…」

グリシャ「ミカサ、君も私達の家で一緒に暮らそう。辛い事が沢山あった、君には休養が必要だ」

ミカサ「…。」

俺(君も?…)

エレン「ほら、じゃあもう帰ろうぜ。俺達の家にさ、俺も腰が痛いし」

ミカサ「かえ…る…?」

グリシャ「俺、ミカサの事を連れて行ってあげなさい」

俺「うん、分かってる。ほら。行こう」スッ

ミカサ手「俺手「」」ギュッ

ミカサ「う…ん…」ポロポロ

372: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/07(火) 09:36:59.17 ID:88vOALbW0
数日後
グリシャ宅

俺「…。」ペラッ

エレン「兄さん。オレ、ミカサに薪拾いを教えてやろうと思うんだけどさ。一緒に行かない?」

ミカサ「…。」

俺「いや、俺はいいや、今この本読んでるからさ」ペラッ

ミカサ「俺にも一緒に来て欲しい」

俺「ええっ?何で?…」

ミカサ「もしエレンがいけない事をしたら、どんな風に叱れば良いのか教えて欲しい」

エレン「おい、何でオレがいけない事をする前提なんだよ!」

ミカサ「エレンはよくお母さんに怒られているから」

エレン「うぐっ…」

俺(あの日から数日、ミカサは俺達の中にも上手く溶け込み…少しずつ馴染んで来ていた)

俺「ハァ、まぁ分かったよ…。確かにエレンは薪拾いに行ったのに偶に遊び出すからな」ガタッ

エレン「おい!バラすなよ兄さん!//」

ミカサ「やっぱりそうだった。なら行こう」

373: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/07(火) 09:40:36.88 ID:88vOALbW0
ウォールマリア内

木「」スッ

俺「ふぅ…とりあえずこんなもんで良いか。どうだミカサ集めれたか?」

ミカサ「ええ。集めれた」

薪どっさり「」

俺「おっ、初めてなのに筋が良いなミカサは。こう言う事良くやってたのか?」

ミカサ「初めてやった。でも、こう言う作業も結構好き」

俺「そっか。なら良かった、偉いぞミカサは」

ミカサ「子供扱いはやめて欲しい…//」

俺「フッ、悪かったよ」

俺(何か優秀な妹が一人増えた感じだな…)

俺「じゃあそろそろ帰るか。エレンは?」

ミカサ「向こうの木の下で寝てる」

俺「…。」

木の下「エレン「ZZZ…」」

俺(エレンは相変わらずだな…)

ミカサ「ここに来る前、本を読んでたけど好きなの?」

俺「ん?ああ…」


俺頭脳
コンマ下二桁
81以上アレは友達から借りた本(ユミル並み)
21~80ただの時間潰し(普通)
20以下アレは読んでたフリ(サシャ並み)

安価下

376: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/07(火) 09:46:19.83 ID:88vOALbW0
他チュートリアル編終了まで判定、選択肢ありません
チュートリアルのみ1回だけやり直し可能です

1選択肢を変更してやり直す
2選択肢を変更せず振り直す
3このまま行く
4初期設定を変える

多数決下3まで

379: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/07(火) 09:54:49.64 ID:88vOALbW0
振り直し

俺頭脳
コンマ下二桁
81以上アレは友達から借りた本(ユミル並み)
21~80ただの時間潰し(普通)
20以下アレは読んでたフリ(サシャ並み)

安価下

382: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/07(火) 10:15:14.27 ID:Zqco36dZ0
コンマ純正00

巻き戻し権利+
1壁内住民誰かと仲良くなるフラグ(クリスタ、サシャ、コニー、ジャン、ミーナ)
2聡明な俺は既にグリシャに地下室を見せて貰っており…(頭脳アルミン、ただし早期特殊ENDの可能性大)

多数決下3まで

385: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/07(火) 10:34:10.53 ID:Zqco36dZ0
フラグ

1サシャ(グリシャの助手としてダウパー村へ行った際に会った)
2コニー(グリシャの助手としてラガコ村へ行った際に会った)
3ジャン(グリシャの助手としてトロスト区へ行った際に会った)
4ミーナ(グリシャの助手としてトロスト区へ行った際に会った)
5クリスタ(グリシャの助手(実は視察)として仲良くなるよう言われて仲良くなった)

多数決下3まで

389: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2024/05/07(火) 11:22:09.03 ID:Zqco36dZ0
コンマ純正00(頭脳クリスタ並み+クリスタフラグ)
ウォールマリア内

俺「アレは父さんの医療の本だよ」

ミカサ「医療の本?」

俺「父さんが医者やってるのは知ってんだろ?俺、その助手やってんだ」

ミカサ「助手?子供なのに?」

俺「ばっ…俺は子供じゃ無い。ミカサやエレンより2つ歳上だ」

ミカサ「あまり変わらない」

俺「馬鹿だなあミカサは、俺等の年齢の2年っつったらめちゃくちゃ違うんだぞ」

ミカサ「例えばどんな風に?」

俺「た、例えば…」

ミカサ「…。」

俺「…。」

ミカサ「…。」

俺「…さてと、エレン起こして帰るか」スッ

ミカサ「私も、俺が呼んでいる本読みたい」

俺「え?ミカサも?」

ミカサ「うん」

俺「何で?別に面白い本じゃ無いぞ。ミカサくらいの年齢ならエレンが読んでそうな奴読んだ方が面白いと思うが…」

ミカサ「面白い面白く無いは私次第でしょ」

俺「それもそうだが…」

俺(医者を目指してたりする訳じゃ無かったら絶対に面白く無いと思うけどな…)

俺「まぁいいけど…とりあえずエレンを起こしてくるか」スタスタ

ミカサ「ええ」スタスタ

俺(確か昔、エレンも俺の真似しようとして3分で辞めてたしミカサもそうなるだろ)

俺(…と思っていたが)