1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/31(木) 02:35:28.622 ID:ZBsYncyM0.net
先輩「ああ、言っていませんでしたか。この家は、高校進学にあたって両親から贈られたものなんですよ。」
先輩「義務教育は終わったんだから、しっかり自力で生きていけるようにしろ、ってね。ふふ、酷いでしょう?」
先輩「おかげで家事のほとんどはこなせるようになりましたが、いかんせん人気がないので寂しくて。」
先輩「だから、こうして○○さんがいらしてくれるのが嬉しいんですよ。これっきりとは言わず、いつでも来てくださって構いませんからね。」
先輩「さて、時間も時間ですし、そろそろ食事にしましょうか。なにか、食べたいものはありますか?」
先輩「おや、遠慮なんてしなくていいんですよ。それとも……私の料理の腕が信用できませんか?……なんて、少し意地悪でしたか。ふふ、ごめんなさい。」
先輩「男性の心を掴むには、まず胃袋から、と言いますしね。今晩はぜひ、私の料理を召し上がって、私に惚れていってください。」
先輩「あはは。いやぁ、まさかこの家で誰かとこんなに楽しく会話ができるとは思いませんでした。ありがとうございます、○○さん。」
先輩「ますます、○○さんに興味が湧いてきましたよ。」
先輩「義務教育は終わったんだから、しっかり自力で生きていけるようにしろ、ってね。ふふ、酷いでしょう?」
先輩「おかげで家事のほとんどはこなせるようになりましたが、いかんせん人気がないので寂しくて。」
先輩「だから、こうして○○さんがいらしてくれるのが嬉しいんですよ。これっきりとは言わず、いつでも来てくださって構いませんからね。」
先輩「さて、時間も時間ですし、そろそろ食事にしましょうか。なにか、食べたいものはありますか?」
先輩「おや、遠慮なんてしなくていいんですよ。それとも……私の料理の腕が信用できませんか?……なんて、少し意地悪でしたか。ふふ、ごめんなさい。」
先輩「男性の心を掴むには、まず胃袋から、と言いますしね。今晩はぜひ、私の料理を召し上がって、私に惚れていってください。」
先輩「あはは。いやぁ、まさかこの家で誰かとこんなに楽しく会話ができるとは思いませんでした。ありがとうございます、○○さん。」
先輩「ますます、○○さんに興味が湧いてきましたよ。」
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/31(木) 02:42:16.148 ID:ZBsYncyM0.net
先輩「……お粗末さまでした。有り合わせのもので済ませてしまいましたが、お口には合いましたか?」
先輩「おや、嬉しいですね。これで婿取りの第一関門は突破、といったところでしょうか。ふふふ。」
先輩「そういえば、ご両親にはご連絡したのですか?時間も時間ですから、きっと心配しているかと思いますが。」
先輩「……そうでしたか。それなら安心です。安心ついでに、もう少しだけゆっくりしていってはくれませんか?」
先輩「ええ、お恥ずかしい話ですが。久しぶりに友人を家に招いたもので、人肌恋しいというやつでしょうか。」
先輩「特に○○さんが来てくださるなんて、次はいつになるか分かりませんからね。」
先輩「このまま○○さんがお帰りになって、またここが独りの空間になると思うと……まあ、少々寂しいといいますか。」
先輩「……ワガママを聞いていただいてありがとうございます。やはり、○○さんは優しいですね。私はよい友人に恵まれました。」
先輩「まあ、肩書きが友人から恋人、伴侶となっていくのも、時間の問題ではありますがね。」
先輩「ふふふ、楽しいなぁ。」
先輩「おや、嬉しいですね。これで婿取りの第一関門は突破、といったところでしょうか。ふふふ。」
先輩「そういえば、ご両親にはご連絡したのですか?時間も時間ですから、きっと心配しているかと思いますが。」
先輩「……そうでしたか。それなら安心です。安心ついでに、もう少しだけゆっくりしていってはくれませんか?」
先輩「ええ、お恥ずかしい話ですが。久しぶりに友人を家に招いたもので、人肌恋しいというやつでしょうか。」
先輩「特に○○さんが来てくださるなんて、次はいつになるか分かりませんからね。」
先輩「このまま○○さんがお帰りになって、またここが独りの空間になると思うと……まあ、少々寂しいといいますか。」
先輩「……ワガママを聞いていただいてありがとうございます。やはり、○○さんは優しいですね。私はよい友人に恵まれました。」
先輩「まあ、肩書きが友人から恋人、伴侶となっていくのも、時間の問題ではありますがね。」
先輩「ふふふ、楽しいなぁ。」
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/31(木) 02:57:17.091 ID:ZBsYncyM0.net
先輩「とは言ったものの、この家には生活における必要最低限のものと、あとは私の趣味の本くらいしか置いていないものでして。」
先輩「なにかこう、○○さんを楽しませるようなものといったような類はご用意していないのですよね。」
先輩「……すみません。後先考えず、○○さんを引き止めてしまって。なんだか、少々焦ってしまっていたようです。」
先輩「…………あ。そういえば、先日DVDを購入したんです。といっても、私個人の趣味で、○○さんの好みに合うかどうかは分かりませんが…。」
先輩「え?ああ、ゴッドファーザーです。とりあえず、パート1だけ。」
先輩「……え?ですから、ゴッドファーザーです。」
先輩「……ああ、まあ、そうですよね。決して二人で観るような、ましてや若い男女が観るようなものでは、ありませんよね。すみません、忘れてください。」
先輩「……え、観てくださるのですか?いや、でも○○さんの趣味には……」
先輩「…………ああ、まったく…。」
先輩「○○さんは、本当にいい人ですね。私に気を遣って、そのようなことを言ってくださるなんて。」
先輩「……本気で、好きになってしまいますよ?」
先輩「まあ、男女の仲が長続きするには趣味趣向の共有が不可欠と聞きますし、もし私たちがそういう仲になったときのために、いいかもしれませんね。」
先輩「ふふ、それでは再生しますよ。ああ、その前になにか飲み物とお菓子でも用意しましょうか。」
先輩「……ふふ、では、お手を拝借。ただ並んで観ているだけというのも味気ないですからね。」
先輩「少しでも雰囲気が出るように、手を……握っていてはくれませんか?」
先輩「なにかこう、○○さんを楽しませるようなものといったような類はご用意していないのですよね。」
先輩「……すみません。後先考えず、○○さんを引き止めてしまって。なんだか、少々焦ってしまっていたようです。」
先輩「…………あ。そういえば、先日DVDを購入したんです。といっても、私個人の趣味で、○○さんの好みに合うかどうかは分かりませんが…。」
先輩「え?ああ、ゴッドファーザーです。とりあえず、パート1だけ。」
先輩「……え?ですから、ゴッドファーザーです。」
先輩「……ああ、まあ、そうですよね。決して二人で観るような、ましてや若い男女が観るようなものでは、ありませんよね。すみません、忘れてください。」
先輩「……え、観てくださるのですか?いや、でも○○さんの趣味には……」
先輩「…………ああ、まったく…。」
先輩「○○さんは、本当にいい人ですね。私に気を遣って、そのようなことを言ってくださるなんて。」
先輩「……本気で、好きになってしまいますよ?」
先輩「まあ、男女の仲が長続きするには趣味趣向の共有が不可欠と聞きますし、もし私たちがそういう仲になったときのために、いいかもしれませんね。」
先輩「ふふ、それでは再生しますよ。ああ、その前になにか飲み物とお菓子でも用意しましょうか。」
先輩「……ふふ、では、お手を拝借。ただ並んで観ているだけというのも味気ないですからね。」
先輩「少しでも雰囲気が出るように、手を……握っていてはくれませんか?」
29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/31(木) 03:14:51.904 ID:ZBsYncyM0.net
先輩「……ふぅ、長時間お疲れ様でした。いやぁ、どうでしたか。」
先輩「ふふ、そう言っていただけると幸いです。いざ観てみると、案外いいものでしょう?」
先輩「ああ、まあ確かに、シチリア島でのシーンが長い気はしますね。それには私も同感です。」
先輩「あと……ああ、いえこれは映画とは直接関係のないことなのですが…。」
先輩「手、ずっと握っていただいて……ありがとうございました。おかげで、こう……内容とはまた違った、ドキドキを味わうことができました。」
先輩「……………。」
先輩「……ああ、時間…。そうですよね、ただでさえ引き止めて、数時間も一緒にいていただいて、夜も更け切ってしまいました。」
先輩「流石に、これ以上引き止めるわけにはいきませんよね。今日は、本当にありがとうございました。その、本当に嬉しかったです。」
先輩「学校では○○さんをはじめ、色々な方とお話することできるのでよいのですが、こうして家に帰ると、誰もいなくて、孤独で、寂しくて。」
先輩「だから、今日は本当に助かりました。それに、来てくださったのがほかでもない○○さんでしたから。ふふ、緊張してしまいました。」
先輩「いや……緊張とは、また違うのかな…。」
先輩「……そうですね。ドキドキ、していました。」
先輩「ふふ、そう言っていただけると幸いです。いざ観てみると、案外いいものでしょう?」
先輩「ああ、まあ確かに、シチリア島でのシーンが長い気はしますね。それには私も同感です。」
先輩「あと……ああ、いえこれは映画とは直接関係のないことなのですが…。」
先輩「手、ずっと握っていただいて……ありがとうございました。おかげで、こう……内容とはまた違った、ドキドキを味わうことができました。」
先輩「……………。」
先輩「……ああ、時間…。そうですよね、ただでさえ引き止めて、数時間も一緒にいていただいて、夜も更け切ってしまいました。」
先輩「流石に、これ以上引き止めるわけにはいきませんよね。今日は、本当にありがとうございました。その、本当に嬉しかったです。」
先輩「学校では○○さんをはじめ、色々な方とお話することできるのでよいのですが、こうして家に帰ると、誰もいなくて、孤独で、寂しくて。」
先輩「だから、今日は本当に助かりました。それに、来てくださったのがほかでもない○○さんでしたから。ふふ、緊張してしまいました。」
先輩「いや……緊張とは、また違うのかな…。」
先輩「……そうですね。ドキドキ、していました。」
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/31(木) 03:28:55.658 ID:ZBsYncyM0.net
先輩「思えば、実家にいた頃も男の子を家に上げたことはありませんでしたし、なんだか新鮮な気持ちでした。」
先輩「それに○○さんは、私にとって、ただの男の子ではありませんから。」
先輩「あはは、酷いなぁ、嘘なんかじゃありませんよ。○○さんは、他の男の子以上に……いえ、比較にならないほど、特別な存在です。」
先輩「……いつもは○○さんに軽口を言ったりして、からかっていたりしますけど……うん、ただ楽しんでるだけではなくって。」
先輩「○○さんが照れてくれたり、わたわたしてくれたりすると、私、ちょっと嬉しくなるんです。」
先輩「○○さんは、少しなりにも私のこと、意識してくれたりしてるのかな、とか、そんな感じで、○○さんの反応で、一喜一憂、してたりするんです。」
先輩「だから……ですから、○○さん。ええと、何が言いたいかというとですね。」
先輩「私は、○○さんのことを、どうしようもなく、意識しているということ、なんです。」
先輩「それに○○さんは、私にとって、ただの男の子ではありませんから。」
先輩「あはは、酷いなぁ、嘘なんかじゃありませんよ。○○さんは、他の男の子以上に……いえ、比較にならないほど、特別な存在です。」
先輩「……いつもは○○さんに軽口を言ったりして、からかっていたりしますけど……うん、ただ楽しんでるだけではなくって。」
先輩「○○さんが照れてくれたり、わたわたしてくれたりすると、私、ちょっと嬉しくなるんです。」
先輩「○○さんは、少しなりにも私のこと、意識してくれたりしてるのかな、とか、そんな感じで、○○さんの反応で、一喜一憂、してたりするんです。」
先輩「だから……ですから、○○さん。ええと、何が言いたいかというとですね。」
先輩「私は、○○さんのことを、どうしようもなく、意識しているということ、なんです。」
40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/31(木) 03:43:57.182 ID:ZBsYncyM0.net
先輩「○○さんのこと、家でも考えたりしてるんです。明日はいつ会えるかなとか、どうやってからかおうかなとか。」
先輩「そうしたら○○さんは、どんな反応をして、私はどんな気持ちになるのかなって、そんなことを考えたりしているんです。」
先輩「ですから……今日、話の流れで○○さんが私の家に来てくれることになって、とても嬉しかったんです。……嬉しかったんですが…」
先輩「反面、絶対にミスができないなって。ここで○○さんに嫌われるようなことがあれば、私は……私は、どうしようかって…。」
先輩「……ふふ。意外でしたか?○○さんは私をどんな人間だと思っているかは、私には分かりませんが……普通に、人並に、悩んだり焦ったりするんです。」
先輩「いつも冷静であろうと心がけてはいますけど……私も、普通の女の子なんですよ。」
先輩「……なんて、少し言い方が傲慢でしたか。ふふ、まだ心拍が落ち着きませんね。まだ、焦ってしまっている。」
先輩「このままでは、私は、○○さんになにをしでかしてしまうか分からない。……そろそろ、お送りしますね。」
先輩「なにも。……なにも、今は言わないで、ください。○○さんの思っている通り、今の私は冷静さを失ってしまっていて、そのうえ○○さんの発する言葉のひとつひとつが、なによりも重く感じてしまえそうです。」
先輩「ですから、お話の続きはまた明日に。……本当に、自分勝手で、申し訳ありません。でも、今にも心臓が破裂してしまいそうだから。」
先輩「明日は、○○さんに、いつものように、笑ってお会いできるように、頑張ります。よければ、映画の話の続きも、明日しましょうね。」
先輩「……ええ、おやすみなさい。気をつけて、お帰りくださいね。」
先輩「そうしたら○○さんは、どんな反応をして、私はどんな気持ちになるのかなって、そんなことを考えたりしているんです。」
先輩「ですから……今日、話の流れで○○さんが私の家に来てくれることになって、とても嬉しかったんです。……嬉しかったんですが…」
先輩「反面、絶対にミスができないなって。ここで○○さんに嫌われるようなことがあれば、私は……私は、どうしようかって…。」
先輩「……ふふ。意外でしたか?○○さんは私をどんな人間だと思っているかは、私には分かりませんが……普通に、人並に、悩んだり焦ったりするんです。」
先輩「いつも冷静であろうと心がけてはいますけど……私も、普通の女の子なんですよ。」
先輩「……なんて、少し言い方が傲慢でしたか。ふふ、まだ心拍が落ち着きませんね。まだ、焦ってしまっている。」
先輩「このままでは、私は、○○さんになにをしでかしてしまうか分からない。……そろそろ、お送りしますね。」
先輩「なにも。……なにも、今は言わないで、ください。○○さんの思っている通り、今の私は冷静さを失ってしまっていて、そのうえ○○さんの発する言葉のひとつひとつが、なによりも重く感じてしまえそうです。」
先輩「ですから、お話の続きはまた明日に。……本当に、自分勝手で、申し訳ありません。でも、今にも心臓が破裂してしまいそうだから。」
先輩「明日は、○○さんに、いつものように、笑ってお会いできるように、頑張ります。よければ、映画の話の続きも、明日しましょうね。」
先輩「……ええ、おやすみなさい。気をつけて、お帰りくださいね。」
42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/31(木) 03:48:07.540 ID:ZBsYncyM0.net
先輩「…………。」
先輩「……はは…。なんだか、馬鹿みたいだな。ひとりで盛り上がって、ひとりで余裕がなくなって…。」
先輩「絶対に……ヘンな人だって、思われただろうな…。」
先輩「……でも、少しだけ……ほんの少しだけだけど、気持ちは伝えられたのかな…。」
先輩「…………うぅーっ……!」
先輩「私は……明日○○くんにどんな顔で会えばいいんだぁーっ…!!」
先輩「…………。」
先輩「……お風呂入って、寝よう…。」
先輩「……はは…。なんだか、馬鹿みたいだな。ひとりで盛り上がって、ひとりで余裕がなくなって…。」
先輩「絶対に……ヘンな人だって、思われただろうな…。」
先輩「……でも、少しだけ……ほんの少しだけだけど、気持ちは伝えられたのかな…。」
先輩「…………うぅーっ……!」
先輩「私は……明日○○くんにどんな顔で会えばいいんだぁーっ…!!」
先輩「…………。」
先輩「……お風呂入って、寝よう…。」
43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/31(木) 03:48:34.147 ID:ZBsYncyM0.net
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