2: 名無しで叶える物語◆kIKL2t1x★ 2024/08/01(木) 23:55:41 ID:???00
かのん「ねえ、すみれちゃん」

すみれ「何?」

かのん「すみれちゃんの指って、きれいだよね」

すみれ「何よいきなり…」

かのん「いや~、すらっとしてて。お手入れもされてそうだし…」

すみれ「当たり前でしょ。ショーウビジネスの世界では見た目が非常に重要なのよ。指だって、結構見られるんだからおろそかにできないのよ」

かのん「へぇ~。ねえねえ、すみれちゃん」

すみれ「その何か企んでいそうな目は何?」

3: 名無しで叶える物語◆kIKL2t1x★ 2024/08/01(木) 23:56:17 ID:???00
かのん「ひっど~い。私そんなに企んでたことないのに」

すみれ「でもあんたの言い方ってそう聞こえるのよ…」

かのん「すみれちゃん、ひどい…」

すみれ「で、何を言いかけたわけ?」

かのん「すみれちゃんの指、私に触らせてほしいな~って」

すみれ「はあ?//何を言っているのよ…」

かのん「そんなに引かなくてもいいじゃんっ」

すみれ「あんたが訳の分からないことを言うからでしょ…」

4: 名無しで叶える物語◆kIKL2t1x★ 2024/08/01(木) 23:58:05 ID:???00
かのん「訳わからない?私、訳わからないの?」

すみれ「訳わからないわよ…」

かのん「が~ん」ショボン

すみれ「そんなあからさまに落ち込まないでよ…」

かのん「じゃあ、指、触らせてくれる?」

すみれ「なんでそうなるのよ…」

かのん「…」

すみれ「分かったわよっ。その、少しだけよ?//」

かのん「わ~い。さっすがすみれちゃん。照れちゃってるところも可愛い~」

すみれ「かのん?」ジロッ

かのん「あはは、ごめん。じゃあ、早速失礼しま~す」サワサワ

5: 名無しで叶える物語◆kIKL2t1x★ 2024/08/01(木) 23:59:16 ID:???00
すみれ「…」

かのん「おぉ~」キラキラ

すみれ「…」

かのん「…」

すみれ「…」

かのん「…」

6: 名無しで叶える物語◆kIKL2t1x★ 2024/08/02(金) 00:00:28 ID:???00
すみれ「黙って触られてると恥ずかしくなるんだけど////」

かのん「」サワサワ

すみれ「で、どうなの?」

かのん「どうって??」

すみれ「私の指よ!もうっ恥ずかしいから言わせないでよ」

かのん「あ~」

すみれ「…」

かのん「うん」

すみれ「…」

かのん「ふむ」

すみれ「何か言いなさいよ、何か」

かのん「いや~。さすがすみれちゃんの指だな~って」

すみれ「何よそれ…」

かのん「何か、こう、きれいな見た目の通り、すべすべでいい触り心地というか。あ、手もすべすべでいい感じだな~」サワサワ

すみれ「ちょっと//もう終わりよ//」スッ

かのん「え~~~~」

7: 名無しで叶える物語◆kIKL2t1x★ 2024/08/02(金) 00:01:45 ID:???00
すみれ「そんな顔してもだめ。終わりったら終わりよ//」

かのん「な゛ん゛て゛え゛~」

すみれ「そんな風にじっくり評論されたら、恥ずかしいの//」

かのん「そうかな?」

すみれ「そうなの」

かのん「う~ん。まあいいや。すみれちゃんの指をたっぷり堪能できたし」

すみれ「あんたの言い方もいやらしいわね」

かのん「そうかな?」

すみれ「というか、あんたが言うといやらしく聞こえる、が正しいわね」

かのん「すみれちゃんさっきから意地悪~」

すみれ「ふふふっ」

かのん「何その笑顔?」

すみれ「私が恥ずかしい思いをした仕返しよっ」

かのん「…」

すみれ「かのん?」

かのん「そうだ、すみれちゃん」

すみれ「はいはい。また何か企んでいるのね」

8: 名無しで叶える物語◆kIKL2t1x★ 2024/08/02(金) 00:02:31 ID:???00
かのん「企んでないからっ!」

すみれ「じゃあ、何?」

かのん「今度はさ、私の指、触ってみない?」

すみれ「何を言っているのよあんた…」

かのん「そんなジトっとした目で見ないで!すみれちゃんの指を触らせてくれたお礼に、私の指を触らせてあげる!ね?それでお互い様でしょ?」

すみれ「よく分からないけど、かのんがそんなに言うなら触らせてもらうわね」

サワサワ

9: 名無しで叶える物語◆kIKL2t1x★ 2024/08/02(金) 00:03:14 ID:???00
すみれ「…」

かのん「ちょっと、何か言ってよ//恥ずかしいじゃん//」

すみれ「あんたがさっき私にやってたことなんだけど…」

すみれ「でも、そうね。かのんの指も、意外と触り心地いいわね」

かのん「意外と??」

すみれ「まあ私はなんとなくそんな感じはしてたけどね」

かのん「?」

すみれ「あんたも結構お肌とか気を使うタイプだと思っているし」

かのん「すみれちゃん…」

10: 名無しで叶える物語◆kIKL2t1x★ 2024/08/02(金) 00:03:59 ID:???00
すみれ「何?」

かのん「これ、意外と恥ずかしいね//」

すみれ「だからさっきからそう言っているでしょうが~」

かのん「ごめんって」

すみれ「でも…」

かのん「?」

すみれ(かのんとこうしてじゃれ合うのも悪い気はしないわね)

すみれ「何でもないわ」

かのん「何?言ってよ。気になるじゃんっ」

すみれ「何でもないったら何でもないわよ。ほら、そろそろ部活行くわよ。もうみんな待ってるかもしれないわ」

かのん「あ~待ってよすみれちゃ~ん」







おしまい

引用元: SS すみれちゃんの指が大好きなかのんちゃんのお話