梨子「おい」


善子「ついしちゃった」


梨子「つい？」


善子「うん」


梨子「どうして？」


善子「わかんない」


梨子「どーうーしーてー」ﾑﾆｰｯ


善子「いひゃいいひゃい」

梨子「どうしてですか」


善子「かまってほしかった」


梨子「もうおやすみしたでしょ」


善子「梨子好き」


梨子「ごまかすなコラ」

善子「ちゅーの秘密のやつしたい」


梨子「え？」


善子「ちゅーの秘密のやつ」


梨子「なにそれ」


善子「えー、リリー前にしてくれたもん」


梨子「...」


善子「忘れた？」


梨子「ぜんぜんわかんない」


善子「やったげる」


梨子「うん」

善子「ぎゅー♪」ｷﾞｭｯ


梨子「うごっ」


善子「んっ」ﾁｭｯ


梨子「うわっ」


善子「まずはおでこちゅーしてー、そんでそんでー」


梨子「まだするの」


善子「...」ﾓｿﾞﾓｿﾞ


梨子「？」

善子 ﾓｿﾞﾓｿﾞ


梨子「ひゃんっ！？」ﾋﾞｸｯ


善子「えへへー、おへそちゅー！」


梨子「もぉびっくりする！」


善子「そして最後に～」


ﾋﾟﾄｯ


善子「んっ...」ﾁｭｯ


梨子「んんっ」


善子「...っはぁ」


梨子「...」

善子「お口ちゅーでしたー♪」


梨子「...」


善子「それでそれで、手貸して」


梨子「うん」ﾎﾟﾝｯ


善子「にぎってして」ﾆｷﾞｯ


梨子「うん」ﾆｷﾞｯ


善子「二人だけの秘密ね♪、」ﾆｺｯ


善子「ってやるやつ！」


梨子「なにこれ」

善子「前はリリーが私にやってくれたもん！それ真似したの！」


梨子「うそだぁー」


善子「してたよ？」


梨子「よっちゃんのただの妄想ではなく？」


善子「ちーがーうー！」


梨子「えー、寝ぼけてたのかな」


善子「もっかいしてほしいなぁ」


梨子「やだよ、おばかみたいだし」


善子「ひどい！」

梨子「はいはい、もう寝るのー」


善子「してほしいーしてほしいー！！」


梨子「さっきまで散々いちゃこらしてたでしょ」


善子「これもしてほしくなった」


梨子「よくばり」


善子「うん」


梨子「うんじゃなくて」


善子「けちだ、けちんぼなしこだ」


梨子「...」

善子「...」


梨子「...」


善子「？、...リリー」


梨子「...」ｽｰｽｰ


善子「ちょ、やだ！寝ないで！おいてかないでー！」ﾕｻﾕｻ


梨子「んー...」ｸﾙｯ


善子「そっちむくなー！」


梨子「もぉ...ほんと寝るって」ｺｼｺｼ

善子「目さえちゃったんだもん」


梨子「なら一人で起きてれば」ｳﾄｳﾄ


善子「リリーも巻き添えにします」


梨子「えー」


善子「眠れないこのままじゃ」


梨子「私はどうしたらいいの」

善子「一緒にゲームする」


梨子「やだよ...こんな時間に」


善子「なら悪魔召喚の儀式しよ、久しぶり」


梨子「もっとやだ」


善子「ワガママだなぁ」


梨子「あ？」


善子「...」


梨子「...」


善子「散歩」ﾎﾞｿｯ


梨子「え？」

善子「夜の散歩！どうどう？」


梨子「めんどくさい」


善子「なら一人で行ってくるもん」


梨子「はいはい、いってらっしゃい」ｸﾙｯ


善子「えー」


梨子「...」


善子「一緒に来てくれないの？」


梨子「私は眠いので」ﾌﾘﾌﾘ


善子「ちぇー...」


梨子「...」

善子「ちらっ、ちらっ」


梨子「うざっ」


善子「ねっ、一緒にいこ？お姉ちゃんお願い♪」


梨子「あーもぉわかった、...鬱陶しい妹だ」


善子「やった！」


梨子「どこまでいくの？」


善子「コンビニでアイス買う！」


梨子「よっちゃんのおごりね」

善子「妹にたかるなんてとんでもないお姉ちゃんだ」


梨子「やっぱ私お留守番する」


善子「おごるからー！」


梨子「行くよほら」


善子「よっしゃー！」


梨子「もぉ」ｸｽｯ

-----
---
-


ﾃｸﾃｸﾃｸ


善子「～♪」


梨子「すごいご機嫌だね」


善子「こんな夜中に散歩なんてワクワクじゃない」


梨子「いつもこういうことしてるわけじゃないよねまさか」


善子「今日は特別、リリーと一緒だから！」


梨子「さいですか」


善子「ひとりぼっちの深夜徘徊は危ないもん」


梨子「私が居ても同じだよ、襲われたらひとたまりもない」


善子「そんなことない」


梨子「そんなことあります」

善子「リリーを犠牲に私だけでも逃げる」


梨子「なんてやつだ」


善子「ふふーん」ﾄﾞﾔｯ


ﾆｷﾞｯ


善子「手...繋いでくれるの？」


梨子「うん...私はよっちゃんを巻き込んでやるの、絶対逃がさない」ﾆｺｯ


善子「なんてやつだ」


梨子「ふふっ」

善子「ねっねっ」


梨子「なに？」


善子「楽しい？」


梨子「よっちゃんは楽しそうだね」


善子「とても！」


梨子「お姉ちゃんは全然楽しくない、眠い」


善子「がーん」


梨子「もっとお話しして、恋人が退屈してるよ？」

善子「面白いお話は売り切れ中」


梨子「品切れのお店に興味ないです、お客さんは帰ります」


善子「だめでーす、手繋いでるから逃がしませぬ」


梨子「繋がなきゃよかった」


善子「嬉しいくせに」


梨子「嬉しくない」


善子「ほんとは？」


梨子「嬉しくない」


善子「素直じゃないなー」


梨子「よっちゃんは？」

善子「嬉しい、とても！」


梨子「素直だなー、素直すぎ」


善子「えへへー」ﾆｺｯ


梨子「ふふっ」


善子「んでんで、ほんとのほんとは？」


梨子「嬉しいよ、こんにゃろ！」ﾆｷﾞｷﾞ


善子「あははは！いたいー！」


梨子「よっちゃんを逃がさないために鍛えた握力なのです」


善子「まじか」

梨子「どうしてだろ、...なぜか私って、か弱いイメージ持たれてるんだよねぇみんなから」


善子「こんなにむきむきなしこなのにね」


梨子「あ？」


善子「堕天使じょーく」


梨子「そこらの女子高生並みにはあるのに、よっちゃんよりか力持ちだと思うよ」


善子「都会もんは貧弱ってことよ、イメージ」


梨子「そうなのかなぁ」


善子「あとねー、リリーはちょっといいとこのお嬢さんって感じだからねー」


梨子「鞠莉さんでしょそれ」


善子「でもあの人は強そう、...果南に鍛えられてそう」


梨子「...わかる」

善子「私の夢はねー、いつの日かリリーを倒すこと」


梨子「夢で終わるね」


善子「ふんっ、リリーなんてペキッ！ってやってプチッ！ってやってやるのよいずれ」


梨子「それは楽しみ」ｸｽｯ


善子「笑ってられるのも今のうち」


梨子「ほら、わけわかんないこと言ってないで、コンビニ着いたよ」


善子「アイスアイスー！」ﾃｸﾃｸ


ｳｨｰﾝ


梨子「おばかだなぁ...そういうとこが可愛いんだけど」

-----
---
-


善子「ふぅ、とうちゃーく！」


梨子「やっとおやすみできる...」ｸﾞﾃﾞｰﾝ


善子「ふふふ、なしこが寝てる間に２つとも食べてやるのです...ヨハネったらまるで悪魔ね」ｸｸｸ


梨子「そしたら、私はよっちゃんを喰ってやるから、覚悟しといてね」


善子「悪魔だ...」ﾎﾞｿｯ


梨子「アイス、食べてから寝るの？」


善子「はんぶんこ！半分こする！」


梨子「あー、うん、いいけど」


善子「私のソーダアイス片方謙譲致すので、リリーの雪見大福の片割れをいただくでござる」

梨子「それじゃ、今夜はソーダアイスだけにして、雪見は明日にしよっか」


善子「なしこ天才」


梨子「まぁね」ﾄﾞﾔｯ


善子「あはは、変な顔」


梨子「明日の朝、よっちゃんの分の雪見なくなってたらごめんね？」


善子「ごめんなさい」


梨子「とっとと分けて」ｷﾞﾛｯ


善子「ひっ」ﾋﾞｸｯ

梨子「ちゃんと半分にできるそれ？」


善子「任せろーい！こんなん堕天使からしたら朝飯前よ！」


梨子「夜中なんだけど」


善子「んぐぬぬぬ」ｿｰｯ


ｼｬｷｯ


善子「...」


梨子「へたくそ」


善子「うぅ...」ｼｭﾝ

梨子「わたしこっちね」ﾋｮｲ


善子「え、少ない方でいいの？」


梨子「お姉さんだからね、仕方なーく」ﾊﾑｯ


善子「んー」


梨子「ほら、溶ける前に食べちゃお」ﾊﾑﾊﾑ


善子「...」


梨子「んーっ、冷たい」


善子「リリー」


梨子「んー？」ﾊﾑﾊﾑ


ﾋﾟﾄｯ

梨子「どうしたの、こんなくっついて」


善子「怒らないでね？」


梨子「？」


善子「はむっ」ｼｬｷ


ｸﾞｲｯ


梨子「うわっ！？」ﾖﾛｯ

善子「んっ」ﾁｭｯ


梨子「んんんっ！？」


善子「ちゅっ...ん、...っはぁ」


梨子「んん...、なっ、なにするの！！」


善子「えへへー、口移し♪」


梨子「ちょっぷ！」ﾍﾟｼｯ


善子「あだっ！！」


梨子「おばか！」

善子「怒らないでって言ったじゃん！」


梨子「びっくりするでしょうが！」


善子「多い分はちゃんと半分こしたかったの！！」


梨子「やり方！口移しじゃなくていいでしょ！！」


善子「やってみたかったんだもん！ドキドキしたくせに！」


梨子「してない！」


善子「私はしたの！」


梨子「知らないよそんなこと！」


善子「むぅ...」ﾑｽｯ


梨子「なんでよっちゃんが拗ねてるの」

善子「すいませんでしたー、ヨハネが勝手なことしましたー」ﾊﾑﾊﾑ


梨子「はぁ...もぉ」


善子「すごいドキドキだったのに」ﾎﾞｿﾎﾞｿ


梨子「...」


善子「...」ﾊﾑﾊﾑ


梨子「...」


善子「ん...ごちそうさまでした」


梨子「よっちゃんよっちゃん」ﾂﾝﾂﾝ


善子「なに？」

梨子「私の、あと少し残ってる」


善子「それが？」


梨子「しよっか、...半分こ」


善子「...」


梨子「ね？」ﾆｺｯ


善子「でもリリー嫌そうだった」


梨子「突然でビックリしたの、さっきのは」


善子「驚きというスパイスを加えてみました」


梨子「アイスにスパイスはいりません」


善子「えー」

梨子「ほら、して？」


善子「リリーからしてほしい」


梨子「もぉ、仕方ないなぁ」


善子「うん、お姉ちゃんだから妹のお願いはきかないと」ﾆｺﾆｺ


梨子「なんてやつだ...ほら、もっと寄って」


善子「ん」


梨子「はむっ」ｼｬｷ


善子「するほうはドキドキするでしょ？」


梨子「...」ｺｸｯ


ﾁｭｯ

梨子「ちゅる...っはぁ」


善子「んっ...ちゅっ...はぁ」


梨子「ふふっ、すごいどきどきだね、これ」


善子「ん...///」


梨子「なに照れてるの」


善子「うっさい！」


梨子「さーてと、散歩もしたしアイスも食べたしよっちゃんのワガママもきいたし」


善子「...」


梨子「ほんともう寝ますよ」

善子「んーんー」ｸﾞｲｸﾞｲ


梨子「ん？」


善子「つづき」


梨子「は？」


善子「ちゅーのつづき...したい」ﾎﾞｿﾎﾞｿ


梨子「...」


善子「...だめ？」


梨子「うん、だめっ」ﾆｺｯ


善子「やーだー！するのするの！」


梨子「寝る！もう絶対寝る！」ﾎﾞｽﾝｯ

善子「あーそゆことする！それ私のベッド！してくれないなら床に寝なさいー！」


梨子「つーん聞こえませーん、あーあーあー！！」


善子「こんにゃろー！！」ﾎﾞｽﾝｯ


梨子「ぎゃぁあああ！！なにするのスケベ堕天使！！」ﾊﾟｼﾝｯ


善子「い、いたいぃ...」ｳﾙｳﾙ


梨子「ふんっ」


善子「絶対本気...今のぱしんって絶対本気だったぁ...ぐすっ」


梨子「ほら、お布団入って」ﾊﾞｻｯ


善子「うぅ」

梨子「電気のリモコン...あった」ﾋﾟｯ


善子「夕方にして！」


梨子「いや」


善子「真っ暗やだ！リリーの顔見えないー！」


梨子「もう目つぶるんだからどーでもいいでしょ！」


善子「よくない！夜中にリリーが逃げてないか監視するので！」


梨子「うるっさ...あーもぉわかったよ」ﾋﾟｯ


善子「えへへ...さすがリトルデーモン首席」


梨子「...」ｷﾞｭｩｩｩｩｩｳｳｳｳ


善子「うごごごご！！」

梨子「よっちゃんもぎゅってして」


善子「ん...」ｷﾞｭｯ


梨子「これなら、監視しなくても逃げ出さないでしょ」


善子「天才、リリー天才なのでは」


梨子「よっちゃんはおばかだけどね」


善子「なにおー！」


梨子「んっ」ﾁｭｯ


善子「んん...ふぁぁあ」ﾄﾛｰﾝ

梨子「ふふっ、...いいこいいこ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


善子「ん」ｽﾘｽﾘ


梨子「おやすみ、もうできるね？」


善子「...」


梨子「返事は」


善子「んっ」ｸﾞｲｸﾞｲ


梨子「？」


善子「リリーのここ、ドキドキってうるさい...寝れないかも」


梨子「誰のせいだと思ってるの」

善子「えへへー」


梨子「えへへじゃない」


善子「リリーは寝れるの？」


梨子「ぐーぐー」


善子「おなかの音？」


梨子「そうかも...よっちゃんのこと食べていい？」


善子「だめー」


梨子「いただきまーす」ｷﾞｭｩｩｩｩｳ


善子「ぎゃあああああああ！！」

梨子「この鬱陶しい腕から食べてやろうかなぁ」


善子「おいしくないです！ヨハネは梨子と違って骨しかないので！！」


梨子「どういう意味？」


善子「え」


梨子「ねぇ、今のどういう意味」ﾆｷﾞｷﾞ


善子「うごごごごごご！！」


梨子「はむっ...がじがじがじ」


善子「うぎゃああああははははは！歯型つく歯形！！」


梨子「ぺっ、まずい」


善子「ひどい！！」

梨子「おなかいっぱいになったから、ほんとに寝る、冬眠です」


善子「熊さんだ」


梨子「堕天使さんも一緒に寝ましょ？」


善子「えー」


梨子「じゃないとまた食べるよ」


善子「寝ます！」


梨子「ん」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ


善子「んー」ｷﾞｭｯ


梨子「...」

善子「...」


梨子「あれ、また今度したげるから」


善子「、...なにを？」


梨子「ちゅーの秘密のやつ、...だっけ？」


善子「あっ、忘れてた！」


梨子「言わなきゃよかった」


善子「約束ね！」


梨子「うん、約束」

善子「ほんとは今してほしい」


梨子「だめ」


善子「どうして？」


梨子「...」


善子「？」


梨子「寝れなくなるもん...ドキドキして」


ｷﾞｭｯ


おわり