1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/24(土) 22:32:50.242 ID:INCFZKVF0.net
この世は老いも若きも男も女も

心の淋しい人ばかり。

そんな皆様のココロのスキマを、お埋めします。

いいえ、お金は一銭も頂きません。

お客様が満足されたら

それが何よりの報酬で御座います。

さて、今日のお客様は・・・。

金野 当美 (かねの あてみ) 27歳 主婦

~相続主婦~

3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/24(土) 22:38:01.062 ID:INCFZKVF0.net
老人ホーム

夫「おい!当美はいつ会いに来るかわかるかね?もう1ヶ月も会いにこないのでなあ」

介護士「どうやら生活が忙しいようで...」

夫「心配だ。電話をかけよう」

ジリリリリリリジリリリリリリ

金野「フンフンフーンお買い物は楽しいわ~」

金野「あら電話?チッ老人ホームからかよ。無視無視」

7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/24(土) 22:44:45.888 ID:INCFZKVF0.net
喪黒「おや?どうしたんですか?電話出ないんですか?」

金野「出るわけないでしょ!って誰ですかアナタ?」

喪黒「私こういう者です」

金野「心のスキマお埋めします?喪黒福造?」

喪黒「私ボランティアで活動しているセールスマンです。」

金野「あらっ!セールスマンさんなんですね。どのような物を売ってるんですか?」

金野「お金ならいくらでもありますわ。全部旦那のお金ですけどね」

喪黒「一体旦那さんはどんなご職業を?」

金野「医者だったのでかなり稼いでいましたわ。今はしてないけど!老人ホームに預けちゃったから!」

10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/24(土) 22:53:37.367 ID:INCFZKVF0.net
喪黒「老人ホームに預けるということはご老人なんですか?かなり歳が離れてる旦那さんですね」

金野「どうやら前の奥さんが早く死んでしまったみたいでね。私と同い年の娘がいるんですのよ」

金野「あの人。私が少し色仕掛けをしただけですぐ私の事を好きになっちゃったみたいなんです」

喪黒「とりあえず立ち話もなんですからあそこに行きましょう」

魔の巣

金野「さっき言った娘のことで悩みごとがあって...」

喪黒「ほうほう悩みとは?」

13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/24(土) 23:01:14.433 ID:INCFZKVF0.net
金野「貯金もたくさんあるし土地とか別荘とかをかなり持ってるので遺産がものすごくあるの。」

金野「でも娘がいるせいで私が全て手に入れられないのですわ!」

金野「あの娘がいるせいで...」

喪黒「わかりました。あなたの悩みを解決してごらんにいれましょう」

喪黒「この保険を使ってください」

金野「相続保険...?」

喪黒「今なら無料で入ることができます。その保険に加入すると必ず遺産全てをアナタが手に入れる事ができるのです!」

金野「素晴らしい!!!!入りますわ!!!!」

喪黒「しかし条件があります。旦那さんに一週間に一度会いにいかなくてはなりません」

金野「そんなの簡単ですわ!」

14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/24(土) 23:07:57.867 ID:INCFZKVF0.net
一週間後

金野「あっ!!そういえば夫の老人ホームに行くの忘れちゃった!」

金野「あの保険大丈夫かしら...」

金野「でも監視とかをしてるわけないし大丈夫でしょ!」

金野「さぁて今日も楽しくお買い物しましょ!」

ジリリリリリリ

金野「また老人ホームからか!出るわけねーじゃん」

喪黒「おや?でないのですか?」

金野「出るわけないでしょ!って喪黒さん!?」

喪黒「金野さん。約束を破りましたね」

金野「そっそれは...」

喪黒「あなたの今までの生活はもう取り戻せません」

喪黒「ドォォォォォォォン」

金野「うわああああああああああああ」

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16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/24(土) 23:21:18.287 ID:INCFZKVF0.net
老人ホーム

金野「えへっ...あ...う」モグモグ

介護士「何食べてるんですか!!それ自分の便ですよ!」

金野「ひさしぶりぃさよこぉ!」

介護士「さよこって誰ですか?私は違いますよ」

金野「でへへ...ひひひ...」

介護士「とりあえず自分の部屋に戻ってください...」

金野「なにいってんの!ここがぁ私の部屋よぉ!」

介護士「ここは廊下ですよ。部屋ですらありません」

金野「なんなのっ!うるさいわね!」ベシッ

介護士「痛いっ!やめてください」

金野「ひひひ...ふふふ...」

喪黒「介護する人もあんな風じゃ大変ですなぁ」

喪黒「どんなに良い人生を送ってもボケてしまっては全てが無駄になるなんて悲しい事ですね」

オーッホッホッホッホッ

引用元: 喪黒福造「かなり歳が離れてる旦那さんですね」