1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/09/10(日) 04:46:28.575 ID:Y8uTYULJ0.net
魔女さん「ぐすっ………たいへんなんです…………うぅ(泣)」ギュウ

俺「ど、どうしたの、お腹いたいの、」

魔女さん「……ん、ふふ、ちがいますよぉ…………ふふ、俺さん、過保護ですね…………w」

俺「…………で、どしたの」

魔女さん「はい…………実は、その、本をなくしてしまって、」

俺「え゛、なんで家の中にいてものを失くすの、探したの、魔女さんの部屋そんなに散らかってないでしょう」

魔女さん「うぅ……そうじゃなくてですね、わたしの魔術書です、いつもは封印して別次元に保管してるんですけれど、そこからなくなってて、」

俺「あ、そうですか………それで、前にしまったときは」

魔女さん「ちゃんと鍵もして、罠仕掛けなんかもしてあったんですが………」

俺「……………」

3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/09/10(日) 04:50:04.058 ID:Y8uTYULJ0.net
俺「…………ちなみにその本は俺にみせてくれたことあるの」

魔女さん「え、あ、はい、おでかけのときは持ち歩きますからね。鞄に入れているので、俺さんもみたことあると思います」

俺「あんまり覚えてないので見た目とか教えてください」

魔女さん「あ、はい、いいですけど、…………俺さん、心当たりがあるんですか…………?」ウタガイノマナザシ

俺「いやいや、俺みたいな凡人が大魔道士こと魔女さんの大切なものをどうにかなんて物理的に無理でしょうwwwww」チラッ

魔女さん「……………」

4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/09/10(日) 04:52:19.244 ID:Y8uTYULJ0.net
魔女さん「そうですね、外見はぼろぼろの本で、おおきさはこれくらい、厚さはこれくらいです、」

魔女さん「表紙にはわたしの名前で封印の紋がありますね、あと魔術の鎖でロックがかかって開かないようになってます」

俺「そんなのがそこらに置いてあったら魔女さんに言いますし…………」

魔女さん「そうですよねー」

5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/09/10(日) 04:55:02.472 ID:Y8uTYULJ0.net
俺「…………ほかに特徴は」

魔女さん「んー…………、あっ!そうでした、このまえ仕舞うときに…………」

俺「…………(嫌な予感)」

魔女さん「これまでにない高次の封印術式を試したんです。だからぜったいに破らないとおもうのですが」

俺「その新しい術というのをくわしく(食い気味」

魔女さん「え、俺さん、もしかして魔術に興味がでてきましたかー?♪」

俺「いいから」

6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/09/10(日) 04:58:23.631 ID:Y8uTYULJ0.net
魔女さん「ふふ…………こんどのはすごいんですよ、旧来の保護呪文は基本的に防壁です。つまり物理的、あるいは魔術による破壊工作から保護するための強力な結界を生成するものでした。」

魔女さん「しかしわたしは新たなアプローチにより実装されたまったくあたらしい術式を完成させたのです!すなわち認識阻害に基づく干渉の拒否を高次高精度でアクティブかつダイナミックに行うリアクティブな障壁としてn」

俺「もうおなかいっぱいです具体的におねがいします」

魔女さん「」

7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/09/10(日) 05:01:45.807 ID:Y8uTYULJ0.net
魔女さん「………こほん、つまるところカモフラージュというやつですよ俺さん。俺さんはそこらへんに落ちてる  本にいくらの価値があるとおもいますか。」

俺「こら魔女さん女の子がそういうこと言うもんじゃありません」

魔女さん「そうですね一銭の価値もありませんもちろん男子中学生にとってはという話では事情がかわりますけれど、」

俺「その話題必要だったんですかね」

魔女さん「逆に言えば、価値のある本がまさかそこらへんに落ちてる雨で濡れて小汚い使用済みのアダルト雑誌みたいな見た目をしてるはずがない、みんなそう思うはずです」

俺「…………(お?雲行きがあやしいぞ…………?)」

8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/09/10(日) 05:02:41.257 ID:Y8uTYULJ0.net
魔女さん「ふふふ」

俺「……………というと」

魔女さん「要するに  本に偽装したわけですね。あ、俺さん好みの内容ですから俺さんに見られても平気というわけです」

俺「」

9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/09/10(日) 05:04:32.178 ID:Y8uTYULJ0.net
俺「……………で、その大魔導書もとい  本をどうやって置いといたんですか」

魔女さん「よくぞ聞いてくれましたここからが本題です小汚い猥褻図書が食卓においてあるはずはありません場所が肝心ですすなわち場所が今回の鍵です」

俺「いちいち言い方変えないでいいしもうすこしマシなのなかったのかよ…………」

10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/09/10(日) 05:05:50.869 ID:Y8uTYULJ0.net
魔女さん「ふふ…………どこにおいたと思いますか………?」

俺「…………(いやまてよ投棄されたような小汚い  本………俺好みの…………最近どここかで………)」

12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/09/10(日) 05:10:34.446 ID:Y8uTYULJ0.net
俺「…………ちなみに魔女さん、さっき罠をしかけたと言いましたが、どのようなものなのでしょうか」

魔女さん「え、ちょっと俺さん話題をそらさないd」

俺「…………思い当たることがあるんだよ」

魔女さん「!………、罠は、盗もうとした人が致命的なダメージを受ける仕掛けです」

俺「………具体的に」

魔女さん「…………目の前にある欲望の底なし沼にして源泉ことわたしの魔術書が、燃えます」

俺「も、もえちゃ駄目でしょ!、魔女さん、」

魔女さん「いえいえほんとに燃えるわけじゃありません言いましたよねすべてはカモフラージュ、欲しがる人は大慌てでどうにか火を消そうとするに決まってます。そこが罠です。」

俺「……………」

魔女さん「幻覚の炎は盗人には、物理的に燃え移ります」

13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/09/10(日) 05:15:52.493 ID:Y8uTYULJ0.net
俺「……………では最後に置き場所について」

魔女さん「ええもちろんそれが重要です。ここではりありてぃを追求するためにテレポーテーションの術を用いて街中の投棄された卑猥画集とランダムに交換することでその配置を行います。」

俺「……………それはすぐにできるの」

魔女さん「いえいえわりと高度な魔術ですからね触媒を用いなければまる一日かかるかもしれません」

俺「触媒…………?」

魔女さん「はい。そうですね、この場合は箱みたいなものが都合がいいとされます」

俺「………………ちなみに魔女さんがこのまえ使ったのは」

魔女さん「え、あ、はい、うちの電子レンジですが」

俺「」

俺「」

俺「」

14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/09/10(日) 05:20:35.549 ID:Y8uTYULJ0.net
俺「……………魔女さん」ガシッ

魔女さん「?、なんでしょう、ふふ、わたしといちゃつきたくなっちゃいましたか…………?♥」

俺「っっっっっっっっっったく魔女さんまじほんとそういうの冗談抜きでやめてくださいっっっっこのまえ電子レンジに腐った  本みたいなのが入っててまじ頭おかしくなって幻覚見てるのかと思って
ともかく取り出そうとしたらいきなり火がついて燃え移りそうでびびって消化器部屋中にぶちまけてえらいことになったんですよていうかテレポーテーションできてないじゃないですか確認というか片付けとかちゃんとしてくださいというか、」

魔女さん「え、え、」オロオロ

俺「………………それこのまえの可燃で出しちゃいました」

魔女さん「」

魔女さん「」

魔女さん「」

16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/09/10(日) 05:27:20.790 ID:Y8uTYULJ0.net
魔女さん「ななななななんで捨てちゃうんですか大切で貴重で重要な唯一無二の品ですよなんでそれをやすやすとゴミにぽいできちゃうんですか信じられません
俺さんはもっと物事の分別と価値判断ができる素敵で優しくてかっこよくてわたしのこと大好きでわたしのこと一日中考えてくれてる人だと思ってました!!!!!(泣)」

俺「だ、だ、だから  本なんかに化かしとくから価値の判断なんかつくもんもつかなかったつってんだよこのぽんこつ魔女!!!だいたい  本てなんだよ発送おかしいだろ大切な本なら寝るときもパジャマの中入れてムギュウってしてなさい
俺も魔女さんはもうすこしまじめでおしとやかで良い子でかわいくてちょろいけど生意気でそこが愛おしくて照れ屋さんで寂しがりやなのにつんつんしたりかまってほしそうにしたり気分屋でしょうもない素敵な魔女さんかと思ってました!!!!(泣)」

魔女さん「」

俺「」

17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/09/10(日) 05:37:33.925 ID:Y8uTYULJ0.net


俺「………………」チラッ

魔女さん「…………」チラッ

俺「!」

魔女さん「!…………」チラッチラッ

俺「…………あ、あの、魔女さん、」チラッ

魔女さん「は、はい…………」チラッ

俺「その…………ちょっと、言い過ぎました、あと、捨てちゃったのはどう転んでも俺がやったことなので謝ります、ごめんなさい」

魔女さん「え、あ、いえ…………その、わたしも、さすがに今回はあれというか…………人のせいにはできないとおもうので、反省してます、…………その、」

俺「…………?」

魔女さん「…………ご、ごめん、なさい、………」ウルウル

俺「はぁ、魔女さん、泣かないで、」ホッペタツンツン

魔女さん「…………な、なんですか、それ…………///」チラッ

俺「中身、覚えてるならさ、書き写してあたらしいの、作ったりできないかな、魔術のことはぜんぜんわからないけど、手伝うよ」

魔女さん「あ……………はい、その、大事な箇所は、写本もありますし、復元はできなくは、ないですが、けっこうな量で、たいへんなので、手伝って………………いただけるなら、」

俺「うん、手伝うよ。」

魔女さん「………………おねがい、します。」ムギュウ

俺「はーい」ギュウ

魔女さん「……………♥」





…………

転送済み魔術書(  本仕様)「amazarashiはいやじゃー(泣)」


めでたし(?)

引用元: 魔女さん(居候)「うぅ………俺さん………(泣)」俺「えっあっ、魔女さん、どしたの、なんで泣いてるの、」