1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:17:17.77 ID:Upph7630o
黒奈「うん、行きたい」
タプリス「で、ですが...」
タプリス（うう、何を考えているのか分からないです...）
タプリス（しかし悪いかたでは無さそう...なので）
タプリス「分かりました、では次の土曜日に」
黒奈「今日行きたい」
タプリス「き、今日ですか！？突然すぎません！？」
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:19:21.82 ID:Upph7630o
黒奈「なにか...あるの？」
タプリス「いえ、特に用事は...」
黒奈「見られたら恥ずかしいもの...とか」
タプリス「そんなものないですよっ！！」
黒奈「じゃあ大丈夫」
タプリス「ま、まあ...分かりました」
タプリス（...急にどうしたんでしょう）
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:21:42.17 ID:Upph7630o
放課後
黒奈「一緒に帰るの...初めて」
タプリス「えっ？ああ、そうですね」
タプリス（家まで来て、なにが目的なのでしょう...）
黒奈「千咲」
タプリス「はい？」
黒奈「...私のこと、どう思う？」
タプリス「どうって言われましても...悪魔だと思ってますが」
黒奈「」ｼｭﾝ
タプリス（落ち込んだ様子です...）
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:24:32.02 ID:Upph7630o
タプリス「ど、どうかしました？」
黒奈「千咲...驚かないで」
タプリス「な、なんでしょう...」ｺﾞｸﾘ
黒奈「私...悪魔じゃないの」
タプリス「ええええ！？ではあなたは一体っ！？」
黒奈「...実は天使」
タプリス「ってなんですかその嘘は！バレバレですよ！！」
黒奈「やっぱり...分かる？」
タプリス「分かりますよ！私が本物ですから」
黒奈「...冗談」
タプリス「何の冗談ですか...」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:25:54.77 ID:Upph7630o
黒奈「...今日の千咲のお弁当、美味しそうだった」
タプリス「一応バランスには気をつけていますが...それよりあなたのほうが気になりますよ」
黒奈「私の...欲しかったの？」
タプリス「違います！逆ですよ逆！」
黒奈「...なにかおかしかった？」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:27:17.00 ID:Upph7630o
タプリス「もっと様々な食材を使わないと病気になりますよ」
黒奈「料理、よく分からなくて...」
タプリス「なら、私が今度お教えしましょうか？」
黒奈「...いいの？」
タプリス「あなたの体が心配ですので」
黒奈「優しい...ね」
タプリス（...ほんとに、よく分かりません）
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:29:21.90 ID:Upph7630o
タプリスの家
タプリス「どうぞ、お茶です」
黒奈「...お構い無く」ｽﾞｽﾞｰ
タプリス「......」
黒奈「......」
ｼｰﾝ...
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:30:30.75 ID:Upph7630o
黒奈「...部屋、綺麗だね」
タプリス「そうですかね、ありがとうございます」
黒奈「......」
タプリス「......」
ｼｰﾝ...
タプリス（き、気まずいです...)ﾁﾗｯ
黒奈「...！」ﾌﾟｲｯ
タプリス（さっきから目が合いません）
タプリス（...とにかく聞いてみましょう）
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:31:43.46 ID:Upph7630o
タプリス「あの、なにか話したいことがあるのでは？」
黒奈「......」
タプリス「ちょっと黒奈さん、聞いてますか？」
黒奈「...」ｽｸｯ!
タプリス（立ち上がった！？）
ﾃｸﾃｸ...
タプリス（あ、あれ？近づいてきます...）
ﾃｸﾃｸ...ｽﾄﾝ
タプリス（何故隣に！？）
タプリス「い、いきなりなんですかっ！？隣に座って！」
黒奈「...」
ｷﾞｭｯ
タプリス（手を握られた！？)
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:33:23.22 ID:Upph7630o
タプリス「あああの！どーゆーことですかこれはっ！？///」
黒奈「...千咲、驚かないで」
タプリス「な、ななにを...」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
黒奈「私...百合なの」
タプリス「！！？」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:34:54.79 ID:Upph7630o
タプリス「ゆゆ、百合というのはその女性が女性を好きというあの...」
黒奈「...想像のとおり」
タプリス（黒奈さんがまさか...ということは、今日家に来たのも私を好きだから...？）
タプリス「も、もしかして、私を...？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
黒奈「...というのは冗談」
タプリス「分かりづらいですよっ！！」ｽﾞｺｰ
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:35:59.68 ID:Upph7630o
タプリス「ゆゆ、百合というのはその女性が女性を好きというあの...」
黒奈「...想像のとおり」
タプリス（黒奈さんがまさか...ということは、今日家に来たのも私を好きだから...？）
タプリス「も、もしかして、私を...？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
黒奈「...というのは冗談」
タプリス「分かりづらいですよっ！！」ｽﾞｺｰ
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:36:38.09 ID:Upph7630o
黒奈「ほんとは...」
タプリス「ほんとは？」
黒奈「...友達に、なりたくて」
タプリス「と、友達？」
黒奈「千咲は前に、友達にはなれないと言った」
黒奈「私が...悪魔だから」
タプリス「そうです、ね」
黒奈「...でも私は、千咲と仲良くなりたい」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:37:12.62 ID:Upph7630o
タプリス「そ、それは...」
タプリス（だから天使などという嘘を...？)
黒奈「駄目...なのかな」
タプリス「いやっ、そうではなくて！」
黒奈「一緒に居たいと、思うのは」
タプリス「......」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:37:45.29 ID:Upph7630o
タプリス「...そんな」
黒奈「...？」
タプリス「そんなわけ、ないです」
黒奈「えっ...？」
タプリス「誰かの側にいたいと思うのは、きっと普通のことですよ」
黒奈「...うん」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:38:23.69 ID:Upph7630o
タプリス「あの、すいませんでした黒奈さん」
黒奈「どうして...？」
タプリス「私は...私はあなたの気持ちも知らずに、悪魔だからと遠ざけてしまいました」
タプリス「しかし、あなたの言葉で気づきました」
タプリス「悪魔である前に、あなたは黒奈さんという一人の女性です」
黒奈「千咲...」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:38:55.27 ID:Upph7630o
タプリス「ですからなりましょう、友達に」
黒奈「...ほんと？」
タプリス「もちろん！」
黒奈「うれしい...」
タプリス「あれ、今笑いましたか？」ﾆﾔﾆﾔ
黒奈「...笑ってない」ﾂﾝﾂﾝ
タプリス「嘘です、今確かに」
黒奈「千咲っ」ﾀﾞｯ
ﾀﾞｷﾂｷｰ
タプリス「うわぁあ！！///く、黒奈さん...？」
黒奈「明日も、一緒にいてほしい」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:39:24.30 ID:Upph7630o
タプリス「一緒に？」
黒奈「ずっと...断られるかなって怖くて、寂しくて...」
タプリス（黒奈さん、こんなに繊細な方だったんだ...）
タプリス「...一緒にいましょう、明日も」
黒奈「...冗談、だよ」
タプリス「大丈夫ですよ」ｷﾞｭｯ
タプリス「これからはずっと一緒です、だから大丈夫です黒奈さん」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:39:54.52 ID:Upph7630o
黒奈「...うん」
タプリス「今までよりもっとたくさん、お話ししましょう」
黒奈「うん...！」
タプリス「そしたら寂しくなんてなくなります」
黒奈「...ありがとう」
タプリス「こちらこそっ」ﾆｺｯ
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/04(水) 22:40:20.87 ID:Upph7630o
次の日
黒奈「おはよう千咲」
タプリス「おはようございます黒奈さん...ってなんですかそれは！？」
黒奈「感謝のしるしの、呪い人形...」
タプリス「...どうしても貰って欲しいんですか？」
黒奈「」ｺｸﾝ
タプリス「仕方ないですね、貰ってあげます」
黒奈「」ﾊﾟｧ...
タプリス「ふふっ...ほら、学校行きますよ？」
ｽｯ
黒奈「...うんっ」
ｷﾞｭｯ
おわり
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