1: 名無しで叶える物語 2017/11/08(水) 22:22:58.99 ID:5fzIPOyM.net
曜(この間千歌ちゃんにナチュラルに抱き着かれたけど……)

曜(内心とってもドキドキしたであります……)

曜「はぁ……また抱き着いてくれないかなぁ……」

果南「こういうこと?」ハグッ

曜「わわっ! 果南ちゃん!? 何やって……」

果南「だってハグしてほしいって言ってたし……」

曜「いや言ってたけど……」



千歌(……むぅ、曜ちゃん、果南ちゃんにハグされてる……)

千歌(……なんだろ、このモヤモヤする感じ……)

千歌「くしゅんっ!」

梨子「千歌ちゃん、風邪?」

千歌「ううん、何でもないよ! ささっ、練習練習!」

6: 名無しで叶える物語 2017/11/08(水) 22:32:44.10 ID:5fzIPOyM.net
翌日

千歌「くしゅんっ! ……グジュ」

千歌「あ”あ”~風邪ひいだ~……づらい”~……」

千歌「久しぶりに熱とか出たな~……じっとしてるの辛いなぁ……」

千歌「誰かお見舞いに来て、おいしいものとか食べさせてくれないかぁ……」

曜「というわけで来たよ!」

千歌「うわっ!? よ、曜ちゃん!? なんで……」

曜「千歌ちゃんが心配になったら看に来たであります! おいしいものとか食べたいだろうなぁって思ってるだろうから、作りに来たよ!」

千歌「よ、曜ちゃん……嬉しいっ!」ダキッ

曜「わわっ! ふ、布団から出ちゃダメだよ、おとなしくしてないと……」

千歌「だって嬉しいんだもん!」

曜「ち、千歌ちゃん……」

曜(き、来てよかったヨーソロー!)

7: 名無しで叶える物語 2017/11/08(水) 22:39:36.82 ID:5fzIPOyM.net
千歌「はぁ~食べた食べた……すっごいおいしかったよ、曜ちゃん!」

曜「お粗末様でした。じゃあ、あとは体温かくして寝ないとね」

千歌「ええ~もうちょっとおしゃべりしようよ~。ずっと寝てるのも退屈だし……」

曜「ダメだよ、千歌ちゃんには早く風邪直してもらいたいもん。だから安静にして、お願い」

千歌「むぅ……」

千歌「……分かった、じゃあ体温かくして寝るね」

千歌「だから曜ちゃん、ちょっとこっち来て」

曜「ん? どーしたのーー」

ダキッ

曜「ちちちち千歌ちゃん!?」

千歌「ふふっ、こうして曜ちゃんに抱き着いて、体を温かくするのだ♪」

曜「だ、ダメだよこんな……移っちゃうかも……」

千歌「ごめん……でも、もうちょっとだけこうさせてくれないかな……?」

曜「ち、千歌ちゃん……」



曜「……千歌ちゃん、この間も抱き着いてきてくれたよね。あの時……実は結構ドキドキしてたんだよ?」

千歌「私も今、すごいドキドキしてるよ、曜ちゃん……」

曜「千歌ちゃん……」

曜「…………」

曜「……熱、上がってない?」

千歌「……へ?」

8: 名無しで叶える物語 2017/11/08(水) 22:54:58.82 ID:5fzIPOyM.net
また翌日……

千歌「――ふぁぁ……よく寝たー!」

千歌「んー……すっかり熱も下がった下がった! 今日からまた練習できるー!」

千歌「それにしても昨日は……むふふ、曜ちゃんにいっぱい甘えちゃった♪」

千歌「あ、そーだ、曜ちゃんにお礼言わなきゃ。ライ〇ラ〇ン~」

千歌『曜ちゃん、昨日はありがと! すっかり良くなりました! 曜ちゃんのおかげです!』

千歌『曜ちゃん……大好き!』

千歌「えへへ……」

千歌「……あれ? 曜ちゃん、起きてない? 返事がないけど……」

ピロン

千歌「あ、来た来た」

曜『……風邪ひいた……』

曜『……移っちゃったかも』

千歌「……え」



おわり

9: 名無しで叶える物語 2017/11/08(水) 23:00:20.02 ID:5fzIPOyM.net
おまけ


曜「びゃっくしょい! ……グズグズ」

曜「あ”あ”~鼻水でだぁ~……」

千歌「はい曜ちゃん、ちーん」

曜「ちーん! ……ごめんね千歌ちゃん、わざわざ来てくれて……」

千歌「いや、なんか私が移したっぽいし……責任は取らないとね、あはは……」

曜「あ、そうだ千歌ちゃん、ちょっとちょっと」

千歌「え、なになに――」

ダキッ

曜「えへへ、千歌ちゃんあったか~い……」

千歌「も、もう曜ちゃんってば……私に移っちゃうじゃん、風邪」

曜「そしたらまた私が看病しに行く。そしてハグしてあげるね」

千歌「うん……でも風邪は治そうね、曜ちゃん」

曜「グジュ……はぁ~い」

千歌(風邪じゃなくてもハグはしてほしいなぁ……なーんて)


おわり

引用元: 曜「また抱き着いてくれないかなぁ……」