勇者（うちのヒーラーは明らかに常軌を逸している‥‥）

勇者（あれは先日の事だった‥‥）

～～

勇者「はぁ、はぁ‥‥」

賢者「‥‥」ニコニコ

魔王参謀「ふはははは！！絶対絶命だな！」

魔王参謀「周りには爆弾岩を敷き詰めておいたぞ！！どうする！！？」

勇者「くそ、近寄れない！！」

賢者「大丈夫‥‥任せてください‥‥！」

勇者「な！打開策があるのか！？」

賢者「はい！突っ込んでください！」

勇者「なに！？」

賢者「魔法をかけますから安心してください！」

勇者（さすが賢者！爆発無効魔法か！！）

勇者「うおおおおお」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

ｶｯ

勇者「あれ？」

チュドーーーン

魔王参謀「ひ、ひでえ！騙し討ちか！？」

魔王参謀「勇者は死んだ！おしまいだ賢者！！」

賢者「よいしょ、よいしょ！」

魔王参謀「な、肉片を！？」

賢者「復活！」

ズルズルゥゥ

勇者「ｫｫ‥‥ｵｵｵｵ‥‥」ｸﾞｸﾞｸﾞ

魔王参謀「ｵｴｴｴｴｴｴ‥‥ッッ」ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ

勇者「あ、あれ？なんで裸！？」

賢者「ごめんね！服は治らなかった！」

勇者「服は‥‥？」

勇者「あ！そういえば爆発して‥‥！？」

賢者「全回復したからね！いっけぇぇ勇者」

爆発岩「‥‥」ギロ

勇者「い、いやだ！もう爆発は‥‥！！」

勇者（いくら生き返っても‥‥爆音が‥衝撃が‥‥トラウマに‥‥）

賢者「いって？」

勇者「い、いやぁぁああああ！！」

チュドーーーン

チュドーーーン

ﾁｭﾄﾞｰﾝ

‥‥‥‥

勇者「すいません賢者さん」

賢者「はい、勇者‥‥」

賢者「なんで敬語なんです？」

勇者「あの、次の洞窟はドラゴンがいるじゃないですか？」

賢者「そうですね！」

勇者「あのー、別の仲間とも戦いたいなーって」

賢者「はっ？」

勇者「あ、いやですね‥‥あのー、人数で押せばもっと楽になるなーって」

賢者「二人で幹部も倒せたじゃないですか？」

賢者「現存この世界で私たち以上のタッグっていますか？」

勇者「タッグと言うかパーティーで戦いたい‥‥戦ってもいいんじゃないかなーと」

勇者「それに馬車の戦士が村人に馬係って呼ばれてるし‥‥」

賢者「ふふふ、やっとか‥‥」

勇者「えっ？」

賢者「あ、いえ！さぁ洞窟につきましたよ！」

勇者「戦士もレベルあげないと‥‥」

賢者「レッツゴー！」

勇者「‥‥」

勇者「チラッ」

戦士「‥‥」ｶﾞｸｶﾞｸ

勇者「はぁ‥‥」

～～

勇者「今日は何回死ぬんだろう‥‥」

賢者「安心してください！生き返らせます！」

勇者「そうじゃないんだよなぁ」

賢者「世界探しても復活魔法覚えてるのは私くらいですよ」

勇者「あははー、永続的絶命魔法使いを探さないと‥‥」

賢者「この先ですかね、ドラゴン‥‥」

勇者「そういえば未だに馬がかッ‥戦士しか仲間がいないよなぁ‥‥」

～～回想

～～

魔法使い「助けて頂いたご恩‥‥忘れないよ」

勇者「あぁ」

魔法使い「よ、よければですけど」

勇者「なに？なんでもいって」

魔法使い「わたしを仲間に‥‥ッッ」

賢者「あ、結構ですー」

「「えぇ！？」」

勇者「ちょっと、賢者さん‥‥？」

魔法使い「そ、そのぉ」

賢者「いや、火力は勇者で足りてますから」

魔法使い「あ、でも援護とか」

魔法使い「見てたら勇者さんよく切られてますし‥‥」

賢者「いいよいいよ、治すし‥‥」

魔法使い「な、そういう問題じゃ！」

賢者「じゃあ勇者に決めてもらいましょう？」

魔法使い「そ、そうですねじゃあ」

賢者「私と小娘どっちを選ぶんですか？」ﾆｺﾆｺ

勇者「え、？」

賢者「初期メンバーの私とポッとでどっちにしますか？」ﾆｺﾆｺ

勇者（な、なんだと～～）

勇者（ここにきて賢者蹴れるチャンス到来！？）

勇者（でもそのあと報復されるんじゃ‥‥）

勇者「う、うーん」

賢者「それもそうよね、決めるのには時間がかかるよね‥‥」

賢者「どうせかかっちゃうんだよね」

賢者「明日の朝‥‥そこの宿で決めてもらいましょう」

魔法使い「望むところです！」

勇者「あ、あぁ‥‥」

～～現在

勇者「翌日‥‥魔法使いは現れなかった‥‥」

勇者「彼女‥‥無事だといいけど‥‥」

賢者「なにか言いました？」ﾆｺｫ

勇者「」ｿﾞｸｩ

戦士「おれは見た‥‥あの日の賢者のスタッフが真っ赤になってた事を‥‥」

～～

ドラゴン「よく来たな‥‥」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

勇者「くっ、デカい！」ｷﾞﾘｷﾞﾘ

賢者「大丈夫大丈夫ぅ！」

ドラゴン「私に勝ったらなんでも願いを聞いてやるぞ‥‥」

勇者（なんでも！？）

勇者「な、なんでもってなんでもですか！？」

ドラゴン「なんでもだ」

勇者（しにたい！！）

賢者「な、なんでも‥‥ぐふふ」

ドラゴン「かかってこい！！」

勇者「うおおおおおお！！！」

ガキィンドカーンﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄ

賢者「あれ？いつもより本気で戦ってる！」

賢者「傷だらけの勇者かっこいい‥‥//」

ドラゴン「連獄火炎」

ブオオオオオオオン

勇者「ぎゃあああ！！熱い熱い熱い！！」

勇者「賢者‥‥水魔法を！！」

賢者「‥‥///」

勇者「け、賢者さん！？」

勇者（あつい‥‥あつい‥‥息が‥‥）

あ、死んだ‥‥

～～

勇者「‥‥はっ！」

ドラゴン「なんだとぉ！？あれを食らって！？」

勇者「また生き返っちゃった‥‥のね‥‥」

勇者「ちくしょうがぉぁぁ！！」ぶぁぁ

ドラゴン「どういうことーｯｯ！？」

ドカァァァアン！

ドラゴン「‥‥おまえの‥‥勝ちだ‥‥」

勇者「はぁっはぁっ」

勇者「ね、願いを‥‥」

ドラゴン「よかろう‥‥」

勇者「殺してくれ」

ドラゴン「どういうことｯｯ！？！？」

ドラゴン「もっとこう！あるだろう！！」

ドラゴン「富！名声！金！強さ！愛！」

勇者「しにたい‥‥」ズーン

ドラゴン「け、賢者！いいのか！！」

賢者「‥‥///」

賢者（そんなに私に復活させてもらいたいのね！？）

賢者「//」ｺｸｯ

ドラゴン「最近の人間はどうかしてるぞ」

勇者（ちょ、ちょっといいかドラゴン‥‥）ｺｿｺｿ

ドラゴン（なんだ？）

勇者（絶対に生き返らないようにしてもらえる？）

ドラゴン（なにがお前を突き動かしてる？！）

勇者（もう、死にたくないんで）ﾁﾗｯ

賢者「‥‥///」

ドラゴン「苦労してるな‥‥」

ドラゴン「いいだろう！絶対即死魔法！！」

ズドン

勇者「はうっ‥‥」

バタン

ドラゴン「これで絶対に生き返らん」

ドラゴン「安らかにいけ‥‥悲しき光よ」

賢者「はい、生き返ってー！」パンパン

ドラゴン「な、にを？」

勇者「‥‥パチ」

勇者「はぁ‥‥」

勇者「うわぁぁあん！！」

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

ドラゴン「そ、外にいってしまった‥‥」

賢者「あんなに泣いて喜ぶなんて‥‥」

ドラゴン「強く生きてくれ‥‥」

～～

勇者「次どこに行こーか‥‥」

賢者「もう魔王のところにいきましょう」

勇者「いや、さすがに‥‥」

賢者「わたし、ドラゴンにMP無限にしてもらったから‥‥」

賢者「大丈夫！」

勇者「もう、君一人で十分じゃないかな？」

賢者「なにいってるの勇者！」

賢者「魔王は確かに雑魚だけどあなたが倒すことに意味があるんじゃない！！」

勇者「賢者さんがなにいってるの！？」

勇者「もうあれか！？宇宙に行きたいよ！」

賢者「ロマンチック‥‥」

勇者「はぁ‥‥」

勇者「なんて大きな城だ‥‥」

賢者「この城は無数の即死トラップが仕掛けてあるのよ！」

勇者「え？」

賢者「巨大な石に終われたり、巨大な石が落ちてきたり、巨大な石に挟まれたり、巨大な」

勇者「やめてえええええ！！！俺のライフポイントは０よ！！」

賢者「治すよ！」

勇者「‥‥うっ‥‥うっ‥‥」ｼｸｼｸ

賢者（あれ？名言出ちゃった？治すよに感動なの！？感動なのね！？）

賢者「相思相愛‥‥」

勇者「扉あけるぞ‥‥」

キィ

ブシャアアアアア

ミンチ「‥‥」

賢者「あぁぁぁん///」

賢者「そせーい！」

勇者「‥‥ぅん‥‥」ﾊﾟﾁｯ

勇者「‥‥ここは‥‥地獄か‥‥」

賢者「起きた？」

勇者「なんだ、地獄か‥‥」

賢者「そろそろ中ボスよ！」

勇者「やってやるよ‥‥」

勇者「やればいいんでしょおおおお！！！」

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

中ボス「よくきたなここは‥‥」

勇者「しねぇ！！」

ゴシャァァア

中ボス「」

勇者「はぁ、はぁ‥‥」

賢者「えー、一撃なの？」

勇者「いや！よろこんで！」

中ボス「」ヌヌヌヌ

勇者「！？」

中ボス「また‥‥生き返ってしまった‥‥」

勇者「ｯｯ！？」

中ボス「私は魔王様の魔力により死ぬと復活するのだ」

中ボス「そう、まるで不死‥‥」

中ボス「貴様らに生き返る苦しみなど到底わからんだろう？」

勇者「わかる！！わかるよ中ボス！！」ぼろぼろ

中ボス「え？なに泣いてるんだよ？」

勇者「苦しいよな！死なないって‥‥」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

中ボス「うぅ‥‥なんだよおまぇ、こっちまで泣けてくるだろう？」

勇者「死んでも生き返る！？痛いもんは痛いだろう！！」

中ボス「恐怖だって刻まれるだろう！？」

「「一度死んだからこそ防衛反応トラウマがでるだろう！？」」

中ボス「お前も‥‥」

勇者「仲間さ‥‥！！」

中ボス「勇者ぁ！！」

勇者「中ボスぅ！！」

ガシィ

「「うわぁぁあんあんあん」」

賢者「へー、死なないんだ？」

中ボス「え？」

賢者「持続ダメージ付与」

中ボス「ぎゃあああ！！！」ブチブチブシャアアアアア

中ボス「し、しぬ‥‥」

賢者「持続回復付与‥‥」

ぽわぁぁん

中ボス「な！」

賢者「死ぬと復活するんでしょ？」

賢者「体内から崩壊し続けて致命傷をおいながら継続回復で死なないならいいでしょ？」

勇者「け、賢者！！やめろぉ！！」

中ボス「あああああああああ！！」

賢者「なに？こいつは敵でしょ？」

勇者「で、でもひどすぎる！！」

「‥‥け」

勇者「！？」

中ボス「大丈夫だ‥‥いけ‥‥勇者‥‥」

中ボス「魔王が死ねば‥‥」

「おれも‥‥死ねる‥‥」

勇者「ち、中ボスぅぅう！」

「ばか、いけよ‥‥戦友よ‥‥」

勇者「く、くそぉ」

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

勇者「お前は！！お前だけは助けるからな！！」

勇者（中ボス！！）

勇者「らくにシテヤルカラナ！！中ボス！！」

カチッ

勇者「え？」

ドスーン

ﾌﾟﾁ♥

勇者「はっ！生き返った！」

カチッ

ドコーン

ﾌﾟﾁ♥

ﾌﾟﾁ♥

ﾌﾟﾁﾌﾟﾁ♥

ドコードコーンドコーン♪

賢者「がんばれがんばれ！」

勇者「はぁ、はぁ‥‥」

勇者「きたぞ、魔王」

魔王「ふふふ、礼を言うぞ勇者！」

魔王「トラップ多過ぎてこの部屋から出られなかったんだよなぁ！」

魔王「ありがとう！」

勇者「‥‥どういたしまして！！」

魔王「しかし、終わりだ‥‥」

魔王「地獄の苦しみを味わいながら死ぬがいい！！」

魔王「監獄苦痛即死魔法」

勇者「ぎゃあああ！！！苦しいいいい！！」

賢者「そうは、させないわよ！！」

賢者「復活復活復活復活ううううう！！」

勇者「ぎゃあああ！！！」

勇者「やめろおおおお！！！」

賢者「そうよ！やめなさい魔王！！」

勇者「お前だぁ！！」

賢者「復活復活復活復活復活ぅぅぅ！！」

魔王「無駄無駄無駄無駄無駄ぁぁぁ！！」

勇者「ぐぎぎいいいいいいぅぅぅ！！」

勇者「が、がんばれ魔王！！」

魔王「な、なんて余裕だ！？勇者め！！」

勇者「余裕なんて無いんだよ！！はよ殺せよぉ！！」

魔王「でかるもんなら殺して見ろだと！？」

魔王「なめられたものだなぁ炎プラス！！！」

ｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞ

勇者「あつーーいいい！！言ってない言ってない！！」

賢者「大丈夫！継続回復もプラス！」

勇者「おれ賢者になんかした！？」

五時間後‥‥

勇者は考える事をやめていた

勇者「」ｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞ

ﾌﾟｽﾝｯﾌﾟｽﾝｯ

魔王「な、ま、魔力切れ！？」

勇者「神様‥‥俺は勇者です‥‥神様‥‥正義です‥‥」

魔王「な、勇者め平気な顔してやがる！？」

魔王「今までの戦いで魔王がMP切れなんて事があっただろうか？」

魔王「完敗だ‥‥魔力なくして魔王ではない‥‥」

賢者「あ？終わった？」

勇者「そうか‥‥神様なんていないんだ点ここが地獄だ‥‥あはは‥‥」

賢者「勇者！！勇者起きて！」

勇者「へ？あ！！」

勇者「魔王！かかってこい！！」

魔王「いや、降参だって‥‥」

勇者「これで全てが終わるんだ‥‥」

魔王「悔いはない‥‥」

勇者「覚悟！」

グッ

賢者「ランダムワープ！」

魔王「え？」

バシュンッッ

勇者「‥‥」

勇者「おいいいいい！！！魔王なんで逃がしたぁああ！！」

賢者「だって冒険が終わっちゃうじゃない‥‥」

勇者「それが目的だろ！！」

賢者「もう一回遊べるﾄﾞﾝ♥」

勇者「オーマイゴッド！！！」

～～fin

～～魔王城‥‥帰り

勇者「まただ‥また地獄が始まるんだ‥‥」

賢者「レベル763に上がっちゃった！」

勇者「99で頭打ちじゃなかったっけ‥‥」

「ｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ」

賢者「なに？この声は？」

勇者「この部屋‥‥」

ｷﾞｨｨｨｨ

中ボス「ぎゃあああああああ！！！」

勇者「‥‥」

中ボス「ぎゃああ‥‥あっ！！」ﾁﾗｯ

勇者「」ジー

中ボス「」ジー

バタン

勇者「ふー‥‥」

勇者「かえろう！」

賢者「うん！」

～～true end