2: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 08:42:41.25 ID:qjWJSyb/.net
曜(鞠莉ちゃん、絶対メガネ似合うよね)

曜(居眠りカモフラージュのメガネでさえ、あんなに可愛かったし)

曜(…よし。試してみる価値ありそうだね)メガネ スチャ

3: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 08:43:38.39 ID:qjWJSyb/.net
曜「鞠莉ちゃーん」

鞠莉「はーい…って、あら、メガネ?」

曜「うん!どうかな?」

鞠莉「なかなか似合ってる。脱出ゲーム以来だね」

曜「へへ、ありがと!鞠莉ちゃんはメガネ使ったりしないの?お仕事の時とか、勉強の時とか」

鞠莉「まぁ、幸い視力は悪くないからね」

曜「オシャレでかけたりとかは?」

鞠莉「あんまりないかな。サングラスも使わないし」

曜「そっか、じゃあマイメガネは無いんだね」

鞠莉「そうね」

4: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 08:46:28.89 ID:qjWJSyb/.net
曜「というわけで、今日はこんな物を用意しました」スッ

鞠莉「あら、赤フレームのメガネ?」

曜「というわけで、試してみて」

鞠莉「どういうわけか、よくわからないけど…かければいいの?」

曜「うん!さあ、早く早く!」ズイッ

鞠莉「わ、わかった…」スチャ

曜「わあ…!」

鞠莉「ん、どうかしら?」

曜「可愛い、凄く可愛いよ!ほら!」スマホ セルフィーモード

鞠莉「どれどれ…うん、まぁ悪くないかな」クスッ

5: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 08:47:15.01 ID:qjWJSyb/.net
曜「というわけで、お隣失礼しまーす」スッ

鞠莉「わっ」

曜「収まるように、もうちょっと寄って、と」ギュ

鞠莉「わっ、わっ!?」

曜「カメラの方見てー。撮るよー」スッ

鞠莉「えっ」

曜「はい、シャイニー!」

鞠莉「しゃ、しゃいにー!」

パシャ パシャ

6: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 08:49:14.43 ID:qjWJSyb/.net
曜「さてさて、どうかなっと…うん、よく撮れてるね!」

鞠莉「もう、いきなり何かと思えば、写真撮影が目的だったの?」

曜「へへ。正確には、2人でメガネをしてツーショット写真が撮りたくって」

鞠莉「そのために、わざわざメガネまで用意して?」

曜「だって、鞠莉ちゃんのメガネ姿、見たかったんだもん」

曜「色々悩んだけど、やっぱり鞠莉ちゃんはレッドフレームだったね!知的美人さが引き立つというか」

曜「私のブルーフレームとの対比も良い感じで、写真映えするよー」ニコニコ

鞠莉「…これ、しばらく借りてもいい?」

曜「勿論だよ、使って使って!あ、写真はラインで送っとくねー」

鞠莉(…たまには、かけてみようかな)ドキドキ

7: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 08:50:30.00 ID:qjWJSyb/.net
翌日

鞠莉「…」ソワソワ

果南「おっはよー鞠莉…おっ」

ダイヤ「おはようございま…あら」

鞠莉「おはよう。なぁに?果南もダイヤも、人の顔を見るなり黙っちゃって」

果南「いや、メガネなんてしてるからさ、急にどうしたのかなって」

鞠莉「う…メガネの私って、変?」

ダイヤ「お似合いだとは思いますが」

鞠莉「そ、そっか」ホッ

8: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 08:52:29.83 ID:qjWJSyb/.net
果南「でも、なんでメガネしてるの?鞠莉って目は悪くないよね」

鞠莉「ま、まぁね」

果南「じゃあファッションってこと?」

ダイヤ「おしゃれが目的というのなら、生徒会長としては見過ごせませんが…」

鞠莉「えっと、その…ほら、あれよあれ!最近よくパソコンを使うから、ブルーライト対策?みたいな!?」アセアセ

果南(こりゃあ、完全に裏があるね)

ダイヤ(本当に、隠すのが下手なんですから)



曜「鞠莉ちゃーん!」

鞠莉「あっ」

10: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 08:54:13.51 ID:qjWJSyb/.net
曜「おはよーそろー!3年生の皆さん!」

果南「おはよー」

ダイヤ「おはようございます」

鞠莉「お、おはよう」

曜「あっ!そのメガネ、かけてくれたんだ!」

ダイヤ(ん?)

果南(その、メガネ?)

鞠莉「うん…せっかく借りたんだし、気分が変わるかなーって」

曜「へへ、よく似合うよー」

鞠莉「ふふっ…」

11: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 08:54:55.37 ID:qjWJSyb/.net
果南「借りた…もしかして、鞠莉のメガネは曜が?」

鞠莉「あっ」

曜「うん、私のだよ!」

ダイヤ「ああ」

果南「なるほどね」

曜「ん?何がなるほどなの?」

果南「いやいや、こっちの話だよ。ね、ダイヤ?」

ダイヤ「ふふふ、ですわね。ね、鞠莉さん?」

鞠莉「…2人とも、覚えてなよ」

曜「んー?」

13: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 08:57:45.22 ID:qjWJSyb/.net
曜「私もかけてくればよかったなー。連絡くれれば、昨日みたいにおそろいに出来たのに」

果南「昨日みたいに?」

ダイヤ「おそろいに?」

鞠莉「よ、曜!今日は日直だって言ってなかったっけ?」

曜「あっ、そうだった!ごめん、先に行くね!」ダッ

果南「また部室でねー」フリフリ

ダイヤ「さ、私たちも行きましょうか」

果南「そだねー」

鞠莉「ふたりともぉ…!」ゴゴゴゴゴ

ダイヤ「おっと」

果南「ありゃま。今日の鞠莉は朝から燃えてるねぇ」

ダイヤ「レッドフレームなだけに?」

果南「赤い炎、レッドフレイムが燃えている?なーんてね!」

ダイヤ「お後がよろしいようで」

かなダイ「あっはっはっはっ!」

鞠莉「よろしくないーっ!」

14: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 08:59:37.30 ID:qjWJSyb/.net
鞠莉「なんなの!?さっきから人のこと茶化して!」

果南「茶化してなんかないよ。ねぇ?」

ダイヤ「ええ。鞠莉さんを茶化すだなんてそんな」

鞠莉「そういう所!そういう所だよっ!」

果南「あーもー、鞠莉うるさい」

ダイヤ「それじゃ、せっかくのメガネが台無しですわ」

鞠莉「えっ」

果南「ねー。せっかく知的な大人のお姉さんに見えるのに、これじゃあね」

鞠莉「えっ、えっ」

ダイヤ「曜さんも、メガネが似合う鞠莉さんを見たいでしょうにねぇ」

鞠莉「わ、わかった。少し落ち着くね」

果南(おやおや)

ダイヤ(これはこれは)

15: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:00:57.31 ID:qjWJSyb/.net
2年生教室 昼休み

曜「ほら見て、この写真!」

千歌「あ!鞠莉ちゃんとのツーショット!しかも2人ともメガネしてる!」

梨子「本当だ。色違いだけど、おそろいなんだね」

曜「鞠莉ちゃん、メガネ似合ってるよね!」

千歌「なんか、さらに頭良さそうっていうか、大人っぽく見えるねー」

曜「でしょでしょ!」

梨子「でもこの写真、鞠莉ちゃんは少し慌ててるようにも見えるけど」

曜「流石梨子ちゃん、よくお気付きで!そこがまた可愛いんだよね~」

曜「メガネといい、普段とのギャップっていうかさ!」

16: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:03:10.03 ID:qjWJSyb/.net
千歌「ふふ、キラキラしてるね」

梨子「うんっ、そうだね」

曜「でしょー?鞠莉ちゃんったら、本当にキラキラしてて」

千歌「違うよ。曜ちゃん」

曜「へ?」

梨子「キラキラしてるのは、鞠莉ちゃんの事を話してる曜ちゃんの目ってこと」

曜「あ、ああ、えっと…」

千歌「なんか凄く嬉しそうだもん」

梨子「うん。さっきから鞠莉ちゃん、鞠莉ちゃんって」

曜「…へへっ、そうかなぁ」テレテレ

千歌(かわいい)

梨子(かわいい)

17: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:04:29.28 ID:qjWJSyb/.net
梨子「じゃあ、鞠莉ちゃんが今日メガネしてたのは、曜ちゃんが?」

曜「うん!この時のメガネを貸してあげたら、さっそくかけてきてくれたんだ」

千歌「昨日はおそろいだったのに、曜ちゃんはかけないの?」

曜「そうしたいのは山々だけど、あいにく私のは家に置いてきちゃって…」

曜「あれ、でも、もしかしたら…」ガサゴソ

曜「あ!」

18: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:05:31.24 ID:qjWJSyb/.net
3年生教室 昼休み

ダイヤ「結局、鞠莉さんは午前中メガネをしたままでしたね。今も、ですが」

果南「メガネしてると、なんだか賢そうに見えるよね。私もかけてみようかなー」

ダイヤ「外見だけ変えたところで、中身は変化しませんよ?」

果南「あっ、言ったな。自分もメガネ似合うからって、上から目線しちゃってー」ムー

ダイヤ「褒めていただき光栄です」

果南「いやいや、褒めてないよ!」

ダイヤ「ふふっ、ごめんなさい。冗談ですわ」

果南「ふーんだ。ダイヤなんかもう知らない」プイ

ダイヤ「おっと、そういえば午後は英語の小テストがありましたね」

果南「!」

19: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:08:00.03 ID:qjWJSyb/.net
ダイヤ「ここに、私が独自に傾向と対策をまとめた虎の巻ノートがあるのですが…」

果南「…ダイヤ。卵焼きと唐揚げ1個でどう?」

ダイヤ「卵焼きと、デザートのみかん半分で手を打ちましょう」

果南「くっ、足下を見おって…乗った!」モッテケドロボー

ダイヤ「ふふふ、メガネに頼らず、しっかりと学力を身につけていただかないとね」ハイ ドウゾ

果南「くぅぅ、今に見ておれ!」アリガトー

鞠莉(…メガネをかけたことについて。クラスメイトやメンバーから色々言われた)

鞠莉(よく似合うとか、かっこいいとか、頭が良さそうだとか。好意的な意見ばかりで、嬉しかったけど)


鞠莉(かわいいって言ってくれたのは、曜だけだったなぁ…)ポケー

果南「ね、今なら鞠莉のハンバーグ貰ってもバレないかな?」

ダイヤ「後が怖いですから、おやめなさい」モグモグ

20: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:08:58.23 ID:qjWJSyb/.net
ガラッ

曜「失礼しまーす」

鞠莉「!」

果南「おっ」

ダイヤ「あら、曜さんもメガネを?」

曜「うん、鞠莉ちゃんとおそろいなんだ!ね?」

鞠莉「え…ええ、そうなの」

ダイヤ「ふむ。なら、曜さんのメガネもブルーライト対策で?」

曜「ぶるーらいと…横浜ですか?」

果南「あー」チラ

ダイヤ「やっぱり」チラ

鞠莉「うぅ…」

曜「ダイヤさん、何がやっぱりなんですか?」

ダイヤ「いえ、こちらの話です」

曜「えー。朝もだけど、3人とも『こっちの話』が多いよ。内緒にしないで教えてよー」

果南「ふふ、後で鞠莉に聞いてみて。きっと詳しく教えてくれるから。ね、鞠莉?」

鞠莉「…かなぁん?」

21: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:10:38.70 ID:qjWJSyb/.net
曜「そっかぁ。じゃあ、練習終わった後でいいから教えてね!」スッ

鞠莉「あっ」

果南「えっ、もう行っちゃうの?」

曜「うん、用事は済んだからねー」

ダイヤ「用事?」

曜「伝えに来たんだよ。今日も鞠莉ちゃんとおそろいだよーって!」ニコッ

鞠莉「!」

ダイヤ「ほう」

果南「ふむ」

22: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:11:40.47 ID:qjWJSyb/.net
曜「それじゃあ、またね!お食事中失礼しましたー」

果南「あいよー」フリフリ

ダイヤ「また後で」フリフリ

鞠莉「…」ドキドキ

ダイヤ「さてさて。ファッション目的のメガネ着用は、あまり感心できるものではありませんが」

果南「ふふっ。曜って可愛いとこあるよねー」

ダイヤ「ええ。こんなにも好かれて、羨ましい限りですわね」

鞠莉「あ、あぅ…」

果南(ま、我らのシャイニーな幼馴染も)

ダイヤ(負けず劣らず、可愛いところが沢山ありますが)

23: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:13:00.23 ID:qjWJSyb/.net
部室 放課後

果南「ああ…疲れた、辛かった…もうテストやだー」グデー

ダイヤ「疲れたのもわかりますが、他の皆さんが来たらちゃんとしてくださいね」

鞠莉「そうだよ。3年生なんだから、しっかりしたところを見せないと、後輩が真似するよ?」

果南「うへぇ、今日は鞠莉までダイヤみたいなことを言うんだ。メガネ、恐るべし…!」

鞠莉「そこは、メガネの効果ってわけじゃないと思うけどなぁ」

ダイヤ「っていうか何ですか、私みたいなって」

24: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:14:58.99 ID:qjWJSyb/.net
果南「でもさ、今日の鞠莉は見た目だけじゃなくて、雰囲気や振る舞いまで少し変わったと思うよ」

ダイヤ「かけてみて、ご自分ではどう思いますか?」

鞠莉「んー。言われてみると、気分が変わったのはあるかもね。どことなく新鮮っていうか」

果南「だよね。これは間違いなく、メガネのなせるワザだよ!」

ダイヤ「そうだとしたら、普段からかけていてもらいたいものですわね。色々と楽しそうですし」クスクス

鞠莉「どーゆー意味?あと、ファッション目的はダメなんじゃなかったの?」

26: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:16:47.07 ID:qjWJSyb/.net
果南「まあまあ。でも、随分気に入ってるみたいだよね、それ」

鞠莉「ん、そうね」

ダイヤ「見せる相手がいるから、ですかね」

果南「いや、メガネを貸してくれた『誰かさん』のおかげかもよ?」

鞠莉「…雰囲気変わったのは、そっちの方じゃないの?」

果南「ふふ。なるほど、新鮮な感じで退屈しないねぇ」

ダイヤ「ですねぇ」

鞠莉「むー…」

ガラッ

曜「ヨーソロー!」

鞠莉「!」

27: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:18:08.61 ID:qjWJSyb/.net
果南「お。来た来た、もう1人のメガネちゃんが」

ダイヤ「曜さんの方は、いつも通り元気一杯ですね」

鞠莉「こほん…シャイニー、曜」

曜「シャイニー!そのメガネ、今日はずっとかけてくれてたんだね!」

鞠莉「ええ。もうすっかり顔の一部って感じね。どう?」クイッ

曜「うん!すっごく似合ってるよ!」

鞠莉「ありがと。曜も素敵よ、とっても可愛い」

曜「えっ」

28: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:19:08.06 ID:qjWJSyb/.net
鞠莉「ちょうどね、新鮮だし気分も変わるから、たまにはメガネもいいかなって話してたところで――」

曜「んぅ…」

鞠莉「あれ、急にモジモジしてどうしたの?」

曜「だ、だって、えっと…」

鞠莉「ん?」

曜「…笑わないでね。実は、あんまり外でメガネかけたことがなかったから」

曜「メガネして可愛いって言われたの、初めてなんだ…えへへ」テレテレ

鞠莉「!」ドキッ

果南「おやおや」

ダイヤ「まあまあ」

29: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:20:50.74 ID:qjWJSyb/.net
曜「…まーりちゃん!」ハグッ

鞠莉「わっ」

曜「へへっ。さっきは教室だったから遠慮しちゃったけど」

曜「これからは思う存分、おそろいできるよ!」ギュー

鞠莉「よ、曜っ」

果南「ほーんと、新鮮だねぇ」

ダイヤ「メガネひとつで、こうも変わるものなんですねぇ」

30: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:21:53.64 ID:qjWJSyb/.net
ガラッ

花丸「遅くなりましたー」

ルビィ「ごめんなさい、日直のお仕事が多くって」

果南「おつかれー。あれ、善子ちゃんは?」

ルビィ「少し寄り道してから来るって。わっ、メガネだ!」

曜「へっへー、どう?」クイッ

鞠莉「似合う?」クイッ

ルビィ「わぁ、かっこいい!」

花丸「うんっ、2人とも、とってもお似合いずら!」

曜「ありがと!やったね、お似合いだって!」

鞠莉「う、うん」

鞠莉(…メガネが、だよね)

31: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:25:18.77 ID:qjWJSyb/.net
ガラガラ

善子「くっくっ…みなさまご存知、堕天使ヨハネ!」

善子「闇の果てにあるものを求めて、今ここに降臨!」ビシッ


ルビィ「花丸ちゃんもメガネするもんね」

花丸「マルのは読書とか勉強用だから」

曜「あ、私も家ではメガネなんだ。これじゃないやつだけどね」

鞠莉「へぇ、どんな感じなの?」

曜「実用重視な感じだから、あまり人前でつけたことなくて――」

ワイワイガヤガヤ


善子「なんか、誰も注目してくれないんですけど…」

果南「みなさまご存知だからねー」

32: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:27:30.45 ID:qjWJSyb/.net
10分ほど中断します。

33: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:37:39.03 ID:qjWJSyb/.net
ダイヤ「それに、今日は曜さんと鞠莉さんが珍しいことになっていますから」

善子「ぐぬぬ、この私を差し置いて、皆の注目を集めるなんて一体何が…これも天の神々の嫉妬が…」

果南「まあまあ、とりあえず見て来なって」

善子「なによ…あら」

曜「やっほー」

鞠莉「はぁい、善子」

善子「ヨハネよ。なるほど。2人揃ってメガネしてるのね」

曜「うん!メガネな私たち、どうかな?」クイッ

鞠莉「普段とちょっと違って見えるでしょ」クイッ

34: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:39:15.64 ID:qjWJSyb/.net
善子「ん、悪くないわ。赤いフレームと青いフレームで対になってるのね」

ルビィ「鞠莉さんが赤、曜さんが青だから、イメージにぴったりだよね!」

花丸「色が対だから、2人の相性もぴったりって感じがするよね」

鞠莉「!」

曜「へへ、やっぱり?」

鞠莉(相性…似合ってるのは私たち同士も、か…)ドキドキ



善子(レッドフレームと、ブルーフレーム…)

善子「なんか、宇宙時代を生き抜けそうな組み合わせね」

花丸「ふふ。善子ちゃん、何それ」

35: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:47:11.17 ID:qjWJSyb/.net
曜「ほらほら、これが昨日撮った写真なんだ」

ルビィ「わ~!」

花丸「素敵ずら~!」

鞠莉「あ。今気づいたけど、この写真の私、少し変じゃない?」

曜「え、そう?」

花丸「言われてみれば、なんだか慌てた表情にも見えるっていうか」

善子「そうね、少しぎこちないわ」

鞠莉(実際、予期せぬ状況だったし…)

曜「可愛くて好きだけどなー」

36: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:48:55.88 ID:qjWJSyb/.net
曜「あ!ならさ、これから撮ろうよ!」

鞠莉「いいの?」

曜「せっかくのおそろいなんだもん、残しておかないと勿体無いよ!」

鞠莉「ふふ、そうね」

曜「ならルビィちゃん。撮影お願いしてもいい?」

ルビィ「うん!」

曜「よっし、じゃあもっと寄って」ギュ

鞠莉「んっ」ドキ

曜「あ、撮ってもらうなら、何個かポーズしたいね。何かある?」

鞠莉「私は特に。曜に合わせるわ」

曜「了解!」

37: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 09:52:36.00 ID:qjWJSyb/.net
ルビィ「それじゃ、いくよー。はい、シャイニー!」

ようまり「シャイニー!」

パシャパシャ



ダイヤ「ふふ、盛り上がってますね」

果南「だねー。ダイヤもメガネ持ってるでしょ。混ざってくれば?」

ダイヤ「今この場所で、というのは野暮になるかと思いまして。馬に蹴られたくありませんから」

果南「ふふ、だよねぇ」

38: 名無しで叶える物語 2017/11/19(日) 10:04:51.31 ID:qjWJSyb/.net
曜「へへ、ちょっとした撮影会みたいだね!」

鞠莉「そうね。メガネをかけるだけで、こんなにも色んなことが起こるなんてね」

曜「思ったんだけど、今度さ。お休みの日に、メガネかけてお出かけしてみない?」

曜「今日みたいに、普段とは一味違った感じになって、きっと楽しいよ!」

鞠莉「まぁ、それは素敵ね」

曜「決まりだね!」

善子「こらこら。デートの約束もいいけど、まずは撮影よ」

ルビィ「2人とも、こっち向いてー」フリフリ

鞠莉「はいはい」クスッ

曜「じゃあ次は、敬礼ポーズでいくよ!」

鞠莉「ええ、せーの」

ようまり「けいれーい!」

パシャパシャ



終わり

引用元: 曜「メガネの私とメガネのあなた」