1: ◆kcyZIFYucg 2014/07/12(土) 22:36:37.59 ID:EDr4MCsDO
「んっ…はふ…」

身体をよじらせる度に、ぎちり、ぎちり、と組まれた腕から音がします。

「はむっ…ちゅ…」

なんだかむず痒い腿をこすりあわせると、束ねた足からギリ、ギリ、と音がなります。

「ふっ…ぷはっ…」

目の前には慈しみをこめて見つめてくれるプロデューサーが、倒れないように、私を優しく抱きとめてくれます。

「ぷろ、でゅ、さぁっ…」

その暖かさを胸一杯に吸い込んで…肩、鎖骨、首すじ、頬、鼻…ただ一つ自由な小さい舌で、私はプロデューサーに奉仕します。

「んんっ…ぷふ…」

涼しくなった月の夜、プロデューサーの小さなお部屋の、ベッドの上に転がって…


手と足を縛られた私は、精一杯、プロデューサーに尽くしています。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405172197

6: ◆kcyZIFYucg 2014/07/12(土) 22:47:52.19 ID:EDr4MCsDO
○月×日。

私の単独ライブは、なんとか成功に終わり、ファンの皆も満足させることが出来ました。

楽屋に戻ると皆が待っていて、すごかったよ、頑張ったね、と、たくさんの笑顔と一緒に褒めてくれました。

私を見てくれたファンの皆の歓声。

応援に来てくれた真ちゃんや春香ちゃん達の、心の底から嬉しそうな笑顔。

そして、優しく頭を撫でてくれるプロデューサー。

今日のライブも、私はまだまだだけど、とても楽しくて幸せなものになってくれました。


こうやってライブが終わるとーーーーープロデューサーはいつも、私にご褒美をくれるのです。

7: >>4 あの人に影響を受けたスリーピングシリーズです。 ◆kcyZIFYucg 2014/07/12(土) 22:54:21.65 ID:EDr4MCsDO
ご褒美の合図は、皆が帰宅して、プロデューサーと二人きりになったとき………プロデューサーが淹れてきてくれるお茶。

2回目からはずっと同じ始まりかただから、そのお茶を見ると、またご褒美をくれると分かって、ちょっと嬉しくなります。

コトンと置かれたお茶をゆっくりと口に注ぎ…そして、じっくりと味わいます。

それはかすかに感じるお茶の甘味とーーーーー少し粉っぽさが残る苦味。

これはこれでクセになるなあ…と思い始めたその味と共に、私の意識は薄れていきました。

10: ◆kcyZIFYucg 2014/07/12(土) 23:08:41.88 ID:EDr4MCsDO
ぼんやりと意識が戻っていったのは、プロデューサーの車の中。

私は助手席に座っていて、プロデューサーは事務所までの道を運転してくれていました。

赤信号で車をとめて、私が起きたことに気付き、また頭を撫でてくれます。

ねぼけた頭にゆるく感じる、暖かくて少したくましくて、それでいて優しいプロデューサーの手。

夢見心地の身体に触れる、寒くないように被せてくれた、ほのかに香るプロデューサーのコート。

そしてコートの下でタオルに巻かれ、そこからゆるく締め付ける、私の両手を後ろに縛ったぎしりと軋む、強い縄。


車が進むまで頭をプロデューサーに摺り寄せながら……まずは両手の不自由を、心行くまで楽しみました。

11: ◆kcyZIFYucg 2014/07/12(土) 23:17:41.11 ID:EDr4MCsDO
そして車は事務所につき、プロデューサーと一緒に荷物をとりに入ります。

もう遅い時間だし、お祝いは翌日がいいなとお願いしたので、

皆はもう帰っていて、事務所には小鳥さんと律子さんだけが残っています。

プロデューサーが荷物の整理をしている間、私は小鳥さんと律子さんと、ちょっとだけお話をします。

今日はすごかったわ、明日はゆっくり休みなさい、明日は何か食べたいものはある?……

向こうでもたくさん褒められたのに、ここでもそんなに褒められちゃうと…なんだか顔が熱くなってしまいます。

…顔が熱くなるのは、他にも理由があって、ドキドキしてしまうからでもあるんですけど…

12: ◆kcyZIFYucg 2014/07/12(土) 23:26:14.53 ID:EDr4MCsDO
だって、コートの上からじゃ一目では分からないけど…私は今、両手を縛られているのですから。

律子さんも小鳥さんも、その事には気付いていません。

いや…小鳥さんは気付いているのかな。

さっきからお茶を出さないでいてくれるのは、小鳥さんなりに気を遣ってくれているからかも知れません。

今の私は、一人じゃお茶も飲めないから。

もしも律子さんに、今私が縛られていることがバレたら…私はとんでもない変態だって、軽蔑されちゃうのかな。

それとも、一緒になって私をいじめてくれるのかな。

自分の世界に浸かり始めていると、突然律子さんに名前を呼ばれてしまいました。

顔が赤くて、目が虚ろで、少しだけ息も荒くて……体調が悪いんじゃないかって、少し心配させてしまったみたいです。

20: ◆kcyZIFYucg 2014/07/13(日) 08:23:23.54 ID:yCWmDRHDO
ライブが終わったあとはいつも、事務所からプロデューサーの家まで、歩いて送ってもらうことにしています。

「夜風を浴びて帰りたい」と言うと、皆納得してくれました。

お父さんとお母さんには、真ちゃんか春香ちゃんの家に泊まると、いつもウソをついています。

事務所からプロデューサーの家まではほとんど一本道で、距離もそんなにありません。

ただ…その道の途中には少しきつい坂道があって、上がりきる頃には少し息があがってます。

でも、ほんの少し滴った汗を拭うことも、膝に手をついて休むことも、今の私にはできません。


だって私は、縛られているから。

21: ◆kcyZIFYucg 2014/07/13(日) 08:33:09.08 ID:yCWmDRHDO
そんな私を気遣って、プロデューサーはハンカチを差し出してくれます。

私の頭を左手で支えて、ぽんぽんと叩くように、汗を拭ってくれます。

髪の生え際、うなじ、耳の周り…ほかに気持ち悪いところはないかと聞きながら、汗で濡れた私の顔を、一通り綺麗にしてくれました。

「……んっ…!」

一瞬、首筋に、じゅん、とむず痒さを感じました。プロデューサーが、息を吹き掛けたのです。

これはいつもの事ではなく完全に不意討ちだったので、つい変な声を出してしまいました。だって首筋弱いんですぅ…


…プロデューサーの   …

 

23: ◆kcyZIFYucg 2014/07/13(日) 20:33:53.98 ID:yCWmDRHDO
…坂を上り終わると道の端に自動販売機があって、プロデューサーはそこで私に水を買ってくれます。

キチッ、となる音と一緒に、ペットボトルのフタを開け、私に飲み口を向けてくれます。

私が吸い付くと、ちょっとだけ傾けてくれて、んく、んく、と飲めるようにしてくれます。


…でもプロデューサーはいじわるです。ひと口ふた口飲んだら十分なのに、ボトルをもとに戻してくれなくて、さらに傾けてしまうのです。

ぎしぎしと身体を揺らして抵抗しても、手は後ろに縛られているから自分でボトルを戻せません。

ボトルの中身を息継ぎなしで、一度に飲みきることも私には出来ません。

24: ◆kcyZIFYucg 2014/07/13(日) 20:34:32.59 ID:yCWmDRHDO
だから途中で口を離して、水をちょっと溢してしまいます。こぼれた水は喉を伝い、ちょっとだけ胸元を濡らしてしまうのです。

こうなって水が服の中に垂れて、むずむずしてしまうことも、
私がむくれてそっぽを向いて、プロデューサーがごめんごめんと言って頭を撫でてくれることも、
それだけで許してしまうことも、いつも通りの大好きなやりとりです。

でも…これがお茶だったら、さすがに許しませんからね?

25: ◆kcyZIFYucg 2014/07/13(日) 20:38:49.76 ID:yCWmDRHDO
そんなプロデューサーのイタズラや、ほかにも色々なお話をしながら、二人でプロデューサーの家まで歩いていきます。

今日も誰にも会わずに済んだけど、もしも途中で怖い男の人に会ったら、今の私は何も抵抗できないから…
…なにかされちゃうかも知れません。

だからプロデューサー。その時は私を、ちゃんと守ってくださいね?

26: ◆kcyZIFYucg 2014/07/13(日) 20:54:20.30 ID:yCWmDRHDO
プロデューサーの住むマンション。玄関に上がると、途端に足を拘束されてしまいます。

優しく抱きしめてくれたかと思うと、ゆるく床に押し倒して、慣れた手つきで私の足を、足首と腿を締めるのです。

「跡がつかないように」と持ってたみたいで、白いタオルを足に巻き、その上から丁寧に丁寧に縄で縛って……これで私は、完全に逃げられなくなりました。

地べたに転がって、芋虫かヘビみたいに地面を這いずる事しか出来ないのです。

プロデューサーはそんな私を慈しむように見つめてくれます。

少しごつごつした腕で私を抱き起こし、正面に座って向き合って、優しい顔で微笑んでくれるのです。

背中にまわった左手が、私をより近くに抱き寄せて右手が私の髪をかき上げて…

プロデューサーの身体の温もりと、心地いい吐息を目の前に感じて…

誰もみていない夜の部屋で、私とプロデューサーは、唇を交わしたのです。

36: 雪歩の服装はアニマス特別編カラオケ回のものです。 ◆kcyZIFYucg 2014/07/14(月) 20:15:21.81 ID:DDRE7iODO
玄関で思う存分いちゃいちゃしたら、コートを脱がしてもらって、遅めの晩ご飯に入ります。

今日のメニューはご飯とお味噌汁、そしてポテトサラダと豚肉の生姜焼き。

お味噌汁とサラダは今朝作り置きしてくれていたもので、生姜焼きはタレを下ごしらえしてお肉を浸けてくれていたもの。

だから、温めればすぐに食べられます。

それまで居間に寝転がりながら、じゅうじゅうとお肉が焼ける音、そして香ばしさを楽しみました。

やがてプロデューサーがお皿を持ってきてくれて、晩ご飯の時間が始まります。

もうお腹がペコペコです。それでは、いただきます♪

37: ◆kcyZIFYucg 2014/07/14(月) 20:26:17.37 ID:DDRE7iODO
縛られている私はプロデューサーに、あーんってしてもらって、ご飯を食べさせてもらいます。

口から抜いたときにご飯やおかずが溢れないよう、舌をうまく使って念入りにお箸を舐めて、きれいにこそぎ取ります。

お味噌汁は、プロデューサーのお口から。

プロデューサーにお味噌汁を口に含んでもらって、キスと一緒に飲ませてもらうのです。

ただ流すだけじゃ口の端から溢しちゃうから、甘えるようにちゅうちゅうと吸い出して。

ご飯を巻いたお肉をもらって、サラダをもらってまたお肉。

そしたら次はお味噌汁を、プロデューサーの唾液ごと吸いだします。

ぷはっ、と口を離すたびに、顔や身体が火照っていって…

なんだか酔ったような、くらくらしたおかしな気分になりながら、私は満腹になりました。

38: ◆kcyZIFYucg 2014/07/14(月) 20:40:11.18 ID:DDRE7iODO
私の食事が終わったら、次はプロデューサーの番。次は私が吸い出される番です。

満腹になった私は、次にいれてもらったご飯をゆっくり咀嚼して、そしたら目を閉じて唇を差し出して、キスを待つようなポーズで合図します。

すると今度はプロデューサーが、私の口に吸い付いて、私の口の中のご飯を飲み干します。

米粒を舌でかきだして、いつの間にか私を押し倒している事にも気付かないで、プロデューサーは一心不乱に私の口をいじり回しました。

その姿は、私の苦手な犬みたいだったけれど、私の口に夢中になったプロデューサーは、なんだか小さな子犬みたい。

私にはその姿が、とてもいとおしく見えて…つい、にやにやしてしまいました。


うう…でも重いですよぅ……気付いてないのかもしれないけれど、手も胸にあたってますよぅ……

39: ◆kcyZIFYucg 2014/07/14(月) 20:50:37.76 ID:DDRE7iODO
食器を片付けてもらった後は、真夜中のデザートタイム。…うう……太っちゃいますぅ……。

今日のデザートは、一切れの抹茶ケーキ。今日のお祝い用に、昨日買っておいてくれた物らしいです。

晩ご飯は普通のお皿を使いましたが、ケーキ用のお皿はプロデューサーの手のひら。

一欠片つまんで差し出してくれた抹茶ケーキ。それを舌ですくって、指についてしまったクリームも、まるごと全部舐めとります。

一本ずつ、くわえてしゃぶってきれいにして…最初はケーキだけを味わっていたのに…

…いつの間にか、プロデューサーの指の味にも虜にされちゃったみたいです。

40: ◆kcyZIFYucg 2014/07/14(月) 20:59:03.34 ID:DDRE7iODO
しばらく指を舐めていると…プロデューサーは次の一欠片をすくった後、その指についたクリームを自分の頬につけてしまいました。

おっと、変なところにクリームをつけてしまったと、わざとらしく笑って、プロデューサーは頬を私の目の前に突きだします。

…もう。そんな回りくどい事しなくても、私は手も足も縛られてるから、なすがままに出来ちゃうのに。

ムリヤリ言うことを聞かせて、好き放題に出来ちゃうんですよ?

でも付いちゃった物は仕方ありません。プロデューサーの頬に顔を近付けて、あなたの望むとおり、クリームを舐めて綺麗にします。


くすぐったくないですか?

41: ◆kcyZIFYucg 2014/07/14(月) 21:28:57.25 ID:DDRE7iODO
僅かに動く足で摺りよって、プロデューサーの頬にキスをします。

そしたら舌を出して、無駄に唾液が付かないように、ちろちろと先だけで舐めとります。

この時、胸を張って背筋を伸ばさなきゃ、舌が頬まで届きません。

だから、胸がプロデューサーに当たっても、どうしようもないんですぅ…

…あれ?よく見ると、プロデューサーの首筋や胸元にも、同じようにクリームがついています。

やっぱり、そこも舐めてきれいにしなきゃいけませんよね。

頬から顎、顎から首筋、首筋から鎖骨、そして胸元…

かがみこむように、もしくは頭を垂れるように身体を折り畳みながら、クリームのついたところをきれいになるよう舐めとっていきました。

42: ◆kcyZIFYucg 2014/07/14(月) 21:50:06.15 ID:DDRE7iODO
お掃除に夢中になってる内に、今度は私が上になって、二人で床に寝そべってしまっていたようです。

ぎゅっと抱き締めてくれるプロデューサーの腕のなかで、私はやっとクリームを舐め終わり…

最後に首筋にひとつ、小さくキスをして、デザートの時間は終わりを告げました。

ごちそうさまでした。ご飯もケーキもプロデューサーも、とっても美味しかったですぅ…♪

45: ◆kcyZIFYucg 2014/07/15(火) 20:19:33.61 ID:lyJm/x8DO
それから歯を磨いてもらって、しばらくお話をして、じゃれあって、また   なイタズラをされて、またお話をして。

ライブの前のちょっとした事件や、新しいお茶などの話をして、夜はまた更けていきます。

ちょっと、うとうとしてしまったのを見て、プロデューサーが布団を敷いてくれます。1つのお布団の中で、また私を抱き締めてくれるのです。

なんだか、抱き枕になった気分。

頭を優しく撫でて貰いながら、私はゆっくりと夢の中にーーーーーきゃあっ!?

ぷ、プロ、ふふっ、プロ、デュ、さ、ふふっ、くふふふっ♪

いきなりくすぐらないで、ふふ、くすぐったくね、眠れないじゃないですかぁ…♪

46: ◆kcyZIFYucg 2014/07/15(火) 20:28:17.41 ID:lyJm/x8DO
縛られた身体をよじって、プルプル震えながら笑う私に満足したみたいで、プロデューサーはまた、手を頭の上に戻してくれました。

あんまり突然の事だったから、私もちょっと仕返しします。隙をついて首筋を甘噛みして、思いっきりビックリさせてあぐました。

片頬を膨らませて、いけないプロデューサーを見つめて……二人同時に吹き出して、また優しく抱き締めてくれて。

いい匂いのするプロデューサーの胸元に、甘えるように頬ずりをしながら…

今度こそ、私は夢の中に落ちていきました。


今日もお疲れさまです。そして、今回も素敵なご褒美をありがとうございます♪

47: ◆kcyZIFYucg 2014/07/15(火) 20:37:16.33 ID:lyJm/x8DO
始まりは、たしか小鳥さんの同人誌。

私も765プロの皆も売れてきた時の、とあるお仕事のあと。

楽屋に戻ってきたときに、プロデューサーが置いていったかばんから、何か本がはみ出ているのを見つけたんです。

いけないと思いつつ読んでしまったその本には、縄や手錠や包帯で、手足の自由を奪われた女の子達が。小鳥さんから借りたものだと、後からプロデューサーに聞きました。

そして、読み終わってかばんに戻す前に、プロデューサーが戻ってきちゃって………











違うんだ、おいてくる暇が無かっただけなんだ、こんなものを仕事場まで持ってくるつもりは無かったんだ、誰かに試そうなんて考えていないんだ。

慌てふためいて一生懸命弁明していたプロデューサーは、なんだか可愛かったなあ…

48: ◆kcyZIFYucg 2014/07/15(火) 20:40:18.41 ID:lyJm/x8DO
それから何日か経っても、私の頭はあの本のことで一杯で……気が付いたら、プロデューサーに言っちゃっていたんです。


私なんかで良かったら、縛ってくれませんかって。

49: ◆kcyZIFYucg 2014/07/15(火) 20:50:20.86 ID:lyJm/x8DO
初めて手足を縛られた時、やっぱり不安はありました。

男の人でも、プロデューサーだけは平気になったけど……ほとんど腕が動かせなくなって、抵抗することも逃げることも出来ないって改めて理解したとき、ちょっと怖くなったんです。

でも、不安で震えていた私のことを、プロデューサーはそっと撫でてくれて…

…今では、私の方がおねだりする立場になってしまいました。


「雪歩はアイドルだから、プロデューサーとして一線は越えない」。目の前で私の胸に、顔を埋めて眠っている人は、そう約束してくれました。それは今でも続いています。

…ちょっとだけ、残念とは思っちゃうんですけどね。


美希ちゃんや春香ちゃんにバレたら、怒られちゃうかなあ…?

50: ◆kcyZIFYucg 2014/07/15(火) 21:02:17.31 ID:lyJm/x8DO
次の日の朝…朝日の暖かさを感じて、私は目を覚まします。まだ縄はほどかれていません。

ちらっと時計を見ると、もう7時を過ぎていました。でも、プロデューサーはまだ眠っています。

私もプロデューサーもオフとはいえ、あんまり寝過ぎるのも良くないですよね。だから今度は目元を舐めて、ビックリさせて飛び起きさせます。

私は慌てた様子を笑いながら、まだ布団の中にあるプロデューサーの身体に、私の身体を摺りよせます。

ちょっと恥ずかしかったけど、ちんちくりんな私の胸も、ほんの少しだけ押し付けて。


その…プロデューサー。

今日は真ちゃんとお出掛けする日なんですけど、それは午後からの事なんです。

だから午前中は、特にすることがないからーー



ーーーもうちょっとだけ、私をいぢめてくれませんか?


おしまいですぅ

引用元: 雪歩「ご褒美に縛られて」