かすみ「こここここ恋人！？！？」

ランジュ「きゃあっ！　素敵ね！」

エマ「そうだったんだぁ」

彼方「どれくらいになるの？」

天「えっと、3か月くらい」

しずく「きゃあああああ！！！！！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

かすみ「なんでそんな軽く受け入れてるんですか！」

美咲「よかった、かすみちゃんは普通の反応だった」

歩夢「ま、まあまああんまり天ちゃんのプライバシーにかかわることを聞くのは……」ｿﾜｿﾜ

かさね「歩夢ちゃんが一番聞きたそうにしてるね」

歩夢「ちがっ、私そんなつもりじゃ……」

天「あの……」

エマ「大丈夫だよ。ゆっくりでいいからね。ゆっくり話そうね」

天「は、はい」

彼方（さりげなく話す方向に持っていってるエマちゃん流石だぜ）

しずく「3か月ということは11月ですか！　二人できれいな海の見える砂浜で三線の音色が響く中いい雰囲気になって愛の告白……はっ！　失礼しましたどちらからここここ告白を！？？！？！」

かすみ「落ち着けしず子」

歩夢「どっちから告白したの？」圧

天（うっ、圧強いさ……）「こ、小糸から」

しずく「きゃああぁぁあぁぁああぁ！！！！！！」ｸﾞﾙｸﾞﾙ

エマ「近所迷惑だから静かにしようね」

彼方「へぇ、あの子の方からなんだ～」

ジェニファー「私もちょっと気になってきた」

ランジュ「どんな愛の告白だったのかしら？」

天「そんな大した話じゃなくて。曲が出来てそれをここで聞いてもらって」

エマ「スクールアイドルの曲？」

天「あ、そうです。私たちの初めての曲で、じゃあこれで完成やんやって言って帰るときになって呼び止みらって」

歩夢「……」ｺﾞｸﾘ

天「『私と付き合ってくれ』って、それだけ」

かすみ「あーなんかそんな感じしますね」

しずく「えちょっと待ってくださいここってここですか？」

彼方「政治家みたいな喋り方になってるよ」

天「うん、ちょうどそこに小糸が立ってて」

しずく「ちょっとランジュさんそこに立ってもらっていいですか？」

ランジュ「ここね！」

かすみ「何する気だしず子！？」

美咲「相変わらずニジガクは変幻自在だね……」（白目）

天「私が家に戻ろうとしてるときに呼び止みらって」

しずく「ここで……こうですか！？」

かすみ「人の告白を再現しようとしない！」

歩夢「それでなんて答えたの？」

天「うん、って」

しずく「ぁ……」（声にならない声）

彼方「可愛い～」

朱美「なんかリアルだね……」

歩夢「二人はいつからの仲なのかな？　もしかしておおさおおささｓ」

天「小糸とは小さい頃からずっと一緒で」

歩夢「そ、そうなんだー」ﾎﾟﾑﾎﾟﾑﾎﾟﾑﾎﾟﾑ

かすみ「ぎゃー歩夢先輩！　なんでかすみんを叩くんですか！？」

ランジュ「え、それってまるで」

歩夢「ら、ランジュちゃん！」

ランジュ「ランジュと栞子みたいだわ！　幼馴染で一緒にスクールアイドルだなんて！」

彼方「歩夢ちゃんと侑ちゃんみたいだね」ﾎﾞｿ

あきる「？　今彼方ちゃん何か言った？」

かさね（そういえば歩夢ちゃんと高咲さんって……ああ）

エマ「それで、スクールアイドルの方は今ちょっとお休みしてるみたいだけど、今も付き合ってるんだよね？」

天「はい、先週も丸一日デートを……でもここ数日は流石に機嫌悪くって」

彼方「そういうことだったんだ」

しずく「丸一日というのはつまり朝起きて寝る時まで一緒ということですか！？」

かすみ「……」

歩夢「幼馴染ではよくあることだけどね」

ランジュ「無いラ……」（曇り）

天「朝は私が小糸の家に起こしに行くまで寝てるんですよ。全然起きないけど」

エマ「本当に起きないの困るよねぇ」

かすみ「果林先輩とミア子、ちゃんと起きられてるんですかねぇ」

しずく「やはり朝は目覚めのキッスを」

かすみ「言うと思った」

天「わかります？　流石に小糸の家だからほっぺにしてるんですけど」

歩夢「ゴクリ……」

かさね（歩夢ちゃん鼻息荒いな）

ランジュ「初めてのキスはいつなの？」

しずく「ぉぁっ！」（漏れ出す声）

天「次の日に二人きりの部室で」

ジェニファー「次の日にキス……」

天「二人で作詞してる時にふと目が合ってこう……」

しずく「ひゃあああああああ！！！！」

かすみ「しず子うるさい」（聞き入ってる）

歩夢「すてきー！」

彼方（やば……それ好き）

しずく「ちょっと待ってください付き合って次の日にキスということはその先は」

ランジュ「先？」

歩夢「しずくちゃん！」

天「その、クリスマスに一緒にご飯行ってそのまま」

一同「」

ランジュ「ねえご飯の後何をしたの？」

かすみ「いや付き合って一か月しか経ってないじゃないですか！」

歩夢「落ち着いてかすみちゃん。二人は幼馴染なんだから付き合って15年みたいなもんだよ。むしろ遅いくらいだよ」

エマ「落ち着いて歩夢ちゃん」

彼方「あー沖縄の子って性に奔放だからね」（偏見）

しずく「どちらから誘われたんですか！？」

ジェニファー（聞きたいこと全部聞いてくれるなニジガクの子たち）

天「小糸が黙って手引いてその、ホテルに」

かすみ「あーなんかそんな感じしますねぇ」（ヤケ）

ランジュ「ホテルで何をしたの？」

エマ「　　　　だよ」

歩夢「初めてってどんな感じなの？」

天「最初は恥ずかしくて全然覚えてないけど、だんだん幸せに思えてきて」

歩夢「いいなあ」

歩夢「そ、そういうのってどこでするの？」

天「大体夜は“なんみん”に行きますね」

エマ「なんみん？」

彼方「沖縄のホテル街だよ」

かさね（彼方ちゃんなんでそんなこと知ってるんだろう？）

しずく「高校生でホテルによく行くんですね。自分の部屋とか体育倉庫とかかと思ってました」

かすみ「しず子の癖が凄い」

歩夢「しずくちゃんのお家みたいに広ければ自分の部屋でも大丈夫かもだけど」

天「うちはシーズン中はお客さんいるし、小糸の部屋も家族に丸聞こえなんで」

しずく「大体週に何回くらいするんですか？」

天「ろ、6，7回……」（13回）

かすみ「毎日じゃないですか！」

エマ「仲良しなんだね」

ジェニファー「感想おかしいよ」

彼方「沖縄の子は性に奔放だもんね」（偏見）

～その後ひとしきり惚気話を聞いた後解散～

ランジュ「ラ……」

エマ「ご飯美味しかったねー」

かすみ「もうしず子はしゃぎすぎ！」

しずく「カップルでユニット、いいなぁ」

彼方「あ、もしもしせつ菜ちゃん？　今沖縄のスクールアイドルの子の話を聞かせてもらってたんだけどね……」

歩夢「……」（ドキドキ）

歩夢（はぁ、幼馴染で付き合ってる子の話聞いちゃったから侑ちゃんとまともに会話できないよ～）

歩夢「まあでも沖縄にいる間、侑ちゃんに会えないのはむしろ良かったかな」

おわり