2: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:19:55.66 ID:k48FTNHT.net
沼津駅周辺 車内
鞠莉「…」
運転手「お嬢様、まもなく到着します」
鞠莉「ええ」
運転手「そのメガネ、とてもよくお似合いですよ」
鞠莉「ふふ、そう言ってもらえると嬉しいわ。お気に入りなの」
運転手「それはそれは。天気予報によると、今日は良く晴れるみたいですが、冷え込むそうです」
運転手「お体を冷やさないよう、気をつけてくださいね」
鞠莉「ん、わかった。まさにカイロの日和ってわけね」
運転手「海路?今日は船にも乗るんですか?」
鞠莉「…」
運転手「お嬢様、まもなく到着します」
鞠莉「ええ」
運転手「そのメガネ、とてもよくお似合いですよ」
鞠莉「ふふ、そう言ってもらえると嬉しいわ。お気に入りなの」
運転手「それはそれは。天気予報によると、今日は良く晴れるみたいですが、冷え込むそうです」
運転手「お体を冷やさないよう、気をつけてくださいね」
鞠莉「ん、わかった。まさにカイロの日和ってわけね」
運転手「海路?今日は船にも乗るんですか?」
3: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:21:25.62 ID:k48FTNHT.net
鞠莉「そういうわけじゃないわ。もっとも、今日一緒する相手は、将来は船長さんかもしれないけどね」クスッ
運転手「ああ、えっと…」
鞠莉「ふふっ。ごめんなさい。こっちの話なの」
運転手(…お嬢様、とても嬉しそうです)ニコ
運転手「…っと、着きました。なにかありましたら、ご連絡ください」
鞠莉「ありがとう。それじゃ、行ってくるわね」
運転手「ええ、お気をつけて」
バタム ブロロロロ…
鞠莉(待ちに待った、曜と2人で遊びに行く日)
鞠莉(曜の言葉を借りれば『おそろいメガネでデート』の日、だ)
運転手「ああ、えっと…」
鞠莉「ふふっ。ごめんなさい。こっちの話なの」
運転手(…お嬢様、とても嬉しそうです)ニコ
運転手「…っと、着きました。なにかありましたら、ご連絡ください」
鞠莉「ありがとう。それじゃ、行ってくるわね」
運転手「ええ、お気をつけて」
バタム ブロロロロ…
鞠莉(待ちに待った、曜と2人で遊びに行く日)
鞠莉(曜の言葉を借りれば『おそろいメガネでデート』の日、だ)
4: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:23:37.73 ID:k48FTNHT.net
鞠莉(そもそものきっかけは、曜の気まぐれで。曜が、メガネをかけた私を見たいと言い出して)
曜『鞠莉ちゃんには、絶対メガネが似合うって思ったんだ!』
鞠莉(私は赤いフレームの、曜は青いフレームのメガネをかけて)
曜『へへ、おそろいだよー!』
鞠莉(写真を取ったりして盛り上がるうちに、メガネをかけて2人で出かけることになって)
曜『いよいよ明日だよ!おそろいメガネでデート、楽しみだね!』
鞠莉(おそろい、デート、かぁ…)
曜『目一杯楽しんじゃおうね!』
鞠莉(曜ってば、あんなに嬉しそうにしちゃって)クスクス
曜『鞠莉ちゃんには、絶対メガネが似合うって思ったんだ!』
鞠莉(私は赤いフレームの、曜は青いフレームのメガネをかけて)
曜『へへ、おそろいだよー!』
鞠莉(写真を取ったりして盛り上がるうちに、メガネをかけて2人で出かけることになって)
曜『いよいよ明日だよ!おそろいメガネでデート、楽しみだね!』
鞠莉(おそろい、デート、かぁ…)
曜『目一杯楽しんじゃおうね!』
鞠莉(曜ってば、あんなに嬉しそうにしちゃって)クスクス
6: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:24:38.18 ID:k48FTNHT.net
沼津駅前
鞠莉(確かにいい天気だけど、風が冷たいなぁ。えっと、時間は…)
鞠莉(約束の時間まであと30分。少し早すぎたかしら)
鞠莉(ま、この寒い中、あの寒がりさんを待たせちゃうよりはいいかな)
鞠莉「っと、いまのうちに…」スマホ セルフィーモード
鞠莉(髪型よし、メガネよし。スマイルもオーケー…うん、大丈夫!)
鞠莉(ふふ、早く来ないかなぁ)
「うー、さむさむ…あ!」
鞠莉(確かにいい天気だけど、風が冷たいなぁ。えっと、時間は…)
鞠莉(約束の時間まであと30分。少し早すぎたかしら)
鞠莉(ま、この寒い中、あの寒がりさんを待たせちゃうよりはいいかな)
鞠莉「っと、いまのうちに…」スマホ セルフィーモード
鞠莉(髪型よし、メガネよし。スマイルもオーケー…うん、大丈夫!)
鞠莉(ふふ、早く来ないかなぁ)
「うー、さむさむ…あ!」
7: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:26:08.38 ID:k48FTNHT.net
「まーりちゃん!」
ハグッ
鞠莉「ひゃあっ!?」ビクッ
「へへっ。だーれだ」ギュ
鞠莉「び、びっくりした…曜?」
曜「おお、ご名答でありますっ!」パッ
鞠莉「もう、いきなり脅かさないでよ。変な声出ちゃったじゃないの」
曜「ごめんごめん。待ってる鞠莉ちゃんを見つけたら、つい体が動いちゃって!」
ハグッ
鞠莉「ひゃあっ!?」ビクッ
「へへっ。だーれだ」ギュ
鞠莉「び、びっくりした…曜?」
曜「おお、ご名答でありますっ!」パッ
鞠莉「もう、いきなり脅かさないでよ。変な声出ちゃったじゃないの」
曜「ごめんごめん。待ってる鞠莉ちゃんを見つけたら、つい体が動いちゃって!」
8: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:28:19.57 ID:k48FTNHT.net
鞠莉「まったく…それに、ハグじゃ全然『だーれだ』になってないじゃない。『だーれだ』って、普通は後ろから目隠しするものでしょう?」
曜「まぁ、本当だったらそうするんだろうけど、今日はお互いメガネかけてるからさ」
曜「レンズを手で覆うわけにもいかないので、思い切ってサプライズハグにしてみました!」
曜「驚く鞠莉ちゃんが見れたし、作戦は大成功だったねー!」
鞠莉「ふふっ。今日もシャイニーしてるね。メガネ、似合ってるよ」
曜「いやいや、鞠莉ちゃんにはとても敵わないかなー、なんて」ニシシ
鞠莉「なら、お互いの輝きを讃え合うということで。改めて、おはよう、曜」
曜「おはヨーソロー、鞠莉ちゃん!」
曜「まぁ、本当だったらそうするんだろうけど、今日はお互いメガネかけてるからさ」
曜「レンズを手で覆うわけにもいかないので、思い切ってサプライズハグにしてみました!」
曜「驚く鞠莉ちゃんが見れたし、作戦は大成功だったねー!」
鞠莉「ふふっ。今日もシャイニーしてるね。メガネ、似合ってるよ」
曜「いやいや、鞠莉ちゃんにはとても敵わないかなー、なんて」ニシシ
鞠莉「なら、お互いの輝きを讃え合うということで。改めて、おはよう、曜」
曜「おはヨーソロー、鞠莉ちゃん!」
9: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:30:27.38 ID:k48FTNHT.net
曜「随分早かったんだね、寒い中待たせちゃった?」
鞠莉「来たばかりだから大丈夫。それに、早いのは曜もでしょ」
曜「楽しみで待ちきれなくって、つい早く家を出ちゃったんだ!ひょっとして、鞠莉ちゃんも同じだったり?」
鞠莉「んー。まぁ、そんなところかな」
曜「えー。そこは『そうね、私もワクワクが抑えきれなくて、早く来ちゃった』って言う所でしょ」
鞠莉「じゃあ、そういう事にしておいて」
曜「私が言ったんじゃダメなの、鞠莉ちゃんの口から聞きたいんだよー」
鞠莉「ふふ。私も曜と遊びに行くのが楽しみで、早く来ないかなーって待ってました。これでいい?」
曜「うん!合格、大合格だよ!」
鞠莉「ふふっ」ニコ
鞠莉「来たばかりだから大丈夫。それに、早いのは曜もでしょ」
曜「楽しみで待ちきれなくって、つい早く家を出ちゃったんだ!ひょっとして、鞠莉ちゃんも同じだったり?」
鞠莉「んー。まぁ、そんなところかな」
曜「えー。そこは『そうね、私もワクワクが抑えきれなくて、早く来ちゃった』って言う所でしょ」
鞠莉「じゃあ、そういう事にしておいて」
曜「私が言ったんじゃダメなの、鞠莉ちゃんの口から聞きたいんだよー」
鞠莉「ふふ。私も曜と遊びに行くのが楽しみで、早く来ないかなーって待ってました。これでいい?」
曜「うん!合格、大合格だよ!」
鞠莉「ふふっ」ニコ
10: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:32:11.76 ID:k48FTNHT.net
曜「とまあ、鞠莉ちゃんも無事合格できたことだし。そろそろ移動しようか」
鞠莉「そうね。今日はどこにいくの?」
曜「んー、行きたいところはいくつかあるんだけど、とりあえずは適当に見て回る感じでどうかな」
鞠莉「流れに任せるってわけね」
曜「うん!なにがあるかわからない方がきっと楽しいよ!」
曜「鞠莉ちゃんもリクエストがあれば遠慮なく言ってね!」
鞠莉「ええ。それじゃあ」
曜「メガネデート、スタートだよ!」
鞠莉「そうね。今日はどこにいくの?」
曜「んー、行きたいところはいくつかあるんだけど、とりあえずは適当に見て回る感じでどうかな」
鞠莉「流れに任せるってわけね」
曜「うん!なにがあるかわからない方がきっと楽しいよ!」
曜「鞠莉ちゃんもリクエストがあれば遠慮なく言ってね!」
鞠莉「ええ。それじゃあ」
曜「メガネデート、スタートだよ!」
11: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:40:58.74 ID:k48FTNHT.net
曜「とりあえず、あっちの方見てみようか」
鞠莉「ん、わかった」
曜「…」ジー
鞠莉「ん、なぁに?」
曜「鞠莉ちゃんって、おしゃれだよね」
鞠莉「そうかなぁ、どの辺が?」
曜「全体的にかな。例えば、今かけてもらってる赤いフレームのメガネって、実は結構難しくてさ。かける人や合わせる服を選んじゃう所があるけど」
曜「今日の鞠莉ちゃん、とっても素敵なんだもん。可愛いんだけど、ちょっと大人なコーデっていうか。メガネがさらに良さを際立たせてるっていうか…言いたい事伝わるかなぁ?」
鞠莉「ふふ、Aqoursのスタイリストにそう言って貰えると光栄ね。曜も青いメガネが素敵よ、よく似合ってる」
曜「本当?鞠莉ちゃんの横に並んでても、変じゃない?」
鞠莉「もちろん。変どころか相性バッチリって感じよ」
鞠莉「なにせ善子いわく、私たちは宇宙時代を生き抜ける2人らしいからね」クスッ
鞠莉「ん、わかった」
曜「…」ジー
鞠莉「ん、なぁに?」
曜「鞠莉ちゃんって、おしゃれだよね」
鞠莉「そうかなぁ、どの辺が?」
曜「全体的にかな。例えば、今かけてもらってる赤いフレームのメガネって、実は結構難しくてさ。かける人や合わせる服を選んじゃう所があるけど」
曜「今日の鞠莉ちゃん、とっても素敵なんだもん。可愛いんだけど、ちょっと大人なコーデっていうか。メガネがさらに良さを際立たせてるっていうか…言いたい事伝わるかなぁ?」
鞠莉「ふふ、Aqoursのスタイリストにそう言って貰えると光栄ね。曜も青いメガネが素敵よ、よく似合ってる」
曜「本当?鞠莉ちゃんの横に並んでても、変じゃない?」
鞠莉「もちろん。変どころか相性バッチリって感じよ」
鞠莉「なにせ善子いわく、私たちは宇宙時代を生き抜ける2人らしいからね」クスッ
12: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:43:05.10 ID:k48FTNHT.net
曜「ふふ、言ってたね。その例え、実は密かに気に入ってるんだ。どんなことでも乗り切れちゃう、元気一杯な2人って感じがして」
鞠莉「私も嫌いじゃないわ。けど、善子のセンスにしては妙に未来的っていうか、SFみたいな感じよね」
曜「千歌ちゃんと果南ちゃんが言ってた、宇宙世紀ってやつに対抗したのかな?」
鞠莉「なんでも、私たちのメガネが、レッドフレームとブルーフレームだからとかなんとか言ってたけど…」
曜「謎だねぇ」
鞠莉「ま、由来はさておき。名前負けしないように、今日は明るく楽しいシャイニーな一日にしましょうね」
曜「そうだね!」
鞠莉「私も嫌いじゃないわ。けど、善子のセンスにしては妙に未来的っていうか、SFみたいな感じよね」
曜「千歌ちゃんと果南ちゃんが言ってた、宇宙世紀ってやつに対抗したのかな?」
鞠莉「なんでも、私たちのメガネが、レッドフレームとブルーフレームだからとかなんとか言ってたけど…」
曜「謎だねぇ」
鞠莉「ま、由来はさておき。名前負けしないように、今日は明るく楽しいシャイニーな一日にしましょうね」
曜「そうだね!」
13: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:44:19.94 ID:k48FTNHT.net
曜「早くもクリスマスって感じだね」
鞠莉「ちょっと前まではハロウィン一色だったのにね」
曜「ねー…っくしゅん!」
鞠莉「あら、大丈夫?」
曜「んん…やっぱ少し冷えるね」
鞠莉「風が冷たいからね。でも、今日は曜のために、良いものを持って来たよ」
曜「おっ、なになに?」
鞠莉「ふっふっふ。それは、これっ!」スッ
曜「あ、カイロ!」
鞠莉「寒がり屋さんの必須アイテムかなって思ってね。さ、使って」
曜「ありがと!でも、んー」
鞠莉「ちょっと前まではハロウィン一色だったのにね」
曜「ねー…っくしゅん!」
鞠莉「あら、大丈夫?」
曜「んん…やっぱ少し冷えるね」
鞠莉「風が冷たいからね。でも、今日は曜のために、良いものを持って来たよ」
曜「おっ、なになに?」
鞠莉「ふっふっふ。それは、これっ!」スッ
曜「あ、カイロ!」
鞠莉「寒がり屋さんの必須アイテムかなって思ってね。さ、使って」
曜「ありがと!でも、んー」
14: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:47:36.17 ID:k48FTNHT.net
鞠莉「あら、必要なかった?」
曜「うーん…確かに嬉しいけどさ」
ハグッ
鞠莉「!」
曜「こっちの方が、もっと嬉しいかなって」
鞠莉「ちょ、ちょっと」
曜「んふふ、鞠莉ちゃんあったかいなぁ」スリスリ
鞠莉(…かわいい)ポー
曜「えへへ…あれ?ほっぺが赤いよ?」
鞠莉「へ?」
曜「うーん…確かに嬉しいけどさ」
ハグッ
鞠莉「!」
曜「こっちの方が、もっと嬉しいかなって」
鞠莉「ちょ、ちょっと」
曜「んふふ、鞠莉ちゃんあったかいなぁ」スリスリ
鞠莉(…かわいい)ポー
曜「えへへ…あれ?ほっぺが赤いよ?」
鞠莉「へ?」
15: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:49:33.79 ID:k48FTNHT.net
曜「ほっぺが赤くて、冬の顔してる。やっぱり待たせて寒くさせちゃった?」
鞠莉「そ、そんなことないから大丈夫」
曜「ダメだよ、これから大事な時期なんだから我慢したら。ほら、もっと寄って」ギュ
鞠莉「わっ」
曜「カイロを使うにしても、あったかくなるまで時間かかっちゃうしさ。それまではこのままね」
曜「私も、あったかいし…へへっ」
鞠莉「…仕方ないなぁ。今日は特別に、暖を取らせてあげます」
曜「やったぁ!」
鞠莉(…カイロ、あったまらなきゃいいのに)
曜「~♪」ギュー
鞠莉「そ、そんなことないから大丈夫」
曜「ダメだよ、これから大事な時期なんだから我慢したら。ほら、もっと寄って」ギュ
鞠莉「わっ」
曜「カイロを使うにしても、あったかくなるまで時間かかっちゃうしさ。それまではこのままね」
曜「私も、あったかいし…へへっ」
鞠莉「…仕方ないなぁ。今日は特別に、暖を取らせてあげます」
曜「やったぁ!」
鞠莉(…カイロ、あったまらなきゃいいのに)
曜「~♪」ギュー
16: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:50:56.92 ID:k48FTNHT.net
メガネ屋
曜「ここはメガネ屋さんだね。私たちのメガネもここで買ったんだ」
鞠莉「メガネ屋さんって初めて来たけど、随分といろんな種類があるのね」
曜「フォーマルな仕事用から遊びが入ったおしゃれ用まで。フレームも選り取りみどりだね」
鞠莉「機能だけじゃなくて、気分に合わせて選べるってわけね」
曜「そうだねー。おっ、金縁のメガネがある」
鞠莉「前から思ってたんだけど、これってどういう人がかけるのかしら」
曜「あんまり見ないよね。金だけに、ゴージャスな人かな。お値段もゴージャスだし」
鞠莉「いずれにせよ、上級者向けアイテムって感じねぇ」
曜「あ、金縁といえば…」
曜「ここはメガネ屋さんだね。私たちのメガネもここで買ったんだ」
鞠莉「メガネ屋さんって初めて来たけど、随分といろんな種類があるのね」
曜「フォーマルな仕事用から遊びが入ったおしゃれ用まで。フレームも選り取りみどりだね」
鞠莉「機能だけじゃなくて、気分に合わせて選べるってわけね」
曜「そうだねー。おっ、金縁のメガネがある」
鞠莉「前から思ってたんだけど、これってどういう人がかけるのかしら」
曜「あんまり見ないよね。金だけに、ゴージャスな人かな。お値段もゴージャスだし」
鞠莉「いずれにせよ、上級者向けアイテムって感じねぇ」
曜「あ、金縁といえば…」
17: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:52:16.92 ID:k48FTNHT.net
先日 部室
善子『ダイヤさんって、ゴールドのフレームが似合いそうよね』
花丸『え、そうかなぁ』
ルビィ『金縁メガネのお姉ちゃん…あんまりイメージできないよ』
曜『ダイヤさんならゴージャスなのも似合いそうだけど、流石に系統が違いすぎるっていうか。どうしてゴールドなの?』
善子『いいのよ、いろいろあるの』
鞠莉『いろいろ?』
善子『そう、いろいろ。ダイヤさんにはゴールドフレームがきっと似合う。うん』
ようまりまるるび『?』ハテ
曜(あれは何だったんだろう。ゴールドフレームがどうとか言ってたけど…)
鞠莉「むー…」
善子『ダイヤさんって、ゴールドのフレームが似合いそうよね』
花丸『え、そうかなぁ』
ルビィ『金縁メガネのお姉ちゃん…あんまりイメージできないよ』
曜『ダイヤさんならゴージャスなのも似合いそうだけど、流石に系統が違いすぎるっていうか。どうしてゴールドなの?』
善子『いいのよ、いろいろあるの』
鞠莉『いろいろ?』
善子『そう、いろいろ。ダイヤさんにはゴールドフレームがきっと似合う。うん』
ようまりまるるび『?』ハテ
曜(あれは何だったんだろう。ゴールドフレームがどうとか言ってたけど…)
鞠莉「むー…」
18: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:53:53.80 ID:k48FTNHT.net
鞠莉「えいっ」ギュ
曜「わっ」
鞠莉「なにぼーっとしてるの。私が一緒にいるっていうのに」ギュ
曜「あ…」
鞠莉「今日はせっかくのお出かけなんだもの。考え事なんてしてたら勿体無いよ。ね?」
曜「あはは、ごめんごめん。どうしてもこのメガネのことが気になっちゃってさ」
鞠莉「まぁ、それはわかるけど」
曜「これ、試しにかけてみない?鞠莉ちゃんなら意外と似合っちゃったりして」
鞠莉「お断りしマース!」
曜「あーあ、断られちゃった」クスクス
鞠莉(…もっと私のことを気にしてほしい。なんて、私らしくないワガママなのかな)
曜「わっ」
鞠莉「なにぼーっとしてるの。私が一緒にいるっていうのに」ギュ
曜「あ…」
鞠莉「今日はせっかくのお出かけなんだもの。考え事なんてしてたら勿体無いよ。ね?」
曜「あはは、ごめんごめん。どうしてもこのメガネのことが気になっちゃってさ」
鞠莉「まぁ、それはわかるけど」
曜「これ、試しにかけてみない?鞠莉ちゃんなら意外と似合っちゃったりして」
鞠莉「お断りしマース!」
曜「あーあ、断られちゃった」クスクス
鞠莉(…もっと私のことを気にしてほしい。なんて、私らしくないワガママなのかな)
19: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:55:29.31 ID:k48FTNHT.net
カフェ前
鞠莉「カフェがあるわ。結構歩いたし、ここでお茶するってのはどう?」
曜「いいね。ちょうど温かいものが飲みたかったんだ」
鞠莉「決まりね。入りましょう」ウィーン
もわっ
鞠莉「きゃっ!?」
曜「え、どうしたの――」もわっ
曜「わ、曇った!」
鞠莉「メガネが白くなって…な、なにも見えない!」
曜「寒い所から温かい所に入ると、温度差でこうなっちゃうんだよね」
鞠莉「ど、どうしたらいいの!?」
曜「えっと、外せばいいんじゃないかな?」
鞠莉「あ、そっか…」
曜「ふふっ」ニコニコ
鞠莉「うぅ…」
鞠莉「カフェがあるわ。結構歩いたし、ここでお茶するってのはどう?」
曜「いいね。ちょうど温かいものが飲みたかったんだ」
鞠莉「決まりね。入りましょう」ウィーン
もわっ
鞠莉「きゃっ!?」
曜「え、どうしたの――」もわっ
曜「わ、曇った!」
鞠莉「メガネが白くなって…な、なにも見えない!」
曜「寒い所から温かい所に入ると、温度差でこうなっちゃうんだよね」
鞠莉「ど、どうしたらいいの!?」
曜「えっと、外せばいいんじゃないかな?」
鞠莉「あ、そっか…」
曜「ふふっ」ニコニコ
鞠莉「うぅ…」
20: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:56:41.95 ID:k48FTNHT.net
鞠莉「びっくりした。メガネが曇るって、こういうことなんだ」
曜「慌てる鞠莉ちゃんも可愛かったよー」
鞠莉「そうやって、からかわないの」
曜「でも、鞠莉ちゃんがココア頼むとは思わなかったなー。コーヒーじゃなくてよかったの?」
鞠莉「寒い時には、温かいココアが一番だからね。曜こそコーヒーでよかったの?」
曜「最近やっと慣れてきたから、お店のを試してみたくて」
鞠莉「それはいい傾向ね…わっ」マッシロ
曜「あー。ココア飲もうとして、また曇ってる」
鞠莉「慣れてないんだから、笑わないでよ」
曜「ごめんごめん。私もおそろいにするからさ。ほら!」マッシロ
鞠莉「ふふっ、なにそれ…ん、おいしい」
曜「慌てる鞠莉ちゃんも可愛かったよー」
鞠莉「そうやって、からかわないの」
曜「でも、鞠莉ちゃんがココア頼むとは思わなかったなー。コーヒーじゃなくてよかったの?」
鞠莉「寒い時には、温かいココアが一番だからね。曜こそコーヒーでよかったの?」
曜「最近やっと慣れてきたから、お店のを試してみたくて」
鞠莉「それはいい傾向ね…わっ」マッシロ
曜「あー。ココア飲もうとして、また曇ってる」
鞠莉「慣れてないんだから、笑わないでよ」
曜「ごめんごめん。私もおそろいにするからさ。ほら!」マッシロ
鞠莉「ふふっ、なにそれ…ん、おいしい」
21: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 08:58:55.94 ID:k48FTNHT.net
曜「へへ、じゃあ私もいただきます…んぐっ…!?」
鞠莉「苦い?」
曜「うん…いけるかなって思ったけど、お店のコーヒーは、やっぱり苦かった…」
鞠莉「だと思ったわ。さ、こっちを飲んで」
曜「えっ」
鞠莉「曜のことだから、つい背伸びして頑張っちゃうんだろうなって思ってね」
鞠莉「こうなることも見越して、マリーはココアを注文しておいたのです」
曜「わぁ、さすが鞠莉ちゃん!」
鞠莉「さ、交換しよう」
鞠莉「苦い?」
曜「うん…いけるかなって思ったけど、お店のコーヒーは、やっぱり苦かった…」
鞠莉「だと思ったわ。さ、こっちを飲んで」
曜「えっ」
鞠莉「曜のことだから、つい背伸びして頑張っちゃうんだろうなって思ってね」
鞠莉「こうなることも見越して、マリーはココアを注文しておいたのです」
曜「わぁ、さすが鞠莉ちゃん!」
鞠莉「さ、交換しよう」
22: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 09:02:09.61 ID:k48FTNHT.net
曜「あ、だけど、私お砂糖結構入れちゃったから…鞠莉ちゃんの好みじゃないかも」
鞠莉「コーヒーには変わりないわ。いいから、曜のちょうだい」
曜「…ありがと!じゃあ、いただきます」
鞠莉「どうぞ。じゃ、私も」ゴク
鞠莉「…んっ!?」ビクッ
鞠莉(あ、あまい…!頭が痺れるくらい、強烈に甘い…)
鞠莉(口直しにブラックコーヒーが必要なレベルじゃない。どこをどうすれば、コーヒーがこんな刺激的な甘さに…)
曜「んー、ココアおいしー!体が芯からあったまるよー!」
曜「ありがとね、鞠莉ちゃん!」ニコッ
鞠莉(…ま、この笑顔が見れたから、いいか)ゴク
鞠莉(あまっ!)
鞠莉「コーヒーには変わりないわ。いいから、曜のちょうだい」
曜「…ありがと!じゃあ、いただきます」
鞠莉「どうぞ。じゃ、私も」ゴク
鞠莉「…んっ!?」ビクッ
鞠莉(あ、あまい…!頭が痺れるくらい、強烈に甘い…)
鞠莉(口直しにブラックコーヒーが必要なレベルじゃない。どこをどうすれば、コーヒーがこんな刺激的な甘さに…)
曜「んー、ココアおいしー!体が芯からあったまるよー!」
曜「ありがとね、鞠莉ちゃん!」ニコッ
鞠莉(…ま、この笑顔が見れたから、いいか)ゴク
鞠莉(あまっ!)
23: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 09:03:59.88 ID:k48FTNHT.net
お昼時
曜「いい時間だし、そろそろお昼にしようか」
鞠莉「そうね。曜は何食べたい?」
曜「えっと、その…パスタとか」
鞠莉「わかったわ。ハンバーグね」
曜「うんっ!って、違うよ!私はパスタって」
鞠莉「顔に書いてあるよ。本当はハンバーグが食べたいですって」
曜「でも…」
鞠莉「せっかくのお出かけなんですもの。食べたいものを食べる方が、絶対いいよ」
鞠莉「私も喜んでる曜が見たいし、ね」
曜「鞠莉ちゃん…!」
鞠莉「ふふ。さ、行こう」ギュ
曜「うん!」
曜「いい時間だし、そろそろお昼にしようか」
鞠莉「そうね。曜は何食べたい?」
曜「えっと、その…パスタとか」
鞠莉「わかったわ。ハンバーグね」
曜「うんっ!って、違うよ!私はパスタって」
鞠莉「顔に書いてあるよ。本当はハンバーグが食べたいですって」
曜「でも…」
鞠莉「せっかくのお出かけなんですもの。食べたいものを食べる方が、絶対いいよ」
鞠莉「私も喜んでる曜が見たいし、ね」
曜「鞠莉ちゃん…!」
鞠莉「ふふ。さ、行こう」ギュ
曜「うん!」
24: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 09:06:34.35 ID:k48FTNHT.net
「チーズオンハンバーグの方、お待たせしました」コト
曜「わぁ…!」
鞠莉「わお、なかなかいい感じね」
曜「なかなか、なんてもんじゃないよ!熱々のハンバーグと、蕩けてきらきらと輝くチーズ…この世で最も美しい光景のひとつだね!」
鞠莉「これはまた、随分とオーバーねぇ」
「お待たせしました、和風たらこクリームパスタです」
鞠莉「はーい。んー!こっちも負けないくらい美味しそう」
曜「鞠莉ちゃん、たらこスパ好きだよね。えっと、和と洋のハイグリッドだっけ?」
鞠莉「それを言うならハイブリッド、よ」
曜「そう、それ!ハイブリッド、ハイブリッド。うん、覚えた!」
鞠莉「このやり取りも3回目くらいだよ」クスクス
曜「わぁ…!」
鞠莉「わお、なかなかいい感じね」
曜「なかなか、なんてもんじゃないよ!熱々のハンバーグと、蕩けてきらきらと輝くチーズ…この世で最も美しい光景のひとつだね!」
鞠莉「これはまた、随分とオーバーねぇ」
「お待たせしました、和風たらこクリームパスタです」
鞠莉「はーい。んー!こっちも負けないくらい美味しそう」
曜「鞠莉ちゃん、たらこスパ好きだよね。えっと、和と洋のハイグリッドだっけ?」
鞠莉「それを言うならハイブリッド、よ」
曜「そう、それ!ハイブリッド、ハイブリッド。うん、覚えた!」
鞠莉「このやり取りも3回目くらいだよ」クスクス
25: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 09:11:26.04 ID:k48FTNHT.net
鞠莉「さ、冷めないうちにいただきましょう」
曜「うん、いただきまーす!」
鞠莉「いただきます」
曜「んっ!お、美味しすぎる…!」
鞠莉「気に入ってもらえたみたいね。ん、おいしい」
曜「ふふ、なんか幸せだなぁ」
鞠莉「そうだね。美味しいものを食べてると、満たされるっていうか」
曜「それもそうだけどさ。食事って『何を食べるか』だけじゃなくて『誰と食べるか』が大切なんだなって思って」
鞠莉「!」
曜「鞠莉ちゃんと一緒だからかなー、って。へへっ」
鞠莉「まぁ。曜ったら、また腕をあげたね?」
曜「おだててるわけじゃなくて、本心からそう思うんだよー」
鞠莉「ふふ。そういう感性、好きだよ?」
曜「よかった!…んー!おいっしー!」
鞠莉(…私と、同じこと思ってくれてたんだ)
曜「うん、いただきまーす!」
鞠莉「いただきます」
曜「んっ!お、美味しすぎる…!」
鞠莉「気に入ってもらえたみたいね。ん、おいしい」
曜「ふふ、なんか幸せだなぁ」
鞠莉「そうだね。美味しいものを食べてると、満たされるっていうか」
曜「それもそうだけどさ。食事って『何を食べるか』だけじゃなくて『誰と食べるか』が大切なんだなって思って」
鞠莉「!」
曜「鞠莉ちゃんと一緒だからかなー、って。へへっ」
鞠莉「まぁ。曜ったら、また腕をあげたね?」
曜「おだててるわけじゃなくて、本心からそう思うんだよー」
鞠莉「ふふ。そういう感性、好きだよ?」
曜「よかった!…んー!おいっしー!」
鞠莉(…私と、同じこと思ってくれてたんだ)
27: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 09:35:02.91 ID:k48FTNHT.net
ゲームセンター
曜「こういうところには、あまり来ない?」
鞠莉「そうでもないよ。果南たちと前はちょくちょく来ていたし、今でもたまには、ね」
曜「へー、どんなゲームするの?」
鞠莉「クレーンゲームとか、エアホッケーとか、太鼓のやつとかかな」
曜「ふむふむ。王道だね」
鞠莉「あとは、変わったところだとガンシューティングかな」
曜「えっ、銃で撃つやつ?」
鞠莉「そうね」
曜「あれって結構難しくない?ずっと構えてなきゃいけないから、腕も疲れるし」
鞠莉「初めは難しいけど、一度体で覚えればそうでもないわ」
曜「全面クリアとかできるの?」
鞠莉「調子が良ければね」
曜「すごいじゃん!見たい見たい、やってみてよ!」
鞠莉「いいけど、一度始めると結構時間かかるから。その間退屈しちゃうわよ?」
曜「しないしない、しないからお願い!」
鞠莉「ん。そこまで言うなら、今日は私の華麗なるガンテクニックを披露しちゃおうかな」
曜「わー!」
鞠莉「ただし、せっかくだから曜も一緒にプレイすること。2人でクリアを目指しましょう!」
曜「おー!」
曜「こういうところには、あまり来ない?」
鞠莉「そうでもないよ。果南たちと前はちょくちょく来ていたし、今でもたまには、ね」
曜「へー、どんなゲームするの?」
鞠莉「クレーンゲームとか、エアホッケーとか、太鼓のやつとかかな」
曜「ふむふむ。王道だね」
鞠莉「あとは、変わったところだとガンシューティングかな」
曜「えっ、銃で撃つやつ?」
鞠莉「そうね」
曜「あれって結構難しくない?ずっと構えてなきゃいけないから、腕も疲れるし」
鞠莉「初めは難しいけど、一度体で覚えればそうでもないわ」
曜「全面クリアとかできるの?」
鞠莉「調子が良ければね」
曜「すごいじゃん!見たい見たい、やってみてよ!」
鞠莉「いいけど、一度始めると結構時間かかるから。その間退屈しちゃうわよ?」
曜「しないしない、しないからお願い!」
鞠莉「ん。そこまで言うなら、今日は私の華麗なるガンテクニックを披露しちゃおうかな」
曜「わー!」
鞠莉「ただし、せっかくだから曜も一緒にプレイすること。2人でクリアを目指しましょう!」
曜「おー!」
28: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 09:36:36.15 ID:k48FTNHT.net
鞠莉(楽しい時間はあっという間というけれど、本当にその通りだと思う)
鞠莉(日が落ち始めて、気温がさらに低くなる。夜が出番を待ちかねて、我慢できずに忍び寄ってくる…そんな気さえするほどに)
鞠莉(日が短い冬の季節であることを、今日ほど恨めしく思ったことはないかもしれない…)
鞠莉「…次は、どうする?」
曜「ん…時間的に、次でラストになっちゃうかな」
曜「実はね、最後に行きたいところがあるんだ」
鞠莉(ラスト、最後…)
曜「ちょっと遠いんだけど、付き合ってくれる?」
鞠莉「もちろんよ、どこなの?」
曜「えっとね――」
鞠莉(日が落ち始めて、気温がさらに低くなる。夜が出番を待ちかねて、我慢できずに忍び寄ってくる…そんな気さえするほどに)
鞠莉(日が短い冬の季節であることを、今日ほど恨めしく思ったことはないかもしれない…)
鞠莉「…次は、どうする?」
曜「ん…時間的に、次でラストになっちゃうかな」
曜「実はね、最後に行きたいところがあるんだ」
鞠莉(ラスト、最後…)
曜「ちょっと遠いんだけど、付き合ってくれる?」
鞠莉「もちろんよ、どこなの?」
曜「えっとね――」
29: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 09:45:20.57 ID:k48FTNHT.net
びゅうお
曜「よかった、日が落ちる前に到着できて」
鞠莉「懐かしいね。行きたい所って、ここだったんだ」
曜「うん。ここは、私の憧れが生まれた場所だから」
鞠莉「憧れ?」
曜「そう、憧れ。あの日もちょうど、こんな感じだったよね」
曜「太陽が傾いて、街が夕暮れに染まって…ひとりで悩んでいた私を、鞠莉ちゃんがここに連れて来てくれた」
鞠莉「…うん」
曜「あの時、鞠莉ちゃんが話を聞いてくれたから。温かく受け止めてくれたから、今の私がある」
鞠莉『本音でぶつかった方がいいよ』
鞠莉『2年間も無駄にしてしまった私が言うんだもの。間違いありませんっ』
曜「千歌ちゃんや梨子ちゃんとのこと、自分のやりたかったことを、もう一度見つめ直して。改めて、みんなでスクールアイドルを頑張ろうって思えた」
曜「大げさだけど、私の世界を変えてくれたって思ってるんだ」
鞠莉「曜…」
曜「よかった、日が落ちる前に到着できて」
鞠莉「懐かしいね。行きたい所って、ここだったんだ」
曜「うん。ここは、私の憧れが生まれた場所だから」
鞠莉「憧れ?」
曜「そう、憧れ。あの日もちょうど、こんな感じだったよね」
曜「太陽が傾いて、街が夕暮れに染まって…ひとりで悩んでいた私を、鞠莉ちゃんがここに連れて来てくれた」
鞠莉「…うん」
曜「あの時、鞠莉ちゃんが話を聞いてくれたから。温かく受け止めてくれたから、今の私がある」
鞠莉『本音でぶつかった方がいいよ』
鞠莉『2年間も無駄にしてしまった私が言うんだもの。間違いありませんっ』
曜「千歌ちゃんや梨子ちゃんとのこと、自分のやりたかったことを、もう一度見つめ直して。改めて、みんなでスクールアイドルを頑張ろうって思えた」
曜「大げさだけど、私の世界を変えてくれたって思ってるんだ」
鞠莉「曜…」
30: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 09:48:36.13 ID:k48FTNHT.net
曜「あの時、私のことを優しく包んでくれて、本当に、本当にありがとう!」
曜「そんな優しい鞠莉ちゃんが、私、大好きだよ!」
鞠莉「!」
曜「悩んだり、騒がしかったりで迷惑かけちゃうと思うし、鞠莉ちゃんの力になれることなんてないと思うけど…」
曜「こんな私だけど、これからも、一緒に居てくれると嬉しいな!」
鞠莉「あ…!」
曜「…へへっ、やっと言えたー。いやー、柄にもなく緊張しちゃったよ」
曜「今日はありがとね、とっても楽しかった!」
鞠莉(…今日が終わる。私は、どうしたいの?)
鞠莉(私は…)
曜「そんな優しい鞠莉ちゃんが、私、大好きだよ!」
鞠莉「!」
曜「悩んだり、騒がしかったりで迷惑かけちゃうと思うし、鞠莉ちゃんの力になれることなんてないと思うけど…」
曜「こんな私だけど、これからも、一緒に居てくれると嬉しいな!」
鞠莉「あ…!」
曜「…へへっ、やっと言えたー。いやー、柄にもなく緊張しちゃったよ」
曜「今日はありがとね、とっても楽しかった!」
鞠莉(…今日が終わる。私は、どうしたいの?)
鞠莉(私は…)
31: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 09:54:20.21 ID:k48FTNHT.net
鞠莉「ねぇ、曜」
曜「ん?」
鞠莉「もしね、もし良ければ、なんだけど、その…」
鞠莉「今日は、うちに泊まりに来ない?」
曜「!」
鞠莉「今日はとっても楽しかった。色んな所に行って、色んな表情の曜が見れて。色んな思い出ができた」
鞠莉「だから、かな。今日を終わりにしたくない。もっと一緒の時間を過ごしていたいなって…」
曜「…」
鞠莉「こんな欲張り、だめかな?」
曜「鞠莉ちゃん!」ハグッ
鞠莉「わっ!」
曜「ん?」
鞠莉「もしね、もし良ければ、なんだけど、その…」
鞠莉「今日は、うちに泊まりに来ない?」
曜「!」
鞠莉「今日はとっても楽しかった。色んな所に行って、色んな表情の曜が見れて。色んな思い出ができた」
鞠莉「だから、かな。今日を終わりにしたくない。もっと一緒の時間を過ごしていたいなって…」
曜「…」
鞠莉「こんな欲張り、だめかな?」
曜「鞠莉ちゃん!」ハグッ
鞠莉「わっ!」
32: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 09:57:44.80 ID:k48FTNHT.net
曜「私も!私もね、この楽しい時間がずっと続いて、今日がこのまま終わらなきゃいいのにーって思ってたんだ!」
曜「行く!鞠莉ちゃんの家に行きたい!」
鞠莉「曜…いいの?」
曜「うんっ!おそろいメガネデート改め、鞠莉ちゃんちにお泊まりデートだ!」
鞠莉「…ありがとう」
曜「よっし!そうと決まれば、早速お泊まりセットを取りに戻らないとだね!」
曜「日が落ちる前に帰還して、鞠莉ちゃんちに転進であります!さ、行こう!」
鞠莉「ふふっ…あ、大事なことをやり残してた」
曜「ん、なに?」
鞠莉「へへっ、曜」ハグッ
曜「わっ」
鞠莉「大好きっ!」
終わり
曜「行く!鞠莉ちゃんの家に行きたい!」
鞠莉「曜…いいの?」
曜「うんっ!おそろいメガネデート改め、鞠莉ちゃんちにお泊まりデートだ!」
鞠莉「…ありがとう」
曜「よっし!そうと決まれば、早速お泊まりセットを取りに戻らないとだね!」
曜「日が落ちる前に帰還して、鞠莉ちゃんちに転進であります!さ、行こう!」
鞠莉「ふふっ…あ、大事なことをやり残してた」
曜「ん、なに?」
鞠莉「へへっ、曜」ハグッ
曜「わっ」
鞠莉「大好きっ!」
終わり
引用元: ・曜「鞠莉ちゃんとメガネデート」
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