1: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:08:10.70 ID:ZaO+1MRR.net
花丸「入試がやたら簡単だと思ったらまさか高校を間違ってたとは…」

ルビィ「うゅゅ?ルビィは花丸ちゃんと同じ高校にはいれてうれしいよっ!」

花丸「うん…ルビィちゃんもこの高校なんだね」

ルビィ「この高校は鉄格子や監視カメラがあるから安心だってお母さんが言ってた!うゅゅ!」

花丸「誰目線の安心なのかな」

ルビィ「バカの星は偏差値4だけど、多分 言われてるほど悪いところじゃないよ!」

花丸「偏差値4」

ルビィ「ところでルビィお腹減っちゃった!花丸ちゃん何か食べるもの持ってない?」

4: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:10:22.16 ID:ZaO+1MRR.net
千歌「あっ!曜ちゃん美少女!本当に美少女がいるよ!」ドタドタ

曜「ほんとだ美少女だ!!」ピョンピョン

花丸「うわっ、なんですかあなたたち」

千歌「私たちは千歌だよ!」

曜「私は千歌じゃない!」

千歌「あ、そっか!!」

花丸「…」

千歌「私たちは曜ちゃんだよ!」

曜「えっ、そうなの?」

千歌「あれ…?」

千歌「私は…誰だ……?」

花丸(ここまでバカ高校だったとは…)

6: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:11:58.67 ID:ZaO+1MRR.net
千歌「えっとね、私たちはスクールなんとかっていうのをやろうとしててね」

千歌「それでね…えっと」

曜「ねぇ 千歌ちゃん、私お腹すいちゃった」クイクイ

千歌「チカもお腹すいた!」グゥ

千歌「で、君たちだれ?」

花丸「えぇ…」

ルビィ「ルビィと花丸ちゃんです!」

千歌「へー」

曜「千歌ちゃん見て見て、あそこの木にみかんなってるよ!!」

千歌「やったぁ!採って食べよう!」

曜「届かない!」ピョンピョン

千歌「届かない!」ピョンピョン

花丸「えぇ…」

7: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:13:21.53 ID:ZaO+1MRR.net
曜「千歌ちゃん!棒だ!木の棒が落ちてる!」

千歌「ほんとだ!でも今は関係ないよね」

曜「そうだね」ピョンピョン

千歌「届かない」ピョンピョン


花丸(噂には聞いていたけど、ここまでバカとは思わなかった…)

花丸(野生のチンパンジーの方がまだ賢いずら…)

ルビィ「ねえ花丸ちゃん…」クイクイ

ルビィ「ルビィもお腹すいた」

花丸「えっと…はい、アメ」

ルビィ「わぁい!花丸ちゃんだいすき!」コロコロ

花丸「この高校でやっていく自信がないよ…」


ダイヤ「おや、ルビィに花丸さん!」

ルビィ「あっ、お姉ちゃぁ!」

花丸「げっ ダイヤさん」

8: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:14:27.42 ID:ZaO+1MRR.net
ダイヤ「ふふふ、2人もついに高校生になったんですのね!」

ダイヤ「時が経つのは早いですわぁ」

ルビィ「お姉ちゃんは3年生になったんだよね?」

ダイヤ「いえ、去年も今年も留年したので2人と同じクラスですわ」

花丸「……ダイヤさん」

ダイヤ「べ、勉強は苦手なんですの…//」

ダイヤ「ですがスクールアイドルとしては優秀ですわよぉ~」お尻フリフリッ!

ダイヤ「生徒会長でスクールアイドル!クールですわぁ~♪」ウキウキッ!

ルビィ「お姉ちゃん、よく見たらそれ中学の制服だね」

花丸(こ、これが生徒会長なのか…)

11: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:16:37.30 ID:ZaO+1MRR.net
キーンコーンカーンコーン ブリッ

ダイヤ「あっ、チャイムですわ!」

ルビィ「早く教室行かなきゃ!」

花丸「うん……」

ダイヤ「よーし、教室まで競争ですわ!」

ダイヤ「それー!!」ドシーンバキッ

花丸「ダイヤさん、ドアはタックルしなくてもドアノブ回せば開くんだよ」


善子「…」

善子「ふふふ、だ天使ヨハネの初登校よ!」

善子「クラスのみんなをじごくにたたきおとしてあげるわ!」

善子「きょう室どこかな?」ウロウロ

善子「…」

善子「まいごになっちゃった…」ウルウル

善子「ふぇぇ…どこぉ…」トボトボ

13: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:17:46.13 ID:ZaO+1MRR.net
──教室


花丸「う~ん……思ったよりヤンキーっぽい人は少ないね」

ルビィ「バカの浦は不良の人ぜんぜんいないらしいよ?」

花丸「正直意外ずら」

ルビィ「他の高校の不良の人もうちの生徒には絡まないんだって!なんでだろうね」

ダイヤ「うちの生徒はみーんな良い子なんですわよ!」お尻フリフリッ

ルビィ「お姉ちゃぁ、服の袖にいっぱいご飯粒ついてる」

花丸(ヤンキーもこの高校には関わりたくないってことなんだろうなぁ)

花丸「ところで先生は?」

ルビィ「ほんとだ、先生来ないね」

14: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:18:53.79 ID:ZaO+1MRR.net
ダイヤ「先生は大体来ませんわよ?」

花丸「え?」

ダイヤ「殆どの先生がすぐ辞めちゃうのでうちはいっつも先生不足ですの」

ルビィ「授業は?」

ダイヤ「自習ばっかり。みんなご飯を食べたり昼寝をしたり思い思いに過ごします」

花丸「ほ、本格的に動物園ずら」

ダイヤ「ふふふ、たしかに近所の小学生とかがよく鉄格子の向こうから覗いてますわね」

花丸「えぇ……」

15: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:20:07.34 ID:ZaO+1MRR.net
ルビィ「あっ!お姉ちゃん!向こうの方にバナナ落ちてる!」

ダイヤ「誰かが投げ込んでくれたんですのね!行きましょう!」

「ワー!バナナだー!」
「すごーい!りんごもあるよー!」
「おーいしいー!」


花丸「……」ガクガク


花丸(やばいずら……)

花丸(この高校はやばすぎるずら……どうぶつの森ずら……)

花丸(こんなところにいたらマルまでチンパンジーに……)

「……」

花丸(……親に頼み込んで転校させて貰おう)

16: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:21:21.34 ID:ZaO+1MRR.net
花丸「ん……?あっちに人だかりが……」


善子「ふぇぇ……やめてぇ」

小学生A「よーし!囲め囲めー!」

小学生B「石投げろ石!」

善子「痛っ!やめてぇ!」

小学生C「こいつ弱いぞー!」

小学生D「なんだこのマント!だっせー!」

善子「そ、それは、だ天使のマントなの!かっこいいもん!!」


花丸「あれって……もしかして善子ちゃん?」

花丸「善子ちゃんもこの高校だったんだ……」

17: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:22:40.68 ID:ZaO+1MRR.net
善子「やめてっ!痛っ!」

小学生A「バーカバーカ!」


花丸(善子ちゃん、虐められてる……昔と変わらないずら)

花丸(昔はマルが守ってあげてたけど……)

花丸「……」

花丸「帰ろう……多分もうここには来ないずら」

花丸「みんなには悪いけど、関わらない方がいい」

花丸「……バイバイ」

「こらぁぁぁぁぁ!!やめなさぁぁぁぁぁい!」ドドドドドドド


花丸「!?」

18: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:23:10.03 ID:ZaO+1MRR.net
ダイヤ「やめなさぁぁぁい!!」

小学生B「うわぁ!!なんか来たぁ!!」

ルビィ「暴力はダメだよーーーー!!」ブンブン

小学生C「小ちゃいのも来た!!」

「行けー!生徒会長に続けー!!」ドドドド

小学生A「いっぱい来た!!」

小学生 D「なんかヤバイぞ!みんな逃げろ!」

「ワーーーー」


花丸「……」ポカーン


ダイヤ「ふぅ、全く……」

ダイヤ「あなた、大丈夫?」

善子「う、うん…」グスッ

ルビィ「絆創膏はってあげるね」

善子「ありがとう……」

19: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:24:04.75 ID:ZaO+1MRR.net
ダイヤ「もしかして、新入生ですの?」

善子「うん、そうよ」

ルビィ「わぁ!ルビィたちと一緒だね!」

ダイヤ「よろしくお願いしますですわ!」

善子「津島よし……ヨハネよ、よろしく」


花丸「……」


ダイヤ「花丸さんっ!こっちこっち!」

花丸「えっ……あ、う、うん」

20: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:24:52.08 ID:ZaO+1MRR.net
ダイヤ「こちら私達と同じ一年生のヨハネさんですわ!」

花丸「……よろしく」

善子「よろしく……あ、あれ?…花丸?」

花丸「う、うん」

ルビィ「うゅ?知り合いだったの?」

善子「ようち園のころのともだちよ!」

ダイヤ「それはそれは」

花丸「ははは……」

善子「花丸もこの高校だったのね!よかった~~!」

善子「またいっしょにかよえるわね!」

花丸「……」

花丸「……ふふ」

花丸「そうだね」

21: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:25:23.75 ID:ZaO+1MRR.net
花丸(ここの生徒はバカばっかりだけど、ダイヤさんの言う通り良い子ばっかりだったずら)

花丸(……)

花丸(もうちょっとだけ、通ってみようかな)


ダイヤ「じゃあ、教室に戻りましょうか」

善子「ええ」

ルビィ「花丸ちゃん、そこ    あるから気をつけてね」

花丸「うわっ、踏んじゃった…… 野良犬か何かのかな?」

ルビィ「お姉ちゃんのだよ」

ダイヤ「我慢できませんでしたので」

23: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:27:57.50 ID:ZaO+1MRR.net
  |c||^.- ^||
  /  つ 
(( (_(_ヽ ))
  し し′

25: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:28:51.24 ID:ZaO+1MRR.net
バカの星女学院に入学して数週間が経ちました。
学校にはそこらじゅうに   が落ちてるし
クラスメイトは全員チンパンジーよりもバカですが、それなりに楽しいです。

クラスではダイヤさんが1番バカですが、彼女の持ち前の真面目さと性格の良さで生徒たちからは慕われています。

こういうところが彼女の生徒会長たる所以なのかもしれません。

26: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:29:32.89 ID:ZaO+1MRR.net
当のマルはというと、テストではクラスでぶっちぎりの好成績を修めています。
先輩たちを含めて1番の成績なので、周りからは「天才」「すごく天才」「マジ頭が良い」「超ヤバい」という、頭の悪いお褒めの言葉をもらいます。

そんなわけで、クラスの中では物知り博士のような扱いを受けており、連日いろんな生徒がマルに相談を持ちかけてきます。

27: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:30:23.78 ID:ZaO+1MRR.net
ですがその相談の9割がチンパンジー並の質問(バナナは美味しいのに、なんで食べたら無くなってしまうのか?など)なので、
悲しいかな 物知り博士というよりもチンパンジーの飼育員のような気分になるのでした。

28: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:31:28.73 ID:ZaO+1MRR.net
善子「ねぇねぇ花丸、ちょっとしつもんあるんだけど」

花丸「なに?」

善子「たとえばね、バナナを食べるとするじゃない」

花丸「うん」

善子「でもお尻から出るのはバナナじゃないわよね?」

花丸「うん」

善子「これって ふしぎじゃない?」

花丸「不思議だね~~~」ナデナデ

善子「ふしぎよね!ふしぎよね!」キャッキャ

30: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:33:38.59 ID:ZaO+1MRR.net
善子「じゃあルビィたちとあそんでくるね!」

花丸「いってらっしゃい」

善子「それー!」ドシーン バキッ

花丸「なんでここの生徒はドアをタックルで開けるんだろうなぁ」


花丸「……う~~~ん」

花丸「このままじゃみんなの将来が心配ずら」

花丸「将来というか、今までどうやって生きてきたのかもわからない」

花丸「教師が逃げ出すの気持ちもわかるけど、やっぱり誰か授業する人が必要だなぁ この高校の理事長は何をやっているんだか」

花丸「……授業かぁ」

花丸「……」

花丸「そういえば今度テストもあるらしいし……」

花丸「マルがやらないといけないかなぁ」

31: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:35:07.12 ID:ZaO+1MRR.net
花丸「みんな~、ちょっと集まって~!」パンパン

善子「うん?」


ルビィ「それっ!それっ!」パシーン パシーン

|c||^.- ^||「やめてくださいまし!やめてくださいまし!」

花丸「ルビィちゃんもダイヤちゃんのお尻叩く遊びやめて」

ダイヤ「はーい!」ピョーン

ルビィ「どうかしたの?」

花丸「今からクイズ大会をします」

善子「クイズぅ……?私バカだからいやよ」

ダイヤ「そういう頭使うのは苦手ですの……」

32: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:36:02.32 ID:ZaO+1MRR.net
花丸「正解者にはクッキーを一枚プレゼントします」

ダイヤ「!!」

善子「!!」

ルビィ「わぁいクッキー!ルビィ クッキーだいすき!」


花丸「総合成績一位の優勝者にはなんとバナナをひとふさプレゼント」

善子「花丸!!はやくもんだいだして!!」

ダイヤ「頑張りますわよ~!」お尻フリフリッ!

花丸「ちょろいなぁ」

33: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:37:37.44 ID:ZaO+1MRR.net
  |c||^.- ^||
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(( (_(_ヽ ))
  し し′

34: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:39:06.02 ID:ZaO+1MRR.net
────数日後 理事長室

鞠莉「あのっ、ほんとうにお願いします!」

教師「すいません、やっぱり今月いっぱいで辞めさせてもらいます」

鞠莉「で、でもあなたがいなくなったらついに教師が0人になるんですよ!?」

教師「授業中にウンコを投げつけられなかったら私だって続けたいところなのですが」

鞠莉「うぅ……それは生理現象だから仕方ないっていうか……」

教師「それでは失礼します」ガチャ

鞠莉「あっ、そこ    あるから気をつけて……あ、踏んだ」

教師「うわぁぁぁぁぁ!!もうこんな仕事嫌よぉぉぉぉぉぉ!!」

ガッシャーーーーーーーーン

鞠莉「ああ……」

鞠莉「ノイローゼになって窓突き破る教師も今月4人目ね……」グスッ

鞠莉「ひっぐ……マリーはわるくないのにぃ……」

35: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:40:35.40 ID:ZaO+1MRR.net
鞠莉「1人で学校運営なんて無理よぉ……」グスッ

鞠莉「……あ、そういえばテストの返却しなきゃ」

鞠莉「なんで理事長の私がしないといけないのよ……」

鞠莉「……あれ?1年生だけ妙に成績いいわね 他の学年は平均点2点なのに」

鞠莉「そもそも平均点2点のテストにやる意味あるのかしら 」

鞠莉「まぁ、いいわ さっさと雑用を終わらせましょ……」

36: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:41:05.65 ID:ZaO+1MRR.net
プルルルル

鞠莉「うっ……電話」

鞠莉「また警察からかしら それとも文科省?」

鞠莉「はい、バカの浦女学院 理事長室です」

鞠莉「……」

鞠莉「えっ」

37: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:41:43.28 ID:ZaO+1MRR.net
  |c||^.- ^||
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(( (_(_ヽ ))
  し し′

39: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:43:40.37 ID:ZaO+1MRR.net
────1年教室

ルビィ「う~ん、テストあんまり成績良くないなぁ……」

花丸「いや、30点も取れたなら十分ずら。このテストの平均点15点らしいから」

善子「ふんっ!テストなんかじゃヨハネのじつりょくは はかれないわ!」つーん

花丸「善子ちゃんはまず文字の書き方を覚えようね

ダイヤ「花丸さんっ!名前の横に丸が描いてありますわ!褒めて褒めて!」

花丸「よしよし、ダイヤちゃんも0点だね」ナデナデ

ダイヤ「えへへ♡」お尻フリフリッ

40: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:44:49.44 ID:ZaO+1MRR.net
ガララ

千歌「あのー、ちょっといいかな?」

花丸「あれ、あなたはこの前の…」

ルビィ「みかんを採ろうとしてた人だよね」

曜「花山ちゃんにボビィちゃん、久し振り!」

花丸「花丸とルビィちゃんです」

ダイヤ「そして私はクールな生徒会長ダイヤですわぁ~」お尻フリフリッ!

善子「だ天使のヨハネよ!」

曜「うん」

花山「で、何の用ですか」

42: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:47:23.25 ID:ZaO+1MRR.net
千歌「実は、超天才って噂の花山ちゃんに相談があるんだよ!」

花丸「相談…?」

曜「そうそう!」

千歌「この学校が廃校になるって話は聞いたでしょ?」

花丸「聞いてません」

ダイヤ「えっ!?廃校になるんですの!?」

千歌「どうやらそうらしいんだよ…」

善子「ねぇ、はいこうってどういう意味?」

ダイヤ「さぁ……」

花丸「……」

43: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:49:48.57 ID:ZaO+1MRR.net
曜「廃校っていうのはね…えっと……」

千歌「…なんだっけ?」

花丸「要するに、学校が無くなるっていうことです」

ルビィ「ええええええええええ!?」
ダイヤ「ええええええええええ!?」
善子「えええええええええええ!?」
千歌「えええええええええええ!?」
曜「ええええええええええええ!?」

花丸「えぇ…」

44: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:51:52.93 ID:ZaO+1MRR.net
花丸「なんで2人が驚いてるずら…」

千歌「いやぁ…ビックリしたぁ…」

ルビィ「…で、相談ってなに?」

曜「そうそう、その廃校を防ぐ方法がないかと思って相談しにきたんだよ!」

千歌「みんなの大切なバカの星女学院…私たちの手で守りたいなって!」

ルビィ「すごい…立派な考えです!うゅゅ」

ダイヤ「廃校を防ぐ……そんなことが可能なのでしょうか」

善子「花丸、どうなの?」

花丸「う~ん…」

45: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:53:44.89 ID:ZaO+1MRR.net
花丸「無理でしょう(笑)」

千歌「あぇっ!?」

花丸「だって、この学校 チンパンジーの飼育場ですし(笑)」

花丸「潰れてしかるべきっていうか(笑)」

善子「ちょっ、急に たいど変わりすぎでしょ!」

花丸「だって結局バカはバカなんだもん!!」

善子「ええ…」

花丸「なんでマルばっかりチンパンジーの面倒見ないといけないの…?」

ダイヤ「ぐっ…確かに花丸さんは大変でしょうが……」

46: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:55:29.71 ID:ZaO+1MRR.net
ルビィ「は、花丸ちゃぁ……」

花丸「……ルビィちゃん」

ルビィ「ルビィは、花丸ちゃんともっと一緒に学校いたいよ…」

ルビィ「この高校が廃校になったら、頭のいい花丸ちゃんは絶対ルビィたちとは別の高校に行くでしょ?」

ダイヤ「…確かに、花丸さんとはここでお別れになってしまいますわね」

花丸「……」

善子「えっ…イヤよ!」

善子「私、花丸ともっといっしょに いたい!!」

花丸「善子ちゃん…」

善子「花丸がいなくなったらだれが私のためにバナナをくれたりバナナの皮をむいてくれるっていうのよ!」

花丸「このチンパンジーが…」

48: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:57:18.19 ID:ZaO+1MRR.net
ダイヤ「私も…花丸さんにもっとナデナデして欲しいですわ…」

花丸「ダイヤさん…」

ダイヤ「花丸さんが勉強教えてくれるようになって、私 学校がずっとずっと楽しくなったんですのよ?」

ダイヤ「全部花丸さんのおかげですわ…」

花丸「……」

ルビィ「…花丸ちゃんはどうなの?」

花丸「え…?」

ルビィ「花丸ちゃんは、ルビィたちと一緒の学校 嫌だった…?」

花丸「それは…」

49: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:58:18.26 ID:ZaO+1MRR.net
花丸「……」

ルビィ「……」

花丸「はぁ」

花丸「千歌さん」

千歌「う、うん」

花丸「協力します」

千歌「…ほんと!?」

曜「やったぁ!!」

ルビィ「花丸ちゃんっ!!」ダキッ
ダイヤ「花丸さんっ!!」ダキッ
善子「花山っ!!」ダキッ

花丸「……1番のバカはマルだったずら」

50: 名無しで叶える物語 2017/11/26(日) 19:59:48.80 ID:ZaO+1MRR.net
こうしてマルは、廃校阻止のための組織
Aqours(命名ダイヤちゃん)のリーダーとなりました。

みんな我が強いのでなかなか言うことを聞いてくれなくて大変です。

花丸「みんな、エサの時間ずら」バッ

善子「ば、バナナ!!」むしゃむしゃ

ルビィ「バナナだぁ!!」もぎゅもぎゅ

ダイヤ「皮が硬いですわ!!」みちみちっ

でも餌付けすれば簡単に尻尾を振る畜生のような思考回路なので割となんとかなりそうです。

73: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 22:53:56.13 ID:x8Zvz/VD.net
──翌週、転校生がやってきました


梨子「桜内梨子です…よろしくお願いします//」

花丸「廃校が決まってる高校に転入してくるなんて 梨子ちゃんバカなの?」

梨子「前の高校、退学になったんだけどここ以外の高校には転入を拒否されちゃって…」

花丸「そう……」

ルビィ「うゅゅ…よろしくね、梨子ちゃん!」 スリスリ

千歌「ひゃー!べっぴんさんだぁ」スリスリ

曜「よろしくね~」スリスリ

梨子「あ、あの この子たちはなんで私に股間を擦りつけてるの…?//」

花丸「自分の体臭を付けることでマーキングしてるらしいずら」

74: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 22:57:47.35 ID:x8Zvz/VD.net
ルビィ「梨子ちゃんはなんで退学に?」

梨子「全校生徒のパンツを盗んだら退学になっちゃったの」

花丸「なんで盗んじゃったの」

梨子「我慢できなくて」


千歌「ねぇ曜ちゃん、なんかお股がスースーする」

曜「私もー!あれ、パンツ履いてないや」ペラッ

千歌「あれれ?今日履いてくるの忘れたのかな」

花丸(ハッ……!?マルのパンツもない!?)

梨子「……」

花丸(こいつ……今の一瞬で?)

75: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:01:17.54 ID:x8Zvz/VD.net
花丸「ところで、梨子ちゃんにもAqoursに入って欲しいんだけど…」

梨子「廃校阻止のための組織だっけ?」

ルビィ「そうそう!協力して欲しいんだ!」

梨子「うーん、ごめんなさい…私、ハンドベルの練習しないといけないし…」

ルビィ「えー」

花丸「そっか…じゃあ、しかたないずら」

花丸「千歌ちゃん、曜ちゃん、やって」

千歌「わかった!」がしっ

梨子「え?」

76: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:03:18.87 ID:x8Zvz/VD.net
千歌「曜ちゃん抑えてて」

曜「うん」ぎゅっ

梨子「ちょっ、えっ?えっ?」

千歌「よいしょ」ドスンッ

梨子「はぶっ!?//」

花丸「Aqoursに入りますって言わないと、このまま千歌ちゃんが梨子ちゃんの顔の上で   するずら」

千歌「う~ん…!」みりみりっ

梨子「ウワアアアアアアアアア!!?」

花丸「で、返事は?」

梨子「入りますっ!!Aqours入ります!!!」

77: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:05:46.43 ID:x8Zvz/VD.net
花丸「よろしい、言質はとった」

梨子「はぁ、はぁ…まさか転校初日から   まみれになりかけるとは…」

花丸「この学校を   まみれにならずに卒業しようなんて考えないほうがいいずら」

ルビィ「はい、ご褒美のバナナだよ!」

千歌「ばなっ、ばなななw」ムシャムシャッ

曜「おいしっ!おいしっ!w」ムシャムシャッ

梨子(この学校って本当にヤバい学校なんじゃ…)

78: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:10:40.89 ID:x8Zvz/VD.net
梨子「で、具体的にAqoursは一体何をやってるの?」

花丸「基本的には入学者数を増やすために学校のPRをしてるんだけど…」

梨子「この学校のPRできるところって何?」

花丸「ないよ」

花丸「なにもない」

花丸「なにひとつ」

梨子「そ、そう…」

花丸「あれば苦労なんてないんだよ」

千歌「ちょっと曜ちゃん!それ私のバナナ!!」ムッキー

曜「ふふん、早い者勝ちだよ」ムシャムシャ

79: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:11:55.80 ID:x8Zvz/VD.net
ルビィ「そういえば、チンパ…お姉ちゃんと善子ちゃんはどこに行ったの?」

花丸「日直だって」

梨子「他にもAqoursのメンバーいるんだ?」

花丸「うん、まぁチンパンジーなんだけど」

梨子「へぇ…チンパンジーなんだ…」

80: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:12:16.38 ID:x8Zvz/VD.net
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  し し′

82: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:13:17.75 ID:x8Zvz/VD.net
──

チンパンジー「よしっ、掃除終わりましたわ!」お尻フリフリ!

チンパンジー「ええ、あとは日誌をせんせいのところに持っていくだけね」

チンパンジー「日誌書けました?」

チンパンジー「もう、私が文字かくのにがてだってわすれたの?」

チンパンジー「これはこれは、失礼しましたわ 私が書きますね」

チンパンジー「ダイヤったら……」

チンパンジー「ばななたべた…うまかった…っと」カキカキ

83: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:14:32.21 ID:x8Zvz/VD.net
善子「さて、職員室は…」

ダイヤ「ああ 違いますわ、職員室じゃなくて理事長室!」

ダイヤ「日直日誌は理事長室に持っていくことになっているんですの」

善子「そうなの?」

ダイヤ「はい…ですが理事長室に行く道中、注意が必要ですわ」

善子「注意?」

ガサガサッ

善子「!」びくっ

ダイヤ「きましたわね……」

84: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:17:39.29 ID:x8Zvz/VD.net
果南「……」ザッ

善子「な、なんなの!?あの裸の女は!」

善子「槍持ってるわよ!?槍!!」

果南「سوف أقتل يا」

善子「」びくっ

果南「أريد أن أموت؟」

ダイヤ「彼女の名前は果南…3年生ですわ」

果南「هنا هي أرضنا. يأتي شخص غريب」
(ここは私たちの土地 よそ者は帰れ)

善子「え…なにこの人こわい」

ダイヤ「相変わらずですわね、果南さん…」

85: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:20:35.40 ID:x8Zvz/VD.net
善子「……知り合いなの?」

ダイヤ「…昔、私と果南さんと理事長の3人でスクールアイドルをやってたんですの」

ダイヤ「"天然お嬢様ダイヤ"、"セクシーダイナマイト鞠莉"、"全裸野蛮人果南"と言えばそこそこ有名でしたわ」

善子「アイドルやってるときも全裸だったんだ…」

ダイヤ「ええ、彼女に服を着せようものなら槍やら   やらを投げつけてきてアイドルどころではありませんでしたし」

善子「なんでそんな人とアイドルやろうと思っちゃったの…?」

86: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:22:19.18 ID:x8Zvz/VD.net
果南「帰れ……今更何しに来たんだ」

善子(日本語喋れるんだ)

ダイヤ「何しに来たかと聞かれたら日誌を出しに来ました」

果南「うるさい!帰れ!!」ヒョイヒョイヒョイ

善子「わぁ!?うんち投げてきた!!」

果南「ソレっ!!」ビュンッ

バゴォォォォン!!

善子「あ、あんなの当たったらひとたまりもないわよ!」

ダイヤ「強い……!」

善子「くそぅ…こっちもバナナを投げて…」ポイポイッ

果南「帰れッ!」ブリブリ

ダイヤ「くっ……果南さん……」

ダイヤ「果南さんは意地でも鞠莉さんに会わせないつもりですわね…」

善子「くらえっ!」ビュンッ

果南「グワッ!!」べチッ

87: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:23:09.57 ID:x8Zvz/VD.net
ダイヤ「ここは一時撤退ですわ!花丸さんに意見を仰ぎましょう!」

善子「っ……ごめんダイヤ!うんちに足を取られて……」

ダイヤ「もう!何をやってるんですの!」

果南「うっ……腹が……」ギュルルルル

ダイヤ「今のうちですっ!」ぐいっ

善子「あっ、ちょっ!」ズルっ

88: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:23:59.39 ID:x8Zvz/VD.net
  |c||^.- ^||
  /  つ 
(( (_(_ヽ ))
  し し′

89: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:25:25.25 ID:x8Zvz/VD.net
──

ダイヤ「…ということなのです」

善子「このだ天使ヨハネが負けるなんて…」

花丸「チンパンジーの喧嘩に巻き込まないでほしいんだけど…」

ルビィ「お姉ちゃぁ   臭い……」


梨子「えっと…」

曜「ああ、梨子ちゃんは初めてだったよね」

千歌「この   まみれの方がダイヤさん、あっちの   まみれの方が善子ちゃんだよ」

梨子「よろしくね」

90: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:26:49.24 ID:x8Zvz/VD.net
ダイヤ「あの果南さんを放っておけば学校が肥溜めになってしまいます!」

ダイヤ「花丸さん、どうにかしてくださいな!」

花丸「どうにかって…」


梨子「へぇ…ここの理事長もスクールアイドルやってたんだ?」

ルビィ「そうそう!お姉ちゃんは今も1人でやってるんだよ!すごいでしょ!」

ダイヤ「クールですわぁ~!」お尻フリフリ!

ルビィ「理事長…鞠莉ちゃんと果南ちゃんは色々あってアイドルやめちゃったんだ」

ダイヤ「また3人でやりたいですわ……」

千歌「へー、なんでやめたの?」

ルビィ「多分、受験勉強のためじゃないかな?」

曜「そっか…ダイヤさん受験勉強まだ必要ないもんね……」

ダイヤ「…」お尻フリフリっ!

花丸「大学行く気なんだ」

91: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:27:45.75 ID:x8Zvz/VD.net
ダイヤ「と、とにかく果南さんを!」

花丸「……さっきの話聞いてたら、果南さんはダイヤさんになにか怨みでもあるような言い振りだったけど」

花丸「なにか理由があるの?」

ダイヤ「っ……!」

ルビィ「お、お姉ちゃぁ……」

ダイヤ「…ええ、すべて私の責任ですわ」

善子「一体なにが…?」

92: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:29:15.04 ID:x8Zvz/VD.net
ダイヤ「…あれは、2年前の夏のことですわ」

ダイヤ「ラブライブ出場がかかった地方予選決勝の直前です」

千歌「そんなに強いグループだったんだ…」

ダイヤ「衣装係だった私はステージ衣装の製作を任されていました」

ルビィ「お姉ちゃんいつもお裁縫してたもんね」

ダイヤ「ええ、ですが次のライブはラブライブがかかった大切なもの」

ダイヤ「だから衣装も普通のものではダメだと思いました」

曜「ふむふむ」

93: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:30:17.88 ID:x8Zvz/VD.net
ダイヤ「ですので、鞠莉さんの衣装は激しく動くとほつれてバラバラになるようなものにしました」

ダイヤ「もくろみ通り、鞠莉さんはステージ上で裸になりました」

ダイヤ「涙目で顔を真っ赤にする鞠莉さんはすごく可愛かったです」

花丸「やっぱりダイヤさんは果南さんに殺された方がいいんじゃないかな?」

ルビィ「果南ちゃんはもともと裸だから服を着てる人間の方が少数派になっちゃうよ」

梨子「ふふ、素敵なアイドルグループね」

ダイヤ「ええ、ですが私も脱いだので全員裸ですわよ!」

善子「えぇ…」

ダイヤ「おほー!!テンション上がってきましたわ!!服なんて着てられっか!!」ヌギヌギ

千歌「あー!チカも脱ぐー!」ヌギヌギ

梨子「ふふ、素敵な学校ね」

94: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:31:48.82 ID:x8Zvz/VD.net
ダイヤ「でも、今はアイドル活動もさっぱりで……」

ダイヤ「やっぱり私1人じゃ、全然人気が出ないんですの」

花丸「というか、今はダイヤちゃんはアイドル活動何かしてないの?」

ダイヤ「毎日お風呂上がりに鏡の前で踊ってますわ!」お尻フリフリッ

花丸「よくそれで人気出ると思ったね」

95: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:33:21.36 ID:x8Zvz/VD.net
ダイヤ「よーし!今日はアイドルらしくリズミカルにお尻を振りますわ!!」お尻ふりふりふりりん

ルビィ「すごーい!まるでチンパンジーさんみたい!」

花丸「アイドル……」

花丸「!!」

花丸「閃いた……!」

千歌(全裸)「どうしたの?」

花丸「この学校の廃校を防ぐ方法ずら!!」

ダイヤ(全裸)「えっ……そんな方法があるんですの!?」

花丸「スクールアイドルずら…!」

花丸「この学校の1番の問題点であるのは偏差値」

花丸「でも今更偏差値を上げるなんてことは宇宙の法則が乱れたって不可能ずら」

花丸「ならば勉学以外の点でアピールできるポイントを作るしかない!!」

花丸「それに聞けばスクールアイドルというのは現在大ブーム!クソバカチンパンジーのくせに顔だけは良いお前らにはおあつらえ向きずら!!」

96: 名無しで叶える物語 2017/11/27(月) 23:34:31.45 ID:x8Zvz/VD.net
花丸「みんなはそれでいいよね?」

ルビィ「??????」

曜「ご、ごめん……なに言ってるか全然わかんなかった……」

千歌「結局何が言いたいの…?」

善子「えっと……要するに…?アイドルが…なんて?」

梨子「へんさちが…何……?」

ダイヤ「……」お尻フリフリッ


花丸「バナナの時間ずら!!」ヒョイヒョイヒョイ

千歌「ばなっwばなななww」ムシャムシャッ

曜「うまひwうまひw」ムシャムシャッ

梨子「なにこれwwあそこにはいるww」ぬるっぬるっ

花丸「そうと決まれば理事長に申請しに行くよ!」

125: 名無しで叶える物語 2017/11/29(水) 23:28:19.57 ID:0yCcBIwd.net
──2年前・春


ダイヤ「……」

鞠莉「どうしたの?ダイヤ」

鞠莉「珍しく神妙な顔して」

ダイヤ「2人とも見てください、窓の外を」

鞠莉「ええ…綺麗な桜ね」

果南「…ああ、綺麗だ」

ダイヤ「ねぇ鞠莉さん、果南さん」

鞠莉「うん?」

果南「…どうした?」

ダイヤ「秒速5センチメートルなんだって」

鞠莉「…なにが?」

126: 名無しで叶える物語 2017/11/29(水) 23:29:10.71 ID:0yCcBIwd.net
ダイヤ「   が落ちるスピード」

鞠莉「遅くない?」

鞠莉「   浮遊してない?それ」

ダイヤ「ねぇ、なんだか雪みたいじゃなありません?」

鞠莉「   よ」

鞠莉「ふわふわ落下する   よ」

ダイヤ「私たち3人……Aqoursのメンバーで」

ダイヤ「来年も一緒に見られると良いですわね」

鞠莉「桜を?   を?」

127: 名無しで叶える物語 2017/11/29(水) 23:30:25.91 ID:0yCcBIwd.net
──現在・春

理事長室


鞠莉「……」

鞠莉「あれから2年、か…」

鞠莉「2年間毎日見たわ……   の方を」

鞠莉「結局桜の木は、他の生徒が切り倒してみかんの木を植えちゃったから見ることは叶わなかったけど…」

ガチャ

果南「鞠莉」

鞠莉「果南、なにかあったの?」

果南「あいつ、また来たぞ」

鞠莉「ダイヤ? …追い返しておいて」

果南「……わかった」

128: 名無しで叶える物語 2017/11/29(水) 23:33:51.50 ID:0yCcBIwd.net
鞠莉「…あのバカは、本当に変わらないわね」

鞠莉「ダイヤのバカ…」

ダイヤ「嫌いなんですか?」

鞠莉「嫌い…そうね、嫌いよ」

ダイヤ「私は鞠莉さんのこと好きですわよ」

鞠莉「はぁ?関係な……」

|c||^.- ^||<オッス

鞠莉「果南!!追い出して!!」

果南「おおっ……///」ヌポヌポ

梨子「ふふっ、気持ちいい?」ヌポヌポ

善子「良いでしょ?バナナ」

ルビィ「食べても美味しいんだよ!」

鞠莉「果南!!!!!!」

129: 名無しで叶える物語 2017/11/29(水) 23:35:08.11 ID:0yCcBIwd.net
花丸「まぁまぁ落ち着いて」

鞠莉「……な、なんなのよあなたたちは!」

ダイヤ「私たちはスクールアイドルですわ」

鞠莉「…スクールアイドルはもう解散したでしょ」

ダイヤ「新しくできたスクールアイドル・Aqoursですの」

鞠莉「……」

花丸「その通り、我々は廃校阻止のために動く組織、Aqours…改めて、スクールアイドルグループAqoursずら!」

花丸「部活の申請に来ました」

鞠莉「……認められないわ」

130: 名無しで叶える物語 2017/11/29(水) 23:37:00.45 ID:0yCcBIwd.net
花丸「部員は5名以上揃ってます!学生手帳によると問題ないと思いますが?」

鞠莉「この高校は廃校になるの。今更部活の新設なんて認めるわけないじゃない!」

花丸「千歌ちゃん、曜ちゃん」

千歌「はいっ」

鞠莉「わかったわ。話は聞くから、その手に持ってる   を置いて」

花丸「……」

曜「……」

千歌「……」

鞠莉「ホ、ホントお願いします、置いて下さい」

花丸「武装解除」

千歌「りょーかいっ」ポイッ

鞠莉「……もうなんなのこの高校」グスッ

ルビィ(統率取れてきたなぁ)


131: 名無しで叶える物語 2017/11/29(水) 23:39:28.25 ID:0yCcBIwd.net
鞠莉「わかったわ。新設自体は認めます」

鞠莉「…でも、顧問はいないんでしょ? 顧問も必要よ!」

花丸「ああ、それは理事長がやってくれるから問題ないずら」

鞠莉「はぁっ!?し、しないわよ!絶対!」

花丸「えっ……?」

鞠莉「……な、なに?」

133: 名無しで叶える物語 2017/11/29(水) 23:40:41.14 ID:0yCcBIwd.net
花丸「いいの?」

鞠莉「一体なんのことよ!」

花丸「ふぅん……?」

鞠莉「どういうつもり!?」

花丸「じゃあ、あのことバラしてもいいずら?」

鞠莉「あ……あのこと……?」

鞠莉(な、なに……?何を知ってるのコイツ!?)

134: 名無しで叶える物語 2017/11/29(水) 23:41:52.24 ID:0yCcBIwd.net
鞠莉(まさか……果南に背中をぽんぽんしてもらわないと夜寝られないことがバレた!?)

鞠莉(いや、いまだにおねしょしてることが……!?)

鞠莉「くっ……」///

鞠莉「べ、別にマリーは果南に背中ぽんぽんしてもらわなくても夜寝られるもん!!おねしょなんてしてないもん!」

花丸「へぇ」

花丸「こっちは理事長が果南さんに背中ぽんぽんしてもらわないと夜寝られない上にいまだにおねしょことは把握してるずらァ!!」

鞠莉「いやあああああああああ!!なんでそれをぉぉぉぉぉぉおお!!!////」

花丸「ちょろいなぁ」

135: 名無しで叶える物語 2017/11/29(水) 23:43:55.31 ID:0yCcBIwd.net
花丸「顧問になる気になった?」

鞠莉「なりますぅ……ヒッグ、だからみんなには言わないでぇ……」グスグス

花丸「契約成立!」

花丸「もちろん、果南さんもメンバーに入ってもらうずら!」

鞠莉「もう……分かったわよ…」グスッ

花丸「廃校阻止のため、協力してもらうよ」

ダイヤ(泣いてる鞠莉さんかわいい)

136: 名無しで叶える物語 2017/11/29(水) 23:46:28.87 ID:0yCcBIwd.net
花丸「さて、これでメンバーは9人 正式にスクールアイドル部が成立したずら」

ルビィ「やったぁ!」

鞠莉「それはいいけど……あなたたちも、もう聞いてるでしょ?この高校は廃校が決まったの」

鞠莉「今更スクールアイドルなんてやってどうするつもりなの?」

花丸「スクールアイドルでラブライブ出場して学校をPRする!そうしたらきっと生徒も……」

果南「無理、だな」

ダイヤ「果南さん……!」

善子(あ、普通に服着てる 学ラン着てる)

138: 名無しで叶える物語 2017/11/29(水) 23:48:23.87 ID:0yCcBIwd.net
鞠莉「果南、その格好……」

果南「もう私がバカの振りをする必要もないだろう」

花丸「バカの振り?」

果南「鞠莉、いいか?」

鞠莉「こうなった以上……隠せないわ」

花丸「一体何が……」

果南「私たちが1年生のころ、この高校は酷いものだった 毎日周りの高校の不良にちょっかいを出されてな」

鞠莉「うちの生徒は基本的にバカだけど、穏やかな性格の子が多いから 抵抗もできなくてね」

果南「……荒れまくってたよ」

花丸「そ、それと果南さんがバカの振りをすることはどう関係が?」

果南「全裸で槍を振り回したりウンコを投げつけてくるキチガイモンスターがいる高校に関わりたいと思うか?」

花丸「ああ、そういう……」

果南「単純にケンカが強いってだけだと、無用な争いを生みかねんからな」

ダイヤ「果南さんは強いんですのよ!」お尻フリフリッ

139: 名無しで叶える物語 2017/11/29(水) 23:50:33.96 ID:0yCcBIwd.net
ルビィ「で、スクールアイドルでPRが無理っていうのは?」

鞠莉「1年生のころ私たちがすでにやったってことよ」

鞠莉「元々私たちがこの高校を選んだのはダイヤに合わせてだったの」

鞠莉「中学生の頃からダイヤは私たちと3人でスクールアイドルをすることを夢見てた」

果南「大切な幼馴染の夢だ、私たちとしても叶えてあげたかった」

ダイヤ「私、バカだから2人の第一志望の高校は落ちちゃって……」

花丸(鞠莉ちゃんも大概バカだと思うけどなぁ)

ルビィ「鞠莉ちゃんも大概バカだと思うけどなぁ」

鞠莉「!?」

花丸「ルビィちゃん、シッ」

ルビィ「うゅ」

140: 名無しで叶える物語 2017/11/29(水) 23:54:22.68 ID:0yCcBIwd.net
鞠莉「ダイヤの夢を叶えるついでだけど、高校の惨状をなんとかしたい思いもあったの だからラブライブ出場がそのキッカケになればいいなって」

果南「でも、結局はラブライブ出場はできなかった」

花丸「それは全裸だったからじゃ……」

鞠莉「全裸にはなってないわ」

果南「私は、肌色のタイツを下に着ていた 鞠莉も同じだ ダイヤがなにか企んでることは知っていたからな」

果南「本当に全裸になったのはダイヤだけだ 」

花丸「全裸になってるよね」

鞠莉「それにダイヤが全裸になったのは最後の一瞬だけだし、私たちがすぐに隠したから、観客からしたらちょっとしたハプニングくらいに捉えられたはずよ」

鞠莉「何より、私たちの実力は圧倒的だった 地区予選くらいぶっちぎりで優勝しないとおかしいくらい」

ダイヤ「……」お尻フリフリッ

花丸「……じゃあなんでラブライブに出場できなかったの?」

141: 名無しで叶える物語 2017/11/29(水) 23:55:09.12 ID:0yCcBIwd.net
鞠莉「それこそ大人の事情ってやつなの」

鞠莉「神聖なラブライブのステージに私たちみたいなバカ高校の生徒は相応しくないって……運営からの出場拒否よ」

善子「そんな……!」

曜「ひどすぎるよ!」

花丸(まぁ運営側の心労も分かる気はするけど)

ダイヤ「……そう、だったんですのね」

鞠莉「だから私はこの学校の理事長になって、経営者側で運営に働きかけたわ」

鞠莉「結果は……駄目だったけど」グスッ

142: 名無しで叶える物語 2017/11/29(水) 23:58:35.93 ID:0yCcBIwd.net
ダイヤ「……」

ルビィ「もしかしてお姉ちゃんを鞠莉ちゃんに近づけさせなかったのはこれを隠すため?」

果南「ああ」

鞠莉「……ダイヤのことだもん 落ち込むってわかってたから」

鞠莉「ここまでされたら、もう隠し通せないわ」フフッ

花丸「そっか……そんなことが」

鞠莉「あなたたちがラブライブを目指すにはすごく嬉しいことよ」

鞠莉「でも、出場は絶対に無理だから、何か他の道を探すことをおすすめするわ」

花丸「……わかり……ました」

鞠莉「じゃあ、今日はここまでにしてみんな帰りなさい。外も暗くなってきたわ」

花丸「……」

ルビィ「花丸ちゃぁ……」

ダイヤ「……」

159: 名無しで叶える物語 2017/12/01(金) 19:34:07.10 ID:+H6mUedc.net
──

花丸「ヒヒヒヒヒヒwwwwバナナ食うじゅらぁwwwww」ムシャムシャ

ルビィ「花丸ちゃん、それバナナじゃなくてシャーペンだよ」

花丸「あっ、ここにみかんあるじゅらwwwwルビィちゃん一緒に食べるじゅらよwww」

善子「痛い痛い痛い痛い!とれる!!」

ルビィ「花丸ちゃん、それ善子ちゃんのお団子だよ」

花丸「秒速5キロメートルじゅらぁぁぁぁwwww」ダダダダ

ルビィ「走っていっちゃった……」

善子「ど、どうしたのよ花丸は……」

ダイヤ「鞠莉さんと話合いして以来、おかしくなっちゃいましたわ……」

ルビィ「アホだと思ってた鞠莉ちゃんたちと同じ方法を考えてたのがよっぽどショックだったみたいだね」

160: 名無しで叶える物語 2017/12/01(金) 19:34:58.80 ID:+H6mUedc.net
ルビィ「どうにかならないのかな……花丸ちゃんも、廃校も」

善子「鞠莉たちが がんばってもダメだったのよ?むずかしいと思うけど……」

ダイヤ「みんなとアイドルしたかったです……」お尻ふりふり

ルビィ「…………」


曜「みんな~!」

善子「あれ、曜じゃない どうかしたの?」

161: 名無しで叶える物語 2017/12/01(金) 19:37:42.63 ID:+H6mUedc.net
曜「スクールアイドルやるって言ってたから私張り切っちゃってさ、衣装を先に作っちゃってたんだ」

曜「無駄になっちゃったけど、なにか役に立たないかなって持ってきたんだ」ガサッ

ダイヤ「すごい!かわいい衣装ですわ!」お尻フリフリッ

ルビィ「う~ん、たしかに可愛いけどどう考えても露出が多過ぎるよ」

ルビィ「これとかほぼ布だし」ピラッ

善子「   」

曜「そっか~~ うち、    大きい人多いからピッタリだと思ったんだけど」

ルビィ「どちらにせよラブライブじゃ使えなかったね」

162: 名無しで叶える物語 2017/12/01(金) 19:39:20.92 ID:+H6mUedc.net
千歌「みんな~~」

ダイヤ「あっ、千歌さんですわ」お尻

曜「おはよー、千歌ちゃん」

ルビィ「どうかしたの?」

千歌「歌詞書いてきたよ!!」

善子「何故」

千歌「え?スクールアイドルやるんでしょ?」

ルビィ「千歌ちゃんは、鞠莉ちゃんたちとの会話理解できてなかったみたいだね」

ダイヤ「……だけど、この歌詞すごくいいですわ!心に響いてきます……!」

善子「私の中のだ天使の血が騒ぐわ……!」

ルビィ「でも内容が過激すぎるよ!人権団体に何言われるかわからないし……」

千歌「そっかぁ」

ルビィ「ラブライブじゃ使えなかったと思う」

163: 名無しで叶える物語 2017/12/01(金) 19:39:52.14 ID:+H6mUedc.net
梨子「みんな~~!」

曜「梨子ちゃんだ」

千歌「ほんとだ、梨子ちゃんだ」

梨子「曲作ってきたよ!」

ルビィ「なんでみんなアイドルの準備着々と進めてるの?」

梨子「曲作りは私の趣味なの」

ルビィ「趣味かぁ」

ダイヤ「でもこれ、すごくいい曲ですわ!」尻

ルビィ「だけど……曲調がハード過ぎるよ アイドルっぽくないと思う」

善子「ロックなアイドルと思えば行けそうな気もするけど」

梨子「そうかしら」

ルビィ「どちらにせよラブライブ向きじゃないなぁ……」

164: 名無しで叶える物語 2017/12/01(金) 19:40:48.57 ID:+H6mUedc.net
花丸「ラブライブ……向きじゃない……?」

善子「花丸!いつの間に帰ってきたの?」

花丸「そうだ……マルたちはなんでラブライブにこだわってたんだろう……」

ダイヤ「花丸さん?」

花丸「別にラブライブを目指す必要なんてなかったんだ!」

ルビィ「ど、どういうこと……?」

花丸「……ゲリラライブずら!!」

千歌「下痢ライブ?」

花丸「ゲリラライブ!!」

165: 名無しで叶える物語 2017/12/01(金) 19:41:38.59 ID:+H6mUedc.net
花丸「規定に縛られない自由なスタイルのライブなら、マルたちバカの星の生徒でも好き勝手にやることができる……!」

花丸「しかもうまくいけばラブライブよりも話題を呼べるかもしれないずら……!」

善子「え~っと……」

千歌「要するにステージ以外の場所でライブをやるってこと?」

花丸「そのとおりずら」

梨子「この曲をみんなで歌えるってこと?」

花丸「そういうことずら!」

曜「この衣装着てみんなで踊れるってこと?」

花丸「そうずら!」

ダイヤ「みんなでアイドルできるってことですの!?」

花丸「ずら!!」

166: 名無しで叶える物語 2017/12/01(金) 19:42:08.93 ID:+H6mUedc.net
  |c||^.- ^||
  /  つ 
(( (_(_ヽ ))
  し し′

167: 名無しで叶える物語 2017/12/01(金) 19:43:49.88 ID:+H6mUedc.net
──数週間後、理事長室

鞠莉「う~~ん、なかなかシミが落ちないわ……」ゴシゴシ

果南「おい鞠莉、ニュース見たか?」ガチャッ

鞠莉「なぁに?果南 私は生徒の   のシミを消すのに忙しいのよ」

果南「とにかく見ろ!」ピッ

鞠莉「え~っ? なになに……」

はっちゃけリポーター『えー、現場からのリポートです!ご覧下さい、この秋葉原に集ったファンの数を!』

『この人たちはみんな、この歩行者天国でAqoursのライブが行われるという噂を聞いて駆けつけたそうです!!』

鞠莉「え……Aqours?」

『なんでも、噂によると今日、Aqoursから重大発表があるようです!!』

168: 名無しで叶える物語 2017/12/01(金) 19:44:16.24 ID:+H6mUedc.net
鞠莉「ど、どういうことよ果南!」

果南「新聞にも載ってるな…… 読んでみろ」バサッ

【アイドルの常識を覆す!?Aqoursのクレイジーなライブが日本を席巻!!】

鞠莉「あの子たち……一体何をやってるの?」

果南「ライブが始まるみたいだ……テレビに集中しよう」

鞠莉「…………」

『おっとぉ!会場が湧いている!!Aqoursが現れたようです!!』

169: 名無しで叶える物語 2017/12/01(金) 19:46:44.08 ID:+H6mUedc.net
ダイヤ『みんな~~~今日は集まってくれてありがとうございま~~す!』ボゴォッ

ルビィ『Aqoursのライブ、始まるよ~~!』ボゴォッ

『おおっと、すごい!黒澤姉妹が、アスファルトを突き破って土中から生えてきたぁ~~~!!』

鞠莉「なにこれ」

『そしてビルを飛び移りながら現れたのは!高海千歌と渡辺曜だぁ~~~!その身のこなし、まさにチンパンジー!!』

千歌『もし高いところから落ちても平気だよ!』ピョンピョン

曜『高飛び込みやってるからね!』ピョンピョン

170: 名無しで叶える物語 2017/12/01(金) 19:47:27.67 ID:+H6mUedc.net
『ん………?』

『あ、あれ……パンツがない……!!』

梨子『ふふ、意外とかわいいの履いてるのね』クンクン

『で、出た~~!!平成の王泥棒!レズクイーン桜内梨子!!』

鞠莉「」

花丸『世雄不可量 諸天及世人 一切衆生類 無能知仏者』

『Aqoursのリーダー、国木田花丸が念仏を唱えながら現れたぁ~~~~!!』

善子『ぎゃあああああああああ!!!』

『そして堕天使ヨハネが成仏する~~~!!』

171: 名無しで叶える物語 2017/12/01(金) 19:48:31.70 ID:+H6mUedc.net
花丸『みんなぁ~~!!こんなにたくさん集まってくれてありがとうずら~~~~!!」

『うおおおおおおおおおおお!!!』

花丸『今日は重大な発表があるずら!!』

ダイヤ『は~い!その発表とは なんと……!』

ルビィ『新メンバーの加入です!!』

鞠莉「新メンバー……?」

ダイヤ『正確には……新、ではなく休止中なだけなんですが……』

ダイヤ『なんと2人もいます!』

鞠莉「………ダイヤ」

172: 名無しで叶える物語 2017/12/01(金) 19:50:37.19 ID:+H6mUedc.net
善子『今日のライブのラストには到着するわ!』

花丸『楽しみに待ってるずら!』

鞠莉「……」

曜『それじゃあ早速一曲目行くよ!!』

梨子『みんな準備はおっけー?』

千歌『聞いてください、“バナナのうた”!』

鞠莉「……」

果南「ライブ、始まったな」

173: 名無しで叶える物語 2017/12/01(金) 19:52:14.69 ID:+H6mUedc.net
鞠莉「……」

果南「……さて、私はそろそろ行く」

鞠莉「どこに……行くつもり……?」

果南「忘れ物を取りに、秋葉原へ」

果南「一緒に行くか?」

174: 名無しで叶える物語 2017/12/01(金) 19:54:36.72 ID:+H6mUedc.net
──


花丸「そういうわけで、その翌年からはラブライブと双璧をなすスクールアイドルの祭典、ゲリライブが始まったわけです」

花丸「そのおかげでうちも廃校を免れて、今年もこうやってみなさん新入生を迎えることができるてるんですね」

花丸「とにかく、みなさんに言いたいのは、巷ではバカの星女学院の生徒はバカだと思われていますが、それは違う」

花丸「みんなどこまでもまっすぐなだけなのです。不器用なだけなのです。それはすごく愚かに思えるかもしれませんが、愚直なブルドーザーだけが常識を踏み潰すことができるのです」

花丸「みなさんがそんなまっすぐな人間に、“バカの星”になれることを願っています」

花丸「在校生代表、生徒会副会長 国木田花丸」

175: 名無しで叶える物語 2017/12/01(金) 19:55:28.59 ID:+H6mUedc.net
  |c||^.- ^||<おわり
  /  つ 
(( (_(_ヽ ))
  し し′

引用元: 花丸「浦の星女学院と間違えてバカの星女学院に入学しちゃったずら…」