2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/12(日) 18:53:03.23 ID:eien3NIY0
ちひろ「プロデューサーさん!ジュースですよ!ジュース!」

モバP(以降P)「どうしたんですか?そんな遠距離通勤してそうなアイドルのモノマネなんかして。」

ちひろ「いやー、新しい商品を開発したので、そのテスターになってほしくて。」

P「懲りませんね。あなたも。」

P「まあ、やりますけど。」

ちひろ(やっぱノリは良いんだよなあ)

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/12(日) 19:04:38.32 ID:eien3NIY0
P「で、今回は何を作ったんですか?」

ちひろ「ふふふ...よくぞ聞いてくれました!」

ちひろ「今回はこちら...シンデレラ缶ジュースです!!!」デデーン

P「缶ジュースですか。でもどうして缶ジュースを?」

ちひろ「5thライブの時、SSA付近の自販機でメロー・イエローがめっちゃ売れたらしいんですよ。」

ちひろ「それでティンときました。」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/12(日) 19:11:39.40 ID:eien3NIY0
ちひろ「我がプロダクションのアイドルをモチーフにした缶ジュースを作る。」

ちひろ「それをライブ会場付近で売る。」

ちひろ「皆、群がる。」

ちひろ「がっぽがっぽ。」

ちひろ「という算段です。」

P「なるほど...」

P「でも、ライブとかだったら、缶よりペットボトルの方がいいのでは?」

ちひろ「...」

ちひろ「と、とりあえず商品を飲んでもらいますね!」

P(そこまで考えてなかったんだな...)

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/12(日) 19:31:22.66 ID:eien3NIY0
・・・

ちひろ「というわけで、こちらがその缶ジュースになります!」デデーン

P「おっ、結構本格的に作ってますね。」

ちひろ「じゃあ左から順に飲んでいってみてください!」

P「わかりました。まずは...これだな。」

【雫とありすのいちごミルク】

P「あー、これは美味しそうですね。どれどれ...」ゴクゴク

P「甘くて美味しいです!これは商品化して問題ないと思いますよ!」

ちひろ「本当ですか!」

P「はい!...でも、乳製品なんで保存環境とか気をつけてくださいね。夏場とか。」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/12(日) 19:53:21.89 ID:eien3NIY0
P「次は...これですね。」

【歌鈴の神社ーウォーター】

P「ほう、神社とジンジャーを掛けてるのか...こういうやつありますよね。どれどれ」ゴクゴク

P「...ん?これ水じゃないですか?中身間違えました?」

ちひろ「いえ、それは生姜ジュースじゃなくて...」

ちひろ「歌鈴ちゃんの所の神社の手水舎の水です。」

P「ガチの神社のウォーターじゃねえか!バチ当たりそうだわ!」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/12(日) 20:05:47.63 ID:eien3NIY0
ちひろ「ちなみに歌鈴ちゃんに手水を持ってきてほしいって言ったら...」

ちひろ「事務所に持ってくる間に何回も転んで手水をこぼしてました。」

P「歌鈴...何かごめんな...」

ちひろ「これは商品化、どうでしょうか?」

P「100%ナシです。神聖なものですし、衛生的にもちょっと...」

ちひろ「むー、残念ですー。」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/12(日) 20:28:39.28 ID:eien3NIY0
P「次はこれですね...」

【宵乙女御用達お酒】

P「酒ですか!?これはライブ会場付近で販売するのちょっと危なくないですか!?」

ちひろ「まあ、ライブ会場以外のどっかで売るんで大丈夫です。」

P「なら大丈夫なんですけど...。とりあえず...」ゴクゴク

P「ブッフォッ!!!」ブー!!!!

P「えっ、何これ!強っ!?」

ちひろ「ああ、それ中身、スピリタスです。」

P「バッキャロー!!!あと宵乙女なんちゅう物飲んでんだよ!!!」


9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/12(日) 20:52:41.73 ID:eien3NIY0
P「こんなんダメですよ!誰も買いませんって!」

ちひろ「何か悪ノリで買う人いそうじゃないですか?」

P「ダメです!下手したらGo to Heavenですよ!」

ちひろ「むー...」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/12(日) 21:10:38.10 ID:7QP3Zkh20
P「次は...これですね。」

【法子のドーナツドリンク】

P「出たよドーナツ!!ドーナツ味って何だよ!」

P「まあ、とりあえず飲んでみ...」ダバァァァ

P「...」ポタポタ

P「あの...缶を持った瞬間に底の方から液体がダバァってなったんすけど...」

ちひろ「ああ、それはドーナツ味のジュースじゃなくて...」

ちひろ「缶の底にドーナツ型の穴が空いてるジュースです。」

P「トータルテンボスの今日のいたずらみたいなことしてんじゃねえよ!!!」

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/13(月) 20:50:50.36 ID:FwKHS/qr0
ちひろ「いたずらグッズとして売り出すのはいかがかなあと。」

P「飲み物を粗末にしないで!」

ちひろ「ちなみに中身は牛乳です。」

P「誰か雑巾を持ってきてくれ!!!」

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/14(火) 19:06:59.55 ID:ig7TzP5S0
凛「はい、雑巾。」スッ

P「おっ、凛!サンキュー!」

凛「まったく...私のプロデューサーなんだからしっかりしてよ。」

P「すまんすまん。」

凛「スーツにもこぼれてるじゃん。クリーニングしてあげるからスーツ脱いで。」

P「いや...それは自分d」

凛「いいから脱いで。」

P「は、はい。」ヌギヌギ

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/14(火) 19:10:12.88 ID:ig7TzP5S0
凛「じゃあ、クリーニングしておくから。」ドアバタン

P「おう!ありがとうな!」

P「凛は優しいなあ。」

ちひろ「多分、あのスーツ帰ってこないですよ。」

P「えっ!?何で!?」

ちひろ「もっと言うと、まったく同じ新品のスーツが帰ってくるかと...」

P「新品だなんて...そこまでしなくてもいいのに...」

ちひろ「鈍感だな!お前は!」

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/14(火) 22:22:49.76 ID:niYm73nB0
P「気を取り直して..,次は...」

【まゆの愛ジュース】

P「これ大丈夫ですか?」

ちひろ「え?何がです?」

P「全部ですよ!全部!ネーミングからしてヤベえ!中身も怖い!!!」

ちひろ「でも飲んでもらわないと...商品として売り出せるかどうかの判断が...」

P「ネーミング的に販売はナシで!!!こんなん売ったら、早苗さんに捕まっちゃいますよ!」

21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/23(木) 04:07:00.88 ID:WJGxvuRr0
ちひろ「でも、まゆちゃんの愛が詰まってるんですよ?」

P「確かにそうかもしれないですけど...」

ちひろ「まゆちゃん可哀想だなあ...」

P「それはそうかもしれないですけど...」

ちひろ「まゆちゃん可哀想だなあ...」

P「...」

ちひろ「まゆちゃん可哀想だなあ...」

P「わかりました!まゆの愛、受け取ります!」ゴクゴク

22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/26(日) 22:04:27.90 ID:AZpnMD0A0
P「...お茶だ...。」

ちひろ「【仕事でお疲れのPさんに、体に良い薬草とかが入ったお茶をあげます。これがまゆの愛です。】...ですって。」

P「まゆすき」

25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/01(金) 05:44:35.39 ID:PNMIf8JJ0
P「まゆの愛を受け止めたところで....次は、これですね。」

【春菜の眼鏡ドリンク】

P「出たよ。わかんない系のやつ。飲むけど」ゴクゴク

P「...水ですね。」

ちひろ「あ、それは水は水でも...」

ちひろ「超音波洗浄機でメガネを洗浄した後の、残り水ですね。」

P「我が田中みたいなことさせんじゃねーよ!!」

26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/01(金) 05:52:17.30 ID:PNMIf8JJ0
P「次は...これか。」

【志希ちゃんの薬品風ドリンク】

P「出たよマッドサイエンティスト!これ一番ダメなやつでしょ!」

ちひろ「大丈夫です!あくまで【薬品風】なので、薬品じゃないです!」

P「...信用しても大丈夫ですか?」

ちひろ「大丈夫ですって!」

P「...本当に?」

ちひろ「はい!」

P「...ちょっと遺書だけ書いておきますね。」

ちひろ「全然信用ないな!私!」

28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/01(金) 05:59:53.21 ID:HexJHeJd0
ちひろ「イソジンの味に近づけたドリンクなんで、これ自体にはイソジンの効能はないです。」

P「...需要あるんですかね?」

ちひろ「まあ、珍しくて買う人はいるんじゃないですかね?」

P「あー...でも...」

P「みんなが志希からイメージする薬品って、イソジンとかじゃない気がするんですけど...」

ちひろ「確かに...」

P「...。」

ちひろ「...。」

P「ナシですね。」

ちひろ「ですね。」

30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/08(金) 02:18:57.69 ID:8uNSQ7wp0
~その後もジュースの試飲は続いた~

【奈緒の2ndSIDEジュース】

P「これ単なる雨水じゃねーか!」

【周子水】

P「これ単なる塩水じゃねーか!」

【李衣菜と夏樹のロックなお酒】

P「未成年をお酒のモチーフにしちゃダメだろ!」

ちひろ「でも宵乙女モチーフのお酒があったから、大丈夫かなあ...と。」

P「あの人たちは成人してますから!」

ちひろ「でも菜々さん...」

P「...ノーコメントで。」

32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/09(土) 02:19:52.35 ID:4iGG0bnu0
【棟方師匠がお山から採ってきたドリンク】

P「ちひろさん、これ中身水なんですけど。」

ちひろ「愛海ちゃんが富士山に行って採ってきた天然水が入ってます。」

P「ハァァ!?!?!?」

ちひろ「え、ど、どうしました?」

P「愛海でお山から採ってきたっつってんだったらよお!!!」

P「普通、母 が入ってると思うだろうが!!!」

ちひろ「ええ!?この人、気持ち悪っ!?」

33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/09(土) 02:27:39.03 ID:4iGG0bnu0
【夕美のフラワージュース】

P「ラベンダーティー的なやつかな?じゃあいただきま...」

ちひろ「Pさん!飲んじゃダメです!」

P「えっ!?なんで!?」

ちひろ「それ中身、花の栄養剤なんで。」

P「じゃあ何で用意してあんだよ!!!飲むとこだったじゃん!!!」

34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/09(土) 02:33:25.52 ID:4iGG0bnu0
【しゅがはのスウィーティーウォーター】

P「どうせ中身ただの砂糖水でしょ?」

ちひろ「おっ、よくわかりましたね。」

P「もうこんだけ飲んだらわかりますよ...」

P「あと水分取りすぎてお腹タプタプです...」

ちひろ「大丈夫です。次で最後ですから!」

35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/09(土) 02:38:49.57 ID:k/yvinGm0
【スタミナドリンク】

P「あれ...これいつも飲んでる奴じゃないですか。」

ちひろ「まあ、うちでドリンクといったら...ね。」

P「いつも飲んでるから味は大丈夫だと思いますけど...まあ、いただきます。」ゴクゴク

P「...やっぱ落ち着くし元気出ますね。」

ちひろ「そうですか...」


ちひろ「そんな落ち着くし元気が出るスタドリが今ならなんとぉ!!!このお値段で!セット売りだともっとお安くなりますよ!!!さあ、いかがでしょう!」

P「宣伝かよ!!!」

36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/09(土) 02:49:07.40 ID:58UCuzTL0
ちひろ「Pさん。これで全部飲み終わりましたけど、どうでした?」

P「まあ、いくつか商品化しても良さげなのはありましたけど...ヘッキショォイッ!!!」

ちひろ「あら?風邪ですか?」

P「凛にスーツ預けちゃってからずっと上はYシャツだけだったんで...ちょっと冷えたというか...」

ちひろ「それは大変です!今日はもう帰って休んでください!」

P「いや...でも...」

ちひろ「正直、こんなことに付き合わせてしまった私にも責任があるので...。仕事は代わりにやっておきますから...」

P「そうですか...ありがとうございます。」

37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/09(土) 02:59:01.86 ID:YfpG1xBO0
~P帰宅後の事務所~

ちひろ「Pさん早く元気になってくれるといいな...」

凛「プロデューサー、スーツ返しにきた...って、ちひろさんだけ?」

ちひろ「うん。ちょっと体調悪いみたいで...」

凛「まったく。しっかりしてもらわなきゃ。」

凛「あれ?ちひろさん。この大量の空き缶は?」

ちひろ「あ、それはPさんに試飲してもらったもの。ごめん、別の仕事しててちょっと片付けきれてなくて...」

凛「ふーん。プロデューサーの...」

凛「...ちひろさん。私が片付けておこうか?」

ちひろ「え、いいの?ありがとう!助かっちゃうわ!」

38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/09(土) 03:07:23.57 ID:S1bOyX3h0
凛「...そういえば、ちひろさん。常務が探してたよ。」

ちひろ「え?本当?ありがとう。じゃあ常務のとこに行ってきますね。」

ちひろ「また説教かなあ...」ブツブツ ガチャ

凛「...」

凛「...」

凛「...」

凛「...」

39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/09(土) 03:10:15.73 ID:S1bOyX3h0
ーその後、空き缶の行方を知る者は誰もいなかったー

おわり

引用元: モバP「シンデレラ缶ジュース...?」