2: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 10:04:45 ID:???Sd
侑「それって八丈島?」

果林「そうなの!」

歩夢「なんでそんなことに…」

果林「八丈島で石油を原価一リットルあたり5円で生産できる技術を身につけてしまったの。それを今アメリカが売っている値段よりもはるかに安い価格で世界に売ったから恨みを買ってるの!」

かすみ「けどそれってどんな理由で攻めてくるんですか?」

果林「なんでも『八丈島に大量破壊兵器があるから市民の安全を保護しなければならない』とか言う理由で…
ちなみに日本政府は八丈島を見捨てたらしい…」

エマ「意味がわからないんだけど…大量兵器が無いなら無いっていえば良いんじゃないかな」

しずく「エマさん、これはただのこじつけですからね」

果林「とにかくこのままじゃ私の故郷が火の海になっちゃう…」

璃奈「果林さんはどうしたい?戦うか逃げるか」

果林「私の家族は戦う気でいるわ…私も戦いたい」

愛「(無理でしょ…子供がヒグマに立ち向かうようなものだよ)」

エマ「私はスイス人だからパスするね」

果林「そんな!?エマかりでしょう?」

エマ「スイスはなりたくないのに一応永世中立国なの。私が戦闘すれば国際問題に発展するよ」

果林「そんな…」

3: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 10:05:06 ID:???Sd
侑「それで…竹槍は何本あるの?」

果林「竹槍前提で話すのやめてくれる?猟銃くらいあるわよ」

しずく「猟銃で勝てるとは思いませんが」

璃奈「大丈夫。八丈島は私がこんなこともあろうかと島全体を要塞化している」

愛「さすがりなりー!」

果林「勝手に私の故郷が改造されている…!」

しずく「どんな事ができるの?」

璃奈「島の至る所からミサイルが出る。あと一時的に海に潜れる」

侑「すごっ!」

歩夢「これでアメリカとも戦えるね!」

愛「じゃあ八丈島にみんなで行こう!」

エマ「私は原宿でパフェでも食べてるから頑張ってね~」

果林「エマ…」


1週間後


バイデン「世界よ!アメリカの石油を買わないと今から滅ぶ八丈島みたいになるぞ!」

バイデン「ミサイル照射!」ドドドドドドド

4: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 10:05:31 ID:???Sd

八丈島

侑「お魚美味しいね~」

しずく「さすが近海の海で取れただけありますね」

果林「なんでそんなに呑気なの!?」

果林母「アメリカさん!竹槍を舐めないでください!!」シュッシュッ

侑「モデルの母親だけあって美人だね~」ニヘラ

歩夢「…」

侑「申し訳ありませんでした」

歩夢「うん」

かすみ「そういえばせつな先輩はどうしたんですか?」

歩夢「なんかアメリカに行ってるらしい」

かすみ「こんな時に!?」

侑「あれ?遠くに見えるのって…ミサイル!?」

かすみ「何発あるんですか!?めちゃくちゃ撃ってきてますよ!」

愛「どうしよう!」

璃奈「任せて。迎撃開始!」

ドドドドド!!!

愛「すご!全部撃ち落としてる」

かすみ「りな子は何者なんですか…」

果林母「しゅっ!しゅっ!」

果林「お母さん、竹槍振るのやめて」

5: 名無しで叶える物語◆YF0tWHJl★ 2024/09/14(土) 10:05:43 ID:???00
薩英戦争かな?

6: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 10:05:55 ID:???Sd
アメリカ

バイデン「なにぃ!?ミサイルが全部撃ち落とされただとぉ!?」

部下「八丈島は要塞化されているようですね」

バイデン「陸軍を上陸させろ!動くものは全て殺せ。名付けて『愛を平和を日本人に』作戦だ!!」

部下「はいっ!」


璃奈「!?今コッペパン同好会から通信が来た」

かすみ「コペ子から!?何事ですか?」

璃奈「うん…どうやらバイデンは兵隊を島に上陸させて島の人たちを皆殺しにするらしい」

しずく「いかれてますね」

果林「今更だけどこの戦争の終着点はどこなのかしら。ここで防衛していてもこちらに分が悪すぎるわ」

璃奈「私の技術力でもアメリカ全軍を敵には回せない。だから内部崩壊させ戦争継続を困難にさせる」

しずく「ベトナム戦争みたいに反戦感情を国民に沸かせるとか?」

璃奈「その作戦はアジア人には通じない。アメリカ人の反アジア感情はやばい。汚い黄猿相手に情は湧かない」

しずく「じゃあどんな事するんですか?」

7: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 10:06:17 ID:???Sd
璃奈「西木野家から購入したウイルスをアメリカにばら撒く」

しずく「ウイルス!?」

果林「そんなことしたら関係ない人まで大勢死ぬわよ…」

璃奈「これは戦争だから仕方ない。すでにアメリカに工作員は送ってる。ちなみにウイルス購入に一億円かかったから後で朝香家に請求する」

果林「ちょっと!!」

侑「工作員って誰なの?」

璃奈「みんな知っている人」


ワシントンDC

せつな「いやー璃奈さんがアメリカ旅行をプレゼントしてくれるなんて嬉しいね!」

せつな母「そうね~。タダで行かせてあげる代わりに一週間ワシントンで遊ぶという条件も珍しいわよね」

せつな母「ゴホッゴホッ!」

せつな「ゴホッ!なんかよく咳が出るね」

8: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 10:07:10 ID:???Sd
八丈島

歩夢「えぇ~!人をゾンビ化させるウイルスをアメリカに分布させるの?」

愛「人の心とかないんか?」

侑「よくそんなの作れたね…」

かすみ「工作員さんがそれをアメリカに撒いているんですね!」

彼方「けどそんなウイルスアメリカに持ち込めるのかな~?荷物チェックの時に引っかからない?」

璃奈「大丈夫。工作員さんにはすでに感染してから行ってもらっている」

璃奈「空港で見送る時に飲んでもらったジュースにウイルスが入っていた。アメリカに着く頃に罹患、ゾンビ化までには3日ほどかかる」

果林「その人は了承済みなの?」

璃奈「言ってない」

愛「まじ!?」

璃奈「3日目に入る直前に完全に症状を治す薬を飲むように指示してるから大丈夫」

璃奈「飛沫感染するから一週間程でワシントンを機能不全にできるようにワシントン内で観光してもらう」

侑「じゃあ7日は最低耐えなきゃダメってことだね」

璃奈「うん。食料や兵器の限界もあるから踏ん張りどころ」

果林「私の故郷が…」

璃奈「今のうちに島のみんなに抗体を打ってもらう」

果林母「私たちは何をすればいいでしょう?」

璃奈「う~ん…適当に過ごしてていいよ」

果林母「しゅっ!しゅっ!」

果林「お母さん…」

9: 名無しで叶える物語◆iksEiupv★ 2024/09/14(土) 10:07:11 ID:???MM
めちゃくちゃで草

10: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 10:08:18 ID:???Sd
アメリカ

せつな母「菜々…なんだか気分が悪いわ」

せつな「うぅ…私もしんどい。璃奈さんの言ってた風土病かな?」

せつな母「変なこと言っていい?」

せつな「どうしたの?」

せつな母「なんだか菜々の事を食べたくなってきたの…」

せつな「ごめん…今そんなセンシティブな話題に乗れそうにない」

せつな母「   な意味じゃなくて本当にそのままの意味。肉と血が欲しい…」

せつな「(あれ?お母さんの顔色が青く…)」

せつな母「はぁ…はぁ…」

せつな「そういえば璃奈さんから渡されていた薬があったね」

せつな母「そういえばそうね」

せつな「一応飲んでみよっかハイ」ゴク

せつな母「」ゴク

11: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 10:09:07 ID:???Sd
1分後

せつな母「あれ…?なんだか気分が楽になってきたわ」

せつな「本当だ…」

せつな母「何だったのかしら…ってあら?」

『本日のニュースです。アメリカワシントンで大規模な暴動が起きました。犠牲者は25名。加害者グループは武器も持たず歯で犠牲者をかみ殺した模様』

せつな母「え、ここの近くじゃない。怖いわ…」

せつな「やっぱりアメリカは怖いね。しかし銃を使わずに歯かぁ…」

せつな母「薬物とかかしらね」

せつな「…そういえばさっきお母さん私のこと食べたいとか言ってたけど」

せつな母「あぁ…あれね。何だったのかしら今は平気だけど」

せつな「流石に娘に欲情するのはどうかと思うよ」

せつな母「だから違うって!」////

13: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 10:11:45 ID:???Sd

八丈島

果林「昨日までは敵機が沢山飛んできてたけど今日は全然見ないわねぇ」

璃奈「!コッペパン同好会から連絡が入った」

かすみ「進展がありましたか!」

果林母「侑さん、このメイド服を着ればいいの?」

侑「そ、そうです!!歩夢が来ないうちに早く!」

歩夢「侑ちゃん」

侑「ァァァァァ!!」

璃奈「そこうるさい」

璃奈「うんうん。案の定ワシントンで大規模な感染が広がっているね」

彼方「感染してから3日でゾンビ化ってことはまだそんなに広がってなくない?」

璃奈「それは飛沫感染の話。ゾンビ化した者に噛み付かれたものはその場でゾンビ化する」

愛「うわ~」

14: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 10:12:13 ID:???Sd
しずく「今ワシントンは地獄ということですね…」

果林「それで攻撃数が減ったわけね」

璃奈「せつなちゃん、無事だといいけど…」

侑「工作員ってせつなちゃんなの!?」

璃奈「言ってなかったっけ?せつなちゃんのお母さんと2人で旅行してもらってる」

侑「せつな母さんーー!!」

歩夢「」

侑「私、ワシントンに2人を救出しに行きたい!」

璃奈「え…かなり危険だと思うけど」

愛「愛、だね~」

彼方「侑ちゃんとせつなちゃん仲良いもんね~」

歩夢「ダメだよ。戦う術もないのに…」

侑「大丈夫!璃奈ちゃんに借りるから」

璃奈「うーん…分かった。武器庫にあるやつを好きに持っていっていいよ」

果林「侑…死なないでね」

侑「(せつなちゃんのお母さんは私のドストライクなんだ!絶対死なせはしない)うん!」

15: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 10:13:12 ID:???Sd
歩夢「私も行くよ!」

侑「いや、歩夢はここに居て。仕事を終えた後に私の1番愛する人におかえりって言って欲しいんだ」

歩夢「ゆ、侑ちゃんたら////」

侑「(まぁ嘘だけど)」

しずく「あの…私も同行しましょうか?」

侑「しずくちゃん!?なんで」

しずく「船の運転とか侑さんできないでしょう?私なら心得がありますし護身術も身につけているので何があっても侑さんを助けることができます」

歩夢「…」

侑「それは心強いな~。よろしく!」

しずく「よろしくお願いします」ニコ

歩夢「!!」

歩夢「(今私を見て笑った…!?)」

しずく「(これで私も侑さんの気に入りですね!)」

歩夢「くっ!やっぱり私も!」

璃奈「それはダメ。この船は4人乗り」

歩夢「ならいいじゃん!」

璃奈「いや、帰りに2人を乗せないとだから」

しずく「じゃあ行きましょう!」

侑「うん!」

歩夢「ぅううううう!!」

16: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 10:13:48 ID:???Sd
ワシントン

せつな「今日は国際スパイ博物館でも行こっか」

せつな母「そうね~」

ドン!…ドン!…

せつな「誰かがドアをノックしてるね。私開けてくる」

せつな母「ちょっと待って…おかしくない?普通ベルを鳴らすでしょう」

せつな「確かに…」

ドン!…ドン!…

せつな母「しかもこの不規則にノックする感じ…不気味だわ。フロントに確認してもらいましょう」

せつな母「『あ、すみません。505号室のドアの前に来て欲しいのだけれど』」

『お客様!今すぐその場から逃げ…がぁ!!』

せつな母「『ど、どうしたんですか!?』」プープー

せつな「どうしたの?」

せつな母「菜々…あなたはここにいなさい」

せつな「えっ…ちょっとドア開けるの?」

せつな母「違う…誰がいるか見るだけ」

17: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 10:14:19 ID:???Sd
恐る恐るドアスコープを覗くせつな母。
そこに居たのは頭から血を流し正気を失った目でドアをバンバンと叩く青白い肌をした男だった。

せつな母「きゃあ!?」

せつな「お母さん!」

せつな母「そ、そこに血を流した男が」

せつな「!?」

ドアスコープを覗くせつな。

ゾンビ「う…あぁ…」

せつな「…まさか」

せつな「(この人の肌の色…昨日までのお母さんと一緒だ。まさか風土病!?)」

ドガァァァン!

せつな母「今度は何!?」

せつな「…この方向はホワイトハウスから?」

窓の外を見るせつな。
そこにはゾンビ化した市民と機動隊が戦闘している地獄絵図だった。
至る所で悲鳴と怒号、そして銃声が鳴っていた。

18: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 10:14:57 ID:???Sd
せつな「なに…これ」

その瞬間後ろのドアが勢いよく破られた。

バァン!

ゾンビ「う、ゔ…」

せつな母「きゃああ!入ってきた!」

せつな「ひっ!」

恐怖で身がすくむ2人。

せつな「うおぉぉぉぉぉ!!!」

しかしせつなは勇気を振り絞って近くの椅子を手に取りゾンビに投げつける。
よろめくゾンビ。

せつな「今のうちに行こう!」

せつな母「え…えぇ!」

ゾンビの脇をすり抜け廊下に出る親子。
彼女らの地獄はここからだった。

19: 名無しで叶える物語◆iksEiupv★ 2024/09/14(土) 10:16:52 ID:???MM
侑ちゃん早くきてくれー

20: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 10:21:50 ID:???Sd
東京都千代田区研究所

真姫の父「くははははは!!素晴らしい。私の作ったゾンビ化ウイルス…通称zウイルスはあの大国でさえ抗えん!」

真姫「…」

真姫「(璃奈、あなたはこんな事を望んでいたの?)」

真姫の父「こうしてはおれん。混乱に乗じ私が大統領の椅子につかねば」

真姫「え…アメリカに行くの?」

真姫の父「当然だ。真姫も行くか?」

真姫「いや…私はやめとく」

真姫「(私は私で動こうかしらね)」

21: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 10:22:12 ID:???Sd
八丈島

侑出発から数日後

愛「果林のお母さん!ボールそっち行ったよ!」

果林母「えいっ!」

愛「愛アタック!」バン

かすみ「かすみんレシーブ!…ぶっ!」

歩夢「かすみちゃん大丈夫?」

かすみ「痛いです~!」

果林「呑気なものね…今アメリカは地獄だって言うのに」

璃奈「果林さんも気を張りすぎないほうがいい。私たちの勝利はほぼ確定している」

果林「そうなの?」

璃奈「ワシントンは現在ほぼ壊滅状態。アメリカ政府による八丈島殲滅作戦中止宣言は時間の問題」

璃奈「他国はアメリカからの輸送機を停止している。国交もほぼ断絶状態」

璃奈「後は侑さんが2人を救出するだけ」

果林「(そう上手く行くかしら…)」

22: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 10:22:36 ID:???Sd
璃奈「コッペパン同好会からメールだ…なんだろ」

璃奈「!?」

彼方「どうしたの~?」

璃奈「zウイルスを作った人の娘が私たちに会いにくるらしい」

ババババババ

かすみ「なんかヘリが来ましたよ…!」

璃奈「(迎撃システムが起動していない…。武装はしてないってことか)」

彼方「うわ~綺麗な人が降りてきた」

真姫「久しぶりね。璃奈」

璃奈「真姫ちゃん…久しぶり」

愛「知り合いなの?」

真姫「私は西木野真姫。音乃木坂高校の一年よ。璃奈のご家庭とは昔から関係を持っているわ」

真姫「単刀直入に聞くわ。璃奈、あなたはなぜこんな事をしているの」

璃奈「なぜ…?果林さんの故郷を守るため」

真姫「そのためにウイルスをアメリカにばら撒く?冗談じゃないわ。世界中が感染するリスクもある。それにこの島の要塞化も1週間程度でできるはずがない。あなたいつから計画していたの?」

璃奈「5年前」

果林「えっ!?」

23: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 10:22:58 ID:???Sd
真姫「ならおかしいわね。5年前からアメリカと八丈島が戦争することになるなんて誰にも分からないもの」

璃奈「本当のことを言うよ。私はこの島を選ばれし者だけのユートピアにしようとしている」

果林「ファっ!?」

彼方「果林ちゃんのキャラがどんどん崩れていく…」

璃奈「この世には愚かな人が多すぎる。私服を肥やし民を犠牲にする政治家、困っている人を見ても誰も助けようとしない民衆。ウンザリしてた」

璃奈「だから優しい人だけのユートピアを築こうとした。この八丈島で」

果林「なんでそれが私の故郷なの?」

璃奈「地理的要因もあるし資源的な意味もある。激安の石油を生み出したのも私の技術。この島を永続させるための手段だった」

歩夢「えぇ~!」

璃奈「戦争になるとは思っていなかった…まさかアメリカが攻めてくるなんて」

璃奈「けどこう言うこともあろうかと日頃から防衛システムを完備していた」

24: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 11:16:37 ID:???Sd
真姫「なるほど…けど中川菜々に何も言わずにアメリカで工作をさせていた理由は何かしら。普通死ぬって分かるわよね。彼女はあなたの仲間じゃないの?」

璃奈「いや違う、せつなちゃんの身体能力なら生き残れる筈だと思った」

真姫「そんな事…」

璃奈「AIによるシミュレーション結果で虹学のメンバーの中で一番危機的状況に強いのがせつなさんだった。成功率は60%」

真姫「決して高くはないわね」

璃奈「うん。けど彼女なら成功できると信じていた」

璃奈「これは戦争。こういう非情な選択も必要だよ」

真姫「あなたは安全圏から見物ってわけね」

璃奈「勘違いしてるよそれ」ガチャガチャン!!

愛「りなりーの背中から機械の翼が生えた!」

璃奈「私はこれからアメリカに攻め入る。混乱に乗じてバイデンを脅し八丈島への侵攻をやめさせるとともに多額の賠償を約束させる」

25: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 11:17:03 ID:???Sd
真姫「ふーん…」

璃奈「…」チャ

果林「ちょっと璃奈!銃なんか取り出してどうするつもり?」

璃奈「このユートピアに真姫ちゃんは要らない…バイバイ真姫ちゃん」バァン

真姫「甘いわよ」パシッ

彼方「えぇ~!?」

かすみ「銃弾を素手で掴んだ!」

璃奈「もしかして…」

真姫「えぇ私もウイルスを投与されているわ。ゾンビ化はしないけどね」

璃奈「じゃあこのまま逃げる」ブゥン

真姫「逃すと思う?」ダッ

26: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 11:17:29 ID:???Sd
歩夢「なんて跳躍力!!」

かすみ「人間技じゃないです!」

真姫「はぁ!」ガッ

璃奈「っ!…甘い!」ビュン

璃奈の翼からレーザーが照射され真姫の片腕を吹き飛ばした。

真姫「っ!」

璃奈「今度こそバイバイ。戻ってきた時にまだこの島にいたら全身を焼き尽くす」ブゥン

歩夢「行っちゃった…」

果林「真姫さん!大丈夫なの?」

真姫「平気よ…ふっ!」

かすみ「凄い!一瞬で治りましたよ!」

真姫「ウイルスの力で人智を超えた力を出せるからね…さて、これから私はアメリカに行くわ」

かすみ「りな子を止めるんですか?」

真姫「いいえ、止めたとて感染が治るわけじゃないから。あのウイルスを発明したのは私とパパよ?ゾンビ化を止める薬をアメリカに散布する」

彼方「あなたはアメリカや璃奈ちゃんに比べたらまだまともに見える。なんであんなウイルスを作ったの?」

真姫「難病の生意気な先輩がいてね…その人のために作ったの」

真姫「足の病気でね。その先輩はスクールアイドルだったんだけど夢を諦めるしかなくなった。なんとかしてあげたいと思って私は毎日研究室に篭ったわ」

真姫「そしてついにできた…けどそれは超人的な力を得る代わりにゾンビ化するウイルスだった」

真姫「先輩はゾンビ化して職員に銃殺されちゃった」

真姫「私が自分に打ったのはその後できた成功作よ」

果林「…」

真姫「話しすぎたわね。私はそろそろ行くわ…」

果林「私たちはどうするべきなの…?」

27: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 11:18:00 ID:???Sd
現在のメンバー位置

アメリカ
せつな せつな母 バイデン

八丈島
歩夢 果林 かすみ 彼方

八丈島→アメリカに移動中
侑 しずく 璃奈  真姫

原宿
エマ

28: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 11:18:23 ID:???Sd
ワシントン

せつな「ここなら安全だよ」

せつな母「ありがとう」

あれから親子はホテルを飛び出しホワイトハウスに助けを求めた。
ホワイトハウス内には近隣住民の生き残りが集められていた。
大統領の住まいだけあり警備は完璧で武器も食料も豊富にありしばらくは持ち堪えられそうだった。

黒人1『おいおい、黄色い猿がいるぜ』

黒人2『クセェ猿がこの変なウイルス持ち込んだんじゃないのか?』

せつな「?なんと言ってるの」

せつな母「…無視しなさい」

女『クソな事言ってる暇があったら外の化け物どもを殺してきてくれない?」

黒人2『うるせぇクソ白人。喰われると分かって誰が出るかよ』

せつな母「臆病な人…」

黒人1『姉ちゃん何か言ったか?』

せつな母『何も』

子供「うぇーん、うぇーん」

せつな「…」

せつな母「お母さんが見つからないのかしら。可哀想…」

29: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 11:18:44 ID:???Sd
せつな母「とんだ旅行になってしまったわね。お父さんが他の女と浮気して離婚した後の初めての家族旅行だったのに」

せつな「大丈夫だよ。私が悲劇の旅行で終わらせない」

せつな「戦ってみせる…この現状と!」

女「…」

女「お嬢さん、戦う勇気があるならこれを」スッ

せつな「日本語?…って銃ですかこれ!?」

ジェニファー「私はジェニファー。日本へ留学を考えているアイドル志望よ」

ジェニファー「その銃はグロックという反動の少ない銃よ。女性でも扱えるわ」

せつな母「菜々ダメよ!そんな危ないもの」

せつな「お母さん、この銃の危険性と今身に迫ってる危険性…どっちが上かな」

せつな母「!?」

せつな「私は後者だと思う。この銃を手に取り皆を救ってみせる!」

せつな母「(大きくなったわね…)」

ジェニファー「さすがよ。あなたの名前は?」

せつな「中川菜々です!」

30: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 11:19:24 ID:???Sd
ジェニファー「OKナナ。よろしくね」

せつな「はい!…あれ、LINE電話が鳴ってる」

侑『もしもしせつなちゃん!?』

せつな「侑さん!?」

侑『やった!繋がった。せつなちゃん今どこにいる?』

せつな「ホワイトハウス内部です!」

侑『グッド!ここに載ってる日時で今から地図にマークするところに行って欲しい』

せつな「分かりました!」

侑『あとせつなちゃんのお母さんに代わってもらえる?』

せつな「え、母にですか?構いませんが」

せつな母「私?もしもし侑さん、せつなの母ですが」

侑『この戦いが終わったらふた…』ブツッ

せつな母「切れちゃった…」

せつな「なんだったんだろう?」

31: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 11:19:46 ID:???Sd
海上

侑「この戦いが終わったら2人で遊園地に行きましょう!」

しずく「途中で通信切れてますね…」

侑「嘘だァァァァァァ!」

しずく「私は侑さんの何番目でも良いですからね」

侑「?」


ワシントン ホワイトハウス内

ジェニファー「さっきのピンの場所見せてくれる?」

せつな「どうぞ」

ジェニファー「なるほどね、メイヨー・ビーチ・パークか。船でワシントンを脱出するつもりね」

せつな「車がいりますね…」

ジェニファー「適当にホワイトハウス内の車をパクりましょう。緊急事態だから仕方ないわ」

ジェニファー「この日までに徹底的に鍛えてあげるわ、ナナ」

せつな「よろしくお願いします!」

せつな母「わ、私もお願いします!」

32: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 11:20:04 ID:???Sd
海上

璃奈は恐ろしい速度で海上を移動しており八丈島出発からたった5時間でパナマの上空を通過していた。

コペ子『バイデンはホワイトハウス内で芋ってるようです』

璃奈「分かった。ありがとう」

コペ子『我々も必要とあらばアメリカに行き工作を行いますが』

璃奈「そこまでしなくていい。あなた達は八丈島でかすみちゃんを守ってあげて」

コペ子「御意」

璃奈「っ!」

そうこうしているうちにアメリカの領土内に侵入したようだ。
アメリカ軍の戦闘機が3台で璃奈を追っていた。
しかし璃奈は冷静だった。

璃奈「…璃奈ちゃんボード『殺戮』」

33: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 11:20:35 ID:???Sd
ホワイトハウス大統領の部屋

バイデン「スクールアイドルが私を狙っているだと!?」

部下「はい、先ほどパナマ近くで米軍の戦闘機が撃墜されたようです。映像に映っていたのは10代の少女でした。スクールアイドルの可能性が高い」

バイデン「このタイミングで…何が目的だ?」

璃奈『あーあー』

バイデン「!?」

璃奈『こんにちは大統領さん。私は天王寺璃奈と申します』

部下「音声がハッキングされてる!?」

璃奈『私の要求は二つ。現在戦闘中の八丈島に対し無条件降伏をする事。また賠償金として200兆円を要求する』

バイデン「払えるかそんな額!我が国からヒトラーを生みたいのか!?」

璃奈『従えないなら今から直接交渉しに行く。楽しみにしといて』ブツッ

バイデン「おのれスクールアイドル…!」

34: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 11:21:04 ID:???Sd
真姫『あーあー』

バイデン「!?」

部下「今度はなんだ!?」

真姫『大統領、聞こえる?』

バイデン「貴様、西木野真姫!?」

真姫『そんな口聞いていいの?前回の投票で私の家の力がなければ落選してたわよ?』

バイデン「くっ…」

真姫『伝えたいことは三つ。まず璃奈があなたを狙っている。捕まれば要件を飲むまで拷問されるかも』

バイデン「ひっ!!」

真姫『二つ目、私のお父さんがあなたの席を狙っている。ウイルス投与して超人になったから軍でも止めるのは困難よ』

バイデン「お父君が!?やはり貴様らアメリカを手中に治める気だったな!?」

真姫『三つ目、私がワシントンの混乱を終わらせる』

バイデン「ほう…何か手があるのか?」

真姫『ゾンビ化した人間を元に戻す薬がある。薬と言ってるけど一応ウイルスでね。一度撒布すれば勝手に広がっていってくれるわ』

バイデン「やはりワシントンに撒いたのは貴様だったか」

真姫『作ったのは私。撒いたのは別の人物よ』

真姫『後八丈島への攻撃はやめた方がいいかもね。中国が混乱に乗じてアメリカに侵攻しようとしてる』

バイデン「なに!?」

バイデン「ふん…仕方あるまい。部下よ全軍に伝えろ。八丈島への攻撃を一切禁止すると」

部下「承知」

真姫『賢明ね。明日には私もアメリカに着くからそれまで耐えなさい』プツ

バイデン「八丈島を諦めたわけではない。この混乱が終わったら再度侵攻してやる」

35: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 11:21:44 ID:???Sd
そして…様々な思惑を持った少女達がアメリカに皆たどり着いた。

侑「つ、疲れた~。もう動けないよ~」

しずく「た、たしかに…けど本番はこれからですよ」

侑「もう缶詰と魚は食べたくない…」

しずく「途中で釣った魚に毒があって2人とも死にかけましたからね…」

侑「私はパナマを横切る時にパナマ警察とギャングから銃撃された時に死を感じたよ」

しずく「パナマを通るルートが一番近いですからね。絶対通っちゃダメな場所でしたけど」

侑「おかげで銃の使い方になれたよ!」ガチャ

しずく「ここに来るまでの経験だけで本一冊書けますね…」

侑「これからの体験でもう一冊書こう!」

しずく「そうですね!目的地で2人を待ちましょう!」

真姫の父「バァイデェぇぇぇぇぇぇンンンンン!!!!!」ドドドドドドド

侑「ぎゃあ!何あれ!?」

しずく「大統領の名前を叫びながらワシントンに向かっていく身長15mほどある筋肉ダルマが!?」

侑「せつなちゃんと出くわさなければいいけど…」

36: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 12:25:13 ID:???Sd
ホワイトハウス

部下「大統領、ヘリの準備ができました。ニューヨークに向かいましょう」

バイデン「ようやくか…ここでの業務がようやく終わった。さっさと安全圏に避難するぞ」

ヘリ「ババババババ」

中にいた人たち「待てー!」

せつな「大統領が自分たちだけヘリで逃げるつもりです!」

ジェニファー「xxxx…」

そのときヘリの羽を虹色のレーザーが焼き切った。
ヘリはそのまま地面に墜落する。
ドガァァァン!と轟音が響きヘリ内部からバイデンが這いずり出てきた。

璃奈「こんにちは、大統領」

バイデン「くっ」

せつな「璃奈さん!?」

璃奈「せつなちゃん生きててよかった。今からすることは見ない方がいい」

せつな「どういうことですか!?」

ジェニファー「ナナ!ヘリのせいでバリケードが崩されたわ。ゾンビが入ってくる…もう指定の場所に向かいましょう!」

せつな「ダメです…!このまま私たちだけ逃げたらここにいる皆さんが死んでしまう」

ジェニファー「全員を救えるはずがないでしょう!」

ゾンビ「ガブ…ガブ」

黒人1「ぎゃああああ!!」

黒人2「ひぃいい!」

ジェニファー「仕方ないわね…ナナ!ナナママ!出来るだけ入ってきたゾンビを倒しといて!」

せつな「え!?わ、分かりました!」パンパン!

せつな母「練習の成果を見せてあげる!」ズガァン

37: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 12:25:31 ID:???Sd
ゾンビ「うっ」バタッ

ゾンビ「ぐあああ」バタッ

璃奈「(強くなったねせつなさん)」

璃奈「私たちは移動しよう大統領」

バイデン「クソぉぉ!!!」

黒人2「ぎゃあああ!」

黒人1「うぅ…あぁ…」ガブガブ

せつな「感染が広がってしまう…!皆さんは建物の中に避難してください!」

民衆「ひぃ!逃げろ皆んな!」

せつな「ダメです!バラバラに逃げては…」

真姫パパ「バァイデェぇぇぇぇぇぇンンンンン!!!!」ズンッ

グチャッと民衆の上から真姫の父親が降ってくる。
数十人の避難民が犠牲になる。

真姫パパ「どごだぁぁぁぁぁぁ!!!??イルノハわかってるゾぉおおおおお!!!!」

巨大化したクリーチャーの腕をめちゃくちゃに振り回しバリゲードを完全に破壊する。

38: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 12:25:57 ID:???Sd
璃奈「ここだよ」

バイデン「『私は偉大なる八丈島の民のため恒久的な日本国の平和と200兆円ノ賠償金を補償します』」

真姫パパ「天王寺ィィィィィィィ!!貴様バイデンを改造したなぁぁぁぁぁあああああ!?」

璃奈「改良といってほしい。これで戦争に完全勝利した。こいつを安全な場所で今の言葉を全世界に向けて発信する」

真姫パパ「ワダジハソイツを殺し大統領の椅子につくぅううう!!!」

璃奈「させない。ーーー璃奈ちゃんボード『殺戮』」

轟音と悲鳴が沸き起こる戦闘が始まった。

一方でバリケードが完全に破壊されたホワイトハウス内は地獄となっていた。
逃げ惑う民衆にそれを追うゾンビ。あたり一面に死体と血が撒き散らされていた。

せつな母「もうめちゃくちゃね…せつな!逃げるわよ!!」

せつな「クソっ…」

せつな母「あなたは良くやったわ!これ以上は私たちの命がもたない!」

39: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 12:28:16 ID:???Sd
ジェニファー「ウオオオオオオ!!!」ブゥン

その時ジェニファーが親子2人の前にボックス車でドリフトしてきた。

せつな「ジェニファーさん!」

ジェニファー「2人とも乗りなさい!」

せつな母「はい!」

子供「お姉さん!」

せつな「っ君はあの時泣いていた子供!?」

子供「一緒に逃げよう!」

せつな「よかった…生きてたんですね」

40: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 12:28:47 ID:???Sd
ホワイトハウス近隣

真姫パパ「亜ッッッッ!!!」

璃奈「ッ!」

真姫パパは渾身の力を込め璃奈に殴りかかる。
璃奈には当たらなかったがその代わりに拳に触れたビルは一撃で倒壊した。

璃奈「はっ!」

璃奈も負けじと翼から真姫の腕を焼き尽くしたレーザーを照射する。
威力は凄まじく真姫パパの肉体の一部を削る。

真姫パパ「小癪な!!フンフッッッッ!!」

真姫パパは巨体に似合わず素早い動きでビルからビルに飛び移り璃奈の目を撹乱させる。

璃奈「荷物持ったままじゃ動きにくいな…」

バイデン「『ジーク・八丈島!』」

真姫パパ「いいごどをおボイづいだァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

猿のように高層ビルを駆け上る真姫パパ

璃奈「ッ!何をするつもり?」

真姫パパ「はっぴぃぃばーずでぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

真姫パパは何の小細工もしなかった。
数百メートル上からホワイトハウスに目掛けて飛び降りる。
しかしそれを彼の巨体で行うとどうなるか。

41: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 12:29:05 ID:???Sd
TNT爆弾の何倍もの威力の風がゴォ!と辺りに吹き荒れる。
空を飛んでいる璃奈は直にその影響を受ける。

璃奈「うわぁ!」パッ

バイデン「ブツブツ」

風圧に負けバイデンを離してしまう璃奈。
風に舞う大統領。

璃奈「しまった!この距離から落ちたら死ぬ!」

璃奈の願いとは裏腹にあっけなく地上に落ちるバイデン。
しかし落ちた先は…

ジェニファー「?なにか屋根に落ちたかしら」

せつな「ジェニファーさん…大統領が落ちてきてます」

ジェニファー「what's?生きてるの?」

せつな「一応…」

璃奈「せつなさん!そのままバイデンを安全なところまで避難させて!」

43: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 16:00:21 ID:???Sd
せつな「璃奈さん?」

璃奈「ソイツは私が改造して真人間にした!バイデンは八丈島との戦争をもう終わらせられる。絶対死なせちゃダメ!」

せつな「何かよく分かりませんが分かりました!」

せつな母「トランクに詰めておきましょうか」ヨイショ

真姫パパ「グッ…までぇぇぇぇぇ!!!」

一方真姫パパは落下の衝撃で足を負傷し動けなくなっていた。

璃奈「知能まで落ちるんだね…そのまま璃奈ちゃんビームのシャワーを浴びて」

真姫パパ「ぐぁあああああああ!!!!」

車の中

せつな「璃奈さん大丈夫でしょうか…というか何故ここに」

ジェニファー「友達なの?」

せつな「はい、私の学校の後輩です。今回母と旅行に来たのも彼女がアメリカ旅行のチケットをプレゼントしてくれたんです。ホテルから食事まで」

せつな母「本当いい子よね。けどワシントンから出るなって条件だったけど」

ジェニファー「何その条件?」

44: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 16:00:39 ID:???Sd
せつな「なんでもワシントン以外では風土病が流行ってるとか…。だから出発前に抗体が入ったオレンジジュースを飲まされました」

ジェニファー「…」

ジェニファー「なるほど、ね」

子ども「何の話ー?」

ジェニファー「あなたは気にしなくていいわ」

ジェニファー「急ぎましょう」ブルルル

ジェニファー「」カチッ

ジェニファー「Sie haben irgendeine Art von Informationen in ihrer Hand. Wir werden sie weiterhin zur Organisation bringen.」ボソ

せつな「どうしました?」

ジェニファー「何も」

ホワイトハウス

璃奈「動かなくなった…もう大丈夫かな」

真姫「さすがね璃奈」

璃奈「っ!」

45: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 16:00:56 ID:???Sd
真姫「待って、争う気はないわ」

璃奈「なら話しかけてこないで。私は忙しいんだから」

真姫「あぁ、あのCIAの女の車に追いつかなきゃダメだもんね」

璃奈「!?」

璃奈「CIA…?」

真姫「えぇ。ジェニファーはCIA所属のスパイよ。今回のゾンビ事件の犯人を探すために派遣されたの」

真姫「多分あの子たちはCIAの支部にでも連れて行かれるんでしょうね」

璃奈「どこに行ったのあの車は!?知っているんでしょう!」

真姫「えぇ、だから…取引しない?」

璃奈「取引…?」

真姫「あなた…最近ウイルスを散布させることのできるドローンを開発したわよね?」

璃奈「…」

真姫「もう少し早く完成してればせつなを戦場に送らなくてもよかったのにね」

璃奈「無理だよ…空港の荷物チェックで見つかるし」

真姫「あぁそう。で、答えは?」

璃奈「分かった、条件を飲むよ」

璃奈「ほら、これだよ」ポイ

真姫「ありがとう。このタブレットにCIAの基地が乗っているわ」

璃奈「今すぐ向かう」プスプス…

璃奈「!?」

46: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 16:01:25 ID:???Sd
真姫「連戦で翼の調子が悪くなったみたいね」

璃奈「こんな時に…!」

真姫「私にできるのはここまで。あとはあなたたちの問題よ」

璃奈「クッ…!すぐに直す」

真姫「じゃあね」バッ

CIA支部 内部

車「」キキィ

ジェニファー「着いたわ」

せつな「ん…ここはどこですか?」

子供「シェルターかな?」

ジェニファー「ここはCIAの支部よ。あなた達にはこの事件で知っている事を洗いざい吐いてもらう」

せつな母「っ!?」

せつな「何のことですか?」

ジェニファー「とぼけても無駄よ。さっきの風土病の話だけどね、ワシントン以外で流行っている病気なんてないのよ」

せつな「え…」

ジェニファー「抗体の話から察するにあなた達は八丈島から送られたスパイ」

せつな母「ち、違います!」

ジェニファー「ま、答えるまではここの施設に収監させてもらうわ」

せつな「…」

せつな「逃げるよお母さん!」ダッ

47: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 16:01:42 ID:???Sd
ジェニファー「…」ボキッ

子供「ぎゃあ!!!」

せつな母「なっ!?」

せつな「何をしているんですか!」

ジェニファー「見ての通りこの子の指を折ったのよ。従わないならこういうふうに全身の骨を一本一本折っていくわ」

子供「ふぅーふぅー!」

子供「お姉ちゃん、逃げて!この施設のことを警察に知らせるんだ!!」

ジェニファー「うるさい」ボギィ

子供「ぎゃああああ!」

せつな「辞めなさい!」

ジェニファー「そのまま逃げてもいいけどそうしたらこの子のひどい死に姿を八丈島に贈るわよ」

せつな母「や、やめてください!」

せつな「(そのためにこの子を連れてきたんだ…これがCIA!)」

せつな「友達になれると思ったんですが…」

ジェニファー「…おあいにく様、こっちは一から十まで仕事よ」

48: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 16:01:57 ID:???Sd
ジェニファー「…」

せつな「…」カチャ

ジェニファー「いいわね、せーので撃ち合いましょうか?」カチャ

せつな母「だめよ菜々!」

ジェニファー「言っとくけど私はCIAで一番銃の扱いに長けているわ」

せつな「問題ありません」

せつな母「菜々…!」

ジェニファー「じゃあ…せーn」

ドガァァァン!!!

せつな「!?」

ジェニファー「!?」

撃ち合う寸前のところで、突如CIA支部の入り口をジープが突き破ってきた。
ドリフトしながらせつなとジェニファーの間に割り込み運転席に乗っていた少女が声を張り上げた。

侑「せつなちゃんのお母さんーーーー!!!!」

しずく「無茶しすぎですよ先輩!!!」

せつな母「私!?」

49: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 16:02:30 ID:???Sd
せつな「な!?侑さんにしずくさん!?」

侑「会いたかった…!」ダキッ

せつな母「えぇ!?な、なんで私に抱きつくの」

せつな「」

しずく「真姫さんと言う方がここにせつな先輩たちがいることを教えてくれたんです!しかし穏やかな状況ではないようですね」

侑「大丈夫、彼女とは私がケリをつけるよ」

ジェニファー「へぇ?」

侑「中川さん」

せつな母「は、はい」

侑「私が勝てたら2人で遊園地に行きませんか?」

ジェニファー「(なんでよ)」

せつな「侑さん!」

せつな母「…」

せつな母「分かった。行きましょう」

せつな「お母さん!?」

せつな母「侑さんが何考えてるか分からないけどこの子は悪人の顔じゃないわ。一度裏切られた私だから分かる」

せつな母「一緒にディズニーに行きましょう」

侑「はい!」

50: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 16:04:12 ID:???Sd
ジェニファー「茶番はもういい?で、侑さんとやらが私と戦うの?」

侑「うん!」

ジェニファー「殺し合いよ?それでもいいの?」

侑「大丈夫!どっちも死なないから」

ジェニファー「面白いこと言う子ね…」

ジェニファー「じゃあ行くわよ…せーのっ!」パァン

ジェニファー「…え?」

ジェニファー「(私の銃だけが撃たれている…!?)」

侑「…」シュ~

せつな「は、速すぎる」

せつな母「侑さんは何者なの?」

侑「惚れちゃいましたか?」

せつな母「いえ、別に…」

侑「」

51: 名無しで叶える物語◆iksEiupv★ 2024/09/14(土) 16:33:19 ID:???MM

52: 名無しで叶える物語◆Txo6y06K★ 2024/09/14(土) 18:15:35 ID:???00
テンポがいいね

53: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 19:34:12 ID:???Sd
しずく「侑さんは身体能力はクソ雑魚ですが射撃の腕は神クラスです」

しずく「船で太平洋横断中もいろんな国の部隊と戦いましたがほぼ1発で狙いたい場所を撃ち抜き敵を殲滅していきました」

せつな「すごい…」

ジェニファー「まさか私が負けるとはね…」

せつな「子供を離し投降しなさい」

ジェニファー「ふん…」パッ

子供「せつなお姉ちゃん!」

せつな「良かった…!」

しずく「指が折られたんですね…すぐに治療します」

ジェニファー「さっさと逃げたほうがいいんじゃない?私が失敗して他の職員もこっちに向かっているわ」

CIA職員「残念ながら君たちは逃げられない。遅かったようだね」

ジェニファー「お早い到着で」

せつな「な、何人もCIAが!」

CIA職員「ジェニファー、お前も任務失敗の責で処刑対象になっている」

ジェニファー「はいはい」

54: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 19:34:49 ID:???Sd
せつな母「そんな!」

CIA職員「ただの任務失敗ではない。君たちに対しする必要もないCIAの戦闘技術まで教えている。これは任務逸脱だ」

ジェニファー「…」

せつな「ジェニファーさん…まさか」

その直後天井から虹色のビームが降り注いだ。

CIA職員「なんだ!?」

璃奈「皆お待たせ」

侑「璃奈ちゃん!」

璃奈「早く車に乗って逃げて!」

せつな母「行くわよ皆!」

しずく「はい!」

ジェニファー「…」

せつな「行きますよ!!」バッ

ジェニファー「なっ!?」

侑「皆んなで脱出だー!!」

CIA職員「逃すと思うか?」

璃奈「邪魔させない」ビビ

CIA職員「ちっ!」

璃奈「動いたら全身焼き尽くす」

55: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 19:35:31 ID:???Sd
車内

侑「ディズニーで何に乗りたいですか?」ブロロ

せつな母「わたし激しい乗り物苦手で…」

侑「なら観覧車とかにしましょうか」

侑「ゴーカートとかも良いですね」

しずく「侑さんディズニー行った事ないでしょう」

せつな「(本当にお母さんと2人でディズニーに行くつもりなのか…)」

ジェニファー「なんで私も連れてきたの。合衆国と取引にでも使うつもり?」

せつな「本当に悪人なのかな、と思っただけです」

しずく「お菓子食べます?」

子供「YES!」パクパク

ジェニファー「…」

ジェニファー「ちっ…」

ジェニファー「っ!」ボギィ

子供「!?」

せつな「な、何やってるんですか!?」

ジェニファー「自分の指を3本折っただけよ」

子供「お姉ちゃん…」

ジェニファー「やめて、謝るつもりもないから。自分がしたくてやっただけ」

ジェニファー「もう一回聞くわ。私をどうするつもり」

せつな「ジェニファーさんはアメリカでお尋ね者ですよね」

ジェニファー「ついさっきそうなったわね」

せつな「なら八丈島に招待しようかと思いまして」

56: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 19:36:01 ID:???Sd
ジェニファー「…は?」

しずく「八丈島ならどんな人でも受け入れてくれます。璃奈さんがそうなるようにしました」

子供「私も行く!」

しずく「もちろんです」

ジェニファー「…勝手にしなさい」

せつな「決まりですね」

せつな母「一応先ほどの話になりますが私たちはこのゾンビ騒動に関与していませんよ?」

ジェニファー「なんとなく分かってたわ…。けどね、多分あなた達は関与させられている」

せつな「させられている?」

ジェニファー「天王寺璃奈。あいつに知らずのうちに破壊工作をさせられていたのよ」

せつな「そんなっ!?」

侑「せつなちゃん…その人が言ってることは本当」

せつな母「え!?」

しずく「私たちが八丈島を出て数日後真姫という研究員が島に来たらしいんです。その時に璃奈さんの口から聞きました。中川親子を工作員にすることが戦争に勝利できる可能性が高いとか」

せつな母「そんな…!じゃあ私たちが今のアメリカの悲劇を作り出してしまったの?」

侑「それは違うよ!」ギュ

せつな母「侑さん!?」

57: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 19:36:39 ID:???Sd
侑「この戦争で一番悪いのは戦争を始めたバイデン。利益のためだけに起こした戦争だからね」

侑「そしてアメリカの悲劇に原因があるとすれば璃奈ちゃん。あの子なりに戦争に勝つシミュレーションをした結果がこれです。中川親子は璃奈ちゃんに知らずに利用されただけだよ」

侑「中川さんは何も悪くないですよ」ギュ

せつな母「侑さん…」ギュ

しずく「え…」

せつな「(抱きしめ返しやがったこの親)」モンモン

ジェニファー「(クレイジー…)」

子供「皆!後ろから何か追ってきてる!!」

ジェニファー「ちっ…」

侑「あれは…!」

真姫パパ「バァアアアイデェエエエエンン!!!!!!!」ドドドドド

せつな「ホワイトハウスの時より大きくなっている!?」

ジェニファー「ウイルスが暴走したのよ」

ジェニファー「m4なんて装備してきたのね…ちょっと借りるわよ」カチャ

侑「は、はい!」

ジェニファー「ファイヤー!!」ババババババ

58: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 19:37:03 ID:???Sd
侑「しずくちゃん!運転変わって、私も応戦する!!」

しずく「はい!」

侑「侑狙撃!!」パァン

真姫パパ「グッ!!!」

ジェニファー「あなた凄いわね。この状況でアイツの目を打ち抜けるなんて」

侑「パナマが私を強くしました!」パァンパァン

真姫パパ「ナメるなぁああああ!!」ブゥン

せつな「触手を伸ばしてきました!」バァンバァン

真姫パパの触手が走行中の車のタイヤにかすった。
一時的に左右に車体が揺れる。

しずく「っ!!」

子供「ゆ、揺れる~!」

せつな母「私に捕まって!」

59: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 19:37:40 ID:???Sd
璃奈「璃奈ちゃんボード『殺戮』」

真姫パパ「天王寺ぃいいいいい!!!!!!」

侑「璃奈ちゃん!」

せつな「璃奈さん…」

璃奈「どうやら私があなた達に何させたか全部聞いたみたいだね。けどこいつを倒してから改めて私の口から言わせて」

せつな「分かりました…!」チャッ

璃奈「もう私の翼のエネルギーは少ない!牽制するから銃火器メインで攻撃して!」

ジェニファー「オーケー!」ババババババ

侑「…」パァン

真姫パパ「ぐぅ!!」

侑「やっぱり…一度撃った目がすぐに再生している!!」

璃奈「(再生機能か…)」

璃奈「璃奈ちゃんレーザー」ビビビビビ

真姫パパ「グウウウウウ!!!!」

せつな母「少し減速したわ!」

璃奈「私は脚を攻撃する!」ビビビビビ

真姫パパ「くっ…邪魔ダァ!!!!」ブゥン!!

璃奈「あっ…」

侑「璃奈ちゃん!」

真姫パパの触手による叩きつけにより璃奈が後方数メートル吹き飛ばされた。

ジェニファー「彼女を信じなさい!ここで止まったら私たち全滅よ!!」

しずく「…分かってます!!」

60: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 19:38:43 ID:???Sd
侑「目的地まであと2キロ!」

ジェニファー「…」ババババババ

せつな「このデカブツをそれまでに倒さないと!」

ジェニファー「弾切れ。後はベレッタしかないのね」

せつな母「こんな装備では…」

せつな「けど撃つしかないよ!」パァンパァン!

真姫パパ「ギァババババババ!!!!!何ダァそのカスみだいなごうげぎわぁ!!!!!」

侑「…」パァンパン

真姫パパ「ぐぅう!!ぎざま!!」

ジェニファー「(恐ろしい子ね…危機的状況でも冷静に両目を撃ち抜いた)」

ジェニファー「それにしてもこいつさっきと比べて知能がさらに下がってない?」

せつな母「そのようですね…」

ジェニファー「なら…!」

ジェニファー「そこのデカブツ!ここにバイデンはいないわよ!!」

真姫パパ「なぁにぃ!!」

ジェニファー「私たちはCIAの支部からさっき出てきたのよ!そこにバイデンは置いてきたわ」

61: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 19:39:39 ID:???Sd
真姫パパ「ウゾづギィ」ニヤァ

ジェニファー「!!」ゾク

真姫パパ「ギザマラノグルマガラ臭っでぐるゾォぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!バイデンのクセェ臭いガァ!!」

ジェニファー「ダメか…!」パァンパァン

しずく「も、もうすぐ海岸ですよ!!」

侑「逃げ場がなくなっちゃうね…!!」

せつな「ちょ、海岸にいる人って!」

しずく「まさか…!」


果林「皆ーーー!!!」


侑「果林ちゃん!?」

かすみ「なんですかーー!!?そのデカブツは!!」

せつな「皆さんも…!」

愛「うおらぁああああ!!!!!」ババババババ

ジェニファー「う、…あの子アメリカでAK47なんて撃ってたら迫害されるわよ」

侑「(ダメだ…けど止まらない!!)」

62: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 19:40:08 ID:???Sd
??「伏せて」


ドォォォォン!!!!

真姫パパ「ぎゃああああああ!!!!!!」ブシャアアアアアアア

ヘリからRPGを撃たれて叫び狂う真姫パパ。
上半身を完全に消失し死に絶えた。
窮地を救った少女がヘリから降りる。

侑「嘘!?」

果林「エ…エマァァ!!!」

エマ「…」

かすみ「エマ先輩…その格好は?」

普段のほんわかした雰囲気のエマと違い今は特殊部隊が着るような真っ黒なボディスーツを着ていた。
体にはいくつもの銃器とナイフ、手榴弾までも装備していた。

ジェニファー「あなた…スイスの特殊部隊のAAD10ね」

エマ「そういうあなたはCIAかな?」

ジェニファー「残念。さっきファイヤーされちゃった」

かすみ「ファイヤー?」

しずく「クビって事」

果林「エマ、説明して欲しい」

エマ「元CIAさんの言った通りだよ。私はスイスの特殊部隊に所属している。AAD10は勝手な行動は許されないの。何をするにも政府の許可がいる」

エマ「みんなを助けるためのね」

果林「それで最初はあんなに冷たい対応をしたのね…」

63: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 19:55:38 ID:???Sd
璃奈「皆、救援に来てくれたんだ」

愛「りなりー!!」ダキ

璃奈「ちょっと今身体中が痛いから…」

愛「わわ、ごめん!」

侑「良かった、無事だったんだね」

璃奈「とにかく船に乗ろう」

かすみ「う…また船旅ですか」

ゾンビ「う…あ゛あ゛…」

侑「ゾンビが来たよ!」

ジェニファー「無駄弾は使わない!みんな早くして!!」

侑「さらば、アメリカ!!」

エマ「私はアメリカでこれから仕事だから」

果林「一緒に帰れないの!?」

ジェニファー「…」

エマ「大丈夫。アメリカを取って食おうなんて思っていないから」

エマ「果林ちゃん、すぐに終わらせて戻るから八丈島でまた会おう!」パァンパァン!

ゾンビ「ぐがっ…」バタ

運転手「エマさん!早くして」

エマ「分かった。みんなまたね!」

果林「…行きましょうか」

64: 名無しで叶える物語◆yMRxftGn★ 2024/09/14(土) 19:57:48 ID:???Sd
エマ以外のメンバーは船に乗り込みアメリカを脱出した。
璃奈は中川親子に土下座し、事の経緯の説明と謝罪を行った。
それに対し割り切れぬ思いはあれど璃奈の気持ちは伝わったとせつな母は言った。

帰りも大変だった。
一行はパナマ警察と数機のアメリカ空軍を相手にしながら海を渡った。
疲れ果てたせつなの母は侑に膝枕をしてもらい、それを見た歩夢とせつなはなんとも言えないモヤモヤとした感情を抱くことになった。

ーーそして

八丈島

コペ子「おかえりなさいませ」

かすみ「やっと帰ってきましたね~」

果林「つ、疲れた…」

侑「中川さん、手を」スッ

せつな母「えぇ///」ギュ

歩夢「」

せつな「」

璃奈「じゃあバイデンを使って全世界に発表しよう…終戦宣言を」

バイデン「畏まりました」

璃奈「カメラオッケー。ではスタート」

バイデン「『全世界の皆さん、こんにちは。アメリカの大統領バイデンです』」

バイデン「『私は愚かでした。自国の利益の欲しさに八丈島を攻め滅ぼそうなんて』」

バイデン「『天王寺様に諭されこの戦争を終わらすことにしました。この瞬間アメリカは八丈島に無条件降伏宣言をし、賠償金として50兆円の支払いを約束いたします』」

ジェニファー「賠償金減ってない?」

璃奈「確かにアメリカで新たなヒトラーを産むわけにもいかないからね。現実的な額にしたよ」

ジェニファー「(現実的なのか…)」

数日後八丈島には50兆円の賠償金が支払われた。
戦争は八丈島の勝利で終わりアメリカは今後八丈島には関与しない条約が結ばれた。もし破った場合はNATO軍と八丈島でアメリカを攻め滅ぼす事になった。

アメリカのゾンビ騒動は真姫とエマ所属の特殊部隊が沈静化した。
ゾンビ化しているだけなら人間に戻せたがゾンビに喰われ出血多量になった人、ゾンビ化時に銃で撃たれた人物はそのまま死を迎えた。
死傷者は40万人を超えた。

そして八丈島では…

侑「中川…一生をかけて幸せにするよ」

せつママ「喜んで///」

しずく「エンダァァァァァァァァァァ!!!!(泣)」

歩夢「」

せつな「」

侑とせつママの結婚式が行われていた。

終わり

引用元: 【SS】果林「助けて!私の故郷がアメリカと戦争するの!!」