1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/11(月) 20:05:38.35 ID:GfzQrQYso
─リベラリタス島嶼群 イヤサキ島イヤサキ村

レックス「ふわぁ~っと…いやーしかしサクラにはビビったなー」ドサッ

レックス「まさかムイムイとバーン会長があんなものを作ってたなんて。ハナの新モードには助けられたよ」

レックス「って…じっちゃんは出掛けてるんだった」

レックス「でも本当に久し振りに帰ってきたなあ…懐かしい」

ニア「五年ぶりだっけ?」

レックス「うわぁ!な、なんだニアか…驚かせるなよ」ドサッ

ニア「驚かせてないよ。あんたが勝手に驚いただけでしょ?」

レックス「あいててて…まぁいいや。どうかしたの?」

ニア「いやーなんか村のおっさん共がすっごい飲んでてさ」

レックス「ああ。ニア酔っ払い苦手って言ってたもんな」

ニア「あんたがドライバーになってブレイド沢山連れて来たから大騒ぎ!あんたのせいよ。反省なさい」

レックス「え、えぇ!?オレぇ!?」

ニア「あっはは!冗談だよ。でもあんたが帰ってきたから大騒ぎしてるのは事実」

レックス「なら俺も参加した方がいいかな」

ニア「そうなんじゃない?私はここで一休みしてるわ」

レックス「ビャッコは?」

ニア「子供達に大人気!」

レックス「ビャッコは優しいし、動物型だもんなー」

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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/11(月) 20:15:18.16 ID:GfzQrQYso
レックス「んじゃ、ちょっと行ってくる!」

ニア「おー…あっ!ちょっと待って!」

レックス「ん、どうかした?」

ニア「ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

レックス「いいよ。何?」

ニア「さっきカメちゃんと戦った時に…てか戦う前。なんか皆止まってたじゃん。あれなに?」

レックス「…え゛っ」

ニア「なんか誰も答えてくんないんだよね。ビャッコもホムラもヒカリも。メレフに至っては涼しい顔で飲んでたお茶鼻から出すしさ」

ニア「なんだっけ?えーとかめあ…」

レックス「スススススストーップ!それ以上はダメ!」

ニア「はあ?なにがよ」

レックス「何がなんでもダメだ!女の子的にダメだ!」

ニア「じゃあなんなのか詳しく説明してよ」

レックス「お、俺ですか…?」

ニア「誰も答えてくれないんだって…酔っ払いに聞いたってどうせマトモな答えは返ってこないだろうし」

レックス「どうしても…?」

ニア「気になるの。教えてよ!」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/11(月) 20:22:45.21 ID:GfzQrQYso
レックス「え、えーとですね…そ…それは…まず…」

ニア「なんで敬語なのよ。てかめっちゃ吃ってるけど大丈夫?」

レックス「大丈夫な訳あるかっ!」

ニア「ふーん…まぁいいや。早く教えてよ」

レックス「ぐっ…いいか?聞いた事を後悔するなよ!」

ニア「いいから早く」

レックス「えーとまずここの…」(股を指しながら)

ニア「…ん?」

レックス「これの」(棒が伸びるジェスチャー)

ニア「ブッ!?んなっ!なな、何してんだこのバカ!」

レックス「いやいやいや!だから説明を!」

ニア「え、あ?説明なの?今のが?」

レックス「ああ」

ニア「え、は…」カァァ…

レックス「えーと…ここの先の部分の事を  と言いまして… の と書くのでつまり」

ニア「んにゃぁぁーっ!聞きたくない!黙れ!だまれぇぇ!」

レックス「き、聞いてきたのはそっちじゃないかあ!」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/11(月) 20:36:39.19 ID:GfzQrQYso
レックス「だ、だいたい!そんな事も知らない方が子供だろ!人には散々子供とか言っておいて!」

ニア「は、はぁ!?そんなの知ってるかどうかなんて子供とか関係ないでしょ!」

レックス「いいや、あるね!性に関することから身体の部位の名前を知らない時点で子供だ!」

ニア「んなっ…!じ、じゃああんたは女の部位の名前知ってるのかよ!」

レックス「知ってるよ。当たり前だろ?」

ニア「ぐっ…いや、どこで知ったんだよ!…はっまさかもうホムラかヒカリと」

レックス「しねーよ!ドライバーとブレイドだろ!」

ニア「じゃあどうやって知ったのさ」

レックス「それは…サルベージしてると大昔のそういう物が見付かったり仲間内で話したり…」

ニア「サルベージ中にそんなの見つかるの!?」

レックス「結構あるよ。昔の人も性にだけは抗えなかったんだろうねぇ」ウンウン

ニア「ひぇーすっごい」

レックス「基本金にはならないから捨ててくけどね」

ニア「捨てるんかい」ガクッ

レックス「当たり前だろ。それに俺はじっちゃんの上で生活してた訳だし、そんなもの見付かったら大目玉だよ。」

レックス「─ん、ていうか」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/11(月) 20:48:13.74 ID:GfzQrQYso
レックス「今ガッカリしなかった?」

ニア「へ、あっ!?し、してないから!」

レックス「あれ、本当に~?」

ニア「してないってば!しつこいなあもう!」

レックス「ふーん?じゃあ内容教えなくていっかー」

ニア「へ?」

レックス「俺が持ち帰れないだけで他の仲間達は結構持ってきてるからね。少し位は覚えてるんだ」

ニア「なんでそんな事を…」

レックス「特に意味は無い」

ニア「だと思った…」

レックス「ニアの興味がありそうな内容もあったんだけどなー。いらないなら仕方ないかー」

ニア「ぐっ…べ、別に…」

レックス「興味あるって顔してるけど?」

ニア「はっ!?し、してない!してないから!」バッ

レックス「んじゃーもう記憶の隅にやっちゃうかー」

ニア「う、う……あ、そうだ!」

レックス「え?」

ニア「あんたが私に見せて教えなさいよ!」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/11(月) 22:16:56.90 ID:GfzQrQYso
レックス「…へ?」

ニア「……」

レックス「…えーと…その…それ…を?」

ニア「っっっ!」ボッ

レックス「その…流石にそれはちょっと…というか…」

ニア「…う、あぅ…」

レックス「……急にしおらしくなられても困るな」ポリポリ

ニア「っ…」

レックス「みたいって…そうは言われても、やっぱり…仲間ってのはあるし…でも知りたいって言われて…」

レックス「だから、つまり─!?」クルッ

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/11(月) 22:40:16.89 ID:GfzQrQYso
ニア「ねぇ…」

レックス(ニアの方に向かい、何かを言おうとしていた。しかし、あまりの衝撃にそんな物は全て吹き飛んでしまった)

レックス(自分が腰を掛けているベッドに片脚を掛けて前のめりに。その腕はもはや自分の身体と交差している)

レックス(そして、まるで─いや、事実─下から覗くような上目遣いをして来るのだ)

レックス(普段は全く意識しない、髪の毛の艶─体の細さ─目の色─浅い呼吸─そんな全てが、目の中に飛び込んで来た)

ニア「だめ、かな…」

レックス「え、あ─」

レックス(ドクン、と鼓動が強く跳ねる。普段のニアなら絶対にしない、甘えた様な声に。期待、羞恥、好奇心や恐怖の入り混じったその目に、ふと魅了されてしまう)

レックス(気付けば頬に触れていた左手は、少し湿気ていて、熱く、柔らかく、そして少しだけ震えている。少し力を加えたら壊れてしまいそうな─そんな筈はないのに─脆さを感じてしまう)

レックス「ニ、ア─」

レックス(ニアの期待に呼応する様に、自分も左腕をニアの頬に手を──)

ホムラ「レックス!レックスー!皆さんがお待ちですよー!」

じっちゃん「寝とるんじゃないかのう?長旅だったしの。昔も長旅の後はグースカ眠っとったわい」

ビャッコ「かも知れませんね。だとしたらお嬢様も寝ているのかも?」

トラ「もももーっ!二人とも早く起きないと、料理食べられちゃうも!」

ハナ「ご主人、一緒に探すですも」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/11(月) 22:47:51.91 ID:GfzQrQYso
ホムラ「レック─あ、この部屋にいたんですね。ニアさんもご一緒で」

ニア「…」///

レックス「あ、あぁ、うん。話してたら夢中になっちゃってさ」

トラ「さ、アニキも早く行くも!みんな待ってるも!」

レックス「わ、分かってるよ。行こうぜ!」

トラ「もももーっ!早食い競走だも!今度こそメレフに負けないも!」

ハナ「ご主人、喉に詰まるですも?」

ビャッコ「さ、お嬢様」

ニア「…ウン」タタタッ

ホムラ「…ニアさん、どうしたんでしょう?」

じっちゃん「さーどうしたのかのーなんじゃろうのー」ニヤニヤ

ホムラ「何か知ってるんですか?」

じっちゃん「なにがあったのかは知らんが…まあ…若いっていいのー」

終わり

引用元: 【 ゼノブレイド2】ニア「ねぇ…レックス。聞きたいことがあるんだけどさ」