1: 以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/14(木) 03:57:39.529 ID:SzcOsNj30.net
しばらく前の事でございます。

朝は5時に起きあくせく働き後はただただ寝る
そんな生活をつづけ、いくばくかのお金が私にもたまりまたのでございます

「パーソナルコンピューターのメモリでも増設しようかしら」

うきうきしながらお気に入りのベレー帽を頭にちょこんと乗せ
C区にある電気街へ出向きました

◯◯なメイドさん　２巻 (ＦＵＺコミックス)
◯◯なメイドさん　２巻 (ＦＵＺコミックス)
5: 以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/14(木) 03:59:34.439 ID:SzcOsNj30.net
朝から晩まで働き、遊ぶどころか散歩すらしていなかった私に
久しぶりの『電気街』はまるで遊園地のように見えたのでございます

「君、ちょっとこちらへ来たまへ」

振り返るとそこにはゴスロリの格好をした男性？が手招きをしていたのです

8: 以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/14(木) 04:01:29.685 ID:SzcOsNj30.net
「あ・・うぉ？」
日本語にはない母音を発しながら私はその男へ吸い寄せられるように歩みました

「メイド喫茶で働かないかい」

かけてくれた言葉を理解するのに数時間かっかったような気がしました

9: 以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/14(木) 04:02:15.159 ID:SzcOsNj30.net
気がつくとそこはカビ臭い小部屋で壁には流行の男性諸氏の写真やら
床には何に使ったのかわからないタオルのようなもが
雑然といや雑然すら清々しく思えるほどもう例えようのなく散らばっていました

「お目覚めだね」

振り返るとそこには『シルクハット』を被った初老の男性が立っていました。

13: 以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/14(木) 04:04:22.498 ID:SzcOsNj30.net
「帰ります」
毅然とした態度で私は部屋を出ようとして ──

途切れとぎれの記憶をつなぐとわたしは陵辱されたのです
私をとりかこむようにそして上から私の身体を憐れむように楽しむように
さらに嘲笑うかのような目がそこにはありました
蛍光灯がチカチカしていました

C区にあるものの全てが左耳そして右耳を行き来しながら

「ほら、ここにあるよ」

そう語りかけてきたのでございます

14: 以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/14(木) 04:07:55.628 ID:SzcOsNj30.net
── Z先生　御侍史

　>>1さんはC区警察の取り調べの結果精神鑑定が必要との事で私の研究所に以来が
　きました。彼の決して幸福とはいえない生い立ち、また複雑な家庭環境からして
　『境界型人格障害』の疑いが多分に見受けられます

　当研究所ではカウンセリングをしていくと共に経過をZ先生に方向して参りたいと
　存じます

引用元: ・メイド喫茶で乱闘になった話