1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/14(木) 05:03:34.830 ID:SzcOsNj30.net
しばらく前のことでございます
その日、私はメガネの調整をしにS区にあるビルに出向きました
ビルにはスタバが入っておりガラス越しに背中をこちらに向け
マックの画面が見えるように座っている男がいました
彼が見ているのはおそらく自作のサイトでしょう
日の丸構図の下手くそな初心者らしいデザインでした
さらにクロームの『検証』を使ひ、
これもまたわざわざソースを人に見えるようにしていたのです
「これが噂のマク人(マクド)かよっぽどマックとスタバが好きなのかしら」
さほど気にもせずメガネ屋を目指し急ぎました
事件はその帰りに起こったのです・・・ああ恐ろしい
その日、私はメガネの調整をしにS区にあるビルに出向きました
ビルにはスタバが入っておりガラス越しに背中をこちらに向け
マックの画面が見えるように座っている男がいました
彼が見ているのはおそらく自作のサイトでしょう
日の丸構図の下手くそな初心者らしいデザインでした
さらにクロームの『検証』を使ひ、
これもまたわざわざソースを人に見えるようにしていたのです
「これが噂のマク人(マクド)かよっぽどマックとスタバが好きなのかしら」
さほど気にもせずメガネ屋を目指し急ぎました
事件はその帰りに起こったのです・・・ああ恐ろしい
4: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/14(木) 05:05:45.741 ID:SzcOsNj30.net
メガネの調整には小一時間かかると言われ
「たまにはぶらついてみるか」
と思ひ、ビルを散策しておりましたところ、またスタバの前にたどりつきました
「あ・・れ?」
ガラス越しに背中を向けている『男』はまだ同じページを見ているのです
CSSやらHTMLやらを少しかじったことがある程度の私でも
そんなページは1分もあれば『検証』できるのです
その『男』はもう数十分以上もうっとりとおそらく恍惚の表情で
下手くそなこれもまたおそらく自作のヘタクソなサイト見ているのでした
ふつふつと怒りがこみ上げ、それはもうとめることができなかったのでございます
「たまにはぶらついてみるか」
と思ひ、ビルを散策しておりましたところ、またスタバの前にたどりつきました
「あ・・れ?」
ガラス越しに背中を向けている『男』はまだ同じページを見ているのです
CSSやらHTMLやらを少しかじったことがある程度の私でも
そんなページは1分もあれば『検証』できるのです
その『男』はもう数十分以上もうっとりとおそらく恍惚の表情で
下手くそなこれもまたおそらく自作のヘタクソなサイト見ているのでした
ふつふつと怒りがこみ上げ、それはもうとめることができなかったのでございます
5: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/14(木) 05:07:48.885 ID:SzcOsNj30.net
「お客様ご注文を・・・」
店員の声を無視し私はカツカツと『男』へ歩みました
「ちょっと君、さっきから同じページをうっとりと見ているようだね
それが君のマスターベーションなのかい」
男はこちらを一瞥すると「ふん」と鼻で笑い
またマックの画面をうっとりと眺め始めましたのです
店員の声を無視し私はカツカツと『男』へ歩みました
「ちょっと君、さっきから同じページをうっとりと見ているようだね
それが君のマスターベーションなのかい」
男はこちらを一瞥すると「ふん」と鼻で笑い
またマックの画面をうっとりと眺め始めましたのです
6: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/14(木) 05:08:26.809 ID:SzcOsNj30.net
悪寒が走り一瞬ひるみましたが
次の瞬間私はためらわず『彼』が飲み残したコーヒーを
これもまた『彼』のマックにばちゃっとぶちまけたのでした
次の瞬間私はためらわず『彼』が飲み残したコーヒーを
これもまた『彼』のマックにばちゃっとぶちまけたのでした
7: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/14(木) 05:11:07.744 ID:SzcOsNj30.net
「あおjふぃおいあjふぁ田辺誠一mkふぉふぁふぃあいうf」
と奇声を発しながらまるでエサを横取りされたサルのように
しかし鬼の形相で『彼』は襲いかかってきました
ゴツン・・・!
顔を庇おうとしたヒジが偶然にも『彼』の鼻頭にクリティカルヒットしてしまいました
「おぉぉう」
日本語にはない母音で彼はうめきうずくまりました
これはまずいと思い逃げようとしたその時です・・・
「ここはどうか私に」
シルクハットを被った『老人』が割って入ってきたのです
と奇声を発しながらまるでエサを横取りされたサルのように
しかし鬼の形相で『彼』は襲いかかってきました
ゴツン・・・!
顔を庇おうとしたヒジが偶然にも『彼』の鼻頭にクリティカルヒットしてしまいました
「おぉぉう」
日本語にはない母音で彼はうめきうずくまりました
これはまずいと思い逃げようとしたその時です・・・
「ここはどうか私に」
シルクハットを被った『老人』が割って入ってきたのです
8: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/14(木) 05:14:44.247 ID:SzcOsNj30.net
私の性分として昔からケンカや揉め事の仲裁に入られたり
落ち込んでいる時になぐさめられたりするのは大嫌いでまた悪寒が走ったのです
「かまわないでください」
そう老人に言おうとして私は驚きました
先程までシルクハットに見えたのは『警察官の帽子』なのです
私は逮捕されました
そして ──
落ち込んでいる時になぐさめられたりするのは大嫌いでまた悪寒が走ったのです
「かまわないでください」
そう老人に言おうとして私は驚きました
先程までシルクハットに見えたのは『警察官の帽子』なのです
私は逮捕されました
そして ──
9: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/12/14(木) 05:16:05.206 ID:SzcOsNj30.net
── Z先生 御侍史
>>1さんはS区警察の取り調べの結果精神鑑定が必要との事で私の研究所に依頼が
きました。彼の決して幸福とはいえない生い立ち、また複雑な家庭環境からして
『境界型人格障害』の疑いが多分に見受けられます。
当研究所ではカウンセリングをしていくと共に経過をZ先生に報告して参りたいと
存じます。
(了)
>>1さんはS区警察の取り調べの結果精神鑑定が必要との事で私の研究所に依頼が
きました。彼の決して幸福とはいえない生い立ち、また複雑な家庭環境からして
『境界型人格障害』の疑いが多分に見受けられます。
当研究所ではカウンセリングをしていくと共に経過をZ先生に報告して参りたいと
存じます。
(了)
引用元: ・スタバで乱闘になった話
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