1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 09:53:40.77 ID:/D5wzFL40
※最終章ネタ若干あり

※「好きな食べ物の話。()

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1513299220

3: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 09:59:22.86 ID:/D5wzFL40
【好きな食べ物の話。】

「なあ、エリカ」

「はい」

「先日、高校戦車道の選手名鑑に載せるプロフィールを書いたろう」

「書いてましたね」

「あれ以降無茶苦茶カレーの人扱いされるんだが」

4: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:01:18.48 ID:/D5wzFL40
「それはまあ…仕方ないんじゃないですかね」

「なんでだ」

「ほら、今まで『堅い人』ぐらいのイメージしかありませんでしたから」

「それも不本意だ」

「隊長、表情少ないですからね。それはそうと、カレー好きなら別に『カレーの人』でも良くないですか?」

「やだよ」

5: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:02:48.49 ID:/D5wzFL40
「カレー嫌いなんですか?」

「嫌いではないよ。食べれば美味いとも思うし。普通だ普通」

「じゃあ何で好物の欄にカレーなんて書いたんですか」

「特に理由は無い。強いて言うなら美味しいからだ」

6: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:04:30.65 ID:/D5wzFL40
「他に何か無かったんですか?」

「無い。というかこれといった好きな食べ物が無いんだ」

「じゃあそう書けば良かったじゃないですか」

「やだよ」

「何でですか」

「なんかこう、据わりが悪いだろう。空欄とか『特に無し』ってのは」

7: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:05:48.79 ID:/D5wzFL40
「ほんと不器用ですね」

「うるさいな。ところでエリカは何と書いたんだ」

「ハンバーグ」

「んっふ」

「笑い堪えましたね今」

「いや、だってなあ」

8: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:06:36.81 ID:/D5wzFL40
「…本当、好物って人のイメージ変えますね」

「うん…そういえば、みほは何て書いてるのかな」

「マカロンですって」

「なんか、流石だな…」

「ええ…」

9: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:09:39.96 ID:/D5wzFL40
【あの犬】

「隊長」

「んん」

「隊長の家、犬飼ってますよね」

「うん」

10: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:10:53.95 ID:/D5wzFL40
「どうしても気になる事があるんですけど」

「なんだろう」

「名前です。あの子の名前、何て言うんですか」

「気にするな」

「いや、犬の名前ですよ。気にするなっておかしくないですか」

11: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:12:09.74 ID:/D5wzFL40
「なあエリカ」

「えっ、はい」

「また明日な」

「いやいやいや待ってくださいよ」

「なんだよもう」

「なんだよじゃないですよ。誤魔化すのヘタクソか」

12: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:13:32.68 ID:/D5wzFL40
「ヘタクソとはなんだ。私は帰りたいんだ」

「帰るタイミングが物凄いです」

「というかいつでも帰りたい」

「それもどうなんでしょうか」

「時々、家に居ても『帰りたい』って思う」

13: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:14:30.63 ID:/D5wzFL40
「疲れ過ぎですよ」

「そうかも」

「ええと、何の話でしたっけ」

「何だったかな。じゃあまた明日」

「あっ、はい、また明日」

14: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:18:50.93 ID:/D5wzFL40
【ときめきメモリアル2】

「あまりにナチュラルなので気付くのが遅れたんですけど」

「うん」

「隊長って家元のことは『お母様』って呼んでますよね」

「うん」

「お父様の事は何と」

「常夫」

15: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:19:49.15 ID:/D5wzFL40
「おかしくないですか」

「そうかな」

「そうですよ。いや、家元の事も『しほ』とか呼ぶならバランス取れるかも知れませんが」

「いやー、それは無理だ」

「でしょうね」

16: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:20:42.16 ID:/D5wzFL40
「お母様の事を『お母様』と呼んでる反動なのかも知れん」

「と言いますと」

「本当は普通にお父さんお母さんと呼びたい」

「ああ、でも片方が『お母様』だからその反動で」

「常夫」

17: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:22:04.44 ID:/D5wzFL40
「うーーん」

「そういえば、この間、常夫の小屋を漁ったら恋愛シミュレーションゲームが出てきたんだが」

「最早どこから突っ込めばいいのか」

「まあ聞いてくれ。折角だからそのゲームをやってみたんだ」

「隊長が恋愛シミュレーションゲームを」

18: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:23:20.76 ID:/D5wzFL40
「うん。でな、そのゲームに『美帆』という子が出てきたから落としてくれようと思って」

「え、ええ」

「そしたらその子は実は双子でな、もう片方が『真帆』という」

「あっ」

「そのゲームの発売時期を調べてみると、丁度私が産ま」

「うわああああ」

19: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:25:51.44 ID:/D5wzFL40
【まほチョビ】

「西住さあ、普段は私のこと安斎って呼ぶだろ」

「うん」

「時々、急に千代美って呼ぶだろ」

「うん」

「何なんだあれ、ドキッとするんだけど」

20: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:26:41.41 ID:/D5wzFL40
「安斉ゲージが溜まると使えるようになる」

「安斉ゲージ」

「3ゲージ技だ」

「3ゲージ」

「うん」

「えっと、そのゲージってどうやって溜まるんだ」

21: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:27:37.23 ID:/D5wzFL40
「安斎に関する物事が重なると溜まる。会話でも溜まる」

「今溜まってるのか」

「うん」

「それって、どのくらい溜まってるかとか分かるのか」

「示唆はある」

「あるんだ」

22: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:28:42.50 ID:/D5wzFL40
「よく見れば簡単だぞ」

「ええー、どういう事だろう」

「安齋」

「あっ、もしかして」

「千代美」

「トゥンク」

23: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:32:33.16 ID:/D5wzFL40
【ドイツ】

「そういえばドイツ行くけど」

「軽いなあ」

「そんなもんだ」

「ですかね」

24: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:36:46.84 ID:/D5wzFL40
「まあいつでも会える」

「会えますかね」

「LINEするから」

「繋がりますかね」

「さぎょいぷには誘うから」

「さぎょいぷとか言わない」

25: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:37:28.13 ID:/D5wzFL40
「まあまあ。それでも寂しいか」

「それでも寂しいですよ」

「そうかな」

「そうですよ」

「がまん」

「はい」

26: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:38:08.69 ID:/D5wzFL40
「土産は何がいい」

「なんでもいいですよ」

「拗ねるなよ」

「拗ねてないです」

27: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:38:47.24 ID:/D5wzFL40
「数日の辛抱だ」

「は、数日?」

「だって千葉だし」

「ドイツ村ですか」

28: ◆nvIvS/Qwrg 2017/12/15(金) 10:41:17.84 ID:/D5wzFL40
以上です

最終章でまほがドイツ行っちゃったのが結構なショックで何か中和するものが書きたかった
お付き合いありがとうございました

引用元: 【ガルパン】ゆる森峰