しずく「先生…嘘だと言ってくださいぃぃ～」

しずく「ぷ、はははは！！！！」

彼方「菓子パン買ってこいや朝香」

侑「ちょっ、皆やめようよ！」

エマ「何とかならないんですか？」

担任「私にそんな権限ないから理事長にでも直談判してきたら？」

エマ「果林ちゃん…一緒に行こう？」

果林「えぇ…オェ」

しずく「ぶははははははは！！！！！！」

理事長室

理事長「あら、朝香さん。どうしました？」

果林「おねがいじまず～！そづぎょうざぜでくだざいぃ～！」

理事長「うわ…」

エマ「…」

理事長「流石に全教科平均点数13点。週4回寝坊して午後通学している人を卒業させるわけにはいきません」

エマ「果林ちゃんは反省しています！」

理事長「社会を舐めるなぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！」

果林「ひぃぃぃぃぃ！！！！！！！！！」

果林「……」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

侑「果林先輩戻ってきたと思ったら大量の風邪薬を写メしてスマホを狂ったように触ってる…どうしたんだろ」

エマ「……」

ピロン

侑「あ！果林先輩のスイッターが更新されてる」


果林『今からこの風邪薬全部飲んで死にます。今までありがとうございました』


しずく「ひゃはははははははは！！！！！！」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝ

侑「痛い厨二病みたいな事してる……」

彼方「おう、朝香。窓汚れてんぞ」

エマ「けど、もうどうすることもできないし……」

ランジュ「果林ーー！！！」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

しずく「大型犬が来ましたよ」

果林「……なに？」

ランジュ「今私がママに直接交渉してきたの！果林の留年をなんとか取り消せないかって！そしたら学科試験に合格すれば卒業していいって事になったわよ！！」

果林「！！」

エマ「ランジュちゃん……！」

侑「希望が出てきましたね！」

果林「ランジュ…ありがとう！！」ｶﾞｼｯ

ランジュ「きゃあ！仲間なんだからこのくらい当然よ！」

しずく「ちっ……」

璃奈「出題範囲をハッキングで割り出せた。役立てて欲しい」ｶﾀｶﾀｶﾀ

果林「璃奈も…！2人ともありがとう！！」

エマ「じゃあ今日から勉強だね！」

果林「えぇ！！」

その日から果林は一日5時間も勉強に励んだ。

果林「……」ｶﾘｶﾘｶﾘﾝ

栞子「その問題はAだって言ってんでしょうが！！！！！」ﾊﾞｧﾝ

果林「ひぃぃぃぃ！！！！！」

栞子「口開けなさい！！罰として私の唾を飲ませます！！！」

果林「やめて！！」

侑「ちょっと！栞子ちゃんスパルタすぎるよ！」

栞子「果林さんがスパルタにしてくれって言ったんですよ！？」

エマ「わ、私が教えるから…栞子ちゃんは休んでて」

栞子「全く……」

果林「え、エマ…小腹が空いたわ」

エマ「……お菓子持ってくるね」

果林「違うわよ。ねぇ…分かるわよね？」

エマ「はぁ……」ﾎﾞﾛﾝ

果林「　　　　！」ﾁｭｰﾁｭｰ

侑「勉強のしすぎで幼児化が始まりましたね」

エマ「ちょっと鬱陶しくなってきたかも…」

栞子「こら！エマさんに迷惑かけないで下さい！！」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

果林「いやっ！やめて！！」

栞子「んべぇ～」ﾎﾞﾄﾎﾞﾄ

果林「う、ご……」

侑「めっちゃ唾飲まされてる…」

エマ「……」

何だかんだで試験日が来た。

教師「では、開始！」

果林「あ、あ、あ………」ｶﾞﾀｶﾞﾀ


問1. 産業革命と現代社会への影響

「産業革命が19世紀に起こった際、その社会的・経済的な影響はヨーロッパ全体に広がり、やがて他の地域にも及びました。この革命が現代社会の構造に与えた長期的な影響について、特に技術革新、労働構造の変化、資本主義の発展に焦点を当てて2000字程度で論じなさい。」

問2. 日本における開国の影響

「日本は1853年のペリー来航を契機として、開国し西洋との交流を始めました。この開国が日本の社会、経済、政治に与えた影響について、明治維新やその後の近代化を踏まえて4000字程度で論じなさい。」


果林「にゃんにも分かんない～～！！！」


その頃の部室

璃奈「（あ、やばい……前ハッキングした内容別の試験範囲だった…）」

璃奈「（まぁいいか…）」


～翌年～

しずく「今日からよろしくな朝香！！」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

侑「しずくちゃんはまだ後輩でしょう！！」

璃奈「ごめんね果林さん…」

果林「………」

果林、再び三年生に！！

終わり