イビルジョー「はい、ポポとリノプロス、アプケロス」

ラージャン「うーわ狩りやすいのばっかじゃんセコイわー」

イビルジョー「草食種が一番うまいんだって」

ラージャン「わざわざお前のためにキリンを狩ってきた俺の気持ち想像してみ」

イビルジョー「暇なんだなあって」

ラージャン「」 ﾌﾞﾁｯ

激昂ラージャン「あああああああ？？？誰の為にこんなアホほどキリン持ってきたと思ってんだよおおおお？？？」

イビルジョー「まあキリンでも食って落ち着け、な？」

激昂ラージャン「これ俺のキリンだわぶっ殺すぞ」

イビルジョー「で、お前は何持ってきたの」

ラージャン「キリンと帰り道にいたドスイーオス、あとクック」

イビルジョー「クックはわかるけどさあ、よくドスイーオス食べる気起きるな」

ラージャン「いやお前の分だけだよ？」

イビルジョー「なにその嫌がらせ、絶対腹痛くなるやつじゃん」

ラージャン「雑食のくせに何言ってんだ」

イビルジョー「毒あるやつ怖くてあんま食べたことないんだよ、ゲリョス食って腹痛くなったことあるし」

ラージャン「それはゴム食ったから消化されなかっただけじゃないのか？」

イビルジョー「お前賢いな」

ラージャン「お前が馬鹿なんだよ」

イビルジョー「クックってさ」

ラージャン「ん？」

イビルジョー「食べるとこあんの？」

ラージャン「言われてみれば・・・甲殻がほとんどで身がなさそうだよな」

イビルジョー「そしてどうやって甲羅を剥ぎ取るかだよな」

ラージャン「お前手短すぎだしな、丸齧りしかないだろ」

イビルジョー「絶対喉に刺さるやつだってこれ」

ラージャン「好き嫌いしてると大きくなれないぞ」

イビルジョー「俺をこれ以上大きくしてどうするんだよ」

ラージャン「確かに」

ラージャン「甲殻で思い出したけどグラビモスの甲殻破壊した時に剥き出しになる肉の部分って美味そうじゃない？」

イビルジョー「あーわかるわかる、いい感じに柔らかそうだよな」

ラージャン「肉が丸見えってのがポイントなのかもしれん」

イビルジョー「あと流石に俺でも喧嘩売ったことないけどウカムの尻尾の断面とか美味そう」

ラージャン「なんでそんなこと知ってるんだよ」

イビルジョー「いやなんかポポ食ってたらハンターが来てな？遊んでやろうかと思ったら俺に見向きもしないでどっかいったわけ、腹立ったから付いてったらウカムとやりあってたんだよ」

ラージャン「なるほど」

イビルジョー「よかった俺殺されてなくて」

ラージャン「その時死ねばよかったのにな」

イビルジョー「俺お前になんかしたっけ？」

ラージャン「そういえばお前フルフル食べたことある？」

イビルジョー「フルフル？あるよ」

ラージャン「美味いの？」

イビルジョー「脂っこかったなあ・・・胸焼け起こしたし」

ラージャン「お前って意外と繊細なのな」

イビルジョー「メンタルも繊細だから大切に扱ってね」

ラージャン「死ぬ？」

イビルジョー「確かにゴーヤに言われても気持ち悪いだけか」

ラージャン「そう卑屈になるなよ」

イビルジョー「フォローしてくれたの？やっぱり優しいよなお前」

ラージャン「やっぱ死ね」

イビルジョー「なんの話だったっけ」

ラージャン「美味そうなモンスターだろ」

イビルジョー「そうだったそうだった」

ラージャン「俺はキリンが食えればいいし種族によって好みも違うんだろ」

イビルジョー「でもポポは美味いぞ、ティガも食うし人間だって食うし」

ラージャン「今度からお前のことティガって呼んでいい？」

イビルジョー「だからやめろよ、古参のくせにド新参のゴアに首折られてるんだぜ？」

ラージャン「お前ティガdisってばっかだけどなんかされたの？」

イビルジョー「咆哮がうるさい」

ラージャン「そんだけかよ、お前もまあまあうるさいからな？」

イビルジョー「ゴアの肉食べたことないんだけどさ」

ラージャン「そんなもん食べんでよろしい」

イビルジョー「なんか粉っぽそう」

ラージャン「まああんだけ鱗粉撒き散らしてるからな」

イビルジョー「まあそもそもゴアに近づきたくないんだけどな、ゴア菌がうつる」

ラージャン「子供のイジメみたいなこと言うなよ」

イビルジョー「だってあいつに近寄った奴らみんなおかしくなってんじゃん」

ラージャン「明日は我が身だな」

イビルジョー「怖いこと言うなよ・・・」

ラージャン「結局何が一番なんだ？」

イビルジョー「ポポ」

ラージャン「頑なだねえ」

イビルジョー「まあポポは美味い」

ラージャン「俺も食ってみようかなあ、ポポ」

イビルジョー「じゃあ今夜にでも行くか」

ラージャン「明日の昼にしようぜ、夜の氷海は寒すぎる」

イビルジョー「じゃあ今日の飯どうするんだよ」

ラージャン「だからお前はドスイーオスを・・・」

イビルジョー「絶対腹壊すって」

ラージャン「いいから食べてみろって、意外といけるかもしれん」

イビルジョー「はいはい」 ﾊﾞｸｯ

ラージャン「どうだ？」

イビルジョー「思ってたよりは・・・美味い」

ラージャン「よかったな」

イビルジョー「毒ってどれぐらいで回るんだろう」

ラージャン「もう別れの挨拶を済ましておいたほうがいいかな・・・」

イビルジョー「やめろ縁起でもない」

ラージャン「いままでつるんでくれてありがとな・・・お前なこと忘れないから・・・」

イビルジョー「やめろ！！！やめろほらやめろ！！やめて？やめてください！！そういうこと言うから本当に腹痛くなってきたぞ！！」

ラージャン「マジで毒が回ったのかもな」

イビルジョー「ちょっと解毒草探してくるわ・・・・」

ラージャン「ああそこにあるよ、ついでにとってきたから」

イビルジョー「お前・・・やっぱいいやつだな・・・」

ラージャン「早く食えよ」

イビルジョー「ふう、治った」

ラージャン「よかったな」

イビルジョー「すっかり良くなったよ、お前のおかげだ」

ラージャン「そうだそうだ大いに感謝しろ」

イビルジョー「そういうこと言わなければカッコいいのになあ」

ラージャン「命の恩人に逆らう気か？あ？」

イビルジョー「はいはいありがとうございますありがとうございます」

ラージャン「それでいい」

イビルジョー「でもなんでお前解毒草なんて用意してたんだよ」

ラージャン「いや俺もドスイーオスなんて食ったら腹痛くなると思ってたし」

イビルジョー「確信犯かよ！！！！」

おしまい