1: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/06(火) 22:15:09.06 ID:n0zPw1XAO
前スレ
リンク「トライフォースっちゅうのを手にいれればいいんだな?」 


あらすじ

ハイラル王国に広がる深き森に住む少年、リンクはトライフォースを求め、妖精、ナビィと共に外の世界へ冒険に旅立った。
様々な敵や人物と出会い成長する二人であったが、
黒き砂漠の民、ガノンドロフに完膚なきまでに敗北してしまう。
ぎりぎりで助かったリンクは時の神殿にて聖剣、マスターソードを引き抜き、光に包まれた……



起きろ……リンク……起きるのじゃ……


「う~ん……むにゃむにゃ……誰だよ……もう朝メシの時間か?」

ナビィ「すぴー……ZZZ……」


ラウル「さっさと起きんかいッ!」

ナビィ「きゃっ!?」

「わっ!? ……あれ? じっちゃん誰だ? それにここは……」

ラウル「まったく……とんだねぼすけ勇者じゃわい!」

ナビィ「リ、リンク!」

「お? ナビィどうしたんだ、そんなに驚いて」

ナビィ「見てリンク、大きくなってる!? 成長してるヨ!!」



大人リンク「へっ!?」





超トライフォースZ


第二章 よみがえる勇者伝説!




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5: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/06(火) 22:29:27.14 ID:n0zPw1XAO


リンク「お、大きくなってるって……えええ! ど、どうなってんだよ一体?」

ナビィ「スゴいスゴい! ぐ~んと背が伸びてるよ!」

ラウル「当然じゃ……六年も眠っておればな」

ナビィ「ろ、六年も!?」


リンク「うわーアッチもでっかくなってら。モジャモジャ……」まじまじ


ラウル・ナビィ「「    を見るんじゃないッ!!」」



8: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/06(火) 22:36:59.73 ID:n0zPw1XAO


リンク「な、なあ、一体どういうことなんだ? オラ確かマスターソードを引っこ抜いた辺りから覚えてねえんだけど」

ラウル「確かにマスターソードはお主を真の勇者として認めた……しかし、その絶大な力に対し体は幼すぎたのじゃ」

ラウル「剣と力に相応しい体に成長するまでマスターソードはお主を眠らせた。いずれ戦いの時が来るまでな」

ナビィ「あ、あのー、あなたは一体」

ラウル「わしはラウル……この光の神殿の主にして光の賢者……お主の味方じゃよ」

リンク「あ! そ、そうだ! トライフォースはどうなったんだ!? それを手にいれないと不味いんだ!」

ラウル「……トライフォースは……奪われた。大魔王ガノンドロフにな」

ナビィ「だ、大魔王ガノンドロフ……?」


9: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/06(火) 22:50:04.77 ID:n0zPw1XAO


ラウル「ヤツはこの光の神殿の先にある聖地に侵入し、トライフォースを手に入れその圧倒的な力で魔王となったのじゃ」

リンク「やっぱり……あの時笑ってたのはアイツだったか……」

ナビィ「そんな……それじゃあたしたちは何のために……」

ラウル「……だが、諦めるのはまだ早いぞ! ヤツの力は確かに強大じゃが不完全……!」

リンク「不完全? どういうことだ?」

ラウル「ガノンドロフはトライフォースの"力"に認められたに過ぎん、残る二つは別の人間に宿っておる!」

ナビィ「は、へ? 二つ……?」

ラウル「この際だから手っ取り早く説明するぞ! リンク、お主には三つに分かれたトライフォースの内の一つ、勇気のトライフォースが宿っておる!」

リンク「オ、オラに!?」


ラウル「お主が今やるべきことはたった一つ! 勇気のトライフォースを完全にコントロールすることじゃ!」





10: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/06(火) 22:56:03.97 ID:n0zPw1XAO


リンク「ま、待てよ、オラその勇気のトライフォースってのに選ばれたなら今のままでもガノンドロフに勝てるんじゃねえか?」

ラウル「たわけッ! 六年も寝っぱなしの小僧が勝てるほど甘い相手ではないわ!」

ラウル「本来なら七年で完成とみたが……その程度の成長ではヤツは倒せん! だからこそ一年早くお主を叩き起こしたのじゃ!」

ナビィ「ラウル様、もしかしてあなたは……」

ラウル「察しが良いな青妖精よ。そうじゃ、この一年でお前をビシビシ鍛える! トライフォースを完全に自分のモノにしてやる!」

リンク「修業か……! へへ、なんだか面白くなってきたな!」

11: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/06(火) 23:03:26.57 ID:n0zPw1XAO


ナビィ「そうと決まればさっさと修業しましょ! もう二度と負けないように!」

ラウル「そうじゃ! どうせ目指すなら宇宙一じゃ! 天下一じゃ!」

リンク「おっしゃー! 燃えてきたぜ~!」





リンク「でもその前に飯食わせてくれない?」


ナビィ・ラウル「「だぁああああああ!?」」ズッコケ



なんとリンクが大人になってしまったぞ……!?
はたして賢者、ラウルの修業を乗り越えパワーアップできるのだろうか……?
(ナレーション・ラウル様)




12: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/06(火) 23:09:04.26 ID:n0zPw1XAO
次回予告


オッス! オラ リンク!


いやー! まさか大人になっちまうなんてな!
世界はガノンドロフに支配されちまったけど、オラももっと強くなって絶対倒してやるぞ!
それにしてもトライフォースのパワーってキッツいな~……!


次回、超トライフォースZ!


究極の必殺技、トライフォース!


見てくれよな!

28: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/08(木) 19:02:36.74 ID:DnDl78LzO


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


六年の時を越えついにリンクは復活した!
光の賢者ラウルの元でトライフォースの力をコントロールするため厳しい修業に臨む……


究極の必殺技! トライフォース!


光の神殿


ラウル「まずは己の内に流れるトライフォースを感じるのじゃ! 精神を研ぎ澄ませて感じてみよ!」

リンク「んん……、お、何となくだけど感じるな……」

ラウル「後は魔力に同調させて……そう、なかなか飲み込みが速いな、全身に行き渡らせて爆発させろ!」

リンク「こうか! でやっ!」

ズオオオオオッ!

リンク「うおお、お!? こ、こりゃすげえや、今まで感じた事のないものスゴいパワーだ」

ラウル「よし! その状態を維持して生活するように。一時も解いてはならんぞ」

リンク「い!? こ、このままで生活!? け、結構疲れるんだけどなこれ」

ラウル「だからこその修業じゃ。体に慣れさせなければ急激なパワーアップに体を壊してしまうぞ」

ラウル「息をするように慣れさせればトライフォースのパワーを何倍にも引き上げることができる! わかったか!?」

リンク「は、はい!」

ナビィ「リンク、頑張って!」


ラウルの修業は凄絶を極めた……


29: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/08(木) 19:17:04.02 ID:DnDl78LzO


ラウルの修業は確かに厳しかったが、リンクはそれをなんとかこなしていった。
むしろ強くなることに喜びを感じ、紙が水を吸い取るが如く力を吸収し、パワーアップを果たした……


ラウル「マスターソードの使い方も教えよう。剣が使えなければ勇者の名が泣くぞ」

リンク「剣術か、でもオラ素手のほうが戦いやすいんだけどな」

ラウル「まあ最終手段だと思っておれ……本当に命を奪わなければならないと判断した時のみ、刃を振るえばよい。だが剣を抜いたからには確実に倒せ……!」

ラウル「マスターソードには秘められた超パワーがある! それを引き出すのも修業じゃ」

リンク「わかった! なんとかやってみる!」


--


リンク「がつがつがつ……! すんませんラウル様~! おかわりお願いしまーす」

ナビィ「お、大人になってより食欲が……!」

ラウル「どうなっとるんじゃこやつの腹は……」

リンク「ムシャムシャ……よし! 味はともかくハラは膨れたな!」

ラウル「こいつさてはワシのこと尊敬しとらんだろ……」


30: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/08(木) 19:27:36.51 ID:DnDl78LzO


リンク「はあああああ……」


ゴゴゴゴゴゴゴ……


ナビィ「す、スゴい! マスターソードにパワーが集中して……!」

ラウル(ほう……、スカイウォードの力に気付くとはな……さすが勇者と誉めてやりたいところじゃ)

リンク「うーん、こっちのほうが持ちやすいかな」

パシッ

ナビィ「逆手に持った?」

リンク「はあああああ……!!」

ラウル(あの構えは……!)

リンク「でやっ!」

ブォンッ!
ズドオオオオオオオッ!

ラウル(かの高名な者の殺法……! 無意識に編み出したか……! やはりこやつ天才じゃ!)

リンク「よし! 上手くいった!」


31: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/08(木) 19:39:18.25 ID:DnDl78LzO
※リンクの編み出した殺法はジャンプ好きなら知ってるはずだぞ! オラも小学生のころ傘で真似したもんな!



そんなこんなであっという間に一年の月日が流れた……!


ラウル「リンクよ、よくぞこの一年修業に耐えきった。お主の力はワシの想像を遥かに越えパワーアップを果たした!」

ラウル「それでもこの先の戦いで勝てるとは限らん……。ワシにできることはもはや信じることのみじゃ」

リンク「ありがとなラウル様! おかげでものすごく強くなれた!」

ナビィ「今まで御指導ありがとうございました!」

ラウル「ナビィよ、お主のパワーも妖精の限界を遥かに越えておる。そしてこの一年で教えたハイラルの地形、モンスターの情報はリンクの助けとなるだろう。しっかり支えてやりなさい」

ナビィ「はい! これからもよろしくね、リンク!」

リンク「こっちこそよろしくな!」

ラウル「ではいよいよ旅立ちの時じゃ! リンクよ、お主の勇気を信じておるぞ!」

リンク「ああ! それじゃ、行ってくる!」


パアアアアアアア……!



ラウル「頼んだぞリンクよ、世界を救ってくれ……」

32: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/08(木) 19:52:11.63 ID:DnDl78LzO


時の神殿


パアアアアアアア……!


リンク「……ここが七年後の世界か……ちょっと信じられねえな、眠ってる間にそんなに時間が経ってるなんてよ」

ナビィ「時の神殿はあまり変わってないね。やっぱり聖地だからかな?」

リンク「まあいいか、それより早くガノンドロフを倒さねえと……」

リンク「…………」
ナビィ「…………リンク」

リンク「ああ、そこでこっちを見てるやつ、誰だ?」


「気づいたか……流石だな、勇者リンク」


リンク「誰だおめぇは!?」

シーク「ぼくはシーク……シーカー族の生き残り……」

シーク「少なくとも君の敵ではない」

ナビィ「リンク……この人」

リンク「ああ、気に乱れがねえ。ウソはついてないみたいだ」

シーク(そんなことまで解るのか……リンク、見違えた……逞しく成長してくれた……)


33: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/08(木) 20:06:09.52 ID:DnDl78LzO


シーク「ぼくはインパに師事し、シーカー流を極めた者……いわば君の同門だ」

リンク「インパか……生きてるのか?」

シーク「ああ、訳があって居場所までは教えられないがな」

ナビィ「ガノンドロフに支配されてもあの人なら大丈夫よ」

リンク「かもな……それにしてもおめぇ、オラに何の用だ? オラこれからガノンドロフを倒しに行くとこなんだけど」

シーク「やめておいた方がいい」

リンク「何……?」

シーク「君の気と魔力を感じた……確かに素晴らしいパワーだが、それでもガノンドロフには及ばない。アレの強さは最早人知を越えている」

リンク「……ウソじゃねえみたいだな。ガノンドロフの力ってのはそんなにすげぇのか」

シーク「ヤツの力を直に感じた者の感想だ……」

ナビィ「そんな……アレだけ修業したのに……」

リンク「…………へ、へへへ……!」

シーク「どうした?」

リンク「い、いやな……、そんなにすげぇヤツがいるってわかっちまったら、なんだか嬉しくなってきてさ……。お、おかしいよな? 普通絶望しちまうってのによ……ワクワクしてきた……!」

シーク「……こ、怖くないのか? 自分を遥かに上回る力が」

リンク「そりゃ怖いけどさ……、戦ってみてぇよ、そんなにつええやつだったら……」

シーク「ふっ……、やはり君は本物の勇者のようだ……君ならば賢者の封印を解けるかもしれない……!」

ナビィ「賢者の封印?」


34: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/08(木) 20:16:58.47 ID:DnDl78LzO


シーク「このハイラルにはガノンドロフに対抗できる力を持つ賢者が七人存在する。七人揃えば如何にガノンドロフといえども簡単には倒せない……!」

リンク「もしかしてラウル様も賢者の一人なのか?」

シーク「ああ、彼は光の賢者……既に覚醒しているが、他の賢者は未だ覚醒に至っていない……ガノンドロフによって封じられてしまったからな」

ナビィ「じゃあ、その封印を解けばガノンドロフに勝てるのね」

シーク「わからない……だが、勝算は大幅に上がる」

シーク「それに、封印を解くことはハイラルを救うことに繋がる」

リンク「どういうことだ?」

シーク「今のハイラルはガノンドロフによって呪われてしまった……今も多くの人々が苦しめられている」

シーク「賢者の封印を解けば人々は呪いから解放される……。ガノンドロフを倒すのはそのあとでも良い」

リンク「……本当はおもいっきり戦いたいとこだけどそうも言ってられねえみてえだな」

リンク「わかった! その残りの賢者の封印を先に解くぞ!」

ナビィ「六人か……どこにいるのかな?」

35: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/08(木) 20:32:51.41 ID:DnDl78LzO


シーク「賢者の眠る場所……即ち神殿を目指せ」

シーク「世界が 魔に支配されし時、聖地からの声に 目覚めし者たち五つの神殿にあり…
一つは 深き森に…
一つは 高き山に…
一つは 広き湖に…
一つは 屍の館に…
一つは 砂の女神に…
目覚めし者たち、時の勇者を得て、魔を封じ込め… やがて 平和の光を 取り戻す」

シーク「シーカー族に伝わる詩だ……。それに従うなら、君はまず深き森に行くといい……君にとっての魂の故郷……」

ナビィ「それって……」

リンク「コキリの森か、懐かしいな」

シーク「今、森の神殿で一人の賢者が目覚めの時を待っている」

シーク「君がよく知っている少女だ……
しかし神殿に巣くう魔物の力で聖地からの声をその少女に伝えることは不可能だ」

リンク「ならその魔物を倒せばいいんだな?」

シーク「ああ、だが気を付けろ、手下とはいえどもガノンドロフの強大な力によって生み出された魔族……油断は死を招くぞ」

リンク「サンキューな! やるだけやってみるさ……それじゃ、行くか!」

ナビィ「バイバイ! また会おうね!」


ズヒューン………!


シーク「飛行の術……どうやら本当に期待できそうだ」










シーク「……リンク、気を付けて……」

36: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/08(木) 20:42:38.06 ID:DnDl78LzO


城下町


ヒュオオオオオ………


リンク「ひでぇなこりゃ……、見る影もねえや」

ナビィ「あんなにキレイだったのに……リーデッドだらけよ」

リンク「こいつはほんとになんとかしないとヤバイな……森に急ぐぞナビィ!」

ナビィ「うん!」


ズヒューン!!



ガノンドロフに支配されたハイラルを救うべく、六人の賢者を探す冒険が始まった!
はたしてリンクはハイラルを救うことができるのだろうか?
そして森に待つ恐るべき敵とは……?


37: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/08(木) 20:45:46.45 ID:DnDl78LzO
次回予告


オッス! オラ リンク!


久しぶりにコキリの森に帰ってきたけどイヤな空気で満たされちまった!
モンスターはいるし皆は大きくなってねえしどうなっちまったんだ?
それに……あれ? サリアはどこにいるんだ?

次回、トライフォースZ!

死闘! 異次元悪霊ファントムガノン!

見てくれよな!

38: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/08(木) 20:47:09.78 ID:DnDl78LzO
オッス! オラ 作者!

ラウル様は界王様ポジションです。
これからもちょくちょく出番があります

52: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 04:49:59.48 ID:SMAiv0VHO
チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


ラウルの元での修業を終え、超パワーアップを果たしたリンクは荒れ果てたハイラルを目にする。
そこで出会った謎の青年、シークに伝説の七賢者の事を聞いたリンクは各地に封じられている賢者を救う冒険に出発した!


死闘! 異次元悪霊ファントムガノン!


コキリの森


リザルフォス「ヒャッハッハッハッハ! 水だー! 水を持ってこい!」

モリブリン「食料もありったけだ~~~~!」

ダイナフォス「俺たちゃ無敵のガノン軍だぜ~~!」


ミド「ち、ちくしょう……! あ、あいつら、好き勝手やりやがって……!」

ファド「ダメだよミド、逆らったら殺されちゃうよ……」

ミド「く、クソッタレ……! どうすることも出来ないのか!?」

スタルフォス「な~~にがどうすることも出来ないだって?」

ミド「あ!?」

54: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 05:08:53.66 ID:SMAiv0VHO


スタルフォス「兄貴~! 反抗的なガキがいましたぜ~!」


ズシン……!


ボスブリン「あ゙~~~~ん!? どこのバカだ一体……」どぉおおおおおん


ミド「ぐ……!」


ボスブリン「ガノン軍に逆らう奴ぁ~皆殺しだ~~~!」

スタルフォス「ヒャッハー! 皆殺しだ~!」


ボスブリン「逆らったガキは殺せ~! そして見せしめに男のガキを十人殺し、女のガキは犯した後なぶり殺せ!」

ダイナフォス「ヒャッハー! 虐殺だ~!」

モリブリン「ブヒー! いっぺんガキを犯ってみたかったんだ~!」

ミド「な……!? ば、馬鹿言うな! みんなは関係ないだろ!」

ボスブリン「こんな辺境のクソガキ風情が俺達無敵のガノン軍に逆らうのがわるーい!」

ボスブリン「むしろ栄光あるワレラのオモチャになれるんだ! ありがたくぶっころされろ~!」

ミド「ち、ちっくしょー! ふざけやがって~! お前らなんか森から出ていけ!」

ボスブリン「ブルァアアアアアアアア!!」

ブォンッ!
ズドオオオオオオオッ!

ミド「わーーーーーーっ!?」

ボスブリン「そんなに死にたきゃいの一番にそのドタマかちわってやる」

ミド「あ……、あ……」



55: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 05:17:49.12 ID:SMAiv0VHO


ファド「も、もうダメだ……この森もおしまいよ……」

ふたご「七年前……あいつらが急にやって来てから森はメチャクチャ……」

ファド「もうなにもかもおしまいよ……」


ボスブリン「ブヒャヒャヒャヒャ! ぐちゃぐちゃにされたガキのツラを見たガキどもの顔が楽しみだぜ!」

ブォオオオオン!

ミド「あ……!」










ナビィ「ずあっ!」







ポーヒー!
バシューーーン!



ボスブリン「ブギィイイイイイイ!?」








56: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 05:24:19.63 ID:SMAiv0VHO


ふたご「え……?」

ファド「な、なに? 妖精……?」

ナビィ「危なかったね! 間一髪!」

ミド「お、おまえ……」

ボスブリン「ブキィ! なんだこの青妖精は!?」

ナビィ「みんなにヒドイことして! 許さないわよ!」

ボスブリン「許さねえのはこっちだチビ! ぶち殺してやるぁ~~~~!」


「やめとけ」


ボスブリン「ブヒ?」






リンク「おめぇじゃ返り討ちにされるだけだぞ」ド ン







57: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 05:36:22.29 ID:SMAiv0VHO


リザルフォス「なんだこのイカれたヤロウは~~~?」

ダイナフォス「ふざけたヤロウだぜ~~!」


リンク「おめぇらはオラの相手にならねえ。悪いことは言わねぇ、すぐに全員集めて森から出ていけ!」


スタルフォス「けっけっけ! 聞いたかお前ら~? 俺達じゃ相手にならないだってよ! ずいぶんと自惚れの強いバカだぜ!」

モリブリン「お、俺達魔族の力を甘くみてるんだな~~」

リンク「悪いことは言わねぇ」

ダイナフォス「ふざけるな~!」
スタルフォス「死ねぇーーーーーっ!」


ズオオオオオオオ!


フッ……


スタルフォス「おっととと!? どこに行きやがった!?」

モリブリン「き、消えた?」

スタルフォス「くそ~! あのヤロウ……」

ダイナフォス「……ん!? あ!? スタルフォス!」

スタルフォス「は……?」

がしっ!

スタルフォス「!?!?」

ぽいっ!
ヒューーーーーーーーーン……

ドゴオオオオオオオオ!!

ミド「な、なんだ……? 急にあいつらの上に現れたと思ったら足で挟んで……」

ファド「な、投げ飛ばした」



58: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 05:47:34.20 ID:SMAiv0VHO

ガラガラ……

スタルフォス「ふ、ふ、ふざけやがって! こ、このヤローーーーーッ!」

ダイナフォス「へっ! お遊びはこれまでだ! やれ! デクババども!」

ボコボコ!!

デクババ「シャアアアアア!」
デクババ「キシャシャアアアア!」
デクババ「シャシャシャアアアアアア!」


ガブガブガブッ!


ダイナフォス「どうだ! 身動きがとれまい!」

スタルフォス「すぐにぶっ殺してやるぜ~! 死ねぇ~!」


ブオッ!


ミド「あ、危ない!」


リンク「……」


スタルフォス「ヒャッハー! 食らえぼぉお!?」

ズドオオオオオオオッ……!

スタルフォス「げぇおああっ……!?」

ミド「へっ?」

スタルフォス「ぎゃああああああ!?」ヒューーーーーーーーーン……

ダイナフォス「な、何!?」

リンク「……」スッ






リンク「ハァーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」







ドオオオオオオオオオオオオンッ!


デクババ「ぎゃっ!?」ボン
デクババ「ぎゃ」ジュッ
デクババ「ぴぎっ」ボシュッ



59: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 06:02:52.65 ID:SMAiv0VHO


ダイナフォス「バ、バカな……? 気を入れただけでデクババを吹き飛ばしただと……?」ガタガタ

ダイナフォス「そ、そんなバカな話があるかーーーーーッ!」

ポーヒー!

リンク「ふんっ!」

バシッ!!

ダイナフォス「もごっ!? ぎゃああああああ!?」

ボンッ!

ミド「は、跳ね返した!」


ヒューーーーーーーーーン……


リンク「……」スッ

バシッ!

スタルフォス「」

ぽいっ
ドサ

リンク「わかったろ、とっとと森から出ていけ」

モリブリン「ば、バケモンだ……! こんなヤツに勝てるわけなぶっ!?」

グシャ!

リンク「ん!?」

ボスブリン「クズどもが~! 貴様らそれでも俺の部下か!」

リンク「おめぇが親玉か! とっとと森から出ていけ!」

ボスブリン「ふんっ! 貴様ハイリア人か? おもしろい! ちょうどこんな田舎には飽き飽きしていたところだ!」

ボスブリン「ちょうどいい暇潰しだぜ~!」

ブオンッ!!

パシッ!

ボスブリン「ぬぐぎぐっぐぐっぐぐぐぐぐぐぐ!!? ば、バカな……!?」

リンク「仕方ないな。ちょっと痛い目に会わすぞ!」

キュイイイインッ!

ボスブリン「ま、待て!?」

リンク「波ッ!」

バシュッ! ポーヒー!

ボスブリン「ブルァアアアアアアアア……!?」


ドッカァアアアアアアアン!


リンク「もう二度と悪いことするんじゃねぇぞ」

ミド「ぽ、ぽかーん……」

60: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 06:22:02.43 ID:SMAiv0VHO


リンク「大丈夫か? ずいぶんと無茶してたみたいだけどよ」

ミド「あ、ああ……助けてくれてありがとな」

リンク「……ん? おめぇは……」

ミド「な、なんだ?」

リンク「えーと? 確か……」

ナビィ「待って!」

リンク「ん? なんだナビィ」

ナビィ「話がややこしくなるから喋らない方がいいよ……先も急いでるし」

リンク「そうか……? ま、いいか! なあ! オラこれからちょっと神殿に行くんだけどさ、賢者ってヤツの事知らないか?」

ミド「は、し、神殿……? ダメだ! サリアからは誰にも通すなって言われてる!」

リンク「サリアが……? まあそう固いこと言うなって! オラ賢者を助けたらすぐに森から出てくからよ!」

ミド「助けてくれた事には感謝してる! だけどそんなコキリっぽい服着ててもこればっかりはダメだ!」

リンク「心配すんなって! ほら、この歌聞けよ」


♪♪♪~ ♪♪♪~


『サリアの歌を吹いた!』


ミド「そ、その歌……サリアのお気に入り」

ミド「それ、サリアの友だちだけにしか教えないのに……」

ミド「オマエ、サリアの友だちなのか?」

リンク「まあな! アイツとは古い付き合いだ!」

ミド「そっか……わかった。俺はオマエを信じるよ」

ミド「だから頼む! サリアを助けてやってくれ! アイツ、神殿にイヤな気配がするって行ったきり帰ってこないんだ!」

リンク「わかった、後はオラに任せろ。すぐに助けに行って来るからな」

リンク「行くぞナビィ」

ナビィ「うん、……ミド、ありがとね」

ミド「お、おう……?」

61: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 06:22:54.95 ID:SMAiv0VHO
休憩
今日は長丁場になりそうです

68: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 14:12:18.02 ID:GEIQi1YlO


森の聖域


リンク「この奥が神殿だったなんてな……思った通り邪気が溢れてるな」

ナビィ「きっとサリアもこの中に……急ぎましょ!」


「待て~! こわっぱが~!」


リンク「ん、おめぇは……」

ボスブリン「それ以上先へは進ませんぞ! ここでぶち殺してやる!」

リンク「やめとけ、もう実力の差はわかったはずだ!」

ボスブリン「なめるなクソガキが~! グオアアアアアアア!」


「とどめを刺さなかったか……存外甘いな君は」


ナビィ「あ、シーク!」

シーク「ここはぼくに任せて君は神殿に行け、早く!!」

リンク「悪いな! 頼んだぞ!」

バシューーーン!

ボスブリン「おのれ逃がすか!」

シーク「おっと……君の相手はぼくだよ」

ボスブリン「なんだぁ!? 細いガキじゃねえか!」

シーク「言っておくがぼくはリンクの様に甘くはない……」

シーク「最高の力で一気に片付ける」

ボスブリン「ほざけガキがぁあああああ!」


シュン!


ボスブリン「何!!? 消え……」


シーク「上だ」


ボスブリン「!!!」


シーク「ハァアアアアア…………!」


ゴゴゴゴゴゴ!!


ボスブリン「しまっ……!」


シーク「ハイラルフラーーーーーーーッシュ!!」


ズォアアッ!!


ボスブリン「待……! ボォオオアアアアアアア!!?」


ズドオオオオオオオッ!!


シーク「ふん……こんなものか」

シーク「さて……後は頼んだぞリンク」


69: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 14:31:11.07 ID:GEIQi1YlO


森の神殿


ナビィ「神殿か……デクの木サマには入っちゃダメだって言われてたね」

リンク「…………」

ナビィ「リンク? どうしたの?」

リンク「あ!? い、いや、なんでもねぇ」

リンク(お、おかしい……神殿には初めて来たってのに……)

リンク(なんだ!? この変な感覚は……な、懐かしい……?)

リンク「と、とにかく早いとこ先に行くぞ!」


--


中央広場


リンク「この下からつええ気を感じるな……!!」

ナビィ「ボスね! お待ちかねってヤツよ!」

リンク「ちょっと待ってろ、すぐに魔功波でまとめて吹っ飛ばして……」


そうはさせない!


リンク「何!?」

ナビィ「だれ!?」



「ジョー!」

「ベス!!」

「エイミー!!」

「そしてメグ!!」


「「「「みんな揃って!!!!」」」」



『ファントムガノン特戦隊!!!!!』


どおおおおおおおおん!



リンク「……」ぽかん

ナビィ「……」ぽかん


メグ「フッ……! 驚きの余り声もでないようね……!」


70: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 14:39:02.91 ID:GEIQi1YlO


リンク「な、なあ、ナビィ、コイツらポゥだよな? それにしちゃずいぶんデカイ魔力を持ってるけど」

ナビィ「悪霊よね……? でも、なんかどっかで見たような……」

エイミー「私たちをそこらの雑霊と一緒にするなー!」

ジョー「私たちはこの神殿に侵入する輩を抹殺する最強の戦士!」

ベス「お前はここで息絶えるのだ!」

メグ「さあ死ぬがいい侵入者!」


ズォオオッ!


ナビィ「来る!」

リンク「おもしれえ! いっちょやるか!」


71: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 14:46:35.97 ID:GEIQi1YlO


ジョー「けきゃきゃきゃきゃきゃきゃ!」

ブンブン!

リンク「おっと」

ベス「こっちだ!」

ブォンッ!

リンク「よっ!」

ひょい

エイミー「もらった! えい!」

ブォンッ!

リンク「」

バキィイイイン!

エイミー「やった!」


リンク「」スゥウウウウ……


エイミー「あ、あれ? 残像?」

メグ「後ろよ! エイミー!」

リンク「むっ!」

エイミー「わわっ!?」

ジョー「くそ、こいつやるな……!」

リンク(あの紫色だけオラの動きが読めたみたいだ……思った通りアイツがリーダーだな)

メグ「あなたたち、力押しではその男には通用しないわ。私が手本を見せてあげる」

ナビィ「リンク、アイツ強いよ!」

リンク「わかってる!」


72: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 15:00:19.11 ID:GEIQi1YlO


メグ「あなた、魔法使いはご存じ? 生きてる頃の私たちはそう呼ばれていたわ」

ベス「ね、姉サマ……あれをやるつもりだ……」

メグ「中でも私の最も得意とする魔法は……」


ズララララララッ!


リンク「い!?」

メグ「分身よ!」

ナビィ「そんな! 気まで一緒に分かれるなんて!?」


メグ「分身殺法四方カンテラ!!」


ブォンブォンブォンッ!!


リンク「ヤバい!」

バシューーーン!

メグ「そう、囲まれたら空に逃げるしかない!」

リンク「何!? 後ろか!」

メグ「避けられないわよ! ハァーーーーーーーーーーーーーーッ!!」


ズアオッ!
ドガァアアアアン!

ヒューーーーーーーーーン!



ナビィ「リンク!?」

メグ「ムダよ! 至近距離……確実に仕留め――――」

リンク「あいたた……! ちょ、ちょっと油断しちまったかな」

メグ「!?」

ジョー「う、うそ……メグ姉サマの必勝型が……」

リンク「へへ、昔のオラだったらいい線行ったかもな」

メグ「な、なぜだ……? 直撃したはずだ」

リンク「なんたって思いっきり修業したからな……! ちょっとやそっとじゃ堪えねえぞ!」

リンク「今度はこっちの番だ! わりいがユーレイの弱点は知ってる!」

ナビィ「!! まさか!」サッ

メグ「何を……!?」


73: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 15:02:08.74 ID:GEIQi1YlO




リンク「太 陽 拳 !!!!!」




74: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 15:06:35.64 ID:GEIQi1YlO



カァアアアアアアッ!!



エイミー「キャアアアア!?」

ジョー「め、目が……!!」

メグ「く、この光量……!! 太陽の光!?」

リンク「一気に片を着けるぞ!」




リンク「トライフォース二倍!!!!!」



ズ ア オ ッ !!!



メグ「何!?」

リンク「ハァーーーーーーーーーーーーーッ!!!」



ドォンッ!!


75: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 15:12:56.80 ID:GEIQi1YlO


ビシュンッ!

ジョー「は、速……」

リンク「うぉりゃーーーーっ!」

バッキィイイン!

ジョー「かはっ……!」

バシュウウウウウウン!!

リンク「ハァアッ!!」

ズドムッ!!

ベス「がっ!!?」

キーン……ドォオン!!

リンク「次だ!!」

バシュウウウウウウン!!

エイミー「あわわ……」

リンク「ハァアッ!」

エイミー「ひっ」

メグ「エイミー!」

どん!

エイミー「メグ姉サマ!?」

リンク「何!?」

ドゴオオオオオン!!

メグ「が、がは……」

ナビィ「か、庇った……?」


77: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 15:20:27.74 ID:GEIQi1YlO


メグ「エイミー、逃げなさい……あなたは末っ子よ……ここで倒されるにはまだ……」

エイミー「ね、姉サマ…」

メグ「こ、この男は私が倒す……! 幽霊四姉妹の長女として必ず……!」

リンク「……やめとけ、もう勝負は見えている」

メグ「姉妹のため……! そして私のプライドのため! 負けるわけにはいかないのよ!」


「いや、貴様の負けだ。役立たずめ」


ナビィ「!? ま、まさか……!?」

リンク「何!?」

メグ「な、なぜあなたが」



ガノンドロフ「俺の出番が回って来るとはな」







78: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 15:27:52.65 ID:GEIQi1YlO


リンク「ガ、ガノンドロフ……!?」

ナビィ「なんでアイツがこんな場所に……!?」ガタガタ

メグ「あ、あ……ガノン様……!!」

ガノンドロフ「侵入者一匹まともに始末出来んとはな……使えんヤツめ」

メグ「ガ、ガノン様! チャンスを! もう一度だけチャンスを!!」

ガノンドロフ「見苦しいぞバカめが! 貴様はもう用済みだ!!」


ビシュンッ!


リンク(速い……!)


ドゴオオオオオン!!


メグ「あ、あが……!」

エイミー「メグ姉サマ!?」

ガノンドロフ「消えろ!」


バシュッ!


メグ「!!!」


ズドゴオオオオオン!!


エイミー「メグ姉サマーーーーーッ!」


79: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 15:35:04.65 ID:GEIQi1YlO


ガノンドロフ「さて、もう三匹の始末だ……」

エイミー「あ……」

バシュッ!

ビシュンッ!

リンク「……」

ガノンドロフ「!?」

リンク「でやっ!」

バチッ!

ガノンドロフ「俺の魔力を片手で弾いた……?」

エイミー「お、オマエ……?」

リンク「おい、ガノンドロフ、何も殺すことはねえじゃねえか」

リンク「コイツらは自分の役目を果たそうとしただけだ」

ガノンドロフ「くく、バカか貴様は? その役目も果たせん駒などゴミに過ぎん」

ガノンドロフ「わざわざ貴様の手を煩わせる手間を省けてやったんだ、感謝してもらいたいな」

リンク「相変わらずイヤなヤロウだなおめぇ……」

リンク「前のリベンジだ! 今度こそぶっ倒す!」


80: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 15:45:08.39 ID:GEIQi1YlO


ガノンドロフ「クックック……。貴様、何カ勘違いシてないか?」

リンク「うん?」

ガノンドロフ?「ガノンドロフ様がわざワザコンナ辺境ニお出でニナルワケないだロ……」

ナビィ「リ、リンク! コイツ、違う! ガノンドロフじゃない!」


ガノンドロフ?「ははははハハハハハハハ!!!」


ゴゴゴゴゴゴ……!


リンク「おめぇは何者だ!」

「俺カ? 俺はアノ方の影……」


ファントムガノン「森の神殿ノ支配者ファントムガノン様だ!!」


異次元悪霊 ファントムガノン


テレレーン テレレーン テーン


81: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/10(土) 15:50:21.26 ID:GEIQi1YlO
休憩します

やっぱ戦闘は書いてて楽しいけど疲れる……
鳥山先生の気持ちが分かるわ

84: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 10:13:21.78 ID:DVDPIeCrO


ファントムガノン「感謝するンダナ! このエリート戦士デアル俺がわざワザ貴様と遊んでヤルンだからな!」

リンク「ここじゃ狭すぎる、戦う場所を変えるぞ!」

ファントムガノン「ふん、好きにしロ。同じコトだ」


ズヒューーン!
ズヒューーン!


エイミー「あいつ、なんで私を庇ったの?」

ナビィ「それがリンクなのよ、どんなに悪いヤツでも命を奪うことに拘りはしないわ。殺す強さではなく負けない強さを求めるのがリンクのやり方……」

ナビィ「ま、本人はそんな難しい事考えてないかもね。ただ強い相手と思いっきり戦いたい想いが心の奥にあるの。そこに正義も悪も関係ないわ」

エイミー「……」

ナビィ「あたし、もう行くね。あなたは二人のお姉さんの所に行ってあげなさい」

ナビィ「一番上のお姉さんの仇はリンクが討ってあげるわ!」


ズヒューーン!


エイミー「勇者リンク……」


85: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 10:28:21.48 ID:DVDPIeCrO


神殿屋上


シュタッ!
シュタッ!


ガノン「なるほど? ここを貴様ノ死に場所に選んだワケカ。クックック……」

リンク「さーてな? もしかしたらそっちがやられちまうかもな」

ガノン「フッ! 面白い冗談ダ」


ガノン「デハ、人間ではどうアガイても超えられぬ壁ヲ見セテやろう!」スッ……

リンク「むっ」スッ……


ゴゴゴゴゴゴ……!


リンク「だりゃあ!!」ズオッ!

リンク「だだだだだだだだ……!」

ズババババババババ!!


ガノン「フン!」


ガガガガガガガガガ!


リンク(流石にこのくらいじゃかわされちまうか!)

リンク「はっ!」

ズヒューーン!

ガノン「」ニヤ


ガガガガガガガガガガガ!!

バキィイイイン!

リンク「ぐ……!」

ガノン「どうした小僧! そんな程度じゃないダロウ!?」

ガノン「四姉妹を倒したトキハこんなモノジャ無かったハズダ!」

ガノン「見せてミロ!」

ズガン!

リンク「ぐわっ!」

ヒューーーーーーーーーン……
ドゴオオオオオン!

リンク「いちち……、へっ、流石だ……ヤツはまだ全然本気じゃねえのに、スピードも技もオラを越えてやがる!」

ガノン「見せてミロ、ソレとも力を使い果たしたカ?」


86: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 10:41:12.18 ID:DVDPIeCrO


リンク「……わかったよ、見せてやるよ!」

リンク「ぬ、ぐぐぐいいいい……!!」


ゴゴゴゴゴゴ……!


リンク「ハァアアアアア……!」ゴゴゴゴゴゴ



リンク「トライフォース!!!!! だりゃあっ!!!!!」


カッ!!


ガノン「ぬっ!?」


ドガァアアアアン!!


リンク「」キッ

リンク「ハァーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」

バシュウウウウウウン!!

ガノン「!!」

リンク「おりゃあ!」

バキィイイイン!

ガノン「がっ……」

リンク「だりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!」

ズガガガガガガガガガ!!

リンク「っだりゃあああああっ!!」

バキィイイイン!

ガノン「ごふっ!?」

ヒューーーーーーーーーン……!

リンク「ハァアアアアア!」ボウッ!!

バシュウウウウウウン!


ガノン「」ニヤッ

リンク「!?」

シュンッ!

ガノン「ハアッ!!!」

バキィイイイン!!

リンク「ぐっ!? ……っく!」

ガノン「クックック……今のが限界だとシタラとんだ期待ハズレダゼ」

リンク(な、なんて野郎だ……!)

リンク(へへっ、でもよ……)




リンク(こんなにヤバい時だってのにワクワクしてきたぜ……!)





87: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 10:56:31.97 ID:DVDPIeCrO


ガノン(笑ってヤガル……アキラメテ開き直ったカ、ソレトモまだ戦闘力をアップする余裕デモあるのか)

ガノン「どうした!? もうおしまいか? そこまでが限界ラシイな!」

ガノン「では貴様の死ニ土産に見せてやろう……!」



ガノン「超エリート戦士ノ圧倒的パワーヲ!!!!!」



リンク「見せてみろよ!」

ガノン「ふははハはは! その薄ら笑いモたちまちキえるぞ!」


ガノン「ハァアアアアアアアアアアアアアアアアア……!!!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!


リンク「く……!! な、なんて魔力だ! まるで星全体が揺れてるみたいだ……!!」

ガノン「ハァアアアア……」ゴォオオオ

ガノン「オワリダ、小僧!!!」

リンク「!!!???」

ガノン「ずぁあああ!!」ゴッ!!!


バキィイイイン!


リンク「ぐっ……!!」シュタッ!

ガノン「バカめ! 後ろダ!」

リンク「!!?」

ズガンッ!

リンク「ぐあああっ!?」

ヒューーーーーーーーーン!
ドガァアアアアン!






88: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 11:04:31.87 ID:DVDPIeCrO


ガラガラ……


リンク「ぐ、く、ハァ、ハァ……つええ……!!」


バチバチバチ……!


リンク「!」


ガノン「クックック……」バチバチバチ

ガノン「そぉラッ!」

バシュッ!

リンク「トライフォース二倍!!!」

バシュウウウウウウン!

ガノン「ふん……」ニヤ

ガノン「カァアアアアアアッ!!!!!」

バシュッ!

リンク「!!! っぐ……!」

ズバァアアアア!


リンク「く……」(服破け)


ガノン「クックック……よーし、いいぞ、ヨク避けた」


89: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 11:20:11.10 ID:DVDPIeCrO


リンク(く、くそ……なんてパワーとスピードだ……! 二倍のトライフォースじゃついていけねえ……!)

リンク「……しょうがねえな……!」

ばりっ!

リンク「体がぶっ壊れても死ぬよかいいや……! トライフォースのパワーを三倍まで上げるしかねえ!」(上半身裸)

ガノン「今のはワザわざ避けやすくシテヤッタんだぞ?」

ガノン「アッサリと楽に死んでモラッテハつまらんからな」

ガノン「どうした小僧、カカッテコイよ」


リンク(どっちにしてもやるしねえや……! このままじゃ絶対勝てねえ!)


ガノン「ふははハハハ! 手の内ヲ全て見せてシマッタようだな!」

ガノン「如何に訓練を積もうが所詮は人間! 倒される時がほんの僅か延びたダケだったな?」



リンク「……ハァアアアアア……!!!!!」ゴゴゴゴゴゴ



ガノン「ン?」




リンク「アアアアアア…………!!!!!」ゴゴゴゴゴゴ……!





クワッ!





リンク「カラダもってくれよ!!! 三倍トライフォースだっ!!!!!」






91: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 11:43:28.64 ID:DVDPIeCrO


光の神殿


ラウル「い、いかん! 二倍以上は越えちゃいかんぞリンク!」

ラウル「……とは言え、確かにあのままでは勝ち目はない……!! まさかあれほどの強さだとは……!」

ラウル「……こ、この勝負……ダメかもしれない……」


--


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!


ガノン「ぬ……クッ!? な、なんだ……?」


カッ!!!


リンク「ハァアアアアアアアアアアア!!!」


バシュウウウウウウン!!!!!


ガノン「!!!!!」

リンク「だぁあありゃあああっ!!!!!」

ズドォオオオオオン!!!!!

ガノン「がはっ!?」

ヒューーーーーーーーーン!

リンク「ぐうっ!!」ズキッ

バシュウウウウウウン!!!!!

ガノン「グ……!! でぇありゃあッ!」バチバチバチ

バシュッ!!!

リンク「」シュンッ!

ガノン「なにっ!? ごぉおあっ!!!?」

バキィイイイン!!

ヒューーーーーーーーーン!
ドゴオオオオオン!!



92: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 11:46:36.51 ID:DVDPIeCrO


神殿内部

ゴゴゴゴゴゴ……
ガラガラ

ナビィ「は、激しい気と気がぶつかりあってる……!!!」

ナビィ「し、神殿、大丈夫かな? 中にいない方がいいよね……?」


--


ゴゴゴゴゴゴ…!


リンク「ハアッ……!! ハアッ……!!!」ゼェゼェ

ガノン「おのれぇ~~~~!!」キッ……

リンク「だりゃあああああああ!!!!!」バシュウウウウウウン!

ガノン「!?」

バキィイイイン!

ガノン「がフッ!? ……おおおおおっ!!!!!」ズヒューーン!

ガノン「カァアアアアアアッ!!」

ブォンッ!!

リンク「ぐっく!?」シュンッ!

ガノン「なに!? ――――ごおおっ!?」

ズドォオオオオオン……!!!!!


ガノン「が、お!? おおおおお………!??」ズサ

リンク「っぎ、ぎぃいううううう……!!!!!」

リンク(どうだこんにゃろ……!! 内臓殺しだ……!!!!!)



93: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 11:53:15.57 ID:DVDPIeCrO


ガノン「か……カ……」ワナワナ

リンク「ハアッ! ハアッ……!」ゼェゼェ

ガノン「く、キ、きさま~~~~!!」


ズヒューーン!
シュタッ!


リンク「!!」

ガノン「ならばこれでどうだぁあっ!!」

ゴゴゴゴゴゴ……ゴロゴロ……

リンク「魔力が集中して……ヤベェ!?」



ガノン「落 雷 !!!!!」


ズドォオオオオオオオオン!!!!!


リンク「ぎゃああああっ!?」

ゴゴゴゴゴゴ……!

94: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 12:03:16.52 ID:DVDPIeCrO


ガノン「は、ハハハ……!! どうだ……!」

バシュウウウウウウン!!

ガノン「!!?」

リンク「ずありゃああああああああっ!!!!!」

バキィイイイン!!

ガノン「ふぉおああーーーーーーっっ!?」


キーン ドーン……


リンク「ハアッ! ハアッ! も、もう少しで黒焦げになるとこだった……あぐっ!?」ズキン!

リンク「さ、さすがに、三倍はきつかったかな……? ぐ、ぐっ!!」ズキズキ


--


岩盤


ガラガラ……


ガノン「ぐっ……くっか……バ、バカナ……!!! ヤツが……あのガキが俺の戦闘力を上回るとは……!!! っが……!」ゼェゼェ


--


リンク「へ、へへへ……ちくしょう……タフなヤツだぜ……は、早く決めねえと……!」ズキッ!

リンク「うあっく……! く、クソ……か、体が……!」


98: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 19:41:55.32 ID:oCrO/2rPO


ガノン「く、く……! こ、こんな事があっテたまるか……! お、オレガあんなガキにやられるワケがない!」ワナワナ

リンク「く、くそったれ……! チンタラやってるとこっちが先に参っちまう……!」


ガノン「ゆ、許さん……! 絶対に許サンぞ!!! もう神殿も賢者なんぞ知るか!」


ガノン「この森ごとマトメテ打ち砕いてクレるわーーーーーっ!!!!!」

バシューーン!

リンク「なんだと!?」

ガノン「避けられるモノなら避けてミロ! 貴様は無事でも森は粉々だ!!!!!」

ナビィ「あ、あいつ……!! 本気だ!」



99: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 19:48:48.00 ID:oCrO/2rPO



ガノン「ハアアアアアアアア!!!!!」ゴゴゴゴゴゴ!


リンク「か、賭けるしかねえ! 三倍トライフォースの……!!」




リンク「ハイラル波だーーーーーーーーっ!!」ババッ!!



ナビィ「リ、リンク……あの状態でハイラル波を撃ったらどうなっちゃうの!?」


リンク「ハ……!! イ……!!」


ガノン「ぬおおおおああああああ!!」バチバチバチ!!


リンク「ラ……!! ル……!!!」


ズゴゴゴゴゴゴゴゴ!!


ガノン「聖域もろとも塵になれーーーーーっ!!」


ズ ァ オ ッ !!!!!


リンク「波ァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」

ブワァアアアアアアアオオオオオオオオオオン!!!!!


100: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 19:57:21.63 ID:oCrO/2rPO


ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!


エイミー「だ、大地が揺れる!」

ジョー「一体なにが……!」

ベス「こ、ここも危ないかも」



ゴゴゴゴゴゴ!!



--



ガノン「や、ヤツめ! まだこんな必殺技を……!!?」


ゴォオオオオオオオ……!!!!!


リンク「ぬうっくいいいいいいいいいぎぎぎぎぎ……!!!!!」バチバチバチ!!


ガノン「ぬがぁあああああああがががが……!!!!!」バチバチバチ!!


ナビィ「が、がんばれリンク!!」


リンク「ぐがぎいいいいぎぎぎぎぎぎぎ……!!!!!」

ガノン「ぬがぁあああああああああああああ……!!!!」


ズゴゴゴゴゴゴゴゴ!!


リンク「ぐ……!!!!!」ギッ!






リンク「四倍だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」







ズ ァ オ ォ オ オ オ オ オ ッ !!!!!




ラウル「い、いかん!? リンク!」



101: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 20:06:32.63 ID:oCrO/2rPO


ガノン「うがあアアア!!? お、押され……!」


ブワァアアアアアアアオオオオオオオオオオン!!


ガノン「グウワァアアアアアアアアアアアアア!!!!!」


ズヒューーン………!!




リンク「が、か……ハッ……!! ハッ……!!」ゼェゼェ

ナビィ「や、やったの……?」


--


神殿上空



ブワァアアアアアアアオオオオオオオオオオン!!


ガノン「があああああああああああ……!!!!」

ガノン「くっ! くそったれーーーー!」ババッ!


ギュオオオオオオオォォォォォォォォォォン………


ガノン「ハアッ! ハアッ! く、クソーーーーーーーーっ!! な、ナンデダ!?」

ガノン「なんであのガキの戦闘力がこの俺を上回る!? 畜生めーーーーーーーーーッ!」

ガノン「ハァ……ハァ……ま、待てよ……? 冷静に考えてみれば……」

ガノン「ヤツも相当の無理をしていた気がする……!! コイツハもしや……クックック……!!!」





102: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 20:16:24.99 ID:oCrO/2rPO


神殿


ナビィ「リンク! しっかりして!」

リンク「パ、パワーを……全部……使いきっちまったみたいだ……」ズキッ!

リンク「んんっぐぅうう!! そ、それに……カラダもだいぶヤバい……!! ほ、本当に死ぬかも……!」

ナビィ「待ってて! 今ハートのうつわを探して来るから!」

リンク「い、いや……まだだ……! あ、アイツはまだ生きてる……!」

ナビィ「そ、そんな……」


ガノン「そう言うことだクソッタレが!!!!!」


ナビィ「あ!!!!」

リンク「!!!!!」


ガノン「い、いちいちアタマに来るヤロウダゼ……!! まだ生きてやがるとはな……!」

ガノン「ダがこれで貴様もおしまいだ! 今度こそぶっ殺してやる!!」

リンク「ま、まずいな……はは、もう、力が……」

ナビィ「ど、どうしよう……! このままじゃリンクが殺されちゃう……」


ナビィ「……………!!!!!!??????」


リンク「ど、どうした? ナビィ……」

ナビィ「あ……あ……リンク、あなた……」




ナビィ「し………尻尾が生えてる!!!!???」




リンク「!!?」カカンッ!






103: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 20:23:25.41 ID:oCrO/2rPO


リンク「オ、オラの尻尾……で、でも、なんで今さら……」

ナビィ(き、きっと衝撃で生えたんだ……こ、幸か不幸か……!)

ナビィ「」キッ!



ナビィ(つ、月は森が覆ってて見えない……!)



ガノン「な、なんだあいつは…? ハイリア人に尻尾などあったか……!?」

ガノン「まあいい……! サルはサルらしく森の中でくたばるのがお似合いだ!」

ガノン「くたばれガキがぁーーーーーーーーーーっ!!!!!」ずぁあっ!



ナビィ「」シュンッ!



ガノン「何!!?」



ナビィ「太 陽 拳 !!!!!」


カッ!!!!!


ガノン「ぐわあああああああ!?」

104: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 20:32:59.17 ID:oCrO/2rPO


ガノン「目、目がぁあああああ……!!」

ナビィ「い、今のうち……! ハァアアアアア!」

ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……!

リンク「な、ナビィ、何する気だ……?」


ナビィ「森の木たち!! ゴメンね!」



ナビィ「ず あ っ !!!!!」



ドォオオオオオオオン……!!!!!


リンク「も、森が……」

ナビィ「ハアッ! ハアッ! わ、我ながら情けない破壊力ね……」


ガノン「あ、あの青妖精~~~~……! 嘗めたマネをしやがって……!」

ガノン「ブッ殺してやる!!!!!」ズヒューーン!

ナビィ「き、きた!!!」

ナビィ「リンク!」

リンク「あ……?」



ナビィ「月よ! 月を見るのよ!!!!!」




105: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 20:37:35.81 ID:oCrO/2rPO


リンク「月……?」

ナビィ「は、早くーーーーーーーーーーっ!!!!! 間に合わない!」



リンク「月……ま、満月……」



ガノン「死ねぇーーーーーーーーーーっ!!!!」ずぉおおおっ!!!!!




リンク「…………!!!!!!!!」



ド ク ン ッ !





106: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 20:44:19.89 ID:oCrO/2rPO



リンク「」ビ キ ッ !

ガノン「何!? な、なんだ!?」

ナビィ「ぃよしっ! やった!」



リンク「ガ、ア、ア、ア、ア、ア…………!!!!!」ドクン! ドクン! ドクン! ドクン!



ビキベキゴキゴギゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………!!!!!




大猿リンク「ゴアアアアアアアアアアアア!!!!!」ズドォオオオオオオオオン!!!!!



ガノン「な、な、な……!?」



ナビィ「う、上手くいったけど……」



大猿リンク「ゴアアアアアアアアアアアア!!!」

ナビィ「や、やっぱりーーーーーーーーーーっ!?」



108: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 20:56:46.71 ID:oCrO/2rPO


大猿リンク(戦闘力80000程度)「ボァアアアアアアアアア!!」


ズシン! ズシン!


ガノン「ば、バケモノめぇ……! まだこんな隠し玉を残してやがったか……!」

ガノン「ダが図体がでかくなっただけで俺に勝てると」


大猿リンク「ブルァアアアアアアアアア!!!!!」カッ!


ぽーーーーーーーーーひーーーーーーーーーー!!!!!


ガノン「ふぉおっ!?」


ズドォオオオオオオオオン!


ガノン「ぎゃあああああああああ!?」


109: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 21:06:03.46 ID:oCrO/2rPO


ナビィ「あ、あわわ……森が吹っ飛んじゃった……どうしよ」

ナビィ「で、でも、今のリンクなら……アイツを!!」

ナビィ「やっちゃえリンクー!」

大猿リンク「ゴアアアアアアアアアアアア!!!!!」


ガノン「ぼ、は、は……つ、強い……!! 今までの十倍はパワーが上がってやがる……!」

大猿リンク「グルル……!」

ガノン「!!」

大猿リンク「ぎゃあああああおおおおおお!!」ブォンッ!


バキィイイイン!!


ガノン「ふぉおおっ!?」

キーン ドォオオオオオオオン!


岩盤


大猿リンク「ゴオオオ……!」ぎゅっ! ぎゅっ!

ガノン「く、ぎゅう……!」ぐぐぐ!



110: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 21:21:22.20 ID:oCrO/2rPO


大猿リンク「グルル……」

ガノン(ま、まずい! このままでは殺される……! な、なんとかしなくては……!)ぐぐぐ

ガノン(や、ヤツの……ヤツの弱点は……!? どこだ!? ちくしょうめ……!)

ガノン(…………そうだ! 尻尾……! あ、あれが生えてから状況が変わりやがった……! もしかしたら……!)

大猿リンク「ブルァアアアアアアアアア!!」ぶわっ!

ガノン「ク、クソッタレーーーーーーッ!」

バシュッ!

大猿リンク「ぐぎゃ!?」

ガノン「よ、よし! 目に当たったぞ! 今のうちに!」ババッ



ガノン「かぁああああああ……!」ゴゴゴゴゴゴ


大猿リンク「グゥウウウ……!」ブチブチブチ!


ガノン「ちぃっ! も、もう回復しやがったか……! ち、畜生……パワーが足りない……!」

大猿リンク「ゴアアアアアアアアアアアア!!!!!」


ガノン「ぬがぁあああああああああああああ!!」


ブゥウウウウン……!!


ガノン「出来た! 食らえバケモノ!!」


バシューーン!!
ズバッ!!


大猿リンク「!!!!!」

ナビィ「し、尻尾が!!?」





111: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 21:32:50.93 ID:oCrO/2rPO


リンク「か、お、おおおお……!!」

しゅううううぅぅぅぅぅ……

ガノン「思った通りだ……! やったぞ!」


リンク「おおおおぉぉぉぉ……」

ガノン「な、ま、待て……! こっちに落ちて来るんじゃない!」

ヒュウウウウウウ……

ガノン「か、体が動かん……! ち、畜生……!」

ズシッ

ガノン「ぐおおおおっ!?」


ずしーーーーーーーん


ガノン「ぎゃああああああああ!!!!!」

ナビィ「潰した……」


112: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 21:39:13.22 ID:oCrO/2rPO


リンク「」

ガノン「」

ナビィ「お、終わった……スゴい泥試合だったけど……」

ナビィ「し、死んじゃったかな……? とんでもないヤツだったけど……お墓くらい作ってあげようかな?」



ガノン「貴様らの墓をか!?」くわ



ナビィ「ぎゃああああああああ!?」

ガノン「ぎぎ……!! こ、このファントムガノン様をここまで追い詰めた事は誉めてやるぞ……!!」

ガノン「だがもうここまでだ! 残った魔力で吹き飛ばしてやる!!!!!」


ナビィ「あ、ああ、もうダメだ……おしまいだ……」


「ま、まだだ……!!!」


ナビィ「!!!!」

ガノン「!!!!!」





113: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 21:47:03.47 ID:oCrO/2rPO


リンク「す、すまねえなナビィ……!! オラちょっとだけ理性が吹っ飛んじまってた……!」

ナビィ「リンク!」

ガノン「こ、このくたばり損ないがぁ……! いいだろう! 青妖精もろとも地獄に落ちるがいい!」


バチバチバチバチバチバチ……!


リンク「ナビィ! おめぇは下がってろ! こいつはオラが倒す!」

ナビィ「で、でもリンク! もう倒す手なんて……」

リンク「ま、まだだ……! オラにはまだこれがある……!」

チャキッ!

ナビィ「それは……!」


"マスターソード" カカンッ!


ガノン「フハハハハハ! そんなナマクラが今更何の役に立つ!!!!?」

ガノン「つまらん幕切れだったな! くたばりやがれーーーーーーーーーーっ!!!!!」


バシュウウウウウウウウン!!!!!





114: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 21:53:10.79 ID:oCrO/2rPO



リンク(た、頼む! オラに本当に勇者の資格ってヤツがあるなら……!!!)


リンク「オラにパワーを貸してくれーーーーーーーーーッ!!!!!!!!」


ブォンッ!!!!!!

バチィッ!!!!!!


ガノン「なぁあっ!!!!????」

ナビィ「跳ね返したーーーーーーっ!!!!」



ズァアアオオオオオオッ!!!


ガノン「あ……!」


ドォオオオオオオオン!!!!!!


ガノン「ギィイイイイアアアアアアアアアアア!!!!!!!」


バチバチバチバチ!!!!!


ナビィ「い、今よリンクーーーーーっ!!」

リンク「ヌアアアアアアアアアアッ!!!!!」


ゴォオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!



115: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 21:54:32.50 ID:oCrO/2rPO









リンク「マスターストラッシュ!!!!!」











116: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 21:57:06.09 ID:oCrO/2rPO



ザ ン ッ !!!!!



ガノン「ご、あ……!!!」

ドシャッ




ナビィ「か、勝った……!」

ナビィ「勝ったーーーーーーーーーーッ!!!」



リンク「うぅうおおおおおおおおおおおおお!!!」




デーンデーン

デッデッデーン デーン

デーン デーン

117: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/11(日) 22:00:25.55 ID:oCrO/2rPO
次回予告


オッス! オラ リンク!


つ、疲れた……! あれだけ修業したのに参っちまうよなほんと……! でもこれで森の賢者を解放できたぞ! ってサリア!? おめぇが森の賢者だったのか!?


次回、超トライフォースZ!


さよならサリア! 永遠のトモダチ


見てくれよな!

130: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/12(月) 19:18:55.81 ID:BSr/oxf8O


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


森の神殿に入ったリンクたちはガノンドロフの影であるファントムガノンと激突する。
四倍トライフォース、大猿、そしてマスターソードと全力を尽くしついにファントムガノンを倒した!


さよならサリア! 永遠のトモダチ


--


『   闘力2か……クズが!』

『    のせがれには  な! 産まれた  で戦闘力一万とは……』

『戦闘力が2しかない   のせがれが    のせがれを泣かしたぞ!』

『ははは……戦闘力は低いが  ロットと名付けられたガキ、根性だけは大したもんだ』


なんだよ……? これは……夢か……?



132: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/12(月) 19:28:40.63 ID:BSr/oxf8O


『   ットよーーーーーっ!!』


誰だこいつは……!? オ、オラにそっくりだ……


『俺の意志を継げ! サイヤ人の仇をお前が討つんだ!』

『カカ ットよ……』

かか……なんだ? どこかで聞いた気がする……

――――ンク!

だ、だめだ、思い出せない……

『カカロットよ!』

――――リンク!

『今日からお前の名はリンクじゃ……空から舞い降り地に落ちた……天と地を繋ぐ者……即ちリンク……』

じっちゃん……オラの名前……

『この玉は神殿の奥深くに収める……時が来れば自分で見つけるだろう。その時にお前がどうなっているかは……賭けじゃな』


リンク!! 起きて!


す、すまねえなじっちゃん……オラもうすぐそっちに行くから……


133: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/12(月) 19:39:41.37 ID:BSr/oxf8O


ナビィ「リンク!」

リンク「う、うう……ナビィ? あれ? オラは……一体……」

ナビィ「リンク、ハートのうつわ取ったらいきなり倒れちゃったのよ? 急でびっくりしちゃった」

リンク「そ、そうか……オラアイツを倒して……そう言えばアイツは?」

ナビィ「そ、それは……ほら、あっち……」

リンク「ん……? げ、げえっ!? あ、あのヤロウまだ……!?」

ナビィ「そ、そうなんだけどね……流石にもう動けないみたい……」

リンク「な、なんちゅうタフなヤツだ……! 流石に参るな……!」

134: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/12(月) 19:50:45.83 ID:BSr/oxf8O


リンク「……でも、良かったかもな!」

ナビィ「え?」

リンク「うまく言えないけどなんて言うか……こんな強いヤツが死ななくて良かったって言うか……お、おかしいよな? こいつはひでぇ事いっぱいやったってのによ……」

ナビィ「……おかしいよ。……おかしいけど、リンクが言うなら許される気がするよ」

リンク「わ、わりぃな……、わがままだってのは分かってるけどさ……」


ファントムガノン「ぐ、ぐうう……! な、何がわがままだ……! あまっちょろいヤロウだ……! アタマにくるぜ……!」


リンク「!!」

ナビィ「あ、アイツ……」


ファントムガノン「い、いいかゴミども……! 俺にトドメを刺さなかった事をいつか後悔させてやるぞ……! 必ずだ……!」

リンク「……来いよ、そんときは今よりもっと強くなって返り討ちにしてやる!」

ファントムガノン「く、くくく……! バカめが……! その甘さでは俺は倒せてもあの方には……」


『到底俺には及ばんな』


リンク「なっ……!?」

ナビィ「こ、この声は……!?」ガタガタ

ファントムガノン「ば、バカな……!?」ガタガタ


135: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/12(月) 20:02:31.70 ID:BSr/oxf8O

バチッ!

ファントムガノン「っぐぅう!?」

リンク「お、おめぇ!? ……どこだガノン! 出てこい!」

『久しぶりだな小僧……少しは腕を上げたと言う事か……』

ナビィ「こ、ここにいないのになんて気なの……? じ、次元が違いすぎる……」ガタガタ

ファントムガノン「うがぁああああ……! ガ、ガノンドロフ様……!?」バリバリ

リンク「ガノン! こいつをどうするつもりだ!?」


『役に立たない駒はゴミでしかない……こいつも言ってただろう? なんせ俺の影だからな……』

『いいか小僧、俺の時はこうはならんぞ? せいぜい腕を上げておくことだ……』

『……それにしても不甲斐なきやつ! 次元の狭間に消え去れい!!』

リンク「や、やめろガノン!!」


ファントムガノン「ぎゃああああああああ!! ち、畜生……! ガノンドロフーーーーーっ!!」


ギュウウウウウウウウン……!!


リンク「あ……!?」

ナビィ「もう、手遅れよ……」

リンク「ち、畜生……!」

136: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/12(月) 20:13:32.32 ID:BSr/oxf8O


神殿内


エイミー「そうか……アイツは次元の狭間に飲まれちゃったか」

ジョー「姉サマを消したヤツだけど最期は自分も同じ道を辿ったわけか」

ベス「因果応報とは言え残酷ね」

ナビィ「あなたたち、これからどうするの?」

エイミー「元々私たちはこの神殿を管理していた魔女姉妹……ここから離れるつもりはないわ」

リンク「ま、いいんじゃねぇか? コイツらもう悪い事はしないって言ってるしよ」

ナビィ「甘いよねリンクは……でも、賢者も覚醒したみたいだし、放っておいても大丈夫だよね」

リンク「そういやその賢者ってどこにいるんだ?」

ナビィ「……どこかしらね?」


「ここだよ、リンク。……久しぶりだね」


ナビィ「あ!?」

リンク「お、おめぇは……!? サリア!?」


サリア「本当に久しぶりね……リンク♪」


137: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/12(月) 20:29:31.18 ID:BSr/oxf8O


リンク「うひゃー! サリア久しぶりだなー! おめぇ全然変わってないな!?」

サリア「リンクはスゴく変わったよね、背もこんなにおっきくなっちゃって」

リンク「ん? そうか? 確かに背丈は伸びたと思ったけどよ……?」

サリア「でも、リンクがどんなに変わってもあたしは気にしないよ? だって……」


サリア「あたしたち、トモダチだもんね♪」


リンク「そうだな! トモダチだもんな!」

ナビィ「……」

サリア「あたしが賢者として覚醒出来たのもリンクのおかげ……」

リンク「ん!? サリア!? お、おめぇが森の賢者だったのか!? どっひゃー! い、一番驚いたぞ!」

サリア「あたしね? ずっと待ってたんだよ? 七年間ずっと、ずーっと、ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと待ってたんだよ♪」

リンク「ん?」

ナビィ「……ヤバイ」

ナビィ「あなたたち、ちょっと奥にひっこんでて」

ジョー「そ、そうね……」

ベス「ここは勇者サマに任せましょ」

エイミー「こ、こわいよう……」

138: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/12(月) 20:43:20.61 ID:BSr/oxf8O


リンク「サ、サリア? なんか顔がこわいぞ?」

サリア「あたしのオカリナ、どこに落としたのかな?」

リンク「あれ? そう言えばいつの間にか時のオカリナに……っていうかなんでおめぇ知ってるんだ?」

サリア「リンクのこと、ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと見てたもん。だって、トモダチだもんね♪」

リンク「お、おう」

サリア「リンクって    大きな人が好きなんだよね♪ あたしじゃぱふぱふできないから悔しいなあ」ニコニコ

リンク「あー! 姉ちゃんのことか!? なっつかしいなー! 元気にしてるかな!?」

サリア「マロンって子とちゅーしようとしたよね♪ リンクったらいけない人♪」

ナビィ「あ……あ……!」ガタガタ

リンク「おーマロンか! そいつもなつかしい名前だな! アイツの飯はほんとうめぇんだよなー!」

サリア「ルトってお姫様のフィアンセになったんだよね? リンクっておとぎ話の勇者サマみたいね♪ あ、本当に勇者だったね♪」

リンク「ルト! ゾーラの里もどうなってるかな……。そういやナビィ、フィアンセって結局なんなんだ? 食えるのか?」


ナビィ「こ、殺される……みんな殺される……! サリアは伝説の賢者なんだ……!」ガタガタ


自ら地雷元を突っ走って行くスタイルはサイヤ人の性質か……それをリンクが知ることはない……

140: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/12(月) 21:06:17.63 ID:BSr/oxf8O
推奨BGM
http://m.youtube.com/watch?v=Bga4AAzXvyE



サリア「でもね、あたし全然気にしてないの♪ だって、今は、今だけはリンク、あなたは――――」

ぎゅっ……!

サリア「あたしのトモダチなんだから……永遠に」

リンク「サリア……わりぃな、待たせちまって」

サリア「ごめんねリンク……でも、会いたかった……」グス

ナビィ(今だけはって言ったのに永遠って……!)

サリア「このメダル、あげるね! あたしの賢者の力を込めたメダル……今度はなくさないでね♪」


パァアアアアアア!


デーン デーンデーン

デッデッデーン

デッデッデーン

デーーーーーン!

『森のメダルを入手した!』
『サリアは賢者として目覚め、勇者にひとつの力が宿った!』

142: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/12(月) 21:22:24.86 ID:BSr/oxf8O


リンク「これで森は安心だな!」

ナビィ「リンクは気をつけた方がいいよ……主に背中に」

リンク「え? オラそんなに隙があるか?」

サリア「好きだらけよ♪」ニコニコ


ぎゅっ♪


サリア「じゃあね、リンク……また会おうね」

リンク「ああ! サリアも元気でな!」


パアアアアアア!


また会おうね……♪ あたしの大切な人……


143: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/12(月) 21:34:53.24 ID:BSr/oxf8O


リンク「ふう……ようやくひとつめの神殿クリアか……先は長いなー」

ジョー「あ、あのー、もういいでしょうか……?」

リンク「ん? なんだお前たち、まだオラになんか用でもあるのか?」

ベス「い、いや、そう大した用ではないのだ」

エイミー「この神殿の一番奥にある変な玉を持って行ってほしいの」

ナビィ「変なタマ?」


--


神殿最奥


エイミー「本当は処分したかったんだけど、ファントムガノンが気に入って置いてあったの」

ナビィ「これは……なんだろ?」

リンク「……」

ナビィ「リンク?」

リンク「し、知ってるぞ……! オ、オラはこれを知ってる……!」

ナビィ「えっ!?」


宇宙ポッド「」


リンク「で、でも、なんだ……? なんでオラこんなもの知ってるんだ?」


それはぼくが説明します!


リンク「だ、誰だ!?」

ナビィ「アタマに声が……? そ、それにこの懐かしい感じは……!」


その玉を持ってデクの木の前まで来てくれませんか? 君なら簡単デス!


ナビィ「リンク、行こう? 悪い気じゃないよ」

リンク「ああ、行ってみるか! じゃあなお前たち! もう悪さするんじゃねぇぞ!」


ズヒューーン!


エイミー「ばいばーい」

ジョー「とんでもないやつらだったわね」

ベス「あれが伝説の勇者か……」

145: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/12(月) 23:03:15.47 ID:qrWoALyLO


コキリの森


デクJr.「ぼく、デクの木のこどもデス! きみが森の呪いを解いてくれたお陰でやっと出る事ができました!」

リンク「ち、ちっこいじっちゃんだ……!?」

ナビィ「デクの木サマのこども?」

デクJr.「これからぼくはこの森の守り神になります。これで森も元に戻るでしょう」

ナビィ「よ、よかった~! 森の大半は大猿になったリンクが吹っ飛ばしちゃったから……あ」

リンク「……」

ナビィ「リ、リンク!? 大猿なんて出てないからね! それは、その」

リンク「いや、いいんだナビィ。流石にもうオラでもわかるさ。大猿のバケモノってのがオラの事なんだってのがな」

ナビィ「リンク……」

リンク「なあちっこいじっちゃん、おめぇオラの事知ってるんだろ? だからこの玉を持ってこさせたんだろ」

デクJr.「はい、その通りです。それとぼくの事はジュニアでいいですよ!」


146: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/12(月) 23:28:18.13 ID:qrWoALyLO


デクJr.「もう知ってるとは思いますが君はコキリ族じゃないデス」

リンク「や、やっぱりか~! なんかみんなと違うな~って思ってたんだ!」

ナビィ「そりゃそうよ、尻尾がある時点でおかしいもの」

デクJr.「いや、それどころかハイリア人でもありません。……君は、このハイラルの遥か上の宇宙からやって来た宇宙人……」


デクJr.「サイヤ人なのデス!」


リンクナビィ「「な、なんだって~~~!!!??」」


リンク「う、宇宙人ってあれか!? あの牛とか拐ってく変なの」

ナビィ「それは違う作品! サ、サイヤ人ってなんなんですか? ジュニア様」

デクJr.「サイヤ人とは宇宙を荒らし回る戦闘民族……。戦いを何よりも好み、死の縁からよみがえる度に大幅に力を上げる全宇宙最強の戦士たちデス」

ナビィ「戦闘民族……! リンクの強さの秘密ってこういうことだったのね!」

リンク「オ、オラがサイヤ人……」

デクJr.「君は本来はこのハイラルを滅ぼすために送り込まれた侵略者だったのデスが、父があなたに何か運命を感じたらしく、サイヤ人としての記憶だけを取り除きコキリ族として育てたのデス」

デクJr.「しかし月が真円を描く時……君はサイヤ人の本性を現してしまう……。それが大猿デス」

リンク「そ、そうか……!! だからじっちゃんは満月の夜は外に出るなって言ってたのか!」


147: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/12(月) 23:46:19.22 ID:qrWoALyLO


デクJr.「しかし、運命とは不思議なものデス……。ハイラルを滅ぼす筈の存在が、まさかハイラルを救う勇者に成長するとは……」

デクJr.「この話を聞いてあなたはどうしますか?」

リンク「へ? ど、どうするって……」

デクJr.「君はサイヤ人……。このハイラルの運命を決める戦いとは関係のない人間デス」

デクJr.「ぼくの力なら君を宇宙に帰す事ができます。……その宇宙船を使って」

ナビィ「そうか! この玉がリンクの乗ってきた宇宙船……!! デクの木サマが隠していたのはリンクの記憶が万が一でも戻ることを防ぐため……!!」

デクJr.「君はもう大人デス。少しずつサイヤ人としての記憶と力、そして戦いを求める本能が目覚め始めているはず……。ガノンドロフ以上の脅威になるかもしれないデス」

リンク「……」

デクJr.「決定権は君にあります。どうか慎重に考え――――」


リンク「わかった! オラ ハイラルに残る!」



デクJr.「へ?」

ナビィ「……」

148: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/13(火) 00:02:32.76 ID:g0MBx3r0O


デクJr.「あの、ぼくは慎重に考えろって……」

リンク「でもよ、そのサイヤ人ってのは宇宙を荒らし回る悪いやつらなんだろ? オラどうもそういうのは好きじゃねぇんだ」

リンク「それにガノンドロフを放っておいて逃げるわけにはいかねぇからな!」

デクJr.「……それは正義のためですか? それとも憎しみから来る闘志ですか?」

リンク「確かにそれもあるさ……。でも一番の理由はアイツに負けたくないって気持ちだ! なんたってアイツはオラを負かしたヤツだからな!」

デクJr.「あ、呆れました……。そんな簡単な理由で」

ナビィ「でも、これがリンクなんですよ。ジュニア様」

ナビィ「色んな意味で穏やかで純粋だから……マスターソードもリンクを認めたんだと思います。これは邪悪な存在は触れる事さえ出来ないのですよね?」

デクJr.「……確かにそうです。リンクの心は汚れ一つない……まるで動物のような心です」

デクJr.「リンク、このハイラルの命運……あなたに託しても宜しいでしょうか?」

リンク「ああ! 任せとけ! なんたってオラはサイヤ人はサイヤ人でも――――」




149: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/13(火) 00:03:26.90 ID:g0MBx3r0O




リンク「ハイラル育ちのサイヤ人だからな!」





150: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/13(火) 00:09:10.45 ID:g0MBx3r0O
次回予告


オッス! オラ リンク!


まっさかオラが宇宙人だったなんてな~!
ま、いっか! やることは変わらねぇしな!
次の賢者を探すためカカリコ村に行ったんだけどやっぱりガノンドロフの手下がうろついてやがった!
姉ちゃん無事だといいんだけどな……?


次回、超トライフォースZ!


目指せデスマウンテン! カカリコ村を救え!


見てくれよな!

160: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/16(金) 20:40:41.23 ID:c2xs/nE2O


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


なんとリンクは宇宙からの侵略者、サイヤ人だった!?
衝撃の事実を受け入れつつも次の賢者を探す旅は続く……


目指せデスマウンテン! カカリコ村を救え!



162: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/16(金) 20:50:31.93 ID:c2xs/nE2O


カカリコ村


モリブリン1「げひゃひゃひゃひゃ! お前ら無駄な抵抗は止めた方が身のためだぞ!?」

モリブリン2「あの忌々しいインパのいねえ間の洗濯ってヤツだ~!」


グルグル「く、くそー……、あのブタどもいい気になりやがって……!」

グルグル「おい! バリケードもっと持ってこい!」

なンでも屋「ダメだ~! もうガラクタも残ってねえ!」

クスリ屋「もう時間の問題か……くそっ! インパ様さえいれば……」



コッコ姉さん「おばあちゃん……ここ、大丈夫かしら……」

オババ「さあねぇ……。こればっかりは運に任せるしかないね」


165: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/16(金) 21:05:42.72 ID:c2xs/nE2O


モリブリン1「おまえらよ~く見ろ! こっちには切り札があるんだぜぇ!」

モリブリン2「さあ出てこい!」



アイアンナック「……」ガチャガチャ



姉さん「な、なによあれ……?」

オババ「鎧が動いているねぇ……恐らく魔法だね」


モリブリン1「さあやっちまえアイアンナック!」

アイアンナック「フゥン!!」ブォン!


ドッガァアアアアアン!


グルグル「う、嘘だろ、一発で吹っ飛ばしちまった……」

姉さん「あ……あ……!」


モリブリン「ブギヒヒヒ! さぁ皆殺しだ~!!」
モリブリン「殺せ! 奪え! 犯せ~!」
モリブリン「ヒャッハー! 略奪だ~!」


--


「イヤな空気が村の方から流れてくるよ!」

「ああ! でも間に合わせる! 飛ばすぞ!」


バシューン……!


--


蜘蛛男「こっちにこないで~!」ブォン!

バッキィイイイン!

モリブリン「へぶっ!?」
モリブリン「て、テメーこの蜘蛛ヤロウ! ふざけやがって~!」
モリブリン「ぶち殺してやる!」

蜘蛛男「ひ、ひぇええ~!」グルグル

バキィイン!

モリブリン「おごっ!? ご、が、く、くそ、コイツは後回しだ! なんだかムダに強い!」
モリブリン「確かインパの屋敷に女子供が避難してたはずだよな~?」ゲスゥ
モリブリン「なら其処を攻めるぞ~! ブヒヒ……! 楽しみだぜ~!」


166: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/16(金) 21:15:08.33 ID:c2xs/nE2O


「アイツらスタルチュラハウスから出てきたぞ~!」

グルグル「くっそ~、お宝があるって噂を流したから足止めできると踏んでいたが……」

的当て屋「あの蜘蛛男強いっすからね」

ダンペイ「なんだアイツら、インパ様の屋敷に向かってるぞ」フヨフヨ

グルグル「は!? や、ヤバイ……あそこはコッコの姉ちゃんたちしかいない……」

クスリ屋「一応あの屋敷はイチバン頑丈な造りになってるけど……時間の問題だな」

グルグル「こんなときにインパ様か大工の親方がいれば……!」

ダンペイ「こうなりゃ玉砕覚悟で突っ走るか~? フックショットの錆にしてやるだ」フヨフヨ

グルグル「オメーはもう死んでるだろーが!」


168: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/16(金) 21:44:23.70 ID:c2xs/nE2O


インパの屋敷


ドッガァアアアアアン!
ゾロゾロ……


姉さん「は、入ってきた……」

モリブリン「ブヒヒ……! これはこれは……」
モリブリン「田舎にしちゃ上玉がいるじゃねーか……」
モリブリン「コイツは楽しめそうだぜ~? ヒャッハー!」ギンギン

姉さん「こ、こないで!」

モリブリン「おおっとぉ! おめぇが大人しくしてりゃババァどもは殺さねーぜ~?」

姉さん「え?」

モリブリン「俺たち全員相手すりゃあ命だけは助けてやる!」
モリブリン「ブヒヒ! まあ全員相手なんかしたらぶっ壊れちまうかもな~?」
モリブリン「さあどうするよ姉ちゃん?」

姉さん「あ、あたしは……」

オババ「あんた!? バカな事を考えるのはおよし!」
おばちゃん「あんな奴等の言うことなんか聞いちゃダメだよ!」

姉さん「……わかった、相手するよ……」ガタガタ


モリブリン「ぶっ、ブヒー! も、もうガマンできねえだ! 俺がイチバン乗りだ~!」ガバッ!

姉さん「きゃあっ!?」

モリブリン「おい、おめぇがイチバンじゃそいつすぐにダメになっちまうぜ」
モリブリン「だってコイツこんなデケェものぶら下げて……ぜってぇ誘ってるに違いねえだ!」

バリッ!

姉さん「い、嫌っ!」ブルンッ

モリブリン「ブヒッ! だ、だいじょうぶだ……! すぐに俺無しじゃいられねえカラダにしてやるよぉおおおおお!」ギンギン!

姉さん「や、やだっ!? イヤァアアッッ!! 誰かっ……! 助けてっ! こんなの嫌だぁあああ……!」ジタバタ

モリブリン「た、助けなんか誰も来ねえだ! おとなしくヤらせろ!」カクカク

姉さん「お父さん! アニキ……! 助けて……!」

姉さん「助けて、リンク……!」


モリブリン「ブヒャヒャヒャ! も、辛抱たまらんなぁ……! たっぷり奥に出してや」


チョイチョイ


モリブリン「……あーん? なンだぁ? 今いいところなんだよ」






169: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/16(金) 21:50:15.52 ID:c2xs/nE2O


リンク「よう、なにしてんだおめぇ?」


モリブリン「は? だ、誰だおめぇh」

ナビィ「女の敵! 死ね!!」

キン!

モリブリン「おうっふ!? んぎほあああああああ!?」

姉さん「あ、あんたは……? そ、その緑の服に跳ねまくった髪……まさか……」

リンク「よっ! 姉ちゃん久しぶりだな!」

姉さん「ウソ……、リンクなの……?」

170: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/16(金) 21:58:00.71 ID:c2xs/nE2O


リンク「姉ちゃん、    出てるけどコイツらにぱふぱふしてやってたのか?」

姉さん「え、あ……!? み、見ないで……」

リンク「へ? なんで恥ずかしがってるんだ?」

ナビィ「察しろバカ猿ーーーーーーッ!」

パコーン!

リンク「あっだぁ!? ナ、ナビィ! ちょっと痛いじゃねぇか!?」

ナビィ「うっさい! デリカシー0の無自覚女タラシ!」バシバシ

リンク「イタタタタ!? や、やめろって!」

モリブリン「な、なんだコイツら? いつの間に?」
モリブリン「全く気配を感じなかったぞ」


171: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/16(金) 22:12:22.65 ID:c2xs/nE2O


ナビィ「リンク! コイツら激しくお仕置きしてやりなさい!」

リンク「お、おう……? で、でも殺すまではちょっと……」

ナビィ「別に殺す必要はないよ?」

ナビィ「半殺し……いえ、十分の九殺しで勘弁しといてあげる」


モリブリン「何が仕置きだ青妖精が~!」ぐぉお
モリブリン「小僧! ぶっ潰してやるぁ~!」

姉さん「あ、危ない! 避けて!」


バキィイン!


姉さん「リンク……!」

モリブリン「バカめが~! 人間風情が俺たちに勝てると思ったか!?」

スッ……

モリブリン「あん?」

リンク「デコピンっと」

ピン!

モリブリン「ほげっ!?」

ヒューーーーン
ドーン……!

モリブリン「は、あ? デ、デコピン一発で……」

姉さん「吹っ飛ばした…… う、うそ」


172: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/16(金) 22:19:44.52 ID:c2xs/nE2O


リンク「おい、おめぇら今すぐ逃げるなら何もしねぇ。早く村から出ていけよ」

モリブリン「ふ、ふざけるなガキが~!? ちょっと強いからって調子に乗るんじゃねえ!」

モリブリン「出てこい! アイアンナック!」


アイアンナック「フン!」


リンク「お! ちょっと強そうなのが出てきたぞ!」

ナビィ「リンク、あれはただの鎧だから遠慮なくやっちゃっていいよ」

リンク「そうか? んじゃちょっとだけ本気出すかな」

モリブリン「な、なめやがって~! アイアンナック! あのすかした間抜け面を吹っ飛ばしてやれ!」


アイアンナック「フゥン!」


姉さん「い、いけない! あんなヤツの攻撃を食らったら……!」


アイアンナック「フゥオッ!」ブォン!


ドッガァアアアアアン!



173: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/16(金) 22:30:07.59 ID:c2xs/nE2O


姉さん「あ、あ……。か、壁ごと……」

モリブリン「ブヒャヒャヒャ! 木っ端微塵だ! ざまあないぜ!」
モリブリン「所詮俺たちの敵ではないんだよ!」

姉さん「そんな……! リンク……!」



--


屋敷の外側


リンク「……」

バッ!
バババババババッ……!

バ ッ ! !




リンク「ここだーーーーーーっ!!!!!」




デ ュ イ ン ッ !!!!!



姉さん「えっ?」
モリブリン「な、なにっ!?」

アイアンナック「……!!!」


ドガンッ!


174: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/16(金) 22:37:23.58 ID:c2xs/nE2O

ゴゴゴゴゴゴ……!!!

姉さん「けほっ! ごほっ!」

モリブリン「く、くそっ! ホコリを巻き上げるだけの下らん技か……」

モリブリン「だがこの程度でアイアンナックを……」

モリブリン「!!? ア、アイアンナックはどこだ!?」
モリブリン「み、見ろ! 上だ!」
モリブリン「なにっ!? ま、まさか……ヤツめ、最初からアイアンナックを狙って……?!」


上空


アイアンナック「……」

リンク「ハァアアアアアア!!!!!」

アイアンナック「!?」





ザ ン ッ !!!!!





176: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/16(金) 22:42:27.42 ID:c2xs/nE2O


アイアンナック「フォ……!」


マスターソードの一刀の元叩き斬った!


リンク「ハァアアアアアア……!」


ザザザザザザザザン!!!!!


モリブリン「ば、バカな……!? あの重装甲をバラバラに……!」ガタガタ


リンク「波ァーーーーーーーーーーーーーッ!」


ボ ッ !



179: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/16(金) 22:50:56.59 ID:c2xs/nE2O


リンク「ふぅっ!」クルクルッ シャキーン!

ナビィ「お見事! かっこよかったよ!」

リンク「へへ、オラも結構やるだろ?」


--


モリブリン「ば、ば、バケモンだ……! あ、あんなのに敵うわけねぇ!」
モリブリン「に、逃げ……!」


ドリュリュリュリュ!!
ザグッ!


モリブリン「ぽうっ!?」
モリブリン「な、なんだ!?」


ダンペイ「おめぇら逃がさねぇだよ~!」ニタァ


モリブリン「ぎぃやああああ!? ひ、昼間からオバケ!?」

ダンペイ「おめぇ失礼だなあ? 墓は用意してやっからとっとと往生しろよ!」フヨフヨ


ぎゃぁああああああ……


ナビィ「あたしたち、要らなかったかしら?」

リンク「この村のみんなは逞しいからなぁ」


180: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/16(金) 23:29:06.60 ID:c2xs/nE2O


姉さんの家


リンク「がつがつがつがつ……! おばちゃん、おかわりたのんます!」

おばちゃん「はー、相変わらずあんたよく食べるねえ」

リンク「んぐぐ……! 動くと腹へっちまうからな。それにラウル様のとこじゃこんな旨い飯食えなかったし……」

ナビィ「リンク、少しは遠慮しなさいよ? ガノンに抵抗してるから食料も少ないんだからね」

リンク「そっか? んじゃこのへんにしとくか!」

姉さん「リ、リンク……」モジモジ

リンク「ん? 姉ちゃんどうしたんだ?」

姉さん「そ、その……さっきはありがとね……。よかったらこれ食べて? 頑張って作ったの……」

ナビィ「あら! アップルパイね」

リンク「お、サンキュー姉ちゃん! モグモグ……、ん! 料理のウデあがったみたいだな!」

姉さん「そ、そう……? ふふ、よかった」

おばちゃん「この子ったらあんたにごはん食べさせるんだって下手なのに頑張って練習してたのよ」

姉さん「お、お母さん!?」

リンク「いや、ほんとうめぇよこれ! オラ気に入ったぞ!」がつがつがつがつ

姉さん「あ……、リンク……ありがとね/// ふふっ♪ もっと食べてね♪」


181: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/16(金) 23:38:06.85 ID:c2xs/nE2O


姉さん「それにしてもあんた七年もどこ行ってたのよ?」

リンク「ずーっと寝ててその後は一年間神殿で修業してたんだ」

姉さん「え? 寝てたって……七年も?」

ナビィ「正確には六年だけどね」

リンク「起きた時はえらく驚いたもんな!」

姉さん「や、やっぱり変わってるわね……でも」ジー

リンク「?」

姉さん「……」ドキドキ

姉さん(イケメンってわけじゃないけど……スッゴク逞しい……男らしくなっちゃって……あんなにちっこかったのに……)ドキドキ

姉さん「ねえ、リンク……」ドキドキ

リンク「ん? なんだ?」

ナビィ「……この流れはまさか」





姉さん「おフロ、久しぶりに一緒に入ろ?」





ナビィ「ですよねー」

リンク「姉ちゃんとフロか! 確かに久しぶりだな~!」

187: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 06:29:42.62 ID:4Hl42y/JO


オフロ♪


リンク「ぷはーっ! さっぱりするな!」ザブン

姉さん「……」ドキドキ


--


オババ『あんた、これ持っていきな』

姉さん『? おばあちゃんナニコレ?』

オババ『媚薬だよ。ヒッヒッヒ』

姉さん『びやっ!?』

オババ『捕まえるかどうかは自由にしな。もっともあんないい男はそうそう見つからないと思うがね』

姉さん『う……』


--


姉さん「……よし」

リンク「姉ちゃーん? 一緒に入らないのか?」

姉さん「リンク……」

姉さん「カラダを洗ってくれる? 七年前みたいに……」ドキドキ

リンク「へ? いいけど……じゃ、ばんざーいしてくれ!」

姉さん「ば、ばんざーい」ブルンッ ブルンッ

リンク「ははっ! 揺れてら! おもしれえなあ!」

姉さん「うぅ」

リンク「それ、ごしごし~!」

モニュモニュ

姉さん「あ、はぁっ……!」ビクンビクン

姉さん(前とは違ってスゴく大きくて熱い……幸せ……)

モリブリン『ブヒャヒャヒャ!』

姉さん「!? い、イヤッ!」

バッ

リンク「うわ! ど、どうしたんだよ姉ちゃん?」

姉さん「あ……、あ、ご、ごめんなさい……」ガタガタ

姉さん(怖い……襲われた時の事が頭に浮かんで……)

姉さん(もしリンクが来なかったら、あたしはあのまま……!)ガタガタ


188: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 06:42:15.45 ID:4Hl42y/JO


リンク「姉ちゃん姉ちゃんこっち!」

姉さん「え?」

リンク「そりゃっ!」

バシャッ!

姉さん「わぷっ!?」

リンク「ひひひ、驚いたろ!」

姉さん「この……! やったわね~!」


バシャバシャ!
キャッキャッ


ナビィ「そう、リンクにやましさは欠片もない……。こどものまま大人になっちゃったからね……ハァ、まあ今回はこれでいいかも」


姉さん(そうよ……リンクはあたしにとって弟みたいな存在……ちょっとカッコイイところ見ちゃったからドキッとしただけ)

姉さん(それにあたしも言ったじゃない……リンクはこんな田舎に居ていい子じゃないって)

姉さん「リンク……」

リンク「ん? わっ!?」グイッ


むにっ


姉さん「ありがとね、もう大丈夫だから」ナデナデ

姉さん「リンクの好きな    よ♪ 気持ちいいでしょ?」

リンク「ん、ふわふわしててあったけぇなあ……」

リンク「前に姉ちゃんが言ってたお母さんって、オラ嫌いじゃねえかもな」

姉さん「そう? よかった♪」


189: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 06:50:29.01 ID:4Hl42y/JO


翌朝


姉さん「デスマウンテンの火口に神殿があるってお父さんが言ってたわ」

ナビィ「炎の神殿ってわけね……」

リンク「よし、それじゃその炎の神殿に行くか!」

姉さん「気をつけてね? 最近イヤな雲が出てきてるし、何度か小さい噴火もあったから……」


ちゅっ♪


姉さん「ムリだけはしないで……ね?」

リンク「サンキュー! それじゃ行くぞナビィ!」

ナビィ「うん!」


ズヒューーーーン!


姉さん「……またね、リンク」

オババ「よかったのかい? 逃がした魚は大きいよ?」

姉さん「いーの! それより村を元に戻さなきゃ!」



姉さん「勇者様が安心して帰って来れるようにね……」





190: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 07:15:11.61 ID:4Hl42y/JO


デスマウンテン中腹


リンク「ついでだからゴロンシティにもあいさつしとくか!」

ナビィ「そうだね! 炎の神殿の賢者って言うくらいだからもしかしたらゴロン族が賢者かもね」

リンク「ダルニアのおっちゃん元気にしてるかな!」


ズヒューーーーン!


--


ゴロンシティ



ナビィ「誰もいないね……」

リンク「おっかしいなあ? おーい! 誰かいねぇのかー!?」


しーん


ナビィ「いくらなんでもゴロンが一人もいないなんて変だね」

リンク「何かあったのか……。ん?」

リンク「小さいけどゴロンの気を感じる……」

ナビィ「あ、ホントだ! この大きさだとこどもかしら?」


191: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 07:22:48.08 ID:4Hl42y/JO


ゴロゴロゴロ……!


リンク「お! いたぞ! ちっちぇえゴロンだ!」

ナビィ「ヘーイ! こっちこっち!」

ゴロンキッド「死ねーーーーーーっ!」

ゴロゴロ!

ナビィ「うわっ!?」

リンク「あ、あぶねえなアイツ……」

ゴロンキッド「ガノンドロフの子分なんかに捕まらないコロ!!!」

ゴロンキッド「も一度食らうコロ!!」


ゴロゴロ!


リンク「よっと」

がしっ

ゴロンキッド「ふぎぎぎぎ……! こ、この!」

リンク「おめぇちょっと落ち着けよ。オラガノンドロフの子分なんかじゃねぇぞ」

ゴロンキッド「ふぇ?」


192: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 07:37:10.86 ID:4Hl42y/JO


ゴロンキッド「あ、あなたが父ちゃんの言ってた伝説のドドンゴバスター、リンク!?」

リンク「ドドンゴバスター?」

ナビィ「ねえ、もしかしてあなたのお父さんって」

ゴロンキッド「オラの父ちゃんはダルニアコロ! うわー、感激コロ! サインくださいコロ!」

リンク「へー! ダルニアのムスコかぁ! でも、肝心のダルニアはどこ行ったんだ?」

ゴロンキッド「そ、それは……うぅ、父ちゃんは……みんなを助けるために……」ヒッグ グス


--

ナビィ「邪竜ヴァルバジアのイケニエ?」

ゴロンキッド「大昔にデスマウンテンに住んでたワルいリュウコロ……ガノンドロフが封印を解いて……」

ゴロンキッド「し、従わないゴロン族をみせしめにするって……!」グス

リンク「そのヴァルバジアってのを倒すためにダルニアは炎の神殿に行ったのか」

ゴロンキッド「父ちゃんは大昔にヴァルバジアを封印したゴロンの勇者の血を引いてるコロ。だからこれは自分の役目だって言って……オ、オラだけ残してたった一人で……うわーん!」

リンク「まあ泣くなよおめぇ……。オラがおめぇの父ちゃんの助太刀に行ってやるからよ!」

ゴロンキッド「ほ、ほんと!? お願いだコロ! 父ちゃんとみんなを助けてほしいコロ!」

リンク「ああ! 任せろ!」

ナビィ「邪竜ヴァルバジアか……またとんでもないヤツじゃなきゃいいけど……」



193: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 08:01:38.30 ID:4Hl42y/JO


デスマウンテン火口


リンク「あっちいな~! しかも息苦しいし……」

ナビィ「これを暑いだけで済ませられるのはリンクくらいよね」

リンク「へへ、たぶんサイヤ人ってのはずいぶんと頑丈みたいだからな。こういう環境にはつええんだろうな」

ナビィ「そういえばリンク、前より戦闘力がグンと上がったよね」

リンク「これもサイヤ人の特徴みたいだな……戦えば戦うほど強くなる……。でも、今回も楽にはいきそうにもねぇかもな」

ナビィ「なんで?」

リンク「さっきから潜在的なパワーをピリピリ感じるんだ……。たぶんヴァルバジアって竜の気だ」

ナビィ「え!? ぜ、全然気づかなかった……!」

リンク「あんにゃろうオラを試してやがるな……! わざとパワーを抑えてこっちの様子を伺ってんだ……!」


シーク「そこまで気づくとはな。さすがだよリンク」


リンク「シーク! おめぇもここに!?」

シーク「ぼくはシーカー族……勇者を見守る事がぼくの役目……」

シーク「君は確かに強くなった。だが君に忠告する。勝負が始まったら甘さを捨て、一気に勝負を決めることだ……」

リンク「あ、甘さを捨てるって……」

シーク「それが君の最大の弱点だ……間違いとは言わないが、自覚しなければいつか痛い目に遭うぞ……じゃあな」


ズヒューーーーン!


ナビィ「飛んだ……やっぱり彼も飛行の術を……」

リンク「うーん……」

ナビィ「どうしたの? リンク」

リンク「ああ、なーんかアイツってどっかで会ったような気がすんだよな~! どこだっけかな……?」

ナビィ「そうかしら? 気も魔力もあれだけ強ければ覚えてるはずだけど……」

リンク「うーん……?」


205: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 20:06:58.11 ID:VcvOfUgYO


炎の神殿


ナビィ「むせかえるような熱気……流石炎の神殿ね」

リンク「まずはダルニアを探さねぇとな……それに捕まったゴロン族もたすけねぇと……」

リンク「えーとダルニアは……こっちか。へへ、アイツもウデを上げたみたいだな……!」


--


中央広場


ダルニア「お、おめぇ……リンクか……!?」

リンク「よう! 久しぶりだなおっちゃん!」

ダルニア「うおおー! やっぱりリンクか! 見違えたぜ! 男前になったじゃねえか!」

ダルニア「……けど、再会を喜んでる場合じゃねえ……」

ナビィ「事情は聞いてるわ。ゴロン族が捕らわれてるって」

ダルニア「その通りだ! ガノンドロフのヤロウが邪竜を復活させやがった! 今は俺が必死で食い止めてるが……」

ダルニア「もしアイツが解き放たれたらハイラルは焼け野原だ! なんとかしなきゃならねぇ!」

ダルニア「リンク! 頼みがある、俺は対ヴァルバジアの切り札をとってくる! おめぇは捕まった仲間を助けてくれ!」

リンク「わかった。おめぇもムリすんなよ? ムスコが泣いてたぞ」

ダルニア「ふっ! あれでも俺のガキだ、おめぇと同じガッツがあるって信じてるゴロ!」

ダルニア「それじゃあまたここで落ち合うゴロ!」




206: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 20:22:43.78 ID:VcvOfUgYO


反対側の扉


リンク「さてと……ゴロンの気は……えーと、九つか。バラバラに配置されてんな」

ナビィ「一気に行きましょ!」

リンク「おう!」


--


ゴロン「オ、オラ食べても不味いゴロ! 食わねぇでほしいゴロ!」

ナビィ「あ、この人、リンクを案内してくれたゴロンだ」

リンク「よっ! ひさしぶりだな!」

ゴロン「あ、お、おめぇあんときの……ずいぶん大きくなったゴロ」

ナビィ「安心して、助けに来たよ」

ゴロン「有り難いけどこの鉄格子じゃ……反対から廻って」

リンク「おりゃ!」

バキッ

リンク「よし! これで出れるな!」

ゴロン「……」


207: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 20:36:42.75 ID:VcvOfUgYO



--


ゴロン「も、もしかして逃げていいゴロ? ありがとうゴロ!」

ナビィ「これで全員ね!」

リンク「よし、後はダルニアと合流すれば……」


そうはさせん!


リンク「誰だ!」


フレアダンサー「このフレアダンサー様が貴様を閻魔様の所に送ってやるぜ!」


ナビィ「……? おかしいわね、アイツ気が不安定だよ」

リンク「そういやなんか妙な気だな?」

フレアダンサー「何をごちゃごちゃ言ってやがる! 食らいな!」


ボォオオオオオオ!


リンク「炎か! ならこっちも炎だ!」

リンク「ずあっ!!!!!」カッ


ドーーーーーン!


フレアダンサー「ぬおっ!? 貴様、爆発とはやるな!」



208: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 20:48:26.40 ID:VcvOfUgYO


リンク「へっへ、おめぇもなかなかやるみたいだな!」

フレアダンサー「ふん! その余裕がいつまで持つかな!?」

リンク「よーしだったらビックリさせて……」


リンク「!!?」


ナビィ「リ、リンク……これって……」

リンク「あ、ああ……。中央の気がグンと上がった……や、ヤバいかも……!!」

リンク「ちょっと遊び過ぎたみてぇだな! 一気に決めるぞ!」

フレアダンサー「嘗めるな! 死ねーーーーーーっ!」


ボォオオオオオオ!


リンク「わりぃが手加減抜きだ! 波ッ!」


ドゥンッ!


フレアダンサー「ぬオアあっ!? き、気合いで俺の炎が!?」

リンク「それがおめぇの正体か! 行くぞ!」チャキッ


――――キンッ!


フレアダンサー「な、なんだ……!? 何をした貴様」

リンク「……」

フレアダンサー「……!! お、おまえ、いつの間に剣を抜いて……!」

リンク「じゃあな」スー……キンッ!

フレアダンサー「ばっ!?」ずるり

フレアダンサー「」ドッカーーーン!

ナビィ「は、速すぎる……!!」


209: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 20:55:08.85 ID:VcvOfUgYO


リンク「急ぐぞナビィ! 速くしねぇとデスマウンテンが噴火しちまう!」

ナビィ「わ、わかった!」


ズヒューーーーン!


--


中央広場


ドクン……ドクン……


リンク「す、すげぇ気だ……! 生き物でこれだけでかい気を放てるなんてな……!」

ナビィ「う、ウソ……あ、あのファントムガノンってヤツ以上のパワーを感じる……!」ガタガタ

リンク「だけどやるしかねぇな……! へ、へへ、こんな時だってのにまたワクワクしてきやがった……! サ、サイヤ人の悪い癖かもな……!」


リンク「よし、行くか!」

ナビィ「う、うん!」


210: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 21:02:49.54 ID:VcvOfUgYO


ゴゴゴゴゴゴゴ……!


ナビィ「き、気が膨れ上がって充実してるわ!」

リンク「どうやら準備はバッチシみてぇだな……! 出てこい!」


ゴゴゴゴゴゴゴ……!


ズオァッ!


リンク「!!」



ヴァルバジア「ギシャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」


灼熱穴居竜 ヴァルバジア


デレレテーッテン! デレレテーテーテーテーン!

デレレレ デンデンデンデンデンデンデンデン

デンデンデンデンデンデンデンデン

211: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 21:14:59.24 ID:VcvOfUgYO


デーンデーンデデデ デデデデーン!
デーンデーンデデデ デデデデーン!


ナビィ「く、来る!!」

リンク「気をつけろ! コイツとんでもなくつええぞ!」


ヴァルバジア「ギシャァアアア……」キュイイイイイイイイイイン


リンク「く、来るぞーーーーーーっ!」

バッ!

ヴァルバジア「ゴァアアアアアア!!」カッ


ズ ォ ビ ッ !!!!!


ナビィ「!!」

リンク「!!」


ドォオオオオオオオン……!


ナビィ「あ、あ……か、火炎放射なんてやさしいものじゃない……神殿の壁ごとデスマウンテンまで吹き飛ばしちゃうなんて……!」ガタガタ

リンク「こ、コイツは……ちんたら遊んでられねぇな!」


リンク「三倍トライフォース!!!!!」


ズォオオッ!!!!!


ナビィ「リンク! ムチャは……」

リンク「大丈夫だ! 三倍までならなんとかいけるようになった!」

リンク「最高のパワーで吹っ飛ばすぞ!!!!!」

バシュウウウウウウウン!!!!!

212: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 21:41:09.86 ID:VcvOfUgYO
ちなみにトライフォース発動時は緑のオーラを纏っているぞ。緑は勇気の色だからな



リンク「ハァーーーーーッ!!!!!」

ヴァルバジア「……」


バキィイイイン!!!!


ナビィ「やった!」

リンク「……っおあーーっちちち! な、なんてかてぇアタマなんだ!?」

ナビィ「う、うそ、リンクの全力のパンチが効かないなんて……」


ヴァルバジア「シャッ!!!」ビュルンッ!


リンク「やべっ……うぎゃあっ!?」バシッ!


ヒューーーーーーン……ドーン!


しなる尻尾がリンクを弾いた!

ナビィ「キ、キングドドンゴなんかよりずっとパワーが上よ……それにスピードもある……」


213: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 21:48:48.33 ID:VcvOfUgYO
http://m.youtube.com/watch?v=_jAOsa7kzA4



ヴァルバジア「……」


ヴァルバジア「カァアアアア……」キュイイイイイイイイイイン


ナビィ「ま、また来るよ!」

リンク「ぐ、く……!! つ、つええ……!」ガラガラ

リンク「う!?」

ゴゴゴゴゴゴゴ!

ナビィ「で、でかい……!!!」


ヴァルバジア「カッ!!!!!」


ポーーーヒーーー!!!!!


リンク「うわっ……!!!!」


ドォオオオオオオオン……!

214: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 22:02:42.21 ID:VcvOfUgYO


ヴァルバジア「グルル……」

くるり

リンク「ハアッ! ハアッ! よ、四倍で……なんとか逃げ切れた……!!!」



ヴァルバジア「人間にしては速いな」



リンク「いいっ!?」

ナビィ「しゃ、しゃべった……!!?」



--

光の神殿


ラウル「ふーむ……あのヴァルバジアとか言うドラゴン……邪竜と呼ばれる割には邪悪さが少ないな……」

ラウル「し、しかし圧倒的なパワーを持っている事は確かじゃ……! リンク、ムチャをするんじゃないぞ……!」


--


リンク「お、おめぇしゃべれたのか……?」

ヴァルバジア「幾千年も生きていれば人語を話す事など容易いことだ」

ヴァルバジア「ガノン様には感謝せねばならんな……まさか再び空を飛べるとは思わなかったぞ……」


ゴゴゴゴゴゴゴ……!


ナビィ「な、なんで……!? アイツのパワーがまだどんどん上がっていく……!?」

リンク「あ……! あ……!?」


ヴァルバジア「そしてまた……炎のように燃える死闘を演じられようとはな!!!!!」




215: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 22:15:58.40 ID:VcvOfUgYO


ヴァルバジア「知っているか……? ドラゴンとは必要に応じて姿を変える生き物でな……今のこの姿はパワーこそあるがバランスはそれほど良くはない……」

リンク「な、なんだ……? 何を言ってるんだアイツ……?」

ヴァルバジア「ククク……これから見せるのは俺の真の姿……嘗てゴロンの勇者と死闘を繰り広げた全てにおいてパーフェクトな姿だ」

リンク「なにっ!?」


ゴゴゴゴゴゴゴ……!


http://jump.vip2ch.com/http://m.youtube.com/watch?v=Bga4AAzXvyE



ヴァルバジア「光栄に思うがいい! 俺の究極の変身を見られるのは貴様が二人目だ!!!!!」


ヴァルバジア「カァアアアアアア……!!!!!」


ボンッ! メキゴキゴギキキギギギギ……!!!


ナビィ「そ、そんな……!?」ガタガタ


ヴァルバジア「アアアアアアア……!!!!!」


ビシッ!!!!! ゴゴゴゴゴゴゴ……!


リンク(す、すげぇ……! ファントムガノン以上のすげぇ気だ……!)



ヴァルバジア「クックックック……!!!!!」



216: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 22:19:31.61 ID:VcvOfUgYO



ヴァルバジア「さあ!! 始めようか!!!!!」



灼熱凶戦士 ヴァルバジア





217: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/17(土) 22:22:20.07 ID:VcvOfUgYO
次回予告


オッス! オラ リンク!


ヴァルバジアの真の姿はオラたちみてぇな人間の姿だった……!! パワーもスピードも段違いに上がっててオラブッ飛んじまった! か、勝てるかなコイツに……?


次回、超トライフォースZ!


悪夢の超変身! 灼熱凶戦士ヴァルバジア!


見てくれよな!

226: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/19(月) 20:51:55.85 ID:LBvF2hzWO


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


悪夢の超変身! 灼熱凶戦士ヴァルバジア!


『こ、ここは一体……? 神殿のようだが……』

『……何故俺は蘇ったのだ……!? 確かにゴロンの勇者によって頭を叩き割られたはずだったものが……』

『それに……この体の内からみなぎるパワーは……!』


感謝しろ。貴様の封印を解き、以前より遥かに強大なパワーを与えたのだからな……


『な、なんだこの声は……! それにこの圧倒的な気は……!?』


邪竜、貴様の力を見込んで封印を解いてやったのだ。それに見合った働きはしてもらうぞ……


『ふ、ふざけるな……どこの誰かもわからんヤツの言いなりになど……!?』ゾクッ

(ば、バカな……!? ここにいないと言うのになんだこの殺気は……!?)


……ヴァルバジア……これだけは覚えておけ、貴様の体はこの大魔王ガノンドロフの手の内にある……貴様には生死を選ぶ権利もない。ただこの俺の為に修羅の如く戦え……!


ヴァルバジア『う……、あ……!?』ガタガタ


期待しているぞ、邪竜よ。では、さらばだ……


ヴァルバジア『は……は、く、ククク……!』

ヴァルバジア『勝てんわ……ヤツには絶対勝てない……! い、一瞬でもあの力に抗おうと考えた己のなんと浅はかなことか……!』

ヴァルバジア『いいだろう……! この俺も嘗ては地上最強の魔獣と恐れられた存在……この灼熱の力、ヤツの為に奮おうではないか!』


ヴァルバジア『俺に再び戦闘の場をくれるなら……たとえ相手が神でも魔王でも構わん……!!!』



227: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/19(月) 21:12:15.11 ID:LBvF2hzWO


ゴゴゴゴゴゴゴ……!!!


リンク「じょ、冗談じゃねぇや……! ま、まだこんなすげぇヤツがいたなんてよ……!」

ナビィ「ま、まだ気が入ってないのに……! ただいるだけでデスマウンテンが噴火しそうじゃない……!」

ヴァルバジア「……どうした!? この俺の真の姿に恐ろしくなったか!?」

ヴァルバジア「だとしたら拍子抜けよ……! ファントムガノンを降した勇者の力とは所詮見てくれだけか……?」

リンク「へ、へ……! 言ってくれるじゃねぇか……!」

リンク(や、やるっきゃねぇ……! 四倍……いや五倍まで引き上げて一気に……!)


リンク「がぁあああああ……!!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!


ナビィ「リ、リンク!? ムチャよ!」

リンク「わ、悪いなナビィ。でもここで逃げるわけにも行かねぇってのはわかるだろ……!」

リンク「今までの敵とはどこか違う……! 全力でやらなきゃ……殺される……!!!!!」



リンク「五倍だぁあっ!!!!!」



ズ ァ オ ッ !!!!!


ヴァルバジア「……フフフッ! いいぞ……漸くその気になったか……!」




ヴァルバジア「……それでこそ!! ……伝説の勇者よ!!!」





228: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/19(月) 21:45:47.81 ID:LBvF2hzWO
リンク「ハァアアアアアッ……!!!!!」


ゴォオッ!


ナビィ「リンク!? いきなり……」


リンク「グゥッ! ……波ァーーーーーーーーッ!!!!」


デ ュ イ ン ッ !!!!!


ナビィ「超圧縮された魔功波……! これなら……」

ヴァルバジア「……下らん!!!!!」

ヴァルバジア「カッ!!!!!」バシィッ!

ナビィ「う、うそ……!!?」


ドゴォオオオン……!!


ヴァルバジア「そんな直線的な攻撃が当たると……」

ヴァルバジア「なにっ!!? ヤツの姿が……!」


リンク「ガァアアアアアアアッ!!!」ズォオオッ!!


ヴァルバジア「!!」

リンク「だりゃっ!!!!」バキィイイイン!

ヴァルバジア「ぎっ……!?」

リンク「だだだだだだだだだだだ……!!」

ズドドドドドドド……!

ナビィ「ま、まるで嵐のような連打……!」

リンク「だぁあああああっ!!!」ゴォオッ!

パシッ

リンク「!!!」


ヴァルバジア「……なるほど、その実力……ファントムガノンを倒しただけはあるな……」


ナビィ「そんな……効いてないの……?」ガタガタ

リンク「ぐっ……!!!!!」ぐぐぐ

リンク(な、なんて力だ……! 岩に挟まっちまったみてぇだ……!!! びくともしねぇ……!)ぐぐぐ


ヴァルバジア「……だがその程度で俺を倒そうとは笑止! 身の程を弁えろ!!!」


ズドンッ!


リンク「ゴブッ!?」ブハッ

ヴァルバジア「ぬぅうあああああああ!!!!!」ゴウッ!!!

リンク「ぎゃ、ああっ……!」

バッキィイイイイイイン!
ヒューーーーーーン……ドォオオン……

ナビィ「け、桁違いの強さよ……強すぎる……! で、でもなんで……? リンクだって相当パワーアップしたのに……」

ヴァルバジア「ふん……それは敵に対する気概の問題だ……!」

ナビィ「え……?」

229: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/19(月) 21:59:14.39 ID:LBvF2hzWO


ヴァルバジア「俺はたとえ蟻の反逆でも容赦はせん……! どんな敵でも油断なく全力を以て殲滅する!!! それが竜の戦いというものだ!!!!!」

ヴァルバジア「ファントムガノンは確かに強かった……だが、奴は己の強さを過信し、敵をみくびった! そのため全力を出したにも関わらず敗北した……!!!」

ヴァルバジア「その強さという立場に胡座をかいていた奴の落ち度よ……! 誇りも見栄も捨ててこそ純粋というもの……!!」

ヴァルバジア「己の立場を可愛がっている男に真の勝利などないっ!!!」


ヴァルバジア「だからこそ俺は全力を出すことに躊躇は一切無い!!! このようにな!」キュイイイイイイイイイイン……!!!!!


ナビィ「あ、あ……!!!」


ヴァルバジア「カァーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!」カッ!


ポーーーヒーーー!!!!


ズドォオオオオオオオン!!!!!

230: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/19(月) 22:13:06.06 ID:LBvF2hzWO


ゴゴゴゴゴゴゴ……


ヴァルバジア「……まだ動けたか。そんなにその青妖精が大事か?」


ナビィ「リ、リンク……あ、ありがとう……」

リンク「ハァッ……! ハァッ……! か、間一髪だったな……!」

リンク「うぐぅっ!?」ズキッ

ナビィ「リンク!? あなた……腕が……!」

リンク「だ、大丈夫だ……! まだ少しは動かせる……!」


ヴァルバジア「仲間を庇っての負傷か……愚かな……みすみす勝機を潰すとはな……!」


リンク「ぐ……!」

ヴァルバジア「……甘い! 甘過ぎる! ヘドがでるわぁーーーーーーーーーーーッ!!!」ゴッ!


ポーーーヒーーー!


リンク「……!!!」ギッ

リンク「マスターストラッシュ!!!!!」


バッキィイイイイイイン!!!


ヴァルバジア「何!? 跳ね返しただと!」


リンク「たたっ斬る!!!!!」


バシュゥウウウウウウン!


ヴァルバジア「!!!」


――――ガギンッ!!!!!


233: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/19(月) 22:23:50.91 ID:LBvF2hzWO


リンク「ぐ……く、くそったれが……!」ググ……!

ナビィ「う、受け止めた……リンクの必殺技が……」


ヴァルバジア「まさかこの俺に戦槍を使わせるとはな……」ググ


ギリギリギリ……!


リンク「ぬぐっ!? く、ぐぬぬぬぬいいいいいぃぃぃぃぃ……!!!!!」

リンク(お、押される……! 五倍でも手も足も出ねぇなんて……! なんてバケモンだ……!!!!!)


ヴァルバジア「それが音に聞こえたマスターソードか? なるほど、伝説に見合う力は秘めているな……だが!」クワッ!



ヴァルバジア「俺の前では棒切れと何ら変わらんわぁ!!!!!」ゴォオオオオオオオオオッ!!!!!




ナビィ「き、気が一気に爆発した!?」




リンク「やべぇッ!!!???」



ヴァルバジア「砕け散れ小僧!!!!!」


234: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/19(月) 22:29:28.85 ID:LBvF2hzWO





ヴァルバジア「超 魔 爆 炎 覇 !!!!!」





235: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/19(月) 22:34:31.50 ID:LBvF2hzWO



――――ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!




ナビィ「……!!!!!」



ヴァルバジア「木っ端となってあの世に逝け……!!!」




--


光の神殿



ラウル「む、むぅう……! なんという事じゃ。まさか地上にあれほどの力を持つものがいたとは……!」

ラウル「い、今のリンクでは百パーセント勝てん……あれが竜の戦士の力なのか……!」


237: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/19(月) 22:48:12.94 ID:LBvF2hzWO


ラウル「……い、いや!? まて、まだ気を感じる……! あ、あいつめ、どうやったか知らんが生き延びたぞ!」

ラウル「な、なんとか逃げ切ってくれ……! お前に死なれたら世界は終わりなんじゃからな……!」


--


デスマウンテン



リンク「ぐ、うう……! ――――はっ!?」

シーク「気がついたか?」

リンク「シーク……! す、すまねぇ……おめぇが助けてくれたんだな……」

シーク「話は後だ。……ハートのかけらだ、飲め、傷が癒える」

リンク「サ、サンキュー……ん、ごくん!」


リンク「――――ぃよしっ! 復活!!」シャキーン


シーク「元気になったみたいだな。全く世話が焼ける」

リンク「はーっサッパリしたー! サンキューなシーク! オラもうちょっとで死ぬ所だったぞ!」

シーク「君はハイラル全土の命運を背負っているんだ……。そう簡単に死なれては困る」

リンク「は、はは……キッツいなおめぇ……。でもよ、アイツメチャクチャつええんだもんな~! 流石に今度ばっかりは勝てねぇかもな……」

シーク「……その割には嬉しそうだな?」

リンク「……まぁな。とんでもないヤツだけどその分ワクワクしてきやがった。……それにアイツそれほどワルって訳でもねぇみたいだしな」

シーク「やれやれ、どうしようもないなサイヤ人というのは……。まあいい、君にいいものを持ってきたんだ」

リンク「へ? いいもの?」


238: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/19(月) 23:16:00.79 ID:LBvF2hzWO


炎の神殿


ナビィ「そ、そんな……リンクが……やられちゃった……」

ヴァルバジア「……」

ナビィ「く、くっそ~! あのヤロウ……!!!」ワナワナ

ナビィ「……待っててねリンク、今あたしもそっちに逝くからね……」


ナビィ「うわーーーーーーーっ!!!」ズァオッ!!!


ヴァルバジア「ふん、ヤツならまだ生きているぞ……。どうやらつまらん横槍が入ったらしいな……」


ナビィ「へぁっ!?」キキーーーーーーッ!


ヴァルバジア「まあいい……この程度で死なれては真の姿になった意味がないからな……!」

ナビィ「リ、リンクが生きてる……? ――――ホントだ! 気を感じる! よ、よかった……!」

ヴァルバジア「……」


ヴァルバジア(それに俺の技も完全には決まらなかった……! あの土壇場でヤツは……!)



リンク『ハイラル……!!!!!』ゴォオオオオオ……!!!!!



ヴァルバジア(剣に全魔力を込めたあの一撃……! それが俺の技の威力を落としたのだ……!)


ヴァルバジア「クックック……! 楽しませてくれるわ……!」

246: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/20(火) 00:54:54.31 ID:fnAf0iO0O


――――待たせたな!!!


ナビィ「! リンク……! よかっ、た……?」

ヴァルバジア「……貴様、なんだその赤色は」


リンク「へへっ、似合うだろ?」


『ゴロンの服を手にいれた!』ごーまーだーれー!


ヴァルバジア「まさか貴様、そんな服を着た所で強くなったと思ってるわけではあるまいな?」

リンク「まさか、でも少しはましだと思うぜ……?」

ヴァルバジア「……」

ヴァルバジア(妙だ……。この小僧、先程より潜在パワーがグンと上昇している……。それにあれほど負ったダメージもなくなっているとは……)

リンク「悔しいけどオラのパワーじゃおめぇには敵わねぇ……!」

リンク「でも、オラは負けられねぇんだ! デスマウンテンが爆発しちまったらダルニアもそのムスコも姉ちゃんも皆死んじまう……!」

リンク「だからオラは最後まで諦めねぇ……! 全力で足掻いてやるからな!」

ヴァルバジア「ふん! その心意気は汲んでやるが……、魂で俺を打ち砕く事は出来んぞ!」

ヴァルバジア「俺を降したかったら力を示せ!!!」ゴォオオオオオオオオオッ!

ナビィ「ま、またあの技……!! どうしよう……」

ナビィ「リンクは……!?」


リンク「ハ……! イ……!」ギュィイイイイイイン……!


ナビィ「ハイラル波!? い、今さら効く相手じゃ……!」

ヴァルバジア「文字通り最後の悪足掻きか!? いいだろう! その振り絞った力、真正面から打ち砕いてくれるわ!」ゴォオオオオオオオオオッ!

リンク「ラ……! ル……!!!」ィイイイイイイン……!

ヴァルバジア「去らばだ勇者よ! 超魔……!!」


リンク「…………!!!!!」ギッ!


ビ シ ュ ン !!!!!


ヴァルバジア「!? 消えっ……!」

リンク「グ……! ギ……!」パッ

ヴァルバジア「なぁあっ!?」

ナビィ「み、緑色の風が……」


ナビィ「吹いた」





リンク「波ァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」





カ ッ !!!!!







247: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/20(火) 01:06:03.03 ID:fnAf0iO0O



ブワァアアアアアオオオオオオオオオン……!!!!!


ヴァルバジア「ぐぅううおおおおおおぉぉぉぉぉぉ……!?」


ヒューーーーーーン……………


ナビィ「き、消えた……! 超スピードのごまかしなんかじゃない……! リンクの姿が一瞬で消えてアイツの目の前に……!!」

ナビィ「ま、まさか……!」

リンク「へ、へへへ……! そうだ、フロルの風……。つまり瞬間移動だ!」


ナビィ「瞬間移動……!」


--


シーク『このゴロンの服はゴロン族特製の耐火服……ヴァルバジアの炎を完璧に防ぐ事はできないがあって困る物でもないだろう』

リンク『へー、真っ赤な服か……』

シーク『そして大妖精様から受け取った奥義、フロルの風……瞬間移動の魔法! この魔法は君の切り札になるかも知れない。多用は控える事だ』

リンク『しゅ、瞬間移動……! そいつはすげぇな……!』



--



リンク「ハァッ! ハァッ! ど、どうだ……! 瞬間移動ハイラル波は……!」

リンク「ぶ、ぶっつけホンバンだけど上手くいったみてぇだ……!」

248: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/20(火) 01:13:34.54 ID:fnAf0iO0O


ナビィ「す、スゴいよリンク! いくらアイツでもあんな至近距離じゃ……」

リンク「いや、アイツはあんなんで倒されるタマじゃねぇよ。吹っ飛ばしはしたけど直ぐに戻って来るだろうな……!」

ナビィ「そ、そんな、それじゃどうするのよ……」

リンク「だからアイツが戻ってくるこの僅かな時間に全てを賭ける!」

ナビィ「全てを……?」


リンク「剣と魔法の合体奥義……ヤツを倒すにはこれしかねぇ!!!!!」



249: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/20(火) 01:30:50.08 ID:fnAf0iO0O


デスマウンテン上空


ヴァルバジア「ぐぉおおおおお!」

ブワァアアアアアオオオオオオオオオン!

ヴァルバジア「――――ムゥンッ!」カッ!


ドォオンッ!


ヴァルバジア「……ハーーーッ! ハーーーッ! ふ、ふふ……!! あの小僧め、驚かせてくれるな……!」

ヴァルバジア「だが俺を倒すには今一歩足りん……! 決定打の無い技では俺を越える事は出来ぬ! あの世へ逝く時間がほんの僅か延びただけだ……!」

ヴァルバジア「――――むっ!?」



ゴゴゴゴゴゴゴ!!



ヴァルバジア「気が急激に膨れ上がって……! こ、これはあの小僧が……!?」

ヴァルバジア(それにこの膨れ方は俺の超魔爆炎覇に似ている……! やはりヤツめ、あの時放った技は俺の見よう見まねだったか……!)


リンク『ハイラル……!!!!!』ゴォオオオオオオオオオッ!


ヴァルバジア(瞬時にして相手の技を真似る戦闘センス! 恐るべき存在よ……!!! ……だが)


ヴァルバジア「今なら止める事も容易いが……フッ、フハハハッ!」



ヴァルバジア「――――無粋!!! ならばその数秒、己を高めるのに費やすのみだっ!!!!!」




250: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/20(火) 01:49:00.35 ID:fnAf0iO0O


ゴォオオオオオオオオオッ!!!!!



ナビィ「く、来るよ! さっきよりもさらに強い魔力で……!!」

リンク「……やっぱアイツ悪いヤツじゃねぇみたいだ……」

ナビィ「え……?」

リンク「……おもしれぇ! ますます負けられねぇな!!」



リンク「オラの全パワーをマスターソードに賭けるぞ!」



ゴォオオオオオオオオオッ!!!!!



リンク「ハイラル――――!!!!」



ヴァルバジア「勝負だ勇者リンク!!! 我が全身全霊の――――!!!!」



ヴァルバジア「 超 魔 爆 炎 覇ーーーーーーーーーーーッ !!!!!」










リンク「ストラァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッシュ!!!!!」







251: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/20(火) 02:05:42.39 ID:fnAf0iO0O




――――ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!



ナビィ「きゃぁああああああああああ!!!!」

シーク「ふ、二つの超エネルギーが激突して嵐に似た環境を作り出している……! ち、近づけない……!」


リンク「波ァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ……!!!!!」

ヴァルバジア「ぐ、グウォオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……!!!!!」


ギリギリギリギリギリギリギリギリギリ……!!!!!

ヴァルバジア(な、なんだこの力は……!? 勇者の魔力!? マスターソードの真の力……!? ち、違う……もっと根源的なパワー……!)



リンク「――――ッガァアアアアアアアッ!!!!!」グワッ!



ヴァルバジア(――――金毛の……猿!?)ゾクッ

ヴァルバジア「そ、そうか……! わかったぞ貴様の力の正体が……! く、くくっ! まさか猿とはな……! 思いもよらなんだ……!」


ヴァルバジア(き、貴様ならあの御方を……大魔王ガノンドロフを倒せるかもしれんな……!)


ヴァルバジア「――――グ、グォオオオッ!?」ビシッ!


シーク「戦槍にヒビが……!」

ナビィ「リンクーーーーーーーーーーーッ! 行けぇーーーーーーーーーっ!!!!!」



リンク「だぁりゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」ズォアッ!







252: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/20(火) 02:06:40.34 ID:fnAf0iO0O




   ―――― ザ ン ッ !!!!!




253: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/20(火) 02:10:12.31 ID:fnAf0iO0O


ヴァルバジア「み、見事だ……!!! 勇者の力……しかと見届けたぞ……!!!!」ブシュッ



ヴァルバジア「我が全身全霊ッ!!! 破れたりッ!!!」



ドサッ……!!



リンク「……ありがとな。オラも楽しかったぞ」フラッ



ドサッ……!!!

254: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/20(火) 02:13:48.01 ID:fnAf0iO0O
次回予告


オッス! オラ リンク!


ヴァルバジアとの戦いはしんどかったけど、オラこんなに楽しかったのは初めてだ……!! また戦いてぇなあ……。でも、そんなオラたちに休んでる暇はなかったんだ……!


次回、超トライフォースZ!


さらば誇り高き戦士たち! 悲しみのメガトンハンマー!


見てくれよな!

271: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/24(土) 20:02:10.32 ID:kcmaK4mlO


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


邪竜ヴァルバジアの猛攻に絶体絶命のピンチに陥ったリンクであったが、一発逆転の必殺技によりからくも勝利を掴んだのだった……


さらば誇り高き戦士たち! 悲しみのメガトンハンマー!


ナビィ「か、勝ったの……?」

シーク「いや、双方ともに倒れた……相討ちだ」

シーク「それでも奇跡のようなものだ……運が良いのか、それとも悪運か……」


リンク「う、ぐ……!」


ナビィ「リンク! 気が付いたのね!」

リンク「ナ、ナビィ……。あ、アイツは……?」

ナビィ「だいじょうぶ、リンクの勝ちだよ……」

リンク「そ、そっか……! あ、危なかったな~! 今度ばっかりはもうダメかと思ったぞ……!」

ナビィ「ほんと、毎回とんでもない敵ばっかりだよね」

ナビィ「でも、これでゴロンのみんなも安心でしょ。後はダルニアさんに会って……」


ヴァルバジア「ぐ……」


ナビィ「え!?」


272: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/24(土) 20:14:40.84 ID:kcmaK4mlO


リンク「は、ははは……。マジかよ……」

ナビィ「な、なんで生きてるの……!?」ガタガタ

シーク「まさかな……」


ヴァルバジア「な、なに……? なんだと? 何故俺は生きている!?」


ナビィ「え……? なに言ってるのかしら」

シーク「……! まさか……!」

シーク「早くここから……! ……いや、もう間に合わない……」

ナビィ「え……?」

シーク「ヤツの頭を見ろ……」

リンク「アタマ……? ……な、なんだぁ!?」

ナビィ「ま、魔力が増幅……ち、違う、これは」


ナビィ「暴走してるの……?」


ヴァルバジア「こ、これはっ……!? これはなんだぁあああっ!? お、俺の体はどうなっているのだ!?」

シーク「ガノンドロフめ……こうなる事の保険をかけていたか……」

ヴァルバジア「保険……!? ま、まさか……!」

シーク「自爆の呪い……リンクに万が一でも敗北した場合の策だろうな……」


273: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/24(土) 20:24:50.20 ID:kcmaK4mlO


リンク「や、ヤバいぞありゃ……! あんな膨れ上がった魔力が爆発したら……!」

ナビィ「デ、デスマウンテンが……吹っ飛ぶ……! どうにかならないの!?」

シーク「どうしようもない……あの状態のヤツに触れただけで恐らく爆発する……逃げるにしても間に合わない……」

ナビィ「そんな……」


ヴァルバジア「こっ、これが……! これがヤツのやり方か!? 俺は大魔王に忠誠を誓ったと言うのにその答えがこれか……!?」

ヴァルバジア「俺は全力を賭けてこの戦いに臨んだと言うのに……!!」ワナワナ


ヴァルバジア「ウォオオオーーーーーーーーーーーッ!!!!!」


リンク「オ、オラももうマトモに動けねぇや……。は、はは……こりゃもうほんとにダメかも……」


「何弱音を吐いてやがる!」


リンク「へ?」

ナビィ「こ、この声は……!」



ダルニア「真打ちは遅れて登場する……! 満を持して来たぜ!」





274: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/24(土) 20:29:41.12 ID:kcmaK4mlO


ダルニア「おう、リンク! 俺が認めた男が諦めてんじゃねぇゴロ!」

リンク「ダ、ダルニア……遅かったな……? で、でもよ、ここまで来てどうしようってんだ……?」

ダルニア「まだ望みはあるぜ……! コイツを使えばな!」

ナビィ「それは……!」


ダルニア「この伝説のメガトンハンマーでヴァルバジアを封印する!」



275: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/24(土) 20:57:18.82 ID:kcmaK4mlO


ヴァルバジア「な、懐かしい武器だ……! よもや再び目にするとはな……!」

シーク「確かにそのハンマーならばヴァルバジアを封印できるかもしれない……だが……」

ナビィ「そ、そうよ! 今のヴァルバジアに触れたら……!」

ダルニア「……いや、安心するゴロ、爆発は起こさせねえ」

シーク「なに……?」

ダルニア「神殿の奥に潜って目覚めたんだ……俺の炎の賢者としての力がよ。今の俺ならこのハンマーで爆発を神殿に抑える事が出来る」

リンク「……! ま、待てよ、それじゃおめぇはどうなるんだ……!?」

ダルニア「……」

ナビィ「ダルニアさん……あなた、もしかして……」



ダルニア「なぁリンク……どうやら俺も命を張る時ってのが来たみてぇだぜ……」



リンク「お、おめぇ!?」

ダルニア「よお、シークっての、リンクを頼んだぜ」

シーク「……すまない」

ガシッ

リンク「ちょ、ちょっと待てよシーク! 下ろせって!」

シーク「それは出来ない、今の君は指も動かせない足手まとい……それを自覚しろ。……異論は無いな妖精?」

ナビィ「……」

リンク「ま、待てダルニア! 早まるんじゃねぇ! 死んじまうぞ!?」

ダルニア「俺は賢者だ。勇者の道を照らすのが俺の使命……おめぇは生きろ! 死ぬんじゃねぇ!」

リンク「だ、だけどよ……」

ダルニア「ムスコに伝えといてくれ、父ちゃんは最高にカッコよかったってな……!」

ナビィ「うぅ……! うぅうううううう!!」

リンク「ダ、ダルニア!!」

シーク「暴れるな! 行くぞ!」

リンク「ダルニアーーーーーーーーーーーッ!!!!!」





276: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/24(土) 21:02:32.96 ID:kcmaK4mlO


ゴゴゴゴゴゴ……


ダルニア「……いよいよだな」

ヴァルバジア「……よかったのか? 貴様、本当に死ぬぞ」

ダルニア「へっ! 元はと言えばこれは俺たちゴロンとおめぇの問題だぜ! アイツが死ぬことはねぇよ」

ヴァルバジア「……似ている」

ダルニア「ああ?」

ヴァルバジア「嘗て俺を封じたゴロンの勇者……貴様はヤツに瓜二つだ」

ヴァルバジア「なるほど、貴様にならば……封印されても構わんかもな……」ニヤリ

ダルニア「ゴロンの伝説の勇者と同じか! そいつは光栄だな!」


ダルニア「……んじゃ、そろそろ行くぜ。……おめぇとはもっと早く会って話したかったぜ」

ヴァルバジア「ああ、俺もだ。ゴロンの勇者よ」


ヴァルバジア「最後に貴様らと闘えて良かったぞ……!! 長きに亘る我が生の中でこれほど充実した戦いはなかった……!!!!!」


ダルニア「ウォオオオーーーーーーーーーーーッ!!!!!」グワッ!





――――ガツン!!!




ダルニア(あばよ兄弟……俺はおめぇを本当の兄弟のように思ってたゴロ……)








――――ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……!!!!!





277: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/24(土) 21:07:40.92 ID:kcmaK4mlO


デスマウンテン麓



ナビィ「か、火口が……!」

シーク「噴煙ごと邪気が天に霧散して行く……。ダルニアがやったようだ」

ナビィ「でも……ダルニアさんは……」



リンク「……おっちゃん」



キラキラキラ……



リンク「!?」

ナビィ「あ、あれは!?」


パァアアアアアア!


デーン デーンデーン

デッデッデーン

デッデッデーン

デーーーーーン!

『炎のメダルを入手した!』
『ダルニアは賢者として目覚め、勇者にひとつの力が宿った!』

278: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/24(土) 21:14:32.30 ID:kcmaK4mlO


シーク「彼は……死して尚勇者に力を託した……」

ナビィ「……うっ……! うううっ……!」

リンク「……ゴロンのみんなに伝えねぇとな」

ナビィ「リンク……でも……!」

リンク「隠し通せるもんでもねぇしな……。それに、ムスコにはちゃんと話しておきてぇ」

ナビィ「……わかったよ、リンクがそう言うなら」

シーク「リンク」

リンク「ん」

シーク「今回でわかった筈だ。……次は無いと思え、君は絶対に死んではならない……」

リンク「わかった。よく覚えとく」


279: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/24(土) 21:38:16.02 ID:kcmaK4mlO


その後、リンクたちは事情をゴロン族たちに話した……。邪竜を打倒し、デスマウンテンに平和が戻った事に喜ぶゴロンたちだったが、流石にダルニアの死は辛く、嘆き悲しんだ……


ゴロンキッド「ううっ、ぐす……父ちゃん……」

ナビィ「あ、あの……」

ゴロンキッド「だ、だいじょうぶコロ、オラは父ちゃんのムスココロ……! 泣かないコロ!」

リンク「……そっか、強いなぁおめぇは」

ゴロンキッド「リンクの兄ちゃん、みんなを助けてくれてありがとうコロ」

ゴロンキッド「オラも兄ちゃんや父ちゃんのような強い勇者になるコロ!」

リンク「……おう! おめぇなら絶対なれるさ!」

ナビィ「がんばってね!」



--



デスマウンテン登山道



ナビィ「なんか、すっきりしないね……」

リンク「ああ……」

リンク「……なあシーク、ちょっと頼みがあるんだけどさ」

シーク「……何かな?」

リンク「光の神殿に行きてぇんだけど、瞬間移動で行けるか?」

シーク「ああ、可能だ。ラウルの気を感じれば行けるはずだ……しかし、何のために?」

リンク「ちょっとな……今のままじゃとても勝てねぇ、いい修業場所を知ってるんだ」

シーク「……! そうか……! あの部屋を……だが、あそこは相当厳しいぞ、君でも一週間ももたなかったはずだ」

ナビィ「リンク、あの部屋って確か、あたしじゃ危なすぎて入れなかったあの部屋?」

リンク「ああ! それじゃラウル様の所に行くぞ! シーク、ありがとな!」

シーク「礼には及ばない。君の方こそ体には気を付けることだ」

リンク「へへっ! サンキュー!」


――――ブォオオン!


シーク「……リンクが少し変わった……どうやらやっと自分の立場を理解したようだな……」

シーク「……頼んだぞ、リンク」



280: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/24(土) 21:44:11.95 ID:kcmaK4mlO


光の神殿


――――ブォオオン!


リンク「オッス! ラウル様久しぶりだな!」

ナビィ「お久しぶりです!」

ラウル「う、うむ、よく来たな」

リンク「早速で悪いんだけどさ、この前ちょっとだけ使ってたあの部屋を使いてぇんだけどいいか?」

ラウル「うむ、だいじょうぶだ。いずれあの部屋はまた使うと思ってたからな……。それで、もう入るのか?」

リンク「ああ、頼むぞ!」



281: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/24(土) 21:59:08.89 ID:kcmaK4mlO


反省の間 入り口


リンク「じゃ、ナビィ、おめぇは外で待っててくれ」

ナビィ「う、うん。リンクも気を付けてね」

ラウル「では行くぞ」

リンク「オッス!」


--


反省の間


ラウル「ううっ……」ズシッ!

リンク「……!」ズシッ!

ラウル「こ、ここは罪を犯した罪人を収容し、反省を促す独房……。極限まで圧縮された超魔力で満たされておる……!」

ラウル「この超高温、超重力、超圧力の環境に晒されれば、並の男なら一時間ももたずに音を上げる……! その最大数値は百倍……嘗てここまで耐えられた者はおらん……!」

リンク「……ああ、これでいい。こうじゃなきゃ修業にならねぇ」

ラウル「だ、だがあまり時間はかけられんぞ? ハイラルを救わなければならんからな」

リンク「わかってるさ……。一週間、一週間で修業を完成させる! それでダメなら諦めるさ」

ラウル「一週間か……う、うむ、しかしお前ならできるかもしれないな……!」

リンク「よっし……! それじゃ始めっかな! まずは二十倍からいってみるかな」

ラウル「ちょ、ちょっと待て! まだわしが出てな」


ズシッ!!


ラウル「おほうっ!?」


282: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/24(土) 22:07:15.88 ID:kcmaK4mlO
※ドラゴンボールのふしぎ
 
 悟空はナメック星までのわずか六日間で戦闘力を大幅に上げたぞ! 基本で約九万、通常界王拳で戦闘力十八万! ちゅうことは十倍界王拳で大体百万位か! 

 ベジータにボコボコにされてメディカルマシンに入った後でさらに戦闘力を上げて約三百万、十倍で三千万、これでやっとフリーザのマックスパワーの半分の半分か。いや~フリーザ強すぎだな!


284: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/24(土) 22:33:07.49 ID:kcmaK4mlO


リンク「や、やっぱ二十倍はきっついな……! で、でもこのくらいへっちゃらにならなきゃダメだ……!」グググ!

リンク「と、とにかく一から基本をやり直さねぇと……! よいしょっと!」グググ!


--


ナビィ「リンク、だいじょうぶかなあ……」

ラウル「信じるしかあるまい……もはやこのわしですらあやつがどこまで強くなれるかわからん……」

サリア「だいじょうぶだよ、リンクなら……」

ラウル「うむ……」

ナビィ「……」




ナビィ ラウル「「!!!???」」



サリア「ヤッホー♪」



285: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/24(土) 22:40:20.30 ID:kcmaK4mlO


ナビィ「サリア、いつからここに!?」

サリア「賢者の間から来ちゃった♪ リンクの気を感じたから……」

サリア「一週間かぁ……短いけど、リンクのお世話が出来るなんて素敵ね♪」

ラウル「うーむ、それではダルニアもこちらに来ているかもしれんな、ちょっとわし見てくる」ソソクサ

ナビィ「あ!? ま、待ってよ!」


ガシッ


サリア「ナビィ? カカリコ村でのお話、あたし聞きたいな♪」ニコォ

ナビィ「ナ、ナンノコトデスカ」


サリア「聞きたいな♪」ぎゅっ

ナビィ「ちゅちゅぶれりゅ……!!」




286: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/24(土) 22:48:52.10 ID:kcmaK4mlO


リンク「め、目指すは十倍トライフォースだ……!! テッテーテキに鍛え直すぞ……!!!」


リンク「イッチニ……! イッチニ……!!」ぐいっ! ぐいっ!



ついに勇者としての自覚ができたリンク……
己を鍛え直すため猛特訓を開始した! 果たしてどうなるのか……!?



295: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/25(日) 00:03:02.41 ID:D2c0OeR/O


リンクが修業を開始してから三日がたった……



ダルニア「いや~! まさか幽霊になっちまうなんて思ってなかったゴロ!」どーん

ナビィ「……あたしの涙を返して」

ラウル「正確には霊体じゃがな。まぁ馴れれば結構楽しいもんじゃよ」

サリア「みなさーん♪ お茶が入ったよ♪」

ダルニア「あ、どーも」

ラウル「ほう、いい香りじゃのう」

ナビィ「幽霊がお茶飲んでる……」



ズドォオオン……
ぐらぐら



ダルニア「おっとと……それにしてもリンクのヤツ、すげぇ修業してるんだな」

サリア「もうずーっと修業しっぱなしで……ほとんど不眠不休だよ?」

ラウル「ふむ……どうやらリンク本人がサイヤ人の特性を把握し始めとるようじゃな」

ナビィ「と、言いますと?」

ラウル「サイヤ人最大の特性……死の縁から復活する度に戦闘力を大幅に上げる……。この特性を最大限に発揮するために、己を限界まで追い込んでいるのじゃろうな」

ナビィ「だ、だからたまに見る度にあんなボロボロに……サリアの看護がなかったらとっくに死んでるよ……」

サリア「うん、回復用に妖精の泉でたくさん捕まえておいて良かったわ」

サリア(疲れきったリンクの体を拭くのも悪くないしね……♪)


298: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/25(日) 00:23:53.17 ID:D2c0OeR/O


反省の間


リンク「――――ふうっ! ようやく三十倍にも慣れてきたな! マスターソードもいい感じの重さだし……」

リンク「っていうかこの剣ちょっと頑丈過ぎじゃねぇか? さすが伝説の剣だな~!」

ファイ(私が思うにマスターの戦闘力に合わせて私もパワーアップしている確立が80%……あ、ヒビが入りそうです気合いいれます)

リンク「よーし……! 一気に五十倍まで上げてみるか!!」

ファイ(し、死んじゃう確立が30%……)

リンク「はあっ!!!」ビシッ!

リンク「だだだだだ……!!!!!」ぶおおっ!


普通ならばここまでの酷使に音を上げるはずである。それは例えサイヤ人であっても。
しかしリンクは己の限界を極めるために課す修業に辛さを感じた事はなかった。

それもまたリンクの持つ才能なのだろう……
強くなる事に喜びを感じる才能……それは誠に純粋であり、サイヤ人の特性よりも重要な思考なのかもしれない。


301: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/25(日) 00:52:34.36 ID:D2c0OeR/O


そして四日後……!!


リンク「だぁああっ!」ぶおおっ

リンク「ぎっ!」チャキッ

リンク「ストラッシュA(アロー)!」ブォンッ!


ズワオッ!
ドォオオオオン!


ついに百倍の重力に突入しさらに激しい修業を続けていた!
その修業とは鬼気迫るもので神殿に籠ってから四日、不眠不休のまま限界を攻めていた。自らを傷めつけるかのように……


リンク「ハ……イ……ラ……ル……」


リンク「波!!!」ボッ!!!

リンク「波ぁああーーーーーーーーーーーッ!!!」ズドドドッ!


ゴォオオッ!


リンク「くっ……!」サッ


ズドドドォオオオオオオオオン!


リンク「う、う……ぐ……ぐぐぐ」シュゥゥ

リンク「し、死ぬ……これはまずいかも……」

ずるずる

きゅっぽん

妖精「」シュィイイイイイイン


リンク「……!」カッ!


リンク「よし! 復活!」



303: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/25(日) 01:12:38.01 ID:D2c0OeR/O


ここに来てコツを掴んだのか、五日目の中盤から一気に実力を上げ、更にレベルを高めた!
リンクは気づいていないだろうが、最早とっくにサイヤ人の戦闘レベルを超え、知らず知らずの内に近付いていた。
そう……


超サイヤ人に……!


--


そして六日が経過した……!


リンク「……よし……! 百倍もだいぶラクになったな……そろそろか!」

リンク「一旦レベルを一番下まで落としてと……」


キュウウウウン……


リンク「……」チャキッ

リンク「はっ!!!」ビュオッ!

リンク「ハァアアアッ!!!!!」シュバババババババ!!!!!


リンク「……! すげぇ……剣にまるで重さを感じねぇ。一秒間に何回振ったんだ……!?」


リンク「……うおっしゃー!! 修業が完成したぞ!」

リンク「軽い軽い軽い~~~!」バタバタ

リンク「強い強い強い~~~!」ずどどどど!

リンク「これなら十倍のトライフォースでも耐えられそうだぞ!」


304: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/25(日) 01:22:53.72 ID:D2c0OeR/O


リンク「後一日は思いっきり休む! 普通の重力にも慣れとかねぇとな……!」


オフロ♪


リンク「やるぞ~~~!」ワシャワシャ

サリア「リンク、背中流そっか?」

リンク「お、サンキューサリア! おめぇも一緒に入るか!」

サリア「うん♪ 待っててね、今脱ぐから……」スルスル

サリア(リンクはもうすぐ外界に行っちゃう……その前に思い出作らなきゃ……)

サリア(あたしたち賢者は……リンクとは触れ合えない運命だから……)

305: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/25(日) 01:28:35.68 ID:D2c0OeR/O
次回予告


オッス! オラ リンク!


修業も終わって大幅パワーアップを果たしたオラだけど、カカリコ村に寄ったらタロンのおっちゃんがいたぞ! どうやら牧場を追い出されちまったみたいだ。マロンの事を心配してたからオラが様子を見てやるぞ!


次回、超トライフォースZ!


再会! リンクの嫁はピチピチギャル!


え、結婚って食いもんじゃねぇのか!?

317: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/25(日) 22:00:28.06 ID:osp2WKYUO


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


光の神殿での猛特訓により、比類なきパワーアップを遂げたリンクは再びハイラルの冒険へと出発するのだった……


再会! リンクの嫁はピチピチギャル!


七日目の朝


リンク「んー……」パチッ

リンク「ふわーぁあ……! よく寝た……!」ゴキッゴキッ

リンク「ん?」

サリア「くー……」スヤスヤ

リンク「サリア、いつの間に潜ってきたんだ? それに……」

リンク「真っ裸じゃねぇか、風邪引くぞ? オーイ! 起きろよ!」ユサユサ

サリア「うん……? あ、おはよ……リンク」ムニャ


318: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/25(日) 22:08:32.66 ID:osp2WKYUO


リンク「ほれ、早く服着ろよ。風邪ひいちまうぞ!」

サリア「あ、うん……。リンク、勝手に入ってゴメンね?」

リンク「ん? 別に気にしてねぇぞ? サリアこそオラのイビキで眠れなかったんじゃないか?」

サリア「ウフフ♪ 安心して♪ リンクのおっきなカラダ、とても気持ちいいからすぐに寝ちゃった」

リンク「そういや昔もよく一緒に寝たもんなぁ」

サリア「あ、そうだ! リンクに見せたい物があるの! 後で来てね♪」

リンク「おう、わかった! 飯食ったら行くよ」

319: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/25(日) 22:18:04.42 ID:osp2WKYUO


サリア「はい、これ! 新しい服だよ♪」

リンク「おー! いつもの服だけどパリッとしてんな! サンキュー!」

ナビィ「サリア、毎晩一生懸命縫ってたものね。大切に着なさいよ? すぐに破いちゃうんだから」

リンク「ああ、大切に着るぞ。……お! 左胸に……」

サリア「コキリのマークよ、オシャレでしょ♪」

リンク「いいな、これ! 気に入ったぞ!」




ラウル(一番のオシャレポイントは背中の光の神殿マークじゃがな)フフフ

ダルニア(グローブにはさりげなくゴロンマークを入れといたぜ)フフフ



320: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/25(日) 22:30:57.75 ID:osp2WKYUO


ラウル「では、もう行くのだな?」

リンク「ああ、オラの出来る限界まで修業したつもりだ……。後は実戦で仕上げて行くさ」

ラウル「ふむ、最初に会った頃に比べて大きく成長したな! 頼もしい限りじゃ」

ダルニア「俺たち賢者は全員揃うまでおめぇに力を貸すことができねぇ……! すまねぇが頼んだぜ! 応援してるからよ!」

サリア「リンク、無理だけはしないでね? あたしは、リンクさえ無事ならそれでいいから……」

ナビィ「みんな、ありがとね。じゃ、行こっか!」

リンク「ああ!」


――――ブォオオン!


ラウル「リンクか……サイヤ人とはどれも凶暴な者だと聞いたが……」

ラウル「いや、あやつだけが特別なのかもな。なあ、デクよ……」


321: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/25(日) 22:43:06.87 ID:osp2WKYUO


カカリコ村


姉さん「はぁ……」


――――ブォオオン!


姉さん「きゃっ!? な、何!?」

リンク「お! やっぱりここか! いや~瞬間移動ってのはほんと便利だな!」

姉さん「え、リ、リンク……?」

リンク「オッス! ただいま姉ちゃん!」

姉さん「あ、あんたねぇ! 一週間もどこ行ってたのよっ!」がばっ

リンク「おわっと!?」

姉さん「デスマウンテンから降りてこないから、みんなもう諦めてたのよ……? 変な地震や噴火もあったし……し、心配したんだから……!」グス

リンク「わ、わりーわりー! 心配させちまったのは謝るから泣くなよ……」

姉さん「やだ、許してあげない」

リンク「いっ!?」

姉さん「あんた罰としてこのまま胸を貸しなさい!」だきっ

リンク「へ? そんなのでいいなら別にいいぞ」

姉さん「んんっ……♪ よろしい♪」


ナビィ「はー、お熱いねーお二人とも……」


グォー ゴー……


ナビィ「あら……何かしら? この騒音は」

姉さん「あ、今日はうちに泊まってるんだっけ……もう……タイミングの悪い……」

リンク「?」

322: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/25(日) 23:03:03.05 ID:osp2WKYUO


タロン「むにゃ、マロン……元気にしてるだか……ZZZ」

ナビィ「こ、この人って……!」

リンク「ありゃー! タロンのおっちゃんじゃねぇか! ひゃー! 久しぶりだなー!」

姉さん「あれ、あんたこの人知ってるの?」

リンク「ロンロン牧場って所のおっちゃんだ。マロンってのと馬の世話してるんじゃなかったっけか」

ナビィ「うん、だけどなんでここにいるんだろ?」

姉さん「つい二、三年くらい前は牧場のオーナーだったんだけどね……追い出されちゃったみたい」

ナビィ「え!?」

姉さん「インゴーって使用人が乗っ取ってね、あの牧場もすっかりガノンドロフ直属の公営牧場よ……」

リンク「ええ? インゴーって、あのおっちゃんが? うーん、そんなことするヤツとは思えねぇんだけどな」

ナビィ「それじゃ、マロンはあのまま牧場で……」

姉さん「毎日こき使われてるわ。可哀想に……たまに村に仕事で来るけどすっかり疲れちゃってるわ……」

リンク「姉ちゃんマロンの事も知ってるのか?」

姉さん「え? え、ええ 村に来てる間話してる内に仲良くなってね……。今じゃいい友達よ」

リンク「そっか! オラもマロンとは友達だぞ! 飯一緒に食ったり牛乳飲ませてもらったりしたな!」

姉さん「……へぇ、リンクもマロンと友達なんだ」

姉さん(そう言えばあの子、やたら嬉しそうに気になる人の話してたわね……聞く方は大変だったけど、まさかその人って……)

リンク「あとなんだっけかな? そうだ! 確か一緒に馬のたねt」

ナビィ「太陽拳!!!!!」カッ!

リンク「ぎゃぁああ!? 目がー!」

姉さん「? 馬の……何かしら?」

ナビィ「なんでもありませんよ」


323: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/25(日) 23:17:07.12 ID:osp2WKYUO


ナビィ「ねえ、リンク、ちょっと牧場に寄ってみない? マロン、ひどい目にあってるんじゃほっとけないよ……」

リンク「うーん、そうだな……確かにここ最近修業ばっかりだったし、見に行っても別に問題ねぇかもな……久しぶりに牛乳飲みてぇし」

リンク「よし! マロンに会いに行くか!」

ナビィ「決まりね!」

姉さん「あ……も、もう行っちゃうの?」

リンク「ん? ああ! そうだけどどうかしたか?」

姉さん「……」

姉さん(あの子、言ってたわ……気になる人と将来を誓い合ったって……お嫁にもらってくれるって……。こどもの言うことだから笑って聞き流してたけど……)

姉さん「じゃ、じゃあ、マロンによろしくね! あたしも、応援してるから……」

リンク「わかった、じゃあな姉ちゃん! また会おうな!」

ナビィ「バイバイ!」

姉さん「うん、またね」



ズヒューーーン!







姉さん「……また、ね」

姉さん「……あたしのばか」


325: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/25(日) 23:30:42.36 ID:osp2WKYUO


インゴー牧場


ガノンドロフ直属の公営牧場
ロンロン牧場の頃と比べて軍馬の調教の比率が多くなり、代わりに名物の牛乳は水っぽくなったと不評である。
その牧場の経営を一手に引き受けるのが……


インゴー「このハイラル一のオーナー、インゴー様だ!」どーん

リンク「オッス! おっちゃん久しぶりだな!」

インゴー「ああ? なんだてめぇは! 冷やかしならとっとと帰りやがれ! こっちは忙しいんだ!」シッシッ

リンク「ま、そう固ぇこと言うなよ! ちょっと見学しに来ただけだからさ!」

インゴー「見学だ~? ……ちっ、しょうがねーな。ほら、見学料九十ルピーだ」

リンク「オラカネなんて持ってねぇぞ?」

インゴー「……出てけーーっ!!」


327: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/25(日) 23:41:51.85 ID:osp2WKYUO


インゴー「ったく田舎もんが……このインゴー様をなめやがって」


「インゴーさーん」タタタ


インゴー「!!」


マロン「頼まれてた小屋掃除、終わりましたよー」ドタプーン!


インゴー「……おう、んじゃ次は乳搾り……じゃなくてええと、ああったくもう! コッコにエサでもやってろ!」

マロン「え? でも、エサの時間はまだ……」タユンタユン

インゴー「う、うるせぇ! だったら飯時まで休んでろ!」

マロン「は、はーい……」プルンプルン

タタタ…… バルンバルンッ




インゴー「……はぁ」

インゴー「あー、いけねぇ。あれで十五とか反則だろ……今まで何回ムラっときたか……」

インゴー「でもなー、どーもタロンのオヤジの顔がちらつくんだよな……はぁ、俺も甘いな……」


328: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/25(日) 23:53:58.51 ID:osp2WKYUO


ナビィ「追い出されちゃったね……前は何だかんだで入れてくれたのに」

リンク「ルピー持ってねぇとだめか……でも今持ってんのはこのでっかい金色のピカピカだけだしな」ゴソ

ナビィ「……ねぇ、それどこで拾ったの?」

リンク「ん? サリアがくれたぞ。スタルキッドにお願いしたら快くくれたからあげるってさ。キレイだろ?」

ナビィ「しばきたおしたの間違いじゃないかしら……? サリア……恐ろしい子」ガタガタ


サリア『ウフフ♪』


--


インゴー「なんだおめぇは! またジャマしにきやg」

リンク「おっちゃん、これで足りるか?」

ゴト

インゴー「に、にひゃっ……!!? どーぞどーぞ御大尽様! ごゆっくりしていって下さいませ!」へこへこ

ナビィ「商魂たくましいね……」

インゴー「すぐに使用人にお世話させます! 少々お待ちを……」

331: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/26(月) 00:14:17.32 ID:nkuIVQmvO


インゴー「ほら、さっさと来い! 失礼の無いようにな!」

マロン「は、はい……あの、使用人のマロンです。よろしくお願いします……」

リンク「オッス! よろしくな!」

マロン「え……? そ、その格好……跳ねた黒髪……もしかして」

リンク「へへっ!」

ナビィ「しーっ! 話は馬小屋で、ね?」

マロン「え、ええ!」



--


リンク「マロン、久しぶりだなー! おめぇも随分でっかくなって――――」


がばっ!


リンク「おっと!」

マロン「リンク……! リンクなのね? 会いたかった……!」

リンク「な、なんだ? 泣くなよおめぇ……」

ナビィ「またか……それにしても」

ナビィ「戦闘力……上から93、57、88……あ、圧倒的じゃないか……」


332: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/26(月) 00:34:22.08 ID:nkuIVQmvO


マロン「そっか……リンクは旅を続けてたんだね」

リンク「ああ、お陰で前より随分強くなったぞ」

マロン「ウフ♪ 頼もしいわね♪ ……お父さんもこれくらい逞しかったらなあ」

ナビィ「タロンさんはカカリコ村にいたけど……」

マロン「うん……わかってるけど、なんとなく会いづらくなって……お父さん、まだ怠けてるんでしょ? 追い出されても仕方ないよね……」

マロン「インゴーさんも悪い人じゃないってわかってるけど、馬や牛にひどいことされたくなかったら働けって言うし、あたし、他に行くところもないから……」

ナビィ「苦労したのね……」グス

マロン「……でも、だいじょうぶ! だって、リンクが戻って来てくれたんだもの……! 辛くても、これからはずっと一緒だから……」

リンク「へ? 一緒? なんでだ?」

マロン「え……?」

ナビィ「あ……」


335: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/26(月) 00:50:34.37 ID:nkuIVQmvO


マロン「え、あ、あの、リンク? その……昔の約束、覚えてる……?」

リンク「約束……んん? オラ、マロンとなんか約束したっけかな?」

ナビィ「ば、ばか!」

マロン「あ……そ、そうよね! こどもの時の約束、なん、て、覚えてるわけ、ないよね……」

ナビィ「まずい」

ナビィの灰色の脳細胞に危険信号が鳴る。
マロンはこの七年の間、リンクとの約束だけを心の支えにしてきたに違いない。
だとしたらこれはまずい。心が折れかねない。
そう思ったナビィの行動は迅速だった


ナビィ「リンク、ほら、あれだよあれ」

リンク「ん?」

ナビィ「お嫁さんよ! お嫁にもらうって約束!」

リンク「ヨメ? あー! 確かに言った! マロンからヨメをもらうって約束!」

マロン「!! お、覚えててくれたの……?」

リンク「ああ、わりぃな! ちょっと思い出すのに時間がかかっちまった!」

マロン「……リンクッ!」

がばっ!

リンク「おっとと!」

マロン「ありがとね……約束、覚えててくれて……」

リンク「はは、そんなに喜ぶなんて思ってなかったな。それよりマロン」

マロン「? なに?」

リンク「ヨメってなんだ? 食いもんか?」

マロン「へ?」


この始末である


ナビィ「……ダメだこりゃ」

342: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/26(月) 21:49:05.04 ID:xnISopcSO
続きです


マロン「リンク……? お嫁は食べ物じゃないの、結婚する女の人の事なのよ……」

リンク「ケッコン?」

ナビィ「好きな人同士でね、ずーっと一緒にいることよ! お父さんとお母さんになるの!」

リンク「ええ!? じゃあオラ、マロンとずっと一緒にいなきゃダメなんか!?」

マロン「リンクは……私とじゃ嫌?」

リンク「ん? そうだなぁ、別にイヤって訳じゃねぇぞ。マロンの作る飯はうめぇしな。それにオラも約束しちまったしなぁ」

マロン「……」

リンク「でもなー、オラやることが沢山あるから正直ケッコンってのをやってる場合じゃ」


ぱふっ♪


リンク「むぐっ!?」

ナビィ「!?」

マロン「呆れた……まるでこどもね! リンクったら女の人に興味ないの?」

もにゅもにゅ♪

リンク「ぷはっ! お、おめぇいきなりなんなんだ?」

マロン「知らないの? ぱふぱふよ、ぱふぱふ♪」

ぱふ、ぱふ♪

リンク「むぐぐ……姉ちゃんよりでかい……」

マロン「ほんと、純朴と言うか無神経と言うか……何だか怒るのを通りすぎてきゅんとしちゃった♪」

ナビィ「これはまさか……!」


リンクの純粋さが母性本能をくすぐったのだ!



343: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/26(月) 22:01:02.07 ID:xnISopcSO


マロン「それでいてこんなに逞しいんだもの……。そういう人に守られたいって思っちゃうのよね♪」ぱふぱふ

リンク「そうなのか?」

ナビィ「あ、あたしに聞かないで……」

女心というものはわからないものである。
ナビィはこの時心の底から思った。

マロン「でも、安心して。リンクを縛るような事はしないわ。リンク、やることが沢山あるんでしょ?」ぱふぱふ

リンク「ま、まぁそうだけどよ……いいのか? オラ、随分勝手な事言っておめぇを振り回しちまったみてぇだけど」

マロン「いいのよ、あたし、男の人に振り回されるのなれてるから♪」ぱふぱふ

ナビィ「逞しいわねぇ」





マロン「ね、それよりあたしのぱふぱふは気持ちいい? 結構自信あるのよね」タユンタユン

リンク「ちょ、ちょっと息苦しいぞ……」


344: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/26(月) 22:11:04.12 ID:xnISopcSO


マロン「だからお嫁の話は保留ね! あたしも舞い上がってたみたいだし……それに、今はそれどころじゃないしね」

リンク「そうだな、とりあえず牧場をどうにかしねぇと……」

ナビィ「それならあたしにいい考えがあるわ」

リンク「?」


--


インゴー「乗馬がしたい? ですがお客さん、経験はおありで?」

リンク「オラ全くやったことねぇぞ! まぁだいじょうぶだ!」

インゴー「いやしかしですね、そう簡単にできるもんでもないわけで」

リンク「カネならあるぞ! ホレ」

ちらり

インゴー「誠心誠意教えて差し上げます!」へこへこ


345: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/26(月) 22:20:22.35 ID:xnISopcSO


数時間後


リンク「はいやっ」ぺちぺち

馬「ヒヒン!」

インゴー「……思ったより飲み込みがいいぜ」

リンク「へへっ! なんだラクチンだな! もしかしたらおめぇより上手く乗れてるんじゃないの?」

インゴー「む……」カチン

リンク「なあ! オラと勝負しようぜ! オラに勝てたらもっとルピーやるよ!」

インゴー「……ほほう? その言葉、忘れんでくださいよ?」



ナビィ「釣れた」

マロン「ねぇ、いくら飲み込みが良くてもインゴーさんに勝つのはちょっと無理じゃない?」

ナビィ「いいのよ、負ける逃れず目的だから」

マロン「え?」


346: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/26(月) 22:21:53.02 ID:xnISopcSO
修正

数時間後


リンク「はいやっ」ぺちぺち

馬「ヒヒン!」

インゴー「……思ったより飲み込みがいいぜ」

リンク「へへっ! なんだラクチンだな! もしかしたらおめぇより上手く乗れてるんじゃないの?」

インゴー「む……」カチン

リンク「なあ! オラと勝負しようぜ! オラに勝てたらもっとルピーやるよ!」

インゴー「……ほほう? その言葉、忘れんでくださいよ?」



ナビィ「釣れた」

マロン「ねぇ、いくら飲み込みが良くてもインゴーさんに勝つのはちょっと無理じゃない?」

ナビィ「いいのよ、負けるのが目的だから」

マロン「え?」


347: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/26(月) 22:29:53.69 ID:xnISopcSO


レース後


リンク「ありゃー! 負けちまった! おめぇ速いなー! 驚いたぞ!」

インゴー「ふふん、これがプロの技ってもんでさ」

リンク「じゃ、約束のルピーな」

ゴトッ

インゴー「!! 二百ルピー……!」

リンク「なあなあ! オラ悔しいからもっかい勝負しねぇか? またルピーやっからよ!」

インゴー「へ、へへ、へへへ……そうですか? そ、それじゃもっかいやりますか……」

リンク「おお! そうか! じゃ、これは前金のルピーだ、遠慮すんなよ?」

ゴトッ

インゴー「ほわっ!? ま、また……! ちょ、ちょっと待って下さい! ルピーを置いてきますから……!」

だだだ……!


ナビィ「今よ」

マロン「ええ、さぁ、行きなさい!」


エポナ「ヒヒーン!」



348: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/26(月) 22:36:58.37 ID:xnISopcSO


マロン「ねぇ、妖精ちゃん。あなたなんでエポナがこの牧場で一番速いってわかったの?」

ナビィ「なんとなくね。それに、あの子だけなんだかピカピカ光ってるように見えたから……」

リンク「あ、おめぇエポナか!? いやーおめぇもでっかくなったなぁ!」

エポナ「ブルルッ!」

リンク「ん? オラの事忘れちまったか? まぁ七年も経てば無理もねぇよな」

リンク「ほら、この歌聞いてみな」


♪♪♪~ ♪♪♪~


『エポナの歌を吹いた!』


エポナ「……!」

エポナ「♪」スリスリ

リンク「はは、思い出したみてぇだな」


349: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/26(月) 22:43:06.36 ID:xnISopcSO


インゴー「大変お待たせしました! それでは始めましょうか……?」

リンク「おう! オラもそろそろ本気出そうかなって思ってたところだ!」

インゴー「ふふん、本気ですか。おもしろいことを言いますねお客さん」

リンク「あ、一つだけ言っとくぞ」

インゴー「なんでしょうか?」

リンク「おめぇ本気出さねえと多分負けるぞ」


350: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/26(月) 22:52:53.40 ID:xnISopcSO


レース後


インゴー「ば、バカな……! この俺が負けた……?」

リンク「な! 言っただろ?」


マロン「な、なんで? いくらエポナでもリンクは素人のはず……」

ナビィ「そうよ、リンクは素人。だからエポナの好きなように走らせたのよ」

マロン「え……?」

ナビィ「あの子、ストレス溜まってたのね……あんなに嬉しそうに走るなんてね。それにリンクに会えて更に嬉しかったみたい」

ナビィ「リンクは常に自然体を心がけてるから、自然とエポナにも伝わったのよ。人馬一体ってあんな感じじゃないかしら?」


インゴー「ま、まずい……! 素人に負けたなんてガノンドロフ様に知られたら……!」

インゴー「も、もう一度勝負だ! ルピーはいらねぇ! もし勝てたらその馬くれてやる!」

リンク「へへっ! そうこなくちゃ面白くねぇな!」


351: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/26(月) 23:03:30.34 ID:xnISopcSO


リンク「んじゃ、大体わかってきたし……オラもエポナと一緒に走るか!」

リンク「行くぞエポナ!」

エポナ「ブルルッ!」

リンク「はぁっ!」ピシッ

パカラッ!パカラッ!パカラッ……!

インゴー「!? な、な……!?」

マロン「さ、さっきより速い!? それにエポナを完璧に乗りこなしてる……!」

ナビィ「リンクはバランス感覚が最高に良いからね♪ これくらい朝飯前よ」

ナビィ「ほら、もうぶっちぎり……」

リンク「へへ、良いぞエポナ! もっと飛ばせるか?」

エポナ「ヒヒン!」

リンク「そうか! いい子だなおめぇは!」


パカラッ!パカラッ!パカラッ!





マロン「なんて楽しそうに走るのかしら……」ポーッ

マロン「素敵……」ポーッ

352: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/26(月) 23:30:17.42 ID:xnISopcSO


ぶっちぎりのゴールイン!


リンク「よーしよくやった!」わしわし

エポナ「ヒヒン♪」

インゴー「う、ウソだ……俺が素人に二度も負けるなんざ……」

リンク「じゃ、おっちゃん、コイツ貰ってくぞ」

インゴー「……んん!? よく見りゃそ、そいつはエポナじゃねーか!?」

インゴー「お、おめぇいつの間にその暴れ馬を手なづけやがった!?」

インゴー「ガノンドロフ様に献上しようと思ってたのに……」

リンク「まーそう落ち込むなって! エポナもガノンよりオラの方がいいって言ってるしさ!」

インゴー「……はっはッは!」

リンク「ん? どうしたんだおっちゃん?」

インゴー「約束通りその馬はおめぇにくれてやる! だがこの牧場からは出られないぜーっ!」


ガッシャーン!


ナビィ「……まぁこうなるわよね」

ナビィ「リンク、行ける?」

リンク「おう、任せとけ! 行くぞエポナ!」


パカラッ!


インゴー「ははは! 無理だぜ! そいつは確かに速いが障害走の経験はゼロ――――」


リンク「はぁっ!!!」ピシッ!

エポナ「ヒヒーン!」ばばっ!



インゴー「」






マロン「スゴい……まるで羽根が生えたみたい……」

マロン「また来てね、あたしの勇者様……」ポーッ



353: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/26(月) 23:36:46.90 ID:xnISopcSO
次回予告


オッス! オラ リンク!


新しい仲間にエポナが加わったぞ! 鍛え方によっちゃまだまだ速くなるから楽しみだ!
それより次の賢者を探すためゾーラの里に寄ったんだけど、かちこちに凍りついてビックリしちまった! さ、寒くて力がでねぇ……


次回、超トライフォースZ!


凍結!? 閉ざされたゾーラの里


見てくれよな!

361: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/28(水) 02:07:56.77 ID:EPHkJMRMO


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


インゴーに乗っ取られたロンロン牧場にて大人になったマロンと再会したリンク。
あわや結婚かと思われたが一先ず保留となり、ナビィの策によりエポナを手にいれる事に成功したのだった……


凍結!? 閉ざされたゾーラの里


ハイラル平原

パカポコ……

リンク「さてと! 残りの賢者は後四人か。どこにいるんかな?」

ナビィ「森、炎と来たんだから……普通に行けば次は水かな? だったら次はゾーラの里に?」

リンク「ゾーラか……よし、行ってみっか!」


--


ハイリア湖


リンク「な、なんだこりゃ……!!?」

ナビィ「水が……なくなってる」

リンク「どうなってんだ一体……。ここまでかわっちまうなんてよ……」


362: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/28(水) 02:28:24.16 ID:EPHkJMRMO


ナビィ「それにこの邪気……湖の底から溢れてるよ! これってもしかして……」

リンク「やっぱり神殿があるのかもな。そこにいるガノンの手下が何かワルさしてるに違ぇねぇな」

ナビィ「とにかく何か情報を集めないと……そうだ! 研究所に行こうよ!」

リンク「みずうみのじっちゃんか、確かにじっちゃんなら何か知ってるかもな」


--


みずうみ研究所


博士「ほぉ、お主いつぞやの小僧か? 久しぶりじゃな! おっきくなったのう」

リンク「ああ、じっちゃんも久しぶり! それと早速だけど聞きてぇことがあるんだけどさ……」

博士「ああ、待て、お主の聞きたい事はわかってるぞ。このハイリア湖の現状じゃろう?」

ナビィ「はい、その通りです。湖の底から邪悪なパワーを感じて……」

博士「確かにこの異常はハイリア湖の底にある水の神殿の為とワシは睨んでおる。しかし底に行くためにはゾーラの協力が不可欠……先ずは里に向かいなさい」

リンク「それがさ、水路を使おうと思ったんだけどなんかかちこちに固まって通れねぇんだ」

博士「ふむ……ゾーラを襲った冷気と関係あるのかもしれんな……ならばゾーラ川を沿って行きなさい。本来はそっちが正規のルートじゃからの」

リンク「わかった! ゾーラ川だな!」


--


ナビィ「水の神殿……やっぱり水の賢者はゾーラ族だよね」

リンク「ちゅうことはやっぱキングゾーラか? あのおっちゃんに会うのも久しぶりだな」

ナビィ「それならルトだってその可能性が……」

ナビィ「……あ」

リンク「どうした?」

ナビィ(ル、ルトの事すっかり忘れてた……どうしよう)


363: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/28(水) 02:40:05.15 ID:EPHkJMRMO


リンク「それじゃさっさと行くか……ってあれは」

ボヌール「ん? おお! おまえはいつぞやのミュージック小僧か! 久しぶりだな!」

リンク「カカシじゃねぇか! ははっ、おめぇ変わらねぇな~!」

ナビィ「あれ? もう一人の……ピエールは?」

ボヌール「相棒はハイラル全土さすらいの旅に出掛けてるぜ。魂のミュージックの完成のためにな」

ボヌール「おまえが聞かせてくれた曲もバッチリ覚えてるぜ! 相棒もおまえの曲を聞いたら協力するって言ってたから、気が向いたら吹いてみるのもいいかもな」びよんびよん

リンク「そうか? サンキューな! 覚えとくぞ!」


--


ゾーラ川入り口


ナビィ「な、なにこれ……すごい冷気……」

リンク「さ、寒ぃ……! こ、こんな寒いのはじめてだぞ……」

ナビィ「入り口だけでこれじゃエポナの負担が大きすぎるわ。その辺で待ってもらいましょ」

リンク「そうだな……エポナ、すまねぇがちょっと待っててくれ」

エポナ「ブルルッ」


364: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/28(水) 02:49:12.29 ID:EPHkJMRMO


リンク「やっぱり変だぞ……妙に嫌な気で満たされてる……」

ナビィ「さ、寒い……なんか雪もふってきたし、絶対おかしいよ」

リンク「この滝の奥からだな……じっちゃんが言うには王家の証を吹けっつってたから……」

♪~♪♪~ ♪~♪♪~

『ゼルダの子守唄を吹いた!』

ナビィ「滝の流れが止まったよ!」

リンク「よし、行くか……!」


--


ゾーラの里


ナビィ「こ、これって……!」

リンク「ひでぇなこりゃ、完全に凍っちまってるぞ」

ナビィ「ゾ、ゾーラの人が全くいないよ? どこに行っちゃったのかな」

リンク「とにかくキングゾーラに会うか……。無事ならいいけどな……」


365: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/28(水) 02:57:39.08 ID:EPHkJMRMO


キングゾーラ「」カチンコチン


ナビィ「ウ、ウソ……なにこれ」

リンク「あ、赤い変なので固まっちまってるぞ!?」

ナビィ「こ、これ、氷? なんか邪悪な魔力を放ってるよ」

リンク「よし待ってろよ! すぐに出してやるからな」

ナビィ「ま、待って! 迂闊に壊したら中身ごと砕けちゃうよ」

リンク「じゃあどうすっかな……里がこんなことになってんのにジャブジャブ様は何やってんだ? これじゃ風邪ひいちまうぞ」

ナビィ「そ、そういう問題じゃない気がするけど……確かにジャブジャブ様はどうしたのかな」


366: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/28(水) 03:14:06.26 ID:EPHkJMRMO


ゾーラの泉


ナビィ「い、いない!? ジャブジャブ様がいないよ!」

リンク「やっぱりか……うう、さ、寒い……力がでねぇ……」

ナビィ「れ、冷気はあの洞窟から出てるよ……あそこに行けば何かわかるかも」

リンク「うぅ、寒いのはイヤだけどしょうがねぇな……。行くか」


--


氷の洞窟


リンク「へーっくしょん! うぅさっみぃ……!」

ナビィ「な、何もかも凍ってるわ……! 壁も、床も……!」

リンク「きれいだけど冷てぇなあ」

フリザド「……」

リンク「あれ? こんな像いつの間にあったんだ?」

ナビィ「リンク! それは像じゃないよ!」

リンク「へ?」

フリザド「フォオオオオオオオオオ!」


ビュオオオオオオ!


リンク「」カチンコチン

ナビィ「リンクーーーーっ!?」

リンク「」


リンク「」ゴゴゴゴゴゴ……!


ピシッ!


リンク「ハァーーーーーーーッ!!!」バキンッ!


フリザド「!?」

リンク「ハッ!」ブォンッ

バキィイイン!

フリザド「ヴォアオ!?」

リンク「あ、あぶねぇ……! ちょっと油断しちまった……!」

ナビィ「やっぱり氷系のモンスターね……! 凍らされないように気を付けて!」

リンク「ああ!」

368: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/29(木) 14:17:44.36 ID:9pOv2efuO
再開します


フリザド「ヴォオオ!」ヒュォオオオオ!

リンク「おっと、まっすぐじゃあたらねぇぞ?」ひょい

フリザド「ヴォ!?」

リンク「そりゃっ!」

バキィイイン!

フリザド「ウボァー!」バリーン

リンク「ふぅ! やたら冷たいヤツだったなぁ。手がヒリヒリしちまった」

ナビィ「この魔物、氷でできてるよ。だったら……」

フリザド「ヴォアー!」

ナビィ「ずあっ!!!!!」カッ

ドォオオン!

フリザド「ウボァー!」ジュゥウウウウ

ナビィ「やった! 一発で倒せた!」

リンク「そっか、炎が弱点か……」



369: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/29(木) 14:56:17.47 ID:9pOv2efuO


リンク「それにしてもさみぃなあ……せめて火は欲しいんだけどな」

ナビィ「こんな洞窟じゃ火なんてとてもじゃないけどあるわけ……」


青い炎「」ボォオオオ


リンク「……ナビィ、これって火じゃねぇか?」

ナビィ「そ、そうね。でも、青い炎なんて珍しいね? 熱すぎるんじゃない?」

リンク「へへへ、ここじゃ逆にちょうどいいくらいなんじゃねぇか? ちょっと当たっていこうか」スッ

リンク「……ってひゃああ!? なんだこれ! めちゃくちゃひゃっこいぞ!」

ナビィ「つ、冷たい炎? 変なの……」

ナビィ「……ねぇリンク、空きビンある? ちょっとこの炎持ってこうよ」

リンク「へ? いいけど……何に使うんだ?」

ナビィ「あたしの勘が正しければおそらく……」


--


赤い氷「」ジュゥウウウウ

ナビィ「やっぱり! 赤には青が効くって思ったけどほんとだったみたいね!」

リンク「じゃ、この炎があればキングゾーラを助けられるな!」

リンク「そうと決まればとっととここから出ようぜ。もう寒くて敵わねぇや」

リンク「……む!」

ナビィ「何かくる!」


ホワイトウルフォス「アォオオオオン!」


リンク「なんだ、ウルフォスか」

ナビィ「ビックリさせないでよ、もう!」


ホワイトウルフォス「アオッ!?」


370: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/29(木) 15:08:38.76 ID:9pOv2efuO
 

ナビィ「あたしの勘が告げているわ。コイツ図体は大きくてもただのウルフォスよ」

リンク「だよな、気も大して大きくねぇし。なぁおめぇ見逃してやっからとっとと帰れよ」

白ウルフォス「……」ワナワナ

白ウルフォス「ギャオーッ!」ココラデオアソビハイイカゲンニシロ!

リンク「おっ! やるか!?」

白ウル「シギャーッ」シンロウガフウフウケン!


ガガガガガガガガガガ!


リンク「よっ! ほっ! ははっ、なかなかやるなおめぇ。でもよ……!」


バシッ!


白ヤムチャ「!?」

リンク「足下がお留守だぞ!」

バキィイイン!

白ヤムチャ「キャイン!?」

ナビィ「白くなっても所詮ウルフォスね……」





372: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/29(木) 18:50:43.35 ID:8BeOkafOO


リンク「よし、炎も手に入ったしとっとと帰るか!」

ナビィ「うん」

シーク「ヘビィブーツはいらないのか? まぁ君なら必用ないか……」

ナビィ「あ、シーク! 久しぶり!」

リンク「おめぇもゾーラを助けに来たのか?」

シーク「まぁな……それと君に水の賢者について教えようと思ってね」

ナビィ「水の賢者……やっぱりゾーラ族なの?」

シーク「察しがいいな、確かに水の賢者はゾーラ族……それもゾーラの姫君、ルト……彼女が水の賢者だ」

リンク「へー、ルトが水の賢者か……でも、そのルトは何処にいるんだ?」

シーク「彼女はゾーラの里を呪氷で覆った魔物を倒す為に水の神殿へ向かった……少し遅かったな」

リンク「水の神殿……」

シーク「早く彼女を助けるんだ。君の助けを待っている……ぼくはそろそろ行く、また会おう、リンク」

リンク「ああ! おめぇも気を付けろよ!」


--


ゾーラの里


ジュゥウウウウ……


キングゾーラ「あー、余は生き返ったゾラ……」

ナビィ「よかったー、無事出てこられたね!」

リンク「おし、これで後は神殿に行くだけだな!」

キングゾーラ「うむ……? そなたが余を助けてくれたのか? うむ! くるしゅうない!」

リンク「早速でわりぃんだけどさ、オラ水の神殿に行きてぇんだ。どうやったら行けるんだ?」

キングゾーラ「ふむ、水の神殿か……あそこは湖の底に在るゆえにゾーラ族でしか行けぬ。だがこの服があれば普通の人間でも水中で呼吸することができる……礼としてそなたに授けよう!」


『ゾーラの服を手にいれた!』ごーまーだーれー!


ナビィ「これで水の神殿に行けるね!」

リンク「おし、行くぞ!」


373: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/29(木) 18:55:14.04 ID:8BeOkafOO
次回予告


オッス! オラ リンク!


水の神殿はその名の通り水浸しの神殿だ! ゾーラの服のお陰で苦しくねぇけど変な敵がわんさかいるぞ!
あれ? なんだかオラの影が変だぞ……?


次回、超トライフォースZ!


己を越えろ! 脅威のダークリンク!


見てくれよな!

374: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/29(木) 19:01:03.54 ID:8BeOkafOO
今日はスペシャルなんじゃよ


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


ゾーラの里を訪れたリンクは里全体を覆う氷に驚愕する。
原因を突き止める為にゾーラの泉の奥にある氷の洞窟で、シークからルト姫が水の神殿に行った事を知らされた。
リンクはルトを救う為水の神殿へ向かった……


己を越えろ! 脅威のダークリンク!


ハイリア湖


リンク「この下に水の神殿があるのか……」

ナビィ「結構深いね……その服、ほんとに大丈夫なのかしら?」

リンク「ま、やってみなきゃわからねぇさ。そんじゃ潜るぞ!」


ザブン!



377: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/29(木) 19:22:47.84 ID:8BeOkafOO


水の神殿


リンク「ぷはっ! ふー、コイツはスゲェや、ほんとに苦しくねぇぞ」

ナビィ「わー、神殿の中も水で満たされてるね」

リンク「ルトは何処にいんのかな? えーと、ルト……ルトの気はっと……」スッ


ブォオオオン!


--


ルト「ううむ、この神殿の構造……やっかいじゃの……所々ややこしくてかなわん」

ルト「こんな時にリンクさえ居てくれればのう……全く、今頃何処で何をして――――」


ブォオオオン!


ルト「わっ!?」

リンク「ん? おわっ! あぶねぇ!」


どしん!
もにゅっ♪


リンク「あたた……す、すまねぇないきなり……ってもにゅ?」


もにゅもにゅ♪


ルト「……再会するなり大胆じゃな、そなた。んっ!」

リンク「あれ? その気は……もしかしてルトか!? ひゃー! でっかくなったな~!」


もにゅもにゅっ♪


ナビィ「まずはその両手を離しなさいよ……」

リンク「あ、わりぃな。ケガはなかったか?」

ルト「そなた、相変わらず軽いのう……怪我は無いから心配せんでもよい、それにしても……」ジッ

リンク「?」

ルト(何と精悍な……。惚れ惚れするのう。どこか幼さを残しつつも力強さを感じる……)

ルト「どうやら相当修業を積んだらしいの?」

リンク「まぁな、ガノンを倒すにはこれでも足りねぇかもしれねぇけど、簡単にはやられねぇさ」

ルト「フフッ♪ それは頼もしいのう♪ まぁそれより……」

ルト「今は会瀬を楽しむよりも、まずはこの神殿に棲む魔物を倒さねばならぬ……」

リンク「そうだな……その魔物ってのは何処にいるんだ?」

ルト「それが……わからぬのじゃ」

379: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/29(木) 19:38:17.35 ID:8BeOkafOO


ルト「そなたも妙だとは思わぬか? この神殿内に魔物の邪悪な気は感じるが、神殿全体に居るように感じるし、逆に一ヶ所に留まって居るようにも感じる」

ナビィ「そう言われてみれば……確かにハッキリしない変な気ね……。なんか気味が悪いわ」

リンク「それじゃあ神殿の中を片っ端から探さないといけねぇみてぇだな……ちょっと厄介な敵だな」

ルト「わらわ一人では骨が折れる仕事じゃったが……そなたがおれば心強いの♪ 頼りにしておるぞ?」

ぴと
むにゅ

リンク「なんで腕をまわしてくるんだ?」

ルト「そなた、いけずじゃの……。まぁよい、それよりどうじゃ? わらわのカラダ……大人らしゅうなったであろう?」むにゅむにゅ

リンク「へ? そりゃあおめぇ七年も経てば大人になるんじゃねぇか?」

ルト「そういうことではないのじゃ……が、まあよい。わらわはそなたの性格をよく知っておるからの♪」むにゅん


ナビィ「む、胸の戦闘力なら今までで最高……計測不能よ……!」ガタガタ


383: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/29(木) 20:11:11.51 ID:8BeOkafOO


神殿3F 西口


ルト「この向こうからイヤな魔力が出ておるな」

ナビィ「これ、ボスの気なんじゃないの?」

リンク「うーん? おっかしいな……? つええことはつええんだけどなんか妙な感じだ……ま、行ってみりゃ解るな!」


--


ルト「そう言えばそなた、ゼルダ姫にはもう会ったか?」

リンク「あ、そういやすっかり忘れてたな。あいつ元気かなぁ?」

ルト「そうか……な、ならばわらわが一歩リードしてもよいな……うむ」ボソボソ

リンク「リード? おめぇ何独り言言ってるんだ?」 

ルト「な、なんでもない! そなた相変わらず耳がよいな!?」


ひゅーーーーーん ぼとっ


ルト「うん? なんじゃ?」

ライクライク「」グネグネ

ルト「な、なんじゃこやつは!? ってわぷぁっ!?」


ずるり!
ごくん


リンク「な、なんだこいつ、ルトを飲み込んじまった。気持ちわりぃなあ」

ナビィ「ライクライクよ……動きは遅いから慌てないでやっつけちゃいましょ」

リンク「でも待てよ……慎重にやらねぇとルトまでぶっ飛ばしちまうからな。そーっとやるか」

ルト「は、話はよいから早く助けてたもれ! っあうん!? ど、どこを触っておるのじゃこやつは!? ひゃうっ!?」


じゅるじゅる
ぬるぬる


ルト「ひあああっ!? や、やめ……んんんっ! そこは……っんんっ!」ビクビクッ

リンク「動くなよ~! 今出してやるからな!」

ルト「は、早くぅ……! ああんっ!」ビクンビクン


リンク「ほっ!」


バキィイイン!


ライクライク「ウボァー!」

ぺっ

ルト「あうっ!」びちゃ


385: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/29(木) 20:22:46.22 ID:8BeOkafOO


リンク「大丈夫かー? なんか顔が赤いぞ?」

ルト「あ……あ、だ、大丈夫じゃ……うぅ」

ナビィ「はいはいカラダあらいましょうね」

ルト「す、すまぬな……うぅ、汚されてしまったのじゃ……」


--


大湿地帯?


リンク「ひゃー! だだっ広いな! よく響くぞ!」

ナビィ「し、神殿の中にこんな広い空間があるなんて……」

ルト「……おかしいのじゃ、いくらなんでもここまでの広さは……それにこの霧……」

リンク「まぁとにかく先に進むかねぇか。にしてももやがスゴいな! 先が見えねぇぞ!」

ダークリンク「そうだな!」

ナビィ「……」

ルト「そうじゃな、先へ行くとするかの」




400: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 14:16:24.71 ID:vu49jT+9O


ナビィ「……あれ?」

ダークリンク「どうかしたか?」

ナビィ「……んん!?」

ルト「そなた、その黒い服、いつの間に着替えたのじゃ?」

リンク「オラ別に着替えてねぇぞ」

ルト「……ん!?」


ダークリンク「オッス!」


ナビィ ルト「「誰だおまえ」」

リンク「あれ? オラの影がねぇぞ……? っておめぇ誰だ? オラにそっくりだなぁ」

ダークリンク「オッス! オラ リンクだ!」

リンク「へぇ! おめぇもリンクって名前なのか! オラもだ!」

ダークリンク「わりぃけどおめぇ死んでくれねぇか?」

リンク「へっ!?」


バキィイイン!


ナビィ「リンク!?」

リンク「っとと……。あぶねぇな! なにすんだ!」

ダークリンク「おー! さすがオラだな! よく受け止めた!」

ルト「く、黒いリンク……!?」

401: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 14:28:35.96 ID:vu49jT+9O


リンク「ナビィ、コイツ変だぞ? なんかオラと同じくらいの気を持ってるぞ」

ナビィ「こ、これは……リンクの影から作られた魔物なの? 戦闘力まで同じだなんて……」

ルト「な、なんじゃと!?」

ダークリンク「ははっ、悪く思うなよ! おめぇら全員ここで終わりだ!」


ボウッ!


リンク「や、やべぇ!」ボウッ!


ダークリンク「波ァーーーーーーーッ!!」ボッ

リンク「波ァーーーーーーーッ!!」ボッ


ズドォオオオオオン!!


ナビィ「あ、あぶ……いきなりぶっぱなしてくるなんて……」

ルト「リ、リンクの返し技が遅かったら御陀仏じゃ……!」


ダークリンク「ハァッ!!」バシューーーン!!

リンク「くっ!!」バシューーーン!!

ガガガガガガガガガガ!

リンク「だっ!」

ズドンッ!!

ダークリンク「ぐっ……!! おりゃっ!」

バキンッ!

リンク「ぎっ……!! や、やるなおめぇ!」



ルト「凄い……! ま、全くの互角じゃ……!」

ルト(し、しかしこの七年でとんでもなく強くなったリンクと互角とは……ヤツめ、一体……!?)

ナビィ「……」


402: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 14:42:47.42 ID:vu49jT+9O


バキィイイン!


リンク「ぐっ……! つ、つええなあ。オラってこんなに強かったんだな……!」

ダークリンク「へへへ……あっ! ガノンドロフ!?」

リンク「なに!?」クルリ

ナビィ「ばっ……!?」

ダークリンク「いまだーーーっ!」

バキッ!

リンク「へぶっ!?」

ひゅーーーーーん
どごーん

ダークリンク「はっはっは、おめぇアタマわりぃなぁ!」

ルト「な、なんじゃあいつ……、無邪気に笑いながらえげつない真似を……」

ダークリンク「んん? おっ! なぁおめぇ    でけぇなあ! ちょっとオラに   な事してくれよ!」

ルト「なっ……!? 何を言っておるのじゃ!?」

ダークリンク「まーいーじゃねぇかちょっとくらい……。オラ今ムラムラしてんだ!」ガシッ

もにゅっ♪

ルト「きゃあっ!? む、胸を揉むな!!」

ナビィ「ちょ、あなた! やめなさい!」

ダークリンク「だーめだ! オラ    な事してぇんだ!」


405: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 14:49:52.90 ID:vu49jT+9O


バオッ!!!!!


ダークリンク「!?」

リンク「だっしゃーーーーーーっ!!!!!」


バッキィイイイイイン!!!!!


ダークリンク「ぎゃあっ!?」


ズドォオオオオオン……!


ナビィ「リンク!」

リンク「いちち……ったくあのヤロウ……オラの癖にズルい真似すんなぁ!」

ルト「リンク……! こ、怖かったのじゃ~~~!」

リンク「あー泣くなって……泣き虫はかわんねぇなあおめぇ」

ルト「う、うるさいうるさい! 早くあんな偽者やっつけるのじゃ!」

リンク「んー……確かにこれ以上ちんたらやっててもしょうがないな」

リンク「よし! 修業の成果を試してみるか!」


406: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 15:11:38.58 ID:vu49jT+9O


ガラガラ……

ダークリンク「痛ぇなあ! ちょっとは手加減しろ!」

リンク「あ、あれ? おめぇ全然こたえてねぇのか? タ、タフだな~!」

ダークリンク「もう容赦しねぇぞ! 死ねぇーーーーーーーッ!」ボウッ!

リンク「ちぇっ! ヤなヤツだなおめぇは!」ズォッ!

ズヒューーーーーン!!
ガガガガガガガガガガ!!


ルト「す、凄い……さっきより激しくなっておる……!」

ナビィ「……」

ルト「どうしたのじゃ?」

ナビィ「こ、このままじゃリンクは殺されちゃう……!」

ルト「えっ!?」

ナビィ「見て……僅かずつだけど黒いリンクのほうが押し始めてる……敵はまるでパワーが落ちないけどリンクは動けば動くほどスタミナが減っていくからよ……!」

ルト「そ、そうか! ヤツはリンクの影……! 体力の概念が元々無い……。し、しかしそれでは……」


バキッ!!


ルト「あっ!?」

ナビィ「リンクッ!」


リンク「ぐ……! ち、ちくしょう……!」

リンク「テヤァアアーーーーーーッ!」ブオッ!

パシッ

リンク「!!!」

バキッ!!

リンク「ぐあっ……!!!」

ダークリンク「へっへっへ~! さっきよりスピードが落ちてるぞ?」

リンク「ちっ……!!」




407: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 15:29:31.26 ID:vu49jT+9O


ダークリンク「へへっ! どうした~? オラの癖にだらしねぇな!」

リンク「はぁ……! はぁ……! くそったれ……! あれだけやったのにケロリとしてやがる……!」

ダークリンク「そりゃっ!!」

バキッ!

リンク「ぐっはぁ!?」

ダークリンク「ひひひ! オラオラどうした!?」

リンク「く……!」

リンク(ま、まずいな……もう目一杯パワーを出してるのに勝てねぇなんて……や、やっぱ最初からトライフォース使っときゃよかったかな……!?)


リンク「……しょうがねぇな……できればボスまで温存しときたかったんだけどな……」スッ


ダークリンク「ん? なんだ~? 怖い顔しちゃってよ」

ルト(リンクの目付きが変わった……!? な、なんと凛々しい……)

ナビィ「ま、まさか!?」



リンク「フルパワー!!! 十倍だぁーーーーーーーッ!!!!!」


ズァオオッ!!!!!


ダークリンク「!?」


ブンッ!


ダークリンク「き、きえ」

リンク「ハァアッ!!!」


ズドンッ!


ダークリンク「がっ……!!?」

リンク「……!」ギッ

リンク「うりゃあっ!!!!!」


バギィイインッ!!!!!


ダークリンク「ぶっ……!」

ナビィ「け、蹴り上げであんなに高く……!!!」


408: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 15:42:35.09 ID:vu49jT+9O


ダークリンク「ぐぎぎ……! ちょ、ちょっとはやるじゃねぇか……! でもこれくらいじゃオラには」

ダークリンク「ってあれ? あいつは……」

リンク「後ろだ」

ダークリンク「!?」

リンク「じゃあな!」

ダークリンク「ま、まt」


リンク「波ァーーーーーーーッ!!!!!」ボッ!!!!!


ダークリンク「が……!?」


ジュッ


ナビィ「やった!」

ルト「気が完全に消えた……。あ、圧倒的じゃな……」

ナビィ「隠していた実力に差があったのよ、コピーできたのはパワーだけだったみたいね」

リンク「ふい~! つ、疲れた~! 結構やったなあいつ……性格はワルいけどよ……」

ナビィ「リンク、お疲れ様!」

ルト「ほれ、赤いクスリじゃ。体力が回復するぞ」

リンク「おっ! サンキュ! ……んぐっ、ぷはー! 生き返った!」

ナビィ「それじゃ先に進みましょ!」

リンク「おう!」




--





影はしくじったか
まぁいい
データは充分取れた
この神殿をヤツの墓標にしてやる



リンクの影、ダークリンクを撃破したリンク。
しかし、それを見る謎の視線……
一体誰なのだろうか?



409: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 15:50:00.09 ID:vu49jT+9O
次回予告


オッス! オラ リンク!


いやーオラの影ってめちゃくちゃ強かったんだな!
でも性格はちょっとワルかったな……
神殿のボスを探すオラたちは変な気を感じてそれを辿ってみたんだけど……
な、なんだ!? 水が勝手に動いてるぞ!?


次回、超トライフォースZ!


変幻自在の水魔 水棲核細胞モーファ!


見てくれよな!

411: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 16:11:46.28 ID:vu49jT+9O
まだスペシャルなんじゃよ


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


リンクの影、ダークリンクに苦戦するリンク、しかし一瞬のうちに戦闘力を上げ、ついにダークリンクを倒す。
だが、勝利に沸くリンクたちを見る怪しい目があった……


変幻自在の水魔 水棲核細胞モーファ!


ナビィ「湿地帯がただの部屋に……やっぱり幻だったのね」

ルト「蜃気楼の一種じゃ。しかしこれほどの蜃気楼を生み出すとは……相当の魔力じゃな」

リンク「それだけつええヤツってことだな。しっかしどこにいるのかな……!?」

ナビィ「」ゾワッ

ルト「な、なんじゃ……!? この薄気味悪い感覚は……?」

リンク(こ、この神殿に潜む気に睨まれたみてぇだ……! ま、まるであちこちから見られているような……!)


ゴポ……


リンク「!!」バッ


ゴポポ……


リンク「水……? おかしいな、確かに気を感じて……」

ルト「……!」はっ

ルト「リンク、気をつけろ! その水はただの水ではない!」

リンク「えっ?」

ナビィ「あ、あぶない!」


ジュルッ!


リンク「うわっ!?」


ガシッ!
ジュルルルル!


リンク「ぐ……! み、水が!?」


ミシミシッ!


リンク「ぐああああ……!」

ナビィ「リンクーーーーーーーッ!」

ルト「水の……触手!?」

リンク「ぐ……! ずあっ!!!!!」カッ

ドォオン!

ギュルルルル……!!?



412: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 16:17:55.89 ID:vu49jT+9O


リンク「あ、あぶねぇ……!! 潰されるかと思ったぞ……!!」

ルト「まさか……!? リンクの体を締め上げる程のパワーなのか!?」

ナビィ「み、見て! あちこちから……!」


ジュルッ
ジュルルルル
ジュルル


リンク「な、なんだコイツら……? 全部同じ気を持ってるぞ!?」

ナビィ「こ、この触手ひとつひとつに同じ気が……! そ、そんな……」


ジュルルルルッ!


水棲核細胞 モーファ



テレレーン テレレーン 

413: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 16:24:35.05 ID:vu49jT+9O


モーファ「ギュルルッ!」


ぶわっ


ナビィ「来るよ!」

リンク「くそっ!」ブンッ


バシャッ!


リンク「!? て、手応えが……」

モーファ「ギュオオッ」

ミシミシッ!

リンク「……!? な、なんだ!? 腕が締められて……!」

ルト「水圧じゃ! 触手内の水圧を操ってるのじゃ!」

モーファ「オオオッ」

ブンッ!

リンク「うわーーーーーっ!!!」

ひゅーーーーーん
ドゴオオン……

ナビィ「投げ飛ばした……あのリンクを……」


416: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 16:33:36.95 ID:vu49jT+9O


ガラガラ……


リンク「あ、あいつ、水なのにやるなあ……でも手応えがねぇから戦ってる気がしねぇぞ……」


ゴポゴポゴポ……


リンク「……ん!? いいっ!? 囲まれてる!?」


モーファ「ギュルルルル!」


リンク「ちっ!! ……ハァアッ!!」カッ


ドォオンッ!


モーファ「ギュオオッ!?」

リンク「よし! 気は効くみてぇだな!」


--


ナビィ「気は効くみたいだけど……ぜ、全然数が減らない……」

ルト「どうやらあの水は魔力で操っておるだけのようじゃな……ならば操っておる本体が何処かに居るはずじゃ!」

ナビィ「で、でも、何処に本体が……?」

ルト「わらわに任せろ、水を伝う魔力から本体の場所を探してみる……」スッ

ナビィ「さ、さすがゾーラ族ね……! 水のスペシャリスト!」


417: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 16:41:39.28 ID:vu49jT+9O


ルト「……いた! し、しかしこれは……!?」

ナビィ「ど、どうしたの?」

ルト「もし本当ならこの敵はとんでもなく厄介じゃ!」


--


リンク「ハッ!」バシュッ バシュッ!


触手「」パァンッ
触手「ギュルルルル!」ウゾゾゾゾゾ


リンク「だ、ダメだ! 数どころか気も全然減らねぇ!」

リンク「これじゃキリがねぇな……! ど、どうすっかな?」


ルト「リンクーーーーーーーッ!」


リンク「ん!?」

ルト「その触手はいくら攻撃してもムダじゃ! 本体の場所は……!」



ルト「この神殿の外……ハイリア湖畔じゃ!」



リンク「そ、外!? ほんとかそれ!?」


418: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 16:46:53.29 ID:vu49jT+9O


ルト「こ、この神殿は完全に敵の腹の中じゃ! 周囲全ての水が敵……! 勝ち目はない! 外に逃げるのじゃ!」

リンク「に、逃げるったって……」

ナビィ「もうこの際神殿に気を遣ってもしょうがないよ!」

リンク「そ、そうだな……わりぃけどぶっ壊してでも外に出るしかねぇな!」


ズァオオッ!!


リンク「外壁ごとぶっとばすぞ!!!!!」ギュィイイイイイイイン




リンク「波ァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ」




ブワァアアオオオオオオオオオン!!!!!




ドッガァアアアアアアアアン!!!!!

421: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 16:56:40.31 ID:vu49jT+9O


リンク「今だ! 出るぞ!」

ナビィ「うん!」

ガシッ!

ルト「へ? ちょ、ちょっとま」


ズヒューーーーーン!!!!!


ルト「へぷっ」


--


ハイリア湖畔


水の神殿「」カッ


デデーン!


ナビィ「み、水の神殿が崩壊しちゃった」

リンク「は、はは……ちょっとやり過ぎちまったかな?」

ルト「」きゅう

リンク「お、おっといけねぇ! ルトを降ろしてやんなきゃな!」


--

ナビィ「だいじょうぶ?」

ルト「な、なんとかの……。こら、リンク! もっと優しく運ばんか!」

リンク「わりぃわりぃ! ま、助かったからいいじゃねぇか!」

ルト「全く……。ま、まぁそなたなら特別に許してやるぞ……」

リンク「へへ……。……ん!?」

ナビィ「み、湖に邪悪な気が集まってる……!」

リンク「いよいよ本番か!」



422: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 17:08:10.63 ID:vu49jT+9O


ゴロゴロ……
サァアアアアア……


ナビィ「雨が……」

ナビィ「! な、なに、あいつ……」


ジュル
ジュルルルル
ジュルルルルッ!


ルト「な、なんじゃ? 水が一つにまとまって……」

リンク「人の形に変わった……!?」


モーファ「……」

モーファ「……そのゾーラのクズは計算外だったな。いなければあのまま纏めて潰していたものを」


ナビィ「しゃ、しゃべった……!」

リンク「おめぇがボスか!」


モーファ「俺はモーファ……ガノン様によって作られた水の魔物だ。言っておくが貴様程度では絶対に俺には勝てんぞ」


リンク「なに……!?」

モーファ「貴様の戦闘データは全て吸収し、解析済みだ……この意味がわかるな!?」バッ


ズァオオッ!!


リンク「こ、コイツ……!」

ナビィ「凄い戦闘力……!」


モーファ「クックックック……! 行くぞ猿め!」


423: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 17:16:18.41 ID:lwr3amisO


モーファ「きぃやっ!!!!」カッ


ピッ!!!!!


リンク「!!!? くっ!!」サッ


ズドンッ!


ナビィ「え、あ? な、なに……? 何が起きたの?」

ルト「や、ヤツの指から何かが光って……ま、まったく見えん……」

リンク「……水だ」

ルト「え? み、水だと?」

リンク「超圧縮した水を指から飛ばしたんだ……。さ、殺人水鉄砲ってとこだな……」

モーファ「くく……よくぞ見抜いた。だがこれはどうかな!?」バッ


ピピピピッ!!


リンク「ぐっ……!?」


ガガガガッ!


モーファ「ほう! 手で弾くとはな……!」

リンク(て、手が痺れる……なんちゅう威力なんだ……!)


424: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 17:32:30.98 ID:lwr3amisO


モーファ「ククク……どれ、では肉弾戦はどうかな?」スッ……


ギュオッ!!!


リンク「!!」


ガシッ


リンク「ぐ、ぐぐ……!」

モーファ「ふん、俺は今までの奴等とは違うぞ?」

リンク「ハァッ!!」ブンッ!


グニャリ


リンク「なっ!?」

モーファ「……ふん」ニヤ


--


ナビィ「ダメ! 衝撃が吸収されちゃってる!」

ルト「何ともやりづらい相手じゃな……!」


--


リンク(くそっ……! やりづれぇ……! だったらこれはどうだ!)

リンク「ハァアアッ!!!!!」ボッ!

モーファ「ふん!! 来い!」


ズガガガガガガガガッ!


リンク「だりゃりゃりゃりゃりゃりゃ……!!!!!」

モーファ「きぃいいいえあああああっ……!!!!!」


ガガガガガガガガッ……!


ルト「な、何故あれほどまでに互角なのじゃ!?」

ナビィ「あいつ、戦闘データがどうのこうの言ってた……」

ルト「ま、まさか、今までのリンクの戦いは……!!」

ナビィ「全部見られていた……! リンク!」


426: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 17:41:34.35 ID:lwr3amisO


ガシッ!


リンク「ぐ……こ、この……!」

モーファ「どうした? その程度では俺は倒せんぞ」


ズドムッ!!!


リンク「ごあっ……!?」

モーファ「きぃやっ!!」


バシンッ!
ひゅーーーーーん……ドォオン


モーファ「……」スッ

ギュルルルル………!

ナビィ「あ、あんな大きい水球を一瞬で……!」

ルト「リンク! 逃げるのじゃ!」

リンク「う……!?」ハッ


モーファ「きぃいいやあっ!!!!!」ブンッ!


ズドォオオオオオオオオン!!!!!


427: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 17:42:12.24 ID:lwr3amisO
ちょっと休憩
水の神殿憎いから壊しちゃった

429: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 20:36:48.61 ID:lwr3amisO


ゴゴゴゴゴゴ……


モーファ「俺にも動きを読む事ができなかった……貴様! 何をした!?」

リンク「へへっ! 瞬間移動ってヤツだ!」

モーファ「何!? 貴様もできるのか」

リンク「オラも?」


モーファ「」シュン!!


バキィイイイン!


リンク「ぐああああっ!?」

ナビィ「あいつ、瞬間移動もできるの!?」

ルト「も、もう何でもありじゃな……」

430: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 20:48:31.53 ID:lwr3amisO


リンク「ぐっ……!! おめぇもか!」

バキンッ!

リンク「ぐあっ! ……くっ!!!」ピシュン!!

シュン!
ピシュン!!

ドォン!!!
ガガガガガガガ!!!


ルト「は、速すぎて目で追えぬ……」

ナビィ「目じゃなくて気で感じて! 上よ!」

ルト「!」



ガキィイイイン!!


リンク「ぐ、ぬぬ……!」ギリギリギリ

モーファ「チィッ……!」ギリギリギリ


ジュルルルルッ!


ナビィ「ま、また形が崩れた!?」


ジュルッ!!
ガシッ!


リンク「ぐ……!! こ、このヤロ……!!!」

モーファ「きぃいいやあっ!!」

ブォンッ!!

リンク「うわっ……!」

ひゅーーーーーん……

モーファ「シャァアアッ!!!!!」ギュオオオッ!!!!!


ゴオオッ!!


ルト「リンク!!」


ズドォオオオオオオオオン……!!!!!


モーファ「……ぬぅっ!」ギリリ

ナビィ「あ!?」

ルト「あれは……!!」


リンク「……」カッ!!!!!


ゴゴゴゴゴゴ……!!



432: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 21:17:14.07 ID:lwr3amisO
 
モーファ「その力……! やっと本気を出したか。そうでなくてはつまらん!」

リンク「早いとこ決めるぞ、これは結構しんどいからな」

モーファ「くく……! 面白い!」


ゴォオオオオッ……!

 
リンク「……ッ!!」
モーファ「ッッッッ!!」


ズガガガガガガガガガガガガ……!!!!

ナビィ「だ、大地が揺れるっ!」

ガガガガガガガガ……バキンッ!

リンク「ぐっ……!」

ズヒューーーーーン!!

モーファ「ばっ!!」カッ

ポーヒー!!
ドゴオオン……!!

リンク「――――ッッウォオオッ!!!!!」ゴォオオオオッ!!

ズォアアアッ!!!!!

リンク「ギッ……!!!」チャキッ

リンク「ストラッシュB(ブレイク)!!!!!」

モーファ「――――!!!」

バキィイイイイン!!!!

433: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 21:24:52.17 ID:lwr3amisO
リンク先ミスった……


モーファ「その力……! やっと本気を出したか。そうでなくてはつまらん!」

リンク「早いとこ決めるぞ、これは結構しんどいからな」

モーファ「くく……! 面白い!」


ゴォオオオオッ……!


https://youtu.be/3dFJz7kmNK8



リンク「……ッ!!」
モーファ「ッッッッ!!」


ズガガガガガガガガガガガガ……!!!!

ナビィ「だ、大地が揺れるっ!」

ガガガガガガガガ……バキンッ!

リンク「ぐっ……!」

ズヒューーーーーン!!

モーファ「ばっ!!」カッ

ポーヒー!!
ドゴオオン……!!

リンク「――――ッッウォオオッ!!!!!」ゴォオオオオッ!!

ズォアアアッ!!!!!

リンク「ギッ……!!!」チャキッ

リンク「ストラッシュB(ブレイク)!!!!!」

モーファ「――――!!!」

バキィイイイイン!!!!


434: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 21:38:12.46 ID:lwr3amisO


ルト「や、やったぞ!」

ナビィ「砕いた!」

リンク「……ッ」ザッ


モーファ「」

リンク「……ん!?」


ジュルッジュルルルルッ!


リンク「!!」

ナビィ「そ、そんな……」

ルト「再生している……!? 今までは霧散してたのに……」


https://youtu.be/7nQXEdVzQWw



ジュルルルルッ……


モーファ「……俺の弱点はモーファのコアによって直ぐに補強され修復される」

モーファ「お前が死に物狂いで俺を倒したところで、俺は何度でも甦るのだ。更に強くなってな」

ナビィ「そ、そんな……! 反則じゃない……!」ガタガタ

モーファ「つまりお前は、永遠に俺を倒せない……ふっ!」ニヤ

リンク「……粉微塵になってもか」

モーファ「出来るものならやってみろ」


――――ブォオオオン!


――――ドゴンッ!!


リンク「ッッッッグァッ!?」

バギンッ!!


435: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 21:50:09.56 ID:lwr3amisO


ズザァアアアッ


リンク「ぐ……!」ギュィイイイイイイイン……

モーファ「……」スッ

リンク「波ァーーーーーーーッ!!!!!」

ブワァアアオオオオオオオオオン!!

シュゥウウウウ……

モーファ「ふん……」

ナビィ「む、無傷……!!」


モーファ「」ピピピピピピピピッ!!!!!


リンク「くっそ……!!」ガガガガガガガ……!

リンク「うぉりゃーーーーーーーッ!!」グオッ!

ドゴォオオオオン!

モーファ「……」

リンク「なにっ……!? ぐあ!?」

ガシッ!

ルト「し、しまった! 首を掴まれた!」

モーファ「どうした? さっきの勢いは何処へ行った?」

ぐぐっ!

リンク「ぐああああっ!!」

モーファ「終わりだな、猿め!」

ぐぐぐ……!

436: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 22:00:07.65 ID:lwr3amisO


モーファ「ふん……。グォッ!?」

バキィイイイイン!!

シーク「チッ……水の癖に堅いな……!」

モーファ「貴様は……!」

ルト「あ、あれは……シーク!?」

ナビィ「助けに来てくれたのね!」

リンク「す、すまねぇ……! シーク……!」

シーク「まさか現時点での君に対抗出来る敵がいるとはな……正直信じられない気分だ」

リンク「あ、ああ……! オラもだ……! しかもコイツどんどん強くなりやがる……! き、きりがねぇ……!」

モーファ「ふん! 猿が一匹増えたところで何も変わらん。纏めてあの世へ送ってやる」

シーク「……どうかな? ぼくはそう簡単にはやられないよ」スッ

シーク「ハッ!!!!!」


ズァオオッ!!


リンク「おおっ!?」

モーファ「何……!! 青いオーラ……貴様一体!!?」

シーク「さてね、ぼくはただの吟遊詩人さ……」

437: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 22:07:35.84 ID:lwr3amisO


シーク「リンク、これを」

リンク「あ……? こ、これは……」


『光の矢を手に入れた!』ごーまーだーれー!


シーク「それはこの星の人間……精霊……全ての命からパワーを分けてもらい、撃ち出す禁断の魔法の矢……その威力は星さえも砕くと言われる」

リンク「す、すげぇなそりゃ……!!」

シーク「だが、チャージに時間がかかる……! ぼくが時間を稼ぐ、君は光の矢を完成させ、ヤツを倒せ!」

リンク「わ、わかった……!」

シーク「頼むぞ……そう長くは持ちそうにない」


モーファ「クックッ……! 作戦は終わったか? ならば続きを始めようか」

シーク「チッ……!」


438: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 22:26:20.59 ID:lwr3amisO


リンク「行くぞ……! こ、この星に息づく全ての命よ……! オラに少しだけ元気を分けてくれ……!」ぐぐ……!


キュィイイイイイン


リンク(す、すげぇ……!! ちょっとずつだけどものすげぇパワーを感じる……!!!)

リンク「こ、これなら行けるかもしれねぇな!」


--


ナビィ「リ、リンクの手に凄まじいパワーが集中してるわ……!!!」

ルト「あ、あれを撃ったらわらわたちも危ないのではないか……!?」

ナビィ「すぐ避難しましょ!」


--


バキィイイイイン!!


シーク「くっ……!」

モーファ「ふん……少しはやるようだが……さっきのヤツとは比べ物にならんな」

モーファ「もういい、消えろ猿が!」キュィイイイイイン

シーク「……!」


シーク「太陽拳!!!!!」


カッ!!!!!


モーファ「何!? ぐぁああああ!?」

シーク「今だ……!! ハイラル……!!!」ズァッ!

モーファ「ぐ……! め、目が……!」

シーク「フラッーーーーーーーッシュ!!!!!」


ズォオオオオオオアアアアアアアッ!!!!!


モーファ「ぐぉおおおおお……!!!!!」

シーク「これでっ……!! 時間稼ぎは充分だ……!」ハァハァ



439: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 22:31:50.77 ID:lwr3amisO


モーファ「ぐ……! 猿め……! こんなこけおどしで俺が……」

モーファ「ぬおっ!?」



ゴゴゴゴゴゴ……!!!!!


モーファ「な、なんだ……!? あのエネルギーは……?」


リンク「で、出来たっ……!!!!!」

モーファ「ま、まずいっ!?」

リンク「くたばっちまえーーーーーーーッ!!!!!」グオッ!



リンク「光の矢ァーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!」



バシュウウウウウウウン!!!!!




440: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 22:38:53.58 ID:lwr3amisO


ゴゴゴゴゴゴ……!


モーファ「あっ……!!!?」


ズドォオオオオオオオオン!!!!!


モーファ「グオアアアアアアアアアアアアア!!!!」


バギンッ!


ルト「く、砕けた……!」

ナビィ「で、でもまた再生が……!」


ジュルッジュルルルルッ!


リンク「……ッ!」キッ
シーク「……!」


「「波ァーーーーーーーッ!!!!!」」カッ


モーファ「ぐぉおおっ!?」

シーク「消えてなくなれーーーーーーーっ!!!!!」


ズドドドドドドドドド……!!!!!


モーファ「グァアアアアアアアアア!!!!!」


バシュンッ!!



441: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 22:44:33.69 ID:lwr3amisO


ナビィ「や、やったよ! 気が完全に消滅した!」

ルト「う、うむ!」


リンク「ハァッ……! ハァッ……!」ドサッ

シーク「くっ……!!」ドサッ

リンク「パ、パワーを……ほとんど使いきっちまった……」

シーク「ぼくもだ……だ、だがこれで……」



――――バシャッ……



リンク「ハァ……ハァ……ハァ……ん、あ?」




443: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 22:59:10.70 ID:lwr3amisO
https://youtu.be/la-eygZjuBY




モーファ「」ド ン ッ !!!!!



リンク「あ、ああ……!?」


モーファ
モーファ2

ザッ ザッ

モーファ×10

ザッ ザッ ザッ

モーファ×300


シーク「……!!!」


モーファ×500

ザッ ザッ ザッ ザッ!



ルト「や、やっと倒したと思ったのに……」

ナビィ「な、なんなの……一体どうなってるの……!?」ガタガタ



モーファ『お前たちが倒したモーファも、全てコアが操ったハイリア湖畔の水に過ぎない。これだけの数のモーファを相手に勝てるかな……? クッハッハッハッハ……!』


リンク「は、ははっ……やっぱやるしかねぇかな」

シーク「く……! 目眩がしてきた……!」


ドドドドドドドドドド……!


リンク「来るぞ……!」

ナビィ「リンク……」

リンク「ナ、ナビィ、おめぇ……」

ナビィ「どうせ死ぬなら……ずっと一緒だよ」

リンク「す、すまねぇな……おめぇまで巻き込んじまって……」

シーク「……君まで一緒になることはないだろう」

ルト「わらわはリンクのフィアンセじゃぞ? 一人置いて逃げるわけにはいかぬ!」

シーク「……バカだな、君も」



リンク「ウォオオオオオオオーーーーーーーーーーッ!!!!!」

ナビィ「クソッタレーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」




デヤァアアアアアアアアアア……………!!!!!!!





――――ドガァアアアアアアアアアアアン!!!!!

444: ◆S0pw.EDnyA 2016/09/30(金) 22:59:38.50 ID:lwr3amisO
後半へ続く