リンク「オラはハイラル育ちのサイヤ人だ!」 DB×ゼルダの伝説 前編

471: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 11:17:32.23 ID:EZcRUf4IO
す、すまねぇ……超トライフォースZはちびっこの天敵、ナイターのせいで一週お休みだったんだ……


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!



―――――



ククク……ようこそ、コアルームへ


リンク「ぐ……! モ、モーファ……どこだ……!」

シーク「う……」


お前たちの目の前にいるのが俺だ

ゴポポ……

モーファコア「くっくっく……!」


472: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 11:31:30.36 ID:EZcRUf4IO


モーファ「他のゴミ2匹はそこの包帯がワープで逃がしたが……まぁいい、あの状況でよくやったと褒めてやる」

シーク「く……バケモノめ……」

リンク「オレ達をどうするつもりだ……!」


モーファ「その緑と青……桁外れの生命エネルギーを全てもらう!」


シーク「なに……!? ッグァアアアアアアアアアア……!?」

バババババババババ……!!!

リンク「うわぁああああああああああ……!!!!」


モーファ「これからはスーパーモーファを幾らでも作れるのだ! はっはっはっはっは!」


リンク「があああああああああ……!!!!」

シーク「あああああああああ……!!」


--


ナビィ「どうしよう……このままじゃ二人とも死んじゃうよ……!!」

ルト「……」

ナビィ「どうしたの? ルト」

ルト「に、似ておる……あの時と……」

ナビィ「え?」

ルト「七年前、バリネードと戦った時も、リンクはあのようにエネルギーを……」

ナビィ「そういえば……!」

ルト「リ、リンク……! 頼む、死なんでくれ……!」




473: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 11:45:03.78 ID:EZcRUf4IO


リンク「」

シーク「」


モーファ「吸いきったか……これ以上吸収するとこちらが危なかった……この猿二匹のエネルギーがこれ程とはな……」


リンク「」

シーク「」



――――




遠い遠い昔……
あらゆる生命はもちろん、大地や海さえも形成されていなかった頃、
混沌の地ハイラルに黄金の三大神が降臨した。
すなわち、力の女神ディン、知恵の女神ネール、勇気の女神フロルなり。


遠い遠い昔……
あらゆる生命はもちろん、大地や海さえも形成されていなかった頃、
混沌の地ハイラルに黄金の三大神が降臨した。
すなわち、力の女神ディン、知恵の女神ネール、勇気の女神フロルなり。

ディン……、そのたくましき炎の腕をもって地を耕し、赤き大地を創る。

ネール……、その英知を大地に注ぎて、世界に法を与える。

フロル……、その豊かなる心により、法を守りし全てのいのちを創造せり。
三大神はその使命を終え、天へと帰っていった。その去りし後に、黄金の聖三角トライフォースを残して……。

この後、その聖三角トライフォースを世の理の礎とし、この地を聖地とするものなり。


ディン……その力は赤い光

ネール……その知恵は青い光

フロル……その勇気は緑の光

赤と青と緑……光を創る三つの色が交わるとき、闇を打ち払う黄金の輝きに――――


――――




リンク「!!!!!」カッ




ナビィ「!?」
ルト「!?」


モーファ「な、なんだ……!? 何が起こった!?」



474: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 11:47:43.44 ID:EZcRUf4IO
ミスった……
こっちが修正版



リンク「」

シーク「」


モーファ「吸いきったか……これ以上吸収するとこちらが危なかった……この猿二匹のエネルギーがこれ程とはな……」


リンク「」

シーク「」



――――


遠い遠い昔……
あらゆる生命はもちろん、大地や海さえも形成されていなかった頃、
混沌の地ハイラルに黄金の三大神が降臨した。
すなわち、力の女神ディン、知恵の女神ネール、勇気の女神フロルなり。

ディン……、そのたくましき炎の腕をもって地を耕し、赤き大地を創る。

ネール……、その英知を大地に注ぎて、世界に法を与える。

フロル……、その豊かなる心により、法を守りし全てのいのちを創造せり。
三大神はその使命を終え、天へと帰っていった。その去りし後に、黄金の聖三角トライフォースを残して……。

この後、その聖三角トライフォースを世の理の礎とし、この地を聖地とするものなり。


ディン……その力は赤い光

ネール……その知恵は青い光

フロル……その勇気は緑の光

赤と青と緑……光を創る三つの色が交わるとき、闇を打ち払う黄金の輝きに――――


――――




リンク「!!!!!」カッ




ナビィ「!?」
ルト「!?」


モーファ「な、なんだ……!? 何が起こった!?」




475: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 12:00:09.37 ID:EZcRUf4IO
https://youtu.be/Q4lwqCGYW8c



リンク「ぐ、うぅううう……!!」ゴゴゴゴゴゴ

リンク「がぁああああっ!!」ド ウ ッ !!


モーファ「な、何っ!?」


ボンッ!


モーファ「ぐ……! やめろ! これ以上は……!」


ナビィ「な、何……? どうしちゃったのリンク……」

ルト「黄金のオーラ……? ま、まだあんな底力があったのか」



リンク「がぁあああああああああああああ!!」バチバチバチッ!



モーファ「やめろーーーーーーっ! オーバーヒートする!」



バシュンッ!



リンク「……うぅうううああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」


――――ドガァアアアアアアアアアアアン!


476: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 12:15:26.22 ID:EZcRUf4IO


モーファ「ぐ……! 制御がきかん……! 湖の水が戻っていく」

モーファ「……!」


リンク「」ゴゴゴゴゴゴ……!


モーファ「こ、こいつ!?」


リンク「だぁあああああああ!!!!!」ギュオオオオオッ!


モーファ「くきぃっ! 猿め! 調子に乗るんじゃない!」

モーファ「ヤツを取り押さえろ!」


ジュルルルルッ!


モーファ軍団『キシャァアアアア!!』


リンク「カッ!!」バッ!


パ ァ ン ッ!


モーファ「な、なに!!? 気合いだけで消し飛ばしただと!?」


リンク「ハァアアアアア……!!!!!」ゴゴゴゴゴゴ……


ギュイィイイイイイイン!


モーファ「ま、待て!? こんな所でそんなエネルギーを……」



リンク「」ギッ!





リンク「波ァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」




ドガァアアアアアアアアアアアン!


ナビィ「きゃああっ!?」

ルト「な、なんじゃ!? リンクに一体何が……!!?」

477: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 12:31:53.57 ID:EZcRUf4IO


ナビィ「げほっ! ごほ……!!」

ルト「ハイリア湖畔の形が変わってしまったのじゃ……そ、それに、リンクのあの姿は……!」


リンク「う……!」ググ


ルト「戻っておる……」

ナビィ「さっきの姿……逆立った黒髪に黄金のオーラ……それにあの目付き……」



大猿リンク『ゴォオオオオオオ!!』



ナビィ(大猿に変身したリンクの目付きに似ている……理性が吹っ飛んでたの?)


モーファ「ぐ、く、ふ、フフフフ……! なるほど、それが貴様の真の力か! ならばオレも本気を見せねばならんな……!」


ナビィ「え……!?」




モーファ「ホァアアアアアア……!!!!」

リンク「な……!?」

478: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 12:39:29.51 ID:EZcRUf4IO
https://youtu.be/z4G3yVXU80Y



モーファ「アアアアア……!」

ジュルルルルッ……!


ルト「み、水が集まって……! 巨大化していく!」

ナビィ「そ、そんな……!」

リンク「あ……!」


巨大モーファ「ハッハッハッハ! どうした!? 俺の真の姿を見て恐ろしくなったか!?」


リンク「ぐ……! じょ、冗談じゃねぇぞ……!」バッ!


モーファ「カァアアアアッ!!」カッ!


ポーヒー!


リンク「うわっ……!?」


ズドォオオオオオオオオオン!!


ルト「リンクーーーーーーーッ!!」







479: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 12:49:42.58 ID:EZcRUf4IO
ゴゴゴゴゴゴ……!



モーファ「フッフッフ……! 終わった……んん?」



リンク(上半身裸)「ぐ……! へへ……ま、まだだ!」

モーファ「ほぉう……!」ギュルルッ!

キュィイイイイイイイイン!!

ナビィ「腕が伸びた!?」


ドォオン!!


リンク「はっ!!」スタッ

リンク「でやぁああああ……!!」だだだだだだだ……!

リンク「だぁりゃっ!!」バシュンッ!!


モーファ「ぐおおおうう!?」

リンク「よし……!」

モーファ「」ニヤ


モーファ「シャッ!!!!!」キュィイイイイイイイイン!!


リンク「しまっ……!!?」

ガシッ!!

リンク「ぐぁああああああ……!」ミシミシッ

キュィイイイイイイイイン

モーファ「くく、とうとう捕まえたぞ!」



480: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 13:06:33.81 ID:EZcRUf4IO
https://youtu.be/JvBJO7Rc-j8



リンク「ぐぁああああああ……!」

モーファ「くく……! これで貴様もおしまいだ! 捻り潰してくれるわ!」

モーファ「死ねぇええ……!!」グググ

リンク「ぐぎぃいいああああああ……!」

モーファ「ぐははははは……! んん!?」


シーク「い、いい加減にしろバケモノめ……」


モーファ「貴様! いつの間に頭の上に!?」

シーク「こ、これでも食らえ……!」キラッ

モーファ「き、貴様それは……!」

ナビィ「マスターソード!? なんでシークが……」

ルト「み、見ろ!」


シーク(コアが直接水を操作してる今がチャンスなんだ……!)

シーク「聖なる剣よ! 水を浄化しろ!」


ザグッ!!


モーファ「な、なんだごぼっ!? ……ごぼぼっ!?」


モーファ「ごぼぼぼぼぼっ!?」


ナビィ「見て! あいつ、苦しがってるよ!」

ルト「聖なる剣がコアの繋がりを絶ったのか……!?」

481: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 13:14:25.30 ID:EZcRUf4IO


モーファ「ぎ、ぎざま……! よぐも……!」


ガシッ! ギリギリギリ……!


シーク「ぐぁああああああ……!」

シーク「ぐ、ぐぐ……! お、思った通りだ……! もがけ、苦しめ……!」

モーファ「ぐぅうっ!? クソ~~~! 貴様、俺が直接水を操作する瞬間を狙って……!」

モーファ「た、たかが針のような剣一本刺さっただけでこの、俺が……!」グググ……


シーク「ああああ……! くっ! リ、リンクゥゥウウ……!」ググググ……!!!



リンク「」



シーク「ぼ、ぼくの、パ、パワーを……!」ググググ!!!!


482: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 13:22:25.43 ID:EZcRUf4IO


シーク「くぅううああああああっっっっ!!!」ググググ!!!!!



ガシッ!!



シーク「く、ううううううおおおおおおおおおお!!!!!!」ゴォオオッ!



バシュウウウウン!


リンク「」

リンク「う、あ……」

シーク「あ、後は、頼んだぞ……リンク……」

ドサッ

リンク「シーク……!」

リンク「お、おめぇの気持ちは……ムダにしねぇ……!!!」


モーファ「ぐぁああああああ! か、かだぢを保っていられない……!! クソォオオオオオ!!」バッ!


ズバッ!!!


ナビィ「あ、あいつ、自分で頭を切っちゃった……」


モーファ「ハーーーッ! ハーーーッ! こ、これで……何!?」





483: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 13:33:28.84 ID:EZcRUf4IO
https://youtu.be/pVXQoQBGXjg



リンク「……!!!!」


モーファ「き、貴様……!?」




リンク「百倍……トライフォース!!!!!」ドォオオオオオオオオオオン!!!!!




ナビィ「み、緑と青が交じって……!!!!」

ルト「空色のオーラに変わった!!!!!」



リンク「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!



モーファ「な、なんだこの気は……!?」



リンク「だぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」ゴォオオオオッ!!!!!



ルト「リンクとシークの姿が一つに!!!」
ナビィ「いっけぇえええ!!! リンクーーーーーーーッ!!!!!」



ドムッ!!!!! グググググググ……!!!!



モーファ「ご!? お、おぉおおおおおお!?」


ズ バ ン ッ !!!!!


モーファ「ぐわぁあああああああああ……!?」


ルト「貫いたーーーーーーーッ!」


484: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 13:40:16.93 ID:EZcRUf4IO


リンク「よし……! 後は湖の水を……!」


ズヒューーーーーン!


………キュィイイイイイイイイン!

ガシッ!!


リンク「何!? モーファ!?」


ギュルルルルルルルルルルッ!


モーファ「ぐぅおおおおおおお……!」


ルト「ヤツめ、まだ生きて……!」

ナビィ「見て! 二人とも雲の上に……!」



――――波ァーーーーーーーッ!!!!!



ドォオオオオオオオオオオン!!


モーファ「ぎゃぁああああああああ!?」


ひゅーーーーん ドォオオン


モーファ「く、ぬ、た、たかが猿擬きにこの、俺がぁああああああああ!」


ズヒューーーーーン!






485: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 13:57:41.42 ID:EZcRUf4IO
ハイリア湖畔上空



ズヒューーーーーン………………!!!!! 
ドォオオン


リンク「……!!!」


https://youtu.be/KmBx490ZtKw



リンク「太陽よ……!! 今頼れるのはおめぇしかいねぇ! オラに少しだけ……元気を分けてくれ!!!!!」


――――キュィイイイイイン……!!!!!


リンク「……あぁ、ありがとう……!」



モーファ「おのれぇええええええええええ!!!!」ズヒューーーーーン!



リンク「――――よし!!!!!」キュィイイイイイン……!



モーファ「グォオオオオオオオオ!!!!!」


リンク「光の矢ァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」


バシュンッ!!!!!


モーファ「な……!?」


ズァオッ!!!!




モーファ「ギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…………!?」




デーンデーン

デッデッデーン デーン

デーンデーン


490: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 18:12:53.26 ID:9NlABJpXO
賢者の間



--


――――う、く……!!


ナビィ「リンク! しっかりして!!」

リンク「う……ナ、ナビィ……オラは……」

ルト「もう大丈夫じゃ、モーファは……ヤツは完全に消滅したのじゃ」

リンク「ルト……そ、そうだ! シークはどうした!?」

ナビィ「それが……」

ルト「あやつならもう行ってしまったぞ……リンクに宜しくと言っておった……」

リンク「そっか……あいつがいなかったら勝てなかったなぁ」


--


ジュル
ジュルルルル


シーク「……」

ぐちゃっ!

ピギィイイ!?


シーク「ふん」



491: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 18:20:02.82 ID:9NlABJpXO


ルト「それにしてもそなたは本当によく戦ってくれたの……ゾーラを代表して礼を言うぞ」

リンク「ん? いいっていいって! オラそんなに畏まれるとなんだかこっぱずかしいぞ!」

ルト「ふふ……そなたのそういう所、わらわは好きじゃぞ?」

ルト「しかし……本当ならもっと触れ合っていたいところだがそうもいかん」

ルト「代わりと言ってはなんじゃが、そなたにはわらわの想いを込めたこのメダルを授けよう!」


パァアアアアア!

デーン デーンデーン

デッデッデーン

デッデッデーン

デーーーーーン!

『水のメダルを入手した!』
『ルトは賢者として目覚め、勇者にひとつの力が宿った!』


494: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 18:36:21.58 ID:9NlABJpXO


パァアアアアア……


――――頑張るのじゃぞリンク……

――――そなたの勇姿……カッコよかったぞ……


リンク「おう! ルトも元気でな!」


――――そなたの歩む道は苦難に満ちているであろうが、決して挫けるでないぞ!!


――――では、またな……


--


ハイリア湖畔


ナビィ「元通りのきれいな湖に……よかったねリンク」

リンク「ああ、そうだな! ……それよりこれからどうすっか? もう神殿のありかに心当たりなんてねぇぞ?」

ナビィ「うーん、森、山、湖ってきたからね……」

ナビィ「屍の舘……もしかして墓地のことかな?」

リンク「墓地か……それじゃまたカカリコ村に行くか!」

ナビィ「うん!」


強敵、モーファを撃破し、ルトは賢者に覚醒した……次の目的地、墓地でリンク達を待つものとは一体……?

496: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/10(月) 18:40:33.62 ID:9NlABJpXO
次回予告


オッス! オラ リンク!


カカリコ村の様子がおかしいと思ったらなんかあっちこっちから火が出てるぞ!?
それに手だけのバケモノが現れたんだけどこいつが実体が掴めなくてえらく戦いづれぇんだ!
ん? インパ、おめぇ生きてたのか!


次回、超トライフォースZ!


カカリコ村炎上! 闇の神殿の魔物!


見てくれよな!

520: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/14(金) 21:42:08.16 ID:Vnz2iUh8O


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


ハイリア湖畔の魔物、モーファを撃破したリンク達。水の賢者に覚醒したルトと別れ、リンクとナビィは次の目的地、墓地へ向かう事となった……


カカリコ村炎上! 闇の神殿の魔物!


--


ハイラル平原


ナビィ「よしよし、そのままゆっくりね」

エポナ「ヒヒン」パカポコ……

リンク「あーいい感じだ……そのままのペースで頼むぞエポナ……」

ナビィ「ここの所戦いばっかりだったもの、少しは休まなきゃ体をこわしちゃうからね」

リンク「しっかしガノン軍ってのはバケモン揃いだな。つええのなんのってレベルじゃねぇぞ全く!」

ナビィ「リンクのバケモノ具合も負けてないと思うけどね」

リンク「ははは、ひでぇなあ!」


522: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/14(金) 21:55:15.24 ID:Vnz2iUh8O


リンク「このペースなら明日にはカカリコ村だ! 充分休んで体を元に戻さねぇとな……」

ナビィ「結局、ハートの器は見つからなかったね。やっぱり光の矢で吹き飛ばしちゃったのかな?」

リンク「ま、ないもんはしょうがねぇさ……さーて、そろそろここらで一泊すっかな」

ナビィ「見張りは任せて! リンクはぐっすり寝て大丈夫だよ!」

リンク「そっか! サンキューなナビィ! エポナもお疲れな!」

エポナ「ブルルッ」


--


夜 アオーン



リンク「ぐがぁあああぁあZZZ……」ムニャムニャ

エポナ「ZZZ」


ナビィ(寝てる間くらいあたしがしっかりリンクを守らなきゃ……!)

ナビィ(……ここの所の連戦でリンクも随分パワーアップしたけど、幾ら強くてもリンクの精神年齢はこどものままだもの、ほんとなら世界を救うなんて大それた事をやる理由なんてないのにね)


リンク「むにゃ……ナビィ……おかわり……」


ナビィ「あはは、夢の中でも食いしん坊なのね」

ナビィ「……おやすみリンク。せめて次の戦いまでは……ゆっくり休んでね……」


523: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/14(金) 22:05:46.59 ID:Vnz2iUh8O
作者は最近のドラゴンボール超見てねーの! え、正体わかったの?



朝 コケコッコー


リンク……早く……早くカカリコ村に……


リンク「う、うう……」


闇の魔物が……井戸……神殿……
実体が……気をつけろ……


リンク「う……? イ、インパ……?」

ナビィ「あ、おはようリンク! よく眠れた?」

リンク「……なんだか変な夢を見たぞ」

ナビィ「へ? 夢?」

リンク「妙な胸騒ぎがする……ナビィ、ちょっと早いけど村に行くぞ」

ナビィ「う、うん!」

リンク「頼むぞエポナ!」

エポナ「ヒヒン!」


--


カカリコ村


ゴォオオオオ……


ナビィ「な、なにこれ!? 村中が……!」

リンク「ひ、ひでぇ……! あっちこっちから火が出てるぞ……!」


う……


ナビィ「あ、誰かいるよ……ってあの人は」

リンク「姉ちゃんじゃねぇか! しっかりしろ!」

姉さん「あ……リ、リンク……よかった……来てくれたのね……」


526: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/14(金) 22:22:12.32 ID:Vnz2iUh8O


ナビィ「ね、ねえ! 村に何があったの?」

姉さん「わ、わからないわ……急に嫌な雲が空を覆ったと思ったら、村中から火があがって……」

姉さん「……そうよ! インパ様! インパ様が魔物がどうこう言って、井戸の方へ……!」

リンク「井戸?」

姉さん「昔、悪いものを封じたって言ってたから……もしかして……」

ナビィ「リンク、井戸の方へ行ってみよう!」

リンク「そうだな、原因がわかるかも知れねぇ。姉ちゃんはここで待っててくれ! オラちょっとその井戸に行ってみる!」

姉さん「え、ええ。気をつけてね……」

リンク「行くぞナビィ!」

ナビィ「うん!」


ズヒューーーーーン……!


姉さん「……なんだろう、リンク、前よりもっと逞しく……ううん」

姉さん「大人っぽくなった……どんどん成長してるの……?」


 まるで幾つもの死線を乗り越えたような……


--

風車前


リンク「前来たときは確かここら辺に井戸があったはずだ……」

ナビィ「ものすごい瘴気……! 間違いない、井戸から感じるよ!」

リンク「ああ……! ってあれ? あいつは……?」



リ、リンク……リンクなのか……?



ナビィ「あなたは……!」

リンク「インパ! 久しぶりだな!」

インパ「み、見違えたぞ……! あの小僧がよくぞここまで立派に成長したものだ……!」


527: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/14(金) 22:30:53.58 ID:Vnz2iUh8O


リンク「なぁインパ。早速でわりぃんだけど村に何があったんだ?」

インパ「……! そ、そうか……お前は何も知らずに……ぐっ!?」ビクッ

リンク「ど、どうした?」

インパ「近づくな! ……ぐ、うぅうう……!」

ナビィ「ね、ねえ、なんだかインパの様子が変だよ……?」

リンク「ああ……どうしたんだ? なんだか偉く怯えてるみてぇだけど」

インパ「い、今の私に……近付いてはならない……!」

インパ「や、闇の魔物を……この体に再度封じたは良いが……! っく! お、お前の強大な気に反応して……!」ガクガク

インパ「――――ぐ!?」



――――キィイイイイイイイイン!



インパ「グァアアアアアア!?」

リンク「インパ!?」



528: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/15(土) 00:09:06.65 ID:Szs4bW3DO


ギュルルルルル……!


ナビィ「イ、インパの体から何かが……これは……瘴気……?」

リンク「なんだ……!? ファントムガノンやモーファとも違う……! もっと邪悪で薄気味悪い気が……!」

インパ「に、逃げろ……! こいつは……!」


ギュルルルルル……


謎の手「ギョォオオオン……ギョォオオオン……」


リンク「な、なんだコイツは……!?」

ナビィ「手だけの……バケモノ!?」


謎の手「ギュルルッ!」


ナビィ「く、来るよ!」

リンク「よくわからねぇけど……やるってんなら容赦しねぇぞ!」

リンク「ハァアアアッ!!!」ブンッ!!!


――――ギュィイイイイン!


リンク「ありっ!?」

ナビィ「リンクの攻撃が……突き抜けた!?」

インパ「だ、ダメだ! そいつにマトモな攻撃は通用しない……!」

ナビィ「な、なんで……!?」


529: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/15(土) 00:47:00.54 ID:Szs4bW3DO


謎の手「ギュルルルルル……!」


リンク「なんだコイツ……! まるで霧を相手してるみてぇだ! 全く手応えがねぇ!?」


謎の手「ギョォオオオン……! ギョォオオオン! グェーグゥゥゥ!」ブォンッ!


リンク「うわっと!?」


ガシンッ! グググ……!!!


リンク(な、なんちゅう重いパンチだ……! で、でもおかしいぞ!? なんでヤツの攻撃はオラを突き抜けねぇんだ!?)グググ……!


謎の手「グェーグゥゥ グェーグゥゥ!!!」ギュィイイイイン!


リンク「! ……またかっ!」


リンク(こっちの攻撃は当たらねぇ……だけど向こうの攻撃は当たる……まさか……)


リンク「――――波ァーーーーーーーッ!!!」ズァオッ!!!


謎の手「」ギュィイイイイン!


リンク(よし……!!! 来やがれ!)チャキッ


謎の手「ギョォオオオン!!!」


リンク「今だァーーーーーーーッ!!!」





リンク「マスターストラッシュ!!!!!」





 
――――ズ ァ オ ッ !!!!!



530: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/15(土) 01:07:42.60 ID:Szs4bW3DO


ズドォオオオオオオオ!!!!!


謎の手「ギョォオオオン!?」


リンク(思った通りだ……ヤツは攻撃の瞬間だけ実体化しているんだ。だからカウンターでしかこっちの攻撃が通らねぇ! やっかいだぞ……!!!)


ナビィ「あ、あんなバケモノが村にいたなんて……!?」

インパ「……元々はあんなバケモノになるはずはなかった……」

ナビィ「え?」

インパ「このカカリコ村にはハイラル中の悪の気を吸収する役割を持つ、闇の神殿という聖域があった……! そのお陰でハイラルは平和を保っていたのだ……」

インパ「し、しかし、あのガノンが神殿に蓄積されていた大量の悪の気と井戸の底に封じていた魔物たちの怨念を掛け合わせ、暗黒幻影獣ボンゴボンゴとして復活させてしまったんだ!」

ナビィ「暗黒……幻影獣……!!!!!」


531: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/15(土) 01:39:00.72 ID:Szs4bW3DO


インパ「あの魔物はハイラルに住むすべての者への呪いで満たされている……! 恐らく全てを破壊しなければ収まらんだろうな……」

ナビィ「そ、そんな……」


--


ボンゴボンゴ「グェーグゥゥ! グェーグゥゥ!」ギュィイイイイン!


ドゴンッ!

ナビィ「ふ、風車が壊されちゃった……」



リンク「くっそ……! コイツ図体の割にすげぇスピードだ……!」

リンク「あっちこっちを霧みてぇに移動して……! これじゃヤツの実体が読めねぇ!」


ギュィイイイイン!


リンク「そこかっ!」バシュッ!


ギュィイイイイン!


リンク「しまっ……!」


ズドォオオオオオオオ!


リンク「ぐわぁあああっっ!!!」ミシミシミシ

インパ「い、いかん、捕まった……!」


リンク「ぐぁああああ……!」ミシミシミシ



――――ポーヒー!!!

ズドォオオオオオオオン!



ボンゴボンゴ「ギョォオオオン!?」

ナビィ「気功波……!? だ、誰が!?」

インパ「あいつは……!」


532: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/15(土) 01:43:09.60 ID:Szs4bW3DO


――――勝手に人様の風車をぶち壊しやがって……! 今日の俺は気が立ってるんだ……!





グルグル「近付き過ぎて……! ヤケドするんじゃねーぞぉ!!!!!」ズァオッ!!



ナビィ「――――誰?」

インパ「あれは……うん、なんなんだろうな」



つづく

540: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/15(土) 20:48:48.23 ID:VgqrIdn6O


ナビィ「あのオジサン、一般人にしては強い気を持ってるわ……」

インパ「元々この村に住む者たちは王家に忠誠を誓った非常勤の郷士のような役割を持っているからな。いざというときは戦えるように訓練されているのだ」


グルグル「ボコボコにしてやるぜーーーっ!」ズヒューーーーーン!


ボンゴボンゴ「ギョン」ぺしっ


グルグル「へぷっ」

キーーーーーン ドォオン……


ナビィ「だ、ダメじゃないの……」

インパ「う、うむ、所詮は一般人に毛が生えた程度だからな」


リンク「うぐぐ……!! くっそ~アイツ戦りづれぇな……」

ナビィ「リンク! 無事だったのね!」

リンク「ああ……あのおっちゃんがアイツの注意を逸らしてくれたお陰だ。でもどうすっかな……弱点はわかったけどなんかイマイチダメージが通らねぇぞ……」

インパ「あの手はヤツの本体ではない。胴体部分は別にある……肉眼ではまず見えんがな」

ナビィ「そういえばばかでかいエネルギーが中心から発生してるよ」

リンク「気を探って戦うしかねぇみたいだな……」

インパ「……それなら私に任せろ」

リンク「ん?」



541: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/15(土) 20:55:14.40 ID:VgqrIdn6O


インパ「あの魔物は復活したてでまだ本調子ではない……だからこそ私の体に封印できたのだ」

ナビィ「な、何をする気なの?」

インパ「以前ピエールというカカシから教わった封印の聖曲……再び使う時が来たようだ」

リンク「聖曲……?」

インパ「借りるぞ、リンク」パシッ

リンク「あ!? オラのオカリナ!」

インパ「指笛だけでも凄まじい封印だった……!! この聖なるオカリナならばヤツを完全に封印できる筈だ!」




インパ「聴くがいい! ピエール作曲、勇者の笛!」カッ!






542: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/15(土) 21:04:23.49 ID:VgqrIdn6O
勇者の笛
https://youtu.be/ztUyq2AvW9I



♪♪♪~♪♪♪♪~


ナビィ「きれいな曲……だけど、なんて静かで悲しい音色なの……」

リンク「き、気が落ち着いていく……まるで心が洗われるみてぇだ……」



ボンゴボンゴ「ギョ、ギョォオオオン!?」ガクガク



ナビィ「あ……!! ボンゴボンゴの様子がおかしいよ!?」



ボンゴボンゴ「ギョォオオオン!? ギョォオオオ!!!」ジタバタ



リンク「あ、アイツの邪悪な気がどんどん減っていく……」



ギュィイイイイン……



ナビィ「見て、気がインパさんに……」



インパ「くぁ……」ドサッ



リンク「インパ!?」

ナビィ「スゴい……自分の体に封印したの……?」


543: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/15(土) 21:32:27.40 ID:VgqrIdn6O


リンク「インパ! しっかりしろ!」

インパ「う、うぅ……リンク……」

リンク「なんだ!?」



インパ「ボンゴボンゴと共に私を斬るんだ!」



リンク「な……!!?」

ナビィ「な、何を言ってるの!?」

インパ「早くしろ! このままでは取り返しのつかない事になる……! 私を斬ってくれ……」

リンク「そ、そんなこと言ったっておめぇ……できるわけねぇだろ……」

インパ「わ、私はシーカー族として……王家の闇の部分を司る者の末裔として、このバケモノだけは何としてでも倒さねばならんのだ!」

インパ「そ、それが、王家の血塗られた歴史のツケを支払うと言うものだ……」

ナビィ「インパさん……」

インパ「ヤツがもう一度復活したらもう止められない……頼む!」

リンク「オ、オラは……」

インパ「勇者リンク! その肩に背負ってるものはなんだ!? こ、この星の運命だろう!?」

リンク「……!!」

インパ「誰もお前を責めたりなどしない……!! ゼ、ゼルダ様もわかって下さるはずだ……!」

ナビィ「ゼルダ姫……?」

インパ「は、早く……!」

リンク「……インパ……」チャキッ

インパ「そ、そうだ……それでいい……」

リンク「く、くううっ……!」

ナビィ「リンク……」

インパ「ゼルダ様を頼んだぞ……」

リンク(ほ、本当に殺さなきゃダメなんか!? な、何か方法はねぇのか!?)


544: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/15(土) 21:46:42.68 ID:VgqrIdn6O


リンク「くっ……!!!」ぐぐっ

インパ「あ、ありがとう……お前にシーカー流を授けたのは間違いではなかった……!」

リンク「……! すまねぇ、インパ!」


インパ「――――ぐあっ!?」ドクンッ!


リンク「インパ!?」


キィイイイイイイイイン!


インパ「ぐううううあああああああああ!!」


ナビィ「インパさん! や、やっぱり、ムリがあったの……!?」



ボンゴボンゴ「ギョォオオオン!!!」



リンク「ク、クッソ~~~!!」


ガシッ!


リンク「ん!? おい、おめぇ! インパをどうするつもりだ!」


ボンゴボンゴ「ギョオオオオン!!」


ギュィイイイイン……!


ナビィ「消えた……!?」

リンク「いや、気の動きが……! ヤツは墓地だ!!」

ナビィ「墓地……ま、まさか闇の神殿……?」

リンク「どうやら一番厄介なインパを殺すつもりだ! 早く追っかけねぇと……!」

ナビィ「行こう、リンク!」

リンク「ああ!」


ズヒューーーーーン!!


545: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/15(土) 21:52:47.83 ID:VgqrIdn6O


墓地



リンク「この奥にヤツの気を感じる……それにインパの気も」

ナビィ「だ、だけどインパさんの気がどんどん落ちてる……早く助けなきゃ死んじゃうよ!」

リンク「よーし待ってろよインパ! すぐに助けてやるからな!」


まぁちょっと待つだよ


ナビィ「誰!?」


ダンペイ「おめぇこの先の神殿に行くのか? だったらいいことを教えてやるだ」フヨフヨ

リンク「あれ? おめぇ体が透けてるぞ?」

ナビィ「ゆ、幽霊……?」


546: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 08:03:01.89 ID:mHHqttG7O


ダンペイ「オラはインパ様から墓地の管理を任されていてな、当然闇の神殿の事もよーく知ってるだ」

ダンペイ「まーそのオラが皆より先に墓に入っちまうなんてな! ははは」ケラケラ

リンク「あ、あはは」

ナビィ「幽霊にしては明るいね……」

ダンペイ「ああ、それより闇の神殿だったな。あの神殿は常に気を探ってないとすーぐニセモノに騙されちまうから注意するだ!」

リンク「ニセモノ?」

ダンペイ「見えない壁……足場……偽の通路……モンスターに至るまでまぼろし。それが闇の神殿だ」

ナビィ「そんな所にインパさんは連れてかれたのね。早く助けなきゃ……」

ダンペイ「んにゃ、ボンゴボンゴは恐らくパワーを完全にするために神殿に向かっただな。インパ様はその時間を稼ぐ為の人質だよ。当分は殺されねぇ筈だ」

リンク「そっか、その気になりゃ神殿ごとブッ飛ばしちまえばいいもんな……アイツ結構頭いいな」

ナビィ「だったら慎重に行きましょ! ボンゴボンゴが力を蓄えてる間に……!」

リンク「そうだな。ありがとなおっちゃん! オラインパを助けに行くから!」

ダンペイ「がんばれよ。死んだら墓ぐらい作ってやるだよ」

リンク「は、ははは……」


548: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 08:18:23.49 ID:mHHqttG7O


闇の神殿……それはハイラルの血塗られた闇の歴史……
欲望と怨念の集まりしところ……



ナビィ「暗いね……それにこのじとっとした気……」

リンク「なんか辛気くさいなー! 気が滅入っちまうぞ!」

ナビィ「あ、待って。何々……闇に隠されしもの…
悪意に満ちたワナ…
そして進むべき道も見えない… だってさ」

リンク「イマイチ暗いアドバイスだな」

ナビィ「進むべき道っていっても一寸先は闇だもんね」




--




三十分後






ナビィ「随分歩いたね。ここはどこなんだろ?」

リンク「……」

ナビィ「リンク?」

リンク「ど、どうしよう……迷っちゃったみてぇだ」

ナビィ「へ?」

リンク「インパとボンゴボンゴの気を辿ってたはずなんだけどな~!? こ、これってヤバいんじゃねぇかな? は、ははは……」

ナビィ「え、えぇー……」




なんと道に迷ってしまった……! 果たしてボンゴボンゴの場所までたどり着けるのか!?



549: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 08:23:11.65 ID:mHHqttG7O
次回予告


オッス! オラ リンク!


闇の神殿ってのはいくらなんでも暗すぎるぞ! 森の神殿といい勝負かもな……オバケやトラップもウジャウジャいて簡単にはクリアできねぇみたいだな!


次回、超トライフォースZ!


恐怖の完全体! 暗黒幻影獣ボンゴボンゴ!


見てくれよな!

558: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 15:13:28.99 ID:mHHqttG7O


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


ボンゴボンゴを倒すために自らの体に封印したインパ。しかし封印は解かれ闇の神殿に連れ去られてしまう。
リンクたちはインパを救うべく闇の神殿に浸入したが、道に迷ってしまった!


恐怖の完全体! 暗黒幻影獣ボンゴボンゴ!


ナビィ「リ、リンク! 瞬間移動は使えないの!?」

リンク「んー……ダメだ、気を全く感じねぇ。この神殿全体を覆ってる瘴気が邪魔してるなこりゃ」

ナビィ「ええ……それじゃどうやってこの迷路から脱出すればいいの……?」

リンク「ま、なんとかするしかねぇな! どんどん奥へ進めばなんとかなるさ」

ナビィ「それならいいんだけどね」

559: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 15:21:38.76 ID:mHHqttG7O


ギブド「ヴォォォォン……」

リンク「なんだ? このぐるぐる巻きの白いのは」

ナビィ「ミイラってやつかな……なんかリーデッドと似たり寄ったりな感じがするよ」


ギブド「キャァァァアアア!!!」


リンク「うわ! なんだ!?」びくっ

ナビィ「金縛り……やっぱりリーデッドと同じか」

リンク「ああ、それなら大したことないな」

ギブド「ヴォ?」

リンク「りゃっ!」


バキィイイイン!


ギブド「ウボァー」

ナビィ「その程度の金縛りじゃリンクを止める事はできないわよ」

ナビィ「ずあっ!!!」カッ


ドォオオオン!


ギブド「ウボァー」メラメラ

ナビィ「もちろん、あたしにも効かないけどね!」

560: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 15:27:30.57 ID:mHHqttG7O


神殿の迷路


ナビィ「結構歩いたね……まだ抜け出せないのかな?」

リンク「参ったな……どうにかしねぇとずっと迷いっぱなしだぞ……ってありゃ?」

リンク「なんだ、人がいるじゃねぇか! おーい、すんませんけどちょっと道聞いてもいいですかー!?」

ナビィ「へ? 人って……こんな所に人?」

リンク「なんかやけに白いなぁ」



白い影「……」



561: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 15:34:45.07 ID:mHHqttG7O


ナビィ「リンク? 人なんてどこにもいないじゃない」

リンク「何言ってるんだ? ほら、そこに蹲ってるじゃねぇか」


白い影「……」


ナビィ(あ、あたしには見えない……まさかこれって……)


にょろにょろ


リンク「うん? なんだこの白いにょろにょろは」

ナビィ「あ、あちこちから生えてきた!?」



白い影「…………あ゛」



リンク「ん、なんだ?」



白い影「あ゛あ゛、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」ギ,ギギギギギギギギギギ



ナビィ「ひぃっ!?」



デドハンド「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」ギギギギギギギギギギ



ナビィ「お、オバケ!?」


562: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 15:47:08.66 ID:mHHqttG7O


リンク「はー、なんだか随分長い首してんなおめぇ」

ナビィ「何のんきな事言ってるのよ!? オバケよオバケ!」

リンク「へ? コイツもオバケなのか?」


デドハンド「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」ギ,ギ,ギ,ギ,ギギ


びゅおっ!


リンク「おっと! コイツ噛みついてきやがった!」

ナビィ「き、気持ち悪い動きね……」

デドハンド「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」

リンク「しょうがねぇな……おめぇ大人しくしてろよ? 痛くしないようにしてやっからな」

デドハンド「あ゛?」

リンク「せーの、そりゃ!」


ばこーん!


デドハンド「あ゛ばっ!?」


キーン ドーン


リンク「悪く思うなよー!」

ナビィ「ばいばーい」


563: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 15:58:35.83 ID:mHHqttG7O


リンク「なんだったんだろうな、アイツ」

ナビィ「リンクを怖がらせようとしてたんじゃないかしら?」

リンク「オラを? いやー、あんな細い腕じゃ全然強そうじゃねぇし、怖くなかったぞ!」

ナビィ「いや、そういう意味じゃ……ま、いっか」


--


リンク「かなり下に降りた気がするな……どこまで行けるんだ?」

ナビィ「文字通り奈落ね……」

リンク「あの世ってやつか? オラまだ死にたくねぇんだけどな……」

ナビィ「――――待って!」

リンク「どうした? ナビィ」

ナビィ「なんだろ、この先の通路……行き止まり? それにしてはこの先に気配が……」

リンク「確かに壁にしちゃ何て言うか……存在感が薄いって言うのか? 妙な感じだ」スッ


――――スゥッ


リンク「うわっ! 通り抜けたぞ!?」

ナビィ「に、ニセモノの壁……!」



564: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 16:07:01.44 ID:mHHqttG7O


ナビィ「見て、この先から更に下に進めるよ!」

リンク「ま、まだ降りれるんか? 本当にあの世に繋がってるんじゃねぇだろうな……?」


――――ドクンッ


リンク「……!!!」

ナビィ「い、今の感じは……」

リンク「……どうやらあまり時間がねぇみてぇだな。急ぐぞ!」

ナビィ「うん!」


ズヒューーーーーン!


--


あの世の船場


リンク「この先か……!! 本当にあの世に行ってるみてぇだな!」

ナビィ「気がどんどん大きく……!!! 近いよ!」

リンク「飛ばすぞ!」ボゥッ!!!


ズヒューーーーーン……!




565: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 16:23:54.37 ID:/c647cSOO


最深部


オオオオオオ……


ナビィ「こ、この下に凄まじい怨念が漂ってるよ」

リンク「いよいよだな……!! 覚悟決めろよ! 行くぞ!」ぴょん

ナビィ「うぁ……え、えいっ!」ぴょん



ひゅーーーーーーーん……



ボンッ!



リンク「あだっ!? な、なんだこの床……」

リンク「……ん!?」

ナビィ「あ、あれ……!!!」




――――ボンッ! ボン、ボン、ボン

ボンッ! ボン、ボン、ボン

ボンッ! ボンボンボン

ボンッ! ボンボンボン

ボンボンボンボン
ボンボンボンボン


ボンボンボンボン
ボンボンボンボン
ボンボンボンボン
ボンボンボンボン


ギョオオオオン……


暗黒幻影獣 ボンゴボンゴ



テレレーン テレレーン テーン


567: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 16:38:25.35 ID:/c647cSOO


完全体ボンゴボンゴ「ギョオオオオン! ギョオオオオン!」


リンク「どうやらお待ちかねだったみてぇだな!」



リンク「おめぇの好きにはさせねぇ! ハァーーーーーーーーーーーッ!!!!!」ボゥッ!


ナビィ「ハッ!!!!!」ボゥッ!



ボンゴボンゴ「ギョオオオオン!」ギュルルルルル!

リンク(動きが速い……!!!)

リンク「でやぁああああっ!!」ブォン!


――――ギュィイイイイン!


ナビィ「で、出た……! 霧の体!」

リンク「何度も通じると思うなよ! おりゃっ!」ブンッ!

ボンゴボンゴ「ギョ……」

ナビィ「捉えた!」


ギュィイイイイン!


リンク「何!?」

ナビィ「連続移動!?」


バキィイイイン!


リンク「ぐあっ……!」

ナビィ「リンク! 大丈夫!?」

リンク「な、なんとかな……! けどよ……」


――――ギュィイイイイン!


リンク「パワーもスピードも桁違いだ……!」


ブォンッ!


リンク「ぐっ!? く、くそったれ……!」ガシンッ!


ナビィ(これじゃいつまでたっても倒せない……ど、どこに本体がいるの!? あ、あたしには見えない……)



568: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 16:48:30.02 ID:/c647cSOO


バキィイイイン!


リンク「うわーーーーーーっ!」


キーン ドォオオオン……


ナビィ「あ……!」


――――だぁあああああっ!!!!!

ドガァアアアン!


リンク「ハァ、ハァ……ものすげぇパワーだ……本物のバケモンだ!」ボゥッ!

リンク「ウォオオオオーーーーーーーーッ!!!!!」ズァオッ!


ボンゴボンゴ「ギョオオオオン!!!!!」ズァオッ!



リンク「だぁりゃっ!」

ギュィイイイイン!

リンク「くそ……!!」キョロキョロ


ボンゴボンゴ「ギョォオオオオオオ!!!!!」

リンク「上……!」

ギュィイイイイン!


リンク「しまっ……だぁああああ!?」バキィイイイン!


ドォオオオン……!


ナビィ(動きが完璧に読まれちゃってる……あんなのどうやって倒せばいいのよ!?)


569: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 17:11:58.31 ID:/c647cSOO


ナビィ(ほ、本体の位置さえ分かれば……! さっきの白いオバケみたいに姿を隠してるだけで絶対に何処かにいるはずよ!)

ナビィ(……待って? あの時リンクは気付いた……何で? 気の感知ならあたしだってできるのに……)

ナビィ(何か視覚に訴えるものがあった……? だからリンクはすぐに気の輪郭を感知できた?)


リンク『そこに蹲ってるじゃねぇか』


ナビィ(蹲って……下……地面……)


ナビィ(影……幻影獣……まさか、でもアイツには影なんて……あ!)

ナビィ(何か強い衝撃……! 影を炙り出すには……強い光!! そ、そうか!)


ナビィ「一か八かだっ!」ズヒューーーーーン!



--



ボンゴボンゴ「ギョォオオオオオオ!!!!!」

リンク「く、くそ……オラの攻撃は全部突き抜けちまう……」よろっ

リンク(ぜ、全力を出した所で当たらなきゃ意味がねぇ……! トライフォースは使えない……! ど、どうする……!?)

ボンゴボンゴ「ギョォオオオオオオ!!!!」グオオオオッ!

リンク「ちくしょう……どうしようもねぇ……!」



ナビィ「リンク!」ばっ

リンク「ナビィ!? おめぇ……!」

ナビィ「目を瞑って!」


570: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 17:13:18.96 ID:/c647cSOO




ナビィ「 太 陽 拳 !!!!!」






571: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 17:22:56.08 ID:/c647cSOO


カァアアアアッ!!!!!


ボンゴボンゴ「ギョォオオオオオオ!!!!!?」

スゥウウウッ……

ナビィ(やっぱり! 衝撃を伴わない強い光ならアイツの肉体は霧にならない! ほ、本体の影が浮き上がってきた……!!!)


リンク「見えるぞ……奴の気の輪郭がハッキリと! サンキュー ナビィ!」


ナビィ「リンク! 奴の弱点は……!!!」

リンク「わかってる!」

リンク(勝負はヤツが攻撃をしてくる一瞬……!!!! 問題はどうやって隙を作るか……!!!)


リンク「……ベタだけどアレをやってみっか!」キッ!!!!!


リンク「十倍トライフォース!!!!!」



ズォオオオオオオオッ!!!!!



ボンゴボンゴ「ギョォオオオオオオ!」ズァオッ!



リンク「行くぞーーーーーーっ!!!」ズァオッ!




572: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 17:23:38.02 ID:/c647cSOO
ちょい休憩します

574: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 18:41:24.42 ID:/c647cSOO
今日のドラゴンボール超の感想
トランクス頑張れおめぇがNo.1だ!




ナビィ(こ、ここまで来たらもう信じるしかない……!!! リンク、頑張って!)


リンク「こい!」

ボンゴボンゴ「ギョオオオオン!」グオオオオッ!


バキィイイイン!


リンク「ぐっ……!!」

ナビィ「リンク!? 何で避けないの!?」

リンク「――――へっ、効いてねぇぞ!」


ボンゴボンゴ「……! ギョォオオオオオオ!」グオアッ!


ガシイッッ!!


ボンゴボンゴ「!!!???」


リンク「こ、こんなパンチじゃ通用しねぇぞ……!!!」ぐぐぐっ


ボンゴボンゴ「ーーーーーーっ!!!!!」


リンク「へ、へっ……! ほらほらどうしたぁ! かかってこいよ!」


ボンゴボンゴ「ギョォオオオオオオオン!!!」ブチブチブチ!


ナビィ「リンク……挑発してるの?」

575: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 18:57:38.70 ID:/c647cSOO


バキィイイイン!!

リンク「グゥッ……! ハァッ! ハァッ! ……こ、この技は一回きりで練習してねぇからな……できれば使いたくなかった……!」ザッ

ナビィ「あ、あの構え……マスターストラッシュ……いや、違う!」


――――ハイラルストラッシュ!!!!!


ナビィ(確かにあの技ならカウンターで倒せるかも……!!!)

リンク(ハ、イ、ラ、ル……!)ギュィイイイイン……!

リンク(じゅ、十倍のトライフォースでのハイラル波のパワーを溜めたマスターストラッシュだ……!! 文字通りの必殺技だこのやろう……!)ぐぐぐっ!


ボンゴボンゴ「ギョォオオオオオオオン!」グオオオオッ!


リンク「い、今だッ! 今しかねぇーーーーーーーッ!!!!!」ズォアッ!







576: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 18:58:51.54 ID:/c647cSOO



リンク「ハイラルストラッシュ!!!!!」ズドォオオオオオオオオオッ!!!!!






577: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 19:06:58.28 ID:/c647cSOO



――――ギュィイイイイン!


リンク「何っ!?」

ナビィ「う、ウソ……外した……」


ボンゴボンゴ「ギョォオオオオオオオン!」

バキィイイイン!

リンク「うわーーーーーーーーっっっ!!」


ナビィ「も、もうダメだ……完全に見切られてた……今度こそおしまいだぁ……」


リンク「く……まさか避けるなんてな……! ま、参ったな……もう後がねぇ……!」



――――ば、馬鹿者め……! それでも勇者か……!


リンク「……!」

578: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 19:13:29.07 ID:/c647cSOO


インパ「さ、最後まで希望を捨てるんじゃない……!」ぐぐっ

リンク「インパ……!」

ボンゴボンゴ「ギュルルルルル!!」

インパ「シ、シーカー流を舐めるなよ……! バケモノめ……!」

インパ「封印の技は聖なる曲だけではないことを教えてやろう!」カッ!


ナビィ「何をする気なの!?」


インパ「ハァアアアアアア……!」ゴゴゴゴゴゴゴ……!


リンク(み、妙な気が渦巻いてる……? だけどなんだ!? 嫌な予感が……!)

リンク「インパ!?」

580: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 19:54:06.49 ID:/c647cSOO



リンク「これで最後だっ!! くたばりやがれーーーーーーーーーーー!!!!!」ゴウッ!

リンク「ハイラルストラッシュ!!!!!!」



――――ズドォオオオオオオオオオッ!!!




581: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 19:59:06.13 ID:/c647cSOO


ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!


ボンゴボンゴ「ギョ,オ,エ,エエエエエエ……!!!???」


リンク「貫けーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」


ズォアッ!!!!!


ボンゴボンゴ「ギョァアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」




デーン デーン

デッデッデーン デーン

デーン デーン


584: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 20:11:27.87 ID:/c647cSOO


リンク「ハァッ! ハァッ! や、ヤツの気が……完全に消えた……!! や、やったぞ……!」

インパ「……」

ナビィ「あ……インパさん! ありが……」

ナビィ「……!!」

リンク「どうした? ナビィ……インパのやつ、疲れて気絶しちまったか……?」


ナビィ「……う、あ、そ、そんな……!」


リンク「ナビィ……? ……あ」

リンク「インパ……お、おめぇは……」


パァアアアアアア……!


リンク「これは……!」


デーン デーンデーン

デッデッデーン

デッデッデーン

デーーーーーン!

『闇のメダルを入手した!』
『インパは賢者として目覚め、勇者にひとつの力が宿った!』



――――しかし


この日、シーカー族はその歴史に幕を下ろした……






585: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 20:15:36.42 ID:/c647cSOO
次回予告


オッス! オラ リンク!


インパが賢者だったなんてな……でも、死なせちまった……わりぃことしたな……幾ら賢者の間で会えるからって言っても悔しいよな。
でも、くよくよしてる暇はねぇ! 残る賢者は後1人……! 気合い入れて行くぞ!


次回、超トライフォースZ!


捕らわれた親方の弟子! ゲルドの砦大侵入!


見てくれよな!

587: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/16(日) 20:17:23.85 ID:/c647cSOO
オッス! オラ 作者!


グレートサイヤマンの服って実はコキリの服とよく似てるんだよね……

いよいよクライマックスも近いけど何卒最後まで宜しくお願いします。

598: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/23(日) 14:51:39.75 ID:P5VIyvi6O


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


インパの決死の技、魔封波によって勝利を得たリンク。しかしインパは全ての力を使い果たし死んでしまった……。


捕らわれた親方の弟子! ゲルドの砦大侵入!


ダンペイ「そっか……インパ様は魔封波をつかっただか。それだけ追い詰められてただか……」

グルグル「ありゃあ禁断の魔術だった筈だ。ボンゴボンゴってのはそれだけヤバい敵だったんだな」

リンク「すまねぇな……オラがもう少し強けりゃ死なずにすんだのに……」

姉さん「ダメよ、リンクが無事だっただけでも良いと思わなくちゃ。インパ様も怒るわよ?」

ナビィ「そうだね。とりあえずお墓を作らなきゃね……」


599: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/23(日) 14:57:56.49 ID:P5VIyvi6O


インパの葬式はしめやかに行われた。元々人口の少ない村の人間全てが葬式に参加し、インパの人望の厚さが見受けられた。
村の建物の殆どは焼け落ちてしまったが、リンクの協力もあって少しずつ復興し始めた……


グルグル「おーいオカリナの兄ちゃん、その角材こっち持ってきてくれ」

リンク「おう、これかー? 待ってろ、今持ってくからよ!」ヒョイ

姉さん「何十本も一気に……スゴい力」

ナビィ「でも、あまり進まないね。……やっぱり大工さんがいないからかな」

姉さん「こんな時にお父さん達がいれば……」

ナビィ「そういえば親方さんたちは何処に行ったの?」

姉さん「それは……」


600: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/23(日) 15:08:22.42 ID:P5VIyvi6O


--


リンク「へ? 帰ってこない?」

姉さん「お弟子さん達を探しにゲルドの谷へ行ったっきり……もう何ヵ月も戻ってないの」

ダンペイ「もう死んでるんじゃねぇだか~?」フヨフヨ

グルグル「おめぇは縁起でも無いこと言うんじゃねぇ! ムダにリアルだろーが!」

リンク「ゲルドの谷? ゲルドっていや確か……」

ナビィ「ガノンドロフの故郷よ、確か西の砂漠地帯だったわ」

姉さん「生きてるはず無いよね……あたしも半分諦めてるし」

リンク「んじゃオラがちょっくら見てきてやるよ」

姉さん「え?」

リンク「どーせ次の賢者の場所もわかんねぇしな! いいだろナビィ?」

ナビィ「そだね。それに、西の方の情報も集めたかったし」

姉さん「ま、待って!? ゲルドよ!? 敵の本拠地なのよ!? 危険すぎるわ!」

リンク「危険っつってもなー。……何だか今更な気もするな」

ナビィ「危険に対してマヒしてるよね、あたしたち」



601: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/23(日) 15:19:04.00 ID:P5VIyvi6O


姉さん「マヒってあなたたちね……あまり危ないことしちゃダメよ? それに、リンクは結婚もしてるんだし」

リンク「オラ別にケッコンしてねぇぞ?」

姉さん「へ?」

リンク「ケッコンとかヨメって食い物の事だと思ってたからな~!」

姉さん「ままま待って、あんたマロンと婚約してたんじゃ……」

リンク「コンニャク?」

ナビィ「婚約! ……まぁ、そう言うことだから結婚してないの。それにリンクは忙しいしね」

姉さん「は、はぁ……まるで子どもね……」

リンク「ははは、マロンにも言われちまったなそれ! オラってそんなにガキっぽいかな?」ニッコリ

姉さん「……ふふ、そうね。子どもね……あんなに強いのに全く……」ゾクソク

姉さん「……はっ!」ブンブン



何も知らないリンクを自分好みに……
一瞬邪な思いに囚われたコッコ姉さんであった。



602: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/23(日) 15:30:43.69 ID:P5VIyvi6O


翌日


リンク「それじゃ出発するか!」

ナビィ「うん、エポナ、宜しくね」

エポナ「ブルルッ」

姉さん「気をつけてね! 無理しちゃダメよ!」

ダンペイ「死んだら墓くらい作ってやるだよ」

グルグル「だからオメーは余計な事言うんじゃねぇ!」

リンク「またな! 行くぞエポナ!」パシッ!

エポナ「ヒヒン!」

ナビィ「バイバーイ!」


パカラッ パカラッ パカラッ



姉さん「行っちゃった……大丈夫かしらあの子達」

ダンペイ「平気だよ。多分」

グルグル「何でわかるんだよ」

ダンペイ「墓守りの勘だ。ありゃあ世界を救うぞ」

姉さん「世界を……?」

ダンペイ「世界だけじゃねぇ。いずれはこの星……宇宙すら救っちまうかもなあ」

グルグル「はは、そりゃすげぇ。まるで伝説の勇者だな!」

姉さん「伝説の勇者か……」

姉さん(もし、神様が勇者を見守ってくれているなら……)



――――せめて、勇者に幸あれ




--



リンク「あーっ! 弁当忘れた! 昼メシどうしよっかな!?」

ナビィ「我慢しなさい」



この始末である

603: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/23(日) 15:40:14.48 ID:P5VIyvi6O


ゲルドの谷


リンク「着いたか……それにしても殺風景だな。草も木もあまり生えてねぇ」

ナビィ「どことなくデスマウンテンに似てるね……」

リンク「かもな……おっ、谷が見えたぞ……ってありゃ?」

ナビィ「橋が落ちてる……」

リンク「しょうがねぇな……エポナ、行けるか?」

エポナ「ヒヒン!」

リンク「そっか! んじゃ行くぞーーーーーーっ!」パシッ!



エポナ「ヒヒーン!」バウッ!



ズヒューーーーーーン!



この数日間でエポナまでもが気の扱いを覚えたらしい。
最早ハイラル最強の駿馬である。


--


親方「なんだかすげぇ馬が飛んできたと思ったら……いつぞやのボウズじゃねぇか。久しぶりだな! でかくなったな!」

リンク「オッス! じっちゃん久しぶりだな! それよりこんな所で何してんだ? 姉ちゃん心配してたぞ?」

親方「あー、それがよ……うちのバカ弟子どもがな……」

ナビィ「バカ弟子?」


604: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/23(日) 15:50:18.90 ID:P5VIyvi6O


親方「大工なんてダッセーから盗賊になるなんて抜かしやがって……心配して見に来たらこの有り様だ! ゲルドの連中が橋を落としやがった!」

ナビィ「それじゃ、お弟子さんたちは……」

親方「わからねぇ。この先のゲルドの砦に居るのはわかってるんだが……警備が厚すぎて中に入れねぇ」

リンク「そっか、ならオラがちょっくら見てきて……」

親方「ま、待て!? 俺っちの話を聞いてたのか!? 殺されるぞ!」

リンク「だいじょーぶだって! オラつええしな! 簡単にはまけねぇよ!」

親方「だ、だけどよ……」



――――まーだここら辺をうろついていたか!



リンク「ん?」

親方「し、しまった!?」


ゾロゾロ……


ゲルドの女戦士「しつこいヤツだ……この場で始末してやる!」ギラリ

ゲルド「なんだ? あの緑は?」

ゲルド「構わん! そいつも殺しちまいな!」


605: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/23(日) 16:16:44.61 ID:P5VIyvi6O


親方「ちくしょう……あいつら何もこんな時に来なくても……」

リンク「なあ」

親方「あ!? なんだ!?」

リンク「弟子ってあいつら?」

親方「ちがーう! どうみても悪党だろうが!?」

ナビィ「リンク! そいつらゲルド族よ!」

リンク「へー、コイツらがゲルド族か。なんだか女ばっかりだなぁ」

ゲルド「な、なんだこの気の抜けた男は……?」

ゲルド「そいつから殺っちまえ!」


はぁああーーーーーっ!


パシッ!


ゲルド「ぬぐがぎぎぎぎぎぎ……!!!! コ、コイツなんてパワーだ!?」

リンク「あぶねぇなおめぇ。そんなの振り回したら誰か斬っちまうぞ」

ゲルド「な、なめるな!?」グオオッ

リンク「よっと」パキン

ゲルド「折れた!?」

リンク「ちょっと痛いけど我慢しろよ」

リンク「デコピン」ぴしっ

ゲルド「へぷっ」


キーン ドーン


ゲルド「」ピクピク

親方「は、は……?」

ゲルド「コイツ、ただ者ではない! 弓を持て!」


射てーーーーーッ!


バシュシュシュシュシュッ!


リンク「……」ピピピピピピピピッ!


親方「お、おお……!? 指で……!」

ゲルド「う、嘘だ……!? こんな事が……」

リンク「おーい、もう終わりかー?」


606: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/23(日) 16:23:32.10 ID:P5VIyvi6O


リンク「んじゃ今度はこっちから行くぞ」


ピシュン!


ゲルド「は? 消え」ビシッ

ゲルド「」ドサッ

ゲルド「い、いつの間に背後に」

リンク「ハッ!」ドォンッ

ゲルド「わぷっ!?」キーン ドォン……

リンク「ま、こんな所か」


そこまでだーーーーーッ!


リンク「うん?」


ゲルド「それ以上抵抗したらコイツを殺すぞ!」

親方「す、すまねぇ、油断しちまった!」

リンク「あ、いけね! もう1人いたんだった!」

ナビィ「人質!?」



607: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/23(日) 16:37:51.13 ID:P5VIyvi6O


親方「お、俺っちに構うな! 早くコイツもやっちまえ!」

ゲルド「ば、バカな事を言うんじゃないっ!」

リンク「え? いいの? それじゃ遠慮なくやっちまうけど……」

ゲルド「はい?」

親方「あ、いや……できれば助けてくれたらいいなーっなんて……」


全く……騒々しいな……


ナビィ「今度は誰……?」



マラソンマン「この私の出番のようだな」



親方「お、おめぇ寝てたんじゃ」

マラソンマン「血に飢えたケモノの気を感じてな……なかなか物騒じゃないか」

マラソンマン「お嬢さんそこを動かない方がいい。私は彼のように手加減が苦手でね」

ゲルド「何を……?」

マラソンマン「ふんっ!」ピシュン!

リンク(速い……!)


ドムッ!


ゲルド「――――あ、がが……」ドサッ


マラソンマン「ふむ、やはり荒事は苦手だ。まるで加減ができん」

ナビィ「ありがとう! 助かったわ!」

マラソンマン「うん? 青い妖精……それにそこの緑の君……」

リンク「……あっ! 思い出した! おめぇウサギの兄ちゃん!」

マラソンマン「おお、あの時の亀の子か。大きくなったものだ」


608: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/23(日) 16:47:41.03 ID:P5VIyvi6O


親方のテント



マラソンマン「幻影の砂漠を走破しようと思って来たのだが……この有り様でね。帰るに帰れないのさ」

リンク「おめぇも苦労してるんだなぁ」

マラソンマン「フフフ、まあこのような状況こそ燃えるというものだ。それにしても君、素晴らしい筋肉を持ってるな? また競争したいものだな」

ナビィ「そうは言ってもね……」

マラソンマン「フフ、分かってるさ。行くんだろう? ゲルドの砦へ」

リンク「ああ!」

親方「ほ、本当に行くのか!?」

リンク「オラはワルい奴等には負けねぇよ! 安心して待っててくれ!」

リンク「でも、その前に……」

親方「その前に?」



リンク「なんか食い物食わせてくれないか? オラ腹へっちまって!」タハハ



親方「だぁああああ~~~~!?」



親方の弟子たちはゲルドの砦にいるらしい。まさかリンクはたった一人でゲルド族を相手にするのか……!?

609: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/23(日) 16:51:07.36 ID:P5VIyvi6O
次回予告


オッス! オラ リンク!


ゲルド族は女しかいねぇみたいだな! オラもぱんぱんしなくてもそれくらいはわかるようになったぞ!
親方の弟子は四人いるみてぇだけど一体何処にいるんだ? ま、片っ端から探せばいっか!


次回、超トライフォースZ!


リンク大暴れ! ゲルドの砦壊滅!


見てくれよな!

616: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/30(日) 18:44:56.02 ID:VHj73WLFO


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


ゲルドの谷にて大工の親方と再会したリンク。
どうやら弟子達が帰ってこないらしい……
リンクは弟子達を助けるためにゲルドの砦へ突撃する!


リンク大暴れ! ゲルドの砦壊滅!



ゲルドの砦



ゲルド1「見廻りイジョーナシ!」

ゲルド2「ご苦労! イジョーナシ! ……はぁ、最近暇だねぇ。ボーイハントにでも行きたい気分だよ」

ゲルド1「ホント仕事ばっかでやってらんないよ全く!」

ゲルド2「ナボール様が厳しすぎるんだよ……昔はあんなのじゃなかったのにねぇ」

ゲルド3「こらお前たち、ブツクサ文句を言わない! 給料ダウンするよ!」

ゲルド1、2「へーい……」

ゲルド3「やれやれ……ってなんだ? あれは」

ゲルド1「あれ?」

ナビィ「ヘイ!」

ゲルド2「青妖精……?」


ナビィ「ずあっ!」ボッ


ゲルド123「ぎゃーーーーっ!?」

リンク「おし、よくやったなナビィ!」

ナビィ「早く中に入ろ!」

617: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/30(日) 18:56:47.58 ID:VHj73WLFO


ゲルド通信兵「正面ゲートの見張りと連絡が取れません!」

ゲルド戦士「なに……? まさか侵入者? この前のオカマたちといい全く……」

ゲルド幹部「嘗められる訳にも行くまい、抹殺しろ!」

ゲルド「了解!」


--


囲め囲めーーーーーッ!

侵入者だーーーーーッ!


リンク「ありゃ~、結構バレるの早かったな。やるじぇねぇかあいつら」

ナビィ「どうする? やっつけちゃう?」

リンク「まぁ向かってくんならしょうがねぇからな。オラも巧く手加減するからよ」

ナビィ「大丈夫かな……」

ゲルド戦士「見つけたぞ! 緑の!」

リンク「お、早速来たな! よーし、いっちょやるか~!」


618: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/30(日) 19:07:03.59 ID:VHj73WLFO


ゲルド戦士「ハーーーーーッ!!!」ブォッ

リンク「よっと」ピシッ

ゲルド戦士「ゆ、指で……!?」グググ

リンク「わりぃけどおめぇらの相手してる暇はねぇんだ。ちょっと我慢しろよ!」


バキッ!


ゲルド戦士「ぎゃん!?」


--


ナビィ「ハーーーーーッ!!」ズオァッ!

ゲルド槍兵「こ、この青妖精ちょこまかと……!」

ナビィ「足下がお留守だよ!」

ズンッ!

ゲルド槍兵「へぶっ!?」

ゲルド戦士「ええいたかが妖精一匹に何を手間取ってる!?」

ゲルド兵士「し、しかしコイツやたらすばしっこくて……」

ナビィ「オラァ!!」カッ!


ポーヒー!!


ゲルド兵士「ぎゃぁああああ!?」ちゅどーん

ゲルド戦士「な、なんてことだ……あんな妖精に……」


ナビィ「ブルァアアアアア!!」キシャー


ゲルドたち「ぎゃぁああああ!?」


デデーン!!


リンク「おー派手にやってんなあナビィのヤツ。んじゃオラも……手加減して……波ァーーーーーーーーーッ!!」ズオアッ!!



ズドォオオオオオオン!!




620: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/30(日) 20:11:11.68 ID:VHj73WLFO


『ほ、本部へ! 青い妖精が襲って来て……ぎゃぁああああ!?』

『み、緑の男が! 矢も剣も全く通じな……ぎゃぁああああ!?』

ギャー!?
イヤー!!
グワー!


ゲルド幹部「お、おのれ……たかが1人と1匹にこのゲルドの砦が……!」ワナワナ

ゲルド幹部「あれを出せ! ぶっ潰してやる!」

ゲルド戦士「あ、あれはまだ調整中ですが……ホントに使うんですか?」

ゲルド幹部「天下のゲルド族がこのまま嘗められっぱなしでたまるか! 奴等に好き勝手したことを後悔させてやる!」


--


イチロー「ア、アンタよくここまでこれたわねー、ステキ! あたい、大工のイチロー!」

ナビィ「やっと1人目? 他の3人は何処にいるの?」

イチロー「ジローたちは別々に閉じ込められてるわ……何処にいるかは皆目見当がつかないの」

イチロー「それより気をつけて! 見張りのゲルド族がいるはず……」

リンク「見張りってあれか?」


ゲルドたち「」キュウ


イチロー「」


リンク「オラ迷路ってのはどーも苦手だからな~! 適当に道ぶっ壊してここまで来たんだけどよかったかな?」

ナビィ「迷路なんて簡単よ。真っ直ぐ壁をぶち壊してけばそのうちゴールよ」

リンク「そんなもんか?」

ナビィ「そうよ!」


イチロー「やだこの子たちこわい」



621: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/30(日) 20:31:20.56 ID:VHj73WLFO


ナビィ「でも、この棟にいないってことは別の場所だよね」

リンク「この砦って行き止まり多いよな。飛行できねぇとちょっとしんどいんじゃねぇか?」

ナビィ「それじゃ今度は向かいの棟に……」


ズドォオオオオオオン!!


ナビィ「わっ!?」

リンク「なんだ? あの金ぴかは……」


メタルナック「ウェルカム!」デデンデンデデン


--


ゲルド幹部「新開発のアイアンナックだ! パワーは折り紙つきのバケモノ! これならヤツも御陀仏よ!」

ゲルド戦士「急造だからオツムはあまりよろしくないんですけどね……大丈夫かな」


--


メタルナック「Go to hell !!」DOGOOOON!!!

リンク「おわっ!? アイツ腕が飛んだぞ!」

ナビィ「ロケットパンチ!?」

メタルナック「Kill you !!」Guooooo!!!

ナビィ「こ、こっち来た!」

リンク「ちょっとはやるみてぇだな! それじゃ容赦しねーぞ!」チャキッ


リンク「はぁああーーーーーっ!!」ブォン!!


ザンッ!!


メタルナック「GOAAAAAA……!!!」

ナビィ「首が吹っ飛んだーーーーーッ!」


623: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/30(日) 21:00:04.89 ID:VHj73WLFO


リンク「あらら……もうちっと頑丈だと思ってたんだけどな。呆気なかったなー」

ナビィ「確かにちょっと早い気が――――」


メタルナック「I'll be back !!!」ズオァッ!


ナビィ「首が無いのに動いたーーーーーッ!?」

リンク「た、たまげた……おめぇタフだなぁ」


メタルナック「Buruaaaaaaaaa!!!!!」カパッ

リンク「腕が外れた!?」


Gyuiiiiiiinnnnn……


リンク(パワーが集束……!! ナビィ! 気をつけろ!」

ナビィ「えっ」


メタルナック「Hell's Flash!!!!!」


ポーヒー!!


リンク「波ァーーーーーーーーーッ!!!!!」ズオァッ!


ズドォオオオオオオン!!


--


ゲルド幹部「あ、あの緑の男……ヘルズフラッシュを瞬時に相殺するとは……!!」

ゲルド戦士「どうしますかー? あれ最高の技だったはずじゃないでしたっけ?」

ゲルド幹部「ま、まだだ……まだ手はある!」


--


メタルナック「Guooooo……」ゴゴゴゴゴゴ

ナビィ「今度はなんなの?」

リンク「ん……? アイツどうしたんだ?」



メタルナック「Hasta la vista,Baby!」(地獄でまた会おうぜ!)



リンク「ヤベッ!?」ズオァッ!

リンク「はぁああーーーーーっ!!」

ガキンッ!!


ナビィ「蹴りあげた!?」


メタルナック「Gmmmmmmm……」カッ


デ デ ー ー ー ー ー ー ン !!!!!


リンク「ひえー! 危なかった! アイツ爆発するなんてな~!」


624: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/30(日) 21:16:12.69 ID:VHj73WLFO


ナビィ「と、ともかくやっつけたのには変わらないわね!」

リンク「おっし、この調子でどんどん先に行くぞ~!」

ナビィ「おー!」


ドォンッ!
チュドン!
ポーヒー!
ギャー!
ブルァアアアア!


--


ゲルド戦士「ど、どーしますか? もう戦力が少ないですよ……」

ゲルド幹部「逃げるぞ」

ゲルド戦士「へあっ!?」

ゲルド幹部「うるさい! 文句あるか!? 盗賊は割りに合わない仕事はしないんだよ!」

ゲルド幹部「後は魂の神殿のナボール様に任せてとんずらするよ! わかったな!?」

ゲルド戦士「リョ、リョーカイ!」


--


ワー
ニゲロー


ナビィ「あれ? あいつら逃げてくよ?」

リンク「ホントだ。ちょっとやり過ぎちまったかな?」

ナビィ「ほとんどぶっ壊しちゃったからねぇ。それにしても残りのお弟子さんたち何処にいるのかしら」

リンク「そうだなー。お、なぁおめぇちょっと聞きたいんだけどさ」

ゲルド幹部「は、はいっ!? 何でございましょうか!?」

リンク「ちょっとカマっぽい3人がいるはずなんだけど何処にいるか知らない?」

ゲルド幹部「その3人なら斯々然々に……!!!」

リンク「おう、サンキュー! それじゃオラたち急いでっから!」

ナビィ「じゃあね!」


ズヒューーーーーン!


ゲルド幹部「……あ、あいつら汗一つかかずにこの砦を壊滅してしまった……バ、バケモノだ……」

ゲルド戦士「再就職どうしよっかな」



猛特訓と強敵との激戦を潜り抜けたリンクたちにとって最早普通の人間では相手にならないようだ。
それにしても魂の神殿、そしてナボールとは一体何の事なのだろうか……?


625: ◆S0pw.EDnyA 2016/10/30(日) 21:20:59.98 ID:VHj73WLFO
次回予告


オッス! オラ リンク!


幻影の砂漠を越えた先には魂の神殿ってのがあるらしいぞ! どうやら賢者もそこにいるみてぇだな。
でもこの砂漠、砂嵐が酷くてとても先に進めねぇ! どうすりゃいいんだ!?


次回、超トライフォースZ!


目指せ魂の神殿。幻影の砂漠を越えろ!


見てくれよな!

629: ◆glcA4RogLg 2016/11/06(日) 21:01:54.89 ID:xB+vt7bxO


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


親方の弟子を救うべくゲルドの砦で大暴れするリンクたち
なんと1人と1匹でゲルドの砦を壊滅させてしまった!


目指せ魂の神殿 幻影の砂漠を越えろ!


シロー「あれだけの数のゲルドをたった二人で倒しちゃうなんてねー」

サブロー「もー盗賊はコリゴリ……」

ジロー「大工のほうがまだましだわ……」

ナビィ「これで全員かしら?」

親方「おう! ありがとな! お陰で橋を元に直せそうだぜ」

イチロー「へ? 親方今からやるの?」

親方「たりめぇだこのボンクラども! さっさと準備しねぇか~!」

ジロー「ひぎぃっ!? わ、わかりました~!」

リンク「ハハハ、じっちゃんなんだか元気出たみたいだな!」


630: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/06(日) 21:07:30.34 ID:xB+vt7bxO


マラソンマン「それより君、これから砂漠を渡るのかい? 彼処はハイラル屈指の難所として有名だからね、気をつけるがいい」

リンク「へー、デスマウンテンよりもヤバいのか? そりゃ修業にはもってこいかもな」

ナビィ「んもー、修業じゃなくて神殿に行くのよ?」

リンク「わかってるって! でも神殿のボスに負けねぇ為にも強くなって損はないだろ?」

マラソンマン「戦うこと前提なのか」

ナビィ「まぁリンクだからね」


631: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/06(日) 21:22:37.69 ID:xB+vt7bxO


幻影の砂漠入口


ビュオォオオオ


リンク「スゴい砂嵐だな。こりゃ飛んでくのは無理か?」

ナビィ「エポナでも無理ね。仕方ないけどあなたここでお留守番よ」

エポナ「ブルル」

マラソンマン「この砂漠は幻影の名の通り渡るものに幻を見せる……ちょっと見てなさい」

ナビィ「?」


マラソンマン「レディGo!!!」ズアオッ


ナビィ「あっ!?」

リンク「走って行っちまったな」


--


5分後


ナビィ「戻って来ないね……迷っちゃったかな?」

リンク「いや……気は消えてねぇ。あっちこっちをグルグル回ってる」

ナビィ「え……でも、結構スゴい速さで走ってるのに?」

リンク「どうやらこの砂漠、ただの砂漠じゃねぇな。中に入ると感覚がおかしくなっちまうみてぇだな」

ナビィ「魔法の砂漠ってわけね!」

マラソンマン「フゥ、フゥ。そ、その通りだ。この砂漠は闇雲に突っ走ってもゴールにはたどり着けない。走りの頂点を極め、完璧に直線を走る事が出来る私でさえこの有り様だ」

リンク「どーっすっかな。ハイラル波で砂漠まとめて吹っ飛ばしちゃおうか?」

ナビィ「これ以上環境破壊してどーするのよ」


632: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/06(日) 21:33:10.48 ID:xB+vt7bxO


マラソンマン「そんな君に良いことを教えてやろう。この砂漠には正しいルートに赤い旗が立っている。その通りに進めば神殿に行けるはずさ」

リンク「旗? そっか、ゲルド族もそれを目印にしてるってわけか。んじゃその旗を目印にすりゃいいんだな?」

マラソンマン「ただし更に先へ行くには案内人の導きが必要となる……君、ユウレイとか信じるタイプかい?」

ナビィ「ユウレイって……何度も見てるよね」

リンク「ポゥなら結構見てるよなオラたち」

マラソンマン「それなら大丈夫かな。後は君たち次第だ。ハイラル完全走破の偉業は君に譲るとしよう。頑張りたまえ」

リンク「おう! ありがとな兄ちゃん!」

ナビィ「またね!」



--



マラソンマン「魂の神殿……別名を巨大邪神像。いつか見てみたいものだ」

マラソンマン「くじけるなよ亀の子よ。亀は兎より早くゴールするものだからな。私が着いたときに死んでるんじゃないぞ!」



636: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/13(日) 17:06:15.44 ID:xkrLJ+DbO
続き書きます
ベジットとトランクスの勇姿に泣いた
トランクスの最後の技はまさかアルベイン流最終奥義……!?


幻影の砂漠



ビュオオオオオオ……



リンク「ひゃー! すっげぇ砂嵐だな! 前が殆ど見えねぇや!」

ナビィ「確かにこれじゃ普通に歩いてたら方向が狂っちゃうね。旗は何処にあるかな?」

リンク「そういや赤い旗っつってたよな。……もしかしてあれか?」



赤い旗「」バタバタ


ナビィ「きっとあれね! それじゃ旗を目印に歩きましょ!」

リンク「おう!」


ズブッ


リンク「……ありゃ?」

ナビィ「へ?」

637: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/13(日) 17:29:52.17 ID:xkrLJ+DbO


リンク「おー、なんか砂に沈んでくぞ? おもしれぇな」

ナビィ「呑気なこと言ってる場合じゃないよ!? 流砂だよこれ!」

リンク「へー、砂の河か! 珍しいな。もう膝まで沈んじまったぞ」ズブブ

リンク「本当だったら一発でアウトだったね……」

リンク「ここは飛んでったほうが速いな。よっと!」ボウッ


ズヒューーーーーン!


--


ビュオオオオオオ……


ナビィ「うー、砂でジャリジャリする……気持ち悪い……」

リンク「神殿にはまだ着かねぇのか? オラちょっと腹減ってきたぞ……」

リンク「……ん? なんだこりゃ? 看板か?」

ナビィ「何々? 砂漠のお店……?」


じゅうたん商人「いらっしゃい。200ルピーで取って置きを買わないかい?」


リンク「たっけぇなあ。何を売ってるんだ? 食いもんか?」

じゅうたん商人「それは買ってみてのお楽しみ」

ナビィ「変なの」

リンク「んー、200ルピーなら余ってるからな。一つ貰おっか。ほら!」


チャリン


じゅうたん商人「どうも! お楽しみの商品はこれ! 走って進んでドッカン! 最新式爆弾だ!」



『ボムチュウを手にいれた!』ごーまーだーれー!


リンク「なんだこりゃ、ネズミ? にしちゃ堅いな」コンコン

じゅうたん商人「あーっと丁寧に扱ってね。 それバクダンだから」

ナビィ「ネズミ型バクダン!? すごーい、良くできてるね!」

じゅうたん商人「買ってくれた方に教えましょう。あんたこの先の神殿目指してるなら真実を見る目を持ったほうがいいよ」

リンク「真実を見る目ってなんだ?」

じゅうたん商人「まやかしを見破る澄んだ目の事さ。まあゲルド族は地図を使って渡ってるけどよそ者はそうやって砂漠を越えるのさ」

リンク「へー、闇の神殿に似てるな」




638: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/13(日) 18:07:47.05 ID:xkrLJ+DbO


じゅうたん商人「昔は厳しい修業を乗り越えた者は自然と正贋を見抜く目を手にいれたらしいけど……。最近は修業抜きで見抜く便利なマジックアイテムがあるらしいぞ。高く売れそうだな」

ナビィ「ふむふむ、真実を見る目ね」

リンク「ってことはオラも出来るか……?」

ナビィ「うん? どういうこと?」

リンク「なんかコツを掴んだかもみてぇだ。えーと心を落ち着かせて……」ブツブツ



リンク「……」すっ


ナビィ「……! スゴい。気配が澄みきってる。修業の感じと似てる……」



リンク「……」



ナビィ「ご、ごくり」



リンク「…………」


じゅうたん商人「どきどき」






リンク「……………あ、あはは。やっぱりダメみたいだ。ど、どうしよう……?」




ナビィ「………」
じゅうたん商人「………」


リンク「あーーっ! そうだ瞬間移動だ! あん時の感じと合わせりゃ巧く行くかも!」


リンク「よーし集中集中……おっおっ! いい感じだ!」




じゅうたん商人「……彼はスゴいのかどうかよくわからん」
ナビィ「あたしもそう思う……」


639: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/13(日) 18:08:37.71 ID:xkrLJ+DbO
休憩します
最近更新遅いから見てくれてるか不安や……

642: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/13(日) 20:06:05.60 ID:xkrLJ+DbO


リンク(最近パワー重視だったからな~。これじゃ大妖精様にどやされっちまうぞこりゃ)



リンク「……ん! よしきた!」カッ



ナビィ「リンクの目付きが変わった!」



『まことの目に目覚めた!』ごーまーだーれー!



まやかしを見破る澄んだ瞳! 宝くじには使っちゃダメだぞ


リンク「精神修業しといて良かったな。これでインパや大妖精様に顔向けできるな」

じゅうたん商人「ほう、インパ……もしかして君はシーカー族所縁の者かな?」

リンク「ああ、オラ一応シーカー流だ」

ナビィ「あたしもそうかな?」

じゅうたん商人「なるほど……道理で。真実を見る目は主にシーカー族に伝わっているものだ。君の中には既に切っ掛けがあったと見える」

リンク「そっか、知らないうちにシーカー流も技を覚えたってとこか」

ナビィ「なんだか感慨深いね……」


643: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/13(日) 20:15:19.61 ID:xkrLJ+DbO


砂漠の小屋


リンク「妙な気を感じるな……どうやらここみてぇだ。……ムッ!」キッ

ナビィ「どう? リンク」


フヨフヨ……



案内人「行きはよいよい帰りはいない。片道限りの道案内……ついてきたけりゃついてきな……」



リンク「よし! 見えた!」


ナビィ「これで砂漠を越えられるね!」



--



リーバ「ぎゅいっぎゅいっ!」
リーバ「ぎゅぎゅいっ」


リンク「なんだこいつら? わらわら出てきて邪魔だな」

ナビィ「リーバね、砂漠のザコよ! ほっとくのがイチバンだけど……」


リーバ「ぎゅーい!」


ナビィ「どうやら身の程を知らないようね……。リンク、ちょっと待っててね」ゴゴゴ

リンク「あ、ああ」







キエロザコガー!!!
ズアッ!!!
チュドォオオオン!
ピギャアアアアアアア!?


644: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/13(日) 20:40:13.92 ID:xkrLJ+DbO


巨大邪神像


ハイラルの聖地の一つ
元々はゲルドの聖地だったが……



ナビィ「うわー! おっきいね!」

リンク「へ~こりゃ大したもんだ! こんなでっけぇ像初めて見たぞ! あの像の内側が神殿か?」

ナビィ「みたいね。早く行きましょ!」



--



魂の神殿



リンク「ここが最後の神殿……魂の神殿か。最後だけあって立派な作りだな」

ナビィ「エキゾチックな感じだよね。……あれ? あの紋章って……」

リンク「トライフォース……王家の紋章じゃねぇか? こんな所にもあるんだな」



「……それはハイラルの支配の証さ」



リンク「む! ……なんだ、元気そうじゃねえか」

リンク「シーク!」

ナビィ「ど、何処にでもいるわねあなた」


シーク「ふっ……君たちこそ元気そうで何よりだ」

645: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/13(日) 20:49:49.50 ID:xkrLJ+DbO


リンク「シーク、モーファの時はありがとな。おめぇがいなかったら勝てなかったぜ」

シーク「礼には及ばない。ぼくはぼくの使命を果たしたまでのこと……闇の神殿も攻略したそうだな」

リンク「ああ、神殿の魔物はえらく強かったけど何とか倒せたぞ……けどな」

ナビィ「うん……」

シーク「……インパの事は残念だった。だが、彼女もシーカー族として闇の神殿に負い目を感じていた……それを君は祓ったんだ。彼女は感謝していると思う」

リンク「ほんとか? そうならいいんだけどな……。それにしてもおめぇ流石弟子だけあってインパの事わかってるなあ」

シーク「……彼女とは古い付き合いだからね。本当に、古い付き合い……」

ナビィ「?」




646: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/13(日) 21:02:11.98 ID:xkrLJ+DbO


シーク「……いや、いいんだ。インパの魂は賢者の間にいる。それだけでも良しと思わなければな……。それはそうと、君に伝える事がある」

リンク「なんだ?」

シーク「この魂の神殿はハイラルの聖地であって聖地ではない。元々はゲルドの聖地……つまり敵の拠点に値する」

ナビィ「そうだわ、なんでこの神殿はハイラルとゲルドの二つの聖地になってるの?」

シーク「戦乱の時代……ゲルドは王家に服従し、その証として自ら信じる神に聖三角を刻んだ……。その名残が今でも残っている」

リンク「むずかしいけどつまり負けを認めたってことか?」

シーク「そんな所だ。そして望まぬ服従に憎悪と憤怒、そして野心を燃やす結果となったのさ……ガノン……あの男はそういう男だ」

ナビィ「複雑ね……王家が全て正しいってわけじゃないのよね。」

リンク「でも、やっていいことと悪ぃことぐらいあるぞ。負けるわけにはいかねぇさ」

シーク「そうだな……」

ナビィ(……シーク、王家の話になるとどこか悲しそうな……さみしい感じ。どうしたのかな?)


647: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/13(日) 21:14:18.64 ID:xkrLJ+DbO


ナビィ「でも、ゲルドは殆どやっつけちゃったし、それほど強いボスはもういないんじゃないの?」

シーク「いや……神殿を任されているのはただのゲルドではない。悠久の時を過ごしたゲルドの知恵袋……奴は一筋縄ではいかない」

リンク「つええんだろうな、そいつ」

シーク「そう、ガノンを育て、ゲルドの法と理を司る双子の魔道士。氷炎を操る彼女達の名は……」




「「ずいぶんと口の回るネズミだねえ」」





シーク「!?」

ナビィ「だ、誰!?」

リンク「……まさか向こうから来るなんてな。相当自信があるのか……」





コタケ「おやおや大きいネズミが二匹、小さいネズミが一匹だよコウメさん?」

コウメ「焼きがいのあるネズミだねえコタケさん? ヒッヒッヒ!」

コタケ「そうだねえコウメさん! ヒッヒッヒ!」





648: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/13(日) 21:23:21.66 ID:xkrLJ+DbO


ナビィ(な、何? あの人たち……普通じゃない。気も、魔力も、とらえどころがない)



コウメ「おや、そこの青妖精あたし達の気を探ってるね?」
コタケ「全く不躾な妖精だねえ」



ナビィ「えっ」

リンク「ナビィ、気をつけろ。あのばっちゃんたちオラたちの動作を見きってるぞ」

シーク「迂闊には動かないほうがいい」

ナビィ「ご、ごめん」



コウメ「せっかく遠路はるばるおいでなすったんだ」
コタケ「盛大にもてなさないとねえ」


コウメ・コタケ「おまえもそう思うだろう?」




アイアンナック?「……」



ナビィ「アイアンナック? でも……」

リンク(なんだアイツ……気を感じるぞ!?)




コタケ「さあおゆき、お客様をもてなさしてやりなさい」
コウメ「イヤと言うほどにね!」




649: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/13(日) 21:31:06.83 ID:xkrLJ+DbO
次回予告


オッス! オラ リンク!


あのばっちゃんたち顔がソックリだな。おもしれぇぞ!
でもなんだか底知れないパワーを感じるから油断は禁物だな。
それより大変な事になっちまった! ちょっとまずいかもな~こりゃ!


次回、超トライフォースZ!


時の勇者の秘密!


見てくれよな!

655: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/23(水) 18:58:57.58 ID:emWrJmfPO


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


幻影の砂漠を越え、魂の神殿に着いたリンクたち。再びシークと出会い再会を喜ぶのもつかの間、なんと神殿のボス、ツインローバが現れた!


時の勇者の秘密!


ナビィ「リンク、あのアイアンナック……」

リンク「ああ、どうも変みたいだ。気は抜かねぇ」


アイアンナック「フゥウウウン!」


リンク「来た!」





コウメ「コタケさん、あの小僧どう思う?」

コタケ「強いねありゃ、宇宙人ってのはみんなあんなのばっかりなのかねえ?」

コウメ「嬉しそうだねぇヒッヒッヒ!」

コタケ「そりゃ若いってのはいいもんだからねぇヒッヒッヒ!」


656: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/23(水) 19:06:02.96 ID:emWrJmfPO


アイアンナック「フン!」ブォン!

リンク(攻撃自体は普通のアイアンナックと変わらねぇな……)

リンク「そんな直線的な攻撃当たらねぇぞ!」


バキィイイイン!


アイアンナック「フォッ!?」


ナビィ「巧い! カウンター!」

シーク「直撃だ」


アイアンナック「……」

リンク「……こいつ!?」


アイアンナック「……フォオオオオオオオ!!!」ゴォオオッ!


シーク「……なんだと?」

ナビィ「ウソ……アイツ、気を爆発させた……」



657: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/23(水) 19:15:24.67 ID:emWrJmfPO


リンク(さっきよりもパワーが上がってやがる……。アイアンナックは中身は空っぽのヨロイのはずだ……どうなってんだ?)


アイアンナック「オオオオオオッ!」ブォン!

リンク「おっと、パワーは上がってもスピードはまだまだだな!」

リンク「でりゃっ!」バキン!

アイアンナック「ブォッ……!!」

リンク「空なら身動きとれねぇだろ! 悪く思うんじゃねぇぞ!」ギュイィイイイイイン



リンク「波ァーーーーーーーーーッッッ!!!!!」ズオァッ!



ナビィ「やった!」




アイアンナック「……オオオッ!」ズオアッ!






リンク「何!?」

シーク「飛行術……だと……?」

ナビィ「う、ウソ……!? あんな繊細な技をアイアンナックが……!!?」



コウメ「ヒッヒッヒ! あんまり甘く見るんじゃないよ」

コタケ「ソレはちょっと特殊だからねえヒッヒッヒ!」

コウメ「ほら、もっと面白い事もできるよ」

コタケ「やりな、ナボール!」



シーク(ナボール……?)


658: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/23(水) 19:24:58.28 ID:emWrJmfPO


アイアンナック「……」すっ


ナビィ「ア、アイツ、なにする気なの……?」

シーク「……まさか」


アイアンナック「」ギュイィイイイイイン


リンク「いいっ!?」

シーク「気をつけろリンクーーーーーーッッッ!!」



アイアンナック「フォオオオオオーーーーーーーッッッッ」



ズォアアアアアッッ!!


リンク「ぎっ!!」

バシンッ!!


ドォオオン!!


ナビィ「あ、あぶなかった~~~! 魔功波も使えるの?」


シーク(どう考えても普通ではない……奴は一体……)


リンク「……随分おかしな事するじゃねぇか」

ナビィ「え?」



リンク「おいおめぇら、ヨロイの中に人間を入れてどういうつもりなんだ?」



ナビィ「に、人間を……?」

シーク「人間……ナボール……そういうことか」







659: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/23(水) 19:31:20.06 ID:emWrJmfPO


コウメ「ヒッヒッヒ、ばれるのが早かったねぇ」

コタケ「まぁばれたところでどうしようもないけどね」



ナビィ「リンク! 人間ってどういう事?」

リンク「まぁ見てろ、こういうことだ!」チャキッ



リンク「ストラッシュA!!!!!」ズオッ!



――――ザンッ!!



アイアンナック「――――!!!!!」カパッ


ナビィ「ヨロイが割れた……」

リンク「戦ってみりゃ誰でもわかるさ……コイツは人間だ!」



ガラン!




ナボール「……」




ナビィ「女の人……?」


シーク「やはりナボール……しかし……彼女は……」




660: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/23(水) 19:42:28.34 ID:emWrJmfPO


ナボール「……」

リンク「おめぇどういうつもりだ? あんなヨロイなんか着て……」

ナボール「」すっ


ブゥウウウウン……


リンク「!!!」

ナビィ「また……!!?」



ズアオッ!!
ズドォオオオオオオン!!



ナボール「……」にやっ


リンク「話の途中にやってくれるじゃねぇか」


ナボール「!!」


リンク「よう」

ナビィ「お、思ったより大した威力じゃないわね……」

シーク「……違うな」

ナビィ「?」

シーク「殺すと遊べなくなる。……わざと弱く撃ったんだ」

ナビィ「え……?」



ナボール「……くっくくくくひひひひひ……!」ニタァア



リンク「……さっきの魔功波といい飛行術といい、アイツなんか変だ」

ナビィ「へ、変って……確かに常人が使える技じゃないけど」

リンク「いや、そういう意味じゃねぇさ」





661: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/23(水) 20:02:04.66 ID:emWrJmfPO


リンク「……どうやらアイツは自分の能力を遥かに超えた力を持ってしまってるらしい」

ナビィ「の、能力を遥かに超えた力って……」


ナボール「ぎひひひひ……!!」ふらふら


リンク「理由はわからねぇ。でもアイツ、元々飛行術や魔功波を使える実力なんか持ってなかったはずだ」

シーク「……その通りだ。彼女の顔を見てみろ、生気そのものが感じられない……」

シーク「彼女は……ナボールは操られているだけだ。あの双生魔道士にな!」

ナビィ「双生魔道士……!! アイツらが!」



662: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/23(水) 20:10:59.68 ID:emWrJmfPO


コウメ「ヒッヒッヒ! その通り……! あたしら双子の魔力にかかればどんな聖人もあっという間に大悪党さ!」

コタケ「しかもただの洗脳じゃないよ、潜在力を限界以上にまで引き出してやったのさ。これで反抗的なこの小娘を手懐けてゲルドの最強戦士に育てたのさ」


リンク「どーりでイヤな目付きだと思った……! あんまりいい趣味じゃねぇな!」


コウメ「ヒッヒッヒ! 文句を言う前に自分の心配をしたほうがいいんじゃないかい?」

コタケ「その気になればまだまだパワーを引き出せることもできるよ! こうやってね!」



ズォオオオオオ!



ナボール「ぎひっ!? ぎ、ぎぎぎぎ……!!」バチバチッ



シーク「まずい……体の限界以上のパワーを出しすぎだ……あれではもたない」

ナビィ「は、早く何とかしなきゃ死んじゃうよ!」

リンク「くっそ、どうすっかな……殺しちまう訳にもいかねぇし……」


663: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/23(水) 20:19:04.35 ID:emWrJmfPO


ナボール「ぎぃいいいいいいいあああああああ!!」バチバチッ!バチバチッ!



ズドォオオオオオオン!!



シーク「どうやら待ってはくれないみたいだ」

ナビィ「き、気が膨れ上がった」




ナボール「――――ハァアアアアア……!!」ゴゴゴゴゴ




リンク「よせ! それ以上無茶したら死んじまうぞ!」


ナボール「がぁああああっ!!」ズオッ!

リンク「……!」チャキッ

ナビィ「ダメ! リンク!」

リンク「う……! く、くそ……!」


バキン!


リンク「ぐっ……!」

ナボール「ぐははははははは!!」


シーク(ダメだ……リンクはナボールを傷つける事ができない……このままでは……)


664: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/23(水) 20:28:38.40 ID:emWrJmfPO


コウメ「ヒッヒッヒ! 優しいねえ。勇者様はフェミニストかい?」

コタケ「だったらそのままあの世にいっちまいな!」



ナボール「ぐっはっはっはっは!!」ギュイィイイイイイン!



リンク「……! ま、まずい!」



ナボール「だぁああああああああああ!!」カッ!



ズドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!


ナビィ「グ、グミ撃ち! あんな高度な技を……!」

シーク「あのままでは彼女の魔力どころか命まで尽きてしまうぞ」



リンク「ぐ……! ちくしょう……!」ズドドドドドドドドドド


リンク(ど、どうにかして洗脳っちゅうのを解かねぇとこっちが先にくたばっちまうぞ! どうすれば……!)



――――パワーを引き出すのはマスターです


リンク「は!?」



――――マスターソードは退魔の剣です。その本質は目に見えない悪の気を斬る事にあります。



リンク「め、目に見えないモノを斬るっつったってよ……! どうすりゃいいんだ!?」



ナビィ「リ、リンク……誰と話してるの?」






665: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/23(水) 20:41:59.27 ID:emWrJmfPO


――――マスターは既に自力で真実を見る目に目覚めています。落ち着いて彼女を見てください。彼女を包む悪の気が見える筈です。



リンク「し、真実を見る……!」


――――まことの目とはつまるところ心の目です。
急所を見極め、これを光の気を込めて撃ち抜く事が真骨頂……空なるモノを斬り裂く……即ち……




リンク「――――!」ゴォオオオッ!



ナビィ「リンクの気が膨れ上がった!?」

シーク「ナボールを斬るつもりか!?」


コウメ「できるものかい! そんなことしたら……」



リンク「――――ハァアアアアアアア……!!」ゴゴゴゴゴゴゴ



コタケ「お、おい、ちょっと」





リンク「だっ!!!!!!」ズオアッ!!




シーク「斬るのか!?」


ナビィ「リンク!!」


ナボール「――――!!!!!」







666: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/23(水) 20:43:18.42 ID:emWrJmfPO




リンク「 空 裂 斬 !!!!!」





667: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/23(水) 20:51:05.43 ID:emWrJmfPO


ナボール「――――あ」



どさっ



ナビィ「リンク……? 斬った、の……? でも」

シーク「……見事だ」



リンク「す、すげぇ手応えだ……本当に空気をたたっ斬っちまったのか?」



――――これでマスターは本当の意味で退魔の剣を極めました。素直に嬉しいです。さすがマスターです。



剣とは体の延長です。心剣を一体とすれば斬れないものなどありません。どうかそれを忘れずに……




『奥義、空裂斬を覚えた!』ごーまーだーれー!





668: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/23(水) 21:08:49.14 ID:emWrJmfPO


コウメ「あ、あららー。洗脳魔法をぶったぎるなんて無茶苦茶な!」

コタケ「これはちょっと予想外だねぇ」


ナボール「ア、アタイは、今まで何を……?」


ナビィ「あの人、洗脳が解けたみたいだよ!」

リンク「ふぃー! よかった~! 一発勝負だったから緊張したぞ……!」


ナボール「ア、アンタたちは……いや、それよりツインローバ! アイツら……!」


コウメ「ヒッヒッヒ! おはようナボールさん。7年振りのお目覚めはどうかな?」

コタケ「ほんとによーーーーーく働いてくれたよあんたは!」



ナボール「ふざけんなババァ! よくも好き勝手に操ってくれたな!」



コウメ「おやおや、殺さなかっただけ感謝してほしいもんだけどね」

コタケ「恩知らずには思い知らさなきゃね」



シーク「!! リンク! 彼女を……!」

リンク「くっ!!」

コウメ・コタケ「「あまーーーーーい!!」」



ズオアッ!!



リンク「んなっ!? こ、コイツは……!?」

ナビィ「か、からだに力が入らない……!?」

シーク「く……! これは……結界か!」



コウメ「ひひひ、その通り。氷炎結界呪法……この結界内のあたしたち以外の存在は全パワーの5分の1しか出せない!」

コタケ「ここは魂の神殿……本拠地に結界を敷く事くらいわけないのさ」


コウメ・コタケ「「さーてそれではフィニッシュといこうかねぇ!!」」ゴォオオオオオオオッ!!

リンク(ダ、ダメだ! 間に合わねえ!)

リンク「逃げろーーーーーーッッッ!!」


コウメ「けぇええええっ!!」
コタケ「けぇええええっ!!」

ズオアアアアアッ!!

ナボール「あ……!?」

ズドォオオオオオオン!!



ナビィ「そ、そんな」

シーク「チリも残らない……ダメだったか」

リンク「ち、ちくしょう……!!」わなわな



670: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/23(水) 21:18:05.59 ID:emWrJmfPO


コウメ「さて後はネズミどもの始末を……?」

コタケ「んん?」




リンク「き、貴様ら……! 殺すことはねぇだろ……!」ゴゴゴゴゴゴゴ!



ミシミシ……!



コウメ「け、結界にヒビが……!」
コタケ「ちょっとちょっと! ほんとに5分の1に落ちてるのかい!?」



ナビィ「リンク……?」



リンク「ぎ、ぎぎ……!!」



バチバチッ!!



ナビィ(黄金の気……モーファの時に使ったあの気が!?)



リンク「――――ッッッッッハァアアアアアアア!!!」ゴォオオオオオオオッ!!





バキィイイイイン!!



シーク「結界が破れた……! 今だ!」ガシッ


リンク「シーク!? 放せよ!!」



ぶんぶん!!



シーク(なんて力だ……!)
シーク「頭を冷やせ! 一旦退くぞ!」コォオオオオ


ナビィ「わっわっ! ま、待って!」



シーク「フロルの風!!」


――――ピシュン!!


コウメ「――――おやおや、逃げられたねぇコタケさん」
コタケ「そうだねぇコウメさん」









671: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/23(水) 21:25:12.27 ID:emWrJmfPO



ゲルドの谷



親方「つまり、そのツインローバってババァが黒幕だったのか?」

マラソンマン「ナボールは操られてただけだったのか……しかしその彼女も……」


ナビィ「死んじゃった……」

リンク「ぐ……」

シーク「……それだけではない」

ナビィ「?」

シーク「彼女は……ナボールは賢者の可能性があった」


ナビィ「え!? そ、それじゃあ……でも何でわかるの?」

シーク「……理由は言えない。だがゲルドの血を引く者の中で彼女はガノンのやり方に反感を抱いていたと言う」

リンク「それじゃもう賢者を目覚めさせる事はできねぇのか!?」




シーク「……イヤ、出来る。少なくとも君だけはやり直せる」


リンク「?」







672: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/23(水) 21:29:07.29 ID:emWrJmfPO


シーク「君は時を越えた勇者……その魂は時の女神の加護を受けている」

シーク「君だけがこの全宇宙でただ一人、あらゆる時間軸を無視して干渉出来る……。ただひとつの世界の過去と未来を自由に変える事が出来るんだ」

リンク「ど、どういう事だ? 何言ってるんだおめぇ?」



シーク「時の神殿に戻れ。過去に戻りナボールを救うんだ」




673: ◆S0pw.EDnyA 2016/11/23(水) 21:31:43.80 ID:emWrJmfPO
次回予告


オッス! オラ リンク!


ナボールは殺されちまったけどどうやら過去に戻ってやり直せるらしいぞ! ほんとはダメみたいなんだけどオラには時の女神様がついてるからいいみたいなんだ! そうと決まれば過去に戻ってナボールを助けねぇとな!


次回、超トライフォースZ!


リンク、過去に戻る!


見てくれよな!

683: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/04(日) 21:05:55.29 ID:e/LNKPTuO


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


ツインローバによってナボールが殺されてしまった!
しかしシークが言うにはリンクは時を越える事が出来るらしく……?


リンク、過去に戻る!



時の神殿


リンク「時を越えるっつうからどんなスゲェ事やるのかと思ったけどよ」

ナビィ「まさかマスターソードを台座に戻すだけでいいなんてね!」




--


光の神殿



リンク『オッス! ラウル様久しぶりだな! 早速でわりぃけどちょっと聞きたい事があるんだけどさ』

ラウル『ウ、ウム。言わなくても解ってるぞ。時の渡りかたじゃな?』

リンク『おー! 話が早くて助かるな! どうすりゃいいんだ?』

ラウル『な、なに、簡単じゃよ。マスターソードを台座に戻せばよい。そうすればお主は過去の時間に戻る事が出来る』

リンク『へぇ! そんな簡単なのか! ……それにしてもラウル様、さっきからどうしたんだオロオロして』

ナビィ『何か悪いモノでも食べました?』

ラウル『いや、そうではない。そうではないのじゃ……』

サリア『やっほー! リンク、元気してた?』

リンク『おうサリア! おめぇも元気だっ、た、か……?』

サリア『元気よ。それに私だけじゃなくてね……』ポッコリ

ナビィ『……』

サリア『♪』ポッコリ

ナビィ『……!?』


684: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/04(日) 21:11:10.62 ID:e/LNKPTuO


リンク『サリア? なんか腹がふくれてないか? ダメだぞ食い過ぎはオラみてぇに丈夫じゃないんだから』

サリア『ううん、違うよ。これはね』

ナビィ『!?!?!?』

サリア『リンクと一緒に寝たら大きくなったの♪ 不思議だね♪』

リンク『オラと寝たら? 不思議だなー!』


※コキリ属はメルヘンな種族だから思い込みで何とかなっちゃうんです。(デクJr.)




ルト『……リンク、ちょっとこっちに来い』

686: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/04(日) 21:19:06.18 ID:e/LNKPTuO


リンク『おっ! ルトもこっちに来てたんだっけな。なんだ用でもあるのか?』

ルト『うむ。我らゾーラは卵生ゆえに子作りが少々特殊でな……。産んだ後は掛なければならぬ。しかしわらわのこれを使えば……』プルン

ルト『そなたは寝てるだけでよい。なに、すぐ終わる。一緒に気持ちよくなろうぞ?』タユン タユン

ナビィ『だだだだダメーーーーーーッッッ!! それ以上はいけない!』


リンク『?』






ダルニア『大丈夫か? あのままで』

インパ『ほっとけ』

687: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/04(日) 21:30:52.19 ID:e/LNKPTuO


余談ではあるがコキリとゾーラはその後、住む場所を変えて逞しく生活したり翼を生やしてFLY AWAY したりするが、その原因がとある宇宙人の血が交じったからである事は言うまでもない。

~民明書房刊 波衣良流に置ける種族の分布と系統~



--



剣の間


リンク「ここに来るのも久しぶりだなー!」

ナビィ「ほんとに過去に戻れるのかしら? 眉唾よね」

リンク「ま、試してみりゃわかるって。……それじゃやるぞ!」チャキ


テーテーテーテーテー


リンク「ハァッ!」ザクッ!


テー テー テー テー



リンク「……!」

ナビィ「!!」



パァアアアアアア……!

688: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/04(日) 21:39:38.81 ID:e/LNKPTuO


ナビィ「光が収まった……見たところ神殿には変わりが無いけど……」

リンク「ナビィは全然変わらねぇもんな」

ナビィ「リンクなんだか声高くなったねって小さくなってる!?」

リンク「おー、毛がなくなってら。ツルツルだぞ」

ナビィ「ちんちんを見るんじゃない!」



693: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/07(水) 20:37:40.22 ID:1r4W8V39O
ちょっとだけつづき
てかアラレちゃんつおい


城下町


リンク「へー、ほんとに過去に戻ってんだな。あの城下町が元に戻ってら」

ナビィ「そうだね。でも、なんだかお城の方が騒がしいね……やっぱりガノンの反乱前には戻れないのかな?」

リンク「インパもついでに助けたかったんだけどこれじゃ無理かな……ダルニアも助けたいけどよく考えたらどうすりゃ助かるのかわからねぇぞ?」

ナビィ「結局ナボールを助けるだけで手一杯ね……それじゃ早くゲルドに行こっか」

リンク「まぁそう慌てるなって! せっかく昔に戻ったんだからちょっと寄り道してっても大丈夫だろ?」

ナビィ「へ? で、でも時間が……」

リンク「まぁそう固い事言うなよ! よく考えたらオラ急いでばっかで殆ど城下町見てないんだよな~!」

ナビィ「うーん。まぁ時間が戻せるなら確かにちょっとくらいなら」

リンク「だよな! それじゃまずはメシでも食いに行くか!」

ナビィ「さてはリンク最初っからそれが目的ね!?」

694: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/07(水) 21:08:25.40 ID:1r4W8V39O


飯屋


リンク「ガツガツガツガツ! ……んーうめぇ! おっちゃんおかわり!」ガツガツ

おっちゃん「はいよー」

ナビィ「なんだかいつにもましてよく食べてない?」

リンク「そりゃ胃袋も昔に戻ったからじゃねぇのか? よくわからねぇけどよ」ガツガツ

ナビィ「リンクの腹ペコは時間すら超越するのかしら……」

リンク「これ食い終わったら次はあっちいこうぜ!」

ナビィ「いいのかなぁ……遊んでて」


--


リンク「おりゃっ! ストライク!」


ギュルルルルル ドカーン


ナビィ「ちょw サブマリン投げは反則だってばw」

お姉さん「罰金ね」

リンク「いいっ!? マジか!?」


--


おじさん「ここはこどものプレイスポットってボウズ、パチンコ持ってないじゃん!」

リンク「普通に投げた方が当たるんだけどな」

ポイッポイッポイッ!
ガシャシャシャーン!

おじさん「ま、満点……ワンダホー」

ナビィ「ナイスショット!」



695: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/07(水) 21:17:31.43 ID:1r4W8V39O


リンク「いやー遊んだ遊んだ! さてそろそろ行こっか」

ナビィ「道草しちゃった……でも久しぶりに楽しかったしいいかな?」

リンク「んん?」

ナビィ「どうしたの? ってあれは……」


『しあわせのお面屋』


リンク「お面だってよ」

ナビィ「この町中にお面て……入ってみる?」

リンク「んー……よし! 入ってみるか!」


697: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/07(水) 21:27:01.92 ID:1r4W8V39O


ナビィ「うわー! 色んなお面がいっぱい!」

リンク「リーデットのもあるな。なんかちょっと不気味だぞ……」

お面屋「はいはいいらっしゃいませ。当店ではお面のレンタルを行っております」

お面屋「お面を必要としてる人に売り、その代金を納めてくれれば無料でお貸ししますよ」

ナビィ「ヘンなルールね」

リンク「なぁ、このトゲトゲしたギョロ目のお面、なんだかスゴく嫌な気を放ってるけど放って置いたら不味いんじゃないの?」

ナビィ「うわ、なにこの趣味の悪いお面……邪悪な気を感じる……」

お面屋「ああいけません。それは非売品です。まぁなんとおっしゃいますか。私の趣味のようなモノで……」

お面屋「……あなたたち、なかなか数奇な運命の星の元に生まれてるみたいですね。もしこれから何かが起きてもその運命を呪ってはいけませんよ」

リンク「?」

ナビィ「?」

お面屋「幸福への第一歩は信じることです。信じなさい……信じなさい……」


698: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/07(水) 21:37:13.95 ID:1r4W8V39O


ハイラル平原


リンク「あのお面のおっちゃん、なーんかヘンな気を持ってたな」

ナビィ「不思議な人だったね。ほんとにハイリア人なのかな?」

リンク「案外オラみたいに宇宙人だったりしてな!」

ナビィ「ははは、まさか……それよりもう砂漠に行かなきゃ! ちょっと遊びすぎよ!」

リンク「へへ、わりぃわりぃ。子どもに戻ったもんだからちょっとはしゃぎ過ぎちまった」

リンク「今度こそ行くか!」ボウッ!

ナビィ「うん!」ボウッ!



ズヒューーーーン!!




--



魂の神殿



ナボール「うーん、やっぱりグローブがないと先に行けないみたいだね……」

リンク「おっ! いたいた!」

ナビィ「よかった! 無事みたいね!」

ナボール「な、なんだいあんたたち。こんなとこまで何しに来たんだ?」

リンク「オラ リンクだ! よろしくな!」

ナボール「あ、ああ……よろしく……?」


701: ◆glcA4RogLg 2016/12/11(日) 21:02:27.48 ID:OqqBkYaXO


ナボール「ここはゲルドの本拠地だってのにあんた度胸あるね。お宝でも盗みに来たのかい?」

リンク「お宝?」

ナビィ「たぶん色んな所から盗んだモノが蓄えられてるんじゃないの?」

ナボール「そういうこと。そのお宝をごっそり戴いてガノンのヤロウの鼻をあかそうと思ったんだけどね……。ご覧の通りデカイブロックがあって通れないのさ」

リンク「なんだおめぇここ通りたいのか?」

ナボール「へ? そ、そうだけど。銀のグローブってアイテムがないと」

リンク「おりゃっ!!」ズアォッ


ポーーヒーー!!
ズドォオオオン!!


ナボール「」

リンク「おし! これで先に行けるぞ!」



702: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/11(日) 21:12:35.13 ID:OqqBkYaXO


リンク「ん? どうした? 先に行かねぇのか?」

ナボール「ア、アンタ、一体」

ナビィ「ナボールさん、とりあえずリンクから離れないでね? 危ないから」

ナボール「は?」

リンク「んー……。コイツどうやったら賢者に目覚めるんかな? やっぱちょっと死にかけたりするぐれぇじゃなきゃダメか? でもほっといたら死んじまうしな……」

ナボール「あ、あたいが死ぬ?」

リンク「おう、ツインローバってのに殺されるぞ。未来でな」

ナボール「あのババァたちにってアンタなんであいつらの事知ってんのさ!」

リンク「そりゃあだってオラ未来から来たからな!」

ナボール「……はぁ?」

ナビィ「リ、リンク。教えちゃっていいのかな?」

リンク「いいんじゃないか? 別にバレて問題あるか?」

ナビィ「えーと……無い、のかな?」


703: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/11(日) 21:26:10.92 ID:OqqBkYaXO


リンク説明中


リンク「……ってわけで、なんとかおめぇを賢者に目覚めさせないとマズイ事になるんだ!」

ナボール「あたいが死ぬ……魔王ガノン……賢者……」プシュー

ナビィ「信じられないかも知れないけど全部本当よ! お願い、信じて!」

ナボール「……あたいが賢者ぁ? 冗談じゃないよ全く。だいたい柄じゃないっての……」

リンク「かもな! おめぇどう見てもよいこって風には見えねぇもんな」

ナボール「……」ブンつ剣

リンク「おわっ!? あぶねぇな!」

ナボール「失礼な事言うからだよ! ……まぁ、あのガノンをギャフンと言わせるには丁度いいかもねぇ」

リンク「おめぇガノンのこと嫌ってるんだな」

ナボール「そりゃね。あたいはアイツと違って義賊で通ってるからね。弱いものイジメはしないんだよ」

ナビィ「でも、それじゃゲルドで孤立しちゃうんじゃないの?」

ナボール「いや、正直ガノンのやり方についていけないってヤツも多くてさ。そういうヤツたちをまとめてるのがあたいなんだけど、最近はちょっと風向きが悪くてね……」

ナビィ「だから一発逆転で神殿荒らしを……」

ナボール「そう、ガノンがハイラル中から漁った財宝がわんさか……ぐひひ、腕がなるねぇ!」

リンク「なあ、こいつやっぱり違うんじゃねぇのか?スゴく悪い顔してっぞ」

ナビィ「あ、あたしに聞かないで……」

704: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/11(日) 21:33:18.31 ID:OqqBkYaXO


神殿内部


ナボール「それにしてもアンタ、チビなのに強いんだね。さっきのあれ、どうやったんだ?」

リンク「ああ、気とか魔力ってのは誰でも持ってるから練習すりゃおめぇもできるぞ」

ナボール「ほんとかい!? どうやるのさ!」

リンク「んー……どうやるって言ってもな。こう、手に集中して……」ギュイイイイン


リザルフォス「死ね! 侵入者!!」グオオッ


リンク「前に向かって撃つ!!」


デュインッ!!


リザルフォス「フォオオッ!?」


チュドォオオオン
ギャァアアアア


ナボール「」

ナビィ「だいじょぶ、すぐ馴れるわ」

710: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/29(木) 09:54:11.10 ID:joAHz0koO


女神像広場


ナビィ「ねーリンク。お宝全然ないね。ほんとにあるのかな?」

リンク「もしかして騙されてんじゃねぇのか? なぁナボール、お宝ってのはどこにあるんだ?」

ナボール「まぁそう慌てるんじゃないよ。あたいの目当ては金目のモノじゃないのさ」

リンク「?」

ナボール「この神殿に納められている二つの財宝、一つは怪力を発揮する銀のグローブ。もう一つは魔法攻撃をを跳ね返す魔法の盾、ミラーシールド!」

リンク「へぇ! 魔法を跳ね返すなんてすげぇな!」

ナボール「ツインローバはその盾を盗られるのを嫌がってるみたいでね。だったらあたいが戴いて悔しがらせてやろうってわけさ」

711: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/29(木) 10:09:08.75 ID:joAHz0koO


ナボール「お宝を戴いた後は賢者パワーでツインローバをぶっとばして、ついでにガノンもやっちまえば名実共にゲルドの首領はこのあたい! 良い話だと思うだろ?」

ナビィ「そううまくいくかなー? 大体まだ賢者に覚醒してないでしょ」

ナボール「そいやボーヤ、どうやったらその賢者ってのになれるんだ?」

リンク「へ? どうやったらってそりゃおめぇ……。んーと……ん?」ジー

ナボール「どうした? ジーッと見てさ? あたいのグラマラスな美貌に見とれたのか?」

リンク「……」


ぱんぱん


ナボール「ふぁっ!?」ビクン

リンク「あ、おめぇやっぱり女か。男みたいなしゃべり方してるから男かと思ってたぞ」

ナビィ「リンク! ぱんぱんしたらダメってあれほど」

ナボール「なにするんじゃこの……マセガキ!!!」


げん
   ガンッ!
こつ


リンク「あだだ……」プシュー

ナボール「い、いたた……なんて石頭だよあんた!」


712: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/29(木) 10:16:24.22 ID:joAHz0koO


リンク「わりぃな! オラまだ男と女の区別がうまくつかねぇんだ最初おめぇのこと男かと思ってた」

ナボール「失礼ながきんちょだね! この豊満なバストが目に映らないのかい?」バルンバルン

リンク「? 女ってやたらむねがデカイのが多いけどもしかして女だからむねがデカイのか?」

ナボール「当たり前だろ! 胸のデカイ男がいてたまるか!」

リンク「でもサリアは女だけどちいせぇしな……マロンもルトもデカイのになんでだ?」

ナビィ「リンク」

リンク「なんだナビィ」

ナビィ「死にたくなかったらそれ以上はサリアに聞かないでね?」

リンク「? おう」

713: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/29(木) 10:24:09.08 ID:joAHz0koO


ナボール「しっかしこんな浮世離れしたお子様があんなトンでもパワーを使うなんてねぇ……。人は見かけによらないってか」

リンク「~♪♪」

ナボール(まぁよく見るとけっこうかわいいし、後七、八年位したらかなり良い男になってるかもね)

ナボール「そんときはボーヤ」

リンク「ん?」

ナボール「イイコト、してやるよ♪」

リンク「なんだなんかくれんのか?」

ナボール「まだ早いよ。ま、も少しおっきくなったら……」

リンク「……」

ナボール「ボーヤ? どうしたんだい急に黙って」

リンク「伏せろ!」

ガシッ

ナボール「うわっ!?」



ズドォオオオン!!


ナビィ「お、斧が飛んできた……」


714: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/29(木) 10:34:01.86 ID:joAHz0koO


アイアンナック「フン!」


リンク「またおめぇか! 懲りねぇヤツだな!」

ナビィ「リンク、今まで戦ってきたアイアンナックは全部別物よ? それに……ほら」

ナビィ「あのアイアンナック、未来でナボールさんが着てたのと同じじゃないの?」

リンク「あ、そういや色とか同じだな」

ナボール「は、話してる場合かい!? アイツ、来るよ!」


アイアンナック「」ズシンズシン


リンク「よし! オラの出番だな! ナボールの姉ちゃんはそこでおとなしくしてろよ!」

ナボール「あ、ああ」

アイアンナック「フン!」

リンク「わりぃけど一気に勝負を着けさせてもらうぞ!」ギュイイイイン……


リンク「波ァーーーーーーーーーーッ!!!」ズァオッ!


アイアンナック「」キラリ


ナビィ「ん……? あっ!? ダメ! リンク!!」

リンク「へっ?」


バシュウウウウウゥゥゥゥゥゥ……


ナボール「こ、攻撃が胴体で留まってる……?」


カッ!


ポーーヒーー!!!


リンク「いいっ!?」

ナビィ「跳ね返った!?」


715: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/29(木) 10:44:32.06 ID:joAHz0koO


ズドォオオオン!!


リンク「あ、あっぶねー! 自分の攻撃で死ぬとこだった」

ナビィ「見て、胸部の鎧が剥がれて……。なんかピカピカしてるよ!」

ナボール「あ、ありゃ間違いない。ミラーシールド……!」

リンク「ってことはあのピカピカにオラの攻撃が跳ね返されちまったってわけか? スゲェな!」

ナボール「感心してる場合じゃないだろ!? どうすんだよ攻撃は全部跳ね返されちまうんだよ!」

リンク「それじゃ剣を……ってあらら、マスターソードは神殿にあるんだっけ。んじゃとりあえず素手でぶったおす!」

リンク「うぉりゃああああ!!……ってあれ……なんか……めちゃくちゃ体が重てぇぞ……」

ナビィ「あ、も、もしかして……」

ナボール「どうしたのさ!?」

ナビィ「こどもの体に戻ったから体力もこども並になっちゃったんじゃ……トライフォースの力に体が追いつかないのかも」

ナボール「え、ええ……!?」


716: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/29(木) 10:56:56.39 ID:joAHz0koO


リンク「う、うう、どうなっちまったんだオラの体……だ、ダルい……」

ナビィ「リンクー! 魔力の類は使っちゃダメよ! その体じゃあっという間に体力が尽きちゃうよ!」

リンク「ま、マジか……こ、これはちょっと計算外だったかも……」フラフラ

アイアンナック「ブォォォォオオオ!!」

リンク「ヤベッ!!」ヒョイ


ズドォオオオン!!


ナボール「ど、どうすんだよあれ……あんなフラフラじゃ負けちまうよ!」

ナビィ「体力が完全に尽きる前になんとかしないと……本当だったら圧倒的パワーであんなヤツイチコロなのに」

ナボール「圧倒的パワー……」


キュピン


ナボール「もしかして……いや、でも時間が……ええい迷ってる場合じゃない! おい青妖精!」

ナビィ「な、なに?」

ナボール「少しで良いから時間を稼いでくれないかい!?」

ナビィ「時間稼ぎ? でも……」

ナボール「いいからあたいを信じろ! 盗賊ナボール様は伊達じゃないよ!」

ナビィ「何か考えがあるのね? わかったわ! 時価稼ぎなら任せて!」

ナボール「頼んだよ!」ダダダ


ナビィ「リンク! 目を瞑って!」

リンク「! わかった!」



ナビィ「太陽拳!!!」カッ!



アイアンナック「グォオオオオオオ!?」


717: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/29(木) 11:14:50.93 ID:joAHz0koO


神殿西側


ナボール「思った通りだ。内側からなら遠回りだけどこども部屋に入れる」

ナボール「後は奥に……ん、鍵付きか? こんなものこうしてこうこう」ガチャガチャ


ピーン!


ナボール「開いた! 待ってなよリンク!」


--


リンク「ゼェ……ゼェ……。 ま、まだまだ!」フラフラ

ナビィ「リンク! あと少し頑張ってね!」

リンク「お、おう……だけどこのままじゃじり貧だ……! な、なんとかしねぇとやられっちまう!」

アイアンナック「グォオオオオオオ!!」

リンク「くそ……!」

ズルリ

リンク「あっヤベッ!?」


ズドォオオオン!!


リンク「ぐわぁああああああ!?」

ナビィ「リンクーーッ!?」

リンク「や、ヤバイ……いいのを貰っちまった……!」ぐぐぐ


アイアンナック「ブォォォォオオオ!!」

リンク「ち、ちくしょう!」

ひゅーん……ごつっ!


リンク「いてッ!? な、なんだ!? ってこれは……?」



『銀のグローブを手にいれた!』ごーまーだーれー!

腕にはめると力がみなぎってくる!


ナボール「こらー! さっさとそれ着けてそいつをぶったおしちまいな!」

ナビィ「あ、ナボールさん!」

リンク「ナボール! おめぇがこれを?」

ナボール「話は後! あんたのパワーをそいつに見せてやりな」

リンク「……よし、サンキュー! 見せてやるぞ! オラのパワーを!」


銀のグローブを嵌めた!


リンク「……!」


ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……

力がみなぎってくる!!!





718: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/29(木) 11:21:28.35 ID:joAHz0koO


アイアンナック「フォッ!?」

リンク「もう負けねぇぞ! ……ハァアアアアアアアッッッッ!!!」


ズォアアアアッ


リンク「トライフォース!! そして……」



ドォン!



アイアンナック「!?」

ナボール「消えた!?」

ナビィ「いや、速すぎて見えないだけ。リンクはまっすぐ突っ込んでる!」



リンク「銀のグローブパンチ!!!」



ズゴシャァアアアアア!!!



アイアンナック「ボブッ!?」

リンク「とどめだ!!」




リンク「波ァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!」




ブワォオオオオオオオオオオオ!!!



アイアンナック「ギャァアアアアアアア……ア……!!!」





719: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/29(木) 11:31:49.67 ID:joAHz0koO


リンク「……ふうっ! いやー危なかった! サンキューナボールの姉ちゃん。おかげで助かったぞ」

ナボール「あ、あんたやっぱりトンでもないね……。でも、まぁカッコよかったよ」

リンク「へへっ! そうか?」

ナビィ「でも、ミラーシールドが……」

ナボール「まぁなくなっちまったもんはしょうがないよ。命あっての物種ってやつさ」

リンク「へへへ……」

ナビィ「ん? どうしたのリンク?」

リンク「じゃーん!」つミラーシールド

ナボール「ミラーシールド!? なんで……」

リンク「へへっ! アイツを殴った時についでに取ったんだ」

ナビィ「いつの間に……あ、だからハイラル波が効いたのね」

ナボール「盗賊も真っ青の速業だねぇ……あんた、あたいと一緒に盗賊やらない?」

リンク「へ? オラと?」

ナボール「絶対良いコンビになれるからさ! なんなら毎日イイコトしてやるよ?」

リンク「だからイイコトってなんなんだよ」

ナボール「それは……ってあれ!?」スゥウウウウウ

リンク「な、なんだこりゃ!?」

ナビィ「ナボールさんの体が消えていく……?」



リンクよ、ご苦労だったな



リンク「この声……ラウル様か!」


721: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/29(木) 11:41:29.43 ID:joAHz0koO


ラウル『ナボールがリンクに示した知恵と勇気が神殿に認められた……今、ナボールは魂の賢者として目覚め、賢者の間に入ることを許されたのじゃ』

ナボール「あ、あたいが賢者に?」

ラウル『これからナボールはわしが責任をもって保護する……これで未来は変わるだろう。よくやってくれた』

リンク「いや、オラはナボールに助けられたしな。賢者に目覚めることができたのはナボールの力だ」

ナビィ「賢者に目覚めるには本人の強い意思が必要だったのよ」

リンク「ナボール! 今度会うときは七年後になっちまうけどさ、その時までラウル様に迷惑かけないようにおとなしくしてろよ? おめぇなんだか危なっかしいからな!」

ナボール「……はっ! よく言うよ! 危なっかしいのはそっちじゃないか」

ナボール「……ま、これであたいも死ぬことはなくなったし、あんたには感謝しなきゃね……。じゃあね、リンク。七年後の再会を楽しみにしてるよ」

リンク「ああ! またな!」

ナビィ「ナボールさん、元気でね!」







リンクの活躍によりナボールは賢者として目覚めた! しかし、まだ神殿のボスのツインローバが残っているぞ……?

722: ◆S0pw.EDnyA 2016/12/29(木) 12:05:34.91 ID:joAHz0koO
次回予告


オッス! オラ リンク!


ナボールは賢者に目覚めたのはいいけど、まだあの双子のばっちゃんたちがいるから安心できねぇな!
それとオラが過去を変えた影響で七年後の世界も微妙に変わっちまったぞ!



次回、超トライフォースZ!


決戦! 氷炎のフュージョン!


見てくれよな!

729: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 07:12:49.02 ID:quXmM/CBO


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


過去のハイラルに戻ったリンクとナビィはナボールを救う事に成功した。
いよいよ現在に戻る時がきたが果たしてどうなっているだろうか?


決戦! 氷炎のフュージョン!


時の神殿


ナビィ「ナボールさんはどうにかなったけど、あたしたちの行為が現在にどう影響してるか気になるね」

リンク「こればっかりは神頼みだしな。ま、ダメでもそれはそれでしょうがないさ。……んじゃ、行くぞ!」


テーテーテーテーテー


リンク「ハァッ!」ザグッ


テー テー テー テー テー


キィイイイイイイン……

730: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 07:20:40.89 ID:quXmM/CBO


光の神殿


リンク「おー! 大人に戻った! 調子もいいぞ!」

ラウル「リンクよ」

リンク「よっ、ラウル様。早速で悪いんだけどなんか食わせてくれねぇか? 大人に戻ったからかハラ減っちまって!」

「ばぁぶ? じーじ?」

ラウル「おう、よしよし……ちょっと待っとれ。今持ってくるからの」

ラウル「ほれ、だっこしてもらいなさい」

リンク「ははっ、かわいいなぁ! どこんちの子なんだ? そーら高い高ーい!」

「きゃっきゃっ!」



ナビィ「……!!」

731: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 07:27:20.05 ID:quXmM/CBO


インパ「……よし、これくらいの水温なら問題ないだろう」

ルト「うむ……この子達も元気に跳ね回っておる。……ちょっと元気すぎかの?」

ナボール「そりゃアイツの血だよきっと。ほら、この子なんて髪型がそっくりじゃん」

ダルニア「おーい! ミルクってゴロン肌の熱さでよかったか!?」

サリア「もう、ダメ! コキリ肌の暖かさって言ったでしょ? これじゃ熱すぎよ?」



リンク「こんな水槽あったっけか?」

ナビィ「……」

732: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 07:36:51.29 ID:quXmM/CBO


リンク「よう、サリア。なんかずいぶん賑やかになってんな?」

サリア「あ、リンク! 帰ってきたのね。……はい、これ!」つミルク

リンク「なんだこれ? 食えんのか?」

サリア「もう、その子に飲ませてあげるの! お父さんなんだから」

リンク「ああコイツのメシか。ほれ、ごはんだぞ。……そいやコイツ誰なんだ?」

サリア「リンクのこどもだけど」

リンク「へー! オラのこども? ふーん……名前はなんてなんだ?」

サリア「リンクルよ。女の子!」

リンク「リンクルか! オッス! リンクル!」

リンクル「ぱーぱ?」

サリア「ふふ、パパって感じじゃないよね。どらかと言うとお父さんだよね」

リンク「オラがお父さんかぁ……。ところでナビィ、オラいつお父さんになったんだ?」

ナビィ「れ、歴史そのものが変わった……? いや、でも……」ブツブツ

リンク「?」

733: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 07:43:54.51 ID:quXmM/CBO


ルト「おお、リンク、帰ってきたのか。さぁお前たち、父上を出迎えておやり」

「きゅっ!」ピョコピョコ
「きゅい?」ピョコピョコ

リンク「このオタマジャクシもオラの?」

ルト「そなたに似て元気でのう……。子育てというのもなかなか骨が折れるな」

インパ「ふっ、そのわりには楽しそうだったが?」

ルト「それはわらわとリンクの愛の結晶だからじゃ。もういとおしくてたまらん……」

ナボール「やれやれ、お熱いねぇ」



ナビィ「何がどうしてこうなった」

734: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 07:52:33.11 ID:quXmM/CBO


ラウル「して、リンクよ! よくぞナボールを救ってくれた。ナボールが賢者に目覚めたお陰でガノンの呪いは徐々に弱まって来ておる!」

リンク「ほんとか! それじゃいよいよガノンと戦うって訳か」

ラウル「いや、ガノンと戦う前に倒さねばならぬ敵がおる……。お主も知っての通り、双生魔導士ツインローバ……ヤツを倒さねばゲルド方面の呪いは解けぬ」

ナビィ「あの魔法使いのおばあさんたちね。……でも、気や魔力はともかく体力はリンクのほうが上だし、なんとかなるんじゃないの?」

ラウル「甘いぞ青妖精……。ヤツこそガノンを大悪党に育て上げたゲルドの最高幹部……。どんな奥の手を持っているかわからぬ。十分に気を付けることじゃ」

リンク「ああ、わかった。油断はしねぇ。……それとラウル様、ちょっと頼みてぇことがあるんだけどさ」

ラウル「なんじゃ?」


735: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 07:53:51.17 ID:quXmM/CBO
ちょっと休憩

コキリとゾーラの未来は安泰だな(震え

738: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 10:45:41.94 ID:quXmM/CBO


ゲルドの砦


ナビィ「あれ? 人の気配がするよ」

リンク「おっかしいな? 確か全員逃げたんじゃなかったっけか」

ゲルド幹部「リンク様ですね? ナボール様から話は聴いています。これをどうぞ」


『ゲルドの会員証を手にいれた!』ごーまーだーれー!


リンク「こりゃあなんだ?」

ゲルド幹部「私たち聖女ナボール派と呼ばれる秘密結社の会員証です」

ナビィ「聖女?」

リンク「ナボールが? ……だっひゃっひゃっひゃ!! アイツがか!? 似合わねぇなあ! ……そっかぁそんな事になってたのか」ブハハハハハ

ゲルド幹部「♯」ピキピキ

ナビィ「こら! 失礼だよ!」

リンク「はは、わりぃわりぃ。んじゃ、遠慮なく通るぞ」

ゲルド幹部「ガノン派の連中は魂の神殿にこもっています。どうかお気をつけて!」

リンク「おう! サンキュー!」

739: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 10:55:17.88 ID:quXmM/CBO


魂の神殿


シーク「来たか」

リンク「シークか……どうやら待たせちまったみてぇだな」

シーク「構わない。それより巧くやれたようでなによりだ……。……父親になるとは思ってもみなかったが」

ナビィ「あたしもビックリしすぎて何がなんだか……。サイヤ人ってみんなモテるのかしら?」

シーク「全宇宙一の強戦士は伊達ではない、か。まあ最も……」じとーっ

リンク「ん?」

シーク「この純朴さはサイヤ人でもそうそうないだろうな」ふっ

ナビィ(……笑った)

リンク「オラの顔になんかついてるのか?」



コタケ「目障りな虫けらが三匹……」
コウメ「あんたらの仕業ってわけかい」



「「「!!」」」

740: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 11:04:28.45 ID:quXmM/CBO


コタケ「時の勇者って名は伊達じゃないみたいだねぇ!」

コウメ「小賢しい知恵は横の包帯が吹き込んだってわけかい!?」

シーク「お前たちに小賢しいとは言われたくはないね。……しかし何もかも知っている、か。話が速いな。だが、もう手遅れさ」

コウメ「手遅れ? 違うよ包帯。あんたたちをここで抹殺すれば何もかも元通りさ」

コタケ「覚悟はできてるんだろうねえ!」



ゴゴゴゴゴゴ!!



ナビィ「ものすごい魔力……!」

リンク「へへ、面白くなってきやがった!」ワクワク





コウメ「あたしの炎で骨まで焼いてやる!」
コタケ「あたしの冷気で魂まで凍るがいい!」



双生魔道師 ツインローバ


テレレーン テレレーン テーン

741: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 11:16:44.75 ID:quXmM/CBO


ナビィ「アイツら、空を飛んでるけどなんだかフラフラしてるよ」

リンク「どうも頼りねぇな……。ま、いっか! とりあえず小手調べだ!」ズァオッ

リンク「波ッ!!」ボウッ!


コタケ「ふふん」すかっ


リンク「あり?」

コウメ「なんとも馬鹿正直な攻撃だねぇ?」
コタケ「攻撃ってのはこうやるのさ!」キュイイイイイン


コタケ「波ァーーーーーーーー!!!」ヒュオォオオオオ!

リンク「おわっと!! ……フリザドみたいだな。でも当たらなきゃどうってことは」

コウメ「ひっひっひ!」ボォオオオオ

ナビィ「あ! あっちからも……!」

リンク「よし! 来い!」さっ

コウメ「けぇえええええい!!!」ボォオオオオ!


リンク「なんだ、そっちも馬鹿正直な攻撃じゃねぇか。避けて……!」ビシッ!

リンク「ゆ、床が凍って……!?」ピキパキ

リンク「ぐわぁあああああ!?」ドッカァアアアン!!

ナビィ「リンクーーーッ!?」


コウメ「ひっひっひ! 間抜けめ、隙ってのは作るもんなんだよ」
コタケ「直撃さね」


743: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 11:24:50.70 ID:quXmM/CBO

ナビィ「リンク! 大丈夫?」

リンク「あ、あぢぢ……! 大丈夫だ。しっかしあの二人おもしれぇ攻撃してくるじゃねぇか。コンビネーションってやつか?」

コタケ「!」
コウメ「ほほう、耐えるとはね……。流石に各地のボスを攻略してないってか」
コタケ「それじゃあコウメさん、もうやるのかい?」
コウメ「そうだねぇ、数百年ぶりに本気を出さないとちょっと手こずるからねえ」

シーク「! リンク! 早く奴らを倒せ!」

リンク「へ? で、でもよ……」

シーク「早くしろーーーッ!! 間に合わなくなっても知らんぞーーーーッ!!!」



コタケ&コウメ「コタケ、コウメのセクシーダイナマイトアターック!」



744: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 12:10:31.44 ID:quXmM/CBO
コタケ&コウメ「」ぴたっ

ナビィ「な、何……?」


コタケ&コウメ「「フューーーーー」」トコトコトコ

コタケ&コウメ「「……ジョン!!」」ビシッ!


コタケ&コウメ「「はっ!!!」」



カッ!!



リンク「うわっ!?」

ナビィ「まぶしっ!?」

シーク(い、今の瞬間に攻撃できた気もするが……)




合体ツインローバ「オーッホッホッホ!! さあ、お仕置きの時間よ!!」ドッギャァアアアアン!!

ナビィ「ぎゃああああ!?」


747: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 12:56:29.89 ID:quXmM/CBO

リンク「ア、アイツ随分とケバくなっちまったなあ」

シーク「精神衛生上あまりよろしくないな」

ナビィ「で、でも、合体しただけでこんなにパワーがアップするなんて……! 気も魔力もまるで別人だよ!」

ツインローバ「ウフフ……。それだけじゃないわよぉ♪」

ボゥウウウウ

シーク(五指に炎……まさか!?)

シーク「気を付けろリンク! あれはただの炎ではない!」

リンク「ああ、わかってる!」

ナビィ(一つ一つの炎が合体前に放ったものと同等! そ、それが五つも……)



ツインローバ「五指爆炎弾!!!」カッ



ズドドドドド!!!!!



リンク「十倍!!」ズァオッ!!!

リンク「だぁりゃっ!!」


ガガガガガッ!!!


ツインローバ「……へぇえ、それが噂の十倍トライフォース……。あたしの技を素手で弾くなんて大したものだわ」

リンク(み、見かけ倒しじゃねぇ! コイツ、とんでもなくつえぇ!)

ツインローバ「でも、この技は受けられるかしら?」スッ


ボゥウウウウ
ヒュオォオオオオ


ナビィ(両手に炎と氷を……何をする気なの?)


ツインローバ「これは強いわよ~! 強すぎてあたし自身数回しか使ったことがないからねぇ」


――――ギュオオオオオオオオオ!!!

シーク「氷炎が一つに……?」

リンク「なんだ!? よくわからねぇがすげぇ魔力が渦巻いてる!」

ツインローバ「死になさい!」


748: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 13:08:54.94 ID:quXmM/CBO


ズァオオオオオオオオ!!!


リンク「光の矢か!? だったら……!!!」ギュイィイイイイン

リンク「波ァーーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!」ブワアアアアアアオオオオオオン!!!



シーク(熱の増減を均等に扱って……まさか!?)


シーク「避けろリンクーーーーーーッ!!!」

リンク「何!? ……!? ハイラル波が……!?」

ズオオオオオオオ

ナビィ「か、掻き消されて……!!」

シーク「避けろーーーーーッ!!」


リンク「ッウォオオッ!?」サッ



ズァオオオオオオオオ!!!




749: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 13:19:52.23 ID:quXmM/CBO

ナビィ「リンク!」

リンク「だ、大丈夫だ……! だけど今のは……」

ナビィ「……! し、神殿がくりぬかれてる……! ぽっかり切り取ったかのように……」

シーク「やはりそういうことか」

ナビィ「シーク! 知っているの!?」

シーク「簡単な理屈さ……。ヤツは炎と氷、二つの熱のバランスを完全に均等に扱い、無の力……消滅の魔法を産み出したのだ」

ナビィ「しょ、消滅の魔法……!」

シーク「威力は見ての通り……! 恐らく物質ならば消せないものはない……。喩え気や魔力であっても」

リンク「だからハイラル波が効かなかったのか……! す、すげぇな」

シーク(よほど魔法に精通してなければ氷炎のバランスが一気に崩れ、失敗に終わるはず……。恐るべき技量よ……!)

ツインローバ「包帯の子はほんとに頭が回るわねぇ。全くその通りよ♪」


ツインローバ「名付けて極大消滅呪文……。次は避けられなくってよ?」

750: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 13:26:10.88 ID:SFIB0b+CO


ズァオオオオオオオオ!!


ナビィ「ま、また撃ってきた!」

リンク「いや、パワーは凄くても直線的な攻撃ならそう簡単には……!?」


グググググ……!


リンク「ま、曲がった……! いや、追いかけてくる!」

シーク(弾道の操作もできるのか!)

ツインローバ「ウフフ♪ 死のおいかけっこの始まりよ♪」


ドン! ドン!! ドン!!!


ナビィ「しかも連続で!? リンク、逃げて!」

リンク「んなこといってもよ……! あ、当たったらおしまいなんてそりゃキツいぜ……!」ゴォオオオオッ!

751: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 13:34:39.04 ID:SFIB0b+CO


リンク(ま、まずい……! アイツこういう戦いかたになれてやがる……! どんどん逃げ場が無くなっていく!)

ツインローバ「ほらほら、逃げてばっかじゃ勝てないわよ?」

リンク(や、ヤロー余裕じゃねぇか! ……だったらこっちも切り札を……!)

リンク「……」スッ

ナビィ「リンクの動きが止まった!?」

ツインローバ「諦めが早いんじゃないの!? そのまま抉りとってやるわ!」


ズァオオオオオオオオ!!


ナビィ「リンクーーーーーッッ!!」


ツインローバ「ッッおまえ……!」

リンク「――――っっっぎぎ!!」ギュイィイイイイン

シーク(瞬間移動……!)

ツインローバ「し、しまっ」



リンク「波ァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!」



ブワアアアアアアオオオオオオン!!!!!!



753: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 15:53:19.04 ID:GsIrEZuWO


ナビィ「し、至近距離のハイラル波! 避ける暇もなかった……!!」

シーク「完全に決まった……。いくらヤツでも無傷とはゆくまい」

リンク「……」

リンク(おかしい……。直撃したはずなのに気が消えてねぇ!)


ツインローバ「フフフ……」


リンク「!!」

ナビィ「な、なんで……」


ツインローバ「今のは危なかった……。完全に虚を突かれたんだもの、咄嗟に……」

ツインローバ「消滅の魔法壁を張らなかったら死んでたわ」ブ、ウーーーーーーン……

ナビィ「バ、バリアー!」

リンク「あんな使い方もできるのか……。ま、まいったな」

ツインローバ「フフ、このまま近づいたらどうなると思う?」

リンク「や、ヤバイ!?」


754: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 16:02:04.29 ID:GsIrEZuWO

リンク(触れただけで消えちまうなら今のアイツに素手で挑むのはムリだ……! ど、どうすっかな)ゴォオオオオ

ツインローバ「今度は逃がさないわよ!」

ズドドドドドドド……!!

ナビィ「細かく撃ってきた!」

シーク「あの数では避けるだけで精一杯だ!」


リンク「ぐ……!!」サッ

リンク(避けるだけなら何とかなる! だけど攻めに回れねぇなら意味がねえ!)

ツインローバ「おひさしぶり」ぱっ

リンク「!!?」

ナビィ「リンクのスピードを上回った!?」

シーク「いや、気が一瞬消えた! 瞬間移動だ!」



ツインローバ「今度は死ぬかもね♪」ギュイィイイイイン



リンク「……!!」バッ


755: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 16:12:15.54 ID:GsIrEZuWO


リンク「太陽拳!!!!!」カァアアッッッ!!!!!


ツインローバ「アアンッ!?」

シーク「……!!」
ナビィ「きゃっ!?」

リンク「ハァ……ハァ……」

リンク(お、思わず使った太陽拳が巧く効いた……! で、でも少しだけ時間が延びただけだ……! どうする……)

ツインローバ「くっ、何処に……」


シーク(止まった……ヤツは……まさか)


シーク「リンク!」

リンク「!」

シーク「僕に考えがある……。一旦退け! 態勢を立て直すぞ!」


756: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 16:25:06.01 ID:GsIrEZuWO


神殿別フロア


リンク「シーク、考えってなんだ? あまり時間はねぇぞ?」

シーク「ヤツを倒す手段を考えていた……。ぼくの考えが正しければ或いは」

ナビィ「そ、それって何!?」

シーク「考えてもみろ……ヤツはあれだけの超魔法を数百年に数回しか使ってないと言っていた。強すぎるからとな」

ナビィ「それがどういう……」

シーク「逆に考えれば、だ。ヤツは自ら産み出した魔法を恐れている……。その強すぎる威力が己に牙を剥いたとき、もし対抗する手段を持っていないとしたら……」

ナビィ「アイツの魔法自体がアイツの弱点ってことね!」

リンク「だけどよ、そんなに警戒してんなら自滅なんてとてもじゃねぇけど狙えねぇぞ?」

シーク「思い出せリンク……。ヤツが恐れるものはもう一つあったハズだ……。君はそれを知っている」

リンク「へ?」


757: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 16:33:32.41 ID:GsIrEZuWO


ツインローバ「作戦タイムは終了よ?」パッ


ナビィ「ぎゃああああ!?」

シーク「瞬間移動か……!」

リンク「くそっ! しょうがねぇ、逃げるのはやめだ!」ボウッ


リンク「やれるだけやってやる!!!!」



ツインローバの猛攻に防戦一方のリンク
果たしてリンクは勝てるのだろうか……?

758: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/08(日) 16:36:57.69 ID:GsIrEZuWO
次回予告


オッス! オラ リンク!


ツインローバの魔法ってのは戦いづらくてかなわねぇぞ!
でもシークの言う通りならアイツを倒せる方法は……


次回、超トライフォースZ!


融け合う無敵のパワー!


見てくれよな!

764: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/14(土) 15:13:24.67 ID:ljt/6DmcO
チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


合体したツインローバの強大なパワーに圧されるリンク。シークの言う逆転の手段とは一体なんなのだろうか……?


融け合う無敵のパワー!


ツインローバ「ホッホッホ! そぅら逃げまわりなさい!」


ズドドドドドドド!!


リンク「くっ……! ち、ちくしょう……!」

リンク(アイツが自分の魔法を恐れてるってのはわかったけどよ……。問題はどうやってぶつけっかだ! 半端な作戦じゃこっちがやられっちまう)

ツインローバ「そろそろお仕舞いにしてあげるわ! この攻撃は避けられないわよ!」キュイィイイイン

リンク「!」

ナビィ「消滅呪文を薄く伸ばして……!? まさか!」


ツインローバ「面の攻撃!!」バッ!!


ズォオオオオオ!!


リンク「……! こ、この部屋全体を覆うくれぇの魔法か!」

シーク「あれでは避けられない……」

765: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/14(土) 15:23:01.72 ID:ljt/6DmcO


リンク(しゅ、瞬間移動……ダメだ! ナビィ達を助ける時間がねぇ! もしかしなくてもヤバい……! な、何とかしねぇと……!)

リンク(……そうだ、アイツが恐れてるってもんはもう一つあったハズだ! オラが知ってるってのはどう言うことだ? なんか手がかりでも……)


リンク「……あ! もしかすっと」


リンク「ラウル様から貰った何でも入る袋! 確かこの中に……!」ガサゴソ

ナビィ「リンク!? 何やってるの! 早くしないと消滅しちゃうよ!」

リンク「えーとあれじゃないこれじゃない! っかしいなー!? どこやったっけか!?」ポイポイ

シーク「食べ物ばかり入れすぎだ……」




リンク「……あった!!」




ズドォオオオオオン!!



766: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/14(土) 15:30:57.44 ID:ljt/6DmcO


ツインローバ「ホッホッホ! これで勇者もおしまいね! この世はガノン様の天下よ!」


ゴゴゴゴゴゴゴ……


ツインローバ「……ん? なにかしら……!?」

ツインローバ「まさか!? 呪文が消えてない!? 当たれば消えるはずなのに」


リンク「そのまさかだーーーーーーーーーッ!!」


ツインローバ「!!」

リンク「跳ね返せーーーーーッ!!」つミラーシールド



ズワォオオオオオオオオ!!


ナビィ「ミ、ミラーシールド! それがあったのね!」

シーク「やっと気づいたか。やれやれ、たまには知恵を絞るのも悪くないと思ったかな」


ゴゴゴゴゴゴゴ!!


ツインローバ(ま、まずい! これだけの大きさの呪文を跳ね返すとは……! まさかヤツがミラーシールドを盗んでいたなんて!)

ツインローバ「ま、間に合わ……!」



ゴォオオオオオオオオオ!!



767: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/14(土) 15:39:01.95 ID:ljt/6DmcO


リンク「ハァ……や、やったぞ……!」

ナビィ「あれだけの大きさだもの、流石にこれで……」

リンク「……! ナビィ! 伏せろ!」つミラーシールド

ナビィ「わっ!?」


バシィイイイイイン!!


ツインローバ「ちぃいいいいっ!!」さっ

シーク「ま、まさか……!?」

リンク「生きてたなんてな! おめぇなにしやがった!」

ツインローバ「さ、流石に今のはヒヤッとしたわ……瞬間移動が間に合わなければアウトだったわよ」

ナビィ「あ、あの僅かなタイミングで瞬間移動を使うなんて……! だ、だけどこっちにはまだミラーシールドが……」

リンク「……いや、そううまくいかねぇみたいだ」

ナビィ「え……?」


ピシッ……


ナビィ「ヒビが!?」

リンク「どうやらあの魔法を跳ね返すのは相当ムリがあったみてぇだ……!」




768: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/14(土) 15:43:58.63 ID:ljt/6DmcO


ツインローバ「ふ、ふふふ……! よく頑張ったけどとうとう終わりの時がきたみたいね」

リンク「まいったな……打つ手がねぇや」ハハハ

ナビィ(あのリンクが弱音を……! ほ、本当にもうどうしようもないって思ってるの?)


ツインローバ「今度こそ終わりよ! 死ねぇーーーーーーーーーーっっっ!!」ズワォオオオオオオオオ!!


シーク「……!」ポロン……

リンク「シーク!?」



769: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/14(土) 15:52:46.39 ID:ljt/6DmcO


ズドォオオオオオン!!


ツインローバ「……やったかしら? 威力が強すぎて確認ができないわね」

ツインローバ「……いや……なるほどね、あの包帯、小癪な真似をしてくれるわね……!」


奴らはまだ生きている!



--


巨大邪神像


シーク「う……!」

リンク「シーク! お、おめぇどうやってここまでオラ達を……!?」

シーク「魂のレクイエム……。こ、この紋章のある場所にのみ移動する曲を奏でた……。つまり限定的な瞬間移動だ」

ナビィ「それで私たちを連れ出したのね」

シーク「リ、リンク、よく聞け……! ミラーシールドが壊れた今、残された手段はたった一つしかない……! 一か八かそれに賭けるぞ……!」

リンク「そ、そりゃあ一体なんだってんだ?」



シーク「フュージョンだ……!!」



リンク「へ? フュージョン?」



シーク「そうだ、ぼくと君で合体する……!」

ナビィ「合体!?」



770: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/14(土) 16:11:23.41 ID:ljt/6DmcO


リンク「が、合体ってそんなことできんのか!? ひゃ~~驚いたぞ!!」

シーク「やり方はツインローバがしたものと同じだ……。じ、時間がない。手早く説明するぞ」


シーク「いいか、これは二人の気が全く同じじゃないと成功しないんだ。ぼくが目一杯まであげるから君はぼくにあわせてくれ」

リンク「よし、わかった!」

シーク「ふっ……!」ズォオオオオオ

ナビィ「青いオーラ……なんだろ、どこかリンクのトライフォースと似てるような……」

シーク「そして君も見た通り、互いにポーズを取り合って合体は完了する! 時間がないから一回見せるぞ」

シーク「まず二人がある程度の距離を置いて立つ!」

ナビィ「……」

シーク「そしてこうする。腕の角度に気をつけろ」びし

シーク「フュ~~~! 腕を反対にしながら二人が近付く! この時動かす足は三歩分だ」チョコチョコチョコ

シーク「ジョン! 手はグーに変える! やはり足の角度に気をつけろ!」

シーク「ハッ! こうして二人の指を合わせるんだ。またまた足の角度に気をつけるんだ。特に足がピーンと伸ばすのを忘れるな」


シーク「どうだ、わかったか」

リンク「ああ、何とかおぼえたぞ」

ナビィ(やだ、カッコ悪い)

771: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/14(土) 16:15:38.22 ID:ljt/6DmcO


--


シーク「……よし、二人の気が同じになった! それではいよいよ始めるぞ」

リンク「おう!」


リンク&シーク「「フュ~~~……」」チョコチョコチョコ

リンク&シーク「「ジョン!」」びし



リンク&シーク「「ハッ!」」


ナビィ「あ」


バシュン!!



772: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/14(土) 16:19:15.75 ID:ljt/6DmcO


ツインローバ「やっと見つけたわよ! もう逃がしはしないわ。今度こそ……」

ツインローバ「!?」



ゴゴゴゴゴゴゴ!!



ツインローバ「こ、これは……!?」


???「貴様を地獄に送ってやるぜ!!」デブーン


ツインローバ「……」



ナビィ「失敗だーーーーーッ!?」


773: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/14(土) 16:28:45.83 ID:ljt/6DmcO


ツインローバ「……あなたたち、もしかしてフュージョンしたの?」

ゼルリン「ふっ! その通りだ! このゼルロット様が貴様の相手をしてやる!」中指ピーン

ナビィ「あ、あんな肥満体型で戦えるの……? あっという間にやられちゃうんじゃ」

ゼルリン「うぉーーーー!」どすどすどす!

ツインローバ「……」

ゼルリン「ハァ! ハッ! つ、疲れた……」ゼハーゼハー

ナビィ「だ、ダメだ……。もう息があがってる……」

ツインローバ「……バカねぇ。それ、30分は元に戻らないわよ? 私は無制限だけどそれで勝てるかしら?」ギュイィイイイイン

ゼルリン「いいっ!?」

ツインローバ「ハッ!」ポーヒー

ゼルリン「ぎゃああああああ!?」デデーン


778: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/15(日) 09:31:25.74 ID:az5leLkaO


ツインローバ「あら……今のを避けるなんて見かけによらずやるじゃないの」

ゼルリン「あ、あたりまえだ! このゼルリン様がそう簡単にやられてたまるか!」

ゼルリン「ここらでお遊びはいい加減にしろって事を教えてやるぜ!」ずどどどど

ナビィ「おばか! 自分から死亡フラグをたてるんじゃあない!」

ツインローバ「……」デコピン

ピンッ!

ゼルリン「ふぎゃ!?」キーン……

ぼよん!ぼよん!ぼよよん!
ズドォオオオオオン!

ゼルリン「」ぴくぴく

ナビィ「リンクーーーーーッ!? じゃなくてええと……」



779: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/15(日) 09:42:02.82 ID:az5leLkaO


ゼルリン「……」すっく

ゼルリン「少しはやるじゃないか! だがこれからが本番だ! このゼルリン様がケリをつけてやるぜ!」ボロ

ツインローバ「はぁ……どーぞご勝手に」

ゼルリン「うおぉおお!!」ぼよんぼよん

ツインローバ「これ以上遊んでてもしょうがないわね。もう終わりにしましょうか」キュイィイイイン

ツルッ

ゼルリン「ぬふぁあ!? 足が滑った!」

ツインローバ「はっ!?」ポーヒー

スカッ

ナビィ「外れた!?」

バキィイイン

ツインローバ「おふっ!?」

ナビィ「やった! 初めてパンチが当たった!」

ゼルリン「こ、転んだ拍子で腹が……!」ごろごろ

ツインローバ「やってくれたわねこのデブ!」

ゼルリン「ま、待て! おちつけ! 今腹の具合が……!」よたよた

ツルッ!

ゼルリン「し、しまっ! また滑っ……」

バキィイイン

ツインローバ「へぶっ」

ナビィ「今度はサマーソルトキック……。で、でき損ないが幸いしたみたいね。下手に戦闘慣れしてるツインローバの勝手が違うからリンクの動きが読めないみたい」

ナビィ「案外30分もつかも」

ゼルリン「どんなもんだい! トドメいくぞーーーーーッ!」どたどた

ツインローバ「うがーーーっ!!」バキィイイン!

ゼルリン「ブルァアアアア!?」

ナビィ「その気になるんじゃない!」




780: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/15(日) 09:53:30.02 ID:az5leLkaO


バキィイイン
ウギャァアアアア

ナビィ「ま、まだ30分経たないのかしら」

ポーヒー
ブルァアアアア

ナビィ「このままじゃ元に戻る前にリンクがしんじゃう」

コウナッタラケンデ……ハッ! セナカニテガトドカ……
ギャァアアアア


--


ツインローバ「ハアッ! ハアッ! し、しぶといわねこのデブ……」ゼェゼェ

ゼルリン「おい、貴様!」

ツインローバ「んん?」

ゼルリン「今日のところは見逃してやる! もう悪いことするんじゃねぇぞ!」ピューン

ツインローバ「……」

ナビィ「あ、あのヤロウ…… 逃げやがった……」


781: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/15(日) 10:03:19.07 ID:az5leLkaO


ツインローバ「逃がすかぁーーーーーッ!!」

ナビィ「逃げるなぁーーーーーッ!!」


ズヒューーーン!!


ゼルリン「ぷひぃいいい!! なんでナビィまで!?」どたどた

ゼルリン「へぷぅっ!? なんでバナナの皮が!?」ズルン

ツインローバ「ば、バカ!! 急に止まっ」

メキゴシャア

ツイゼルリン「「ギェエエエエエ!!?」」


ゼルリン「」ぴくぴく

ツインローバ「あ、あがが……!? な、目の前が真っ暗に……」


ブ~~~……


ツインローバ「!?!?!?!?」


ゼルリン「す、すまねぇ……つい気が弛んで」


ツインローバ「殺す!!」


ゼルリン「ぴぎゃあああああ!?」



782: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/15(日) 10:12:28.37 ID:az5leLkaO
神殿最奥


ツインローバ「ひっひっひ……さあもう逃げられないわよ~?」ジリジリ

ゼルリン「ひぃいいい……」

ツインローバ「特大の呪文で塵一つ残らず消滅させてあげるわ!」

ツインローバ「死ねぇーーーーーーーーーーっっっ!!」


ズァオオオオオオオ!!


ナビィ「30分!!」

ゼルリン「」カッ


リンク&シーク「「うぉおおおお!!」」バシュン!!

ツインローバ「何!? 分離……時間切れか!?」

シーク「逃げるぞ!」

リンク「おう!」


ズヒューーーン!!



783: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/15(日) 10:17:08.00 ID:az5leLkaO


ナビィ「合体の瞬間リンクの手がグーになってたのよ。ちゃんと指を伸ばさなきゃ!」

シーク「そういうことか……まったく」

リンク「へへっ、わりぃな! 次は失敗しねぇからよ。んじゃもいっかいやるか!」

リンク「――――っとその前に……合体してわかったんだけどよ、シーク、おめぇってもしかして……」

シーク「その話は後だ……やるぞ」

ナビィ「?」


ツインローバ「もうつまらない手は使わせないわよ」

リンク「ちっ! もう追いつきやがったか!」




784: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/15(日) 10:28:30.96 ID:az5leLkaO


ツインローバ「合体したところでどうなるわけでもないけど、一応念のため、よ」

リンク「くそ……!」

ツインローバ「長かった鬼ごっこもこれでお仕舞いね!」

ナビィ「させるかぁーーーーーッ!!」ズァオッ

バキィイイン

ツインローバ「ぐああ!?」

リンク「ナビィ!?」

ナビィ「リンク! あたしが時間を稼いでるうちに早くフュージョンして!」

リンク「わ、わかった! やるぞシーク!」

シーク「ああ」


ツインローバ「こ、この青妖精が~~~! 生意気にやろうっての!?」

ナビィ「テメェの相手はこのナビィ様が務めてやるぜぇ! かかってきなババァ!!」ファッキュー

ツインローバ「誰がババァだコラァアアアアアア!!!」


786: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/15(日) 10:37:52.04 ID:az5leLkaO


シーク「あの青妖精、時々言葉づかいが汚くなるな」

リンク「ナビィをおこらせるとおッかねぇからな。んじゃ始めっぞ!」


リンク&シーク「「フュ~~~……」」チョコチョコチョコ

リンク&シーク「「ジョン!」」びし


リンク&シーク「「ハッ!」」


バシュン!!


ツインローバ「……しまった!?」

ナビィ「や、やった……! これが……」




最強のフュージョン!!




787: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/15(日) 10:46:02.57 ID:az5leLkaO
https://youtu.be/egPV_5h_dJo



トライフォース(オレハ ユウキ)

トライフォース(オマエハ チエ)

トケアエバ キセキノパワー

トライフォース(ユビヲアワセ)

トライフォース(ココロカサネ)

タタカイノレキシヲカエロ

サイキョウノフュージョン!


ゴゴゴゴゴゴゴ……!!!


ナビィ「こ、これは……モーファの時の空色の気!!!」

ツインローバ「ゆ、勇者のトライフォースだけじゃない……!!」



勇気と知恵、二つの心が一つに!



ゼルロット「さあ、ここからが本番だ!!」ドォオオオオン




788: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/15(日) 10:51:44.46 ID:az5leLkaO


ツインローバ「だ、だからなんだと言うのだ!? 消滅呪文を食らえば絶命は必至!」

ツインローバ「所詮はこけおどしだ!」ズァオッ

ツインローバ「最大パワーのメドローア!!」


ズァオオオオオオオ!!!


ゼルロット「そいつはどうかな……!!」ニヤッ


バシュゥウウウウン!


ツインローバ「なにぃいいいい!?」

ナビィ「消滅呪文が当たったのに……効いてない!?」


789: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/15(日) 11:04:43.12 ID:az5leLkaO


ゼルロット「俺の周りをよーく見てみな」

ツインローバ「なに……?」

ナビィ「周りをって……あ! あれは……!」



ゼルロット「そうだ……これが三大魔法最後の一つ、ネールの愛!!」コォオオオオ……!!



ツインローバ「あ、あらゆる攻撃を無効化する最大防御魔法……! いつの間に……」

ゼルロット「今度はこっちから行くぞ、取って置きだ……!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ……!


ナビィ「か、かつてない力が渦巻いている!」

ツインローバ「ば、バカな……如何に合体したとて、この大魔道士ツインローバがこんな小僧どもに……」

ツインローバ「負ける筈がなぁーーーーーーーい!!!」



ズァオオオオオオオ!!!



ゼルロット「ディン……ネール……そしてフロル!!」

ゼルロット「三つの力を一つに……!!!」ギュイィイイイイン……!!!




ゼルロット「三大女神!!!!! 合体波ァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!」





792: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/15(日) 11:09:28.99 ID:az5leLkaO


ズドォオオオオオン!


ツインローバ「なああ!? ば、バカな……! お、圧され……!!!」

ゼルロット「お前、パワーの押し合いしたことないだろ?」

ツインローバ「!!!」

ゼルロット「覚えとけ! 押し合いってのはこうやるんだ! ……でりゃああああああああああああ!!!!!」ズァオッ



カッ!!!!!




ブワァアアアアアアオオオオオオオオン!!!




ツインローバ「ギィイイアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!?」




デーン デーン

デッデッデーン デーン

デーン デーン


793: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/15(日) 11:14:24.73 ID:az5leLkaO
次回予告


オッス! オラ リンク!


いよいよガノンと戦う時がきたみてぇだ。
いやーここまで来んのにえらく時間がかかっちまったな!
オラ ぜってぇ負けねぇぞ!


次回、超トライフォースZ!


決戦、ガノン城


見てくれよな!

797: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/26(木) 03:40:02.49 ID:GFA5djBEO


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


ゼルダとのフュージョンによって生まれた超戦士、ゼルロットのパワーによりツインローバは倒された。
ついに六つの神殿の呪いを解き、ガノン城への道が開かれた!


決戦、ガノン城


パァアアアアア


ナビィ「あ……邪気が魂の神殿から抜けてく。これで砂漠は平和になったんだね」

ゼルロット「……時間だ」

ナビィ「え……ってうわっ!?」

ボウゥウウン!

リンク「ふぃ~! 元に戻ったみてぇだな! やっぱオラ元の体が一番落ち着くな」

シーク「……」

リンク「シーク、おめぇもそう思うだろ?」

シーク「……うぅ」

ナビィ「どしたの?」


バタッ


リンク「わわわ!? シーク!? おいしっかりしろ!」

ナビィ「ま、待って! どこか水のあるところ……って砂漠に水なんてあるわけないし……?」

ナビィ「……妖精の気配。どこかに隠し泉があるよ!」

リンク「ほんとか!」

798: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/26(木) 03:47:29.77 ID:GFA5djBEO


砂漠のオアシス


ナビィ「まさかこんなところに妖精の泉があったなんてね。嵐の歌を教わっておいてよかったね」

リンク「だな。……にしても」

ナビィ「?」

リンク「合体してて思ったんだけどさ、もしかしたらコイツ……」スッ


ぱんぱん ぐにゅ


ナビィ「……!!」

リンク「あれ? タマもチンもあるぞ? っかしーなー? 確かにフュージョンしてる時の感じは……」


もぞもぞ ぐにゅぐにゅ


シーク「ウウ……ヤ,ヤメ……」

リンク「んー? やっぱコイツ男だったみてぇだな! オラの勘違いだっt」

ナビィ「ふん!」ブン

バキィイイン

リンク「ぐわぁあああ!?」


799: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/26(木) 04:06:13.27 ID:GFA5djBEO
シーク「……うっ! ……ふぅ」

ナビィ「あ! シークが起きたよ」

リンク「いつつ……。やっと起きたか。見たところ大丈夫そうだな!」

シーク「……世話になったみたいだ。お陰で元気になれた。……あ、あまりいい気分ではなかったが」モジモジ

リンク「おめぇなんだってそんな離れた所に行くんだ?」

シーク「な、なんでもない……ただ心の準備がだな」モジモジ

ナビィ(赤くなってる)

シーク「んん! ……それよりも、だ。勇者リンク、よく六つの神殿の呪いを解いてくれた。これで全ての賢者の力を解放することが出来る」

ナビィ「あれ、でも確か賢者って七人……いや、六人だったかしら?」

シーク「封印された賢者は六人、そしてそれら賢者を導く七人目の賢者……即ち時の賢者の存在。七年間隠し通し、逃げ続けるのは辛かった……」

リンク「へ? そ、それってつまり……」


800: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/26(木) 04:29:41.11 ID:GFA5djBEO


シーク「トライフォースとは己の心を映す鏡……。力、知恵、勇気、三つの心の内、触れたものの最も信じる心がその手に宿る」

シーク「ガノンドロフは力を最も信じていた。そしてトライフォースは三つに砕け、勇気のトライフォースはリンク、君に宿り……」

シーク「最後の一つ、知恵のトライフォースを宿し、六賢者の長となる者こそ……」

ナビィ「まさか……」

シーク「そう……ぼくこそが七人目の賢者、時の賢者シーク。そして……」スッ


パァアアアアア……!


ゼルダ「この私、ハイラルの王女ゼルダです……」



801: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/26(木) 04:39:50.18 ID:GFA5djBEO


リンク「シ、シーク……!? お、おめぇ……」

ゼルダ「ガノンドロフの追及から逃れる為とはいえ、シーカー族と偽り、接していたこと、どうか許して下さい……」

リンク「おめぇやっぱり女だったのか! オラ タマもチンもある女なんて初めて見たぞ!」


ゼルダ「」


ナビィ「」


リンク「いや~! 初めて会った時からなんかどっかで感じたことのある気だと思ってたんだよな~! そうかシーク……あ、いやゼルダって呼んだ方がいいか?」


ゼルダ「リンク……」

リンク「なんだゼルダ」



ゼルダ「ハイラル……フラーーーーーーーッッッシュ!!!!!」ズァオッ!!!!!
ナビィ「感動の再会が台無しだこのバカ猿ーーーーーーーーーッッッ!!!!!」ズァオッ!!!!!



リンク「ウギャアアアアアアア!?」



802: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/26(木) 04:56:13.87 ID:GFA5djBEO


時の神殿


ナビィ「まったく! デリカシーの欠片もないんだから! せっかく久しぶりにゼルダに会えたっていうのに……」

リンク「ははは……」ボロ

ゼルダ「ご、ごめんなさいリンク。ついシークだったときの感じで接してしまって……。そ、それに変身魔法で男性になっていたのは事実ですし……」カァアアア

ナビィ(赤くなってる姫様かわいい)

リンク「いや~オラの方こそすまねぇな! ナリはオトナなのにいつもの癖でついつい」

ナビィ「それにしても姫様が知恵のトライフォースを宿してたなんてね! これであの戦闘力もナットクね」

リンク「ああ。ゼルダ、おめぇ相当修業したみてぇだな。びっくりするぐらい強くなったじゃねぇか!」

ゼルダ「え、あ……そ、そうですか? 私、こんな風に気を使ったり拳法したり、王女としてあまり相応しくないと思っていたのですが……」

リンク「そんなことねぇよ! なぁ今度オラと一緒に修業しようぜ! おめぇなら修業次第で百倍の重力にも耐えられそうだからな!」

ゼルダ「ひゃ、百倍はちょっと……。せめて二十倍くらいならなんとか」

ナビィ「充分だと思うよ……」

803: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/26(木) 05:23:07.11 ID:LMOIoOaxO


ゼルダ「それに、まだ私たちにはやることがあります。そう、ガノンドロフを倒し、ハイラルに平和を取り戻さなければなりません」

リンク「そうか……いよいよガノンと戦えるのか! へへへ、ワクワクしてきやがったぜ」

ゼルダ「しかし魔王と化したガノンドロフの力は余りにも強大です。もしもの時は六賢者が開いた結界にガノンドロフを閉じ込め、私が外から封印を……」


ゴゴゴゴゴゴ……


ゼルダ「地鳴り……? いや、これは!」

ナビィ「こ、この邪悪な気は……!」ガタガタ

リンク「ガノン!」


パキィイイイン


ゼルダ「あっ……!?」

リンク「ゼルダ! ……な、なんだこりゃ? 気でできた壁……?」

ナビィ「このっ! このっ! ……ダメ、びくともしない!」ガンガン


愚かなる反逆者ゼルダよ……七年もの間、よくぞ俺から逃げおおせた


ゼルダ「ガノンドロフ……!」


だが、油断したな……。この小僧を泳がせておけばいつか必ず姿を現すと思っていたぞ


リンク「だりゃっ! ……クソッ! ダメか!」


唯一の俺の誤算は……その小僧の力を少々甘く見ていたことだ! 勇気のトライフォース……そして宇宙からの侵略者、サイヤ人の力をな!


ナビィ(サイヤ人のことまで……今までずっと見られていたの?)


勇気と知恵のフュージョン……見させて貰ったぞ。やはり神の力は素晴らしい! その力を手にいれ、俺はこの世界の真の支配者になるのだ!


ゼルダ「リンク! リン――――」スゥウウウ

リンク「ゼルダ! ……ガノン! ゼルダをどこにやった!」


ゼルダを助けたくば我が城まで来い!!




804: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/26(木) 05:36:06.79 ID:LMOIoOaxO


リンク「……」

ナビィ「リンク! ……行こう、ガノンの城へ!」

リンク「……ああ!」


リンク(こんな大変な時だってのにやけに落ち着いてる……自分でもちょっとびっくりだ。修業や戦いのし過ぎでアタマがおかしくなっちまったかな?)

リンク(サイヤ人の悪い癖ってやつなのかな……! ゼルダにはわりぃけど凄くワクワクしてきた……!)


リンク、聞こえるか……?


リンク「ラウル様か! どうしたんだ?」

ラウル『いよいよ決戦の時が来たようじゃな。今こそ我等六人の賢者のパワーを使い、お前をガノン城に導く! 準備はよいな?』

ナビィ「はい! リンクも準備はバッチシだよね?」

リンク「……いや、ちょっと待ってくれないか?」

ナビィ「え? 何かやり残したことでもあるの?」


リンク「戦う前にちょっと腹ごしらえしねぇとな! 腹一杯にならねぇとパワーがでねぇからな」

ナビィ「この非常事態にまだ食うのかオノレはーーーーーッ!!」
ラウル『コイツにハイラルの命運を託して良かったのじゃろーか……』


807: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/27(金) 00:21:43.38 ID:owLHSHA9O


ガノン城


ナビィ「あ、あの綺麗だったハイラル城がこんな……。見る影もないよ……」

リンク「はー、こりゃまたワルそうな城を建てたな。真っ黒で気味が悪いぞ」

ナビィ「それより変だよ。入り口が何処にもない……。下は溶岩だし……どうやって入るのかな?」


ラウル『心配するな……。入り口への道は我等が造る!』


パァアアアアア


リンク「虹の橋……! サンキューみんな!」

ナビィ「リンク、行こう!」


--



808: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/27(金) 00:30:26.30 ID:owLHSHA9O


ガノン城内部


リンク「ここまで邪悪な気で満ちた空間は初めてだな……。重苦しくてかなわねぇや」

ナビィ「う、ううう……」

リンク「ナビィ、大丈夫か? おめぇにはちょっとキツい環境かもな」

ナビィ「だ、だい、じょうぶ……これくらい平気だよ……」

リンク「そうか? ムリすんじゃねぇぞ。辛かったらオラの帽子の中に入ってろよ」

ナビィ「うん……」

ビーモス「ジジジッ!」ビビビビ!

リンク「おっと! あぶねぇな! 邪魔だぞ!」

ポーヒー

ビーモス「%$#&+*!?」ドカーン

ナビィ「……おかしいね。これだけ大きい城なのに見張りが殆どいないよ。もっとあのヒャッハー達がいっぱいいると思ってたんだけど……」


※ガノン軍の皆さん『ヒャッハー! ここは通さねぇぜ!』



809: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/27(金) 00:37:40.64 ID:owLHSHA9O


使えない奴等を何人も置いた所で、貴様たちには意味がないからな……


リンク「ガノン……!!」


恐れを知らぬならこの門を潜るがいい。我が城の最上階が貴様たちの墓場になるのだ。光栄に思え……!!


ゴゴゴゴゴゴ……


ナビィ「中央の門が開いた……! ワナ、かな……?」

リンク「ここまで来てそんなセコい真似をするようなヤツじゃねぇさ。行くっきゃねぇぞ!」

ナビィ「わ、わかった! 行こうリンク!」


リンクナビィ「「ウォオオオオオオオ!!」」


ドドドドドドドド……

811: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/27(金) 00:54:28.68 ID:owLHSHA9O
https://youtu.be/L4YG06SQpFs



ガノンの塔 最上階


ナビィ「ハァ……ハァ……。結構飛んだけど……ガノンドロフは何処に……」



「いや、ここが終着点だ」



ナビィ「!!」

リンク「……随分と久しぶりだな! ガノンドロフ!」



ガノン「ようこそ、我が城へ」







812: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/27(金) 01:16:51.86 ID:owLHSHA9O


リンク「よう、会いたかったぜ。相変わらずワルそうな顔してるじゃねぇか」

ガノン「ふ……デカくなったな小僧……。まさかあの時俺に噛みついてきた小猿が勇者となって俺の前に立ちはだかるとはな……」ガチャ

ガノン「それも……このハイラル、いや、この星でただ一人俺に対抗できる程の力を手にいれて、だ」

リンク「前のように簡単にはいかねぇぞ、今度こそぶっ倒してやる!」

ガノン「まぁそう急ぐな……小僧、今一度考えてはみないか……?」

リンク「なんだ?」

ガノン「貴様は宇宙からの侵略者……サイヤ人だったか? 宇宙中を荒らし回り、旨い飯や酒を好きなだけ煽り、己の欲望のままに生きる……まさに俺と同じ略奪者の血を持つ者……その血が騒がないか? 全てを思うがままにしたいとな!」

ナビィ「あ、アイツ……何を言ってるの?」

ガノン「俺と貴様が組めば恐れるものなど有りはしない……! ハイラルだけではない、この星そのもの……いや、宇宙全てを手中に入れることも夢ではない……!」


ガノン「数多くの星に住む命を掌の上に置けるのだ。素晴らしいとは思わないか?」


ナビィ「リンク……」

リンク「ジョーダン言うなよ。オラがそんな誘いを受けるわけねぇだろ? なぁ、ナビィ」

ナビィ「リンク……! そうよ! リンクはあなたみたいな悪党と組むような人じゃないよ!」

ガノン「……クックック。なるほど、無駄とは思っていたがここまで予想通りの答えを言うとはな。……ならば貴様とゼルダを殺し、神の力をこの手にするまで」スッ


ゴォオオオオオオ!!


リンク「あれは……!!」

ナビィ「ち、力のトライフォース!」



813: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/27(金) 01:23:33.99 ID:owLHSHA9O


ガノン「貴様らには過ぎたオモチャだ……返して貰うぞ!」


ゴォオオオオオオ!!


リンク「ぐ……!!」

ナビィ「ダ、ダメ……リンク……闇の力が強すぎて……あたし、動けない……」ガタガタ


ガノン「この大魔王ガノンドロフに逆らった事を地獄で後悔するがいい!」




大魔王 ガノンドロフhttps://youtu.be/IP0M599j9VM






814: ◆S0pw.EDnyA 2017/01/27(金) 01:29:38.45 ID:owLHSHA9O
次回予告

オッス! オラ リンク!

オラ、随分強くなったと思ってる。それでもガノンドロフには勝てねぇって言うのか!?
こいつはかつてないほどの面白い戦いになりそうだ

次回、超トライフォースZ

大魔王の圧倒的パワー

見てくれよな!

819: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/04(土) 21:02:14.23 ID:OFqFiHSeO


チャーラーヘッチャラー 

アタマカラッポノホウガ ユメツメコメル

チャーラーヘッチャラー

エガオウルトラ ゼルダデ

キョウモ アイヤイヤイヤイヤー……

Sparking!


シークの正体はなんとゼルダ姫だった。しかし今までの戦いを見ていたガノンドロフによってゼルダはガノン城に連れ去られてしまう。
ゼルダを助けるため、そして大魔王ガノンドロフを倒すための戦いがついに始まる!


大魔王の圧倒的パワー


ガノン「ハァアアアアア……!!!」ゴゴゴゴゴゴ

ナビィ「し、城全体が……い、いや、この星が揺れている!?」

リンク「やっぱすげぇなあ! おめぇってやつは!」

ガノン「ふん……! 地獄以上の恐怖を味わわせてやろう!」


820: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/04(土) 21:10:49.71 ID:OFqFiHSeO


ガノン「カァアアアアアッッッ!!」ドォォッ!!

リンク「うわっ……!?」

ナビィ「い、いきなり床を殴って……! 衝撃波!?」

ガノン「――――ふん!」シュン!!

リンク「うっ……!?」

リンク(あの不安定な体勢からもうここまで……!)


ドゴォオオオオ!!


ガノン「……流石に一撃では死なんか! 小僧!」グググ

リンク「へっ! 当たり前だ!」グググ


821: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/04(土) 21:18:53.48 ID:OFqFiHSeO


リンク「――――ハァアアアアア……!」ゴゴゴゴゴゴ

ガノン「――――オオオオオ……!!」ゴゴゴゴゴゴ


ナビィ(き、気と魔力が充実して、膨れ上がっていく……! リンク、ツインローバとの戦いで更にパワーアップしたのね。でも……)

ナビィ(あのガノンもまた異常なまでのパワー! こ、こんな生き物が二人も存在するなんて……!)


ガノン「張り合うか小僧! ならばこれはどうだ?」

リンク「なに!?」


ガノン「ずあっっっ!!!!」カッ!!!!


ドゴォオオオオオオオオオ!!!


リンク「うわーーーーっっっ!!?」

ナビィ「ディンの炎!? で、でもあんなにスゴい威力……!!」

822: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/04(土) 21:26:54.33 ID:OFqFiHSeO


ガノン「俺ほどの実力があればこの程度の初級魔法でもご覧の威力を発揮する。……だが、俺の真価はこんなものではないぞ!」スッ

バチバチバチッッ!!

ナビィ「リンク! あぶない!」


ガノン「オラァアアアア!!」ブォン!


ポーーーーヒーーーーー!!!


リンク「ぐ……!!!」

リンク(あれはまともに受けると流石にまずい!)

リンク「ハァアッ!!」サッ


ズドオオオオオオ!!


ガノン「……ふん! よく避けたな?」

ナビィ「あいつ……自分の城ごとリンクを吹っ飛ばすつもりなの?」

リンク「おめぇ自分ちが吹き飛んでも構わねぇのか?」

ガノン「城など後で作り直せばいい……。貴様を殺した後でな」

リンク「むちゃくちゃなヤツだなぁ……」

823: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/04(土) 21:39:32.15 ID:OFqFiHSeO


ガノン「それにしても少し驚いたぞ……まさか本気ではないとはいえ、俺とまともに戦えるとはな」

ガノン「だが、俺には敵わん……!!」

リンク「かもな。でも、わからねぇぞ……!!!」

ガノン「くくく、分かるさ……!! 嫌でもな!」

カッ!

リンク「!?」


――――ズドオオオオオオ!!


ナビィ(気合い砲……!!)


ガノン「――――むっ!?」

シュン!!

リンク「お返しだ!!」コォオオオオ

リンク「はっ!!!!」ズドムッ!

ガノン「ぐおおおっっ!?」ヒューーーーーン

リンク(リンクも気合い砲を……き、気だけでまるで突風みたい!)


ガノン「」ニヤ


――――ビシュン!


リンク(オラの気合い砲から脱出した!?)

ガノン「ハァアアアアア!」
バキィイイイイン!

リンク「ぐわっ!?」ヒューーーーーン


ドガァアアアアン!


ナビィ「リンク! ……い、一番下まで落ちちゃった」

824: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/04(土) 21:53:52.27 ID:OFqFiHSeO


ガノン「早く上がって来いよ。貴様がそれくらいで参るわけがないからな」ニヤ



ーー



最下層



リンク「っっっひ~~! いってぇ~~!」

リンク「……アイツとんでもねぇスピードだ。さーてどうすっかな……」

リンク「……よし! ちょっとセコいけどあれをやってみるか!」スッ


リンク(ハ、イ、ラ、ル……波……!!)ポポッ

リンク(よし、行くぞ!)


ーー


ガノン「上がってこないな……まさか、本当に死んだのではあるまいな?」

ナビィ(いや、リンクならあの程度の技じゃ死なない……。リンク、何を考えてるの?)


バシュッ!


ガノン「むっ! ……!!」

ガノン(魔功波……!! 奴ではない!?)


リンク「――――だっはーーーーーーーーー!!!」


ガノン「何!? ――――ぼふっ!!」
ズドオオオオオオ!!!


ヒューーーーーン……ドゴオオオオオ……


リンク「よーし……!! 大成功だ!」

ナビィ「ズルい……はっ!? い、いや、作戦ね!!」

825: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/04(土) 22:01:32.95 ID:OFqFiHSeO


――――ドゴォオオオオ!!


ナビィ「!?」

リンク「……ありゃ~。……やっぱダメか……」ハハハ

ガノン「……」コキッ カキッ

ガノン「……ここまでやるとはな。俺に埃を付けたのはツインローバ以外では貴様が初めてだぞ」

ガノン「――――生まれて初めてかもしれんな……。ここまで胸が高鳴るのは……!! どう料理してやろうか?」

ナビィ「ば、バケモノめ……! 全然余裕じゃないの……!」ガタガタ



826: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/04(土) 22:13:44.29 ID:OFqFiHSeO


ガノン「……どれ、少し脅してやるか」ニヤ
――――ズォオオオオオ


ナビィ(ば、ばかでかい魔力波が集中して……!)
ナビィ「リンク! あれはまずいよ!」

リンク「わかってる!」

ガノン「今度は死ぬかもな!!」

ガノン「――――オラァアアアア!!!」ズオァ
ズオオオオオオオオオ!!

リンク「――――そっちこそオラを嘗めすぎだ!!」チャキ

ナビィ(剣を逆手に持った! あの構えは……!!!)

リンク「――――だぁあああああ!!!!」

ガキィイイイイン!!

ガノン「何!?」
ガノン(跳ね返しただと!?)


ズドオオオオオオオオオオオ!!!



827: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/04(土) 22:23:04.59 ID:OFqFiHSeO


ガノン「ちっ……!! 聖剣マスターソードか……小賢しい……!!!」

リンク「ファントムガノンとの戦いを見てたならこの程度の返しはわかってる筈だ。あまり油断しねぇことだな」

ガノン「……そいつはどうも……。ならばそろそろ少しだけ本気を見せるとするか」

リンク「そうか? だったらオラも全力でやらねぇとな……!!」ニヤリ

ガノン「まぁ期待してるぞ。その全力とやらをな……!!!」クックック


ナビィ(ふ、二人とも心から戦いを楽しんでる……! どっちも筋金入りの戦闘バカよ……!)

829: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/04(土) 22:41:40.80 ID:OFqFiHSeO


ガノン「……空中戦と地上戦、どっちがお得意だ?」

リンク「……どっちかっつうと地上戦だな」

ガノン「」クイ

ズヒューーーーン!!

ナビィ「え!? ちょ、ちょっと何処に行くの!?」アタフタ



ーー



ガノン城外壁


ガノン「お望み通りここなら思う存分戦えるぞ」

リンク「随分気前がいいじゃねぇか。余裕ってやつか?」

ガノン「まぁそんなものだ……。そうだ、何なら一つ、剣で勝負してみるか?」

リンク「剣で? 別に構わねえけど」

ガノン「ふん……マスターソードか……楽しみだ……」
ガノン「その切れ味を見せてもらおうか!!」ズァオオオオッ!!

リンク「――――!!」チャキ



――――ガギィイイイイン!!



リンク「――――ぐ、ぎ……!!」ギギギギギ

ガノン「……!!」ギギギギギ


リンク「――――だりゃあああああ!!」
ガノン「――――ウォラァアアアアアアア!!」


ガギギギギギギギギギギギギン!!!!!



ナビィ「な、なんて斬撃の応酬なの……!! 全く目に見えない……!!!!」



830: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/04(土) 22:50:55.01 ID:OFqFiHSeO


ナビィ(い、いや、よく見ると斬撃の合間に拳や蹴りが混じってる……!! どちらも必殺の一撃を与える隙を作ろうとしてるのね……!)


リンク「おりゃっ!!」
バシッ!!

ガノン「ち……!」

ナビィ「巧い! 足払い!」
ナビィ(返す刀で……!!)

リンク「貰った……!!」ブォン!

ガノン「……!」
ガノン「カァアアアアアッッッ!!」カッ!
ズドオオオオオオ!!

リンク「!? うわっ……!」

ナビィ「リンク!?」

832: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/04(土) 23:12:08.78 ID:OFqFiHSeO


リンク「~~~~!! あっち~~~~!!」

ガノン「ハァッ……! ハァッ……!」
ガノン(こ、このガキ……剣術で俺から一本を取るとは……!)

リンク「ちぇ……剣で勝負じゃなかったっけ?」

ガノン「ふん……サービス期間は終了だ……。それにしてもここまで運動したのは久しぶりだ。魔王というのは敵がいなくて退屈でな。その点では貴様には感謝してるぞ」

リンク「へへへ、そりゃあどうも」

ガノン「――――だがな、倒せない『敵』という存在は少しストレスが溜まる……。いい加減この戦いにも飽きてきた所だ」

リンク「そうか? オラはまだまだ戦いてぇけどな」

ガノン「くっくっく、サイヤ人か……その好戦的な性格はわりと好ましいぞ。どうだ? もう一度考え直すつもりはないか? この俺と組め。その力を消すのは惜しい……」

リンク「何度も言わせんなよ。オラがそんな申し出受けると思ってんのか?」

ガノン「全くサイヤ人というのはバカが付くほど頑固だな……。ならばやはり貴様は死ぬしかないな?」

リンク「どうかな……そう簡単にはいかねぇぞ」

ガノン「くっくっく、大した自信だな……。だが俺は知っているぞ? 貴様は全力を出すと言っておきながら、まだかなりのパワーを残している……」

ナビィ「え……?!」
ナビィ(リンク……あ、あれだけ激しい戦闘をしてまだ全力じゃなかったの?)

リンク「バレたか……」

ガノン「――――そいつを考えに入れた俺の計算では……」


833: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/04(土) 23:16:08.58 ID:OFqFiHSeO





ガノン「――――約50パーセント。つまりマックスパワーの半分も出せば、貴様を宇宙のチリにすることが出来るのだ」



リンク「な……!?」

ナビィ「は、半分って……!?」



834: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/04(土) 23:23:50.17 ID:OFqFiHSeO


リンク「さ、流石に言い過ぎだぜ。ハッタリをかませすぎだ……」
リンク(……な、なんだ? さっきから体に……震え……? さ、寒気もしてきた……)カタカタ


ガノン「――――楽しかったぞ」スゥウウウ……


ナビィ(な、なにこれ……!? 体の震えが止まらない……!? まるで火山の噴火や竜巻が出来る寸前に立たされてるような……!)ガタガタガタガタ


ガノン「――――こんなに運動したのは本当に久しぶりだった」




835: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/04(土) 23:30:42.53 ID:OFqFiHSeO


ナビィ(ガ、ガノンドロフの顔から表情が消えた……!?)ガタガタガタガタ


ガノン「……」


リンク「…………!!!!!」
リンク(こ、こいつ……!)


リンク(――――ハッタリじゃねぇ!)



ガノン「」ビシュン!!!!!

リンク「!!!?」


ズガン!!


リンク「グアッ……!!?」


836: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/04(土) 23:39:05.67 ID:OFqFiHSeO


ガノン「……」

リンク「こ、この……!!!」
リンク「だぁあああああ!!」ズァオオオオッ

ガノン「」ビシュン!!

リンク「!!!!」
リンク(み、見えない! オラの目でもヤツの姿が――――)


ズドムッ!!


リンク「――――ご、お………!!!???」ブハッ

ナビィ「あ……あ……!!??」ガタガタガタガタ
ナビィ(リンクが……あのリンクが、たった二発で……)


837: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/04(土) 23:45:12.92 ID:OFqFiHSeO


ガノン「……どうした? 膝など着いて……もうおしまいか?」

リンク「ぐ、く……!!! ……だりゃあああああ!!!!」ズァオオオオッ


ズガガガガガガガガガガ!!


リンク「だだだだだだだだだだだだだだ!!!!!」

ガノン「……」

ナビィ「だ、ダメだ……完全に見切られてる……顔色一つ崩さずに全部の攻撃がかわされちゃってる……」

ナビィ「あ、あれで半分のパワーなんて……どうやって勝てばいいのよ……」



ナビィ「………………リンクが殺される」




838: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/04(土) 23:53:43.70 ID:OFqFiHSeO


バシッ!!


リンク「う……!?」

ガノン「もう一発食らってみるか?」


ズドオオオオン!!


リンク「がぶっ!!? ~~~~!!?」

ガノン「ほう……今のはわりと本気で殺すつもりで殴ったのだがな。存外しぶといじゃないか。ええ?」


ガノン「猿ヤロウ」


バギィイイイイン!!!!!


リンク「が……はっ!!! ――――ハァッ! ハァッ!」ゼェゼェ

ガノン「ふん、とうとう息があがってきたか。さっきの勢いは何処に行ったんだ?」

リンク「く、くそ……!!」ゼェゼェ


839: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/05(日) 00:10:19.76 ID:6LVNQsS+O


賢者の間


ダルニア「な、なあラウル様よぉ! リンクは今どうなってるんだ!?」

ラウル「……だ、ダメじゃ……隠している実力に差がありすぎた……このままでは……負ける」

ルト「そんな……!? リンク……!」

ナボール「大丈夫さ、この勝負、リンクの勝ちだ……」

インパ「なんだと?」

ナボール「アイツにはまだトライフォースの力がある。あれは最大で十倍まで引き上げられるんだろ?」

インパ「そうか……確かにトライフォースを使えば勝機は」



ラウル「……残念だったな……。今使っておるのが、その十倍トライフォースなのじゃ……」


ナボール「な、なんだって……!?」

インパ「それではリンクは……!!」


ラウル「…………負け、じゃ」



サリア「リ、リンク……! 逃げて……! お願いだから逃げてぇええええ!!!!!」


840: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/05(日) 00:17:41.51 ID:6LVNQsS+O


ドゴッ!
ゴスッ!


リンク「あがっ……! が、あ……!!」
リンク(じゅ、十倍でもてんで通用しねぇなんて……! こ、こいつ、マジでバケモンだ……!)

ガノン「……打たれ強いな。ならばこの攻撃はどうだ?」
ヴヴヴヴヴヴヴ……!!


リンク「あれは……」
リンク(腕に纏った魔力が薄く延ばされて……!? ま、まさか……)


841: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/05(日) 00:22:15.75 ID:6LVNQsS+O


ガノン「――――ふん!」

リンク「うわっっ!?」


――――ザ シ ュ ン !!!!!


リンク「マ、マジか……星が……」

ナビィ「裂けた……」


ガノン「……ふん、少しやり過ぎたかな?」


リンク「は、ははは……参ったな。……勝てねぇ」


842: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/05(日) 00:35:09.54 ID:6LVNQsS+O


リンク「……」

ナビィ(リンクがあんな顔をするなんて……。も、もう本当にどうしようもないんだ……! あんな、諦めた顔、初めてだよ……!)

ナビィ(……あ、あれ? 待って、あの顔は……)

リンク「……!」ギリ

ナビィ(……間違いない! いつも何かムチャをするときの顔!! こ、この状況でやるムチャって言ったら……まさか……!)


リンク(ト、トライフォースのパワーを二十倍まで引き上げるしかねぇ……! も、もうそれでしか勝ち目はない……!)ゼェゼェ

リンク「あ、アイツの言うように、今のパワーが半分だってのがハッタリであることを祈るしかねぇ!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!

ガノン「なんだ……? まだ悪あがきをするつもりか?」

リンク「ハァアアアアアアアア……!!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!

ナビィ「リンク! ダメよ! それ以上トライフォースのパワーを上げたら体が持たない!」

リンク「頼む!!!! 今度こそハッタリであってくれ!!!!!」カッ!



リンク「二十倍トライフォース!!!!!」ズオオオオオオオオオ!!!!!




843: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/05(日) 00:44:24.81 ID:6LVNQsS+O


ガノン「なんだと…!!?」

リンク「ッッッッッッガァアアアアアアアア!!!!!!」
ズオアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

ガノン「!?」
ガノン(速――――)

リンク「だぁあっっっっっっ!!!!!」バギィイイイイン!

ガノン「――――!!!!!」

リンク「ハ……!!! イ……!!!!」

リンク「ラ……!!!!!」ブォン!!!!!

ガノン「ぐ……!!」

ナビィ「空に逃げた!」

リンク「ル………!!!!!!」ギュイィイイイイイイン!!!!!





リンク「――――波ァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」





844: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/05(日) 00:54:32.32 ID:6LVNQsS+O
https://youtu.be/T-qgrhzvUyY



ブワァアアアアアアアアアアオオオオオオオオオン!!!!!


ガノン「ヌオオオオッッッ!?」サッ


バシィイイイイイイイ!!!


ナビィ「お、お願い! これで決まってぇ!!」


リンク「ぐ、ぐぐぐぐぎぎぎぎぎぎぎぎぎっぎぎぎぎぎぎいぎぎぎぎぎぎぎぎぎ!!!!!」ゴォオオオオオオオオオオ!!!!!

ガノン「ぬっくううううううううおおおおおおおお……!!!!!」ゴォオオオオオオオオオオ!!!!!


リンク「がぁあああああああああああああああ!!!!!」ゴォオオオオオオオオオオ!!!!!


ガノン「ッッッッッッ!」ギッ

ガノン「カァアアアアアアアアアアッッッッッ!!!」




ズオアアアアアアアアアアアアア!!!!!






845: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/05(日) 01:02:34.07 ID:6LVNQsS+O


ナビィ「う、うわあああああああ!?」
ナビィ(よ、余波だけでハイラルの地形そのものが変わっちゃう!? 星ごと吹き飛ばす威力があるの!?)


ズオアアアアアアアアアアアアア…………


リンク「ハァッ! ハァッ! ハァッ……!」ゼハー、ゼハー

リンク「……!」
ナビィ「う、嘘でしょ……?」ガタガタガタガタ




ガノン「ハァッ! ハァッ!」ビリビリ




リンク「……!!! く、くそったれめ……!!!!!」



リンクの渾身のパワーも大魔王ガノンドロフを倒すには至らなかった……!!! 果たしてリンクに勝機はあるのだろうか……!!?

846: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/05(日) 01:03:20.75 ID:6LVNQsS+O
次回

リンクの賭け

853: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 19:55:26.93 ID:zz/c9qXbO


リンク「ハァッ! ハァッ……!」ゼハー

リンク(か、体中が痛む……! やっぱり二十倍はムチャだったか……!)

ナビィ「か、片手で弾かれた……。星一つ吹き飛ばせそうなあの魔力を片手で……!」

ガノン「ハァ……! ハァ……!」


ガノン(い、今のは危なかった。奴め、まだあんな力が……!)ビリビリ

ガノン「ガキめ……!」ギリッ


854: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 20:10:22.80 ID:zz/c9qXbO


スーッ


リンク「ぐ……!」

ガノン「…………」

ガノン「……今のは……痛かった」


ガノン「痛かったぞーーーーーーーーッッッッ!!!!!」ドォオオオ!!!!!

ズガッ!!

リンク「がふっ!」

リンク(か、体が……!!!)フラフラ

ガノン「この猿があああああああああ!!!!!」
バキィイイン!!!!

リンク「ぐぁああああ!!!!!」
ズザッ

ガノン「……今ので随分パワーが落ちてしまったか? だが、容赦はせんぞ」

リンク「ハァッ! ハァッ! …………ハァ」

リンク「……」すっ

ガノン「ん?」

ナビィ「リ、リンク……?」

リンク(こ、これだけは使いたくなかった……!! 星に対するダメージがあまりにも大きすぎるから……! だ、だけどもうこれっきゃねぇ……!)


リンク(光の矢だ……!)




855: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 20:20:11.57 ID:zz/c9qXbO


ガノン(なんだ……? 何を企んでいる?)

ガノン「降参のつもりか? 小僧……」

リンク「へ、へへ……さぁな」

ガノン「……!」イラ

ガノン「貴様ーーーーーーーーッッッッ!!!!!」
バキィイイン!!

リンク「ぶぐっ!?」



ナビィ「あ、あわわわ……!!!」



ーー

ガノン城


ゼルダ「……!? この障壁……パワーが落ちている……。ガノンドロフが余程体力を消耗したから?」

ゼルダ「今ならもしかして……! ……ハァァアアア……!!」ズオオオオオ!!


ゼルダ「だぁあああ!!」
バキィイイン!!


ゼルダ「割れた!! リンク、今行きます!」
ズヒューーーーン!!


ーー


ナビィ(リンク……? 急に動かなくなっちゃったけど……何を考えて……)ハッ

ナビィ「空から聖なる気が……!!! あ、あれは……!?」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



ナビィ「や、やっぱり光の矢……!! それもものすごく大きい!」



856: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 20:32:54.81 ID:zz/c9qXbO


ゼルダ「ナビィ! ここにいましたか」
ズヒューーーーン!!

ナビィ「ゼルダ! 出られたのね、よかった……!」

ゼルダ「私よりもリンクとガノンドロフは……」

ナビィ「今リンクが最後の賭けに出てる所だよ!」

ゼルダ「賭け……! 光の矢ですね。しかしあれはチャージに時間が……それにガノンドロフを倒せるまでの威力となると相応の長さが必要になります」

ナビィ「そんな……そんなに長い間じっとしてたらやられちゃうよ」

ゼルダ「せめて少しでもチャージを速めれば……!!」ハッ

ゼルダ「……私も賭けに出ましょう」

ナビィ「えっ?」

ゼルダ「たまにはハイラルの方々にも働いてもらいます」



ゼルダ(賢者ラウル! 私の声が聞こえたらハイラル中の人間に私の声を届けてください!)


ーー

賢者の間



ラウル「聞こえておるぞゼルダ姫よ……お主の考えは大体分かっておるぞよ。確かにこれ以外に方法はあるまいな」

インパ「ゼルダ様は一体何を……?」

ラウル「ハイラル中の人間から限界までパワーを分けてもらう! 一秒でも速く溜めを終わらせるのじゃ!」

ルト「そうか! その手があったか!」

サリア「さ、流石知恵のトライフォースに選ばれるだけあるね」

ダルニア「時間がねえ! リンクがやられっちまう前にさっさとやるぞ!」

ラウル「うむ……! 聞こえるか! ハイラルに住む全ての者よ!」


857: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 20:41:16.04 ID:zz/c9qXbO


カカリコ村


オババ「なんだか急に声が聞こえたねぇ……? とうとうボケがきたかな?」

姉さん「おばあちゃん、今あたしにも聞こえたよ!」

おばちゃん「あたしもだよ。不思議な事もあるもんだねえ」


『今、ガノン城でリンクという若者がガノンドロフを倒すべく戦っている! しかし奴の力は余りにも強大……。そこで皆に頼みがある! 勇者にパワーを分けてくれ!』


姉さん「リンクが……!?」


ーー


コキリの森


ミド「リンク!? アイツ、七年も何処ほっつき歩いてたと思ったら……!」

ふたご「リンクかー、久しぶりだねー」


『勇者にパワーを与えるために両手を空に挙げてくれ!』


ファド「ミド、どうする?」

ミド「やるに決まってんだろ!! ほら、持ってけ!!」さっ



858: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 20:55:50.42 ID:zz/c9qXbO


ロンロン牧場


マロン「ほら、お父さん、インゴーさん! 早く手を挙げて! リンクがピンチなのよ!」

タロン「ほあああ~~~~。力が抜けてくだーよ」

インゴー「ああああああ~~~~!」

マロン「リンク~! ガンバって~!」


ーー

ゴロンシティ


ゴロンキッド「兄ちゃんだコロ! リンクの兄ちゃんが戦ってるコロ!」

ゴロン「キョーダイ、がんばるゴロ!!」

ゴロン「がんばれー!!」


ーー

ゾーラの里

ゾーラ「キングゾーラ様、里の者は皆揃って手を挙げています! ……へーっくしょい!!」

キングゾーラ「うむ、くるしゅうない! それでは余も勇者にパワーを……へーっくしょい!! ズズン、まだ氷は溶けきらんのか?」


ーー

ハイリア湖畔


みずうみ博士「年寄りにはちょいときつい仕事じゃのう」


ーー

ゲルドの谷


親方「おらてめーら! 気合い入れろい! 限界までパワーを与えねえと承知しねぇぞ!」

イチロー「ひいいい! 力が抜ける~!」

ジロー「ま、まだ終わらないの~?」

サブロー「……」

シロー「サブローが倒れちゃったわ~!」

マラソンマン「普段から鍛えてないからそうなるのだよ」


ーー

ゲルドの砦


ゲルド幹部「今こそ下克上の時! お前らも気合いいれな!」

ゲルド「はい!」


859: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 21:05:24.91 ID:zz/c9qXbO


ガノン城


リンク(……!? な、なんだ? 急にパワーの集まりが良くなったぞ?)

ガノン「いつまでそうしているつもりだ? バカにしているのか?」

リンク「ぐ……!」

リンク(な、なんだかわからねぇけどありがたい! このままアイツを倒せるまでパワーを溜めれれば……!)

ナビィ「ま、まだなの!?」

ゼルダ「まだパワーを与えていない人々がいます……。嘗て城下町に住んでいた人々はリンクと面識がありません。だから疑っているのでしょう」

ナビィ「そんな……ここまで来て!」

ゼルダ「後は私に任せてください」


ゼルダ『嘗てハイラル城下町に住んでいた皆さん! 私はゼルダ……ハイラルの王女ゼルダです!』


ーー



「おい、今の声って……」
「ゼルダ姫……まだ生きていたのか?」

「姫様も戦ってるのよ!」
「きっとそうに違いない!」





860: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 21:10:30.08 ID:zz/c9qXbO


「「「「「ゼールーダ! ゼールーダ!!」」」」」


「「「「「ゼールーダ!!! ゼールーダ!!!!」」」」」



『ゼールーダ!!!!! ゼールーダ!!!!!』



ーー


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!


ナビィ「ゼルダ姫……!」

ゼルダ「これでなんとかなればいいのですが……!!」


リンク「あ、あと少し……! あと少しパワーが集まれば……!!」

ガノン「いい加減にしろよ貴様……!?」ハッ

ガノン「太陽じゃない……なんだ、あれは!?」

リンク(し、しまった~~~~!!)



861: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 21:20:16.58 ID:zz/c9qXbO


ナビィ「と、とうとうばれちゃった!」

ゼルダ「あと少しというのに……!」

ゼルダ「……ナビィ、あなたの気を私に分けてくれませんか?」

ナビィ「え?」

ゼルダ「早く! 時間がありません!」

ナビィ「う、うん。わかったよ」
ズオオオオオ!!


ゼルダ「ガノン……あなたの好きにはさせません」


ーー


リンク(光の矢がバレた……。今撃っても避けられちまう! 第一パワーがまだ……! も、もうダメだ……!)

ガノン「不意打ちを狙っていたのか……情けない奴め! だが所詮は猿知恵だったようだな!」

リンク「く、くそったれがーーーーーーーーッッッッ!!」
ズアオッ

ガノン「ふん!」

バキィイイン!!

リンク「ぐあああああ!!」

リンク「――――ッッ!!」

リンク(手が……よ、避けられねぇ……!)

ガノン「消えろ!!」


ゼルダ「だぁあああああっっ!!」


バキィイイン!!


ガノン「うお!?」

リンク「ゼルダ!?」


862: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 21:27:48.69 ID:zz/c9qXbO


ゼルダ「リンク! 早く光の矢を! あまり長く持ちそうにありません!」

リンク「す、すまねえ! ゼルダ!」

ガノン「……まさか、あの障壁から出てくるとはな……」

ゼルダ「!!」さっ

ガノン「どうやら貴様から先に死にたいようだな? ゼルダ!」

ゼルダ「ばっ!!」ギュイイイイイン


ゼルダ「ハイラル……!! フラーーーーーッシュ!!!!!」
ズアオオオッ!!!!!


ズドォオオオオオオオオ!!!!!


ゼルダ「ハァッ! ハァッ!」

ガノン「ふん……」

ゼルダ「!!」

ゼルダ(む、無傷……!!!!)

ガノン「思えば貴様にはさんざんコケにされ続けてきたな……!! 順番は変わるがまあ良い、貴様のトライフォースから戴くぞ!」

ゼルダ「く……!!」


863: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 21:39:01.79 ID:zz/c9qXbO


ズガガガッガガガガガ!!!!


ゼルダ「ぐ……!! うう!」

ゼルダ(リンク……!! は、早く!)

ガノン「どうした? 防戦一方ではないか? さっさと諦めて楽になった方がいいぞ?」

ゼルダ「……あなたに指図される謂れはありません」

ガノン「ふん! ならば死ね!!」ズアオッ!


ナビィ「ずあっ!!!」
ドーーーーン!!


ガノン「ぐおおっ!?」

ゼルダ「ナビィ!?」

ナビィ「ハァッ! ハァッ! 大丈夫?」

ゼルダ「あ、あなた……少ない気で無茶を……」


ガノン「まだゴミが一匹残っていたか……。ふふふ……まったく人をイライラさせるのがうまいやつらだ……」ピク……


ガノン「もう許さんぞ! 貴様ら纏めて塵にしてくれるわ!!」くわっ


ヴ、ゥゥーーン……!!!!


ゼルダ「いけない……! あれを喰らったら……!!」

ナビィ「あ、ああああ……!!」












リンク(……で、出来たーーーーーーーーッッッッ!!!!!)








864: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 21:44:42.05 ID:zz/c9qXbO


リンク(こ、これならいける! 頼む……!!)

リンク「こいつでくたばれーーーーーーーーッッッッ!!!!!!」ズオオオオオ!!!



ナビィ「……あ!?」

ゼルダ「光の矢が……!!!!!」

ガノン「何!?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


リンク「ナビィ! ゼルダ! 早くそこから逃げろーーーーーーーーッッッッ!!!!!」


ナビィ「わあああああ!?」
ゼルダ「くっ…!!!」


ガノン「お、おのれ……! こんなもの!!」


がしいいいいいい!!!



865: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 21:49:38.22 ID:zz/c9qXbO


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!


ガノン「ぐ、ぐぐぐぐぐ!? こ、こんなもの~~~~!?」

リンク「ウオオオオオ……!!」

ガノン「こ、こんな……!? ぐ、ぐわあああああああああ!?」


ガノン「ぐあああああーーーーーーーーッッッッ!!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!


リンク(地表に当たる……!!)
リンク「伏せろーーーーーーーーッッッッ!!!!!」



ド オ オ オ オ ッ ッ !!!!!!!



ナビィ「うわーーーーーーーーッッッッ!?」
ゼルダ「ううううっ!!」



866: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 22:07:54.97 ID:zz/c9qXbO


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


ナビィ「う、ううう……死ぬ……今度こそ確実に死ぬ……」

ゼルダ「まだ諦めてはいけませんよ?」

ナビィ「あ……ゼルダ姫……」

ゼルダ「ナビィ、先程は助けてくれてありがとうございます」

ナビィ「ううん、こっちこそ……。あ、そうだ! リンクは!?」

リンク「オラはここにいるぞ!」

ナビィ「リンク! よかった~!」ピョーン

リンク「いや~! 流石に今度ばっかりはダメかと思ったけどなんとか勝てたな!」

ゼルダ「はい……あの光の矢の直撃ならガノンドロフも……」

ゼルダ「これも全てリンク……あなたのおかげです。これでようやくハイラルは救われます……」

リンク「へへ、サンキュー!」

ナビィ「あはは……長かったね……でも、これでやっと……」

ナビィ「……………あ?」

リンク「どうしたんだナ、ビィ……!!?」

ゼルダ「あ……!! ああ……!!!?」


867: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 22:19:55.42 ID:zz/c9qXbO



ガノン「……」




リンク「ガ、ガノン!!」

ゼルダ「そんな……!!」

ナビィ「う、ウソでしょ……? 光の矢をくらって……い、生きてるなんて……」ガタガタガタ


ガノン「……い、今のは流石に死ぬかと思ったぞ……! このガノンドロフが……!」

ガノン「この大魔王ガノンドロフが死にかけたんだぞ!!?」


リンク「ナビィ! ゼルダ! おめぇらは早くここから逃げろ!!」

ゼルダ「リ、リンク……。ですが……」

リンク「早くしろ!! 死にてぇのか!!」


ガノン「貴様らを逃がすと思うか……? 一匹残らず皆殺しだ!! ダメージは負っていても貴様らを殺すことなどわけはないのだぞ!!」


カッ!!


ナビィ「わあっ!?」
ドォン

リンク「ナビィ!?」

ナビィ「あ……ああ……」
フワ

リンク「や、やめろガノンーーーーーーーーッッッッ!!!!」

ガノン「」ニヤ




ナビィ「リンクーーーーーーーーッッッッ!!!!!」




パンッ







868: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 22:34:12.23 ID:zz/c9qXbO


リンク「――――!!!」

ゼルダ「あ……あ……なんてことを……!!」

ガノン「ははは! お次はゼルダから殺してやろうか!?」



リンク「………………」


『ナビィはナビィよ! デクの樹サマが呼んでるの! 一緒に来て!』

『いつまでもクヨクヨしてたらデクの樹サマに笑われるよ!』

『乙女に何しとんじゃおのれはあああああ!!』

『あたしはナビィ! 勇者リンクの無二の相棒よーーーーーッッッ!!!』

『見て、リンク! 大きくなってる! 成長してるヨ!』

『だったらその旅にあたしも付いてっていい?』

『これからもよろしくね♪ リンク♪』











リンク「……ゆ……ゆるさんぞ……。よくも……よくも……!!」ワナワナ
















――――ブ チ ン













869: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 22:50:48.17 ID:zz/c9qXbO


ブワッ!!!!!



ゼルダ「えっ!!?」

ガノン「な、なんだ!?」





リンク「……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!




ゼルダ(リンク……!? か、髪が金色に……!? それにこの気は……!)

リンク「……ゼルダ」

ゼルダ「あっ」ビク

リンク「すぐにここから逃げろ。今ならまだ間に合う……」

ゼルダ「で、ですが……」

リンク「――――オレの理性がちょっとでも残ってるうちにとっとと消えるんだ!!」

ゼルダ「リ、リンク…………わかりました。ですがこれだけは約束してください。どうか……死なないで」

ズヒューーーーン!!

リンク「……」

ガノン「ハハハハ! バカめ! 今さら逃がすわけないだろう!」バッ


――――シュン!!


ガノン「何!?」

リンク「……」

ガノン(ば、馬鹿な……!!? み、見えなかった!? こいつの動きが……!!)

リンク「いい加減にしろ……このクズヤロウ……!」
ガシッ……

ガノン「ぐっ!!」

リンク「この星を滅茶苦茶にして……次から次へと罪の無いものを殺しやがって……! ナ、ナビィまで……!!」バッ

ガノン「き、貴様は……貴様は一体……!?」ハッ

ガノン(み、緑の服に金色の髪……!! まさか……! いや、あれはただの下らない伝説だったはずだ!)


ーー


ゼルダ「リンク……やはりあなたはなれたのですね……。ハイラルの心と力を受け継いだサイヤ人……」



ゼルダ「――――伝説の勇者に!!」





870: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 22:52:10.52 ID:zz/c9qXbO










リンク「オレは怒ったぞーーーーーーーーッッッッ!!!!! ガノーーーーーーーーン!!!!!」






871: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 22:52:52.90 ID:zz/c9qXbO
次回
伝説の勇者

872: ◆S0pw.EDnyA 2017/02/27(月) 22:55:25.58 ID:zz/c9qXbO
今日はここまで

891: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/16(日) 09:21:12.55 ID:hmWjrUglO

前回のあらすじ


生きていたガノンにナビィが殺された!
怒りが頂点に達したリンクはついに伝説の勇者に変わったのか?


ーー

界王星

界王「ウーム……この北の銀河において凄まじいエネルギーを一点に集中させた者が出たようじゃな」

バブルス「ウホッ? ウホホ?」

界王「しかしあの聖域とも言える星はわしといえども干渉は不可能……全てはあの若者次第。一体どうなるかわしにもわからん」

界王「しかしまさかあの凶悪なサイヤ人がハイラルで勇者になるとはなんとも皮肉な話じゃのう」

ーー

バオッッッ!!

ガノン「!!??」

リンク「……!!!」ギッ

バキィイイイイン!!

ガノン「グオオオ!?」ヒューン……ドォオオン……!!

ゴゴゴゴゴゴゴ……

リンク「……」

カッ

ガノン「ガァアアアアーーーーーッッッ!」ドウッ!!

リンク「……」

ガノン「ハァ……ハァ……く、くくくく……偉そうな事を言いやがって……。貴様ら宇宙の悪魔サイヤ人が、罪のない者を殺さなかったとでも言うのか?」

リンク「……否定はしない……だが、だからこそ貴様だけは許せない」

ガノン「くく、ハイリア人もそうだ……口では和平などと言いながらその歴史は支配と圧政……。サイヤ人となんら変わらん。俺は奴等のしたことをそのまま返してやっただけだ!!」

892: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/16(日) 09:41:35.99 ID:hmWjrUglO

リンク「安心しろ、今度はこのオレが貴様を滅ぼす」

ガノン「ふん、バカめ俺を滅ぼすだと? そんなことが出来るものか!」

ガノン「た……たとえ貴様が伝説の勇者であってもだ!!」

リンク「……お前はもう謝っても許さないぞ……」すっ

ドンッッ!!

ガノン「ぐわっ……!?」

ガノン(気合いだけで……!!)ギッ

リンク「ふん……」ニヤ

ズァオッ!!

ガノン「!!」

リンク「だりゃっ!!!」バギッ!!

ガノン「ごふっ!?」
ガノン(なんと重い一撃……! さっきまでとはまるで別人! ……だが!)

ガノン「嘗めるな小僧ーーーーっっ!!」グオオッ!

リンク「……」シュン!!

ガノン「ぐ……ちょこまかと動きやがってぇえええええ!!」

ズガガガガガガガ!!

リンク「……ふん」

ガガガガッガガガガガガ!!

ガノン(俺の攻撃を見切り、受け止めるだと!?)

ガシッ!!

ガノン「ぐ、おおお……!?」ググググ

リンク「……」

893: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/16(日) 09:53:37.83 ID:hmWjrUglO

――――ズドムッッ!!

ガノン「ごおおっっ!!? ――――お、おのれぇっ……!!!」ばっ

――――バチバチバチ!!

ガノン「これを受けて平気でいられるかーーーーーーーッッッ!!?」ズオビッッッ!!

リンク「……」

――――ビシュンッッ!!

ガノン「な、なにぃっ!? よけただと!!?」

ガノン「そ……そんな筈はない!!」ズオビビビビビッッ!!


――――ババババババッッ!!


ガノン「……な、なんだと」

リンク「……」

ガノン「お、おのれ~~~! ……当たりさえすれば貴様など……!!」

リンク「……当ててみろよ」ニヤ

ガノン「なにっ!?」

ガノン「く、くぅ~~~~!! ふ、ふざけやがって~~~!!」ワナワナ

ガノン「後悔するなよーーーーーーーッッッ!!」ズォアアアッッ!!


バギンッッッ!!


ガノン「ハァ、ハァ……」

リンク「……」ググググ

ガノン「ばっ、バカな……!?」

リンク「星は壊せても……たった一人の人間は壊せないみたいだな……」ニヤリ


894: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/16(日) 10:07:11.49 ID:hmWjrUglO

ガノン「な……何者なんだ……!?」ガクガク

リンク「とっくにご存知なんだろ!? ……俺は宇宙から貴様を倒すためにやってきた、ハイリア人の心を持ったサイヤ人……」

リンク「おだやかな心を持ちながら激しい怒りによって目覚めた究極の戦士……!!」



リンク「伝説の勇者リンクだ!!!!!」ドォオオオオッッッ!!!!!



ーー

賢者の間


ラウル「ついに……ついにこの時が来た……」

インパ「ラウル様、それではやはりリンクが……」

ラウル「間違いない……あの黄金の生命エネルギーを見よ! 通常ならば扱うことすら出来ん超パワーを完璧に自分の物にしておる……!」

ラウル「全ての気と魔力が体内を駆け巡り、無限に増幅を続けておるのじゃ! まさに究極の戦闘スタイル!!」

ダルニア「すっ、すげぇ……!!」

サリア(これが……! リンクの本当の力……!)


895: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/16(日) 10:28:40.21 ID:hmWjrUglO

ガノン「で、伝説の勇者だと……宇宙人が何を言っている……。……だが、くくっ、その力はどうやら本物だ……!」

ガノン「……ち、ちくしょーーーー……!! ちくしょおおおおおーーーーーーーッッッ!!」ぐわっ

ガノン(伝説の勇者……! お、恐れていたことが現実に……!)ワナワナ

リンク「終わりだ、ガノンドロフ」チャキ……


バチッ!


リンク「!?」

ガノン「!?」


ーー


ゼルダ「聖剣が……マスターソードがリンクを拒絶した……!?」


ーー


ふわっ

リンク「剣が……?」

ぎゅんっ! ――――ザグッ!!

ガノン「ヤツの手から離れて大地に……これは」

リンク「……」ビリビリ

ガノン「ふ、ふふ、そういうことか……! 退魔の剣は悪の心を持つものには触れることすら出来んと言われる……。貴様の心を占める怒りを剣が拒んだのだ!」

リンク「……だからなんだ」

ガノン「所詮伝説などおとぎ話だ! 宇宙のサルもどきごときにこの俺が……」バチバチバチ……!

ガノン「殺される訳がなーーーーーーーーーー!!!!」ズアオッッ!!


896: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/16(日) 10:45:22.99 ID:hmWjrUglO

リンク「……たとえ剣がなくても、貴様が死ぬのは同じことだ」すっ

リンク「――――貴様は素手で倒す!!」

ガノン「ほざけ小僧! 勇者でもないサルもどきは宇宙の塵にしてくれるわ!!」

ガノン「光栄に思え……!! 今だ嘗て見せたことのない100%の力を持って貴様を完全に消滅させてやろう!」

リンク「100%の力だって……?」

ガノン「この俺は力のトライフォースに選ばれた! 俺が力を渇望すればするほど無尽蔵にパワーを得ることができるのだ!」

ガノン「その限界を振り絞った真の力……トライフォースの真の恐ろしさを知るがいい!!」

リンク「……なぜ、今さらになってフルパワーを? ……わかってるぞ、全力を出すと貴様の体が耐えられないからだ」

ガノン「ふん……」

リンク「わざわざ時間を稼がせると思うか!? 決着をつけてやるぞーーーーーっっ!!」

ガノン「バァーーーーーーーーッッッッ!!!!!」カッ!!!

リンク「ぐわっ……!?」ヒューン……!!

ガノン「い、今ので70%の開放だ……!! 全力はこんなものではないぞ!!」



ガノン「そして……これがおまちかね100%!!!!」



897: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/16(日) 10:58:47.57 ID:hmWjrUglO

ガノン「かぁああああああ……!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ

リンク「……赤い気が膨れ上がって充実していく……」

ガノン「お、俺自身驚いているぞ……。まさかこの星で全力を出すとは思いもよらなかったからな……!!!」メキッ……メキッ……

リンク「ついに100%のパワーってヤツのおでましか……。ふん、面白ぇじゃねぇか」

ラウル『――――何をしておるんじゃリンク!』

リンク「ラウル様か……」

ラウル『今じゃ! 今がチャンスだぞ! ガノンがパワーを集中している今が攻撃のチャンスだ!』

リンク「……」

ラウル『ええい、聞こえとらんのか!? そんな筈はなかろう!?』

リンク「聞こえてますよラウル様」

ラウル『へ?』



リンク「確かにこんなチャンスは2度と無いかも知れない……宇宙一強いヤロウのフルパワーを拝見するチャンスは……」ニヤ



898: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/16(日) 11:11:21.80 ID:hmWjrUglO

賢者の間

ラウル「なっなんだと!?」

ルト「リ、リンク……あやつ、何を言っておるのじゃ……?」

ナボール「こんなにヤバイ状況だってのに……」

サリア「……楽しそう」

ナボール「えっ?」

サリア「リンク、今スゴくワクワクしてるよ……。まるでこどもの頃みたいに……」


ーー


リンク「フルパワーのガノンと闘い……」

リンク「そして……勝つ!」



ラウル『こっこれはゲームじゃないんだぞっ!! リンクッッ!! リンクーーーーーッッッ!!!』



リンク「ナビィのカタキを討つんだ!!! あいつは本当に死んだ!!! もう妖精でもハートの器でも生き返れない!!!」ドォオオオオッッッ!!!



899: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/16(日) 11:26:51.09 ID:hmWjrUglO

リンク「ナビィはいいヤツだった……ホントにいいヤツだった……」

リンク「一番の仲間……こ、粉々にしやがって……」ワナワナ

リンク「……ガノン、貴様がフルパワーになるのをこうやって待ってるのは、最高の貴様を叩きのめしたいからだ。戦士として悔いのねぇようにな!!」

リンク「貴様だって本当は自分の限界を試したくなったんだろ?」ニヤ

ガノン「……ふん……」ニヤ


ーー


ラウル「あやつは……もう……リンクでは……いや、勇者でもない……。怒りの戦士……サイヤ人の限界を超えた超サイヤ人だ……」

インパ「超、サイヤ人……!!!」


ーー


ガノン「かぁああああああ……!!!! ――――あああああああ!!!」カッ


ズオオオオオオオオッッッ!!


ガノン「ハァ、ハァ……待たせたな……!!! こいつがお望みのフルパワーだ!!!!!」


リンク「カタを着けるぞ、ガノンドロフ!!!」


ーー





ラウル「……バカめ」



905: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 15:39:45.17 ID:LjREdCaPO

ガノン「行くぞサイヤ人ーーーーーっっ!!」ドンッッッ!!

リンク「!!!!!」

ガノン「キェアアアッッ!!」ぐわ

バキィイイン!

リンク「ぬぐっ……!!!」

リンク(これが100%のパワー……!)

リンク「……ウォォオオオ!!」


リンク「ダァリャリャリャリャリャリャリャ!!!!!」
ガノン「キェアリャリャリャリャリャリャ!!!!!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガ……!!!!!


ガノン「……オラァアアアア!!」ズドムッ!!

リンク「がふっ……!! ――――だぁりゃああっっ!」バギッッ!!

ガノン「ごっっ!?」


ーー


インパ「な、なんという凄まじい闘いだ……」

ダルニア「俺たちがあの力に指一本でも触れれば粉々になっちまうだろう……!!」

ルト「もうわらわ達にできるのは、ただ祈ることのみ……」

ナボール「リンク、負けんじゃないよ!!」

ラウル「最早なにも言わぬ、頑張れリンク!」

サリア「リンク……!」


906: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 15:58:23.07 ID:LjREdCaPO

バギッッッ!!

リンク「ぐああっっ……!!」

ガノン「ハアッッッ! ハアッッッ! ……ど、どうだっ!! 俺の真の力を思い知ったか!? まだまだこんなものではないぞ!!」

リンク「……」べっ

リンク「安心したぜ……そんな程度じゃがっかりする所だ」

ガノン「なにっ……!? く、口の減らないガキが……!」

ガノン「だが……クックック……!! 貴様が死ぬ前に一言褒めておいてやろう……。見事だ、素晴らしい強さだったぞ伝説の勇者!! 確かに最強だ……この俺がいなければな!!」

リンク「……」

ガノン「貴様を降してこの俺が真の頂点に立ち……いずれ全宇宙を制覇する証になってもらうぞ!」

リンク「何度も言わせるな、死ぬのは貴様だ……」すっ

ギュイィイイイイイイイン……!!

ガノン「いつまでも調子に乗りやがって……!! 今度こそ後悔させてやるぞーーーーーっっ!!!!」ぐわ

ズヒューーーーン!!
びたっ!!

ガノン「……!!!!」ぎっ
ガノン「ほぁああああああああ……!!!!」ズゴゴゴゴゴゴ


バチッ……!! バチバチッッッ!


ゼルダ「だ、大地が揺れるっ!! 気を溜めているだけでこんな……!!!」



ガノン「――――ッッ!!!!!」
ガノン「死ねッッッ!! 小僧ォーーーーーーーッッッ!!!!!」ズオオオオオオオオッッッ!!!!!


リンク「――――ッッ!!!!!」
リンク「くたばれガノンーーーーーーーッッッ!!!!!」ブワァアアアアアアオオオオオオオン!!!!!

――――ドォオオオオッッッ!!!

ゼルダ「凄まじい気が空中で激突した……!!」



907: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 16:09:46.69 ID:LjREdCaPO
ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!



ガノン「ヌウォオオオオオオオオ……!!!!!」バチバチバチ!!!!!

リンク「くぅいぎぎぎぎぎぎぐ……!!!!!」バチバチバチ!!!!!


ガノン「――――バァーーーーーーーーッッッッ!!!!!」ぐわっ!


ズワオオオオオッッ!


リンク「!!!」

ゼルダ「押し負けた!?」

ガノン「かあああっっっ!!!!」バギッッッ!!

リンク「がっ……!!!!」


ヒューン……ドォオオン


ゼルダ「そ、そんな……リンク……」

ガノン「ふはははは! どうだっ!! これが大魔王の力だ!!」


カッ!!


ガノン「!!?」

ゼルダ「リンク!?」


ドォオオオオッッッ!!!


リンク(上半身裸)「ハァッ! ハァッ……!」


908: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 16:18:53.51 ID:LjREdCaPO

リンク「どうした、大魔王……。まだオレは生きてるぞ……!!」ハァハァ

ガノン「……このしつこいくたばりぞこないめ……」

ガノン「いいだろう!!! 今度は木っ端微塵にしてやる あの青妖精のように!!!!!」ゴォオオッッ!!!!

リンク「あの青妖精のように? ……ナビィのことか……」





リンク「ナビィのことかーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」ドォオオオオッッッ!!!!!








909: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 16:45:47.94 ID:LjREdCaPO

ガノン「ふん……非情のサイヤ人が聞いて呆れる……」

ガノン「どうやら死を覚悟してまで、どうしてもこのガノンドロフと勝負の決着をつけたいらしいな……!」

リンク「」ニヤ



スーーーー……シュタ



ガノン「肉弾戦か……とことん闘いたいようだな……」

ガノン「……カァアアアアアア!!!!!」ドォオオオオッッッ!!!

ゼルダ「ガノンの気が更に強く……! ま、まだ上昇している!?」

リンク「――――ハァアアアアアア!!!!!」ドォオオオオッッッ!!!

ゼルダ「リンクも……な、なんて凄まじい……!!!」



リンク「この時を待っていた……!!!」

ガノン「くく、こっちの台詞だ……!!!」




「「ウォオオオオオオオオーーーーーーーッッッ!!!!!」」ズァオオオオオッッッッ





910: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 18:26:59.19 ID:klMY3fOyO


島々は崩れ飲まれる。揺れる大地からは電撃が噴き出す……。

崩壊寸前のハイラルで、リンクとガノンドロフの死闘は続く。

互いの体と体、拳と拳をぶつけ合う、壮絶な肉弾戦。


ラウル「か、神よ……お教えくだされ。なぜ、このハイラルの地にこれ程まで凄まじき戦士を二人も引き合わせたのか……!!!」

ゼルダ「これも女神の試練……運命だとでもいうのですか?」



ああまでぶつかり合わなければ……私たちは生き残れないのですか?




ズガガガガガガガガガガガガガガガ……


ガノン「どうだーーーーーっっ!! たかがサイヤ人なんぞに俺は負けんぞーーーーーッッッ!!」


ズガガガガガガガガガガガガガガガ……!!

ガノン「たかがサイヤ人なんぞに……キェアアアッッ!!」ブォオンッッ

ガシッッッ

ガノン「!?」

リンク「ウォラァアアアアッッッッ!!!!」ブォンッ!!

ガノン「ふぉお!?」キーン……

リンク「――――!!!」ズアオッッ!!

ガノン「しまっ……!!!」

ズドムッ!

ガノン「ごわぁあああーーーーーっっ………!!!」ヒューン……

ガノン城


――――ズドォオオン……ゴゴゴゴゴゴゴ……
パラパラ……


ガノン「ぐ……!! さ、猿がぁああ……!」



911: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 18:36:47.72 ID:klMY3fOyO

ガノン「この俺が……!! いつまでも猿なんぞに手間取っていられるかぁーーーーーっっ!!」ズアオッッ!!

リンク「……」

ガノン「シャァアアアアッッッ!!」バキィイイン!!

リンク「ぐっ……」

ガノン「はっはっは……!! どうだ! 猿ヤロウ!!」

リンク「――――」
リンク「……これだけか?」

ガノン「……な、なに!? ――――こ、このガキがーーーーーッッッ!!」ズアオオオオッッ


――――シュンッ!!


リンク「……」ググッ……

ガノン(この俺が拳を外し――――)



――――ズ ド ォ オ オ ン !!!!!



ガノン「ごっっお……!!? あ、ああ……?」ごぼっ

ゼルダ(リンクが初めてガノンの虚を突いた!!)


912: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 18:45:40.50 ID:klMY3fOyO

ガノン「が……お、おお……!!」

ガノン(俺が……この俺が膝を着いただと……!?)

リンク「……」

ガノン「くっ! お、俺を……!!!!」

ガノン「俺を上から見下ろすなーーーーーーーッッッ!!!」ぐわっ!

パシッ!!

ガノン「!! また……」

リンク「だぁりゃッッッ!!!」

バキィイイン!!

ガノン「グォアアアアーーーーーーーッッッ!!?」キーン……ドォオオン……

ガラガラ……

ガノン「俺が……ヤツの攻撃に押されるだとぉ……!!」ハァハァ

リンク「自慢の城もボロボロだな」

ガノン「!!!」

リンク「……」


913: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 19:06:07.02 ID:klMY3fOyO

ガノン「く、くそったれがぁああ……!!」ワナワナ

リンク「……」




リンク「……やめだ」



ガノン「――――な」
ガノン「なんだと!?」



ゼルダ「リンク……あなたも気づきましたか……」



ガノン「やめだと!? どういうことだ!!」

リンク「貴様は100%のパワーを使った反動で、ピークを過ぎ気がどんどん減っている」

リンク「……これ以上闘ってもムダだとオレは思い始めた。……もう、オレの気は済んだ。貴様のプライドは既にズタズタだ! この世で誰も超える筈のない自分を超える者が現れてしまったのだからな……」

ガノン「ぐ……くっ」

リンク「しかもそいつは……ふっ……! た か が 猿モドキだ」

ガノン「……!!」

リンク「今の怯え始めた貴様を倒しても意味はねぇ! ショックを受けたまま生き続けるがいい! ひっそりとな……」――――フッ

ガノン(変身を解いた……。も、もう俺など闘うに値しないと言うのか……!?)
ガノン「ぐ、ぎ……!!」ワナワナ

ゼルダ「ガノンドロフ、あなたの負けです……」

ガノン「ゼルダ……!」

リンク「……ゼルダ、あぶねぇから近くに来るなと言ったはずだぞ」

ゼルダ「すみません……。ですが、もう決着は着きました。パワーの衰えたガノンドロフではリンクは倒せません……」

ゼルダ「大人しく降服してください。あなたも力のトライフォースに選ばれた者なら、これ以上罪を重ねるべきではありません」

リンク「ガノン、2度と悪さをするんじゃねぇぞ。おめぇの面は2度と見たくねえ」




ガノン「お、俺が……!!」

ゼルダ「!?」

リンク「!!」

914: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 19:19:41.20 ID:klMY3fOyO

ガノン「俺が負けるかーーーーーーーッッッ!!!」ズオオオオオオ!

リンク「あいつ……!」

ゼルダ「恐るべきパワーが集中しています。……しかし……」

ゼルダ「弱っていることに違いはありません。……これを」すっ

リンク「あ!」

ゼルダ「やはりあなたはこれを手にしている方が似合ってますよ」



ガノン「くたばりやがれーーーーーーーッッッ!!!」ズアオッッ!!
ガノン「……!?」



リンク「ハァアアアアアア……!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ




ガノン「マスターソード!? い、いや、それよりなんだあの技は!?」


リンク「どうしようもねぇバカな奴だ!」
リンク「オラ達は最後のチャンスを与えてやったんだぞ!!」ゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!





リンク「ハイラルストラッシュ!!!!!」ズォァアアアアアアア!!!




――――バチィイイイイイイン!!!!!



ガノン「は……」
ガノン(跳ね返―――――――)



ズドォオオオオオオオオオ!!!!!



ガノン「ギャァアアアアアアアアアア!!!?」





915: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 19:25:48.21 ID:klMY3fOyO

ドサッ……

ガノン「が、がは……」

ゼルダ「……」

リンク「……おめぇらしくもない惨めな最期だったな」

ゴゴゴゴゴゴゴ……

リンク「この城ももうすぐ崩れる。自分の城がおめぇの墓になるなんてな。……行くぞ、ゼルダ」

ゼルダ「……はい」






ガノン「……た、助けてくれ……」




ゼルダ「……え」




リンク「……!!!!」



916: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 19:31:01.70 ID:klMY3fOyO

ガノン「た、頼む……助けてくれ……」

ゼルダ「こ、この男は」

リンク「……」ぶるぶる

ガノン「頼む……! 助けてくれ……」

リンク「勝手なこと言いやがって……!! お前はそうやって命乞いした者を、一体何人殺したんだ!!」

ガノン「頼む……!」

リンク「」バッ

ゼルダ「リンク!?」



ズォアッ!!


917: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 19:59:46.96 ID:klMY3fOyO

ガノン「……!!」

ゼルダ「……リンク、あなたは……優しいのですね」

リンク「……」

ガノン「こ、これは……」

リンク「オラの気を分けてやった……こっから逃げ出す位の力は残ってる筈だ」

リンク「さっさと消えろ。……オラの気が変わらない内にな……」

ガノン「――――クックック……!!」



ガノン「こいつは意外だったな……!! 俺に気を分け与えるとは……猿ヤロウめ!」

リンク「おめぇもトライフォースがあるならそう簡単には死なないんだろう? 生き延びて……命の有り難さを思い知るんだな」

ガノン「ぐっ……!!」

リンク「じゃあな」


ーー



ガノンドロフ『面白いな貴様、どうだ、俺の部下にならんか?』

リンク『じょーだん言うなよ! オラ悪いヤツの仲間になんかならねえ!」』

ガノンドロフ『なら死ぬしかないな……小僧!』


ーー


ガノン(あの時……あの時殺しておけば……!!)

リンク「行くぞゼルダ、オラについてこい」

ゼルダ「ええ、お願いします」

ガノン(お、俺はこの世で最も強いのだ……! だから……だから貴様は、俺の手によって死ななければならない……!)

ガノン「貴様は……俺に、……俺に!!」







ガノン「俺 に 殺 さ れ る べ き な ん だ!!!!!」ズァオオオオオッッッッ!!!!!








918: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 20:04:59.47 ID:klMY3fOyO


ズドォオオオオオオオオオ……!!!!



リンク「……」

リンク「――――ッッッ!!!」ギッ










リンク「バ カ ヤ ロ ーーーーーーー ッ ッッ!!!!!」ドォオオオオッッッ!!!!!














919: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 20:12:11.62 ID:klMY3fOyO


――――ブワァアアアアアアオオオオオオオン!!!!!


ガノン「―――――…………あ……!?」




ガノン「――――グ ォ ア ア ア アーーーーーーー…………!!!!」




――――ブワァアアアアアアオオオオオオオン…………




リンク「……」

ゼルダ「リンク……」





920: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 20:21:03.64 ID:klMY3fOyO

ゼルダ「ガノンドロフ……。憐れな男、神の力を正しく使えないばかりに……」

リンク「これで全部終わったのか?」

ゼルダ「はい。今はまだガノンドロフの残した悪の気が包んでいますが、時間が立てば元に……」



ズズン……



ゼルダ「――――!!」

リンク「なんだ!?」





――――ズドォオオオオオオオオオ!!!






ガノン「オオオオオオオオ!!!!」




ゼルダ「ガノンドロフ!? そんな、まだ生きて……」

リンク「あいつ……!? い、いや、待て! なんか嫌な気が出てねぇか!?」



ガノン「ハァッ! ハァッ!」ゴゴゴゴゴゴゴ



ガノン「……ヌゥウウウウ……オリャァアアアアアアアーーーーーーーッッッ!!!!!」ズァオオオオオッッッッ!!







922: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 20:28:37.80 ID:klMY3fOyO

ゼルダ「あ、あれは……! 力のトライフォースが、暴走している……!?」





  デッデッデーン デッデッデッデーンデーン デッデーン



    

        魔獣 ガノン






ガノン「ギシャァアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーッッッ!!!!!」










924: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 20:36:11.44 ID:klMY3fOyO

ゼルダ「こ、こんな……こんなことが……」ガタガタ

ゼルダ(今までとは次元が違う……。……違いすぎる……)


リンク「おもしれぇ、まだやろうってのか」



リンク「ハァアアアアーーーーーーーッッッ!!!!」ドォオオオオッッッ!!!!!


ゼルダ「リンク!? 待って、今のガノンは……」

リンク「ゼルダ、どうやら奴は二度と悪さできないようにするしかないみたいだ……!!」




リンク「来いよ! 今度こそぶっ倒してやる!!!!!」




力のトライフォースの暴走により魔獣に堕ちたガノンドロフ。今、全世界の命運を賭けた最後の闘いの火蓋が切って落とされた!


925: ◆S0pw.EDnyA 2017/04/20(木) 20:37:37.39 ID:klMY3fOyO



次回 リンクの冒険



引用元: リンク「オラはハイラル育ちのサイヤ人だ!」 DB×ゼルダの伝説