1: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 19:49:51 ID:oQbB
P「っていう企画を考えたんですけどどうですか」
スタッフ「いやどうですかと言われても……」
P「男の人に囲まれるのは怖いと思うので、ほっぺむにむに警察はみんな女性にしてもらって」
スタッフ「いやほっぺむにむに警察って何ですか」
P「そうだ! ほっぺのむにむに具合を高精度に観測するためにハイパースローカメラを導入するのはどうでしょう!」
スタッフ「もうアンタの好きにしろよ」
2: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 19:50:15 ID:oQbB
ある日
百合子「おはようございます、プロデューサーさん」
P「おはよう百合子。レッスン前に呼び出して悪いな」
百合子「それでお話ってなんですか? 私としてはこういうお話は七本目の桜の木の下だったり、体育館裏の方が向いてると思うんですけど」
P「こちらが百合子のこの前の模試の結果」
百合子「え゛」
P「そしてこちらが百合子が模試で間違えたところだけを抜粋した問題集」
百合子「すみません用事を思い出しました。愛読書の新刊が発売日なんです。あの子、寂しくて泣いちゃってるかも」
P「逃さんぞ。その新刊は既にここにある。無事に問題を解けたら読ませてやろう」
百合子「なっ!? 書店はまだ開いていないはず……!」
P「ククク……色んな"友人"に"協力"してもらってな……。この子を守りたければ真面目に勉強することだ」
百合子「なんて卑怯な……ッ! こんな卑劣な罠に、私は決して屈しない!」
3: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 19:50:35 ID:oQbB
P「じゃあ俺はそこで仕事してるから。頑張って」
百合子「はぁい」
P「……」
百合子「……」
P「……」
百合子「……うーん」
P「……」
百合子「抗い虚しく屈しそうです。助けてください」
P「早くない? どれどれ」
百合子「くっ! 帝国騎士団長の誇りにかけて、私はこんな辱めに屈しない!」
P「ここまで出来てるじゃん。あとはここに使う定理だけ思い出せれば」
百合子「あっはい」
4: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 19:52:07 ID:oQbB
prrrrrr
P「ん、守衛から電話だ」
百合子「お客さんですか?」
P「なんだろ。ちょっと行ってくる」
百合子「はーい。行ってらっしゃい」
百合子「……」
百合子「ハッ、勉強の続きをやらないと……」
百合子「……」
百合子「……くっ、殺せ!」
百合子「うーん、なんか違うなぁ」
百合子「……」
百合子「くっ、……殺せぇッ!」
百合子「うーん、もっと気高い感じで……」
5: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 20:03:30 ID:oQbB
バタバタバタバタ
百合子「ん、なんの音だろう」
百合子ーーッ!!!
百合子「え、プロデューサーさん?」
百合子逃げろ! ほっぺむにむに警察だ! ほっぺむにむに警察が来た!
百合子「なんですかそれ!? えぇ!?」
頼む、逃げてくれ! このままじゃ百合子のほっぺが!あぁ!うおぉぉぉ!!!!
百合子「プロデューサーさん!?」
パンッ
ぐうぅっ!!!
ガタッ ドサッ
百合子「えっ……?」
シーン
百合子「えっ、えっ……?」
6: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 20:03:51 ID:oQbB
百合子「ほっぺむにむに警察……? プ、プロデューサーさん?」
百合子「ど、どうしよう……。け、警察に連絡を。あれ、でも相手も警察……?」
百合子「ハッ、美咲さんがどこかにいるかも! 美咲さんに連絡を……」スッスッ
prrrrrr
百合子「み、美咲さん!大変です!」
ほっぺむにむに警察(以下、ほ警)『我々はほっぺむにむに警察……』
百合子「!?」
7: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 20:04:10 ID:oQbB
百合子「だ、誰ですか!?!」
ほ警『我々はほっぺむにむに警察……』
百合子「だから何ですかそれ!?」
ほ警『我々はむにむに過ぎるほっぺを取り締まる者……』
百合子「み、美咲さんを出してください!」」
ほ警『彼女もまた、むにむにほっぺを持ちし者。取り締らせてもらったよ』
百合子「なんて酷いことを! プロデューサーさんはどうしたんですか!」
ほ警『彼はむにむにほっぺではないので始末した……』
百合子「酷すぎる!」
8: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 20:04:39 ID:oQbB
ほ警『七尾百合子、キミもまたむにむにほっぺを持ちし者。その場に留まり、大人しく捕まってくれると嬉しい』
百合子「なっ……! つ、通報しますよ!」
ほ警『それはマジで迷惑かかるからやめてほしい……いや、警察は既に掌握しているから通報しても無駄だ』
百合子「くっ……!」
ほ警『というわけで、ほっぺをむにむにさせて待っていてくれたまえ。ハーッハッハッハッ!』プチッ
百合子「切れた……」
9: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 20:15:11 ID:oQbB
百合子「ど、どうしよう。逃げないと……!」
百合子「事務室は逃げ場が無いから、とりあえず外に……」ガチャ
ほ警A「あっ」
百合子「あっ」
ほ警B「いたぞ!捕まえろ!」
ほ警A「合点承知!」ガシッ
百合子「きゃあ!!!!離して!!!助けて!!!」
10: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 20:15:24 ID:oQbB
百合子「うぅ……あっけなく捕まってしまった」
ほ警A「暴れないでね。危ないからね」
ほ警B「抵抗は無駄だぞう」
百合子(電話の人も女性だったけど、この人たちも女性だ……。もしかして頑張ったら振り切れるかも)
ほ警A「ちなみに我々はむにむにほっぺを前にすると筋力が500倍になるから無駄な足掻きは考えない方が良い」
百合子「い、異常者……!」
ほ警B「むにむにほっぺを愛する者と言ってもらおう」
百合子「どっちにしろ異常者ですよ」
11: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 20:15:40 ID:oQbB
百合子「わ、私をどうする気ですか!大声出しますよ!」
ほ警A「ククク……楽しみにしているが良い」
百合子「一体どこに向かって……」
ほ警B「お前たちの思い出が詰まったステージさ」
百合子「えっ、あれは……!」
ほ警C「ククク……」
ロコ「ヘルプです~!」
百合子「ロコちゃん!」
12: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 20:15:59 ID:oQbB
百合子「やめて!ロコちゃんに酷いことしないで!」
ほ警C「ククク……この手錠は痕がつかないやつだから安心してほしい」
ロコ「でもハンズがフリーでないとやっぱりインコンビニエンスですね」
ほ警C「お水飲む?」
ロコ「サンクスです~」
百合子「ステージで何をやっているんですかこの人たちは」
ほ警A「百合子ちゃんも手錠をかけちゃおうねぇ」ガチャ
百合子「あっ、離してください!」
13: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 20:19:44 ID:oQbB
ほ警B「ククク……お友達が酷い目に遭う様子を抵抗も出来ずに眺めるが良い!」
百合子「なんて非道な!」
ほ警B「やれ!」
ほ警C「ハッ!」
ロコ「えっ、なんですか」
14: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 20:20:07 ID:oQbB
むにー
ロコ「ぷぁっ」
むにむにむにむにむに
ロコ「ほみょみょみょみょみょ」
百合子「や、やめてください! ロコちゃんのほっぺが!」
ほ警C「ククク……堪能したからそろそろやめようね」スッ
ロコ「クレイジーなレディーです」
15: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 20:20:30 ID:oQbB
ほ警A「ククク……お楽しみはこれからだ。連れてこい!」
ほ警D「ククク……」スッ
杏奈「……あ、ロコと、百合子さんだ……」
百合子「杏奈ちゃん! そんな、杏奈ちゃんまで!」
ほ警D「ククク……杏奈ちゃんのほっぺが惜しければ、我々が出すクイズに正解しなければならない」
百合子「なっ……! そういうことなら、答えてみせます!」
杏奈「百合子さん、頑張って」
ロコ「どうしてロコは無条件でムニられたんですか?」
杏奈「ロコは……ロコだし」
16: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 20:21:39 ID:oQbB
ほ警D「クイズの問題は、これだ!」
百合子「こっ、これは!!」
杏奈「……数学だ。難しそう」
ロコ「ノーマルですね」
百合子「わたしがさっきプロデューサーさんに教えてもらった問題!」
杏奈「ラッキーって、こと……?」
ロコ「チャレンジでラーンドしたポイントです!」
百合子「……」
杏奈「……あれ?」
17: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 20:23:21 ID:oQbB
百合子「……」
ロコ「ユリコ?」
百合子「……」
杏奈「百合子さん?」
百合子「……」
18: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 20:23:38 ID:oQbB
百合子「わ、私を! 杏奈ちゃんをムニムニするくらいなら私が犠牲になりますから!」
ロコ「どうしてさっきやったクエスチョンが分からないんですか!」
杏奈「……よくある」
百合子「杏奈ちゃんをムニるくらいなら、私を殺してからにしてください!」
ほ警A「つまり私が百合子ちゃんをむにむにして良いってこと?」
ほ警D「し、審議!審議を要求します!」
ほ警C「でも百合子ちゃんがそう言ってるわけだし」
百合子「私は決して屈しません!」
19: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 20:24:19 ID:oQbB
ほ警A「う、うおぉぉぉ!!」
むにむにむにむにむに
百合子「みょおおおぉぉ」
ほ警B「ほ警Aが暴走した!」
ほ警C「まずい!止めろ!」
ほ警A「う、うおおっ、おっ、」
むにむにむにむにむにむにむにむに
百合子「むむむむむむむむ」
ほ警A「うわぁーーーーーーーっ!!!!!!」ドーーン
ほ警D「ほ警Aが爆散した!!!」
杏奈「どうして?」
ロコ「ミステリーです」
20: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 20:26:10 ID:oQbB
百合子「ふぅ、これで拘束を逃れました」
ほ警B「百合子ちゃんのほっぺがあまりにもムニムニ過ぎて、耐えられなかったということか……」
百合子「杏奈ちゃん!いま助けるよ!キネティックパワー解放!」
ほ警D「う、うわぁぁぁ!!百合子ちゃんのムニムニパワーが高まっていく!」
ほ警B「あまりにむにむに過ぎて危険だ!いったん引くぞ!」
ほ警C「に、逃げるぞ! 杏奈ちゃんもロコちゃんもバイバイ!」
杏奈「あ、うん……」
ロコ「グッバイです……」
21: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 20:26:34 ID:oQbB
百合子「杏奈ちゃん!ロコちゃん!怪我はない!?もう大丈夫だよ!」
杏奈「よく、分かんないけど……」
ロコ「ロコのチークはブレイクされましたが……」
百合子「プロデューサーさんと美咲さんも助けないと!」
prrrrrrr
百合子「あれ? プロデューサーさんだ」スッ
P『もしもし百合子?』
百合子「プロデューサーさん!無事だったんですね! こちらは杏奈ちゃんとロコちゃんを保護しました!」
P『それは良かった。俺と青羽さんも無事だ。予定通りこれからレッスンを始めよう』
百合子「はいっ!」
22: 名無しさん@おーぷん 24/09/28(土) 20:26:49 ID:oQbB
P『だけどその前に、百合子さっきの数学の問題、分からなかったんだって?』
百合子「ぎくっ」
P『レッスン終わったら事務室に寄るように』
百合子「は、はいぃ……」
杏奈「百合子さん、頑張って」
P『杏奈も寄っていくか?』
杏奈「杏奈は……ロコを家まで届けないといけないから」
ロコ「ロコは1人でもゴーホームできますぅ!」
おわり
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