沙織「私、結婚できずに死んじゃうかも…」

麻子「またバカな事を言ってる」

華「そうですね、このままだと沙織さんが30才で独身のスピンオフが出来そうですもんね」

麻子「ゴムの伸びたジャージでビールとおつまみを貪る漫画とか似合いそうだな」

沙織「やだもー！！やっぱり、私結婚できないんだ！！」

優花里「ちょっと五十鈴殿も冷泉殿も何を言うんです！！…たしかに私もそう思いますけど…」

優花里「で、でもですね！そんな武部殿の為に今日は“結婚したいキャラ第１位”の人が来てくれたんですよ！！」

沙織「うそ！？第１位が来てくれたの！」

麻子「第１位の人って誰なんだ？」


　コンコン…


？？？「失礼します」

　ガチャ



第１位の女「やぁ！こんにちは」

沙織「あっ！ホントだ、第１位だ！」

第１位の女「ええ、危うく今年は第３位になりかけたのですが、今年も第１位でした」

沙織「おめでとう！でもどうやって第１位になれるの？」

第１位の女「そうですね、例えば第５位がいるとします」

沙織「うん」

第１位の女「しかし、その彼女が戦車道全国大会で一回戦敗退だったとしても、私は第１位なんですよ」

沙織「そうなんだ」

第１位の女「島田の門下生のあたりじゃ私を圏外だと言っている者もいますが、とんでもない！私は第１位なんですよ」

沙織「う、うん」

第１位の女「過去を振り返ってみると、１７才の頃から始めさせられたのよ」

沙織「そ、そうなんだ」(え？、この人いくつなんだろう？)

第１位の女「あの頃が一番辛かったわ、よく第１２位の家元になる前のアイツにいじめられたのよ」

沙織「い、家元？」

第１位の女「その頃いつも九州の今の亭主の部屋に泊まっていたわ」

沙織「て、亭主？…第１位さん、握手してくれないかな？」

第１位の女「がんばるのよ」ｷﾞｭｯ

沙織「してくれたんだね」(あ…よく見るとシワが…)

第１位の女「エリカバレロ！」

エリカ「はい！」

第１位の女「私は去年は何位でしたか？」

エリカ「１位です」

第１位の女「今年は何位だい？」

エリカ「１位です」


第１位の女「よしんば私が既婚者で実は高校生の娘が二人いたとしても？」

エリカ「“結婚したい女性”…第１位です」　


沙織「独身じゃないの？…第１位さん、私も第１位になれるかな？」

第１位の女「はっはっはははははっ」


　プルルル…

第１位の女「失礼、もしもし？なに？私を選考外だと言う奴がいるって？」

第１位の女「そいつは何位だ？…７位の紅茶だな、そんな風に言っているのか？どんな格言でだ？」

第１位の女「そうかわかった、すぐに行く」ﾋﾟｯ

第１位の女「失礼するよ」


　ガチャ


沙織「あれが結婚したい第１位なのか…」



…

……

………


　パチッ


みほ「ゆ、夢…」

みほ「寝る前にお母さんが好きだったコント集を見たせいかな…」

みほ「まだ、こんな時間か…寝なおそうっと…」


………

……

…

…

……

………


杏「このまま、大洗は廃校になっちゃうのかなぁ」

柚子「バカな事を言わないでください！」

桃「もうダメだー！！やっぱり大洗はなくなっちゃうんだぁ！！」

杏「かーしま、そうならない為に戦車道全国大会で優勝しなきゃならないよねぇ」

柚子「今日は“戦車道の強さランキング第１位”の人が大洗の戦車道復活の為に来てくれたました」

桃「うそだぁ！第１位が来るわけないよぉー！！」

杏「それが第１位が来てくれたんだよー」


　コンコン…


？？？「失礼する」

第１位の女「はじめまして」

桃「あっホントだ、第１位だ！」

第１位の女「ああ、危うく今年は第３位になりかけたのだが、今年も第１位だった」

杏「おー、流石だね、でもどうやって第１位になれるの？」

第１位の女「そうだな、例えばランキング第５位がいるとする」

柚子「はい」

第１位の女「しかし、そいつが全国大会で試合描写も無いまま敗れてたから、私は第１位なんだ」

桃「は、はぁ…」

第１位の女「東北のあたりじゃ私を８位だと言っているが、とんでもない！私は１位だ」

杏「ふうん」

第１位の女「考えてみると、７位から始めさせられたよ」

柚子「そうなんですか」

第１位の女「ああ、あの頃が一番辛かった、よく当時８位のヤツに物を取られたものだ」

桃「はぁ…」

第１位の女「その頃いつも９位の学校で食事を食べさせてもらっていたよ」

杏「そうなんだ…んで、第１位ちゃん、大洗に転校して戦車道の隊長をしてくれないかな？」

第１位の女「がんばるのだよ」ﾌﾙﾌﾙ

柚子「してくれないみたいですね」

第１位の女「エリカバレロ！」

エリカ「はい！」

第１位の女「私は去年の戦車道全国大会では何位だった？」

エリカ「準優勝です」

第１位の女「今年は何位だい？」

エリカ「準優勝です」

第１位の女「よしんば私の隊長時代が常に２位だという現実があったとしても？」

エリカ「“戦車道強さランキング”…第１位です」　

杏「それって２位じゃないの？…第１位さん、私達も全国大会で優勝できるかな？」

第１位の女「はっはっはははははっ」


　プルルル…

第１位の女「失礼、もしもし？なに？私を２位だと言う奴がいるって？」

第１位の女「そいつは何位だ？…４位の肩車だな、そんなに言っているのか？どのくらいの高さからだ？」

第１位の女「そうかわかった、すぐに行く」ﾋﾟｯ

第１位の女「失礼するよ」


　ガチャ


杏「戦車道どうしよっか…」



…

……

………




みほ「…っていう夢をその後、見たんだけど」

まほ「……」

みほ「お姉ちゃん？」



　END