1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 14:39:34.70 ID:8Ls/kRx/0
ヴィーネ「ガヴ、いるんでしょ? 開けなさい、学校に遅刻するわよ?」ドンドンッ

ガチャッ

ガヴリール「あっ、おはようございます。ヴィーネさん♪」ニコリ

ヴィーネ「」



ヴィーネ「…………はぁ?」



ガヴリール「?」キョトーン

ヴィーネ「ガヴ…よね?」

ガヴリール「そうですが?」

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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 15:10:48.77 ID:8Ls/kRx/0
ヴィーネ「えっ、一体何があったのよ?!」

ガヴリール「えっ、えぇと、何があったかと仰られましても!?」オロオロッ

ヴィーネ「ってか…」チラッ


部屋の中『』ピカピカ


ヴィーネ「部屋が片付いてるぅぅーーーっ!!??」ビクッ

ガヴリール「?」キョトーン

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 15:16:57.60 ID:8Ls/kRx/0
ヴィーネ(ど、どういう事っ?! どうしてガヴが急に丁寧語で話したり、部屋の掃除をっ!! それに…)

ガヴリール「」ツヤツヤッ、キリッ

ヴィーネ(あんなにボサボサだった髪の毛がしっかりと整ってるし、服装も綺麗になってるぅ!!! まるで最初に出会った時のガヴと同じね!?)

ガヴリール「あ、あのぅ?」

ヴィーネ「あっ、ごめん!? ちょっと考え事してて!!」

ガヴリール「そうですか…」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 15:31:24.82 ID:8Ls/kRx/0
ガヴリール「うぅ…」スリスリッ

ヴィーネ「んっ、どうしたの、ガヴ?」

ガヴリール「いえ、どうも昨日の夜から後頭部に痛みがありまして…」

ヴィーネ「それは大変ね!? どれどれ……あっ」スッ

ガヴリール「?」デデーン←たんこぶがある。

ヴィーネ(痛みの正体はたんこぶ…どこかでぶつけたようね。んっ、待てよ……あっ、もしかして!?)

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 16:01:03.60 ID:8Ls/kRx/0
―学校―

サターニャ「はぁっ、ガヴリールの性格が変わった!?」

ヴィーネ「えぇ。頭にたんこぶがあったから、どうやらどこかで頭をぶつけたことが原因で本来の自分を忘れて、性格が前のに戻ったみたいなの」

ラフィエル「あらあら~、まるで漫画みたいな話ですねぇ」

サターニャ「ぷっ。ってか、性格が変わる、なんて100%ありえないわよ!! どうせ演技でしょ?」

ヴィーネ「じゃあ、見てよ…ガヴ~!!」


ガヴリール「はぁ~い」タッタッタ

ラフィサタ「「っ!?」」

ガヴリール「なんでしょうか、ヴィーネさん♪」ニコニコッ


ヴィーネ「ね? どう見ても演技には見えないでしょ?」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 16:12:36.67 ID:8Ls/kRx/0
ヴィーネ「それにゼルエルさんが来た時ならまだしも、いないのに私たちの前で演技する必要なんてないし」

ラフィエル「じゃあ、そこにいる方は正真正銘のガヴちゃん…」

サターニャ「(⦿_⦿)」

ヴィーネ「って、サターニャ、アンタまたその顔に…」ジィィィーーッ

サターニャ「そ、そりゃあ、またこの顔になるわよ(⦿_⦿)」

ラフィエル「前にガヴちゃんの昔の話をした時も同じ顔でしたね♪(サターニャさんの反応wwwwww)」ニコリ

サターニャ「想像だけでも吐き気がするほどキモいのに、実物見たら今度は、意識不明で倒れそうよ……」ズーン

ガヴリール「?」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 16:20:29.83 ID:8Ls/kRx/0
その後…

サターニャ「ふっふっふ。悪魔級行為、今日も宿題をやって来なかったわ♪」ニヤニヤ

ガヴリール「サターニャさん?」

サターニャ「な、何よっ!?」ビクッ

ガヴリール「ヴィーネさんから聞きましたよ、宿題をやり忘れたそうですね。よければ私のを写して貰っても結構ですよ♡」ニコリ

サターニャ「」



~授業中~

グラサン「この問題は…」キョロキョロ

ガヴリール「はい」

グラサン「どうした、天真?」

ガヴリール「その問題、私がやります」ニコリ

ザワザワッ
マジデッ⁉
アノ、テンマサンガ、ジブンカラッ⁉

ヴィーネ「………」

サターニャ「(⦿_⦿)」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 16:29:36.65 ID:8Ls/kRx/0
―体育―

ガヴリール「今日も絶好の運動日和ですね♪」スタタタタターーッ

エエエェェェッーーー
ハヤスギル!?
ホントニアレ、テンマサン…ナノ?

先生「なにっ、新記録だとぉっ!?」

ヴィーネ「あんなに早かったんだ…元のガヴって」

サターニャ「わ、私よりも早いわ…」

―小テスト―

先生「天真、文句なしの100点だ!! 一体、どうしたんだ?!」

ガヴリール「何がでしょうか?」

ザワザワッ
サッキノコトトイイ、イッタイナニガ?

ヴィーネ「ガヴに負けたっ!?」

サターニャ「………」

―休み時間―

生徒「イタッ、転んじまった」ステン

ガヴリール「大丈夫ですか? さぁ、一緒に保健室に行きましょう」ニコリ

生徒「えっ、あ、あぁ、ありがとう……」

ヴィーネ「ガヴ…」ジトッ

サターニャ「な、何よこれ……」ボーゼン

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 16:35:34.23 ID:8Ls/kRx/0
―放課後―

テンマサン、ホントウハスゴイノネ!
イッツモムキリョクナヤツダナッテ、バカニシテタケド、ミナオシタヨ
イママデノテンマサンハ、ナンダッタノ?

ガヴリール「そ、そんなぁ、別に褒められるようなことはっ!?///」



サターニャ「ヴィネット…」

ヴィーネ「んっ?」

サターニャ「ガヴリールって昔はこんなんだったのね…。納得だわ。」

ヴィーネ「どうしたのよ、急に?」

サターニャ「いや、前に話を聞いたときは今のガヴリールとイメージとかなりかけ離れていたから、変な感じに思えたけど、今日一日で見慣れたら、本当は凄い奴だったんだなって改めて実感したのよ…少し」

ヴィーネ「あぁ。なるほどね」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 16:44:35.38 ID:8Ls/kRx/0
―帰り道―

ヴィーネ「ガヴ!」

ガヴリール「なんですか?」

ヴィーネ「今日、遊びに行ってもいい?」

ガヴリール「もちろんです。あっ、よろしければ、宿題と予習復習を家でなさいませんか?」

ヴィーネ「えっ!? あ、うん。(あのガヴが自分から宿題、予習復習を…)」

ラフィエル「よければ、私もご一緒させてはもらえませんか?」ヒョコ

ヴィーネ「わっ、ラフィいつの間に!?」ビクッ

ガヴリール「もちろんです。ラフィエルさんもご一緒に♪」ニコリ

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 17:22:10.73 ID:8Ls/kRx/0
サターニャ「って、なんで私まで呼ばれなきゃならないのよ!?」

ラフィエル「そりゃあ、ヴィーネさんに私、ガヴちゃんで集まるなら、当然サターニャさんだって付き物だと思いまして♪」

サターニャ「私を商品のおまけみたいな言い方しないでっ!!」

ヴィーネ「それより、ガヴの部屋、前見た時より本当に片付いてるわね…。きちんと整理整頓もされてるし」

ガヴリール「当たり前ですよ♪ 立派な天使になる為には、綺麗にすることも大切です」

サターニャ「う~ん。でも、なんだか落ち着かないわね…」

ラフィエル(散らかった部屋をずいぶんと見てきたせいですね)

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 18:56:58.22 ID:KvVbv+ne0
ヴィーネ「ねぇ、ガヴ?」

ガヴリール「なんでしょうか?」

ヴィーネ「いつも部屋に置いてあるノートパソコンはどうしたの?」キョロキョロ

サターニャ「そういえば、そうね。いつも置いてあるのを見るけど、今日は見ないわね」キョロキョロ

ガヴリール「ノートパソコンなら昨日の夜、リサイクルショップに売りましたよ♪」ニコリ

ヴィネサタ「「えっ?」」

ラフィエル「あらぁ、いつもノートパソコン(というよりも中身のネトゲ)は自分の命だと仰るガヴちゃんにしては珍しいですねぇ~」

ガヴリール「そうでしょうか? そもそもノートパソコンにはネットゲームがダウンロードされていて、このままそのノートパソコンが近くにあるとネットゲームにハマってしまい、堕落してしまうでしょう…。ですから、処分するという形で売りに出した訳です♪」ニコリ

ヴィネサタ「「えええええぇぇぇぇーーーーっ!!??」」

ガヴリール「えっ、お二人はそんなに驚くことですか!?」キョトーン

ラフィエル「まぁ、そのお二人さんが驚くのも当たり前と言ったら、当たり前ですね…」

ガヴリール「??」

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 20:23:35.20 ID:KvVbv+ne0
ガヴリール「では、皆さん、ごきげんよう」

ヴィーネ「う、うん。また明日ね…」

~帰り道~

ヴィーネ「はぁ…」

サターニャ「ヴィネット、元気がないわね? もしかしてガヴリールのあの姿と性格を気にしてるのかしら?」

ヴィーネ「えっ、なんで分かったの?」

ラフィエル「分かりますよぉ。だってあのガヴちゃんを見たのは数週間ぶりで、最初見た時は私も気になりましたので」

サターニャ「最初見た時はって事は、今は慣れたって事かしら?」

ラフィエル「はい。ですが、私もあのガヴちゃんには少々違和感を感じます…」

サターニャ「違和感ねぇ……」

ヴィーネ「………」

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 20:32:38.98 ID:KvVbv+ne0
サターニャ「そう言われてみれば、私もなんか胸がモヤモヤするって感じで…。ガヴリールなのに、ガヴリールじゃないような?」

ラフィエル「中身が昔の綺麗なガヴちゃんですから! きっとそのせいで違和感を感じていたのですかね」

ヴィーネ「………」

サターニャ「ヴィネット、さっきから黙ってるようだけど、アンタはどうなの?」

ヴィーネ「え、私!?」

サターニャ「あんた意外に誰がいるのよ…。」

ヴィーネ「ごめん、考え事してて聞いてなかった! で、なんだっけ?」

サターニャ「はぁー。だから、中身が綺麗なままのガヴリールか、それとも前の堕落したガヴリール…どっちが良いかって事よ?」

ヴィーネ「う~ん。正直に言うと、堕落したガヴはがさつで、わがままで、他力本願な所がある奴だけど、逆に綺麗なガヴは優しいし、真面目且つ前向きで、明るくて心も綺麗な奴だから……むしろ、綺麗な、今のガヴが良いとは思うわ…」

サターニャ「成る程。やはりそう来たわね…」

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 20:45:44.66 ID:KvVbv+ne0
ラフィエル「普段からガヴちゃんの事を一番心配して度々注意しに来たり、面倒も見ているヴィーネさんなら、きっと綺麗なガヴちゃんを選ぶと私も思いましたよ」

サターニャ「じゃあ、綺麗なガヴリールのままで良いって事dヴィーネ「でも、待って!」

サターニャ「んっ?」

ヴィーネ「確かに綺麗なガヴも良い。だけど、堕落して心が汚いガヴの方が最もガヴらしい……そうとも思わない?」

ラフィエル「………成る程。確かにヴィーネさんの意見、一理ありませんねぇ」

ヴィーネ「ラフィ……」

ラフィエル「私は同じ天使として昔のガヴちゃんを知ってますが、昔のガヴちゃんは本当に明るくて心が綺麗でした。ですけど、あまりにも明るすぎて、あまりにも綺麗過ぎて……私はどうして昔のガヴちゃんに何かしらの違和感を感じていました。もしかして、ガヴちゃんは無理をしているではないと。」

ヴィネサタ「「!?」」

ラフィエル「ですが、堕落した後のガヴちゃんは本当に性格も考えも皆、180℃は変わって……それもあってか、度々本音をぶつけたり、今まで楽しめなかった事を全力で楽しむようになりました…。ですから、私も堕落した今のガヴちゃんこそ、本当の彼女であり、最もガヴちゃんらしいと思いました!!」

ヴィーネ「うん。そうだったんだね、ラフィも同じ考えを持っていたのね」

ラフィエル「はい…」

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 20:55:15.17 ID:KvVbv+ne0
サターニャ「はぁー。実は私もよ…」

ラフィエル「サターニャさん?」

ヴィーネ「えっ、サターニャも堕落したガヴが最もガヴらしいと思ったの?」

サターニャ「えぇ。正直、堕落したあいつは私の勝負を嫌がる時もあったけど、時折嫌々ながらも勝負を受けてくれた時があった。でも、綺麗なガヴリールは私の勝負を断ったばかりか、争いは止めて仲良くしましょう、だなんて……そんな事言うのはガヴリールじゃない!! ただの偽者よ。だったら、堕落したガヴリールの方が、あいつの方がまだマシって思った…それが本当のガヴリールらしいってね!!」

ラフィエル「では、どうしますか?」

ヴィーネ「…………こうしましょう。ラフィ、サターニャ…耳を貸して?」

サターニャ「しょうがないわね」スッ

ラフィ「いくらでもお貸しします♪」スッ

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 21:20:11.63 ID:KvVbv+ne0
~翌日 ガヴリールの家の玄関前~

サターニャ「ほんとにいいのね、ヴィネット? 後で後悔しても知らないわよ?」

ヴィーネ「後悔はしないわ! だって、私が決めた事だし」

ラフィエル「そうですね。では、行きましょう♪」

ピンポーン♩

ガヴリール「はぁ~い」

ガヴリール「あっ、おはようございます。今日はいつもとお早いですね♪」

ヴィーネ「ガヴ、学校に行く前に話したいことがあるんだけど、いいかしら?」

ガヴリール「え、えぇ…。別に構いませんが」

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 21:25:04.41 ID:KvVbv+ne0
ガヴリール「それでお話しというのは?」

サターニャ「じゃあ、まずは私から…」スクッ

ガヴリール「えっ?」

サターニャ「ガヴリール!!」

ガヴリール「は、はいっ!?」ビクッ

サターニャ「アンタは私のライバルよ! そのライバルが私との勝負を断った上に仲良くしようだ、なんてそんな軽々しく言わないで。今後も張り合いなさい…この大悪魔と!!」ドンッ

ガヴリール「えっ、えぇと……!?」オロオロ

ラフィエル「あっ、では次は私が…」スクッ

ガヴリール「へっ?」

21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 21:30:27.18 ID:KvVbv+ne0
ラフィエル「ガヴちゃん!!」

ガヴリール「はいっ!?」ビクッ

ラフィエル「私は前の堕落したガヴちゃんが一番のガヴちゃんであり、貴方らしいと私は思います。それに下界に来て今まで天界ではお見せしなかったガヴちゃんのありのままが見えていましたし。ですから、私は綺麗なガヴちゃんよりも、堕落したガヴちゃんの方が良いです♪」ニコリ

ガヴリール「………えぇと」オロオロ

ヴィーネ「今度は私ね…」スクッ

ガヴリール「!?」

22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/21(水) 21:41:12.50 ID:KvVbv+ne0
ヴィーネ「ガヴ!!」

ガヴリール「はいっ!?」

ヴィーネ「私は堕落したアンタの事を見て…がさつで、わがままで、他力本願。しかもだらしなくて、どうしようもない奴だって思った。それもあって少しは綺麗な時のガヴに戻ってほしいと思ったときもあったわ。けど、実際に綺麗な時に戻ったガヴを見て、最初は良いかなって思ったのに、なぜだか私は違和感を感じた。それで分かったの…やっぱり、私は堕落したアンタが一番アンタらしくて良いって事に。そして、そんな堕落したガヴを心配して注意したり、色々と振り回されながらも面倒を見ていた時が本当に楽しかったって!!!」ホロリ

ガヴリール「!!!???」ビクッ

ヴィーネ「だからお願い、戻ってよ、ガヴ!!」ポロッ

ヴィーネ「綺麗な方じゃなくて、本来のアンタ…駄天使のガヴにさぁっ!!!」ポロポロ

ガヴリール「っ!!!!????」ビクッ

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/22(木) 17:50:49.59 ID:NNGrpmfs0
サターニャ「ガヴリール!!」ポロポロ

ラフィエル「ガヴちゃん!!」ポロポロ

ヴィーネ「ガヴ!!」ポロポロ

ガヴリール「!!!???」



ガヴリール「……………ヴィーネ」ポロッ

ラフィサタヴィーネ「「「っ!?」」」

ガヴリール「それに、ラフィエルにサターニャ…」ポロポロッ

24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/22(木) 17:58:46.88 ID:NNGrpmfs0
ヴィーネ「ガヴ、アンタ!?」ポロポロ

ラフィエル「もしや!?」ポロポロ

サターニャ「元の堕落したガヴリールに戻った!?」ポロポロ




ガヴリール「お前ら…何、泣いてんだよ?」ポロポロ

サターニャ「そういう、あんただって泣いてんじゃないのよ!!」ポロポロ

ガヴリール「バカ。これはだなっ!?///」

ラフィエル「うぅ…とりあえず、良かったです…」ポロポロ

ガヴリール「………」

ヴィーネ「良かった…。ほんとうに……ガヴーーーーーーーッ!!!」ダキッ

ガヴリール「お、おい…/////」

ラフィエル「ガヴちゃん!」ダキッ

サターニャ「………」ダキッ

ガヴリール「お前ら………」ギュッ

25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/22(木) 18:02:34.55 ID:NNGrpmfs0
~その後~

ガヴリール「なにっ、私が一時昔の私に戻っただと!?」

ヴィーネ「えぇ、そうよ。だけど、私はやっぱ今のアンタが一番だって改めて分かったのよ!」

ガヴリール「くぅっ…///」

サターニャ「あらぁ、ガヴリールったら、ヴィネットの誉め言葉に真っ赤になってるじゃないの!! これは良いものみれたわね~♪」

ラフィエル「私もですよ、サターニャさん♪ うふふふっ」

ガヴリール「う、うるせぇーっ!!!」

26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/22(木) 18:12:41.42 ID:NNGrpmfs0
ガヴリール「でも、お前らは私を説得して元の私に戻した訳だけど、もし失敗したらどうするつもりだったんだよ?」

ヴィーネ「えぇと、それは…ね?」クルッ

サターニャ「なっ、私に振らないでよ!?」ビクッ

ラフィエル「私が言いましょう。もちろん、頭をぶつけて綺麗なガヴちゃんになったのなら、殴るかして再びショックで堕落したガヴちゃんに戻すだけです♪♪」ニコニコッ

ガヴリール「マ、マジかよっ!?(殴られる前に戻ってよかったぁ……)」ホッ

ヴィーネ(本当に殴る前に戻って良かった…。もし、殴るなんてことになったら絶対後悔するし、むしろしたくはないわ)

サターニャ(もし、殴るなんてことになったら悪魔級行為で、収入が増えていたのかしら?)

ラフィエル(ですが、ちょっとだけ残念に思います…。もし、殴ることになったら、少しは面白そうかもしれませんしね。)

27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/22(木) 18:18:32.66 ID:NNGrpmfs0
ガヴリール「あっ、そういえば、私のノートパソコンが見当たらないけど、お前ら知らない?」

ヴィーネ「あぁ、えぇとね!?」

サターニャ「………」

ガヴリール「知ってるなら、正直に話せ」

ラフィエル「それがですねぇ…」







ガヴリール「あぁっ、なんだとっ!!??」

ガヴリール「前の私だった時にリサイクルショップに売りに出しただとっ!?」

ラフィエル「はい。これがあると、堕落の原因になるとかで」

ガヴリール「ちっくしょーーー!!! あれにはダウンロードしてある程度進めたネトゲがあるんだぞ!!??」

ヴィーネ「自分のやったことじゃないの」

ガヴリール「あれは私だけど、本当の私じゃないだろ!!」

サターニャ「ある意味自業自得よ」

ガヴリール「くっそぅ。まだ売ってるなら買い戻しに行ってくる。ヴィーネ、金を出してくれ!!」

ヴィーネ「はぁっ!?」

28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/22(木) 18:23:59.90 ID:NNGrpmfs0
ガヴリール「金がないんだ。頼む!!」

ヴィーネ「自分が売りに出したくせに…。まっ、いいわ、今回だけよ?」

ガヴリール「よっしゃあ! 買い戻したら、さっそくネトゲ三昧だ!!」ダッダッダ

ヴィーネ「あっ、ちょっと、待ちなさいよっ!?」ダッ

サターニャ「まったく、ガヴリールは元に戻っても、変わらず世話しないわねぇ…」ハァー

ラフィエル「うふふっ♪」ニコニコッ

その後、ノートパソコンを買い戻したガヴリールは、再びネトゲにのめり込んだ。そして、いつもの日常に戻ったのだった……。



引用元: ヴィーネ「性格が変わったガヴリール」