2: |c||σ.-σ||(家) 2018/03/03(土) 10:24:58.98 ID:McxSqY4O
◆迎撃準備◆

津島家

善子「えーっと、部屋の片付けはこんなものとして」

善子「アレとコレも用意したし―――一応ゲーム機も用意しておこうかしら」

善子「あ~。でも、あの子ゲームやりたがるかな……」

善子「って!もうルビィ来ちゃう時間じゃない!」


善子「(あーもー。早く来て欲しいけど、もう少し準備する時間も欲しい……)」ソワソワ

3: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:25:26.61 ID:McxSqY4O
ブー ブー

善子「ん。噂をすれば、かしら―――」スマホッ


ルビィ『よっちゃん家の前着いたよっ』


善子「♪」


ヨハネ『了解。部屋番号はさっき伝えた通りよ。インターホン鳴らして頂戴』

ルビィ『は~い』

5: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:25:51.61 ID:McxSqY4O
―――と言う訳で。
ハァイ、堕天使のヨハネよ。
お察しの通り今日はルビィがヨハネの城にやって来るの。
遊びに来ている訳ではないわ。今日は2人で一夜を共にする神聖な儀式を執り行うの!

む。お泊まりなんて子どもっぽい言い方はやめて!

堕天使とリトルデーモンの絆をさらに深めて、Aqoursの活動にも拍車を掛けて!
この世界に2人の存在をさらに広め知らしめる計画なんだから!

善子「(さぁ早く上がってきなさいルビィ……!)」

善子「(このヨハネが思いっ切りもてなしてあげるわ♪)」

7: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:26:21.33 ID:McxSqY4O
◆初めての領域◆

ルビィ「こんにちは。おじゃましま~す」

善子「いらっしゃいルビィ!よく来たわね!」

ルビィ「えへへ。今日はお世話になります」

善子「えぇ!ヨハネの城を思い切り漫喫するといいわ!」

ルビィ「うんっ♪」


トテトテ スタスタ

ルビィ「あれ、そう言えばお家の人は?」

善子「お母さんは買い物。お父さんには出て行って貰ったわ」

ルビィ「えっ」

善子「フフッ、冗談よ。お父さんは出張。だからこそこの週末にあなたを呼んだ訳だし」

ルビィ「そっか。ありがとね……」

善子「んー?何のことかしら?」

ルビィ「えへへ。何でもないよ」


ルビィ「(よっちゃんは時々、ルビィにすごぉく優しいです♡)」


善子「―――さ、ここがヨハネの部屋よ。お入りなさい」

ルビィ「ほわあぁぁ~~~♡」

8: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:26:48.37 ID:McxSqY4O
◆小悪魔ファッションショー◆

フフ。ルビィが目を輝かせてヨハネの部屋を見回してる♪

ルビィ「わぁ、わぁ~~!」

ルビィ「(メイク用品の並んだドレッサーに、大きなベッド……。あっ可愛い小悪魔インテリア発見♡)」

ルビィ「(それに何より―――!!)」

ルビィ「よっちゃん!これっ。これって!」

善子「クックックッ……!あなたが来訪するとあれば用意せざるを得ないでしょう……!」


そう言いながらヨハネは自慢の小悪魔ファッションが揃った衣装ラックから1つを取り出す。


善子「さぁ、まずは手始めにファッションショーの開幕よ!一緒に着ましょう!」

ルビィ「~~~~!!うんっ!!」

ルビィ「やったぁ♡ よっちゃんの小悪魔ファッション着ても良いなんて嬉しいなぁ♡♡」

善子「ヨハネもよ!コレぜーんぶあなたに着せちゃうんだから!覚悟しなさいよね!」

ルビィ「は~い♡」

9: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:27:21.21 ID:McxSqY4O
===

善子「ふぅん……。やっぱりあなたには白が基調の方が似合うのかしらね」

ルビィ「そうかな。ルビィも真っ黒着てみたい」

善子「そうね。それじゃコレを着てみて」

ルビィ「ふわぁ……(胸元がパッカリ……大胆……///)」

スルスル… ファサッ…

ルビィ「どう、かな……」

善子「――っ! やだ……凄く良いじゃない……!」

善子「グンと大人らしさが醸し出されてセクシー&  かわよ!何よ!あなたらしくもない!」

ルビィ「えー!ひどーい!」

善子「フフッ、褒め言葉よ。本当に良く似合ってる♪」

ルビィ「もぉ……///」

10: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:27:49.61 ID:McxSqY4O
善子「ヘアスタイルも衣装に合わせて―――」シュルシュル サッサッ

善子「よし、シンプルにストレート。さ、写真撮るわよ!」

ルビィ「う、うん……///」

善子「恥ずかしがらないの。今日の大切な記録よ、記録」

ルビィ「えへへ。こんな大胆なお洋服着てるのお姉ちゃんにバレたら怒られちゃうなぁ」

善子「ずら丸にもバレたらヤバイわね。ヨハネ予定より早く地獄へ旅立つことになってしまうかも」

ルビィ「そんなのヤダから、この写真はルビィとよっちゃんだけの秘密ね……♡」

善子「フフッ、分かったわ♡」

―――
――

11: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:28:19.53 ID:McxSqY4O
よしルビ「はぁ~~~♡♡」

全ての洋服を身に纏い、写真にも収めたヨハネとルビィは背中合わせで座り込む。

善子「た、楽しかった……♡」

ルビィ「ルビィも♡」

善子「ヨハネとルビィ。著しく体格差ある訳じゃ無いし、こういうこと絶対出来るって思っていたけど、ここまで堪能出来るなんて思わなかったわ」

ルビィ「普段着られないお洋服たくさん着られて新鮮だったよぉ。よっちゃんありがとう♡」

善子「ククク……礼には及ばないわ。しかし流石はヨハネのリトルデーモン。小悪魔ファッションもバッチリ似合っていたわ」

ルビィ「えへへ♡」

12: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:28:48.21 ID:McxSqY4O
ルビィ「……」

ルビィ「なんだか―――。いつか、よっちゃんと2人で衣装を作って、2人で歌を歌う。そんなことしてみたくなってきちゃった」

善子「―――それ、いいわね。また皆でデュオトリオをやる機会があったら是非提案しましょうよ」

ルビィ「うんっ!!」

善子「約束よ♪」ユビキリ

ルビィ「やくそく♡」ゲンマン

13: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:29:17.71 ID:McxSqY4O
◆お母さん◆

善子母「ただいま~」ガチャ

善子「あ、お母さん帰ってきた」

ルビィ「――! ご挨拶しなくっちゃ!」スクッ シュバッ

善子「そんなに畏まらなくてもいいのに…」クスッ


ルビィ「こ、こんにちは初めましてお邪魔してます黒澤ルビィと言います今日はお世話になります!!」

善子母「あらこんにちは。いらっしゃい」

善子母「フフ、ルビィちゃん。善子からいつも話は聞いているわよ♪」

善子「ちょ」

ルビィ「そうなんですか??」

善子母「えぇ、ヨハネの可愛いリトルデーモンがね~っていっつも話すんだから」

ルビィ「あ…えへ…へぇ~……///」テレテレ

善子「にゃーーーい!!! お母さんは早く夕食作って!ヨハネお腹空いた!」

善子母「はいはい。今日の夕食は豪勢だから楽しみにしていてね♪」

ルビィ「わ、ありがとうございます。楽しみです……!」

善子「ほら……!もういいからヨハネの部屋に戻るわよぉ……!///」ムンズ

ルビィ「きゃ~~♡」ズリズリ


善子母「フフッ」

善子母「(こうしてお泊まりにも来てくれる友達が出来て本当に良かった…♡)」


善子母「――さて、美味しいお料理作ってあげましょうか!」

14: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:29:46.95 ID:McxSqY4O
◆優先事項◆

善子「――さて、夕食出来るまで何して時間潰しましょうか///」

ルビィ「よっちゃんほっぺた真っ赤~♪」

善子「うるさーい!」

ルビィ「きゃー♡」

バサッ

善子「――あ、ごめん。鞄から何か……って」

ルビィ「あ~……。それお姉ちゃんに無理矢理持たされたの」

善子「こんな時にまで学校の課題って……ダイヤってほーんと真面目!!堅物なんだから!!」

ルビィ「頑張ればお夕飯までに終わらせられるかもしれないけど……」

善子「えー。やるって言うの?」

ルビィ「やんないよ?」

善子「そうよねー!」

ルビィ「ねー!」

善子「よし!ちょっとだけTVゲームしましょう!あなたにも出来そうなもの選んでおいたから!」

ルビィ「本当!?ありがとう♡ ルビィがんばってみる♡」

よしルビ「「イエーイ!!」」


週明け―――。
そこには、ダイヤちゃんに正座をさせられお説教を喰らっているルビィちゃんと善子ちゃんの姿が!!
自業自得ずら……。

15: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:30:14.51 ID:McxSqY4O
◆お夕飯◆

善子母「2人とも、ちょっとお手伝いして貰ってもいいかしら?」ヒョコッ

ルビィ「あ!はいっ!お手伝いします!」

善子「はーい」


ルビィ「ふわぁぁ……。こんなにお料理たくさん……!」

善子「もぉ、張り切るといつもこうなんだから」

善子母「食べられる分だけ食べていいからね。明日にはお父さんも帰ってくるし♪」

善子「(そして決まってお父さんが残り物処理班となるのよね)」

ルビィ「ありがとうございます。テーブルに運びますね」

善子母「はい。お願いね」

16: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:30:43.71 ID:McxSqY4O
===

まるでコース料理のような沢山の品目がテーブル上に並ぶ今日の晩餐―――。

「「「いただきまーす」」」

ルビィ「んっ……!もぐ……!」

ルビィ「よっちゃんのお母さん、お料理とっても美味しいです!」

善子母「ありがとう。お口に合ったなら良かったわ♪」

善子母「善子もどう?美味しく出来てる?」

善子「いつもどーり」モグモグ

善子母「あら淡泊ね」

ルビィ「あはっ」ニコッ

善子「……」


善子「(何だろ。いつも通りの、お母さんの料理なのに―――)」

善子「(いつもより、美味しく感じる……)」

善子「(自宅で友達と食卓を囲むのって、妙な感じなのね…///)」

17: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:31:15.08 ID:McxSqY4O
===

よしルビ「「ごちそうさまでした」」

善子母「はい。食器も片付けてくれてありがとう。ルビィちゃん、後はのんびりしていいからね」

ルビィ「はい……♡」

善子「あなた……胃袋掴まれてない?」

ルビィ「あはっ♡ そうかも♡」


善子「あ、お母さん。お風呂は?」

善子母「もう、何でもかんでもお母さんにやらせないの。――今からお湯張るから食休みしていれば丁度良い頃合いになるんじゃないかしら」

善子「はーい。よろしくー」

善子母「コラー。善子~~???」

ルビィ「よ、よっちゃんっ…!」

善子「いーの!今日ヨハネはあなたをもてなすのに集中して手一杯なんだから!」

善子母「今日に限らず家のお手伝いなんていつもしてないでしょーが!」

善子「いーだ!ホラ、行くわよルビィ!」

ルビィ「わぁ!よっちゃんのお母さん!ご、ごめんなさいぃぃ!」

善子母「ルビィちゃんはいいのよ。気にしないでね~」


バタバタ…

善子母「まったく……」

善子母「――全くもう」フフッ

善子母「(どんだけテンション上がっているのよ。善子ったら)」クスクス

18: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:31:46.78 ID:McxSqY4O
◆友達とのお風呂、一緒に入るか?一緒に入らないのか?◆

善子「数十分もあればお風呂湧くし、のんびり食休みと行きましょうか」

ルビィ「うん」

善子「この後、何かしたいことはあるかしら?」

ルビィ「えっと……あのね。アイドルのライブDVDを持ってきたの……」

ルビィ「よっちゃんと一緒に、見たいなって……」


首をちょっとだけ傾げて上目遣いで尋ねてくるルビィ。あら可愛い。

19: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:32:13.46 ID:McxSqY4O
善子「フフ。それじゃ決まりね」

ルビィ「はぁぁ~……周りの目を気にしないで誰かと一緒にアイドルのお話したり、DVD見たりできるの……幸せぇ……♡」

善子「そう…」

善子「(時折話を聞く程度だけど、やっぱり色々厳しいのね黒澤家って……)」ナデナデ

ルビィ「んっ…///」

善子「今夜だけはあなたの大好きなアイドルのこと、沢山語らいましょう。付き合ってあげる」

ルビィ「よっちゃん……♡」

善子「それにヨハネもアイドル結構好き、だし……。もっと知りたいって言うか……///」

ルビィ「うんっ♡ ルビィもね、もっともっとよっちゃんとアイドルのお話ずっとしたかった」

善子「これは、今夜は眠れなさそうね♡」

ルビィ「絶対に寝ないもん!」

よしルビ「「えへへ♡」」

21: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:32:41.17 ID:McxSqY4O
===

ピョロリーン♪

善子「あ、お風呂沸いたわ」

善子「ヨハネは色々準備しておくから先に入ってらっしゃい」

ルビィ「いいの?」

善子「今日のあなたは客人であり、我が城のテリトリーに属す津島一族の一員よ!遠慮しないでいいんだから」

ルビィ「うん……分かった」


ルビィ「――んしょ。お着替え……」

善子「ヨハネは布団をっと―――。あ、敷いたら寝ちゃうかもしれないわね。ここに置いておくだけにしとこ」

22: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:33:08.74 ID:McxSqY4O
ルビィ「……」

ルビィ「ねぇ、よっちゃん……」

善子「ん~?」

ルビィ「今日のお泊まり会ってさ、ルビィとよっちゃんがもっと仲良しになるためのものなんだよね……」

善子「えぇ、そうね」


ルビィ「……ルビィね。よっちゃんともっともっと、仲良しになりたい」

ルビィ「だから、ね―――」


ルビィ「お風呂、一緒に入らない……?」

善子「っ……!?」

23: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:33:40.97 ID:McxSqY4O
ルビィ「……」

善子「……」


善子「あ、いや。それはちょっと、恥ずい……って言うか……///」

ルビィ「……そっか。ゴメンネ」

善子「ぐ……ま、待って……」

ルビィ「……」


善子「(露天風呂とかは……何だか見られてる気分になってあんまり得意じゃないんだけど、ウチのお風呂な訳だし……)」

善子「(でも……)」

善子「(そもそも!同性の友達同士で一緒に家庭のお風呂って入るものなの!?ダメだわ!ヨハネ分かんない!!)」

24: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:34:06.74 ID:McxSqY4O
ルビィ「……よっちゃん」

善子「っ!あ、ルビィ……あのね―――」

ルビィ「ちょっとだけ、長風呂してもいいかな?」

善子「え……」

ルビィ「ルビィ、待ってるから……」トテテ…

善子「あ、ちょ……!」


善子「(待ってるって……。え、ええええええ!!?)」

25: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:34:32.41 ID:McxSqY4O
―――
――


善子「……どうしよ」

善子「(ルビィの言う通り、今宵の儀式最大の目的は2人の絆及び親睦を深めること)」

善子「(その為の所謂、裸の付き合いってヤツ? 千歌とか果南が好きそう……)」

善子「(でも、やっぱり恥ずかしい。ヨハネの身体がルビィに見られちゃうのも、ルビィのことを見ちゃうのも……)」

善子「…………」


善子「(だけど―――)」


『……ルビィね。よっちゃんともっともっと、仲良しになりたい』


善子「~~~~~~~~!!!!!」`¶cリ>□<ル ///

26: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:34:59.24 ID:McxSqY4O
===

ルビィ「はふ……」チャプン…

ルビィ「よっちゃんのお家のお風呂も大きいなぁ……。気持ちいい……」


ガチャ…

ルビィ「―――っ!」

善子「る、ルビィ。入るわね……」

ルビィ「う、うんっ」

善子「あんまり、見ちゃダメなんだからね……」

ルビィ「は、はぁい…!」

27: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:35:26.52 ID:McxSqY4O
ペタ、ペタ…

シャワァァァ… ザァァァ…

善子「もう頭とか洗った?」

ルビィ「身体だけ…」

善子「そう…」

28: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:35:51.79 ID:McxSqY4O
コシコシ… ワシャワシャ…

ザパァ…

キュッ…

善子「入るわね」

ルビィ「うん…」

29: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:36:19.71 ID:McxSqY4O
トプン…

よしルビ「「……」」


2人とも、視線が交わることはない。
交じり合わせるわせることが、出来ない……。

30: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:36:48.39 ID:McxSqY4O
ルビィ「ごめんね。ルビィから言い出したのに」

善子「…いいのよ。ヨハネもルビィと同じ気持ちだから、来たの。それだけ」

ルビィ「うん…」


よしルビ「「……」」

31: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:37:17.05 ID:McxSqY4O
善子「……」チラッ


ルビィの様子を一瞥しようとして、つい―――彼女の身体の一部分に視線が留まってしまった。


善子「(……。控えめだけど、きちんと膨らみがあって、可愛いバスト……)」ジッ…

ルビィ「……?」

ルビィ「――! きゃぁっ///」バッ

善子「うぁ゛っ!? ご、ゴメン!!」

ルビィ「よっちゃん自分は見ちゃダメって言っておいて……///」

善子「返す言葉が無いわ…」

ルビィ「……」ジー

善子「だからって、そんなガン見しないで……。メッチャ恥ずかしい……」

33: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:37:44.14 ID:McxSqY4O
ルビィ「――前から思っていたけど、よっちゃんのお胸って寄せて上げれば幾らでも大きく出来る形だから羨ましいなぁ」

善子「なっ……ななな!人が気にしていることを……!」

ルビィ「よっちゃんはいいよね。おっきく見せられるから」

ルビィ「ルビィはそもそも寄せられないし上げられないもん……!詰めるしかないんだもん……!」ブクブクブク…

善子「ヨハネだってこの大きさに満足なんてしてないんだからねっ!」

善子「何よ!高校生になっても全然おっきくなってくれないし……!お母さんはDあるのにぃ……!!」


善子母「くしゅんっ」

善子母「……?」

34: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:38:12.41 ID:McxSqY4O
ルビィ「わー!いいなー!黒澤家はお母さんもお姉ちゃんもアレだから遺伝的な意味では絶望的だよぉ!!」


黒澤母「くしゅんっ」

ダイヤ「ふぁ……くしゅっ!」

「「……?」」


よしルビ「うっ、うううぅぅぅ……」

35: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:38:41.70 ID:McxSqY4O
善子「……!!」キッ

善子「ねぇ、ルビィ」

ルビィ「…なぁに?」


善子「他人にマッサージして貰うと、大きくなるってよく言うわよね……」

ルビィ「待って」

善子「その、お互いに、ね……?」

ルビィ「むりむりむり恥ずかしすぎてしんじゃう」

善子「羞恥心が最大限に達している今、女性ホルモンの分泌も活性化されて凄まじい効果が得られるんじゃないかしら……!?」

ルビィ「よっちゃん大丈夫!?のぼせちゃってるよね!?ねぇ!!」

36: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:39:08.25 ID:McxSqY4O
ルビィの言葉が遠く聞こえつつ、ゆっくりと彼女の胸に手を伸ばしていく。
その手を阻もうとした手をすり抜けたことで、ルビィの手もヨハネの胸に伸び―――


ルビィ「あ、あぁっ……!!」

善子「い、行くわよ……!!!」


―――
――

37: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:39:35.58 ID:McxSqY4O
善子「……ハーッ!!!ハー!!!」

ルビィ「う、うううぅぅ……!!!」


善子「ごめんルビィヨハネどうかしてたわ!!もう二度としない!!///」

ルビィ「よっちゃんはシャワーでお水被って頭を冷やしなさい!///」

善子「御意!」シャワアアァァァ!!


善子「は~~~……」

ルビィ「―――ぷっ」

善子「く、クフフ……」

よしルビ「「あははは!」」


善子「さて!頭濡らしたし髪洗おうっと!」

ルビィ「あ!ねぇねぇ!ルビィが髪の毛洗ってもいい?」

善子「あら素敵。美容師気分を味わえちゃいそうね」

ルビィ「ルビィもよっちゃんにしてもらいたいなぁ♡」

善子「いいわよ。それで、トリートメントもお互いに、ね♡」

ルビィ「うんっ♡」

38: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:40:05.11 ID:McxSqY4O
◆スーパーアイドルタイム◆

ドライヤー コォォォォォ……

善子「よし、バッチリ」

ルビィ「よっちゃんありがと♡」

善子「ヨハネの方こそ、長めだから大変だったでしょ?」

ルビィ「楽しかった♡」

善子「フフ。あっそ♡」


トテトテ スタスタ


善子母「あ、2人とも随分と賑やかだったけど、温まれ―――たみたいね(笑)」

善子母「ハイ、冷たい飲み物入れてあげたからお部屋に持っていきなさい」

善子「お母さんありがと」

ルビィ「ありがとうございますっ」

善子母「どういたしまして」


善子「ルビィ行こっ!」

ルビィ「うんっ」


善子母「(何だかより一層打ち解けたって感じね)」

善子母「(見てるこっちが微笑ましくなっちゃう♡)」

39: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:40:31.84 ID:McxSqY4O
===

善子「そう言えばパジャマ、とっても可愛いわね」

ルビィ「ホント?ありがとう嬉しい♡」

ルビィ「よっちゃんも今日のパジャマすごぉくオシャレだね!」

善子「ククク……限りなくネグリジェに近い漆黒のワンピースよ……!」

善子「ホントはね、一着くらい大胆なネグリジェ買いたいな~って思っていたのだけど、ネットで注文しようとした所をお母さんに見つかっちゃってね」

善子「『流石にこれはダメっ!』って……!」

ルビィ「そっかぁ~」

善子「何よ!お母さんだって  いネグリジェ持ってるクセに!!自分だけズルい!!」

ルビィ「(よっちゃんのお母さん……///)」

40: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:40:56.35 ID:McxSqY4O
===

ルビィ「それじゃDVD再生するねっ」

善子「えぇ!」

~~~~♪♪♪


ライブ映像が始まり、歓声と軽快なイントロが流れ始める。
続いてメンバーが飛び出して、ルビィの口からも熱い解説が飛び出し始めた。

41: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:41:22.09 ID:McxSqY4O
ルビィ「このグループはね、何と言っても激しいダンスが特長なの!」

善子「確かにこの洗練された動き――!ヨハネの身体の一部に取り込みたい位ね!」


嗚呼―――。どうしよう。


ルビィ「こういう面白い構成の曲もあるんだよ」

善子「目まぐるしいテンポの変化に転調……」

善子「聞いていて楽しいけど、これを歌って踊るのは至難の業ね!」

ルビィ「ねっ!ねっ!すごいよね!」


楽しい……。
ルビィと過ごすこの時間が、楽しい……。


ルビィ「あ~~~!!今の!今の表情!!すごい可愛い!!!」

善子「くっ!流石のヨハネも今のは心奪われかけたわ……!」

ルビィ「えへへ~。可愛いなぁ~~~♡♡♡」

善子「(隣に居るこの子も可愛い)」


この夜が、ずっと続けばいいのに―――。

42: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:41:50.88 ID:McxSqY4O
◆儀式◆

善子「ふぅ、終わっちゃった」

ルビィ「は~……」パチパチ


ルビィ「よぉし、次はこのグループ――」

善子「大丈夫?目が開いていないわよ」

ルビィ「だ、大丈夫だもん……」パチパチ シパシパ

ルビィ「今日は寝ないで朝までよっちゃんとお喋りするんだもん……!」

善子「ヨハネもそうしたい所だけど―――」

善子「明日って、お昼から練習あったわよね。ヨハネも今思い出したわ」

ルビィ「あ゛っ」

善子「ちょっと位の夜更かしはともかく、徹夜で練習参加は流石に皆から怒られちゃうわ」

ルビィ「うぅ……そうだね」

善子「だから、最後に――」


善子「ヨハネの魔術儀式を執り行って安らかな眠りに就きましょう」

43: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:42:17.34 ID:McxSqY4O
ルビィ「儀式?」


善子「えぇ。2人の絆をより強固に、絶対的なものにするための儀式」

善子「今準備するわ」


バッ! トン… スッスッ…


善子「あとはロウソクを――あれっ」

善子「無い!?しまった切らしちゃってたー!」

ルビィ「あ~……」

ルビィ「コンビニに買いに行く?置いてあるの多分お仏壇用だけど」

善子「何を言っているのダメよ!ド田舎だろうとこんな深夜に外を歩くなんて危険だわ!」

ルビィ「そ、そっか……(善い子の善子ちゃんだ)」


善子「む~~~……」

ルビィ「……あっ。よっちゃん。このアロマキャンドル代わりにならないかな?」

善子「アロマキャンドルで黒魔術を行う堕天使がどこに居るのよぉ!!」

―――
――

44: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:42:51.65 ID:McxSqY4O
照明を落としたヨハネの部屋の中央。
魔法陣を印した漆黒の織物と、その上に配置された十字架。
それを挟むように向かい合うヨハネとルビィ。
そしてそれを明るく照らすアロマキャンドル……。


ルビィ「とっても良い香りだねぇ……」トローン

善子「こんなリラックスした空気の黒魔術なんて有り得ない~……!」

ルビィ「あはは。それで、この後は?」

善子「――そうね。ルビィ、手出して」

ルビィ「はぁい」

善子「手を握り合う」

ルビィ「うん」

善子「目を、閉じて……」

ルビィ「ん……」

善子「そして、自らが望む2人の未来を思い描くの……」

ルビィ「……」

45: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:43:15.79 ID:McxSqY4O
ルビィ「よっちゃん」

善子「ん?」

ルビィ「そっち行ってもいい?」

善子「えぇ。キャンドルの炎に気を付けるのよ」

ルビィ「分かった」


トテトテ…
ストン…

コテン…

ルビィがヨハネの肩に頭を預けてきた―――。
ヨハネはそれを拒むことなく、受け入れる。


よしルビ「「…………」」


2人を夜の静寂が包む。
感じられるのは瞼の隙間から僅かに差し込むキャンドルの明かりと、
ルビィの、温かな体温だけ―――。

46: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:43:40.34 ID:McxSqY4O
◆おやすみなさん◆

ルビィ「……」

善子「……」

ルビィ「…………くー」zzz

善子「――ハッ!?」


善子「ルビィ、寝ちゃダメ。布団で眠りましょう」トントン

ルビィ「ぅん……」⌒°( pω-)° ⌒

善子「まずはキャンドルの炎を消して――」フッ

ルビィ「くぅーzzz」


ルビィがその場に突っ伏して寝息を立て始めてしまう。


善子「あーコラコラ。あと2分だけ頑張って。今布団敷くから……!」

ルビィ「よっちゃ……るびぃ……も、ねむい……」

善子「ヨハネだって眠いわよ……」ウトウト

47: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:44:05.55 ID:McxSqY4O
善子「……」

善子「(ダメだわ。布団敷くの、ダルい……)」


バサッ… ギシッ…

善子「ルビィ、こっちおいで」

ルビィ「ん……」トテトテ ゴロンチョ


ルビィ「……あれ?」

善子「ヨハネのベッドで一緒に――でいいわよね?」

ルビィ「……。うん♡」

48: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:44:31.02 ID:McxSqY4O
善子「……ふわ。ヨハネも限界。お休みルビィ」

ルビィ「おやすみなさい。よっちゃん……」


よしルビ「「…………」」

49: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:44:55.42 ID:McxSqY4O
ルビィ「よっちゃ……」

善子「……あに」

ルビィ「るびぃね。今日お泊まりできてほんとうによかった」

ルビィ「はじめて、よっちゃんのこと見たとき」

ルビィ「きれいだなぁ。スリムだなぁ。かっこいいなぁ。でも、すっごくかわいいなぁって思って」

ルビィ「おともだちになりたいなぁって思ったの」

善子「……ん」

50: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:45:21.19 ID:McxSqY4O
ルビィ「それが、いっしょにスクールアイドルやれることになって」

ルビィ「まいにち練習がんばったり、いろんなところへ行ったり、あそんだり」

ルビィ「るびぃの知らないこと教えてくれたり、いっしょにおねえちゃんに怒られたり」

ルビィ「ライブして、すごくしあわせな景色を見られたり……してね」

ルビィ「高校であたらしくできたおともだちとこんなに楽しくすごせて」

ルビィ「とっても、とってもしあわせだよ……♡」

善子「……ん」

51: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:45:51.33 ID:McxSqY4O
ルビィ「えへへ……♡」

ルビィ「よっちゃん」

ルビィ「ありがとう」

ルビィ「だぁいすき♡」


善子「……ん」

善子「うん……!」


ヨハネは、そぉっと―――でも、ほんの少しだけ力を込めて。
ルビィの言葉に答えるように、身体を抱き締めた。

52: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:46:38.83 ID:McxSqY4O
善子「ルビィ」

ルビィ「……」

善子「……ルビィ?」

ルビィ「すぅ……すぅ……」


善子「……ふふっ」


抱き締めた拍子に腕枕をする形となってしまったので、眠りやすいように少しだけ位置を調整してあげる。
そしてそのまま、ルビィの寝顔を見つめる―――。

眺めているだけで、優しい気持ちになれるような、安心出来るような―――。

53: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:47:04.41 ID:McxSqY4O
善子「(ありがとうも、だいすきも―――こっちの台詞なんだからね)」

善子「(見せてやりましょうよ。あなたと私、魔界最強の2人が生み出す強大な力を。この下らない下界の連中に)」

善子「(2人で全世界の生き物を魅了してリトルデーモンにしてしまうの♡ きっと面白いことになるわ♡)」


そんな可愛くて、愛しい寝顔を眺めて―――。

54: 名無しで叶える物語(家) 2018/03/03(土) 10:47:31.16 ID:McxSqY4O
善子「(だから、そのためにも、今夜は――)」

善子「(あなたの総てをこの身に感じながら、眠らせてね……)」

善子「お休みなさいルビィ。また明日……♡」


ヨハネも幸せな夢の世界へ旅立ったの。

―終―

引用元: ルビィ・善子「よしルビお泊まり大作戦!」