1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/08(木) 16:36:58.11 ID:q6uhJ0bG0
P「……そんなことないぞ」

志保「だったら、どうして私のこと気づかなかったんですか?」

志保「何回も名前を呼んだのに、見向きもしなかったじゃないですか」

P「……すまん」

志保「担当プロデューサーがこんなのでどうするんですか。事務所で気を抜くなんて」

志保「必要であるなら休みを取ってください。中途半端な体調で仕事をされる方が迷惑です」

P「……」

P「……ごめんな、志保」

志保「……」



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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/08(木) 16:39:29.57 ID:q6uhJ0bG0
志保「……いつになく、素直じゃないですか」

P「え?」

志保「普段なら軽口の一つでも叩くのに、これだけ言われて言い返さないなんて」

P「……」

志保「さすがに、いつもと違うのはわかります」

P「……敵わないな」

志保「見くびらないでください」

P「そんなことはないよ。純粋に驚いただけだ」

志保「……で、何かあったんですか?」

P「……」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/08(木) 16:41:03.57 ID:q6uhJ0bG0
P「……一つだけ、願いを聞いてくれないか?」

志保「願い、ですか?」

P「うん」

志保「……」

P「……変なことは言わないから」

志保「なら、聞くだけ聞きましょうか」

P「……ありがとう」

P「……」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/08(木) 16:41:37.67 ID:q6uhJ0bG0



P「オレのことを、褒めてくれないか?」




5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/08(木) 16:42:50.59 ID:q6uhJ0bG0
志保「……は?」

P「……どうだ?」

志保「どうだと言われても、言ってる意味をわかりかねます」

P「……そうか」

志保「……」

P「……」


6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/08(木) 16:45:31.67 ID:q6uhJ0bG0
P「ずっとじゃなくてもいい」

P「嘘の言葉でもいい」

P「志保が自分にも厳しいし、オレにも高いレベルを求めてるのはわかってる」

P「…………でも」

P「志保の言葉が、オレに元気を与えてくれる気がするんだ」

P「志保のためなら、オレはどこまでも頑張れる」

P「……だから、少しだけ」

P「褒めてくれないか?」

志保「……」

志保「…………」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/08(木) 16:50:04.49 ID:q6uhJ0bG0
ギュッ

P「えっ?」

志保「……バカなプロデューサーさん」

P「志保、手を……」

志保「そんなこと言ったら私が厳しいだけの女の子に聞こえるじゃないですか」

P「……」

志保「……たぶん」

志保「プロデューサーさんが思っている以上に」

志保「私は、プロデューサーさんのこと、信頼してますから」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/08(木) 16:53:29.68 ID:q6uhJ0bG0
志保「厳しいことも知ってますけど」

志保「ちゃんと応えてくれる人だから言ってるんです」

志保「普段は軽口ばかりだけど」

志保「実は私のことをずっと考えてくれるの知ってます」

志保「……なんでプロデューサーさんが疲れてるか、その理由はわからないけど」

志保「私のパートナーは貴方だけです」

志保「……」

志保「いつも、ありがとう」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/08(木) 16:54:27.79 ID:q6uhJ0bG0
志保「……」

P「……」

志保「…………」

P「…………しほ」

志保「あの」

P「えっ?」

志保「手を離してもいいですか?」

p「あっ、ああ」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/08(木) 16:55:55.66 ID:q6uhJ0bG0
P「ありがとな、志保」

志保「大丈夫そうですか?」

P「ああ、これでまた頑張れる」

志保「そうですか」

P「……」

P「…………よしっ」グッ

志保「……」ニコッ

P「元気出た!!!!」

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/08(木) 16:59:20.33 ID:q6uhJ0bG0
P「なんだか、ずっと前の演技力レッスンを思い出したよ」

志保「えっ?」

P「とっさにあんなセリフを言えるなんて、さすが志保だ」

志保「……それは」

P「ん?」

志保「いくら私でも、いつも思っていない言葉なら」

志保「あんなにすらすらと口に出せないと思います」

P「……え?」

志保「それに」

志保「私は薄っぺらい言葉は好きじゃありません」

志保「嘘や演技の言葉なら、別に言う必要はないでしょう?」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/08(木) 17:01:08.15 ID:q6uhJ0bG0
志保「それでは今日はこれで帰ろうと思います」

志保「お疲れさまでした」バタム


~~~~~~~~~~

P「……」

P「…………」

P「…………ああ~~~~~~」

P「…………」

P「また、頑張ろっかな」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/08(木) 17:02:11.48 ID:q6uhJ0bG0
終わりです
サクッと書く感じのSSが好きです
頭のなかに浮かんだ一部分だけを具体化する感じで

引用元: 志保「……疲れているんですか?」