1: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/10/31(木) 23:34:04 ID:???00
しずく「かすみさん、ハロウィンの日ってなにか予定ある?」
かすみ「ん、特別なにかあるわけじゃないけど…お菓子集めにでも行く?」
しずく「この歳になって貰いに行くのは流石に…実はね、今回その逆のことをお願いしたくて」
かすみ「逆…お菓子を配る方ってこと? しず子の家ってそういうのやってるんだ」
しずく「そうなの。でもなんというか、問題があってね…」
かすみ「問題?」
かすみ「ん、特別なにかあるわけじゃないけど…お菓子集めにでも行く?」
しずく「この歳になって貰いに行くのは流石に…実はね、今回その逆のことをお願いしたくて」
かすみ「逆…お菓子を配る方ってこと? しず子の家ってそういうのやってるんだ」
しずく「そうなの。でもなんというか、問題があってね…」
かすみ「問題?」
2: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/10/31(木) 23:36:05 ID:???00
しずく「お菓子を配るのはいいんだけど、毎年たくさん来る子供たちを相手するのがすっっっごく大変で……」
かすみ「あー…しず子の家大きいし、いっぱい来そうだもんねぇ…」
しずく「だからお願いかすみさん! 交通費と別で謝礼も出すから手伝いに来てほしいのっ!!」ズイッ
かすみ「そ、そんな切羽詰まってる感じなの…? まぁかすみんは別にいいけど…」
しずく「本当っ!?」パァァッ
かすみ「あー…しず子の家大きいし、いっぱい来そうだもんねぇ…」
しずく「だからお願いかすみさん! 交通費と別で謝礼も出すから手伝いに来てほしいのっ!!」ズイッ
かすみ「そ、そんな切羽詰まってる感じなの…? まぁかすみんは別にいいけど…」
しずく「本当っ!?」パァァッ
4: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/10/31(木) 23:38:13 ID:???00
かすみ「でもさ、そんだけ忙しいのにかすみんだけで足りるの?」
しずく「そうなんだよね…一応他の人たちにも声をかけてみるつもりだけど…」
かすみ「だったらりな子としお子にも聞いてみようよ。あんま多くなりすぎてもだし、三人くらいならちょうどいいんじゃない?」
~というわけで~
璃奈「しずくちゃんの頼みとあらば断れない。それにとっても楽しそう! 璃奈ちゃんボード『キラキラ~』」
栞子「私もお手伝いします。児童館のボランティアで子供たちの相手をするのは慣れているつもりですから」
かすみ「まさかの超スムーズ!」
しずく「みんな、本当にありがとう!」
しずく「そうなんだよね…一応他の人たちにも声をかけてみるつもりだけど…」
かすみ「だったらりな子としお子にも聞いてみようよ。あんま多くなりすぎてもだし、三人くらいならちょうどいいんじゃない?」
~というわけで~
璃奈「しずくちゃんの頼みとあらば断れない。それにとっても楽しそう! 璃奈ちゃんボード『キラキラ~』」
栞子「私もお手伝いします。児童館のボランティアで子供たちの相手をするのは慣れているつもりですから」
かすみ「まさかの超スムーズ!」
しずく「みんな、本当にありがとう!」
6: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/10/31(木) 23:40:11 ID:???00
~数日後、ハロウィン当日~
プシュウウウ…
かすみ「ふぃ~、ギリギリセーフ~…」
璃奈「ぜぇ…ぜぇ…」
栞子「璃奈さん、大丈夫ですか…?」
しずく「ごめんね、子供たちも学校終わりに来るから結構時間がなくて…」
かすみ「りな子、そんな調子じゃ元気な子供たちにもみくちゃにされちゃうよ~?」
璃奈「あわわわわ…」
栞子「あまり脅かすのは…と言いたいところですが、本当に圧倒されるような元気さの子もいますからね…」
しずく「ふふっ。鎌倉までは1時間くらいあるから、それまで休憩してて」
プシュウウウ…
かすみ「ふぃ~、ギリギリセーフ~…」
璃奈「ぜぇ…ぜぇ…」
栞子「璃奈さん、大丈夫ですか…?」
しずく「ごめんね、子供たちも学校終わりに来るから結構時間がなくて…」
かすみ「りな子、そんな調子じゃ元気な子供たちにもみくちゃにされちゃうよ~?」
璃奈「あわわわわ…」
栞子「あまり脅かすのは…と言いたいところですが、本当に圧倒されるような元気さの子もいますからね…」
しずく「ふふっ。鎌倉までは1時間くらいあるから、それまで休憩してて」
7: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/10/31(木) 23:41:54 ID:???00
~鎌倉~
かすみ「ん~っ、着いた~!」
栞子「わぁ、もうすでに仮装をして歩いている子供たちがいます」
しずく「この辺りはお店も多いし、そこでお菓子も配ったりしてるから、早い内から集まりやすいんだよね」
璃奈「本当に地域ぐるみでやってるんだね。璃奈ちゃんボード『ほわほわ~』」
しずく「さて、私の家はここからちょっと距離があるから、まだもう少し時間あるかな。あのバスに乗るよ!」
かすみ「急がないと着替える時間なくなっちゃう、かわいいかすみんを見せて子供たちみ~んなかすみんファンにしちゃうもんね!」
かすみ「ん~っ、着いた~!」
栞子「わぁ、もうすでに仮装をして歩いている子供たちがいます」
しずく「この辺りはお店も多いし、そこでお菓子も配ったりしてるから、早い内から集まりやすいんだよね」
璃奈「本当に地域ぐるみでやってるんだね。璃奈ちゃんボード『ほわほわ~』」
しずく「さて、私の家はここからちょっと距離があるから、まだもう少し時間あるかな。あのバスに乗るよ!」
かすみ「急がないと着替える時間なくなっちゃう、かわいいかすみんを見せて子供たちみ~んなかすみんファンにしちゃうもんね!」
9: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/10/31(木) 23:44:13 ID:???00
~しずくの家~
しずく母「おかえり、しずく。お友達のみなさんも…」
しずく「ただいま、お母さん。みんな今日手伝ってくれる友達だよ、かすみさんに璃奈さん、栞子さん」
かすりなしお『お邪魔します!』
しずく母「まぁ! わざわざ遠くからありがとう。お礼はあとでたくさんいたしますから、さっそく準備してきてもらえる?」
しずく「わかった。みんな、案内するから──って、どうしたの?」
璃奈「いや…何度見てもやっぱり大きいなお家だなって…」
栞子「まるで、というよりまさしくお屋敷ですよね…」
かすみ「すごいよね、ホントに家の中で迷子になるんだから…」
しずく「な、なんか改めて驚かれるとちょっと恥ずかしいんだけど…」
しずく母「おかえり、しずく。お友達のみなさんも…」
しずく「ただいま、お母さん。みんな今日手伝ってくれる友達だよ、かすみさんに璃奈さん、栞子さん」
かすりなしお『お邪魔します!』
しずく母「まぁ! わざわざ遠くからありがとう。お礼はあとでたくさんいたしますから、さっそく準備してきてもらえる?」
しずく「わかった。みんな、案内するから──って、どうしたの?」
璃奈「いや…何度見てもやっぱり大きいなお家だなって…」
栞子「まるで、というよりまさしくお屋敷ですよね…」
かすみ「すごいよね、ホントに家の中で迷子になるんだから…」
しずく「な、なんか改めて驚かれるとちょっと恥ずかしいんだけど…」
10: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/10/31(木) 23:46:18 ID:???00
かすみ「着替え完了、魔女っ娘かすみん!」
しずく「流石、かすみさんはかわいい系の衣装だね」
かすみ「そういうしず子は…合宿のときに着てたやつじゃん、特殊メイクはほどほどにしときなよ?」
璃奈「栞子ちゃんもかわいい。これも合宿のときにかすみちゃんが着てた衣装?」
栞子「はい。仮装用の衣装は持っていなかったので、かすみさんからお借りしました……璃奈さんのそれは…?」
璃奈「布オバケVer.2。前の布オバケは顔の部分が紙だったけど、今回はライブ用のボードを使って視界を確保した。お菓子を掴みやすいように手も白手袋に。璃奈ちゃんボード『バッチリ!』」
しずく「あ、よく見たら表情もいつもと違う。なんだか口から血みたいのが…」
しずく「流石、かすみさんはかわいい系の衣装だね」
かすみ「そういうしず子は…合宿のときに着てたやつじゃん、特殊メイクはほどほどにしときなよ?」
璃奈「栞子ちゃんもかわいい。これも合宿のときにかすみちゃんが着てた衣装?」
栞子「はい。仮装用の衣装は持っていなかったので、かすみさんからお借りしました……璃奈さんのそれは…?」
璃奈「布オバケVer.2。前の布オバケは顔の部分が紙だったけど、今回はライブ用のボードを使って視界を確保した。お菓子を掴みやすいように手も白手袋に。璃奈ちゃんボード『バッチリ!』」
しずく「あ、よく見たら表情もいつもと違う。なんだか口から血みたいのが…」
11: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/10/31(木) 23:48:14 ID:???00
かすみ「よーしっ、みんな準備できたみたいだし、さっそくお菓子配りに行こ!」
璃奈「おー!」
栞子「お、おー!」
しずく「…かすみさんの提案に流されちゃったけど、あんまり配る方は仮装しないんじゃないかな…」
璃奈「おー!」
栞子「お、おー!」
しずく「…かすみさんの提案に流されちゃったけど、あんまり配る方は仮装しないんじゃないかな…」
12: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/10/31(木) 23:50:38 ID:???00
しずく母「このバスケットにお菓子を入れて配ってください。切れたらここに補充のものがありますから」
かすみ「り、リアルお菓子の山…」
しずく「これだけ用意しても、終わるころにはほとんどなくなってるんだけどね」
璃奈「そんなに来るの?」
栞子「これは…思っていた以上に大変な仕事かもしれませんね…」
しずく「あ、さっそく子供たちが来たみたい。みんな、頑張ろう!」
かすみ「り、リアルお菓子の山…」
しずく「これだけ用意しても、終わるころにはほとんどなくなってるんだけどね」
璃奈「そんなに来るの?」
栞子「これは…思っていた以上に大変な仕事かもしれませんね…」
しずく「あ、さっそく子供たちが来たみたい。みんな、頑張ろう!」
13: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/10/31(木) 23:53:07 ID:???00
少女A「しずくお姉ちゃん、こんばんは! トリックオアトリート!」
しずく「ふふっ、こんばんは。今年の仮装もかわいいね!」
少女A「でしょ? 自信作なんだー!」
少女B「あれ、かすみん!?」
かすみ「ふぇ? かすみんのこと知ってるの?」
少女B「うん、しずくちゃんと一緒に踊ってたの見たよ! すっごくかわいかったー!」
かすみ「ふっふっふ~…かすみんのかわいさがわかるなんて見る目あるね~! ご褒美にお菓子あげる!」
少女B「やった!」
しずく「ふふっ、こんばんは。今年の仮装もかわいいね!」
少女A「でしょ? 自信作なんだー!」
少女B「あれ、かすみん!?」
かすみ「ふぇ? かすみんのこと知ってるの?」
少女B「うん、しずくちゃんと一緒に踊ってたの見たよ! すっごくかわいかったー!」
かすみ「ふっふっふ~…かすみんのかわいさがわかるなんて見る目あるね~! ご褒美にお菓子あげる!」
少女B「やった!」
15: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/10/31(木) 23:55:25 ID:???00
少女C「あ、あの…」
璃奈「どうしたの?」
少女C「あ、いや…その…」
璃奈「ゆっくりで大丈夫だよ。璃奈ちゃんボード『にっこりん!』」
少女C「あの、えっと…その璃奈ちゃんボード?って、どうなってるのかなって…」
璃奈「これ? うーん…着けてみればなにかわかるかも?」ヌギッ
少女C「え、わ…すごい、ちゃんと前が見える…!」
璃奈「どうしたの?」
少女C「あ、いや…その…」
璃奈「ゆっくりで大丈夫だよ。璃奈ちゃんボード『にっこりん!』」
少女C「あの、えっと…その璃奈ちゃんボード?って、どうなってるのかなって…」
璃奈「これ? うーん…着けてみればなにかわかるかも?」ヌギッ
少女C「え、わ…すごい、ちゃんと前が見える…!」
16: 名無しで叶える物語◆G1uI5AbW★ 2024/10/31(木) 23:57:09 ID:???00
1年生組は和むなぁ
17: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/10/31(木) 23:58:33 ID:???00
少女C「私も…これなら笑えるかな…?」
璃奈「…大丈夫、伝わってるよ。今のボードの表情を見てみて?」
少女C「あ…笑って、る…!」
璃奈「もし笑えなくても、楽しいって伝える手段はきっともっとたくさんあるはずだから。難しい機械を作らなくても、例えば紙とペンさえあれば…ほら、『にっこりん!』」
少女C「…! あの、私もそれ、作ってもいいですか…?」
璃奈「もちろん! 璃奈ちゃんボード『ファイト!』」
璃奈「…大丈夫、伝わってるよ。今のボードの表情を見てみて?」
少女C「あ…笑って、る…!」
璃奈「もし笑えなくても、楽しいって伝える手段はきっともっとたくさんあるはずだから。難しい機械を作らなくても、例えば紙とペンさえあれば…ほら、『にっこりん!』」
少女C「…! あの、私もそれ、作ってもいいですか…?」
璃奈「もちろん! 璃奈ちゃんボード『ファイト!』」
18: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/11/01(金) 00:00:37 ID:???00
少女D「トリックオアトリート~!」
栞子「すみません、今ちょうどお菓子を切らしてしまって…取りに行くので少し待っていただければ…」
少女D「え~、お菓子ないの~? じゃあイタズラしてもいいってことだよね?」
栞子「い、イタズラですか…!? それは…困ってしまいますね…」
少女D「せっかくだし真面目そうなお姉ちゃんが食べたことなさそうなお菓子あげる! はいこれ食べて!」
栞子「いいのですか? では……っ!?」
栞子「すみません、今ちょうどお菓子を切らしてしまって…取りに行くので少し待っていただければ…」
少女D「え~、お菓子ないの~? じゃあイタズラしてもいいってことだよね?」
栞子「い、イタズラですか…!? それは…困ってしまいますね…」
少女D「せっかくだし真面目そうなお姉ちゃんが食べたことなさそうなお菓子あげる! はいこれ食べて!」
栞子「いいのですか? では……っ!?」
19: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/11/01(金) 00:02:30 ID:???00
かすみ「子供からお菓子巻き上げちゃダメだよしお子~。ほら、しお子の分のお菓子も持ってきてあげたから」
栞子「あ、かふみはん…ありはとうごふぁいまふ…」パチパチパチパチパチパチ
かすみ「…ぷっ、あっははは! しお子すっごいパチパチしてんじゃん!」
少女D「お姉ちゃんたらパチパチする粉だけ食べちゃったんだよ! ホントに食べたことないんだね~!」
栞子「うぅ…ひゃべれまへん…」パチパチパチパチパチパチ
栞子「あ、かふみはん…ありはとうごふぁいまふ…」パチパチパチパチパチパチ
かすみ「…ぷっ、あっははは! しお子すっごいパチパチしてんじゃん!」
少女D「お姉ちゃんたらパチパチする粉だけ食べちゃったんだよ! ホントに食べたことないんだね~!」
栞子「うぅ…ひゃべれまへん…」パチパチパチパチパチパチ
20: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/11/01(金) 00:04:29 ID:???00
子供A「このまえ、えきでしずくおねーちゃんとかすみおねーちゃんみたよ!」
しずく「この前? 最初にかすみさんを家に呼んだときかな…」
子供B「わたししってる! そーいうの“でーと”ってゆーんでしょ?」
しずかす『デっ…!?』
璃奈「デートしたの?」
栞子「デートしたんですか…!?」
しずく「し、してない! してないから!」
かすみ「りな子としお子まで乗らないでよっ!」
しずく「この前? 最初にかすみさんを家に呼んだときかな…」
子供B「わたししってる! そーいうの“でーと”ってゆーんでしょ?」
しずかす『デっ…!?』
璃奈「デートしたの?」
栞子「デートしたんですか…!?」
しずく「し、してない! してないから!」
かすみ「りな子としお子まで乗らないでよっ!」
21: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/11/01(金) 00:06:20 ID:???00
璃奈「ん…ボードの調子が…」
栞子「どうかしましたか?」
璃奈「充電が切れてきたのかも…映像が歪んできちゃった…」
栞子「大変です、酔ってしまう前に外しましょう。このまま外してしまっても構いませんか?」
璃奈「うん、大丈夫……よいしょ、ありがとう栞子ちゃん」
栞子「ふふっ、お安い御用です」
しずく「…イケメン吸血鬼と美少女幽霊、なるほど…」
かすみ「相変わらず教育に悪いなこの子は…」
栞子「どうかしましたか?」
璃奈「充電が切れてきたのかも…映像が歪んできちゃった…」
栞子「大変です、酔ってしまう前に外しましょう。このまま外してしまっても構いませんか?」
璃奈「うん、大丈夫……よいしょ、ありがとう栞子ちゃん」
栞子「ふふっ、お安い御用です」
しずく「…イケメン吸血鬼と美少女幽霊、なるほど…」
かすみ「相変わらず教育に悪いなこの子は…」
22: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/11/01(金) 00:08:20 ID:???00
「ありがとーっ! またねー!」
しずく「…ふぅ、時間的にそろそろ打ち止めかな?」
璃奈「疲れた…璃奈ちゃんボード『へろへろ~…』」
かすみ「うわっ、あんなにあったお菓子の山がホントになくなってる!」
栞子「本当にたくさんの子供たちが来てくださったんですね…しかし、これをいつもはお二人でやっていたのかと思うと…」
しずく母「みなさん、今日は本当にありがとう。すぐに夕食の準備をしますから、それまでゆっくりしていてね」
『はーいっ!』
しずく「…ふぅ、時間的にそろそろ打ち止めかな?」
璃奈「疲れた…璃奈ちゃんボード『へろへろ~…』」
かすみ「うわっ、あんなにあったお菓子の山がホントになくなってる!」
栞子「本当にたくさんの子供たちが来てくださったんですね…しかし、これをいつもはお二人でやっていたのかと思うと…」
しずく母「みなさん、今日は本当にありがとう。すぐに夕食の準備をしますから、それまでゆっくりしていてね」
『はーいっ!』
23: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/11/01(金) 00:10:20 ID:???00
しずく「今日はみんな泊まっていってくれるんだよ。オフィーリアも嬉しい?」
オフィーリア「ワン!」
璃奈「冬毛、もふもふ…」
栞子「温かいですね…」
かすみ「ただい…って、かすみんがお風呂入ってる間にみんなズルい! かすみんにもモフらせて!」
オフィーリア「ワン!」
璃奈「冬毛、もふもふ…」
栞子「温かいですね…」
かすみ「ただい…って、かすみんがお風呂入ってる間にみんなズルい! かすみんにもモフらせて!」
24: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/11/01(金) 00:13:11 ID:???00
璃奈「しずくちゃん、お風呂ありがとう。璃奈ちゃんボード『ぬくぬく』」
かすみ「ひぃ~ん…」
しずく「じゃあ私もお風呂行ってくるね。璃奈さん栞子さん、あとは頼んだよ!」
璃奈「…えっと、どういう状況?」
栞子「かすみさんを主役に据えたお勉強会です。先ほどまでしずくさんと一緒に現代文と古典を教えていたので、次は数学にしましょうか」
かすみ「お泊まりなんだからちょっとくらい遊んだってよくない!? りな子もそう思うでしょ!?」
栞子「遊ぶのはせめて今日の復習が終わってからです。ワークの課題が出ているでしょう?」
璃奈「うーん……璃奈ちゃんボード『ファイト!』」
かすみ「りな子の裏切り者~っ!!」
かすみ「ひぃ~ん…」
しずく「じゃあ私もお風呂行ってくるね。璃奈さん栞子さん、あとは頼んだよ!」
璃奈「…えっと、どういう状況?」
栞子「かすみさんを主役に据えたお勉強会です。先ほどまでしずくさんと一緒に現代文と古典を教えていたので、次は数学にしましょうか」
かすみ「お泊まりなんだからちょっとくらい遊んだってよくない!? りな子もそう思うでしょ!?」
栞子「遊ぶのはせめて今日の復習が終わってからです。ワークの課題が出ているでしょう?」
璃奈「うーん……璃奈ちゃんボード『ファイト!』」
かすみ「りな子の裏切り者~っ!!」
25: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/11/01(金) 00:14:59 ID:???00
しずく「~♪」
しずく母「しずく? お風呂入る?」
しずく「あ、うん。みんな先に入ってもらったから、最後は私」
しずく母「…本当に、素敵なお友達に恵まれたね。しずく」
しずく「……うんっ!」
しずく母「しずく? お風呂入る?」
しずく「あ、うん。みんな先に入ってもらったから、最後は私」
しずく母「…本当に、素敵なお友達に恵まれたね。しずく」
しずく「……うんっ!」
27: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/11/01(金) 00:17:48 ID:???00
ガラッ
しずく「ふぅ、みんなお待たせ…って、あれ──」
かすりなしお『トリックオアトリート!』
オフィーリア「ワン!」
しずく「わっ、ど、どうしたのみんな!?」
かすみ「どうしたのって…しず子、今日はハロウィンだよ?」
璃奈「今日は一日あげるだけだったから、一つくらいは欲しい」
栞子「お、お菓子をくれなければイタズラさせていただきます!」
しずく「栞子さんまで…でもお菓子なんてもう…」
しずく「ふぅ、みんなお待たせ…って、あれ──」
かすりなしお『トリックオアトリート!』
オフィーリア「ワン!」
しずく「わっ、ど、どうしたのみんな!?」
かすみ「どうしたのって…しず子、今日はハロウィンだよ?」
璃奈「今日は一日あげるだけだったから、一つくらいは欲しい」
栞子「お、お菓子をくれなければイタズラさせていただきます!」
しずく「栞子さんまで…でもお菓子なんてもう…」
28: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/11/01(金) 00:20:57 ID:???00
かすみ「じゃあしず子、わかってるよね?」
しずく「う…」
栞子「璃奈さん、準備はいいですか?」
璃奈「うん。オフィーリアちゃん、ゴー!」
オフィーリア「ワンッ!」ダッ
しずく「わっ、ちょっ──! …って、あれ?」
オフィーリア「わふ」
しずく「これ…お菓子配るときのバスケット…中身、クッキー…?」
しずく「う…」
栞子「璃奈さん、準備はいいですか?」
璃奈「うん。オフィーリアちゃん、ゴー!」
オフィーリア「ワンッ!」ダッ
しずく「わっ、ちょっ──! …って、あれ?」
オフィーリア「わふ」
しずく「これ…お菓子配るときのバスケット…中身、クッキー…?」
29: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/11/01(金) 00:22:58 ID:???00
かすみ「よーしっ、ドッキリ大成功ー!」
しずく「ど、ドッキリ…?」
栞子「実は、お話をいただいた少し後からこの計画を考えていたんです」
璃奈「しずくちゃん、配ってばかりであんまりもらってないんじゃないかって。だからたまにはと、かすみちゃんが」
かすみ「ちょ、そこまで言わなくていいから!」
しずく「みんな…!」
しずく「ど、ドッキリ…?」
栞子「実は、お話をいただいた少し後からこの計画を考えていたんです」
璃奈「しずくちゃん、配ってばかりであんまりもらってないんじゃないかって。だからたまにはと、かすみちゃんが」
かすみ「ちょ、そこまで言わなくていいから!」
しずく「みんな…!」
30: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/11/01(金) 00:26:17 ID:???00
ギュッ
かすみ「わっ!」
璃奈「うぉとと…」
栞子「しずくさん…?」
しずく「みんな…みんな本当にありがとう! 今日だって私の家の問題なのに、たくさん手伝ってくれて、こんなプレゼントまで…!」
かすみ「もう…困ってたら助けるのは当然でしょ? 友達なんだから」
璃奈「それに、プレゼントは私たちがやりたくてやったこと」
栞子「それだけ私たちが日ごろしずくさんに感謝をしているということです。負い目など感じずに受け取ってください」
かすみ「わっ!」
璃奈「うぉとと…」
栞子「しずくさん…?」
しずく「みんな…みんな本当にありがとう! 今日だって私の家の問題なのに、たくさん手伝ってくれて、こんなプレゼントまで…!」
かすみ「もう…困ってたら助けるのは当然でしょ? 友達なんだから」
璃奈「それに、プレゼントは私たちがやりたくてやったこと」
栞子「それだけ私たちが日ごろしずくさんに感謝をしているということです。負い目など感じずに受け取ってください」
32: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/11/01(金) 00:34:31 ID:???00
しずく「でも、やっぱり今日はもらってばっかり…私もなにかお返ししたいよ…」グスッ
かすみ「…じゃあさ、写真撮ろ! しず子のおかげで今日は楽しかったから、その思い出をちょうだい!」
璃奈「流石、ナイスアイデア!」
栞子「そうですね、一生消えない思い出をいただきましょう!」
しずく「…そんなことでいいなら、何枚だって付き合うよ!」
かすみ「…じゃあさ、写真撮ろ! しず子のおかげで今日は楽しかったから、その思い出をちょうだい!」
璃奈「流石、ナイスアイデア!」
栞子「そうですね、一生消えない思い出をいただきましょう!」
しずく「…そんなことでいいなら、何枚だって付き合うよ!」
33: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/11/01(金) 00:37:16 ID:???00
かすみ「ほらほら、いつまでも泣いてないの!」
璃奈「璃奈ちゃんボード『にっこりん!』」
栞子「ふふっ。ではみなさん、もっと近くへ!」
しずく「わっ、もう…みんな、そんなにくっついてくれなくても大丈夫だから!」
璃奈「璃奈ちゃんボード『にっこりん!』」
栞子「ふふっ。ではみなさん、もっと近くへ!」
しずく「わっ、もう…みんな、そんなにくっついてくれなくても大丈夫だから!」
34: 名無しで叶える物語◆ICeMrf5f★ 2024/11/01(金) 00:39:01 ID:???00
かすみ「じゃあ行くよ、みんな笑って~? せーのっ!」
『Happy Helloween!!!!』
おわり。
『Happy Helloween!!!!』
おわり。
引用元: ・しずく「桜坂家のハロウィン」【🆓SS】
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