1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/03/16(金) 02:29:15.387 ID:jrjfF0/z0.net
先輩「ふふっ。初めはあれだけタバコを嫌っていたのに、今ではこうして肩を並べて紫煙を燻らしているんだから不思議なものだよね。」

先輩「あんな真面目なキミが、こんな、仕事をサボるような悪い子になっちゃって。一体誰のせいなんだ。私は悲しいよ、まったく。」

先輩「ふふふっ。……嬉しいよ。なんだか、私のせいでキミがどんどん変わっていくのが、私の影響を受けて変わっていくキミを見るのが、とても嬉しいんだ。」

先輩「これって、一種の快楽だよね。何にも代えられない愉悦。……好きな人を、自分好みにしていく快感って、ハマるとなかなかやめられないね。」

先輩「……あれ。なんだ、今のが最後だったのかい?ふーん、そうなんだ。じゃあ、私のでよければ一本あげるよ。」

先輩「ううん、気にしなくていいよ。キミだってもう少しここで息抜きしていたいだろう?もう少ししてから一緒に戻ろうよ。ね、そうしよう?」

先輩「……ふふ。変わったとは思っていたけど、まだまだだったのかな。キミって根っこが真面目だから、まだこうして油を売ることに後ろめたさを感じてるのかい?」

先輩「放っておけばいいよ。定時に終わらなくても、私と一緒に残業すればいいよ。同じ仕事をするにしても、そっちの方が少しは稼げるでしょ?」

先輩「ふふ、褒め言葉として受け取っておくよ。そうそう、私はとってもズルい人間なんだ。それに、ちょっぴり不良でもある。大人になるっていうのは、そういうことなんだよ、坊や。ふふふっ。」

先輩「……キミの吸ってるセブンスターよりタールが高いのに、案外普通に吸えるんだ。それじゃあ、これを機に私のに代えてみたらどう?」

先輩「セブンスターより美味いでしょ?それにこっちの方がいくらか安いし、葉っぱだって長持ちする。ほら、いい事づくめだ。……それになにより…」

先輩「タバコの銘柄も私と一緒になったら……またキミが私の影響を受けて、変わってしまったってことになる。……ふふっ。そう、こっちが本命。」

先輩「ああ…………いいなぁ、キミ。もう少しキミとはやく出会えていたら、私ももう少し素直な人間になれていたのかもね…。」

先輩「……………。」

先輩「…………なんだか、冷えてきたね。そろそろ戻ろうか。」

先輩「なんなら、手でも繋いでみる?周りに妙な視線を浴びせられてさ。ふふふっ……じょーだん。」

13: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/03/16(金) 02:38:28.022 ID:jrjfF0/z0.net
先輩「どう、そっちの方は?一段落したらお昼にしようよ。まだちょっと早いけど、こそっと抜ければバレないって。」

先輩「ふふっ、そうそう。後輩は先輩の言うことはちゃーんと聞いておくものだよ。そうすれば可愛がってもらえて万事上手くいく。社会人の鉄則だね。」

先輩「……ま、それはある程度出世街道に乗ってる先輩に限った話だから、私にはあんまり関係ないんだけどね。私、嫌われてるみたいだし。ふふふっ。」

先輩「でも、一人でご飯を食べるよりはずっといいだろう?食事は一人で食べるよりも、誰かと一緒の方が美味しいんだから。……って、この前テレビで言ってたっけ。」

先輩「さて、それじゃあ今日はどこに食べに行こうか。昨日はちょっと頑張って天丼食べに行っちゃったし、今日は控えめにしておこっか。うーん、それじゃあ…」

先輩「……お、いいねぇ。サイゼリヤのドリアってたまーに食べたくなるよね。値段も安いし、今日はそこにしよっか。」

先輩「でもあそこってプリン置いてないんだよなぁ…。サイゼのプリン好きなのに、なんで置いてないところがあるんだろ。うーむ…。」

先輩「……ま、食べたくなったら途中でコンビニでも寄ろっか。ちょうどタバコも切れてたし。ふふ、完璧だね。」

先輩「それじゃあ、そろそろ行こっか。何人かもう抜けてるみたいだし、私たちが行ったところで今更バレないよ。さあ、はやくっ。」

先輩「……でも、こうして二人でなにかから逃げるって、ちょっと青春してるみたいでいいね。よくやらなかった?こんな高校のころとか、授業サボったりしてさ。」

先輩「おや、やっぱり真面目だね。私はよく抜け出してたよ。特になにがしたかったわけじゃないけど、とりあえず外に出たら気持ちもスッキリしたしね。」

先輩「そうそう。言ったでしょ、私って不良なんだよって。オドオドしてる学生見つけて小銭をかっぱらったり、ノーヘルで原付のって国道を飛ばしたり……は、流石にしなかったけどね。」

先輩「でも、そう考えると不良の後輩であるキミは、さしずめ舎弟ってところかな?……舎弟かぁ。ふふっ、いいね。素敵な響きだ。」

先輩「だったら今日は、舎弟らしくちょっと意地悪しちゃおっかな。……うーん、なにがいいかなぁ。それじゃあね……」

先輩「……サイゼでティラミス奢ってよ。プリンは……まあ、また今度でいいや。キミの顔を見ながらゆっくり食べたいし。」

先輩「おや、舎弟がずいぶん生意気な口を叩くね。そんな態度取るなら、キミもいじめてしまうよ?ふふふ、いいのかな?」

先輩「……分かったよ。それじゃ、代わりにキミにもティラミスを一口あげよう。あーんってしてあげる。ふふふ、どうかな?」

22: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/03/16(金) 02:55:55.538 ID:bXrh7AGp0.net
パーラメントか
俺の脳内ではアメスピのメンソ

てかこの先輩は恋愛したことなさそうなあどけなさを感じるのだが・・・

26: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/03/16(金) 03:24:26.116 ID:jrjfF0/z0.net
>>22
先輩「恋愛、ねぇ。」

先輩「いきなり何を言い出すかと思えば、そんなことか。ふふ、気になるかい?」

先輩「教えてあげてもいいけど、まずはキミの遍歴から聞きたいな。いきなり私のを聞くなんて、不躾じゃない?」

先輩「ほらほら、はやく教えてくれよ。キミが私のことが気になるように、私だってキミのことが気になるんだから。」

先輩「ええ?少しくらいいいじゃないか。私はなにも言わないとは言ってないよ、ただキミのが先に聞きたいってだけで。」

先輩「……ふーん、それじゃあ。そっちがその気なら、私も教えない。これは言わば情報の等価交換。見返りがないなら、私もみだりに吐き出したりしないよ。」

先輩「……それに、人のことを言っておいてだけど、正直私も言いたくないんだ。だって、恥ずかしいもんね。こういうのって。」

先輩「特にそう思うのは……多分、相手がキミだからなのかもしれないけどね。……どういう意味かって?」

先輩「さあ、どういう意味なんだろうね。ふふ、想像してみてよ。私がキミに余計なことを言いたくない理由……。」

先輩「……ふふふ。それじゃあ、少しヒントをあげようか。キミはね、私にとっては、ただの後輩などでは決してない、ってこと。」

先輩「……それだけ。……さ、次は何飲もうか。なんかこんな話をしてたら、また急にお酒を飲みたくなってきたよ。」

引用元: 先輩(♀)「こうしてキミと一緒にタバコを吸ってるこの時間が、私にとってはなにより素敵な時間だよ。」