1: 名無しで叶える物語◆dJ34yaFK★ 2024/11/04(月) 14:35:25 ID:???00
夏美「ふーん、冬毬とマルガレーテがもうそんな進んでますの」

きな子「夏美ちゃん、何か言うこと無いんすか」

夏美「なんですの?」

2: 名無しで叶える物語◆dJ34yaFK★ 2024/11/04(月) 14:37:46 ID:???00
夏美「……べつに気にしてませの。むしろ、ふたりが親密になって喜ばしいことではありませんの?」

きな子「そ、そうなんすか? 夏美ちゃん、いつも冬毬ちゃんのこと気にかけてるから……なんか意外っす」

夏美「べ、別に冬毬がどうとか気にしてないですの! ただまあ、私に内緒でそんな大事な進展があったのは少し淋しい気もするけど」

きな子「なんだかんだ言って、やっぱり冬毬ちゃんが気になるんすねー?」ニヤリ

夏美「ち、違いますの。私は姉として……」アセアセ

3: 名無しで叶える物語◆dJ34yaFK★ 2024/11/04(月) 14:39:14 ID:???00
きな子「じゃあ、もしも冬毬ちゃんがマルガレーテちゃんともっともっと仲良くなったら……」

夏美「?」

きな子「冬毬ちゃんがマルガレーテちゃんと結婚しちゃったりしたら、どう思うっすか?」

夏美「け、けっこん!? そんなの、まだ考えるには早すぎますの!」ガバッ

きな子「やっぱり、夏美ちゃんってかわいいっすね」

夏美「なっ、何を言ってますの//」カアァ

4: 名無しで叶える物語◆dJ34yaFK★ 2024/11/04(月) 14:39:58 ID:???00
きな子「それで、夏美ちゃんはきな子たちのことどう思ってるんすか?」

夏美「きな子たち?」

きな子「きな子と夏美ちゃんのことっす!」

きな子「冬毬ちゃんたちがキスまでいったのに、きな子たちはキ、キスしたこと無いじゃないっすか!」

きな子「冬毬ちゃんとマルガレーテちゃんが出会う前から付き合ってるのに……」

夏美「私達には私達のペースがありますの」

きな子「夏美ちゃんのバカ! もう我慢出来ないっす!」

5: 名無しで叶える物語◆dJ34yaFK★ 2024/11/04(月) 14:42:08 ID:???00
きな子「きな子、ずっと我慢してたんすよ。でも、もう無理っす」

きな子「夏美ちゃんのこと、好きだから……ちゃんと伝えたいっす!」

夏美「な、なにを急に言い出すんですの!?//」

きな子「夏美ちゃんはどうなんすか? きな子と……キス、したくないんすか?」ジッ

夏美「うっ///」

夏美「べ、別に……嫌ではありませんの。でもそんなに急に……」

きな子「急なんかじゃないっす! きな子は、ずーっと前からこうしたかったんすよ!」グイッ

夏美「……じゃあ、一度だけ、ですの//」

6: 名無しで叶える物語◆dJ34yaFK★ 2024/11/04(月) 14:45:44 ID:???00
きな子「いくっすよ……」スッ

夏美「……//」ドキドキ

チュッ

夏美「んっ//」

きな子「……ふ、ふわぁ//」

夏美「な、なんですの、その変な声は!//」

きな子「だ、だって、思った以上にドキドキしたっす……//」

夏美「私だってべ、別に平気ではありませんの……//」

きな子「夏美ちゃんもドキドキしてるっすか?」

夏美「そ、そんな当たり前のこと聞かないでほしいですの!」

きな子「……」

夏美「……」

きな子「夏美ちゃん、もう一回……」

夏美「……し、仕方ないですの。もう一回だけ//」

15: 名無しで叶える物語◆dJ34yaFK★ 2024/11/05(火) 08:23:50 ID:???Sd
隣の部屋


マルガレーテ「……ねえ冬毬。今の聞こえた?//」

冬毬「はい。姉者ときな子先輩がキスを……」

ドキドキ

冬毬「ですが私達、こんな大事な場面を盗み聞きして……本当にいいのですか?」

マルガレーテ「気になるでしょ! 隣の部屋であのふたりがこんなことしてるなんて!」

冬毬(私とマルガレーテがキスを済ませたという噂を流した甲斐がありましたね。
実際にはファーストキスはまだなのですが……これでマルガレーテもきっとその気に……)

16: 名無しで叶える物語◆dJ34yaFK★ 2024/11/05(火) 08:25:01 ID:???Sd
 
夏美『きな子! きな子!』

きな子『えへへ、夏美ちゃんって意外と大胆っすね…』


冬毬「壁越しに姉者達の興奮した声が……//」

マルガレーテ「冬毬……私なんだか、胸が……ドキドキするわ//」

冬毬「わかります。私も心拍数が上昇しています//」

マルガレーテ「……」

冬毬「……」

ピタッ

17: 名無しで叶える物語◆dJ34yaFK★ 2024/11/05(火) 08:25:31 ID:???Sd
冬毬「なんだか、少し落ち着きませんね……//」

マルガレーテ「冬毬。あなたは……」

冬毬「え……?」

マルガレーテ「私と……キスしたいと思ってくれてる?」

冬毬「はい、実は……//」

マルガレーテ「冬毬……」

ドキドキ

冬毬「失礼します……」

マルガレーテ「ん……」

チュッ……

21: 名無しで叶える物語◆dJ34yaFK★ 2024/11/05(火) 16:00:39 ID:???00
冬毬「マルガレーテ……私、過去に前例がないほど心拍数が上がっています//」ドキドキ

マルガレーテ「ええ、私もよ……冬毬とのキス、思ったよりずっと……その、心に響いたわ//」ドキドキ

冬毬「実は、少しだけ不安だったんです。マルガレーテと関係を深めることができるのか」

マルガレーテ「ならこれで、ちゃんとお互いの気持ちを確認できたわね」

冬毬「……はい。隣の部屋の姉者たちのおかげで、勇気が出ました」

22: 名無しで叶える物語◆dJ34yaFK★ 2024/11/05(火) 16:02:05 ID:???00
 
きな子『夏美ちゃん、もうちょっとこっち向いてっす~!』

夏美『きな子、近すぎますの!……でも、今日は許してあげますの//』

キャッキャッ


冬毬「……姉者たちも、まだ続けているようですね」

マルガレーテ「本当に、あの二人はお似合いね」

冬毬「マルガレーテ……私も、一回では満足できません//」ガバッ

マルガレーテ「と、冬毬//」ギュッ

フラッ

マルガレーテ(あ、勢いよく抱きつかれたからバランスが!)

カベドンッ!

23: 名無しで叶える物語◆dJ34yaFK★ 2024/11/05(火) 16:06:46 ID:???Sd
夏美の部屋

ドンッ…!

きな子「え、隣の部屋から音が……人いるんすか!?」

夏美「そういえば、冬毬がマルガレーテとお泊まりするって言ってましたの」

きな子「もー!それを先に言ってほしいっす! 何回も夏美ちゃんに向かって思い切り声出しちゃったっすよ!」

夏美「まあまあ、どうせあっちも夢中で気づいていないはずだし、あまり気にしなくていいんですの」

きな子「そ、そうっすかね……」

24: 名無しで叶える物語◆dJ34yaFK★ 2024/11/05(火) 22:05:17 ID:???00
きな子「でも夏美ちゃん、ちょっとイケナイ気分になるっす。壁一枚挟んでこんなに近くに冬毬ちゃんたちがいるなんて//」

夏美「や、やめるんですの! そう言われると意識してしまいますの//」

きな子「でも……そういうのも、たまには悪くないかもって思っちゃうっす//」

ギュ

夏美「……本当に、今日のきな子は積極的ですの」

きな子「そうっすか? 夏美ちゃんだってさっきから、ずっときな子の手をギュって握って離さないじゃないっすか」

夏美「う、うるさいですの//」カァ

夏美「……けれど、こうしてきな子の手を握っていると……少し安心できるというか」

25: 名無しで叶える物語◆dJ34yaFK★ 2024/11/05(火) 22:07:38 ID:???00
きな子「夏美ちゃん……//」ポー

夏美「何ですの……そんな目で見つめられたら私も我慢できなくなりますの//」

グイッ

きな子「んっ……//」

チュッ

きな子「……夏美ちゃんと一緒にいると、全部の時間が特別に感じるっす//」

夏美「きな子って、本当に純粋でまっすぐで……そんなところが大好きですの//」

26: 名無しで叶える物語◆dJ34yaFK★ 2024/11/05(火) 22:10:24 ID:???00
その頃 メイの家


四季「……」

四季「メイ、きな子ちゃんと夏美ちゃん、冬毬ちゃんとマルガレーテちゃんがファーストキッスした」

メイ「は!? あいつらいつの間に……ってなんでそれを知ってるんだよ!?」

四季「秘密」

四季「そんなことより、メイ……同級生と後輩に置いて行かれていいの?」ジッ

メイ「う、うるせえな// わかったよ! すればいいんだろ!」

チュッ

四季「んっ♡ メイ、好き」

メイ「わ、私も好きだよ//」

27: 名無しで叶える物語◆dJ34yaFK★ 2024/11/05(火) 22:12:33 ID:???00
次の日  早朝

千砂都「あれー? 今日は朝練って伝えたはずなんだけどなー」

恋「3年生しか集まっていませんね」

すみれ「どうしたったらどうしたのよ!」

可可「連絡しても誰も出ないデス!」

かのん「おいー! 後輩達たるんでるなぁー!」




おわり

引用元: きな子「冬毬ちゃんたちはキスまでしたみたいっすよ」SS🆓