1: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 00:27:57.81 ID:r2yyjTqc.net
絵里「ふんふんふ~ん♪」
ゴゴゴゴゴ...
絵里「冷たく強く守らなきゃ~♪」
絵里「大切なモノ達~♪」
絵里「今日日こーんな貧相なセキュリティないわよ」
絵里「どうぞもらってくださいと言ってるようなものね!」
絵里「ではでは遠慮なくいただきま…
ことり「そこまでですっ!」
絵里「あら、御機嫌よう」
ことり「今日こそはお縄にかかってもらいますから!」
絵里「やれるもんならやってみなさいっ!」ダッ
ことり「待て~!」
ゴゴゴゴゴ...
絵里「冷たく強く守らなきゃ~♪」
絵里「大切なモノ達~♪」
絵里「今日日こーんな貧相なセキュリティないわよ」
絵里「どうぞもらってくださいと言ってるようなものね!」
絵里「ではでは遠慮なくいただきま…
ことり「そこまでですっ!」
絵里「あら、御機嫌よう」
ことり「今日こそはお縄にかかってもらいますから!」
絵里「やれるもんならやってみなさいっ!」ダッ
ことり「待て~!」
3: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 00:39:01.22 ID:r2yyjTqc.net
ことり「向こうです‼」
ダダダダダ...
絵里「たかが1人相手に何人がかりよ⁉」
絵里「よほど退屈してるのかしら」
ことり「総員、そのまま直進で!」
絵里「ん~?」
絵里「ありゃ~行き止まり…」
ことり「よしっ追い詰めました!」
絵里「…ふふっ」
絵里「な~に、壁っていうのは越えるためにあるのよ!」ヒュッ
バチッ!
ことり「あっ‼」
絵里「до свидания…三流刑事さん♪」
ことり「むぅ~~‼」
ダダダダダ...
絵里「たかが1人相手に何人がかりよ⁉」
絵里「よほど退屈してるのかしら」
ことり「総員、そのまま直進で!」
絵里「ん~?」
絵里「ありゃ~行き止まり…」
ことり「よしっ追い詰めました!」
絵里「…ふふっ」
絵里「な~に、壁っていうのは越えるためにあるのよ!」ヒュッ
バチッ!
ことり「あっ‼」
絵里「до свидания…三流刑事さん♪」
ことり「むぅ~~‼」
6: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 00:45:04.22 ID:r2yyjTqc.net
「好評開催中の大エルミタージュ展…その目玉の一つ」
「エカテリーナ2世の肖像画がこちら!」
絵里「ふ~ん…」
絵里「18世紀後半にロシア帝国を統治し、その拡大と強化に貢献した女帝として知られるエカテリーナ2世の肖像ね」
絵里「是非とも手に入れたいわね…‼」
絵里「そろそろ準備に取り掛かりましょ!」
「エカテリーナ2世の肖像画がこちら!」
絵里「ふ~ん…」
絵里「18世紀後半にロシア帝国を統治し、その拡大と強化に貢献した女帝として知られるエカテリーナ2世の肖像ね」
絵里「是非とも手に入れたいわね…‼」
絵里「そろそろ準備に取り掛かりましょ!」
7: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 00:52:15.95 ID:r2yyjTqc.net
バンッ!!
館長「わっ…突然どうしました⁉」
ことり「この美術館がエリーチカに狙われていると聞きまして」
ことり「私がわざわざ来たというわけです!」
館長「そっそうですかぁ…」
館長「で、どういったご身分で?」
ことり「ガクッ…」
ことり「コホン、失礼しました。私国際刑事警察の南ことりと申します」
ことり「この大エルミタージュ展の警備を担当させていただきます!」
館長「はぁ、それはどうも…」
館長(やけに熱が入っているなぁ…)
ことり「入り口と出口の警備は特に強化しておくように言っておいてくださいね⁉」
館長「わ、わかりました」
ことり「では、失礼します」
バタン...
館長「わっ…突然どうしました⁉」
ことり「この美術館がエリーチカに狙われていると聞きまして」
ことり「私がわざわざ来たというわけです!」
館長「そっそうですかぁ…」
館長「で、どういったご身分で?」
ことり「ガクッ…」
ことり「コホン、失礼しました。私国際刑事警察の南ことりと申します」
ことり「この大エルミタージュ展の警備を担当させていただきます!」
館長「はぁ、それはどうも…」
館長(やけに熱が入っているなぁ…)
ことり「入り口と出口の警備は特に強化しておくように言っておいてくださいね⁉」
館長「わ、わかりました」
ことり「では、失礼します」
バタン...
8: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 00:58:35.39 ID:r2yyjTqc.net
絵里「企画展示は3階ね…1階の通常展示もちょっと気になるけど」
絵里「今回は最短で行きましょうか」
絵里「せっかくだし、舞台はもう少し盛り上げなきゃ…」
絵里「あの子にも、今宵のパーティーの招待状を送ってあげましょ」
絵里「…よしっ!ふふっ楽しみね…」
絵里「今回は最短で行きましょうか」
絵里「せっかくだし、舞台はもう少し盛り上げなきゃ…」
絵里「あの子にも、今宵のパーティーの招待状を送ってあげましょ」
絵里「…よしっ!ふふっ楽しみね…」
9: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 01:06:28.41 ID:r2yyjTqc.net
今夜23時
エカテリーナ2世を頂きに参ります
ロシアより愛をこめて
ことり「ばっ馬鹿にしてっ!」
ことり「もうっ絶対許しませんから!」
プルルル...
ことり「もしもし⁉南です。3階企画展示室の最初のフロアに人員を割いてもらいますよう…」
ことり「来るとわかっている犯人をむざむざ取り逃がすことなんて…刑事の恥ですっ!」
「ホントにね」
ことり「あっ…お疲れ様です‼」
にこ「くだらない挑発、間に受けるんじゃないわよ」
ことり「し、承知してます‼」
にこ「ご丁寧に招待状なんか用意しちゃって」
にこ「いいじゃない…相手してやるわよ‼」
ことり(自分が一番ノってるよね…)
エカテリーナ2世を頂きに参ります
ロシアより愛をこめて
ことり「ばっ馬鹿にしてっ!」
ことり「もうっ絶対許しませんから!」
プルルル...
ことり「もしもし⁉南です。3階企画展示室の最初のフロアに人員を割いてもらいますよう…」
ことり「来るとわかっている犯人をむざむざ取り逃がすことなんて…刑事の恥ですっ!」
「ホントにね」
ことり「あっ…お疲れ様です‼」
にこ「くだらない挑発、間に受けるんじゃないわよ」
ことり「し、承知してます‼」
にこ「ご丁寧に招待状なんか用意しちゃって」
にこ「いいじゃない…相手してやるわよ‼」
ことり(自分が一番ノってるよね…)
13: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 01:24:18.32 ID:r2yyjTqc.net
ことり「人影は?」
警備員「特に見当たりません‼」
ことり「わかりました、引き続き宜しくお願いします」
ことり「予定の23時まであと少し…」
ことり「絵の前は⁉」
警備員「異常ありません‼」
ことり「変だなぁ…もう23時回ったよ」
カチッ...
絵里「あらあら、ご苦労様ね」
ことり「来たねっ…!」
絵里「女帝がモデルなだけあって、画家の視点が低いわね。下から見上げるような構図が取られてることから分かるでしょ?」
ことり「なっ何が言いたいの…?」
絵里「私の位置からは、エカテリーナ2世の大きさと貴方達の小ささから、あなたが女帝に傅いているように見えるってこと!」
ことり「ほぇ~言われてみれば確かにそうかも…」
警備員「感心してる場合ですかっ!」
ことり「…はっ⁉」
ことり「渡さないからね…!」
絵里「頑固ね~…わかったわ。今日のところは諦めるわ」
ことり「えっ…?」
絵里「さ~て帰る支度よ」
警備員「特に見当たりません‼」
ことり「わかりました、引き続き宜しくお願いします」
ことり「予定の23時まであと少し…」
ことり「絵の前は⁉」
警備員「異常ありません‼」
ことり「変だなぁ…もう23時回ったよ」
カチッ...
絵里「あらあら、ご苦労様ね」
ことり「来たねっ…!」
絵里「女帝がモデルなだけあって、画家の視点が低いわね。下から見上げるような構図が取られてることから分かるでしょ?」
ことり「なっ何が言いたいの…?」
絵里「私の位置からは、エカテリーナ2世の大きさと貴方達の小ささから、あなたが女帝に傅いているように見えるってこと!」
ことり「ほぇ~言われてみれば確かにそうかも…」
警備員「感心してる場合ですかっ!」
ことり「…はっ⁉」
ことり「渡さないからね…!」
絵里「頑固ね~…わかったわ。今日のところは諦めるわ」
ことり「えっ…?」
絵里「さ~て帰る支度よ」
22: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 01:37:39.80 ID:r2yyjTqc.net
バラバラバラ...
絵里「お迎えが来たから、行くわね~」
ことり「…そのやけに太いロープは?」
絵里「さて、何でしょう?」グイッ
ことり「っ‼やっぱり!何か作品が持ち出すつもりだよ‼みんな追って‼」
絵里「バーイ♪」
ことり「逃がさないよ!」
警備員「警部っ大変です!」
ことり「どうしたの?」
警備員「あの絵…偽物どころかただの紙絵と入れ替わっていました‼」
ことり「うそっ…そんな、私、ずっとあの絵の前にいたんだよ⁉」
絵里「ごめんね、昨日のうちにすり替えさせてもらったわ」
ことり「あの人はぁ~‼」
にこ「ことりっ‼」
ことり「あっ先輩…!」
にこ「こうなったら撃ち落とすわよ‼」
にこ「撃て!」
バババババ!
絵里「おわっ⁉あっぶないわね…」
絵里「…⁉ちょ、ちょっと待って!ランチャーは違くない⁉」
にこ「行けっ‼」バシュ...!
絵里「ああっ…!」
ドカァァ...
絵里「…あらっ?」
「大きければいいってもんじゃないわよ」
絵里「…真姫っ!」
真姫「全く世話の焼ける人…」
絵里「お迎えが来たから、行くわね~」
ことり「…そのやけに太いロープは?」
絵里「さて、何でしょう?」グイッ
ことり「っ‼やっぱり!何か作品が持ち出すつもりだよ‼みんな追って‼」
絵里「バーイ♪」
ことり「逃がさないよ!」
警備員「警部っ大変です!」
ことり「どうしたの?」
警備員「あの絵…偽物どころかただの紙絵と入れ替わっていました‼」
ことり「うそっ…そんな、私、ずっとあの絵の前にいたんだよ⁉」
絵里「ごめんね、昨日のうちにすり替えさせてもらったわ」
ことり「あの人はぁ~‼」
にこ「ことりっ‼」
ことり「あっ先輩…!」
にこ「こうなったら撃ち落とすわよ‼」
にこ「撃て!」
バババババ!
絵里「おわっ⁉あっぶないわね…」
絵里「…⁉ちょ、ちょっと待って!ランチャーは違くない⁉」
にこ「行けっ‼」バシュ...!
絵里「ああっ…!」
ドカァァ...
絵里「…あらっ?」
「大きければいいってもんじゃないわよ」
絵里「…真姫っ!」
真姫「全く世話の焼ける人…」
25: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 01:48:24.95 ID:r2yyjTqc.net
真姫「鉛が欲しけりゃ…」
真姫「あげるわよ、いくらでも」
にこ「んがぁぁあああ小生意気な!」
ことり「私はヘリを追いますっ!」
にこ「そうしなさいっ‼」
にこ「私はあのクソガキを先にあの世に送るわ‼」ドガガガガッ
ことり「…悲しいけどこの人、警察のトップクラスなんだよね」
ことり「う~待てぇ~‼」
ことり「もう少し…もう少し…はっ!」ガシッ!
絵里「あらら…やるじゃない」
絵里「振り落とされないようにご注意くださ~い♪」
ことり「うぐぐ…!絶対落とされないもん!」
真姫「あげるわよ、いくらでも」
にこ「んがぁぁあああ小生意気な!」
ことり「私はヘリを追いますっ!」
にこ「そうしなさいっ‼」
にこ「私はあのクソガキを先にあの世に送るわ‼」ドガガガガッ
ことり「…悲しいけどこの人、警察のトップクラスなんだよね」
ことり「う~待てぇ~‼」
ことり「もう少し…もう少し…はっ!」ガシッ!
絵里「あらら…やるじゃない」
絵里「振り落とされないようにご注意くださ~い♪」
ことり「うぐぐ…!絶対落とされないもん!」
26: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 02:03:26.53 ID:r2yyjTqc.net
ことり「や、やばっちょっとしんどいかも…」
絵里「ふふっもう終わり?」
ことり「こうなったら…道連れだよ!」
ことり「えいっ!」カンッ
絵里「…?どこに投げて…
ボンッ!!
絵里「あっ!馬鹿‼」
ことり「きゃぁぁあああ‼」
絵里「いやぁぁあああ‼」
ザバァァン...
絵里「…ふぅ、まだ海の上で良かったわ」
絵里「ホント、やってくれるじゃない」
ことり「たっ助けてぇ~!」
ことり「あわわわ…誰か~!」
絵里「泳げないなんて…とことんマヌケねぇ」
絵里「せいぜいもがいてなさい!」
ことり「ううっもうダメ…」ゴボボ...
絵里「……はぁ」
絵里「仕方ないわねぇ」
絵里「ほら、口閉じて」ガバッ
ことり「んっ⁉」
絵里「水飲んじゃうわよ?」
ことり「ん…うん…」
絵里「さっ沖まであと少しよ♪」
絵里「ふふっもう終わり?」
ことり「こうなったら…道連れだよ!」
ことり「えいっ!」カンッ
絵里「…?どこに投げて…
ボンッ!!
絵里「あっ!馬鹿‼」
ことり「きゃぁぁあああ‼」
絵里「いやぁぁあああ‼」
ザバァァン...
絵里「…ふぅ、まだ海の上で良かったわ」
絵里「ホント、やってくれるじゃない」
ことり「たっ助けてぇ~!」
ことり「あわわわ…誰か~!」
絵里「泳げないなんて…とことんマヌケねぇ」
絵里「せいぜいもがいてなさい!」
ことり「ううっもうダメ…」ゴボボ...
絵里「……はぁ」
絵里「仕方ないわねぇ」
絵里「ほら、口閉じて」ガバッ
ことり「んっ⁉」
絵里「水飲んじゃうわよ?」
ことり「ん…うん…」
絵里「さっ沖まであと少しよ♪」
27: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 02:19:20.99 ID:r2yyjTqc.net
絵里「到着♪」
絵里「はぁ…ヘリだって安くないのよ?」
ことり「あの…」
絵里「な~に?」
ことり「たっ逮捕です!」カチャリ
絵里「あっ…」
ことり「お礼なんてしませんからね!」
絵里「もぉ~せっかく助けてあげたのに」
ことり「ほら、歩いて!」
絵里「は~い」
ヒュッ!
ことり「きゃっ⁉」
バキッ...
「全くあなたって人は…」
絵里「ありがと海未っ♪」
海未「次はありませんからね!」
ことり「こっこら~!待ちなさ…
海未「彼女を追うと、言うのであれば」
海未「私を倒してからですよ」
ことり「私だって…そこそこやれるよ!」
海未「丸腰でどこまでやれるか楽しみですね」
海未「いざ、尋常に…
ことり「待って!」
海未「む、何でしょう」
ことり「ま、参りましたぁ…」
海未「英断です」
絵里「はぁ…ヘリだって安くないのよ?」
ことり「あの…」
絵里「な~に?」
ことり「たっ逮捕です!」カチャリ
絵里「あっ…」
ことり「お礼なんてしませんからね!」
絵里「もぉ~せっかく助けてあげたのに」
ことり「ほら、歩いて!」
絵里「は~い」
ヒュッ!
ことり「きゃっ⁉」
バキッ...
「全くあなたって人は…」
絵里「ありがと海未っ♪」
海未「次はありませんからね!」
ことり「こっこら~!待ちなさ…
海未「彼女を追うと、言うのであれば」
海未「私を倒してからですよ」
ことり「私だって…そこそこやれるよ!」
海未「丸腰でどこまでやれるか楽しみですね」
海未「いざ、尋常に…
ことり「待って!」
海未「む、何でしょう」
ことり「ま、参りましたぁ…」
海未「英断です」
29: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 02:35:11.54 ID:r2yyjTqc.net
絵里「ふぅ~危なかった危なかった」
真姫「そろそろ石橋を叩いて渡ることくらい覚えたら?」
絵里「それじゃあスリルが足りないじゃない?」
真姫「呆れた…」
真姫「そういえば、あの絵はどうなったの?海の底?」
絵里「ふっふっふ…これをみなさい」
真姫「こんな大きなもの、どうやってここまで無事に運んだのよ⁉」
絵里「言ったでしょ?昨日のうちにすり替えたって。その時に色々と万一の時に備えていたのよ」
真姫「本当、そういうところはちゃっかりしてるんだから…」
真姫「私寝るわ。今日はもう疲れた」
絵里「何を~真姫ったらウチじゃ大体寝てるじゃない」
真姫「何か言った?」カチャッ
絵里「ぜ~んぜんなーんにも言ってません」
絵里「じゃあ私は外で…
コンコン
絵里「は~い?」
「おはようございます…」
絵里「お宅、間違えてますよ?」
「い、いえっ間違えてなんかいません!」
花陽「私、花陽っていいます…実は、あなたにお願いがあって…」
絵里「…花陽ね、覚えたわ。泥棒の依頼は高くつくわよ?」
真姫「そろそろ石橋を叩いて渡ることくらい覚えたら?」
絵里「それじゃあスリルが足りないじゃない?」
真姫「呆れた…」
真姫「そういえば、あの絵はどうなったの?海の底?」
絵里「ふっふっふ…これをみなさい」
真姫「こんな大きなもの、どうやってここまで無事に運んだのよ⁉」
絵里「言ったでしょ?昨日のうちにすり替えたって。その時に色々と万一の時に備えていたのよ」
真姫「本当、そういうところはちゃっかりしてるんだから…」
真姫「私寝るわ。今日はもう疲れた」
絵里「何を~真姫ったらウチじゃ大体寝てるじゃない」
真姫「何か言った?」カチャッ
絵里「ぜ~んぜんなーんにも言ってません」
絵里「じゃあ私は外で…
コンコン
絵里「は~い?」
「おはようございます…」
絵里「お宅、間違えてますよ?」
「い、いえっ間違えてなんかいません!」
花陽「私、花陽っていいます…実は、あなたにお願いがあって…」
絵里「…花陽ね、覚えたわ。泥棒の依頼は高くつくわよ?」
30: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 02:57:21.07 ID:r2yyjTqc.net
真姫「ねぇ、ちょっと待ってよ」
絵里「あら、起きてたのね」
真姫「あなた、もしかして…」
絵里「ん?ああっ!あの小泉家のご令嬢さん!」
花陽「うう、バレちゃいましたか…」
絵里「泥棒の家にお嬢様が訪ねるなんてへんな感じね」
絵里「まぁ、用件を教えて?」
花陽「あのですね、私今、ある人物に狙われていまして…」
絵里「うんうん、誰に?」
花陽「お父様です」
絵里「えっ?」
花陽「それで、匿ってほしいんです」
真姫「盗み専門にボディーガードを頼むなんてとんだ物好きがいたものね。それこそあなたの家のSPにでも頼めばいいじゃない」
花陽「ダメなんですっ!」
花陽「家の者は、もう…誰も信用出来ません…」
絵里「なーるほどね。わかったわ。いっちょやってやりましょ」
真姫「ちょっとエリー⁉」
絵里「何?恐いの?」
真姫「べっ別に⁉違うわよ!」
真姫「そんなに即決でいいのかって」
絵里「何言ってるのよ。相手は大富豪のご令嬢よ?こんなに美味い話ないわ」
絵里「そうねぇ、これくらいでどう?」
花陽「わっわかりました。用意します」
絵里「で、いつまで?」
花陽「家に着くまででお願いします」
真姫「はぁ⁉結局家に帰るならなんで守られる必要があるのよ⁉」
絵里「まあまあ、学校の遠足だって家に帰るまでが遠足って言うでしょ?」
真姫「何それ…意味わかんない!」
絵里「あら、起きてたのね」
真姫「あなた、もしかして…」
絵里「ん?ああっ!あの小泉家のご令嬢さん!」
花陽「うう、バレちゃいましたか…」
絵里「泥棒の家にお嬢様が訪ねるなんてへんな感じね」
絵里「まぁ、用件を教えて?」
花陽「あのですね、私今、ある人物に狙われていまして…」
絵里「うんうん、誰に?」
花陽「お父様です」
絵里「えっ?」
花陽「それで、匿ってほしいんです」
真姫「盗み専門にボディーガードを頼むなんてとんだ物好きがいたものね。それこそあなたの家のSPにでも頼めばいいじゃない」
花陽「ダメなんですっ!」
花陽「家の者は、もう…誰も信用出来ません…」
絵里「なーるほどね。わかったわ。いっちょやってやりましょ」
真姫「ちょっとエリー⁉」
絵里「何?恐いの?」
真姫「べっ別に⁉違うわよ!」
真姫「そんなに即決でいいのかって」
絵里「何言ってるのよ。相手は大富豪のご令嬢よ?こんなに美味い話ないわ」
絵里「そうねぇ、これくらいでどう?」
花陽「わっわかりました。用意します」
絵里「で、いつまで?」
花陽「家に着くまででお願いします」
真姫「はぁ⁉結局家に帰るならなんで守られる必要があるのよ⁉」
絵里「まあまあ、学校の遠足だって家に帰るまでが遠足って言うでしょ?」
真姫「何それ…意味わかんない!」
31: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 03:19:33.55 ID:r2yyjTqc.net
絵里「それにしても、身内に狙われるってヤーねぇ」
真姫「なんせあの家系の闇の深さっていったら海よりも深いって言うし…あっ…ごめん」
花陽「いえ、いいんです。あなた達は間違っていませんから」
真姫「でも、よく私達なんかを信用しちゃうわね。いつ裏切ってあなたを彼等に引き渡すかわからないわよ」
花陽「何もせずお父様に捕まってしまうより遥かにマシですから…」
真姫「ったく、これまた物騒なお客さんだこと」
花陽「…ふふふ」
真姫「ん、何よ?」
花陽「いえ、すみません。何でもズバズバストレートに言ってくださって気持ちのいい方だなぁって…」
真姫「それ、褒めてるの?」
花陽「はいっ!」
真姫「なっ⁉べ、別に私は…その…」
絵里「あら~照れちゃって可愛い♪」
真姫「エリー‼」
花陽「ふふっ」
真姫「花陽まで…」
絵里「ずーっと座りっぱなしでそろそろお尻痛いでしょ?少し休憩しましょっ」
花陽「お気遣いありがとうございます」
真姫「なんせあの家系の闇の深さっていったら海よりも深いって言うし…あっ…ごめん」
花陽「いえ、いいんです。あなた達は間違っていませんから」
真姫「でも、よく私達なんかを信用しちゃうわね。いつ裏切ってあなたを彼等に引き渡すかわからないわよ」
花陽「何もせずお父様に捕まってしまうより遥かにマシですから…」
真姫「ったく、これまた物騒なお客さんだこと」
花陽「…ふふふ」
真姫「ん、何よ?」
花陽「いえ、すみません。何でもズバズバストレートに言ってくださって気持ちのいい方だなぁって…」
真姫「それ、褒めてるの?」
花陽「はいっ!」
真姫「なっ⁉べ、別に私は…その…」
絵里「あら~照れちゃって可愛い♪」
真姫「エリー‼」
花陽「ふふっ」
真姫「花陽まで…」
絵里「ずーっと座りっぱなしでそろそろお尻痛いでしょ?少し休憩しましょっ」
花陽「お気遣いありがとうございます」
32: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 03:46:11.25 ID:r2yyjTqc.net
真姫「コーヒーで良かったかしら」
花陽「あっはい!ありがとうございます」
花陽「あったかい…」
絵里「……」ツン
花陽「ほわぁ…な、何ですか?」
絵里「なんか柔らかそうなほっぺだなぁ~って」クス
花陽「むぅ…どうせ花陽のほっぺたはたこ焼きですよ~だ!」プンスカ
絵里「うふふふ!」
真姫「…何あれ」
絵里「真姫、どうかしたの?」
真姫「すっごい数の車が向かってきてるわよ」
花陽「あ…あれ…!ウチのです…‼」
絵里「乗って!逃げるわよ‼」
ブゥゥウウウン!!
絵里「お姫様を乗っけてカーチェイスなんて映画の主人公みたいでワクワクするわね‼」
真姫「泥棒のクセに何言ってんのよ」
真姫「馬鹿言ってないで、もっとスピード上がらないの?」
絵里「うーん、限界ね」
真姫「全く…」
絵里「真姫、お願いよ」
真姫「言われなくてもわかってるわよ!」
真姫「三車線も使って…非常識な奴らね」
真姫「最前車両3つ横並びに盾になってもらうわ」
バンッ!
キィィイイイ...ガシャァァァ...!!
絵里「ヒュー流石ね♪」
真姫「いっちょあがりよ」
花陽「すごい…!」
花陽「あっはい!ありがとうございます」
花陽「あったかい…」
絵里「……」ツン
花陽「ほわぁ…な、何ですか?」
絵里「なんか柔らかそうなほっぺだなぁ~って」クス
花陽「むぅ…どうせ花陽のほっぺたはたこ焼きですよ~だ!」プンスカ
絵里「うふふふ!」
真姫「…何あれ」
絵里「真姫、どうかしたの?」
真姫「すっごい数の車が向かってきてるわよ」
花陽「あ…あれ…!ウチのです…‼」
絵里「乗って!逃げるわよ‼」
ブゥゥウウウン!!
絵里「お姫様を乗っけてカーチェイスなんて映画の主人公みたいでワクワクするわね‼」
真姫「泥棒のクセに何言ってんのよ」
真姫「馬鹿言ってないで、もっとスピード上がらないの?」
絵里「うーん、限界ね」
真姫「全く…」
絵里「真姫、お願いよ」
真姫「言われなくてもわかってるわよ!」
真姫「三車線も使って…非常識な奴らね」
真姫「最前車両3つ横並びに盾になってもらうわ」
バンッ!
キィィイイイ...ガシャァァァ...!!
絵里「ヒュー流石ね♪」
真姫「いっちょあがりよ」
花陽「すごい…!」
33: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 04:17:57.79 ID:r2yyjTqc.net
絵里「しっかしねぇ…今巻いても結局家まで行くなら彼奴らとはやり合わないといけないのよね」
真姫「あなた、家に戻ってどうするつもり?」
花陽「あの家を、完全に破壊します。忌まわしき小泉家の歴史を私が終わらせなきゃ…」
真姫「うわっ血生臭いわね…まぁ、堅気の人間には頼めないわね」
絵里「ねぇ、花陽」
花陽「何ですか?」
絵里「手、出してごらん」
花陽「…?はい」
絵里「ほら」スッ
パッ
花陽「スイートピー?かわいい…」
絵里「女に似合うのは爆弾じゃなくて花なのよ」
絵里「知ってる?スイートピーの花言葉」
花陽「門出・思い出・別離…」
絵里「正解♪」
絵里「今のあなたにぴったりよ。嫌な家を離れて新しい人生を歩みなさい。そして、私達と過ごした時間を良かったなって思えるようにしなきゃね」
花陽「素敵です…‼」
真姫「こうやってすぐ歯の浮くような事言って人騙すのが得意なのよ、この女」
絵里「またまた~やめてよ」
絵里「あれじゃない?今回の舞台」
花陽「そうです…」
絵里「さーて、気合い入れていくわよ!」
真姫「あなた、家に戻ってどうするつもり?」
花陽「あの家を、完全に破壊します。忌まわしき小泉家の歴史を私が終わらせなきゃ…」
真姫「うわっ血生臭いわね…まぁ、堅気の人間には頼めないわね」
絵里「ねぇ、花陽」
花陽「何ですか?」
絵里「手、出してごらん」
花陽「…?はい」
絵里「ほら」スッ
パッ
花陽「スイートピー?かわいい…」
絵里「女に似合うのは爆弾じゃなくて花なのよ」
絵里「知ってる?スイートピーの花言葉」
花陽「門出・思い出・別離…」
絵里「正解♪」
絵里「今のあなたにぴったりよ。嫌な家を離れて新しい人生を歩みなさい。そして、私達と過ごした時間を良かったなって思えるようにしなきゃね」
花陽「素敵です…‼」
真姫「こうやってすぐ歯の浮くような事言って人騙すのが得意なのよ、この女」
絵里「またまた~やめてよ」
絵里「あれじゃない?今回の舞台」
花陽「そうです…」
絵里「さーて、気合い入れていくわよ!」
38: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 17:34:48.90 ID:r2yyjTqc.net
真姫「ふんっ…これはもう家、というより城ね」
絵里「100年以上前から外壁を繰り返し強化し続けた結果、こうした生ける虚城となったってわけよ」
真姫「それなら、あの装甲みたいな壁を破ったら現代的な今のスタイルから洋式の造りになるのかしら」
絵里「面白いわね、花陽、知らない?」
花陽「私も知らないんです、内部の構造は」
絵里「へぇ、突然舞い込んだお宝話、悪くないわね」
真姫「それは後に回してよね。エリー、二手に分かれる?一緒にいく?」
絵里「決まってるわ、三位一体よ」ニヤリ
真姫「OK、侵入経路は…
花陽「別館の寝室です!」
花陽「一番、人が少なくて尚且つ外から入りやすいですから…」
絵里「ありがと♪どこまで一緒にいられるかわからないけど、そうなったら最上階で会いましょ」
真姫「なるべく離れないようにね、花陽も」
花陽「はっはい…!」
絵里「100年以上前から外壁を繰り返し強化し続けた結果、こうした生ける虚城となったってわけよ」
真姫「それなら、あの装甲みたいな壁を破ったら現代的な今のスタイルから洋式の造りになるのかしら」
絵里「面白いわね、花陽、知らない?」
花陽「私も知らないんです、内部の構造は」
絵里「へぇ、突然舞い込んだお宝話、悪くないわね」
真姫「それは後に回してよね。エリー、二手に分かれる?一緒にいく?」
絵里「決まってるわ、三位一体よ」ニヤリ
真姫「OK、侵入経路は…
花陽「別館の寝室です!」
花陽「一番、人が少なくて尚且つ外から入りやすいですから…」
絵里「ありがと♪どこまで一緒にいられるかわからないけど、そうなったら最上階で会いましょ」
真姫「なるべく離れないようにね、花陽も」
花陽「はっはい…!」
39: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 17:39:38.54 ID:r2yyjTqc.net
にこ「はい、はい…了解しました」ガチャ
にこ「ことりっ仕事よ」
ことり「えっどこですか?」
にこ「急遽、小泉邸に張り込むことになったわ。何故だかエリーチカの来る可能性があるらしいわよ」
ことり「えっ⁉それは…任せてください!」
にこ「でも、小泉家ねぇ…嫌な事なきゃいいんだけど」
ことり「えっなんですかー?」
にこ「んっ…なんでもない」
にこ「ほら、行くわよ」
にこ「ことりっ仕事よ」
ことり「えっどこですか?」
にこ「急遽、小泉邸に張り込むことになったわ。何故だかエリーチカの来る可能性があるらしいわよ」
ことり「えっ⁉それは…任せてください!」
にこ「でも、小泉家ねぇ…嫌な事なきゃいいんだけど」
ことり「えっなんですかー?」
にこ「んっ…なんでもない」
にこ「ほら、行くわよ」
40: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 17:58:22.04 ID:r2yyjTqc.net
花陽父「ようこそ、おいでくださいました」
にこ「お久しぶりです、小泉様」
花陽父「そちらの方は?」
ことり「はっ私、国際刑事警察の南と申します!」
にこ「私の一応右腕です」
ことり「この度はあの怪盗エリーチカがここに現れると聞き、最大限の警備を配置させていただきます!」
花陽父「結構。どうやら私の娘を連れ回しているようだ」
ことり「んなっ⁉それは許せませんな!」
ことり「では私はこの辺りで失礼します!」
バタン…
にこ「………」
にこ「お久しぶりです、小泉様」
花陽父「そちらの方は?」
ことり「はっ私、国際刑事警察の南と申します!」
にこ「私の一応右腕です」
ことり「この度はあの怪盗エリーチカがここに現れると聞き、最大限の警備を配置させていただきます!」
花陽父「結構。どうやら私の娘を連れ回しているようだ」
ことり「んなっ⁉それは許せませんな!」
ことり「では私はこの辺りで失礼します!」
バタン…
にこ「………」
41: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 18:29:03.43 ID:r2yyjTqc.net
絵里「ほーんとあっさりで拍子抜け」
真姫「…この写真、あなたでしょ」
花陽「あ、はい…」
花陽「電気、つけますね」パチ
真姫「バレないの?」
花陽「この部屋は死角になるんです。それに、もう10年くらい使われていませんから…」
絵里「でもそれにしてはバカに綺麗だけど?」
花陽「毎日、掃除をしているみたいです。何故なのかは私も…すみません」
絵里「…な~るほどねっ」
真姫「何かわかったの?」
絵里「ええ、花陽、来て」
花陽「はい、なんです…
ビリッ
花陽「きゃっ⁉」
真姫「ちょっと、何脱がせて…⁉」
真姫「…この写真、あなたでしょ」
花陽「あ、はい…」
花陽「電気、つけますね」パチ
真姫「バレないの?」
花陽「この部屋は死角になるんです。それに、もう10年くらい使われていませんから…」
絵里「でもそれにしてはバカに綺麗だけど?」
花陽「毎日、掃除をしているみたいです。何故なのかは私も…すみません」
絵里「…な~るほどねっ」
真姫「何かわかったの?」
絵里「ええ、花陽、来て」
花陽「はい、なんです…
ビリッ
花陽「きゃっ⁉」
真姫「ちょっと、何脱がせて…⁉」
42: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 18:30:56.89 ID:r2yyjTqc.net
花陽「あ、あんまり見ないでください…」
真姫「こりゃまた酷いことするわね…」
絵里「外面だけは良く見せようってね…下卑た奴らよ」
絵里「この部屋も同じ。ぱっと見では綺麗、だけど中を剥けば本性を晒すわ。花陽、あなたの背中のようにね…」
花陽「ううっ…」
絵里「ごめんね、いきなりで。見られるのは嫌でしょう。これ着て」パサ...
絵里「ずっとこの部屋を使ってないって話と、あなたのボロボロの背中を見ればわかるわ。10年前からあなたが父の部屋から出られなかったこと、そして部屋で行われたことがよ~くね」
花陽「どうしてわかったんですか?親の暴力の話なんて…私、一度も…」
絵里「私だって、今の今まで知らなかったわ。でも、自分ち案内するのに一番後ろから来る人が何処にいるのよ?」
真姫「それほど隠したかったってわけね、後ろを」
絵里「こんなやな事、もう忘れちゃいなさい!」
真姫「ふふ…さーて、終わらないパーティー始まるわよ」
絵里「ほら、付いて来て!」グイッ
花陽「わわっ!」
真姫「結局派手に始めるのよね、いっつも」
ドカァァアアアン!!
「侵入者発見!侵入者発見!」
ことり「よーし、出動します!」
真姫「こりゃまた酷いことするわね…」
絵里「外面だけは良く見せようってね…下卑た奴らよ」
絵里「この部屋も同じ。ぱっと見では綺麗、だけど中を剥けば本性を晒すわ。花陽、あなたの背中のようにね…」
花陽「ううっ…」
絵里「ごめんね、いきなりで。見られるのは嫌でしょう。これ着て」パサ...
絵里「ずっとこの部屋を使ってないって話と、あなたのボロボロの背中を見ればわかるわ。10年前からあなたが父の部屋から出られなかったこと、そして部屋で行われたことがよ~くね」
花陽「どうしてわかったんですか?親の暴力の話なんて…私、一度も…」
絵里「私だって、今の今まで知らなかったわ。でも、自分ち案内するのに一番後ろから来る人が何処にいるのよ?」
真姫「それほど隠したかったってわけね、後ろを」
絵里「こんなやな事、もう忘れちゃいなさい!」
真姫「ふふ…さーて、終わらないパーティー始まるわよ」
絵里「ほら、付いて来て!」グイッ
花陽「わわっ!」
真姫「結局派手に始めるのよね、いっつも」
ドカァァアアアン!!
「侵入者発見!侵入者発見!」
ことり「よーし、出動します!」
44: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 21:09:03.71 ID:r2yyjTqc.net
ことり「エリーチカ~!何処だ~!」
ドドドドド...
絵里「おいでなすったわね~」
真姫「どうする?」
絵里「逃げるわよっ!」
花陽「ま、待ってくださ~い!」
ことり「待て~‼」
ことり「…?あれは花陽お嬢様⁉」
ことり「えーと…総員、一旦停止!」
絵里「おっなんか止まったわよ」
真姫「構わないわ、行きましょ」
ピキッ...
絵里「……⁉」
ドドドドド...
絵里「おいでなすったわね~」
真姫「どうする?」
絵里「逃げるわよっ!」
花陽「ま、待ってくださ~い!」
ことり「待て~‼」
ことり「…?あれは花陽お嬢様⁉」
ことり「えーと…総員、一旦停止!」
絵里「おっなんか止まったわよ」
真姫「構わないわ、行きましょ」
ピキッ...
絵里「……⁉」
45: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 21:09:52.90 ID:r2yyjTqc.net
絵里「真姫っ花陽っ!先行きなさい‼」
真姫「ちょっとエリー、正気?何止まって…
絵里「いいから早く‼」
真姫「わかったわ、花陽!」
花陽「はいっ」
タッタッタ...
絵里「あんた達も、急ぎなさい!後ろ走るか止まるか…
ことり「なっそ、その手には乗りませんから!」
絵里「馬鹿っ…来るんじゃない‼」
ことり「えっ…?」
絵里「下見なさい‼」
バクン...
ことり「うそっいやぁぁあああ‼」
絵里「ちっ…言ったのに…」
絵里「これ以上穴が広がらないようにしないとあの子達も危ないわね…」バンッ!
ガシャァァン!
絵里「よし…とりあえずは大丈夫ね」
絵里「私は…大丈夫じゃないけど…」ヒュゥゥ...
絵里「あーららー…」
絵里(真姫、しばらく頼むわよ…)
真姫「ちょっとエリー、正気?何止まって…
絵里「いいから早く‼」
真姫「わかったわ、花陽!」
花陽「はいっ」
タッタッタ...
絵里「あんた達も、急ぎなさい!後ろ走るか止まるか…
ことり「なっそ、その手には乗りませんから!」
絵里「馬鹿っ…来るんじゃない‼」
ことり「えっ…?」
絵里「下見なさい‼」
バクン...
ことり「うそっいやぁぁあああ‼」
絵里「ちっ…言ったのに…」
絵里「これ以上穴が広がらないようにしないとあの子達も危ないわね…」バンッ!
ガシャァァン!
絵里「よし…とりあえずは大丈夫ね」
絵里「私は…大丈夫じゃないけど…」ヒュゥゥ...
絵里「あーららー…」
絵里(真姫、しばらく頼むわよ…)
47: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 21:23:50.90 ID:r2yyjTqc.net
花陽「後ろの通路がっ…!」
真姫「とんでもないトラップね…こうやって何人葬ってきたのかしら」
花陽「だ、ダメですよこんなの…許してはなりません」
花陽「行きましょう…っ⁉」
花陽「痛っ…」
真姫「どうしたの?」
花陽「足が…すみません、なんでもな…
真姫「何言ってんの。それじゃ歩けないでしょ」
真姫「さっきので破片が刺さったのね…」ダキッ
花陽「ひゃっ⁉」
真姫「あら、お姫様抱っこは初めて?」
花陽「あ、はい…」
真姫「そう…初めてのお姫様抱っこが王子様じゃなくて悪かったわね…」
花陽「いえいえそんな…ありがとうございます」
真姫「べっ別に…私はあなたが止まると困るってだけよ…」
花陽「クールな感じ、素敵だと思いますよ」
真姫「全く…花陽には敵わないわね…」
真姫「このまま先進むわ。どうせ上に行ったらエリーもいるわよ」
花陽「すみません、お願いします!」
真姫「禁止」
花陽「えっ?」
真姫「すぐすみませんって言うの、禁止ね」
真姫「…行きましょ」
真姫「とんでもないトラップね…こうやって何人葬ってきたのかしら」
花陽「だ、ダメですよこんなの…許してはなりません」
花陽「行きましょう…っ⁉」
花陽「痛っ…」
真姫「どうしたの?」
花陽「足が…すみません、なんでもな…
真姫「何言ってんの。それじゃ歩けないでしょ」
真姫「さっきので破片が刺さったのね…」ダキッ
花陽「ひゃっ⁉」
真姫「あら、お姫様抱っこは初めて?」
花陽「あ、はい…」
真姫「そう…初めてのお姫様抱っこが王子様じゃなくて悪かったわね…」
花陽「いえいえそんな…ありがとうございます」
真姫「べっ別に…私はあなたが止まると困るってだけよ…」
花陽「クールな感じ、素敵だと思いますよ」
真姫「全く…花陽には敵わないわね…」
真姫「このまま先進むわ。どうせ上に行ったらエリーもいるわよ」
花陽「すみません、お願いします!」
真姫「禁止」
花陽「えっ?」
真姫「すぐすみませんって言うの、禁止ね」
真姫「…行きましょ」
48: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 21:32:26.90 ID:r2yyjTqc.net
ことり「うう…暗いよ…寒いよ…怖いよぉ」
コツ..コツ..コツ...
ことり「だっ誰⁉」
カッ
ことり「う、うう撃つよ⁉」ガタガタ
「こらこら、引き金を引くのよ。腰が引けてるじゃない」
ことり「…エリーチカ!」
絵里「ん~悪趣味なとこ来ちゃったわねぇ…」
ことり「はぁっ…はぁっ…」
絵里「ちょっと座りなさい?嫌だとは思うけど、少し落ち着くはずよ」
ことり「う、うん…」
コツ..コツ..コツ...
ことり「だっ誰⁉」
カッ
ことり「う、うう撃つよ⁉」ガタガタ
「こらこら、引き金を引くのよ。腰が引けてるじゃない」
ことり「…エリーチカ!」
絵里「ん~悪趣味なとこ来ちゃったわねぇ…」
ことり「はぁっ…はぁっ…」
絵里「ちょっと座りなさい?嫌だとは思うけど、少し落ち着くはずよ」
ことり「う、うん…」
49: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 21:49:14.22 ID:r2yyjTqc.net
絵里「隣、失礼するわ」
絵里「ちょっと一服させて…」シュボ...
絵里「ふぅ~…」
ことり「…以外だね」
絵里「あっ煙草吸うイメージ無かった?」
ことり「うん」
絵里「怖い時、落ち着かない時はこうして一服するのよ。最近はめっきり吸わなくなったんだけどね…」
ことり「あなたにも怖いと思うことがあるんだ…」
絵里「そりゃあね…たまにはあるわよ」
ことり「……はぁ」
絵里「あら、大きな溜息ついて」
ことり「私、駄目駄目だなぁって…」
絵里「泥棒の隣で警察が弱音なんてダメよ」
ことり「怖がりだし、ドジだし、才能も無いし…」
絵里「ぷっ馬鹿言ってんじゃないわよ」
ことり「えっ?」
絵里「この私に手錠をかけたのは後にも先にもあなただけよ⁉自信持ちなさい!」
絵里「世界一の大泥棒を捕まえた警察なんて、中々デキる方よ?」
ことり「えへへ、ありがとう」
絵里「それじゃあここは一旦休戦といきましょうか。ここは協力しなきゃ出られないわ」
ことり「わかった。一つお願い」
絵里「何かしら?」
ことり「えりちゃんって呼んでいいかな?」
絵里「あっはっは!そんなこと聞くまでもないわよ」
絵里「お好きにどうぞ♪」
絵里「ちょっと一服させて…」シュボ...
絵里「ふぅ~…」
ことり「…以外だね」
絵里「あっ煙草吸うイメージ無かった?」
ことり「うん」
絵里「怖い時、落ち着かない時はこうして一服するのよ。最近はめっきり吸わなくなったんだけどね…」
ことり「あなたにも怖いと思うことがあるんだ…」
絵里「そりゃあね…たまにはあるわよ」
ことり「……はぁ」
絵里「あら、大きな溜息ついて」
ことり「私、駄目駄目だなぁって…」
絵里「泥棒の隣で警察が弱音なんてダメよ」
ことり「怖がりだし、ドジだし、才能も無いし…」
絵里「ぷっ馬鹿言ってんじゃないわよ」
ことり「えっ?」
絵里「この私に手錠をかけたのは後にも先にもあなただけよ⁉自信持ちなさい!」
絵里「世界一の大泥棒を捕まえた警察なんて、中々デキる方よ?」
ことり「えへへ、ありがとう」
絵里「それじゃあここは一旦休戦といきましょうか。ここは協力しなきゃ出られないわ」
ことり「わかった。一つお願い」
絵里「何かしら?」
ことり「えりちゃんって呼んでいいかな?」
絵里「あっはっは!そんなこと聞くまでもないわよ」
絵里「お好きにどうぞ♪」
52: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 22:52:46.37 ID:r2yyjTqc.net
絵里「うーん…」コンコン
ことり「何してるの?」
絵里「どこか一点だけ、音が響く部分が必ずあるのよ。あなたも探して」
ことり「うんっ」コンコン
絵里「………」コン...コン...
カツッ
絵里「よ~し見つけたわ!」
絵里「ことり、こっちよ」
ことり「見つかったの?」
絵里「ええ、下がって」ブンッ
コロ...ボンッ!!
絵里「は~い出口通路にご案内~♪」
ことり「すごい…これが怪盗エリーチカ…」
絵里「置いてくわよ?」
ことり「ああっ待ってよぉ~!」
ことり「…ん?これ何?」
ことり「何してるの?」
絵里「どこか一点だけ、音が響く部分が必ずあるのよ。あなたも探して」
ことり「うんっ」コンコン
絵里「………」コン...コン...
カツッ
絵里「よ~し見つけたわ!」
絵里「ことり、こっちよ」
ことり「見つかったの?」
絵里「ええ、下がって」ブンッ
コロ...ボンッ!!
絵里「は~い出口通路にご案内~♪」
ことり「すごい…これが怪盗エリーチカ…」
絵里「置いてくわよ?」
ことり「ああっ待ってよぉ~!」
ことり「…ん?これ何?」
53: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 22:54:34.13 ID:r2yyjTqc.net
絵里「何かのスイッチっぽいわね、押してみて。きっとすぐに危険なものは来ないわ」
ことり「えいっ」ポチ
ゴゴゴ...
絵里「…開いたわね、これが隠し扉ってこと」
ことり「向こうには何が…
絵里「はっ…見ちゃダメっ‼」バッ
ことり「きゃっ⁉」
ことり「な、何があったの?」
絵里「断頭台…トラップにかかった人間は自動的でここにベルトコンベア式に運ばれて処刑…」
ことり「ひっ⁉」
絵里「やけに鉄臭いと思ったら…ことり、警察でしょ。証拠抑えときなさい」
絵里「直近の使用跡があるわ…」
ことり「うっ!うわぁ…」
絵里「エゲツないわねぇ。こりゃ血のホラーハウスよ」
絵里「上へ急ぎましょうか。みんな向かっているはず」
絵里「でもまぁ、これ見つけたことで私とあなたが手を結ぶ理由が出来たからよかったわ」
絵里「お互いの目的の一致…よね?」
ことり「うん…大丈夫かなみんな…」
ことり「急がなきゃ!」
ことり「えいっ」ポチ
ゴゴゴ...
絵里「…開いたわね、これが隠し扉ってこと」
ことり「向こうには何が…
絵里「はっ…見ちゃダメっ‼」バッ
ことり「きゃっ⁉」
ことり「な、何があったの?」
絵里「断頭台…トラップにかかった人間は自動的でここにベルトコンベア式に運ばれて処刑…」
ことり「ひっ⁉」
絵里「やけに鉄臭いと思ったら…ことり、警察でしょ。証拠抑えときなさい」
絵里「直近の使用跡があるわ…」
ことり「うっ!うわぁ…」
絵里「エゲツないわねぇ。こりゃ血のホラーハウスよ」
絵里「上へ急ぎましょうか。みんな向かっているはず」
絵里「でもまぁ、これ見つけたことで私とあなたが手を結ぶ理由が出来たからよかったわ」
絵里「お互いの目的の一致…よね?」
ことり「うん…大丈夫かなみんな…」
ことり「急がなきゃ!」
54: 名無しで叶える物語 2018/01/30(火) 22:59:38.20 ID:r2yyjTqc.net
今日はちっとここまでかな…
66: 名無しで叶える物語 2018/01/31(水) 22:12:28.64 ID:MD7YhnV+.net
絵里「遅れを取り戻すわよ」
ことり「次…二手に分かれてるよ。右?左?どっちに行くの?」
絵里「幸運なことに、この家の元住人から破壊申請が来ているのよね~ふふ」
ことり「ええ~本当⁉」
絵里「後で直接聞いてみなさい!」ピンッ
バコォオォン!
絵里「これで迷う必要はないでしょ?」
ことり「もうっ乱暴なんだから」
絵里「ふふっ道が無けりゃ作るまでよ」
ことり「…ちょっと待って、左右の通路から…!」
ガタガタガタ...
絵里「ん?何よあれ」
ことり「あれは…最新の対人用AI…‼」
絵里「はぇ~技術の無駄遣いね…」
ことり「気をつけて…相手は躊躇なく攻撃してく…きゃっ⁉」
絵里「言ってるそばからねぇ…あらら」
絵里「ぞろぞろと…これは結構面倒、というか」
絵里「ピンチ、じゃない…?」
ことり「逃げようっ!」
絵里「逃げるったってどこに?ぐるっと囲まれちゃった」
ことり「ああ…」
絵里「仕方ないから数減らすわよ…!」バキュッ...!
ことり「了解‼」
ことり「今度は…負けないから!」
ことり「はっ…えいっ‼」ドシン!
ことり「まだまだっ!」ガッ
絵里(あれひっくり返すなんて結構力持ちね…)
ことり「あっ…えりちゃん‼」
カチャ
絵里「ん?あっやばっ…」
ことり「次…二手に分かれてるよ。右?左?どっちに行くの?」
絵里「幸運なことに、この家の元住人から破壊申請が来ているのよね~ふふ」
ことり「ええ~本当⁉」
絵里「後で直接聞いてみなさい!」ピンッ
バコォオォン!
絵里「これで迷う必要はないでしょ?」
ことり「もうっ乱暴なんだから」
絵里「ふふっ道が無けりゃ作るまでよ」
ことり「…ちょっと待って、左右の通路から…!」
ガタガタガタ...
絵里「ん?何よあれ」
ことり「あれは…最新の対人用AI…‼」
絵里「はぇ~技術の無駄遣いね…」
ことり「気をつけて…相手は躊躇なく攻撃してく…きゃっ⁉」
絵里「言ってるそばからねぇ…あらら」
絵里「ぞろぞろと…これは結構面倒、というか」
絵里「ピンチ、じゃない…?」
ことり「逃げようっ!」
絵里「逃げるったってどこに?ぐるっと囲まれちゃった」
ことり「ああ…」
絵里「仕方ないから数減らすわよ…!」バキュッ...!
ことり「了解‼」
ことり「今度は…負けないから!」
ことり「はっ…えいっ‼」ドシン!
ことり「まだまだっ!」ガッ
絵里(あれひっくり返すなんて結構力持ちね…)
ことり「あっ…えりちゃん‼」
カチャ
絵里「ん?あっやばっ…」
67: 名無しで叶える物語 2018/01/31(水) 22:39:45.38 ID:MD7YhnV+.net
絵里「うっ避けれな…」
キンッ!!
絵里「おお…‼」
海未「祭囃子が聞こえてきましてね…」
海未「どういう風の吹き回しか知りませんが、今はそんなそんなこと言っている場合ではないようですね」
海未「2人とも、先を急いでください」
絵里「海未っ頼むわね!」
海未「あなたもですよ」
ことり「あっ…うん!」
海未「そういえば…これを持っていきなさい」ヒュッ
ことり「…?何、これ…」パシ
海未「今度目を通しておいてください」
ことり「わ、わかった…お願いします!」
海未「ふっ任せてください」
海未「託ち文 生侍の 友と某…字余り」
海未「いざ…尋常に‼」ザッ!!
キンッ!!
絵里「おお…‼」
海未「祭囃子が聞こえてきましてね…」
海未「どういう風の吹き回しか知りませんが、今はそんなそんなこと言っている場合ではないようですね」
海未「2人とも、先を急いでください」
絵里「海未っ頼むわね!」
海未「あなたもですよ」
ことり「あっ…うん!」
海未「そういえば…これを持っていきなさい」ヒュッ
ことり「…?何、これ…」パシ
海未「今度目を通しておいてください」
ことり「わ、わかった…お願いします!」
海未「ふっ任せてください」
海未「託ち文 生侍の 友と某…字余り」
海未「いざ…尋常に‼」ザッ!!
68: 名無しで叶える物語 2018/01/31(水) 23:09:20.58 ID:MD7YhnV+.net
絵里「よ~してっぺんが見えてきたわよ」
ことり「あの扉の先に…!」
絵里「ことり、せーので行くわよ」
ことり「うん、わかった!」
絵里・ことり「「せーのっ‼」
バタンッ!
花陽父「ご苦労様」
絵里「っ…⁉真姫っ‼」
真姫「ぐっ…はぁ…はぁ…」
花陽父「ネズミ1匹にここまで手こずるとは…使えん連中だ」
絵里「真姫…花陽は⁉」
真姫「先…逃したわ…げほっ」
花陽父「君は何してる。侵入者を捕まえると言っていたようだがね」
ことり「見ましたよ。隠蔽されたこの家の闇…先にお縄にかけるのはあなた達のようです‼」
花陽父「面白い、やってみなさい」
バッ!
護衛「かかれっ‼」
絵里「このっ!まだいたのね…」カチャッ
ババババ!
絵里「っくそ、このままじゃらちがあかないってのに…」
ことり「やっやめっ…!」
絵里「ことりっ!」
ことり「ゔっ…ごめん…えりちゃ…」
ことり「あの扉の先に…!」
絵里「ことり、せーので行くわよ」
ことり「うん、わかった!」
絵里・ことり「「せーのっ‼」
バタンッ!
花陽父「ご苦労様」
絵里「っ…⁉真姫っ‼」
真姫「ぐっ…はぁ…はぁ…」
花陽父「ネズミ1匹にここまで手こずるとは…使えん連中だ」
絵里「真姫…花陽は⁉」
真姫「先…逃したわ…げほっ」
花陽父「君は何してる。侵入者を捕まえると言っていたようだがね」
ことり「見ましたよ。隠蔽されたこの家の闇…先にお縄にかけるのはあなた達のようです‼」
花陽父「面白い、やってみなさい」
バッ!
護衛「かかれっ‼」
絵里「このっ!まだいたのね…」カチャッ
ババババ!
絵里「っくそ、このままじゃらちがあかないってのに…」
ことり「やっやめっ…!」
絵里「ことりっ!」
ことり「ゔっ…ごめん…えりちゃ…」
69: 名無しで叶える物語 2018/01/31(水) 23:12:09.38 ID:MD7YhnV+.net
護衛「1人始末し…がっ⁉」ドサ...
「誰を始末したって⁉ねぇ、その子…うちの子なんだけど?」
護衛「誰だっ…!」
「あんたなんか知らなくていいのよ」パン
護衛「ぐはっ…」ドサッ
ことり「先輩…」
にこ「お疲れ。後は任せない」
ことり「さっき…送ったアレ…」
にこ「見たわよ。ことり、やるじゃない」ニコ
にこ「あんた達…これ以上私の血圧上がるような事しないでくれない⁉」ギロ
花陽父「クソが…潰せ‼」
にこ「警備班、全部隊突撃‼外に誘導しなさい!」
にこ「家ん中この部屋含めて空っぽにしなさい‼」
「誰を始末したって⁉ねぇ、その子…うちの子なんだけど?」
護衛「誰だっ…!」
「あんたなんか知らなくていいのよ」パン
護衛「ぐはっ…」ドサッ
ことり「先輩…」
にこ「お疲れ。後は任せない」
ことり「さっき…送ったアレ…」
にこ「見たわよ。ことり、やるじゃない」ニコ
にこ「あんた達…これ以上私の血圧上がるような事しないでくれない⁉」ギロ
花陽父「クソが…潰せ‼」
にこ「警備班、全部隊突撃‼外に誘導しなさい!」
にこ「家ん中この部屋含めて空っぽにしなさい‼」
70: 名無しで叶える物語 2018/01/31(水) 23:36:46.19 ID:MD7YhnV+.net
海未「…?真姫っ!」
真姫「海未…悪いわね、ドジ踏んだわ…」
海未「珍しいですね、あなたがここまでされるのは」
絵里「海未…早かったわね。真姫連れて脱出しなさい」
海未「承知しました。真姫、行きますよ」
真姫「ええ…」
絵里「ふぅ…」
花陽父「大分静かになったな」
花陽父「後はお前だけだ…!」
絵里「待って、一つ教えて。あなた、花陽に何の怨みがあるのよ?」
花陽父「…あの子は生まれながらにして欠陥品だった」
花陽父「代々この家系を継ぐ者は必ず人差し指、中指、薬指三本が同じ長さだ。しかし、母の血を色濃く継いだ花陽は中指の長い子だったのだよ…」
絵里「…それで手を認証されないのね、あの子だと」
花陽父「ああ、そうだ。それに、あの子は…」
絵里「不慮の事故で死んだ最愛の妻とそっくりだった、違う?」
花陽父「…⁉何故お前がそれを…!」
絵里「偶然よ。あのトラップに隠された亡骸の中で、これを見つけたの」キラッ...
花陽父「それは…‼」
絵里「小泉家の受け継ぐ指輪…でしょ⁉」
花陽父「返せっ‼」
絵里「嫌よ。これは持ち主に返さなきゃ♪」
絵里「それっ!夜の闇へさようなら~!」ブンッ
花陽父「なっ何をするかこの…
絵里「さて、バトンタッチよ」
花陽「お父様…許してください…!」ピンッ
コロ...
花陽父「花陽…」
ドカァァ...!!
真姫「海未…悪いわね、ドジ踏んだわ…」
海未「珍しいですね、あなたがここまでされるのは」
絵里「海未…早かったわね。真姫連れて脱出しなさい」
海未「承知しました。真姫、行きますよ」
真姫「ええ…」
絵里「ふぅ…」
花陽父「大分静かになったな」
花陽父「後はお前だけだ…!」
絵里「待って、一つ教えて。あなた、花陽に何の怨みがあるのよ?」
花陽父「…あの子は生まれながらにして欠陥品だった」
花陽父「代々この家系を継ぐ者は必ず人差し指、中指、薬指三本が同じ長さだ。しかし、母の血を色濃く継いだ花陽は中指の長い子だったのだよ…」
絵里「…それで手を認証されないのね、あの子だと」
花陽父「ああ、そうだ。それに、あの子は…」
絵里「不慮の事故で死んだ最愛の妻とそっくりだった、違う?」
花陽父「…⁉何故お前がそれを…!」
絵里「偶然よ。あのトラップに隠された亡骸の中で、これを見つけたの」キラッ...
花陽父「それは…‼」
絵里「小泉家の受け継ぐ指輪…でしょ⁉」
花陽父「返せっ‼」
絵里「嫌よ。これは持ち主に返さなきゃ♪」
絵里「それっ!夜の闇へさようなら~!」ブンッ
花陽父「なっ何をするかこの…
絵里「さて、バトンタッチよ」
花陽「お父様…許してください…!」ピンッ
コロ...
花陽父「花陽…」
ドカァァ...!!
71: 名無しで叶える物語 2018/01/31(水) 23:50:22.60 ID:MD7YhnV+.net
花陽「うっぐすっ…」
絵里「ほらほら泣かないの」
絵里「だから言ったでしょ?女に似合うのは爆弾じゃなくて花だって」
絵里「でも、花がないなら代わりにこれをっ!」スッ
キラッ
花陽「えっ…どうして⁉」
絵里「こーんな綺麗な指輪、そう簡単に捨てるわけないじゃない」
花陽「じゃあさっきのは?」
絵里「本物よ?」
花陽「えっ?」
絵里「さっきのいざこざであなたのお父様からスッちゃった♪」
絵里「2つあるのよ…血に汚れた父の方とあなたへの愛が込められた母の方。どちらがお望みかしら?」
花陽「…お、お母様」
絵里「はい、どうぞ♪」キュッ
絵里「指輪にはこう掘られているわ」
絵里「陽の下に咲く花のように、美しく…ってね。中々粋なマネするわよね、あなたのお母さん」
花陽「お母様…!」
絵里「さて、最後の一仕事よ…」プルルル...
真姫『いつつつ…もしもし?』
絵里「真姫、頼むわ」
真姫『本当人使いが荒いんだから…了解』ガチャ
ツ-ツ-...
絵里「行きましょ、花陽」
絵里「ほらほら泣かないの」
絵里「だから言ったでしょ?女に似合うのは爆弾じゃなくて花だって」
絵里「でも、花がないなら代わりにこれをっ!」スッ
キラッ
花陽「えっ…どうして⁉」
絵里「こーんな綺麗な指輪、そう簡単に捨てるわけないじゃない」
花陽「じゃあさっきのは?」
絵里「本物よ?」
花陽「えっ?」
絵里「さっきのいざこざであなたのお父様からスッちゃった♪」
絵里「2つあるのよ…血に汚れた父の方とあなたへの愛が込められた母の方。どちらがお望みかしら?」
花陽「…お、お母様」
絵里「はい、どうぞ♪」キュッ
絵里「指輪にはこう掘られているわ」
絵里「陽の下に咲く花のように、美しく…ってね。中々粋なマネするわよね、あなたのお母さん」
花陽「お母様…!」
絵里「さて、最後の一仕事よ…」プルルル...
真姫『いつつつ…もしもし?』
絵里「真姫、頼むわ」
真姫『本当人使いが荒いんだから…了解』ガチャ
ツ-ツ-...
絵里「行きましょ、花陽」
72: 名無しで叶える物語 2018/02/01(木) 00:22:54.43 ID:IRwHr9Sq.net
絵里「お望みどおり、完全に破壊するけど」
絵里「よーく目に焼き付けておく?この家」
花陽「はい…」
絵里「どうかしら…外壁の中から煉瓦造の壁とか出てきたらワクワクするわね!」
花陽「まだ信じているんですか…?」クス
絵里「あったり前よ。私は浪漫を求めているんだから」
花陽「そうですか。ふふっ」
花陽「…行きましょう」
絵里「はーい♪」
ドゴオオオン!!
絵里「あっほら、上見て」
花陽「わぁ…綺麗!」
絵里「ここがこの街で一番綺麗な朝焼けを見られるの」
絵里「きっとあなたのお母さんも、こうしていつか見た幻日を伝えたかったのかもね♪」
絵里「あらっ…?」
花陽「あの…」
絵里「ふふっな~に?」
花陽「また、会えますよね?」
絵里「そりゃぁもちろん!なんたって私は怪盗エリーチカよ⁉浪漫と宝がある限り、いつ何処へだって現れるわ」
絵里「楽しい時、嬉しい時、寂しい時悲しい時…いつでも呼んで。私がな~んだって盗んであげる♪」
花陽「…!はいっ‼」
ことり「エリーチカ~!今日という今日は逮捕しますからーーーっ‼」
絵里「あっいけない…またねっ!」
花陽「さようなら~‼」
真姫「お客さん、どちらまで?」ニヤ
絵里「ロマンスの終着点までお願いします」ニコ
真姫「まーたくっさいこと言って…」
絵里「でも連れてってくれるんでしょ?」
真姫「ったく…ハイハイ」ハァ
ことり「待て~!」
絵里「よーく目に焼き付けておく?この家」
花陽「はい…」
絵里「どうかしら…外壁の中から煉瓦造の壁とか出てきたらワクワクするわね!」
花陽「まだ信じているんですか…?」クス
絵里「あったり前よ。私は浪漫を求めているんだから」
花陽「そうですか。ふふっ」
花陽「…行きましょう」
絵里「はーい♪」
ドゴオオオン!!
絵里「あっほら、上見て」
花陽「わぁ…綺麗!」
絵里「ここがこの街で一番綺麗な朝焼けを見られるの」
絵里「きっとあなたのお母さんも、こうしていつか見た幻日を伝えたかったのかもね♪」
絵里「あらっ…?」
花陽「あの…」
絵里「ふふっな~に?」
花陽「また、会えますよね?」
絵里「そりゃぁもちろん!なんたって私は怪盗エリーチカよ⁉浪漫と宝がある限り、いつ何処へだって現れるわ」
絵里「楽しい時、嬉しい時、寂しい時悲しい時…いつでも呼んで。私がな~んだって盗んであげる♪」
花陽「…!はいっ‼」
ことり「エリーチカ~!今日という今日は逮捕しますからーーーっ‼」
絵里「あっいけない…またねっ!」
花陽「さようなら~‼」
真姫「お客さん、どちらまで?」ニヤ
絵里「ロマンスの終着点までお願いします」ニコ
真姫「まーたくっさいこと言って…」
絵里「でも連れてってくれるんでしょ?」
真姫「ったく…ハイハイ」ハァ
ことり「待て~!」
74: 名無しで叶える物語 2018/02/01(木) 01:18:01.29 ID:IRwHr9Sq.net
絵里「おしまい…といいたいところだけど」
絵里「1つ、ゲームしましょ!」
絵里「26時の時点でのスレッドの勢いを賭けるわ」
絵里「奇数なら終了、偶数ならvol.2スタートよ」
絵里「もちろん、奇数に賭けるか偶数に賭けるかは決まっていないから、変更してもOK」
絵里「それじゃゲームスタート!」
※糞コラでトレードマーク作ってみました
絵里「1つ、ゲームしましょ!」
絵里「26時の時点でのスレッドの勢いを賭けるわ」
絵里「奇数なら終了、偶数ならvol.2スタートよ」
絵里「もちろん、奇数に賭けるか偶数に賭けるかは決まっていないから、変更してもOK」
絵里「それじゃゲームスタート!」
※糞コラでトレードマーク作ってみました
79: 名無しで叶える物語 2018/02/01(木) 02:04:22.16 ID:IRwHr9Sq.net
絵里「結果なんだけど…」
絵里「38…偶数ってことでもうちょっとだけ楽しんでいってね」
絵里「38…偶数ってことでもうちょっとだけ楽しんでいってね」
91: 名無しで叶える物語 2018/02/03(土) 00:38:17.74 ID:z2GNd+4d.net
vol.2 蒼き瞳のSnowMagic
真姫「エリー、見てこれ」
絵里「ん?どれどれ…ちょっと!どういうこと~⁉」
『昨夜未明に突如上空から落ちてきたと見られる紙ですが』
『予告状?でしょうか…内容はですね』
『今宵、退屈なあなたを魔法の世界へ誘います』
『怪盗エリーチカ、より…これは悪戯でしょうか?』
『状況が把握出来次第随時お伝えします、以上現場からでした…』
真姫「どうする?」
絵里「私の名前を勝手に使おうなんていい度胸じゃない」
絵里「行ってあげましょ!魔法の世界とやらへね♪」
真姫「エリー、見てこれ」
絵里「ん?どれどれ…ちょっと!どういうこと~⁉」
『昨夜未明に突如上空から落ちてきたと見られる紙ですが』
『予告状?でしょうか…内容はですね』
『今宵、退屈なあなたを魔法の世界へ誘います』
『怪盗エリーチカ、より…これは悪戯でしょうか?』
『状況が把握出来次第随時お伝えします、以上現場からでした…』
真姫「どうする?」
絵里「私の名前を勝手に使おうなんていい度胸じゃない」
絵里「行ってあげましょ!魔法の世界とやらへね♪」
92: 名無しで叶える物語 2018/02/03(土) 00:48:01.73 ID:z2GNd+4d.net
雪穂「お嬢様、例の予告状の散布が全て完了しました」
亜里沙「ご苦労様、今日はこの後もうお仕事ないの?」
雪穂「ええ、ございません」
亜里沙「本当⁉ねぇ、この後遊ぼうよ~」
雪穂「いけません、明日は遠方から来てくださるお客様との面会が…
亜里沙「えぇ~⁉めんどくさいよ~」
雪穂「我慢してください…」
亜里沙「ふんっ!いいもん、他の人に頼むし」
「あら、今日もご機嫌斜めですこと?」
亜里沙「もうっそんなんじゃないよ」
「今夜も私の下へ来てくださった理由は何でしょうか?」
亜里沙「…この時間は主従関係なんてないよ、希さん」
希「そうやな。じゃあ今日も行こっか!」
亜里沙「ご苦労様、今日はこの後もうお仕事ないの?」
雪穂「ええ、ございません」
亜里沙「本当⁉ねぇ、この後遊ぼうよ~」
雪穂「いけません、明日は遠方から来てくださるお客様との面会が…
亜里沙「えぇ~⁉めんどくさいよ~」
雪穂「我慢してください…」
亜里沙「ふんっ!いいもん、他の人に頼むし」
「あら、今日もご機嫌斜めですこと?」
亜里沙「もうっそんなんじゃないよ」
「今夜も私の下へ来てくださった理由は何でしょうか?」
亜里沙「…この時間は主従関係なんてないよ、希さん」
希「そうやな。じゃあ今日も行こっか!」
93: 名無しで叶える物語 2018/02/03(土) 00:57:36.83 ID:z2GNd+4d.net
希「乗った?」
亜里沙「うんっ!」
希「よーししっかり掴まっとき!」
ブロロロロ....
亜里沙「はぁー風が気持ちいい‼」
希「せやろ、ウチもこの瞬間が一番好きなんよ~」
亜里沙「ねぇ希さん」
希「ん~?」
亜里沙「なんで突然言い出した私のワガママ聞いてくれたの?」
希「さぁ~あ?なんでやろなぁ~♪」ニヤ
亜里沙「あ~んも~ケチなんだから…」
希「きっと大人になったらわかるで」
亜里沙「子供扱いしないでっ!」
希「ははは、ウチから見たら亜里沙ちゃんなんてまだまだお子ちゃまやよ」
亜里沙「むぅ~!」
希「…そう、今のうちにやりたい事見つけとき。後で後悔しないためにも」
亜里沙「えっ?」
希「なんでもなーい!」ブォォオオオン!!
亜里沙「わぁーー‼」
亜里沙「風と一つになれそう!」
希「なれるかもね!」
ブロロロロロ...
亜里沙「うんっ!」
希「よーししっかり掴まっとき!」
ブロロロロ....
亜里沙「はぁー風が気持ちいい‼」
希「せやろ、ウチもこの瞬間が一番好きなんよ~」
亜里沙「ねぇ希さん」
希「ん~?」
亜里沙「なんで突然言い出した私のワガママ聞いてくれたの?」
希「さぁ~あ?なんでやろなぁ~♪」ニヤ
亜里沙「あ~んも~ケチなんだから…」
希「きっと大人になったらわかるで」
亜里沙「子供扱いしないでっ!」
希「ははは、ウチから見たら亜里沙ちゃんなんてまだまだお子ちゃまやよ」
亜里沙「むぅ~!」
希「…そう、今のうちにやりたい事見つけとき。後で後悔しないためにも」
亜里沙「えっ?」
希「なんでもなーい!」ブォォオオオン!!
亜里沙「わぁーー‼」
亜里沙「風と一つになれそう!」
希「なれるかもね!」
ブロロロロロ...
94: 名無しで叶える物語 2018/02/03(土) 01:05:51.75 ID:z2GNd+4d.net
亜里沙「あー楽しかった♪ありがとう希さん」
希「いーえ。それより、本番はここからやろ?」
亜里沙「もっちろん!」
希「雪穂ちゃん、まさか本当にやるとは思ってなかったんやろなぁ」
亜里沙「ただの遊びのつもりだと思ってたよ、完全に」
希「人生において大切なのは、どれだけ遊びに本気になれるかやと思うなぁウチは」
亜里沙「希さんらしいね!」
希「ふっふーん!それがレディのたしなみやで!」
亜里沙「そうなんだ⁉」
希「ウソ。知らん、適当に言った」
亜里沙「こらー!」
希「…おっそろそろやない?」
亜里沙「時間だね。ちゃんと夢と魔法の世界に来てくれるかな?」
希「いーえ。それより、本番はここからやろ?」
亜里沙「もっちろん!」
希「雪穂ちゃん、まさか本当にやるとは思ってなかったんやろなぁ」
亜里沙「ただの遊びのつもりだと思ってたよ、完全に」
希「人生において大切なのは、どれだけ遊びに本気になれるかやと思うなぁウチは」
亜里沙「希さんらしいね!」
希「ふっふーん!それがレディのたしなみやで!」
亜里沙「そうなんだ⁉」
希「ウソ。知らん、適当に言った」
亜里沙「こらー!」
希「…おっそろそろやない?」
亜里沙「時間だね。ちゃんと夢と魔法の世界に来てくれるかな?」
100: 名無しで叶える物語 2018/02/04(日) 01:03:43.31 ID:JU1miE0D.net
雪穂「最近のお嬢様の行動は目に余ります!」
雪穂「怒られるのは私なんですから…」
「悪戯で困っているって?」
雪穂「そうなんですよ~」
「私もよ」
雪穂「あっそうでしたか~!ってあれ?誰です…むぐっ⁉」
絵里「ごめんね、後ではなすから」
真姫「それどっちのはなす?」
絵里「どっちも」
雪穂「んーっ!んーっ!」ジタバタ
真姫「シッ!落ち着きなさい」カチャ
雪穂「……!」ピタ
雪穂「怒られるのは私なんですから…」
「悪戯で困っているって?」
雪穂「そうなんですよ~」
「私もよ」
雪穂「あっそうでしたか~!ってあれ?誰です…むぐっ⁉」
絵里「ごめんね、後ではなすから」
真姫「それどっちのはなす?」
絵里「どっちも」
雪穂「んーっ!んーっ!」ジタバタ
真姫「シッ!落ち着きなさい」カチャ
雪穂「……!」ピタ
101: 名無しで叶える物語 2018/02/04(日) 01:16:04.52 ID:JU1miE0D.net
雪穂「ぷはっ!はぁーっ」
絵里「突然だけど、あなたの雇い主の所為で私も困ってるの」
絵里「あなたも困っているんでしょ?なら丁度いいわね、協力しましょ!」
雪穂「ちょ、ちょっと待ってください!何を勝手に決めて…そもそも私はあ
真姫「あら、断ると言うなら…どうしようか…」
雪穂「やっやりますやります!」
真姫「…冗談が通じないタイプね」
絵里「だから真姫、そういうシャレにならないのはNGよ」
雪穂「そもそも、あなたは一体?」
絵里「私こそ、お嬢様が名乗った張本人、怪盗エリーチカよ!」
雪穂「う、うそ…そんなわけ…⁉」
絵里「普通あんなに簡単に屋敷に忍び込めないわよ?」
雪穂「…ですよね」
雪穂「協力します。不本意ですが…」
真姫「真姫よ、よろしく」
雪穂「よろしくお願いします」
絵里「挨拶もほどほどに」
絵里「それじゃあ早速作戦の説明よ…」
絵里「突然だけど、あなたの雇い主の所為で私も困ってるの」
絵里「あなたも困っているんでしょ?なら丁度いいわね、協力しましょ!」
雪穂「ちょ、ちょっと待ってください!何を勝手に決めて…そもそも私はあ
真姫「あら、断ると言うなら…どうしようか…」
雪穂「やっやりますやります!」
真姫「…冗談が通じないタイプね」
絵里「だから真姫、そういうシャレにならないのはNGよ」
雪穂「そもそも、あなたは一体?」
絵里「私こそ、お嬢様が名乗った張本人、怪盗エリーチカよ!」
雪穂「う、うそ…そんなわけ…⁉」
絵里「普通あんなに簡単に屋敷に忍び込めないわよ?」
雪穂「…ですよね」
雪穂「協力します。不本意ですが…」
真姫「真姫よ、よろしく」
雪穂「よろしくお願いします」
絵里「挨拶もほどほどに」
絵里「それじゃあ早速作戦の説明よ…」
102: 名無しで叶える物語 2018/02/04(日) 05:37:21.69 ID:JU1miE0D.net
雪穂「これ、本当にやるのですか?」
絵里「ええ!何か不満でも?」
雪穂「いえ…ただ、こんな事したらあなた達は…」
絵里「消されるかもね。彼女の周りの人間から」
雪穂「そんな…私もお嬢様には怖い事が起こる前に悪戯はやめてほしいとは思っていましたが、何もここまで本気にならなくても…」
絵里「何事も本気でやれない人間はいつまで経ってもプロフェッショナルにはなれないわ」
雪穂「でも…」
真姫「ねぇ、あなたが泥棒の肩を持つ必要って何?」
雪穂「う…そ、それは…」
真姫「ないでしょ。だから安心して。あなたはこれまでもこれからも善良な市民、そして私達はずっと悪党。それでいいの」
絵里「さ~て、仕事の時間よ」
雪穂「…良いのですか?」
絵里「エリーチカに二言はないわ」
真姫「…行きましょ」
雪穂「私も、大船に乗ったつもりで臨ませていただきます」
絵里「ふふっ怪盗エリーチカ劇場の開幕ね」
絵里「あなたは演じるだけよ…でも」
絵里「舞台ではちょっとくらいアドリブを挟んだ方が映えるのよ♪」
絵里「ええ!何か不満でも?」
雪穂「いえ…ただ、こんな事したらあなた達は…」
絵里「消されるかもね。彼女の周りの人間から」
雪穂「そんな…私もお嬢様には怖い事が起こる前に悪戯はやめてほしいとは思っていましたが、何もここまで本気にならなくても…」
絵里「何事も本気でやれない人間はいつまで経ってもプロフェッショナルにはなれないわ」
雪穂「でも…」
真姫「ねぇ、あなたが泥棒の肩を持つ必要って何?」
雪穂「う…そ、それは…」
真姫「ないでしょ。だから安心して。あなたはこれまでもこれからも善良な市民、そして私達はずっと悪党。それでいいの」
絵里「さ~て、仕事の時間よ」
雪穂「…良いのですか?」
絵里「エリーチカに二言はないわ」
真姫「…行きましょ」
雪穂「私も、大船に乗ったつもりで臨ませていただきます」
絵里「ふふっ怪盗エリーチカ劇場の開幕ね」
絵里「あなたは演じるだけよ…でも」
絵里「舞台ではちょっとくらいアドリブを挟んだ方が映えるのよ♪」
103: 名無しで叶える物語 2018/02/04(日) 05:57:06.58 ID:JU1miE0D.net
雪穂「ご無礼は承知でお聞きします…あなた達は盗っ人の類だと思いますが」
雪穂「この度は何をお望みで?」
絵里「今回盗むのはお宝なんかじゃないわ」
絵里「人。そうよ、はっきり言えば人攫いね」
雪穂「成る程…そういうパターンもあるのですね」
真姫「すぐ突拍子も無いこと言うのよね。この人は」
絵里「何よ?ちゃんと計画練ったじゃない」
真姫「そういう話じゃないの」
雪穂「この度は何をお望みで?」
絵里「今回盗むのはお宝なんかじゃないわ」
絵里「人。そうよ、はっきり言えば人攫いね」
雪穂「成る程…そういうパターンもあるのですね」
真姫「すぐ突拍子も無いこと言うのよね。この人は」
絵里「何よ?ちゃんと計画練ったじゃない」
真姫「そういう話じゃないの」
104: 名無しで叶える物語 2018/02/04(日) 05:59:25.61 ID:JU1miE0D.net
亜里沙「来た…!」
亜里沙「あなたが予告状に招かれた最初のお客さんだよ!」
絵里「そう?それは光栄ね」
絵里「私が誰だかわかるかしら?」
亜里沙「あなたはもちろん、怪盗エリーチカだよね?」
絵里「ご名答。あなたに一つ、言わせてほしいの」
亜里沙「えっ何なにー?」
絵里「私の名前を勝手に使ったこと」
絵里「絶対に…許さない‼」ガッ!
亜里沙「うぐっ…⁉ど、どうして…?」
絵里「馬鹿には当然の報いよ」
絵里「あの世で後悔するがいいわ」
亜里沙「かっ…は…だ…誰か助け…」
亜里沙「あなたが予告状に招かれた最初のお客さんだよ!」
絵里「そう?それは光栄ね」
絵里「私が誰だかわかるかしら?」
亜里沙「あなたはもちろん、怪盗エリーチカだよね?」
絵里「ご名答。あなたに一つ、言わせてほしいの」
亜里沙「えっ何なにー?」
絵里「私の名前を勝手に使ったこと」
絵里「絶対に…許さない‼」ガッ!
亜里沙「うぐっ…⁉ど、どうして…?」
絵里「馬鹿には当然の報いよ」
絵里「あの世で後悔するがいいわ」
亜里沙「かっ…は…だ…誰か助け…」
114: 名無しで叶える物語 2018/02/05(月) 23:16:55.08 ID:lJnw20Xe.net
亜里沙「………」
亜里沙「んっ…」
亜里沙「…えっ⁉」ジャラ...
亜里沙「なんでこんな物…外してよ!」ガチャガチャッ
絵里「外すわけないでしょ?それに」
絵里「外したところでその檻の中から出られる算段はついてる?」
亜里沙「この…‼」キッ
真姫「何?」ギロ
亜里沙「ひっ⁉」ビクッ
真姫「自分が悪いんでしょ?無断で成りすまして迷惑かけて…」
真姫「悪い事した自覚、ある?」
亜里沙「ごっごめんなさい‼」
真姫「謝って済むならそんなとこ入れないわ」
真姫「でも、私の言う事聞くなら許してあげてもいいわ」
亜里沙「なっなな、なんでもします‼」
絵里「あら、そういうこと気軽に言っちゃダメよ?」
真姫「ふふふ」ニヤリ
真姫「私ね、虎飼ってるの」
真姫「最近、あの子の満足する餌が無くて困ってて…」チラ
亜里沙「わ…ああ…」ガタガタ
真姫「全身ってわけにはいかないから…そうね、腕が足揃えて誰かくれるって人いないかしらね…」
亜里沙「いや…嫌っ‼」
真姫「我儘言うなっ!」バンッ!
亜里沙「やっ…」
亜里沙「んっ…」
亜里沙「…えっ⁉」ジャラ...
亜里沙「なんでこんな物…外してよ!」ガチャガチャッ
絵里「外すわけないでしょ?それに」
絵里「外したところでその檻の中から出られる算段はついてる?」
亜里沙「この…‼」キッ
真姫「何?」ギロ
亜里沙「ひっ⁉」ビクッ
真姫「自分が悪いんでしょ?無断で成りすまして迷惑かけて…」
真姫「悪い事した自覚、ある?」
亜里沙「ごっごめんなさい‼」
真姫「謝って済むならそんなとこ入れないわ」
真姫「でも、私の言う事聞くなら許してあげてもいいわ」
亜里沙「なっなな、なんでもします‼」
絵里「あら、そういうこと気軽に言っちゃダメよ?」
真姫「ふふふ」ニヤリ
真姫「私ね、虎飼ってるの」
真姫「最近、あの子の満足する餌が無くて困ってて…」チラ
亜里沙「わ…ああ…」ガタガタ
真姫「全身ってわけにはいかないから…そうね、腕が足揃えて誰かくれるって人いないかしらね…」
亜里沙「いや…嫌っ‼」
真姫「我儘言うなっ!」バンッ!
亜里沙「やっ…」
115: 名無しで叶える物語 2018/02/05(月) 23:18:33.29 ID:lJnw20Xe.net
あ…
地域変わってます
>>1です
地域変わってます
>>1です
116: 名無しで叶える物語 2018/02/05(月) 23:24:06.50 ID:lJnw20Xe.net
絵里「真姫、そこまでやらなくても…」
真姫「こんな舐め腐ったガキは一度痛い目に会わなきゃ分からないのよ」
絵里「…スイッチ入ると徹底的にやるのは昔からね」
真姫「私はもういいわ。エリー、後お願い」
真姫「ちょっと外出てくる」バタン...
絵里「わかったわ」
絵里「…怖い人行っちゃったわね」クス
亜里沙「………」
絵里「少しお話しましょ?」
亜里沙「…はい」
真姫「こんな舐め腐ったガキは一度痛い目に会わなきゃ分からないのよ」
絵里「…スイッチ入ると徹底的にやるのは昔からね」
真姫「私はもういいわ。エリー、後お願い」
真姫「ちょっと外出てくる」バタン...
絵里「わかったわ」
絵里「…怖い人行っちゃったわね」クス
亜里沙「………」
絵里「少しお話しましょ?」
亜里沙「…はい」
117: 名無しで叶える物語 2018/02/05(月) 23:34:39.62 ID:lJnw20Xe.net
真姫「疲れた…」
真姫「大根役者も骨が折れるわね…」
「申し訳ございません」
「私も日夜大変手を焼いております」
真姫「えっ⁉ちょっと…先に言ってよ」
希「なーんて、お疲れさん!」
真姫「希!今日は何しに?」
希「何って…えりちとまきちゃんと同じやな」
真姫「あの子の躾?」
希「まぁそんな感じ♪ほら、あの家中々懐がね…」
真姫「全く…あなたの絡む時っていつもそう」
希「金の切れ目が縁の切れ目って言いたいん?」
真姫「別に…そうじゃないんだけど…」
真姫「今回は面倒事起こさないでよね」
希「そりゃあウチだって報酬がかかってるし?それに」
希「亜里沙ちゃんの成長、見届けたいんよ」
真姫「ふんっらしくないわね」
希「まきちゃんこそ、いい感じやったなぁ…」ニヤ
真姫「う…うるさい!」
希「さて、そろそろ主演の登場やね」
真姫「え…?」
希「おっ知らないん?」
希「楽しみやな~!」ニコ
真姫「大根役者も骨が折れるわね…」
「申し訳ございません」
「私も日夜大変手を焼いております」
真姫「えっ⁉ちょっと…先に言ってよ」
希「なーんて、お疲れさん!」
真姫「希!今日は何しに?」
希「何って…えりちとまきちゃんと同じやな」
真姫「あの子の躾?」
希「まぁそんな感じ♪ほら、あの家中々懐がね…」
真姫「全く…あなたの絡む時っていつもそう」
希「金の切れ目が縁の切れ目って言いたいん?」
真姫「別に…そうじゃないんだけど…」
真姫「今回は面倒事起こさないでよね」
希「そりゃあウチだって報酬がかかってるし?それに」
希「亜里沙ちゃんの成長、見届けたいんよ」
真姫「ふんっらしくないわね」
希「まきちゃんこそ、いい感じやったなぁ…」ニヤ
真姫「う…うるさい!」
希「さて、そろそろ主演の登場やね」
真姫「え…?」
希「おっ知らないん?」
希「楽しみやな~!」ニコ
119: 名無しで叶える物語 2018/02/05(月) 23:49:01.20 ID:lJnw20Xe.net
絵里「どうしてこんな事やろうって思ったの?」
亜里沙「…いっつも退屈で、結構悪戯するのが楽しみだったんだけど、それだとスリルが足りなくて…」
絵里「それでああいうことね…大胆なことするじゃない」
亜里沙「あと…」
絵里「ん?」
亜里沙「少しだけ、憧れてたの。いつでも自由なあなたの姿に…」
絵里「盗っ人に憧れたの⁉ぷっ…ふふふ!馬鹿ね…」
絵里「他にいくらでも楽しいことなんてあるんだから…」
絵里「そんな楽しいことをいつか自分で…
バリ-ン!!
絵里「…っ⁉何…⁉」
「そこまでよ。子悪党め、大人しく捕まりなさい‼」
絵里「だっ…誰よ⁉」
「優れた芸術と泥棒は似ている…何故ならどちらも人の心を盗む術を知っているから」
「そしてその全てはいずれ私の手中に収めよう…私は世界一の大泥棒、怪盗エリーチカよ‼」
亜里沙「えっ…えっ⁉」
亜里沙「怪盗エリーチカが…2人⁉」
亜里沙「…いっつも退屈で、結構悪戯するのが楽しみだったんだけど、それだとスリルが足りなくて…」
絵里「それでああいうことね…大胆なことするじゃない」
亜里沙「あと…」
絵里「ん?」
亜里沙「少しだけ、憧れてたの。いつでも自由なあなたの姿に…」
絵里「盗っ人に憧れたの⁉ぷっ…ふふふ!馬鹿ね…」
絵里「他にいくらでも楽しいことなんてあるんだから…」
絵里「そんな楽しいことをいつか自分で…
バリ-ン!!
絵里「…っ⁉何…⁉」
「そこまでよ。子悪党め、大人しく捕まりなさい‼」
絵里「だっ…誰よ⁉」
「優れた芸術と泥棒は似ている…何故ならどちらも人の心を盗む術を知っているから」
「そしてその全てはいずれ私の手中に収めよう…私は世界一の大泥棒、怪盗エリーチカよ‼」
亜里沙「えっ…えっ⁉」
亜里沙「怪盗エリーチカが…2人⁉」
120: 名無しで叶える物語 2018/02/06(火) 00:19:07.86 ID:eguqebf9.net
絵里?「偽物らしく、やる事が姑息ね…まだ年端もいかない少女を誘拐なんて」
絵里「うるさいわね…知った口きくんじゃないわよ」
絵里?「目的は何?身代金目当て?」
絵里「懲らしめるのよ。悪い事した罰はしっかり与えなきゃ」
絵里?「あら、そんなところに監禁した手前よく言えるわね…」
絵里?「あなたは…消えてっ!」シュッ!
絵里「投げナイフとはまた珍しいわね…そんなの台所で振るもんよ」
絵里「曲芸なら昼間に見せて」ダッ
絵里?「逃げるなっ!」ヒュンッ
カッ!
絵里?「捕まえたわよ」
絵里「あっまずっ…」
絵里?「あなたの負けね」ドカッ!
絵里「っ…!かはっ…」ドサ...
絵里?「さ、行きましょ。今開けてあげるわ」カチャカチャ...
キィ....
亜里沙「あ…ありがとう…‼」
絵里「うるさいわね…知った口きくんじゃないわよ」
絵里?「目的は何?身代金目当て?」
絵里「懲らしめるのよ。悪い事した罰はしっかり与えなきゃ」
絵里?「あら、そんなところに監禁した手前よく言えるわね…」
絵里?「あなたは…消えてっ!」シュッ!
絵里「投げナイフとはまた珍しいわね…そんなの台所で振るもんよ」
絵里「曲芸なら昼間に見せて」ダッ
絵里?「逃げるなっ!」ヒュンッ
カッ!
絵里?「捕まえたわよ」
絵里「あっまずっ…」
絵里?「あなたの負けね」ドカッ!
絵里「っ…!かはっ…」ドサ...
絵里?「さ、行きましょ。今開けてあげるわ」カチャカチャ...
キィ....
亜里沙「あ…ありがとう…‼」
121: 名無しで叶える物語 2018/02/06(火) 01:04:57.77 ID:eguqebf9.net
絵里「いったぁ…あんな強く蹴り入れなくたっていいじゃない…」
希「短期決戦やね」
絵里「希…やっぱりね」
希「おっバレてたん?」
絵里「だってあんな馬鹿な事しようと思うには、身近にしょうもない事を吹き込む人間がいなきゃありえないわ」
希「散々な言われようやなぁ…」
絵里「どうせ秘書か召使みたいな感じで忍び込んだんでしょ?」
希「大正解♪流石えりちやね」
絵里「もう…割とよく出来た芝居だったでしょ?」
希「うん。フィナーレがどうなるかウチ楽しみ~」
希「じゃあねえりち、ウチもう行くわ」
絵里「ちょっと!置いてかないでよー!」
希「ウソウソ、乗りな!」ブォオオン!
絵里「希の後ろに乗るの、なんか久しぶりね」
希「最近は前みたいにあんまり馬鹿やらなくなったしなぁ~」
希「相変わらずまきちゃん振り回してるん?」
絵里「ええ!そりゃもういい子だから」
希「…ウチらの世界に来たの、間違いだったかもね」
絵里「それは言わない約束よ」
希「短期決戦やね」
絵里「希…やっぱりね」
希「おっバレてたん?」
絵里「だってあんな馬鹿な事しようと思うには、身近にしょうもない事を吹き込む人間がいなきゃありえないわ」
希「散々な言われようやなぁ…」
絵里「どうせ秘書か召使みたいな感じで忍び込んだんでしょ?」
希「大正解♪流石えりちやね」
絵里「もう…割とよく出来た芝居だったでしょ?」
希「うん。フィナーレがどうなるかウチ楽しみ~」
希「じゃあねえりち、ウチもう行くわ」
絵里「ちょっと!置いてかないでよー!」
希「ウソウソ、乗りな!」ブォオオン!
絵里「希の後ろに乗るの、なんか久しぶりね」
希「最近は前みたいにあんまり馬鹿やらなくなったしなぁ~」
希「相変わらずまきちゃん振り回してるん?」
絵里「ええ!そりゃもういい子だから」
希「…ウチらの世界に来たの、間違いだったかもね」
絵里「それは言わない約束よ」
122: 名無しで叶える物語 2018/02/06(火) 01:18:53.59 ID:eguqebf9.net
絵里?「ここまで来れば安心よ」
亜里沙「よかった…」
絵里?「怖かった?」
亜里沙「すっごく怖かった…!本当に殺されちゃうかもしれないと思ったよぉ」
絵里?「もう、二度と悪戯はしないと誓いますか?」
亜里沙「ちっ誓う!誓いますーっ!」
絵里?「そうですか。今のお言葉、忘れることのないようにしていただきたいものです」
ベリッ!
亜里沙「えぇーっ⁉」
雪穂「就寝の時間ですよ、お嬢様」
亜里沙「なっなんで雪穂が…⁉」
雪穂「お嬢様を危険から守るのがメイドの務めですから」ニコ
亜里沙「雪穂~‼」ダキッ
雪穂「お嬢様…困ります」
亜里沙「いいのいいの!」
亜里沙「ねぇ雪穂」
雪穂「はい、何でしょうか」
亜里沙「ずっと私のそばにいてくれる?」
雪穂「ええ、この先何十年何百年もお嬢様の一番近くにおりますから」ニコ
亜里沙「ありがと♪」
亜里沙「よかった…」
絵里?「怖かった?」
亜里沙「すっごく怖かった…!本当に殺されちゃうかもしれないと思ったよぉ」
絵里?「もう、二度と悪戯はしないと誓いますか?」
亜里沙「ちっ誓う!誓いますーっ!」
絵里?「そうですか。今のお言葉、忘れることのないようにしていただきたいものです」
ベリッ!
亜里沙「えぇーっ⁉」
雪穂「就寝の時間ですよ、お嬢様」
亜里沙「なっなんで雪穂が…⁉」
雪穂「お嬢様を危険から守るのがメイドの務めですから」ニコ
亜里沙「雪穂~‼」ダキッ
雪穂「お嬢様…困ります」
亜里沙「いいのいいの!」
亜里沙「ねぇ雪穂」
雪穂「はい、何でしょうか」
亜里沙「ずっと私のそばにいてくれる?」
雪穂「ええ、この先何十年何百年もお嬢様の一番近くにおりますから」ニコ
亜里沙「ありがと♪」
123: 名無しで叶える物語 2018/02/06(火) 01:34:15.16 ID:eguqebf9.net
雪穂「ふぅ…今日は滅茶苦茶疲れたぁ…」ポフ
雪穂(怪盗エリーチカ…中々愉快な人だったなぁ)
雪穂「あれ?」キョロキョロ
雪穂「いつもならお疲れ様って言ってくれる人が居ないと思ったら…」
雪穂「希さん…何処だろう?」
雪穂「あっこんな所に書き置きが!」
「これにて終演 報酬は要りません 既に頂きました
エリーチカ 真姫 のんたん☆」
雪穂「ああぁぁあああ‼」
雪穂「やられたぁーーーっ‼」
雪穂「泥棒!泥棒ですぅーっ!」
ことり「…!やはり出ましたか‼」
ことり「怪盗エリーチカ!次こそは必ず捕まえます‼」
真姫「さて、帰りましょ」
絵里「今日は結構弾んだわね!」
希「もちろんウチの分も…
真姫「後出しは無効だから」
希「はぁ~⁉ウチがいなかったらそもそもこんなイベント無かったやん⁉」
絵里「まぁね、でも希のことだし、既にいくらか貰ってたんでしょ?」
希「ぎくっ…」
真姫「はい当たり。じゃあね、また今度」
希「ちょお、待って!まだウチ納得してないし~‼」
ことり「エリーチカ!今日こそはあなたも牢屋に引き渡しますからね~‼」
絵里「もう檻は当分見なくていいわ!」
絵里「今日は許してよ~」
ことり「何のことか知りません!とにかく大人しくお縄にかかりなさ~い‼」
雪穂(怪盗エリーチカ…中々愉快な人だったなぁ)
雪穂「あれ?」キョロキョロ
雪穂「いつもならお疲れ様って言ってくれる人が居ないと思ったら…」
雪穂「希さん…何処だろう?」
雪穂「あっこんな所に書き置きが!」
「これにて終演 報酬は要りません 既に頂きました
エリーチカ 真姫 のんたん☆」
雪穂「ああぁぁあああ‼」
雪穂「やられたぁーーーっ‼」
雪穂「泥棒!泥棒ですぅーっ!」
ことり「…!やはり出ましたか‼」
ことり「怪盗エリーチカ!次こそは必ず捕まえます‼」
真姫「さて、帰りましょ」
絵里「今日は結構弾んだわね!」
希「もちろんウチの分も…
真姫「後出しは無効だから」
希「はぁ~⁉ウチがいなかったらそもそもこんなイベント無かったやん⁉」
絵里「まぁね、でも希のことだし、既にいくらか貰ってたんでしょ?」
希「ぎくっ…」
真姫「はい当たり。じゃあね、また今度」
希「ちょお、待って!まだウチ納得してないし~‼」
ことり「エリーチカ!今日こそはあなたも牢屋に引き渡しますからね~‼」
絵里「もう檻は当分見なくていいわ!」
絵里「今日は許してよ~」
ことり「何のことか知りません!とにかく大人しくお縄にかかりなさ~い‼」
131: 名無しで叶える物語 2018/02/07(水) 01:11:13.59 ID:1gQz/5jR.net
vol.3 一体何が今日の家庭をこれほどに変え、魅力あるものにしているのか
凛「はぁ…はぁ…」
「そっち行ったぞ!」
「逃がすな‼」
凛「やばい…やばい…やばい…!」
凛「見つかったら…殺されちゃうよ…!」
凛「はぁ…はぁ…」
「そっち行ったぞ!」
「逃がすな‼」
凛「やばい…やばい…やばい…!」
凛「見つかったら…殺されちゃうよ…!」
132: 名無しで叶える物語 2018/02/07(水) 01:34:48.75 ID:1gQz/5jR.net
絵里「~♪」
絵里「君に~飛んでけスキスキぷわぷ…
ドタドタドタ!
「隈なく探せ‼絶対この辺りにいるぞ!」
「見つけ次第仕留めろ‼」
絵里「あら~?」
絵里「何かしら…騒がしいわね…」
絵里「ま、いいわ。私には関係ないし」
絵里「そーんなことよりこれ!今日ようやく買えたリッツカールトンの最高級の一粒‼」
絵里「はぁ~この造形美!可愛らしくも美しい!口に入れるのが勿体ないわぁ~♪」
凛「はぁ…ここはダメにゃ…きっとすぐにバレちゃう…」
凛「あの通り…あまり人通りが多くないかも…」
絵里「うふふ♪ウキウキしちゃうわね。いただきま…
凛「よしっ……にゃっ⁉」ドシ-ン!
絵里「きゃっ⁉」バラッ
凛「あ…」パクッ
絵里「ああーー⁉」
絵里「君に~飛んでけスキスキぷわぷ…
ドタドタドタ!
「隈なく探せ‼絶対この辺りにいるぞ!」
「見つけ次第仕留めろ‼」
絵里「あら~?」
絵里「何かしら…騒がしいわね…」
絵里「ま、いいわ。私には関係ないし」
絵里「そーんなことよりこれ!今日ようやく買えたリッツカールトンの最高級の一粒‼」
絵里「はぁ~この造形美!可愛らしくも美しい!口に入れるのが勿体ないわぁ~♪」
凛「はぁ…ここはダメにゃ…きっとすぐにバレちゃう…」
凛「あの通り…あまり人通りが多くないかも…」
絵里「うふふ♪ウキウキしちゃうわね。いただきま…
凛「よしっ……にゃっ⁉」ドシ-ン!
絵里「きゃっ⁉」バラッ
凛「あ…」パクッ
絵里「ああーー⁉」
133: 名無しで叶える物語 2018/02/07(水) 01:35:31.73 ID:1gQz/5jR.net
絵里「何食べてんのよー⁉それ私のチョコなんだから‼」
凛「ご、ごめんなさい…」
絵里「はぁ~~………」
絵里「…美味しかった?」
凛「うん、すっごく…今まで食べたことない上品な味わいだったにゃ」
凛「外はカリッとした口触りなのに中はとろっとまろやかで甘い口どけ…最高だよ。ご馳走さまでした」
絵里「あぁ…はい…どういたしまして…」
絵里「もうっ!もう気にしないわ…!ええ!仕方ないものね。あなたが満足したならそれでいいわ!」
凛「あの…」
絵里「どうしたの?」
凛「前…」
絵里「ん~?おわっ…⁉」
凛「ごめんね…凛、今めちゃくちゃ追われてるんだ…」
「2人まとめてひっ捕らえろ‼」
凛「ご、ごめんなさい…」
絵里「はぁ~~………」
絵里「…美味しかった?」
凛「うん、すっごく…今まで食べたことない上品な味わいだったにゃ」
凛「外はカリッとした口触りなのに中はとろっとまろやかで甘い口どけ…最高だよ。ご馳走さまでした」
絵里「あぁ…はい…どういたしまして…」
絵里「もうっ!もう気にしないわ…!ええ!仕方ないものね。あなたが満足したならそれでいいわ!」
凛「あの…」
絵里「どうしたの?」
凛「前…」
絵里「ん~?おわっ…⁉」
凛「ごめんね…凛、今めちゃくちゃ追われてるんだ…」
「2人まとめてひっ捕らえろ‼」
135: 名無しで叶える物語 2018/02/07(水) 01:43:03.78 ID:1gQz/5jR.net
絵里「私ね…まだ怒りが収まってないの‼」
絵里「今火に油を注がないでくれる⁉」
絵里「全員まとめてかかってきなさい!」
賊「あの金髪からやるぞお前ら…っ⁉」
バキッ!
賊「ごはっ⁉」
絵里「イライラしてるんだから…死にたくない奴は帰れ‼」
賊「お、おい…退くぞ!」
賊「クソッ覚えてろー!」
絵里「おとといきやがれってね…」
凛「あっありがとう!」ペコ
絵里「いいのよ、ただの八つ当たりなんだから」ニコ
凛「ごめんね…お返しじゃないけど、凛に出来る事あったらなんでも言ってほしいにゃ!」
絵里「そうね…なんで追われていたか教えてくれる?」
絵里「今火に油を注がないでくれる⁉」
絵里「全員まとめてかかってきなさい!」
賊「あの金髪からやるぞお前ら…っ⁉」
バキッ!
賊「ごはっ⁉」
絵里「イライラしてるんだから…死にたくない奴は帰れ‼」
賊「お、おい…退くぞ!」
賊「クソッ覚えてろー!」
絵里「おとといきやがれってね…」
凛「あっありがとう!」ペコ
絵里「いいのよ、ただの八つ当たりなんだから」ニコ
凛「ごめんね…お返しじゃないけど、凛に出来る事あったらなんでも言ってほしいにゃ!」
絵里「そうね…なんで追われていたか教えてくれる?」
136: 名無しで叶える物語 2018/02/07(水) 02:04:38.44 ID:1gQz/5jR.net
絵里「あちゃーあなた万引き常習犯?」
凛「うん…」
絵里「それで何盗んだのよ?」
凛「町のチンピラの元締めに当たるお店のお金を…」
絵里「はぁ~馬鹿な子。私ならもっと上手く盗んだのに…」
凛「えっ?」
絵里「言ってなかった?私は天下の怪盗エリーチカよ‼」
「そしてエリーチカを捕まえるのが私達警察です」
絵里「ま~たよくこんな所嗅ぎつけたわね…」
ことり「その子を離しなさい!一般市民を泥棒に巻き込むのはやめて、こちらへ引き渡して…
凛「嫌っ!」
ことり「えっ…?」
凛「警察なんて大っ嫌い‼もう二度と信用出来ないにゃ‼」
絵里「ふ~ん…ってな訳でこの子は私が預かるから」
ことり「駄目です。これ以上危険に晒すのはあってはなりません!」
ことり「あなたと一緒にいたら、今よりもっと危ない目にあう…そんなの警察として黙っていられません‼」
絵里「…まぁ、そうね」パッ
凛「にゃっ?」
絵里「この子の事お願いね、きっと悪い子じゃないから」
凛「なっど、どうして?」
ことり「ありがとうえりちゃん。今日だけは見逃してあげます」
ことり「た、だ、し!次はありませんからね⁉」
絵里「わーかってるって」
凛「ねぇ!なんで⁉さっきまで守ってくれたのに…もうお別れなの…?」
絵里「凛、仕方ないのよ。一つ教えてあげるわ。これまでもこれからも、さよならだけが人生よ」
凛「…意味わかんないよ、そんなの…!」
絵里「いずれ大人になればわかるわ」
ことり「さぁ、行こうね」バタン
ブゥゥウウウン...
凛「うん…」
絵里「それで何盗んだのよ?」
凛「町のチンピラの元締めに当たるお店のお金を…」
絵里「はぁ~馬鹿な子。私ならもっと上手く盗んだのに…」
凛「えっ?」
絵里「言ってなかった?私は天下の怪盗エリーチカよ‼」
「そしてエリーチカを捕まえるのが私達警察です」
絵里「ま~たよくこんな所嗅ぎつけたわね…」
ことり「その子を離しなさい!一般市民を泥棒に巻き込むのはやめて、こちらへ引き渡して…
凛「嫌っ!」
ことり「えっ…?」
凛「警察なんて大っ嫌い‼もう二度と信用出来ないにゃ‼」
絵里「ふ~ん…ってな訳でこの子は私が預かるから」
ことり「駄目です。これ以上危険に晒すのはあってはなりません!」
ことり「あなたと一緒にいたら、今よりもっと危ない目にあう…そんなの警察として黙っていられません‼」
絵里「…まぁ、そうね」パッ
凛「にゃっ?」
絵里「この子の事お願いね、きっと悪い子じゃないから」
凛「なっど、どうして?」
ことり「ありがとうえりちゃん。今日だけは見逃してあげます」
ことり「た、だ、し!次はありませんからね⁉」
絵里「わーかってるって」
凛「ねぇ!なんで⁉さっきまで守ってくれたのに…もうお別れなの…?」
絵里「凛、仕方ないのよ。一つ教えてあげるわ。これまでもこれからも、さよならだけが人生よ」
凛「…意味わかんないよ、そんなの…!」
絵里「いずれ大人になればわかるわ」
ことり「さぁ、行こうね」バタン
ブゥゥウウウン...
143: 名無しで叶える物語 2018/02/07(水) 23:59:40.54 ID:1gQz/5jR.net
凛「うぅぅーーっ‼」
ことり「そんな威嚇しないでよぉ~」
ことり「ほら、よしよし…
凛「にゃっ‼」ガブッ!
ことり「いったぁーーーっ⁉噛むのはダメだよぉ」
ことり「そんなに私のこと嫌いかな?」
凛「ふんっ!」プイ
ことり(こりゃ参ったよ…)
ことり「そんな威嚇しないでよぉ~」
ことり「ほら、よしよし…
凛「にゃっ‼」ガブッ!
ことり「いったぁーーーっ⁉噛むのはダメだよぉ」
ことり「そんなに私のこと嫌いかな?」
凛「ふんっ!」プイ
ことり(こりゃ参ったよ…)
144: 名無しで叶える物語 2018/02/08(木) 00:14:12.21 ID:ayV+Du7A.net
ことり(歯型がくっきりついちゃった…)ヒリヒリ
ことり「あっ!」
ことり「そろそろお腹空いてきたよね。お昼食べよっか」
凛「………」
ことり「いらないの?」
凛「ふんっ…」
グゥ---
凛「…食べる」
ことり「えへへ、そうだよね!みんな誰だってお腹は空くよ。パンでいいかな?」
凛「…うん」
ことり「ふふっはい!どうぞ」スッ
凛「いただきます…」ガブ
凛「………‼」ガツガツ
ことり「そ、そんな焦って食べなくていいよ?」
凛「うっ…うっ…」ポロポロ
ことり「あっどうしたの?大丈夫⁉喉詰まっちゃった⁉」
凛「違うよ…」
ことり「えっ?」
凛「こんなに美味しいの、初めて食べた…」ポロポロ
ことり「…っ‼そっか。そうだったんだね」
ことり「おいで」ニコ
凛「ん…にゃっ!」ダキッ
ことり「わっとと…大丈夫だよ。安心して」
ことり「私があなたを守ってあげる」
ことり「あっ!」
ことり「そろそろお腹空いてきたよね。お昼食べよっか」
凛「………」
ことり「いらないの?」
凛「ふんっ…」
グゥ---
凛「…食べる」
ことり「えへへ、そうだよね!みんな誰だってお腹は空くよ。パンでいいかな?」
凛「…うん」
ことり「ふふっはい!どうぞ」スッ
凛「いただきます…」ガブ
凛「………‼」ガツガツ
ことり「そ、そんな焦って食べなくていいよ?」
凛「うっ…うっ…」ポロポロ
ことり「あっどうしたの?大丈夫⁉喉詰まっちゃった⁉」
凛「違うよ…」
ことり「えっ?」
凛「こんなに美味しいの、初めて食べた…」ポロポロ
ことり「…っ‼そっか。そうだったんだね」
ことり「おいで」ニコ
凛「ん…にゃっ!」ダキッ
ことり「わっとと…大丈夫だよ。安心して」
ことり「私があなたを守ってあげる」
148: 名無しで叶える物語 2018/02/09(金) 00:14:58.12 ID:80H3YMI7.net
ことり「ねぇ凛ちゃん」
凛「…何?」
ことり「あんまり綺麗じゃないからシャワー浴び…
凛「いやっ‼」ダッ
ことり「あっ!待ってよ!」
凛「絶対嫌にゃ!」
ことり「そのままじゃ汚いよ?」
凛「いいもん!」
ことり「よくない!」ガシッ
凛「にゃっ⁉」
ことり「さ、綺麗にしましょうね~」ニコ
凛「いやーーー‼」
凛「ふん……」ブルブル
ことり「もうっ水飛ばさないでよ~」ゴシゴシ
ことり「ドライヤーも駄目?」
凛「…いい」
ことり「そりゃよかった」ゴォ---
凛「にゃ~♪」
ことり「はいっ!すっごく綺麗になったよ~」
凛「~♪」
ことり「来て、髪切ってあげる」
凛「うん」
凛「…何?」
ことり「あんまり綺麗じゃないからシャワー浴び…
凛「いやっ‼」ダッ
ことり「あっ!待ってよ!」
凛「絶対嫌にゃ!」
ことり「そのままじゃ汚いよ?」
凛「いいもん!」
ことり「よくない!」ガシッ
凛「にゃっ⁉」
ことり「さ、綺麗にしましょうね~」ニコ
凛「いやーーー‼」
凛「ふん……」ブルブル
ことり「もうっ水飛ばさないでよ~」ゴシゴシ
ことり「ドライヤーも駄目?」
凛「…いい」
ことり「そりゃよかった」ゴォ---
凛「にゃ~♪」
ことり「はいっ!すっごく綺麗になったよ~」
凛「~♪」
ことり「来て、髪切ってあげる」
凛「うん」
149: 名無しで叶える物語 2018/02/09(金) 01:18:41.67 ID:80H3YMI7.net
ことり「出来た!顔上げて?」
凛「ほわぁ…⁉」
凛「本当に凛…⁉」
ことり「元気な子だから短くしてあげたよ。可愛くなったでしょ?」フンス
凛「うん、うんっ!ありがとう‼」ダキッ
ことり「どういたしまして!」
ことり(さっきまであんなにツンツンしてたのに…ホントに猫みたい)クスッ
ことり「私のこと、ちょっとでいいから信用してくれる?」
凛「うん、約束するよ。もう暴れないって」
ことり「ありがとう。私は普段は警察の南です。でも、家にいる時はあなたのお姉ちゃんのことりだよ。だからなんでも頼ってね」
凛「わかったよことりお姉ちゃん!」ニコ
ことり「こ、ことりお姉ちゃん…‼」ズキュ-ン
凛「ほわぁ…⁉」
凛「本当に凛…⁉」
ことり「元気な子だから短くしてあげたよ。可愛くなったでしょ?」フンス
凛「うん、うんっ!ありがとう‼」ダキッ
ことり「どういたしまして!」
ことり(さっきまであんなにツンツンしてたのに…ホントに猫みたい)クスッ
ことり「私のこと、ちょっとでいいから信用してくれる?」
凛「うん、約束するよ。もう暴れないって」
ことり「ありがとう。私は普段は警察の南です。でも、家にいる時はあなたのお姉ちゃんのことりだよ。だからなんでも頼ってね」
凛「わかったよことりお姉ちゃん!」ニコ
ことり「こ、ことりお姉ちゃん…‼」ズキュ-ン
150: 名無しで叶える物語 2018/02/09(金) 01:43:23.49 ID:80H3YMI7.net
絵里「あ~あせっかく面白そうなの拾ったのに…」
絵里「帰ったわ…
バリ-ン!
絵里「わっ!何よ⁉窓から椅子って…」
絵里「あ…まさか」
絵里「ただいま」ガチャ
海未「ほら、絵里も帰ってきましたよ?」
真姫「うっさい‼」バシャ!
海未「うっ相当回ってますね…」
真姫「私、寝る‼」バタン!
海未「騒がしくてすみませんね、絵里。あなたも軽く一杯どうですか?」コト
絵里「ありがと、頂くわ」ズズ...
絵里「あの子、酒癖が悪いのにすぐ飲み過ぎるのが唯一ダメなとこよねぇ」
海未「ふふ、完璧な人間なんていませんから」フキフキ
絵里「で、今日はなんであんなに荒れてたの?」
海未「最初は普通に飲んでいたのですが…小さい頃の話をし出した辺りで突然わっと泣いてその後また突然暴れ出して…といった感じです」
絵里「真姫の少女時代の話を聞いて無事に帰って来た人間私今初めて見た」
海未「えっ…?」
絵里「あの子の過去探っちゃダメなのは結構有名よ」
海未「し、知りませんでした…」
絵里「別に大したことじゃないのにね~」
海未「そうですよ。小さい頃はみんなサンタがいるって…
絵里「ああー馬鹿っ!」
海未「ん?どうしました?」
真姫「言ったわね…‼」カチャッ...
海未「んなっ⁉」
真姫「ぜ、絶対に…許さない‼」
海未「ま、まま待ってください!身内で争っても仕方ありま…や、やめなさい‼」
真姫「うるさい‼」ドカ-ン!
絵里「はぁ~今日はつくづく運の悪い日…」
絵里「帰ったわ…
バリ-ン!
絵里「わっ!何よ⁉窓から椅子って…」
絵里「あ…まさか」
絵里「ただいま」ガチャ
海未「ほら、絵里も帰ってきましたよ?」
真姫「うっさい‼」バシャ!
海未「うっ相当回ってますね…」
真姫「私、寝る‼」バタン!
海未「騒がしくてすみませんね、絵里。あなたも軽く一杯どうですか?」コト
絵里「ありがと、頂くわ」ズズ...
絵里「あの子、酒癖が悪いのにすぐ飲み過ぎるのが唯一ダメなとこよねぇ」
海未「ふふ、完璧な人間なんていませんから」フキフキ
絵里「で、今日はなんであんなに荒れてたの?」
海未「最初は普通に飲んでいたのですが…小さい頃の話をし出した辺りで突然わっと泣いてその後また突然暴れ出して…といった感じです」
絵里「真姫の少女時代の話を聞いて無事に帰って来た人間私今初めて見た」
海未「えっ…?」
絵里「あの子の過去探っちゃダメなのは結構有名よ」
海未「し、知りませんでした…」
絵里「別に大したことじゃないのにね~」
海未「そうですよ。小さい頃はみんなサンタがいるって…
絵里「ああー馬鹿っ!」
海未「ん?どうしました?」
真姫「言ったわね…‼」カチャッ...
海未「んなっ⁉」
真姫「ぜ、絶対に…許さない‼」
海未「ま、まま待ってください!身内で争っても仕方ありま…や、やめなさい‼」
真姫「うるさい‼」ドカ-ン!
絵里「はぁ~今日はつくづく運の悪い日…」
156: 名無しで叶える物語 2018/02/09(金) 23:17:22.39 ID:80H3YMI7.net
凛「お姉ちゃん今日はどこに行くのかにゃ?」
ことり「凛ちゃん、今日はね、悪い人を捕まえに行くんだよ」
凛「…そっかぁ。頑張って」
ことり「なんだか元気ないね」
凛「だって、危ないんでしょ?」
ことり「大丈夫!こう見えてお姉ちゃんは滅茶苦茶強いんだから‼」
凛「え~本当?」
ことり「ほっホントだよ!」
凛「…ならよかった!いってらっしゃい~」
ことり「ありがとう!なるべく早く帰ってくるよ」バタン...
ことり「ふぅ…さて、仕事の時間だね」
ことり「凛ちゃん、今日はね、悪い人を捕まえに行くんだよ」
凛「…そっかぁ。頑張って」
ことり「なんだか元気ないね」
凛「だって、危ないんでしょ?」
ことり「大丈夫!こう見えてお姉ちゃんは滅茶苦茶強いんだから‼」
凛「え~本当?」
ことり「ほっホントだよ!」
凛「…ならよかった!いってらっしゃい~」
ことり「ありがとう!なるべく早く帰ってくるよ」バタン...
ことり「ふぅ…さて、仕事の時間だね」
157: 名無しで叶える物語 2018/02/09(金) 23:30:17.24 ID:80H3YMI7.net
ことり「今日で最後にしなきゃ…
絵里「私を追うのを?」
ことり「ひゃっ‼えりちゃん⁉」
絵里「凛の様子はどう?元気?」
ことり「うん。すっかり懐いちゃって、可愛いよ」
絵里「そ、ならよかったわ。邪魔して悪かったわね。私はこの辺でおさらばするから」
ことり「私も今日はちょっとね…大事な用が…」
絵里「ふふっ知ってる」
絵里「金の流出でしょ?」
ことり「…流石」
絵里「当たり前でしょ。手、貸してあげてもいいわ」
絵里「警察のことりじゃなくて、私の知り合いのことりとしてお願いしてくれたらね」
ことり「私、報酬なんて出せないよ」
絵里「黙秘ってことにしてくれたらいいわ!」
ことり「今回は仕方ないかぁ…」
絵里「決まりね。今回は中々派手にやるわよ…っていつもだったか」
ことり「民家には手出さないでよ⁉」
絵里「わかってるって!もう今すぐ作戦スタートよ、準備はいい?」
ことり「もちろん!」
おしまい
vol.5に続きます
絵里「私を追うのを?」
ことり「ひゃっ‼えりちゃん⁉」
絵里「凛の様子はどう?元気?」
ことり「うん。すっかり懐いちゃって、可愛いよ」
絵里「そ、ならよかったわ。邪魔して悪かったわね。私はこの辺でおさらばするから」
ことり「私も今日はちょっとね…大事な用が…」
絵里「ふふっ知ってる」
絵里「金の流出でしょ?」
ことり「…流石」
絵里「当たり前でしょ。手、貸してあげてもいいわ」
絵里「警察のことりじゃなくて、私の知り合いのことりとしてお願いしてくれたらね」
ことり「私、報酬なんて出せないよ」
絵里「黙秘ってことにしてくれたらいいわ!」
ことり「今回は仕方ないかぁ…」
絵里「決まりね。今回は中々派手にやるわよ…っていつもだったか」
ことり「民家には手出さないでよ⁉」
絵里「わかってるって!もう今すぐ作戦スタートよ、準備はいい?」
ことり「もちろん!」
おしまい
vol.5に続きます
158: 名無しで叶える物語 2018/02/09(金) 23:41:17.10 ID:80H3YMI7.net
vol.5 soldier game + one
絵里「酔いは覚めた?」
真姫「…ばっちりよ」ムスッ
海未「真姫、今日はあなたと私は一心同体なのですよ?機嫌直してください」
真姫「だったら作戦の変更をお願いするわ」
海未「はぁ…わかりましたよ。私が煙突から入りますから…」
絵里「ぷっ…くく…ふふふ!」
真姫「…ねぇ」
絵里「はっはい!何でしょう⁉」
真姫「…なんでもない」
絵里「ほっ…」
海未「絵里、今日のスペシャルゲストとはどなたでしょうか」
絵里「なに、そのうちわかるわよ」
絵里「因みに武道の達人よ。私はまともにやり合ったらまず勝てないわ」
絵里「紹介するわよ。戦うメイド、ミナリンスキー!」
ことり「ミナリンスキーです!よろしくお願いしま~す♪」
海未「ことり…⁉」
絵里「酔いは覚めた?」
真姫「…ばっちりよ」ムスッ
海未「真姫、今日はあなたと私は一心同体なのですよ?機嫌直してください」
真姫「だったら作戦の変更をお願いするわ」
海未「はぁ…わかりましたよ。私が煙突から入りますから…」
絵里「ぷっ…くく…ふふふ!」
真姫「…ねぇ」
絵里「はっはい!何でしょう⁉」
真姫「…なんでもない」
絵里「ほっ…」
海未「絵里、今日のスペシャルゲストとはどなたでしょうか」
絵里「なに、そのうちわかるわよ」
絵里「因みに武道の達人よ。私はまともにやり合ったらまず勝てないわ」
絵里「紹介するわよ。戦うメイド、ミナリンスキー!」
ことり「ミナリンスキーです!よろしくお願いしま~す♪」
海未「ことり…⁉」
168: 名無しで叶える物語 2018/02/12(月) 00:37:29.60 ID:5CkXPkqb.net
真姫「私は降りるわ」
絵里「なんでよ?」
真姫「警察とチームを組むなんて御免よ」
海未「私は…別に…」
絵里「真姫、お願い」
真姫「嫌だって…」
絵里「真姫がいなきゃ~誰が私の右腕かしらね~」
真姫「…仕方ないわね」
絵里「私の勝ちね」ニヤリ
ことり「えへへ、よろしくお願いしますご主人様♪」
真姫「笑うな」キッ
絵里「その子尽くすタイプだから効かないわよこと…ミナリンスキー」
海未「もう今更苦しいですから…」
ことり「今日は警察の南ではありませんから。なんでもお申し付けを!」ペコ
真姫「…へぇ」
海未「真姫、また悪そうな事考えて…」
絵里「ほらほら行くわよ」
絵里「なんでよ?」
真姫「警察とチームを組むなんて御免よ」
海未「私は…別に…」
絵里「真姫、お願い」
真姫「嫌だって…」
絵里「真姫がいなきゃ~誰が私の右腕かしらね~」
真姫「…仕方ないわね」
絵里「私の勝ちね」ニヤリ
ことり「えへへ、よろしくお願いしますご主人様♪」
真姫「笑うな」キッ
絵里「その子尽くすタイプだから効かないわよこと…ミナリンスキー」
海未「もう今更苦しいですから…」
ことり「今日は警察の南ではありませんから。なんでもお申し付けを!」ペコ
真姫「…へぇ」
海未「真姫、また悪そうな事考えて…」
絵里「ほらほら行くわよ」
169: 名無しで叶える物語 2018/02/12(月) 00:50:50.44 ID:5CkXPkqb.net
真姫「希は?」
絵里「ドバイにいるわ」
真姫「…肝心な時に使えないわね」
絵里「こらこら…でも、そのためのことりなのよ?」
真姫「メイドね…なるほど」
絵里「私達以外の人によって敵の懐に入るのが容易になるというわけよ」
真姫「で、敵の本拠地に来たはいいものの」
真姫「なんでメイド喫茶なのよ⁉」
絵里「だから言ったじゃない。ことりはそのためだって」
真姫「もうっ意味わかんない!それに海未は浮き過ぎ‼着物はないでしょ…」
海未「すみません。勝負服で来いと絵里が…」
絵里「いやその、勝負服ってのはそういう意味じゃなくて…ホント不器用なんだから」
メイド「お待たせしましたご主人様、こちらコーヒーになります♪」
真姫「あっ普通に美味しそう…」
海未「こんなにのんびりしていていいのですか?」
絵里「ええ。なんせ中々尻尾が掴めなくて…」
海未「ふぅ~ふぅ~ズズ…温まります」
真姫「ここならまぁ、来てもいいわ」
絵里「潰すんだけどね。ふふふ」
海未「なんだか少し躊躇ってしまいますね…」
絵里「そのうちわかるわ、ここの実態が」
絵里「ドバイにいるわ」
真姫「…肝心な時に使えないわね」
絵里「こらこら…でも、そのためのことりなのよ?」
真姫「メイドね…なるほど」
絵里「私達以外の人によって敵の懐に入るのが容易になるというわけよ」
真姫「で、敵の本拠地に来たはいいものの」
真姫「なんでメイド喫茶なのよ⁉」
絵里「だから言ったじゃない。ことりはそのためだって」
真姫「もうっ意味わかんない!それに海未は浮き過ぎ‼着物はないでしょ…」
海未「すみません。勝負服で来いと絵里が…」
絵里「いやその、勝負服ってのはそういう意味じゃなくて…ホント不器用なんだから」
メイド「お待たせしましたご主人様、こちらコーヒーになります♪」
真姫「あっ普通に美味しそう…」
海未「こんなにのんびりしていていいのですか?」
絵里「ええ。なんせ中々尻尾が掴めなくて…」
海未「ふぅ~ふぅ~ズズ…温まります」
真姫「ここならまぁ、来てもいいわ」
絵里「潰すんだけどね。ふふふ」
海未「なんだか少し躊躇ってしまいますね…」
絵里「そのうちわかるわ、ここの実態が」
170: 名無しで叶える物語 2018/02/12(月) 01:01:11.91 ID:5CkXPkqb.net
「いってらっしゃいませご主人様~!」
真姫「…⁉ねぇ、エリー!」
絵里「ん?どうしたのよ」
真姫「ほら見てあのメイド!」
絵里「えっ?あら~好きになっちゃった?」
真姫「ふざけてないで…ほらっ!」
絵里「やれやれ…はぁ⁉」
にこ「えーやだ~私もう高校生なんかとっくに過ぎちゃいましたよ⁉」
にこ「本当ですか⁉嬉しいニコ~♪」
真姫「仕組んだの?偶然?」
絵里「他人事なのに胃がキリキリしてきた」
海未「ま、まさか…彼女も?」
絵里「そうよ、あのちっこいのがことりの上司」
海未「世界は狭いですね…」
にこ「ダメダメ!にこはみんなのも~のっ!」
真姫「気持ち悪…」
絵里「私、あの子指名してみようかしら」
真姫「何すんのよ、余計な…」
絵里「いやぁ私達目の前にしてもああなのかなって」
海未「たしかに気になりますね」
絵里「すいませーん!ちょっと指名いいかしら?」
にこ・ことり「「は~いどの娘をご指名ですか?」」
真姫「…⁉ねぇ、エリー!」
絵里「ん?どうしたのよ」
真姫「ほら見てあのメイド!」
絵里「えっ?あら~好きになっちゃった?」
真姫「ふざけてないで…ほらっ!」
絵里「やれやれ…はぁ⁉」
にこ「えーやだ~私もう高校生なんかとっくに過ぎちゃいましたよ⁉」
にこ「本当ですか⁉嬉しいニコ~♪」
真姫「仕組んだの?偶然?」
絵里「他人事なのに胃がキリキリしてきた」
海未「ま、まさか…彼女も?」
絵里「そうよ、あのちっこいのがことりの上司」
海未「世界は狭いですね…」
にこ「ダメダメ!にこはみんなのも~のっ!」
真姫「気持ち悪…」
絵里「私、あの子指名してみようかしら」
真姫「何すんのよ、余計な…」
絵里「いやぁ私達目の前にしてもああなのかなって」
海未「たしかに気になりますね」
絵里「すいませーん!ちょっと指名いいかしら?」
にこ・ことり「「は~いどの娘をご指名ですか?」」
178: 名無しで叶える物語 2018/02/14(水) 01:04:30.22 ID:tmMlRSsn.net
絵里「私はミナリンスキーちゃんで」
真姫「私はその…えーと、にこにーを」
ことり「ぅえぇぇえええ⁉」
ことり「なっ…なんでここに…⁉」
にこ「ほぇ?え~どうしたんですかぁ~?」
にこ「まさか、にこの可愛さに嫉妬しちゃったの?」
絵里「…私、本気で気づいてないのに20K」
真姫「そんなわけないでしょ。馬鹿でもプロよ、あれは演技ね。私も同額」
海未「賭け事は辞めましたから」
絵里「ちぇっつまんないわね。じゃあ真姫と1ー1ね」
ことり「あっあの…せ、先輩…
にこ「も~職場で先輩呼びはダ~メっ!ここではご主人様とメイドだけなんだから!」
にこ「ねっ天下のミナリンスキーさん♪」
海未「これは…どちらも不正解ですかね」
絵里「じゃあナシってことで」
真姫「どうする?指名の方は」
真姫「私はその…えーと、にこにーを」
ことり「ぅえぇぇえええ⁉」
ことり「なっ…なんでここに…⁉」
にこ「ほぇ?え~どうしたんですかぁ~?」
にこ「まさか、にこの可愛さに嫉妬しちゃったの?」
絵里「…私、本気で気づいてないのに20K」
真姫「そんなわけないでしょ。馬鹿でもプロよ、あれは演技ね。私も同額」
海未「賭け事は辞めましたから」
絵里「ちぇっつまんないわね。じゃあ真姫と1ー1ね」
ことり「あっあの…せ、先輩…
にこ「も~職場で先輩呼びはダ~メっ!ここではご主人様とメイドだけなんだから!」
にこ「ねっ天下のミナリンスキーさん♪」
海未「これは…どちらも不正解ですかね」
絵里「じゃあナシってことで」
真姫「どうする?指名の方は」
179: 名無しで叶える物語 2018/02/14(水) 01:09:03.29 ID:tmMlRSsn.net
にこ「ご指名ありがとうございまぁ~す♪」
にこ「なんでもお申し付けください♪」
真姫「…じゃあ、おさわり30分コースで」ニヤ
にこ「ダメダメ~そんなのないですよぉ~。もうっスケベなんですからっ」
真姫「ちっ…なんでもって言ったじゃない」
絵里「ねえ、ミナリンスキー」
ことり「あっはい!」
絵里「これだと自由に動けないわ。どうする?」コソッ
ことり「そ、そうだよね…う~ん…」コソコソ
真姫「エリー、任せて」コソ
絵里「ありがと、頼むわ」
真姫「ねぇアンタ…ご主人様の命令が聞けないっての⁉」ギロ
にこ「い、いえっそんなことは…」
真姫「そうよね?わかってるならさっさと個室用意しなさいよ」
真姫「おさわり60分よ」
にこ「は、はい…」
絵里「私、あの子の趣味よくわかんないわ」
ことり「大丈夫かなぁ…」
ことり(本業の時の勢いがまるでないよ…)
にこ「なんでもお申し付けください♪」
真姫「…じゃあ、おさわり30分コースで」ニヤ
にこ「ダメダメ~そんなのないですよぉ~。もうっスケベなんですからっ」
真姫「ちっ…なんでもって言ったじゃない」
絵里「ねえ、ミナリンスキー」
ことり「あっはい!」
絵里「これだと自由に動けないわ。どうする?」コソッ
ことり「そ、そうだよね…う~ん…」コソコソ
真姫「エリー、任せて」コソ
絵里「ありがと、頼むわ」
真姫「ねぇアンタ…ご主人様の命令が聞けないっての⁉」ギロ
にこ「い、いえっそんなことは…」
真姫「そうよね?わかってるならさっさと個室用意しなさいよ」
真姫「おさわり60分よ」
にこ「は、はい…」
絵里「私、あの子の趣味よくわかんないわ」
ことり「大丈夫かなぁ…」
ことり(本業の時の勢いがまるでないよ…)
180: 名無しで叶える物語 2018/02/14(水) 01:22:34.60 ID:tmMlRSsn.net
ことり「特製オムライスで~す♪」
絵里「わあっ美味しそう!」
ことり「あっ!待ってください!食べる前に、美味しくなるおまじな…
絵里「そこまで徹底的にやらなくていいわよ」
ことり「あ、はい…」
ことり「大体聞き出せたよ」
絵里「やるじゃない!動き出すのは何時頃?」
ことり「22時に売り上げの集計をするから、その時が一番人が集まるって。私はその時に動くから、えりちゃん達もお願い」
絵里「あなたは金の流出経路の確保、私はそれを根こそぎもらう。言ってること違うように見えて、まぁ同じ目的ね」
ことり「ねぇえりちゃん」
絵里「どうしたの?」
ことり「なんか、不安だよ…すごく不吉な予感がするの」
絵里「大したことないって、やる事やりなさい」
ことり「…ありがとう」
海未「私は上で監視しますから」
絵里「いつも悪いわね。今日もお願い」
海未「ふふ、これこそ大したことありませんから」
絵里「わあっ美味しそう!」
ことり「あっ!待ってください!食べる前に、美味しくなるおまじな…
絵里「そこまで徹底的にやらなくていいわよ」
ことり「あ、はい…」
ことり「大体聞き出せたよ」
絵里「やるじゃない!動き出すのは何時頃?」
ことり「22時に売り上げの集計をするから、その時が一番人が集まるって。私はその時に動くから、えりちゃん達もお願い」
絵里「あなたは金の流出経路の確保、私はそれを根こそぎもらう。言ってること違うように見えて、まぁ同じ目的ね」
ことり「ねぇえりちゃん」
絵里「どうしたの?」
ことり「なんか、不安だよ…すごく不吉な予感がするの」
絵里「大したことないって、やる事やりなさい」
ことり「…ありがとう」
海未「私は上で監視しますから」
絵里「いつも悪いわね。今日もお願い」
海未「ふふ、これこそ大したことありませんから」
181: 名無しで叶える物語 2018/02/14(水) 01:26:32.22 ID:tmMlRSsn.net
真姫「あ、エリーから連絡来てた…何かしら」
真姫「おさわりは22時前までにしておいてって…結構時間くれるじゃない」
真姫「…ふふふ」
真姫「ねぇにこにー、お願いがあるんだけど」
にこ「な、何でしょう?」
真姫「時間、延長ね♪」ニコ
にこ「いっいやぁぁあああ‼」
ギィィ...バタン
真姫「おさわりは22時前までにしておいてって…結構時間くれるじゃない」
真姫「…ふふふ」
真姫「ねぇにこにー、お願いがあるんだけど」
にこ「な、何でしょう?」
真姫「時間、延長ね♪」ニコ
にこ「いっいやぁぁあああ‼」
ギィィ...バタン
182: 名無しで叶える物語 2018/02/14(水) 01:43:39.01 ID:tmMlRSsn.net
絵里「ことり、あと3時間以上あるわよ。何してようか…」
ことり「私は仕事があるから…」
絵里「でも今日貸し切りにしちゃったわよ」
ことり「そっかぁ…」
絵里「いっそ私達もおさわり…
ことり「だーめっ!」
メイド「あぁ…今日も…嫌だなぁ…」トボトボ
絵里「…?あっ‼」
絵里「ねぇ!あの子の尾行してくれない⁉」
ことり「えっ?いいけど…どうして?」
絵里「ここを堂々と潰す大義名分、欲しくない?」
ことり「それはあったら助かるけど、見つかるの?」
絵里「ええ、必ずね!これ、あの子の左耳に付けて」スッ
ことり「わかった。でも、外しちゃう心配は?」
絵里「21時まではないわ。今ね、あの子のクセを探してたの。髪の片側のサイドが長いからよく右耳に髪かけるクセがあったわ。だから反射的に左耳はあまり触らないから、中々外されないわよ」
ことり「やってみるよ。ところでこれは?」
絵里「ピアス型の監視カメラ!特注よ」
ことり「私も欲しいな…捜査に使えるし」
絵里「言うと思った。はい、あげる♪」
ことり「えっいいの?」
絵里「あの子に片耳だけ付けるのは、もう片方をことりに付けてもらうためよ?そのままプレゼント」
ことり「ありがとう!」
絵里「じゃあ、行ってきて」
ことり「私は仕事があるから…」
絵里「でも今日貸し切りにしちゃったわよ」
ことり「そっかぁ…」
絵里「いっそ私達もおさわり…
ことり「だーめっ!」
メイド「あぁ…今日も…嫌だなぁ…」トボトボ
絵里「…?あっ‼」
絵里「ねぇ!あの子の尾行してくれない⁉」
ことり「えっ?いいけど…どうして?」
絵里「ここを堂々と潰す大義名分、欲しくない?」
ことり「それはあったら助かるけど、見つかるの?」
絵里「ええ、必ずね!これ、あの子の左耳に付けて」スッ
ことり「わかった。でも、外しちゃう心配は?」
絵里「21時まではないわ。今ね、あの子のクセを探してたの。髪の片側のサイドが長いからよく右耳に髪かけるクセがあったわ。だから反射的に左耳はあまり触らないから、中々外されないわよ」
ことり「やってみるよ。ところでこれは?」
絵里「ピアス型の監視カメラ!特注よ」
ことり「私も欲しいな…捜査に使えるし」
絵里「言うと思った。はい、あげる♪」
ことり「えっいいの?」
絵里「あの子に片耳だけ付けるのは、もう片方をことりに付けてもらうためよ?そのままプレゼント」
ことり「ありがとう!」
絵里「じゃあ、行ってきて」
183: 名無しで叶える物語 2018/02/14(水) 01:49:07.15 ID:tmMlRSsn.net
ことり「なるほど、そういう意味でだったのかぁ…」
メイド「はぁ…もう私疲れた…」
ことり(今だ!)
ことり「ちょっとお話いいですかぁ~?」
メイド「えっ⁉は、はい…」
ことり「あなた…すっごく可愛い!もうね、抱きしめちゃいたいくらい!」
メイド「ほ、ホントですか…?」
ことり「うん!だからね、私とお揃いのピアス付けて欲しいんだけど…いい?」
メイド「お、お揃い…ですか?」
ことり「お願~い!」
メイド「っ…‼」キュン
メイド「わっわかりました…」
ことり「やったー!ありがとう♪」
ことり(これでひとまずオッケーかな…)
ことり(そして、私はしばらく尾行だね…)
メイド「はぁ…もう私疲れた…」
ことり(今だ!)
ことり「ちょっとお話いいですかぁ~?」
メイド「えっ⁉は、はい…」
ことり「あなた…すっごく可愛い!もうね、抱きしめちゃいたいくらい!」
メイド「ほ、ホントですか…?」
ことり「うん!だからね、私とお揃いのピアス付けて欲しいんだけど…いい?」
メイド「お、お揃い…ですか?」
ことり「お願~い!」
メイド「っ…‼」キュン
メイド「わっわかりました…」
ことり「やったー!ありがとう♪」
ことり(これでひとまずオッケーかな…)
ことり(そして、私はしばらく尾行だね…)
184: 名無しで叶える物語 2018/02/14(水) 01:54:24.08 ID:tmMlRSsn.net
ことり「この後どこ行くの?」
メイド「えっ?いつもの場所ですよ?」
ことり「いつもの場所って?」
メイド「ここの上の寮ですよ」
ことり「へぇ~知らなかった!私見たことないよ」
メイド「ええっ⁉本当ですか?」
ことり「だって私来てまだ数日だし…」
メイド「そ、そうでしたか…じゃあ見てもいいですよ」
ことり「やったー!ありがとう!」
絵里「これよ、これを抑えておきたかったのよ」
絵里「この店の仕組みと金の在り処がわかるはず…」
メイド「えっ?いつもの場所ですよ?」
ことり「いつもの場所って?」
メイド「ここの上の寮ですよ」
ことり「へぇ~知らなかった!私見たことないよ」
メイド「ええっ⁉本当ですか?」
ことり「だって私来てまだ数日だし…」
メイド「そ、そうでしたか…じゃあ見てもいいですよ」
ことり「やったー!ありがとう!」
絵里「これよ、これを抑えておきたかったのよ」
絵里「この店の仕組みと金の在り処がわかるはず…」
198: 名無しで叶える物語 2018/02/17(土) 01:04:41.21 ID:OWNtRkc+.net
ことり「変だなぁ…夜とはいえ、妙に薄暗いよ…」
メイド「そ、そうですか?普通ですよ…」
ことり「この奥の部屋は何?」
メイド「そこは駄目っ!」
ことり「わっ⁉」ビクッ
メイド「あっごめんなさい!でも、ホントにそこは駄目なんです」
ことり「どうしても?」
メイド「どうしてもです」
ことり「そっかぁ~ごめんね、無理言っちゃって」
メイド「いえいえそんな…」
メイド「まぁ、1つ入る方法がありますけどね」
ことり「えっ本当?何なに~⁉」
メイド「ここへ入寮することです…」ニヤ
メイド「これをどうぞ…‼」ガッ
ことり「…⁉や、やめっ…」ガクリ
メイド「くすくす…向こうでハイになれますよ…」
絵里「…‼マズイわね…とりあえずみんな呼ばなきゃ」
ツ-...
絵里「海未!上の寮よ!お願い!」
海未『了解です』
絵里「流石、早いわね…次は真姫!下から上がって…
にこ『もうおしまい⁉』
真姫『あぁ~んもっともっとよぉ~!』
絵里「…ちっ」グシャッ
絵里「2人で侵入…ちょっと心許ないわね」
海未「むっ絵里ですか」
絵里「丁度良かったわ。突入よ!ミナリンスキーが危ないわ」
メイド「そ、そうですか?普通ですよ…」
ことり「この奥の部屋は何?」
メイド「そこは駄目っ!」
ことり「わっ⁉」ビクッ
メイド「あっごめんなさい!でも、ホントにそこは駄目なんです」
ことり「どうしても?」
メイド「どうしてもです」
ことり「そっかぁ~ごめんね、無理言っちゃって」
メイド「いえいえそんな…」
メイド「まぁ、1つ入る方法がありますけどね」
ことり「えっ本当?何なに~⁉」
メイド「ここへ入寮することです…」ニヤ
メイド「これをどうぞ…‼」ガッ
ことり「…⁉や、やめっ…」ガクリ
メイド「くすくす…向こうでハイになれますよ…」
絵里「…‼マズイわね…とりあえずみんな呼ばなきゃ」
ツ-...
絵里「海未!上の寮よ!お願い!」
海未『了解です』
絵里「流石、早いわね…次は真姫!下から上がって…
にこ『もうおしまい⁉』
真姫『あぁ~んもっともっとよぉ~!』
絵里「…ちっ」グシャッ
絵里「2人で侵入…ちょっと心許ないわね」
海未「むっ絵里ですか」
絵里「丁度良かったわ。突入よ!ミナリンスキーが危ないわ」
199: 名無しで叶える物語 2018/02/17(土) 01:22:46.19 ID:OWNtRkc+.net
海未「薄い壁ですね…こんなもの、容易いですよ?」チャキ...
海未「…はっ‼」スパッ
絵里「…レオパレスが泣いてるわよ」
海未「こんな壁と一緒にしたら失礼ですよ…」
絵里「よーし次の部屋はっと…あらら、なるほど」
海未「フェイクでしたね、先程は」
絵里「うわぁ爆発だとどうなると思う?」
海未「バラバラに…しかし私も刃こぼれは少し避けたいのですが…」
絵里「仕方ないかっ」カチッ
海未「それは?」
絵里「吸着型地雷よ。本来は戦車破壊工作用なの。まぁ見ててよね」
バカンッ!!
絵里「キレーに割れるように改良したのよね!」
海未「ふふっ絵里は不思議な方です。いつも変わった物を使い必ず目当ての物を盗み出す…あなたのことは見てて飽きません」クス
絵里「あら、愛のメッセージ?ありがと♪」
海未「そ、そういう訳では…そういえば真姫は?」
「置いて来たわよ。ベロンベロンに酔っちゃって…ホントにもう!」
絵里「げげっ⁉」
にこ「何よ、こんな店で盗み?大したもんないわよ!出て行きなさいこの泥棒猫‼」
絵里「猫といえば…あの子元気かしら…」
にこ「聞きなさいよ!」
絵里「ああ、ごめんなさい?そうそう、私達今ミナリンスキー救出劇の最中なの」
にこ「はぁっ⁉それどういうことよ!」
絵里「どうもこうも、ことりがわけわからない娘にひっ捕らえられたって話」
にこ「あの馬鹿…場所は?」
絵里「ふふっ付いて来なさい!」
にこ「言われなくてもよ‼」
海未「…はっ‼」スパッ
絵里「…レオパレスが泣いてるわよ」
海未「こんな壁と一緒にしたら失礼ですよ…」
絵里「よーし次の部屋はっと…あらら、なるほど」
海未「フェイクでしたね、先程は」
絵里「うわぁ爆発だとどうなると思う?」
海未「バラバラに…しかし私も刃こぼれは少し避けたいのですが…」
絵里「仕方ないかっ」カチッ
海未「それは?」
絵里「吸着型地雷よ。本来は戦車破壊工作用なの。まぁ見ててよね」
バカンッ!!
絵里「キレーに割れるように改良したのよね!」
海未「ふふっ絵里は不思議な方です。いつも変わった物を使い必ず目当ての物を盗み出す…あなたのことは見てて飽きません」クス
絵里「あら、愛のメッセージ?ありがと♪」
海未「そ、そういう訳では…そういえば真姫は?」
「置いて来たわよ。ベロンベロンに酔っちゃって…ホントにもう!」
絵里「げげっ⁉」
にこ「何よ、こんな店で盗み?大したもんないわよ!出て行きなさいこの泥棒猫‼」
絵里「猫といえば…あの子元気かしら…」
にこ「聞きなさいよ!」
絵里「ああ、ごめんなさい?そうそう、私達今ミナリンスキー救出劇の最中なの」
にこ「はぁっ⁉それどういうことよ!」
絵里「どうもこうも、ことりがわけわからない娘にひっ捕らえられたって話」
にこ「あの馬鹿…場所は?」
絵里「ふふっ付いて来なさい!」
にこ「言われなくてもよ‼」
203: 名無しで叶える物語 2018/02/17(土) 23:56:05.40 ID:OWNtRkc+.net
絵里「こんな怪し~い上の階…警察なら放っておかないわよね?」
にこ「中々入れないのよ。強い態度でいると不審に思われるし」
絵里「へぇ~わざわざ警察のガサ入り情報の提供ありがとさん」
にこ「あっ!この女は…!」
絵里「まぁまぁそうカッカしないで…おっと着いたわよ」
海未「どうしましょうか?」
絵里「そんなの決まってるわ!」ポイッ
コロ...ボンッ!!
「誰だっ‼」
絵里「エリーチカよ。彼女を返してもらいに来たわ」
にこ「あっ店長じゃない…」
店長「矢澤、何してる?」
にこ「ここのバイト兼全日本不正受給取締組合副会長及び西日本警察本部臨時特殊機動隊駐在所署長の矢澤にこよ。本業の方であなたを逮捕する為に来たの。悪いわね」
店長「ふっふざけんな!微妙にすごくねぇ肩書きのクセに偉そうにしやがって!」
にこ「うっさい!実際そこそこ偉いのよっ‼」
店長「チビが…力の差ってやつを見せてや…
パン!!
店長「っ…⁉」
絵里「そっちは警察だけど、私は泥棒よ?幾らでも汚い手使えるんだから恨みっこ無しね♪」
海未「脇がお留守なようで…」シュッ!
店長「うぐっ⁉」ザンッ...
海未「峰打ちです…」チャキ
絵里「なーんか呆気ないわね。にこ、こいつ処理お願いね」
にこ「はぁ…もう仕方ないわね」ズルズル
店長「いででで!引っ張るなよクソが…っ⁉」ゴチン!
にこ「黙って大人しくしてなさい!」
絵里「さて、私達は当初の目的に行きましょうかね」
にこ「中々入れないのよ。強い態度でいると不審に思われるし」
絵里「へぇ~わざわざ警察のガサ入り情報の提供ありがとさん」
にこ「あっ!この女は…!」
絵里「まぁまぁそうカッカしないで…おっと着いたわよ」
海未「どうしましょうか?」
絵里「そんなの決まってるわ!」ポイッ
コロ...ボンッ!!
「誰だっ‼」
絵里「エリーチカよ。彼女を返してもらいに来たわ」
にこ「あっ店長じゃない…」
店長「矢澤、何してる?」
にこ「ここのバイト兼全日本不正受給取締組合副会長及び西日本警察本部臨時特殊機動隊駐在所署長の矢澤にこよ。本業の方であなたを逮捕する為に来たの。悪いわね」
店長「ふっふざけんな!微妙にすごくねぇ肩書きのクセに偉そうにしやがって!」
にこ「うっさい!実際そこそこ偉いのよっ‼」
店長「チビが…力の差ってやつを見せてや…
パン!!
店長「っ…⁉」
絵里「そっちは警察だけど、私は泥棒よ?幾らでも汚い手使えるんだから恨みっこ無しね♪」
海未「脇がお留守なようで…」シュッ!
店長「うぐっ⁉」ザンッ...
海未「峰打ちです…」チャキ
絵里「なーんか呆気ないわね。にこ、こいつ処理お願いね」
にこ「はぁ…もう仕方ないわね」ズルズル
店長「いででで!引っ張るなよクソが…っ⁉」ゴチン!
にこ「黙って大人しくしてなさい!」
絵里「さて、私達は当初の目的に行きましょうかね」
204: 名無しで叶える物語 2018/02/18(日) 00:28:00.72 ID:mgkzWxkY.net
「海未ちゃん!ことりちゃん!早く早く~!」
「あーん待ってよぉ~!」
「ずるいですよー!」
「あはははは!いいのいいのっ!」
「ことり…ことり…!」
ことり「………」ポロポロ
海未「ことりっ!」サスサス
ことり「あれ…夢かぁ」
海未「どうしたのですか?泣いていましたよ」
ことり「夢を見てたんだ…小さい頃のね。離れ離れになっちゃった親友の2人と遊んでる夢…楽しかったのに、すごく寂しかったのかな…」
海未「もう、2人とは会えないのですか?」
ことり「1人は一切連絡がつかなくなっちゃったし、もう1人は…天国へ旅立っちゃったんだ…」
海未「…あの手紙、読んでくれましたか?」
ことり「読んだよ。懐かしいなぁ…あの電車の通る橋の下でいつも集まってたんだっけ…でも、どうしてあなたがその事を知っているの?」
海未「別れる前に、私の友は言いました。海未ちゃんはきっと大人になる頃には素敵な大和撫子になるんだよ、と。ふふ…似合うでしょうか…」シャラン
ことり「それは…‼でも、なんで?どうして⁉あなたは…誰?」
ことり「私の大切な友達の海未ちゃんは…もうこの世には…
絵里「やったーーー‼ようやく開いたわ!ハラショー…なんて素敵な光景なのかしら」
絵里「金!金!一面金‼秀吉になった気分よ!」
海未「むっこれほどとは…」
海未「回収しましょうか」
絵里「ええ!」
ヒュ-...ドサッ!
絵里「あらっ?鴨がネギを背負ってやってくるかのように大きな袋が」
真姫「忘れ物、届けに来たわよ」フンス
「あーん待ってよぉ~!」
「ずるいですよー!」
「あはははは!いいのいいのっ!」
「ことり…ことり…!」
ことり「………」ポロポロ
海未「ことりっ!」サスサス
ことり「あれ…夢かぁ」
海未「どうしたのですか?泣いていましたよ」
ことり「夢を見てたんだ…小さい頃のね。離れ離れになっちゃった親友の2人と遊んでる夢…楽しかったのに、すごく寂しかったのかな…」
海未「もう、2人とは会えないのですか?」
ことり「1人は一切連絡がつかなくなっちゃったし、もう1人は…天国へ旅立っちゃったんだ…」
海未「…あの手紙、読んでくれましたか?」
ことり「読んだよ。懐かしいなぁ…あの電車の通る橋の下でいつも集まってたんだっけ…でも、どうしてあなたがその事を知っているの?」
海未「別れる前に、私の友は言いました。海未ちゃんはきっと大人になる頃には素敵な大和撫子になるんだよ、と。ふふ…似合うでしょうか…」シャラン
ことり「それは…‼でも、なんで?どうして⁉あなたは…誰?」
ことり「私の大切な友達の海未ちゃんは…もうこの世には…
絵里「やったーーー‼ようやく開いたわ!ハラショー…なんて素敵な光景なのかしら」
絵里「金!金!一面金‼秀吉になった気分よ!」
海未「むっこれほどとは…」
海未「回収しましょうか」
絵里「ええ!」
ヒュ-...ドサッ!
絵里「あらっ?鴨がネギを背負ってやってくるかのように大きな袋が」
真姫「忘れ物、届けに来たわよ」フンス
205: 名無しで叶える物語 2018/02/18(日) 00:29:24.12 ID:mgkzWxkY.net
絵里「真姫!気がきくわね~」
絵里「ぷっ…ねぇ、おさわり楽しかった?」
真姫「ええ、楽しかったわよ。酒池肉林とはあの事ね…」ニヤリ
絵里「こわっ…」
真姫「んん?どうしたのよその頭…」
海未「かんざし、似合うでしょうか…?」モジモジ
絵里「可愛い♪」
真姫「すごく似合ってるわよ。羨ましいほどにね」
海未「そ、そんなに褒めてくださると…照れてしまいますよ…えへへ」
ことり「ねぇ、どうしてあなたがそれを持っているの?」
ことり「返してよ…っ!」
絵里「ぷっ…ねぇ、おさわり楽しかった?」
真姫「ええ、楽しかったわよ。酒池肉林とはあの事ね…」ニヤリ
絵里「こわっ…」
真姫「んん?どうしたのよその頭…」
海未「かんざし、似合うでしょうか…?」モジモジ
絵里「可愛い♪」
真姫「すごく似合ってるわよ。羨ましいほどにね」
海未「そ、そんなに褒めてくださると…照れてしまいますよ…えへへ」
ことり「ねぇ、どうしてあなたがそれを持っているの?」
ことり「返してよ…っ!」
208: 名無しで叶える物語 2018/02/18(日) 01:08:58.13 ID:mgkzWxkY.net
真姫「ちょっと、何よこいつ…!」ガッ!
ことり「ううう…!」ググ...
真姫「…やめた」パッ
ことり「わわっ!」ドテッ
真姫「エリー、言ったでしょ?警察と組むなんてってさぁ…ほらやっぱりキチガイじゃない」
真姫「もう獲るもん獲ったしさっさと仕上げに行くわよ。気分悪いし…」
絵里「もう、気が早いんだから…」
海未「すみません。ことり、言いたいことは多いでしょうが、私はあなたが指定日時に来てくださる事を願っています」
ことり「ありえない…ありえないよこんなこと…!」
海未「全てを伝えますから…」
ことり「待って!意味がわからないよ…‼」
絵里「ことり、早く帰りなさい」
ことり「だって!」
絵里「家に可愛い妹が待っているんじゃないの?」
ことり「はっ⁉そ、そうだっけ…ありがとねえりちゃん」
ことり「今度は逃さないよ」
絵里「ばいばーい♪」
絵里「よーし残業よ!大砲用意!」
真姫「そんなもんないっての…」ガチャッ
真姫「アディオス…アミーゴ。意外と楽しかったわ、ご主人様もね…」バシュッ!
ドガァァアアア...
ことり「ううう…!」ググ...
真姫「…やめた」パッ
ことり「わわっ!」ドテッ
真姫「エリー、言ったでしょ?警察と組むなんてってさぁ…ほらやっぱりキチガイじゃない」
真姫「もう獲るもん獲ったしさっさと仕上げに行くわよ。気分悪いし…」
絵里「もう、気が早いんだから…」
海未「すみません。ことり、言いたいことは多いでしょうが、私はあなたが指定日時に来てくださる事を願っています」
ことり「ありえない…ありえないよこんなこと…!」
海未「全てを伝えますから…」
ことり「待って!意味がわからないよ…‼」
絵里「ことり、早く帰りなさい」
ことり「だって!」
絵里「家に可愛い妹が待っているんじゃないの?」
ことり「はっ⁉そ、そうだっけ…ありがとねえりちゃん」
ことり「今度は逃さないよ」
絵里「ばいばーい♪」
絵里「よーし残業よ!大砲用意!」
真姫「そんなもんないっての…」ガチャッ
真姫「アディオス…アミーゴ。意外と楽しかったわ、ご主人様もね…」バシュッ!
ドガァァアアア...
209: 名無しで叶える物語 2018/02/18(日) 01:11:33.02 ID:mgkzWxkY.net
絵里「あーあ美味しい店だったのにねぇ」
海未「出会いの数だけ別れがありますよ」
絵里「そういえば勝負服ってさぁ、かんざしと併せてだったのね」
海未「むっバレてしまいましたか…」
絵里「それじゃあ…逃げるわよっ!」
真姫「やっぱり最後はランなの⁉」
絵里「今日は車ないんだって!」
海未「ではお先に失礼…」
絵里「えっどこ行くの?」
真姫「どうせまた寺に籠るのよ…ったく」
絵里「やだ~いっぱい人来たわよ」
真姫「あれ盗むわよ」バンッ!
パリ-ン!
絵里「あらよっと…失礼しまーす」
真姫「こいつ返しにまたここ来る?」
絵里「んなわけないじゃない!」
ブオオオォォォ....
海未「出会いの数だけ別れがありますよ」
絵里「そういえば勝負服ってさぁ、かんざしと併せてだったのね」
海未「むっバレてしまいましたか…」
絵里「それじゃあ…逃げるわよっ!」
真姫「やっぱり最後はランなの⁉」
絵里「今日は車ないんだって!」
海未「ではお先に失礼…」
絵里「えっどこ行くの?」
真姫「どうせまた寺に籠るのよ…ったく」
絵里「やだ~いっぱい人来たわよ」
真姫「あれ盗むわよ」バンッ!
パリ-ン!
絵里「あらよっと…失礼しまーす」
真姫「こいつ返しにまたここ来る?」
絵里「んなわけないじゃない!」
ブオオオォォォ....
210: 名無しで叶える物語 2018/02/18(日) 01:17:31.64 ID:mgkzWxkY.net
ことり「ただいま~ごめんね凛ちゃん遅くなって…」
ことり「あれ…?凛ちゃん?凛ちゃん⁉どこ?」
ことり「嘘…なんでなんで?あんなにお留守番してるって意気込んでたのに…!」
ことり「凛ちゃーーん!どこーーー⁉」
ことり「どこだろう…全く見当がつかないよ…!」
ことり「あれ…?凛ちゃん?凛ちゃん⁉どこ?」
ことり「嘘…なんでなんで?あんなにお留守番してるって意気込んでたのに…!」
ことり「凛ちゃーーん!どこーーー⁉」
ことり「どこだろう…全く見当がつかないよ…!」
211: 名無しで叶える物語 2018/02/18(日) 02:28:10.26 ID:mgkzWxkY.net
ことり「結局3日も経ったのに全然見つからないどころか手掛かりもないなんて…!」
絵里「警察がこんなとこでおさぼり?」
ことり「えりちゃん!ねぇ聞いて?凛ちゃんがね…!」
絵里「ああ、凛のこと探してたのね…」
ことり「うんうん!何か知ってるの?」
絵里「まぁね」
ことり「何でもいいから教えて‼」
絵里「そうね、もう凛とは関わらない方がいいわよ」
ことり「……んっ?」
絵里「だから、もう凛とは関わるなっての」
ことり「どうして⁉なんでそんなこと…!」
絵里「…はぁ、裏の通りに行ってみることね」
ことり「わかったよ、ありがとう!」
絵里「後悔はしないでよ…」
絵里「警察がこんなとこでおさぼり?」
ことり「えりちゃん!ねぇ聞いて?凛ちゃんがね…!」
絵里「ああ、凛のこと探してたのね…」
ことり「うんうん!何か知ってるの?」
絵里「まぁね」
ことり「何でもいいから教えて‼」
絵里「そうね、もう凛とは関わらない方がいいわよ」
ことり「……んっ?」
絵里「だから、もう凛とは関わるなっての」
ことり「どうして⁉なんでそんなこと…!」
絵里「…はぁ、裏の通りに行ってみることね」
ことり「わかったよ、ありがとう!」
絵里「後悔はしないでよ…」
229: 名無しで叶える物語 2018/02/21(水) 05:21:43.06 ID:8lZ4iyx+.net
ことり「凛ちゃーーん!どこーーーっ⁉」
ワ-ワ-
ことり「ん?何か騒ぎが…」
「はっ…はっ…!」
パン屋「姉ちゃん!泥棒だ!捕まえてくれーー!」ダッ!
ことり「っ⁉わ、わかりました!確保ー!」ガシッ
「うにゃっ⁉」ドテッ
ことり「よーし捕まえまし…⁉」
凛「ど、どいてよっ!」
ことり「どかないっ‼」グッ
パン屋「最近この辺でまた悪さしやがってこの泥棒猫め…次はないからな!」ペッ
ことり「約束したよね?もう悪さしないって…どうして?」
ワ-ワ-
ことり「ん?何か騒ぎが…」
「はっ…はっ…!」
パン屋「姉ちゃん!泥棒だ!捕まえてくれーー!」ダッ!
ことり「っ⁉わ、わかりました!確保ー!」ガシッ
「うにゃっ⁉」ドテッ
ことり「よーし捕まえまし…⁉」
凛「ど、どいてよっ!」
ことり「どかないっ‼」グッ
パン屋「最近この辺でまた悪さしやがってこの泥棒猫め…次はないからな!」ペッ
ことり「約束したよね?もう悪さしないって…どうして?」
230: 名無しで叶える物語 2018/02/21(水) 05:25:45.67 ID:8lZ4iyx+.net
凛「関係ないでしょ?お姉ちゃんには…」
ことり「ふ~ん?」
凛「な、何…?」
ことり「まだことりのことお姉ちゃんって思ってくれてるんだ?」
凛「あっ!しまっ…
バチ-ン!
凛「ぶっ⁉いったぁ…」ヒリヒリ
ことり「あなたはもう1人じゃないって言ったよね⁉」
ことり「それにね、凛ちゃん自身もどこかでもう1人じゃないって思ってるんだよ…」
凛「凛の中でも…」
ことり「あなたが悪いことしたら私は怒るし、あなたが辛い目にあったら私は悲しいよ。血は繋がっていなくても、あなたは私の妹だよ。そんな簡単に…私は凛ちゃんを捨てないよ」
凛「凛は、どうすればいいの…?」
ことり「迷惑かけた人達に謝りに行くんだよ。ことりも一緒に行きますから!」
凛「うん…うん!」ポロ...
ことり「私知ってるよ。本当は私の帰りが遅いから気を引くために悪さしてたことくらい」
凛「げげっ⁉な、なんで…?」
ことり「えへへ、姉は妹のことならなんでも知っていますから!」
凛「ごめんなさい」
ことり「今度は誓って!次はないって」
凛「絶対しないよ!絶対絶対‼」
ことり「本当ですかぁ~?」
凛「本当にゃ!」
ことり「本当に本当ですか~⁉」
凛「本当に本当にゃ!」
ことり「ふふっ!じゃあ帰ろ!」
絵里「ありゃあ…なんか丸く収まってるわね…ちょっと予想外」
絵里「これが愛の拳ってやつかしら…なーんて馬鹿らしいか」
絵里「凛はこれからどうなるかしらね…ふふっ」
ことり「ふ~ん?」
凛「な、何…?」
ことり「まだことりのことお姉ちゃんって思ってくれてるんだ?」
凛「あっ!しまっ…
バチ-ン!
凛「ぶっ⁉いったぁ…」ヒリヒリ
ことり「あなたはもう1人じゃないって言ったよね⁉」
ことり「それにね、凛ちゃん自身もどこかでもう1人じゃないって思ってるんだよ…」
凛「凛の中でも…」
ことり「あなたが悪いことしたら私は怒るし、あなたが辛い目にあったら私は悲しいよ。血は繋がっていなくても、あなたは私の妹だよ。そんな簡単に…私は凛ちゃんを捨てないよ」
凛「凛は、どうすればいいの…?」
ことり「迷惑かけた人達に謝りに行くんだよ。ことりも一緒に行きますから!」
凛「うん…うん!」ポロ...
ことり「私知ってるよ。本当は私の帰りが遅いから気を引くために悪さしてたことくらい」
凛「げげっ⁉な、なんで…?」
ことり「えへへ、姉は妹のことならなんでも知っていますから!」
凛「ごめんなさい」
ことり「今度は誓って!次はないって」
凛「絶対しないよ!絶対絶対‼」
ことり「本当ですかぁ~?」
凛「本当にゃ!」
ことり「本当に本当ですか~⁉」
凛「本当に本当にゃ!」
ことり「ふふっ!じゃあ帰ろ!」
絵里「ありゃあ…なんか丸く収まってるわね…ちょっと予想外」
絵里「これが愛の拳ってやつかしら…なーんて馬鹿らしいか」
絵里「凛はこれからどうなるかしらね…ふふっ」
231: 名無しで叶える物語 2018/02/21(水) 05:30:05.85 ID:8lZ4iyx+.net
おしまい
間違えたっぽいから次がvol.5になるんかな
ちょっと寄り道
vol.0エリーチカのために
間違えたっぽいから次がvol.5になるんかな
ちょっと寄り道
vol.0エリーチカのために
232: 名無しで叶える物語 2018/02/21(水) 05:49:45.33 ID:8lZ4iyx+.net
海未「む…時間ですね」
海未「ことりはきっと来るはずです…」
ことり「遅れそうです~!」
ことり「大変…駅までダッシュ!」
海未「全く何を言って…」
海未「駅からすぐでしょう。集合場所は…」
ことり「あっ…」
海未「遅いと思って少し歩いたら案の定…時間ほぼギリギリに来るのは昔から変わりませんね」
ことり「ねぇ、やっぱり本当に海未ちゃんなの?」
海未「少し昔の話をしましょうか。立ち話もアレですから…お茶でも飲みながら」
ことり「うん、気遣いありがとうね」
ことり「スタバ…」
海未「うっすみません。場所を変えましょう」
ことり「ううん!ちょっと意外だなぁって思っただけだよ!」
海未「そうですか。よかったです…注文してきますね」
海未「はい、すみません…えーと抹茶ラテ3つ…」
店員「かしこまりましたー」
ことり「えっ…‼」
海未「来ましたよ。どうぞ」
ことり「もう、みんな同じじゃないですか!」
海未「…だって!バラバラだと目移りしちゃうんだもん!」
ことり「だからといって全員同じもの注文することないでしょう!」
海未「まぁまぁ…私は好きだよ。3人で同じこと共有してるみたいだから!」
海未「…ふふふ」
ことり「ふふっ」
海未・ことり「あはははは!」
海未「ことりはきっと来るはずです…」
ことり「遅れそうです~!」
ことり「大変…駅までダッシュ!」
海未「全く何を言って…」
海未「駅からすぐでしょう。集合場所は…」
ことり「あっ…」
海未「遅いと思って少し歩いたら案の定…時間ほぼギリギリに来るのは昔から変わりませんね」
ことり「ねぇ、やっぱり本当に海未ちゃんなの?」
海未「少し昔の話をしましょうか。立ち話もアレですから…お茶でも飲みながら」
ことり「うん、気遣いありがとうね」
ことり「スタバ…」
海未「うっすみません。場所を変えましょう」
ことり「ううん!ちょっと意外だなぁって思っただけだよ!」
海未「そうですか。よかったです…注文してきますね」
海未「はい、すみません…えーと抹茶ラテ3つ…」
店員「かしこまりましたー」
ことり「えっ…‼」
海未「来ましたよ。どうぞ」
ことり「もう、みんな同じじゃないですか!」
海未「…だって!バラバラだと目移りしちゃうんだもん!」
ことり「だからといって全員同じもの注文することないでしょう!」
海未「まぁまぁ…私は好きだよ。3人で同じこと共有してるみたいだから!」
海未「…ふふふ」
ことり「ふふっ」
海未・ことり「あはははは!」
233: 名無しで叶える物語 2018/02/21(水) 06:27:23.70 ID:8lZ4iyx+.net
ことり「あはは…懐かしいね…なんだか涙が出てきちゃった」ゴシゴシ
海未「思い出してくれて何よりです」
ことり「嬉しいよ。やっぱり本当に海未ちゃんなんだ…」
海未「私は、確かにあの時は死を覚悟していました…しかし、偶然私が倒れた時に居合わせた人物によって、私の命は救われたのです」
ことり「そうだったんだ…なんて人なの?」
海未「あなたが今一番お熱な方ですよ」クス
ことり「ま、まさか…えりちゃん⁉」
海未「まだ怪盗エリーチカなんて名前も無い頃の絵里に助けられ、私はある闇医者へと運ばれました。そう、今は亡き真姫のお父様です」
ことり「うそ…!」
海未「今でこそ真姫は早撃ち赤姫だの呑んだくれだのと言われますが、彼女は元々医者を志していた者です」
海未「真姫も親の姿に憧れを抱き、必死に学びました。しかし、親の仕事が表向きに提示出来ない事で腕はあっても免許を取得することが出来ませんでした」
ことり「そんなぁ…」
海未「絶望した彼女は医師協会を恨み、今に至るのです。ですから彼女は今でも親と同じように闇医者としての一面もあるのですよ」
海未「まぁ真姫の話はこれくらいにして…。まぁ私を救ってくださったのは闇医者ですから、莫大な医療費が待っていました。それに当然私はもう表の世界には戻れません。そこで絵里が私に提案したのです」
海未「私のミッションの手助けをしてくれ。もしそれが成功したら治療代は全て代わりに払ってやる、と」
海未「二つ返事で了承し、私は闇医者の娘と泥棒の駆け出しと手を組み、なんとかミッションを成功させました。怪盗エリーチカのデビュー戦ですね」
海未「それから一切あなた達には連絡していませんでしたね…すみませんでした。ですが、仕方がなかったのです」
海未「今の私を知る人以外からは、私は死んだことになっているのですから」
ことり「正直、今は驚きのあまり何も言えないよ。ただ…」
ことり「どこへ行っても、どんな人になっても、私は海未ちゃんの友達だから!」
海未「ふふ、ありがとうございます、ことり」
海未「では、この1つ余った抹茶ラテ…どうしましょうか」
ことり「私はお腹いっぱいだよ」
海未「私もです」
ことり「えっじゃあこれ…どうするの?」
海未「渡すのですよ。その為に用意しましたから」
ことり「ねっねぇ、もしかして…」
海未「ええ、そうです」
「久しぶりだね、2人とも」
海未「思い出してくれて何よりです」
ことり「嬉しいよ。やっぱり本当に海未ちゃんなんだ…」
海未「私は、確かにあの時は死を覚悟していました…しかし、偶然私が倒れた時に居合わせた人物によって、私の命は救われたのです」
ことり「そうだったんだ…なんて人なの?」
海未「あなたが今一番お熱な方ですよ」クス
ことり「ま、まさか…えりちゃん⁉」
海未「まだ怪盗エリーチカなんて名前も無い頃の絵里に助けられ、私はある闇医者へと運ばれました。そう、今は亡き真姫のお父様です」
ことり「うそ…!」
海未「今でこそ真姫は早撃ち赤姫だの呑んだくれだのと言われますが、彼女は元々医者を志していた者です」
海未「真姫も親の姿に憧れを抱き、必死に学びました。しかし、親の仕事が表向きに提示出来ない事で腕はあっても免許を取得することが出来ませんでした」
ことり「そんなぁ…」
海未「絶望した彼女は医師協会を恨み、今に至るのです。ですから彼女は今でも親と同じように闇医者としての一面もあるのですよ」
海未「まぁ真姫の話はこれくらいにして…。まぁ私を救ってくださったのは闇医者ですから、莫大な医療費が待っていました。それに当然私はもう表の世界には戻れません。そこで絵里が私に提案したのです」
海未「私のミッションの手助けをしてくれ。もしそれが成功したら治療代は全て代わりに払ってやる、と」
海未「二つ返事で了承し、私は闇医者の娘と泥棒の駆け出しと手を組み、なんとかミッションを成功させました。怪盗エリーチカのデビュー戦ですね」
海未「それから一切あなた達には連絡していませんでしたね…すみませんでした。ですが、仕方がなかったのです」
海未「今の私を知る人以外からは、私は死んだことになっているのですから」
ことり「正直、今は驚きのあまり何も言えないよ。ただ…」
ことり「どこへ行っても、どんな人になっても、私は海未ちゃんの友達だから!」
海未「ふふ、ありがとうございます、ことり」
海未「では、この1つ余った抹茶ラテ…どうしましょうか」
ことり「私はお腹いっぱいだよ」
海未「私もです」
ことり「えっじゃあこれ…どうするの?」
海未「渡すのですよ。その為に用意しましたから」
ことり「ねっねぇ、もしかして…」
海未「ええ、そうです」
「久しぶりだね、2人とも」
234: 名無しで叶える物語 2018/02/21(水) 06:39:24.48 ID:8lZ4iyx+.net
絵里「なーんて言うとでも思った?残念でした」
ことり「もう!あなたは最低です!」バシ-ン!
絵里「ゔっいててて…あなたの一撃は本当に痛いんだから…」
ことり「最低!本当に最低ですっ!」
海未「や、やめなさいことり…」
ことり「流石に冗談が過ぎるよ!」バシッバシッ!
絵里「いたたた…悪かったって…でも、冗談ではないわよ」
海未「ええ、今日の本題はこれですから」
ことり「本当に…⁉」
海未「穂乃果の居場所を突き止めました。共に行くかはことり、あなたが決めてください」
絵里「私は他にやる事があるから行けないわ。ごめんね」
ことり「行くよ。行くに決まってる!」
海未「ふふっ聞くも野暮でしたね」
海未「親友奪取作戦、開始としましょうか」
ことり「もう!あなたは最低です!」バシ-ン!
絵里「ゔっいててて…あなたの一撃は本当に痛いんだから…」
ことり「最低!本当に最低ですっ!」
海未「や、やめなさいことり…」
ことり「流石に冗談が過ぎるよ!」バシッバシッ!
絵里「いたたた…悪かったって…でも、冗談ではないわよ」
海未「ええ、今日の本題はこれですから」
ことり「本当に…⁉」
海未「穂乃果の居場所を突き止めました。共に行くかはことり、あなたが決めてください」
絵里「私は他にやる事があるから行けないわ。ごめんね」
ことり「行くよ。行くに決まってる!」
海未「ふふっ聞くも野暮でしたね」
海未「親友奪取作戦、開始としましょうか」
246: 名無しで叶える物語 2018/02/24(土) 00:31:16.12 ID:5OHjOiqT.net
ことり「もう見ることのないと思っていた親友の背中はなんだかいつのまにかすごく頼もしいなぁ」
海未「あなたも立派ですよ、ことり。自分の正義を貫いてください…そう、時には私にだって手錠をかけ銃を引く判断が必要ですから」
ことり「な、何のこと…?」
海未「すぐにわかりますよ」
ことり「ふぅん…あっねぇ、穂乃果ちゃんの居場所を突き止めたって言ったけど何処なの?教えて」
海未「…ことり、あなたは全てを捨てられる覚悟がありますか?」
ことり「あっあるよ…」
海未「本当か?二言はないな⁉」ドッ!
ことり「ひぃっ⁉ないです!ありません‼」
海未「わかった。ならば教えよう…ふぅ」
海未「すみません。私も本当はこんな俗なマネしたくはなかったのですが…なんとなく、本気かどうか見たいと思ったのです」
ことり「そっそっかぁ…よかった」ホッ
ことり「それで、穂乃果ちゃんの居場所は?」
海未「隔離病棟です」
ことり「はぇ?なんで?」
海未「………」
ことり「あれ?どうしたの…
海未「行きますよ!すぐに!」
ことり「どうしたのかな…」
海未「あなたも立派ですよ、ことり。自分の正義を貫いてください…そう、時には私にだって手錠をかけ銃を引く判断が必要ですから」
ことり「な、何のこと…?」
海未「すぐにわかりますよ」
ことり「ふぅん…あっねぇ、穂乃果ちゃんの居場所を突き止めたって言ったけど何処なの?教えて」
海未「…ことり、あなたは全てを捨てられる覚悟がありますか?」
ことり「あっあるよ…」
海未「本当か?二言はないな⁉」ドッ!
ことり「ひぃっ⁉ないです!ありません‼」
海未「わかった。ならば教えよう…ふぅ」
海未「すみません。私も本当はこんな俗なマネしたくはなかったのですが…なんとなく、本気かどうか見たいと思ったのです」
ことり「そっそっかぁ…よかった」ホッ
ことり「それで、穂乃果ちゃんの居場所は?」
海未「隔離病棟です」
ことり「はぇ?なんで?」
海未「………」
ことり「あれ?どうしたの…
海未「行きますよ!すぐに!」
ことり「どうしたのかな…」
249: 名無しで叶える物語 2018/02/25(日) 01:52:41.89 ID:AGP6bz8K.net
ことり「なんにもないね…」
海未「ええ…」
真姫「もう、なんで毎回私が運転するのよ」
海未「すみません」
真姫「いや、そう素直過ぎると逆にその…まぁいいわ、私は送るだけだからね」
海未「助かります、真姫」
真姫「なんだか、いつも以上に喋らないわね」
海未「はい…」
ことり「じゃ、じゃあしりとりでもしよっか!」
真姫「何よそんな餓鬼みたいなことを…じゃあしりとりのり…リンガーハット」
ことり「鳥貴族」
真姫「くら寿司」
ことり「幸せのパンケーキ」
真姫「き…き…ってなんで店名に拘るのよ」
真姫「キルケゴール」
ことり「ルソー」
真姫「ソクラテス」
ことり「ストア派」
真姫「はい、着いたわよ」
ことり「あ~逃げた~」
海未「ありがとうございます。今度一杯奢りますから」
真姫「そんな、別にいいのよ」
真姫「まぁ帰りも来てあげるわ。用が済んだら適当に呼びなさいよ」
海未「またよろしくお願いします、真姫」
真姫「友達は大事にしてよ」
海未「ええ、重々承知してますから」
海未「ええ…」
真姫「もう、なんで毎回私が運転するのよ」
海未「すみません」
真姫「いや、そう素直過ぎると逆にその…まぁいいわ、私は送るだけだからね」
海未「助かります、真姫」
真姫「なんだか、いつも以上に喋らないわね」
海未「はい…」
ことり「じゃ、じゃあしりとりでもしよっか!」
真姫「何よそんな餓鬼みたいなことを…じゃあしりとりのり…リンガーハット」
ことり「鳥貴族」
真姫「くら寿司」
ことり「幸せのパンケーキ」
真姫「き…き…ってなんで店名に拘るのよ」
真姫「キルケゴール」
ことり「ルソー」
真姫「ソクラテス」
ことり「ストア派」
真姫「はい、着いたわよ」
ことり「あ~逃げた~」
海未「ありがとうございます。今度一杯奢りますから」
真姫「そんな、別にいいのよ」
真姫「まぁ帰りも来てあげるわ。用が済んだら適当に呼びなさいよ」
海未「またよろしくお願いします、真姫」
真姫「友達は大事にしてよ」
海未「ええ、重々承知してますから」
250: 名無しで叶える物語 2018/02/25(日) 02:14:05.92 ID:AGP6bz8K.net
ことり「うわぁ…薄暗くてカビ臭いね…本当にここ?」
海未「ええ、ソースは信頼できます」
ことり「今度本格イタリアンのお店にでも行こうね」
海未「そういう冗談は、事を成してからにしてください…」
海未「怖くなるとすぐに冗談を言う癖…あなたにも移ったようですね」
ことり「別に癖じゃないもん。それに…」
海未「何ですか?」
ことり「この前みたいに、今度は3人でって意味だよ」
海未「また小粋なマネを…ふふ」
海未「さあ、入りますよ。此度攻め落とす城へ…」
ことり「本当に人がいるのかなぁ」
海未「いますよ。何しに来たと思っているのですか」
ことり「暗くて足元がよく見えないね…」コツン
ことり「ん?なんだろこれ…」
海未「それは…指の骨…!」
ことり「きゃぁっ⁉」ブンッ!
海未「こらっ!投げない!」
ことり「ごめんなさい!でも…」
海未「気持ちはわからなくはないですが…持ち主の方に失礼ですよ」
ことり「持ち主?」
海未「そうですよ。指が落ちているという事は指を落とした方がいるのです…多分」
ことり「いやだよぉ~そんなの」
海未「ええ、ソースは信頼できます」
ことり「今度本格イタリアンのお店にでも行こうね」
海未「そういう冗談は、事を成してからにしてください…」
海未「怖くなるとすぐに冗談を言う癖…あなたにも移ったようですね」
ことり「別に癖じゃないもん。それに…」
海未「何ですか?」
ことり「この前みたいに、今度は3人でって意味だよ」
海未「また小粋なマネを…ふふ」
海未「さあ、入りますよ。此度攻め落とす城へ…」
ことり「本当に人がいるのかなぁ」
海未「いますよ。何しに来たと思っているのですか」
ことり「暗くて足元がよく見えないね…」コツン
ことり「ん?なんだろこれ…」
海未「それは…指の骨…!」
ことり「きゃぁっ⁉」ブンッ!
海未「こらっ!投げない!」
ことり「ごめんなさい!でも…」
海未「気持ちはわからなくはないですが…持ち主の方に失礼ですよ」
ことり「持ち主?」
海未「そうですよ。指が落ちているという事は指を落とした方がいるのです…多分」
ことり「いやだよぉ~そんなの」
261: 名無しで叶える物語 2018/02/27(火) 23:49:59.50 ID:fuMfUt3G.net
海未「私も信じたくありませんよ。ですがあれは確かに穂乃果でした…」
ことり「嘘!嘘!絶対違うって!…ふふ、そうだよ!人違いだよ!あはは…」
海未「仮に人違いだとしても…この病院内に気味の悪い土気色の人間が徘徊していた事実はどう受け止めるのですか?」
ことり「………」
海未「あれはゾンビと言って差し支えないでしょう」
ことり「…どうして」
ことり「そんなの、認められないよ…」
海未「ことり…」
バン!バン!ガシャァアアアン!!
穂乃果「ゔぅ……」ズルズル...
海未「う、後ろへ逃げますよ!」
ことり「うんっ…」
海未「んなっ⁉」
ことり「どうしたの?」
海未「何故…こんな事が起こっていいのですか?」
ことり「暗くてよく見えないよ」
海未「穂乃果が…2人?」
ことり「あ…ああ…」
穂乃果「ぐぉおああああ‼」
ことり「嘘!嘘!絶対違うって!…ふふ、そうだよ!人違いだよ!あはは…」
海未「仮に人違いだとしても…この病院内に気味の悪い土気色の人間が徘徊していた事実はどう受け止めるのですか?」
ことり「………」
海未「あれはゾンビと言って差し支えないでしょう」
ことり「…どうして」
ことり「そんなの、認められないよ…」
海未「ことり…」
バン!バン!ガシャァアアアン!!
穂乃果「ゔぅ……」ズルズル...
海未「う、後ろへ逃げますよ!」
ことり「うんっ…」
海未「んなっ⁉」
ことり「どうしたの?」
海未「何故…こんな事が起こっていいのですか?」
ことり「暗くてよく見えないよ」
海未「穂乃果が…2人?」
ことり「あ…ああ…」
穂乃果「ぐぉおああああ‼」
262: 名無しで叶える物語 2018/02/27(火) 23:58:37.00 ID:fuMfUt3G.net
海未「とにかく奥へ!奥へ進みますよ!」
ことり「そんなこと言ったって…どっちの道もいるよぉ!」
海未「仕方ありませんよ…」チャキ...
海未「はぁーっ!」ザシュッ!
穂乃果「ぐぅ…」バタ...
ことり「ねぇ!海未ちゃん…」
海未「何です?」
ことり「そうは言っても…相手は穂乃果ちゃんだよ…」
海未「…甘えは捨てろと言ったはずですよ」ズバッ
ことり「で、でも…ううん、そうだよね。」
ことり「…やらなきゃ」
海未「御覧なさい、ことり」
ことり「…うっそぉ」
海未「大方予想通りですが…」
ワラワラ
穂乃果「ゔゔゔゔ…‼」
海未「こんな大勢を相手にするなんて到底不可能です!正面突破しますよ」
ことり「誰だ~!こんな事始めた不届き者はーーーっ‼」
ことり「そんなこと言ったって…どっちの道もいるよぉ!」
海未「仕方ありませんよ…」チャキ...
海未「はぁーっ!」ザシュッ!
穂乃果「ぐぅ…」バタ...
ことり「ねぇ!海未ちゃん…」
海未「何です?」
ことり「そうは言っても…相手は穂乃果ちゃんだよ…」
海未「…甘えは捨てろと言ったはずですよ」ズバッ
ことり「で、でも…ううん、そうだよね。」
ことり「…やらなきゃ」
海未「御覧なさい、ことり」
ことり「…うっそぉ」
海未「大方予想通りですが…」
ワラワラ
穂乃果「ゔゔゔゔ…‼」
海未「こんな大勢を相手にするなんて到底不可能です!正面突破しますよ」
ことり「誰だ~!こんな事始めた不届き者はーーーっ‼」
263: 名無しで叶える物語 2018/02/28(水) 00:38:19.77 ID:hT2Nh9GB.net
ことり「マズイよ!すぐ後ろまで迫ってきてる!」
海未「いちいち立ち止まっていられません…こうなってしまったら…」
海未(絵里に借りたアレを使う時ですかね…)
海未「ことり!目を閉じてください!」
ことり「え?あっうん!」
海未「いけっ!」ブンッ
カッ!
ボォオオオ...
穂乃果「ぐ………」オロオロ
海未「上手くいきましたね…」
ことり「何?今の」
海未「投擲すると、熱エネルギーを利用し閃光を放つと同時に球体を燃焼させる道具です」
海未「絵里がいざという時の為に、と持たせてくれたのです…助かりました」
ことり「自作なのかなぁ…あ!扉に着いたね」
海未「この扉の先に…」
ことり「行こう!」ギィィ...
「2人とも、久しぶりだね」
海未「穂乃果…」
穂乃果「どう?楽しかったかな?」
ことり「何なの…穂乃果ちゃん…?」
海未「いちいち立ち止まっていられません…こうなってしまったら…」
海未(絵里に借りたアレを使う時ですかね…)
海未「ことり!目を閉じてください!」
ことり「え?あっうん!」
海未「いけっ!」ブンッ
カッ!
ボォオオオ...
穂乃果「ぐ………」オロオロ
海未「上手くいきましたね…」
ことり「何?今の」
海未「投擲すると、熱エネルギーを利用し閃光を放つと同時に球体を燃焼させる道具です」
海未「絵里がいざという時の為に、と持たせてくれたのです…助かりました」
ことり「自作なのかなぁ…あ!扉に着いたね」
海未「この扉の先に…」
ことり「行こう!」ギィィ...
「2人とも、久しぶりだね」
海未「穂乃果…」
穂乃果「どう?楽しかったかな?」
ことり「何なの…穂乃果ちゃん…?」
264: 名無しで叶える物語 2018/02/28(水) 01:08:40.57 ID:hT2Nh9GB.net
穂乃果「えへへ、ちょっと作り過ぎちゃったけど、あれはみーんな穂乃果だよ!」
ことり「何?何でそんな事したの?」
穂乃果「ことりちゃんは、永遠の命って欲しいと思わない?」
ことり「それは…思わないと言ったら嘘になるけど…」
穂乃果「だよね⁉だから作ったんだ!沢山の穂乃果の予備をね!みんな可愛いでしょ?」
海未「そうは思いませんね」
穂乃果「え~海未ちゃんわかってないなぁ」
海未「命とは意味のあるものに宿るのです。あなたの生み出したものは全て虚ろです。何の意味もない、いわばただの容れ物ですから」
海未「価値のない生を貪るのは人道から外れていますよ…穂乃果」
穂乃果「何でこの素晴らしさがわからないの?わからないのを穂乃果はわからないよ」
ことり「私も、あまりいい気はしないかな…」
穂乃果「なんでなんで⁉ことりちゃんまでどうしちゃったの?なんでそんなつまらない人間になっちゃったの⁉やっぱ公務員になったのがことりちゃんをダメにしちゃったんだぁ…」
ことり「…!」ピクッ
ことり「それは、違うよ!私は今までいろんな人に出会って笑って泣いて今があるの。今の自分に対して、決して後悔なんてしないよ!」
穂乃果「何さ…真っ先に穂乃果の事捨てたくせに…」
ヒュッ...ピタッ
海未「それ以上言ったら、あなたの首は宙に舞いますよ。是非慎重な行動を」
穂乃果「痛いよ…刃先当たってるよ?」ツ-
海未「失望しましたよあなたには…もう昔の大志を持った穂乃果は泡沫の夢となってしまったのですね。残念です…」
穂乃果「穂乃果もガッカリだよ。誰も穂乃果の事わかってくれなくて…」
ことり「何?何でそんな事したの?」
穂乃果「ことりちゃんは、永遠の命って欲しいと思わない?」
ことり「それは…思わないと言ったら嘘になるけど…」
穂乃果「だよね⁉だから作ったんだ!沢山の穂乃果の予備をね!みんな可愛いでしょ?」
海未「そうは思いませんね」
穂乃果「え~海未ちゃんわかってないなぁ」
海未「命とは意味のあるものに宿るのです。あなたの生み出したものは全て虚ろです。何の意味もない、いわばただの容れ物ですから」
海未「価値のない生を貪るのは人道から外れていますよ…穂乃果」
穂乃果「何でこの素晴らしさがわからないの?わからないのを穂乃果はわからないよ」
ことり「私も、あまりいい気はしないかな…」
穂乃果「なんでなんで⁉ことりちゃんまでどうしちゃったの?なんでそんなつまらない人間になっちゃったの⁉やっぱ公務員になったのがことりちゃんをダメにしちゃったんだぁ…」
ことり「…!」ピクッ
ことり「それは、違うよ!私は今までいろんな人に出会って笑って泣いて今があるの。今の自分に対して、決して後悔なんてしないよ!」
穂乃果「何さ…真っ先に穂乃果の事捨てたくせに…」
ヒュッ...ピタッ
海未「それ以上言ったら、あなたの首は宙に舞いますよ。是非慎重な行動を」
穂乃果「痛いよ…刃先当たってるよ?」ツ-
海未「失望しましたよあなたには…もう昔の大志を持った穂乃果は泡沫の夢となってしまったのですね。残念です…」
穂乃果「穂乃果もガッカリだよ。誰も穂乃果の事わかってくれなくて…」
265: 名無しで叶える物語 2018/02/28(水) 01:23:12.79 ID:hT2Nh9GB.net
穂乃果「もう戻れないんだよ!あの電車の通る橋の下で…みんなで集まって笑い合っていたあの頃には‼」
海未「そうですよ。時計の針は元に戻すことなど出来ません…」
穂乃果「だったら!」
海未「しかし、先に進めることは出来ます。それが止まったままのものだとしても」
穂乃果「無理だよ!だから私は止まったままにするんだよ!永遠に‼」
穂乃果「…そんなにわかってくれないんだったら、2人もなればいいんだよ!あのゾンビ達みたいに…決して衰えない素晴らしさを身をもって体験してみれば…
海未「敬愛する泥棒はかく語りき…」
海未「曰く、さよならだけが人生、と…」ズバッ!
穂乃果「あはは、また会えるかな…」ブシュッ
...
ゴト...
ことり「いやああぁぁあああ‼」
海未「そうですよ。時計の針は元に戻すことなど出来ません…」
穂乃果「だったら!」
海未「しかし、先に進めることは出来ます。それが止まったままのものだとしても」
穂乃果「無理だよ!だから私は止まったままにするんだよ!永遠に‼」
穂乃果「…そんなにわかってくれないんだったら、2人もなればいいんだよ!あのゾンビ達みたいに…決して衰えない素晴らしさを身をもって体験してみれば…
海未「敬愛する泥棒はかく語りき…」
海未「曰く、さよならだけが人生、と…」ズバッ!
穂乃果「あはは、また会えるかな…」ブシュッ
...
ゴト...
ことり「いやああぁぁあああ‼」
266: 名無しで叶える物語 2018/02/28(水) 01:40:45.12 ID:hT2Nh9GB.net
ことり「どうしてっ!殺すことなかったでしょ⁉」
海未「救いのない親友をあなたはいつまで見ていられるのです?あんなにも心も姿も酷く醜くなってしまった彼女を…どうしろと言うのですか?」
海未「せめてかつての思い出だけは美しくあってほしかった…ならば、自らの手で締めくくるしかないでしょう。穂乃果という存在を」
ことり「見損なったよ!人殺し‼」
海未「結構。何一つ間違っていませんから」
ことり「…鬼だね。わかったよ!あなたがそのつもりなら‼」
ことり「私だって鬼でも悪魔でもなってやる‼」
「ハイ!カーーーット!!!」バチン!
海未「…ふぅ」
ことり「ほぇ?」
穂乃果「いやぁー2人ともお疲れ様っ‼素晴らしい演技だったよ~!」
海未「もうクタクタですよ…」グッタリ
穂乃果「ごめんね海未ちゃん無理言っちゃって!」
海未「いえ、私も楽しめましたよ」
穂乃果「そっか!ならよかったよ~!」
ことり「ね、ねぇ…これ今どういう状況?」
穂乃果「んーとね!映画の収録‼」
ことり「えっ…?」
穂乃果「ひっさびさに休みが取れたからね~!また3人で集まる事が出来るか海未ちゃんに聞いたんだ!そしたらことりちゃんをびっくりさせるために今回の企画をやろうってなったわけ!」
穂乃果「でも休みなのに結局映画一本撮っちゃうなんて…私もすっかり仕事の虫になっちゃったなぁ」エヘヘ
海未「それにしても、とんでもないクオリティですね」
穂乃果「そりゃ世界一の技術だもん!今回の為だけに作ったんだからね!まぁ委託だけど…」
ことり「じゃ、じゃあさっき飛んだ首は?」
穂乃果「作り物だよ!」
ことり「はぁぁああ…よかったぁぁああ」
穂乃果「えっへへ!良い顔してたよ~!」
海未「救いのない親友をあなたはいつまで見ていられるのです?あんなにも心も姿も酷く醜くなってしまった彼女を…どうしろと言うのですか?」
海未「せめてかつての思い出だけは美しくあってほしかった…ならば、自らの手で締めくくるしかないでしょう。穂乃果という存在を」
ことり「見損なったよ!人殺し‼」
海未「結構。何一つ間違っていませんから」
ことり「…鬼だね。わかったよ!あなたがそのつもりなら‼」
ことり「私だって鬼でも悪魔でもなってやる‼」
「ハイ!カーーーット!!!」バチン!
海未「…ふぅ」
ことり「ほぇ?」
穂乃果「いやぁー2人ともお疲れ様っ‼素晴らしい演技だったよ~!」
海未「もうクタクタですよ…」グッタリ
穂乃果「ごめんね海未ちゃん無理言っちゃって!」
海未「いえ、私も楽しめましたよ」
穂乃果「そっか!ならよかったよ~!」
ことり「ね、ねぇ…これ今どういう状況?」
穂乃果「んーとね!映画の収録‼」
ことり「えっ…?」
穂乃果「ひっさびさに休みが取れたからね~!また3人で集まる事が出来るか海未ちゃんに聞いたんだ!そしたらことりちゃんをびっくりさせるために今回の企画をやろうってなったわけ!」
穂乃果「でも休みなのに結局映画一本撮っちゃうなんて…私もすっかり仕事の虫になっちゃったなぁ」エヘヘ
海未「それにしても、とんでもないクオリティですね」
穂乃果「そりゃ世界一の技術だもん!今回の為だけに作ったんだからね!まぁ委託だけど…」
ことり「じゃ、じゃあさっき飛んだ首は?」
穂乃果「作り物だよ!」
ことり「はぁぁああ…よかったぁぁああ」
穂乃果「えっへへ!良い顔してたよ~!」
267: 名無しで叶える物語 2018/02/28(水) 02:14:12.69 ID:hT2Nh9GB.net
穂乃果「大がかりだったんだよ?だってあのスタバのとこから全部仕組んで撮ったんだもん」
ことり「ええっ⁉ほとんど最初の方だよ⁉」
海未「普通事前に伝えない限り店員も2人客を4人テーブルへ案内しませんよ…」
ことり「あっ言われてみれば…」
穂乃果「まぁ上映会するから楽しみにしててよ!」
ことり「は、恥ずかしいよ~!」
穂乃果「いいじゃんいいじゃん!どうせ一般公開しないんだから!」
海未「私も少し気恥ずかしいです…」
穂乃果「えぇ~ノリノリだったじゃんか!」
ことり「もぉ~2人とも公務執行妨害で逮捕するよ⁉」
海未「休日なのに、ですか?」
ことり「うっそれは…」
穂乃果「あははは!まあまあ…長い間付き合ってくれてありがとね!ことりちゃん」
ことり「あっあはは…どういたしまして」
海未「この後どうしましょうか?」
穂乃果「じゃあ改めて3人でスタバ行く?」
海未「もう別にスタバでなくていいでしょう。タリーズにしましょうか」
ことり「コーヒーに拘る必要あるのかな…」
穂乃果「うそうそ!今日は穂乃果の家で打ち上げだよーっ‼」
海未「羽目を外さないでくださいよ?」
穂乃果「わかってるって~」
ことり「…ふふふ」ポロ...
穂乃果「えっどうしたの⁉どこか痛いの?それとも穂乃果のサプライズ無理矢理過ぎちゃったかなぁ…ごめんね‼」アセアセ
ことり「違うの!」
穂乃果「ほっ…でも大丈夫?」
ことり「ふふっ大丈夫だよ。いや、なんかね…またこうして3人でいられるのが本当に嬉しくて…私…正直諦めてたの…!」ポロポロ
穂乃果「ごめん、何も連絡せずにお別れしちゃって。でも、これからはなるべく一緒にいるよ!」
海未「またいつでも呼んでください。私は生きていますから」ニコ
ことり「ええっ⁉ほとんど最初の方だよ⁉」
海未「普通事前に伝えない限り店員も2人客を4人テーブルへ案内しませんよ…」
ことり「あっ言われてみれば…」
穂乃果「まぁ上映会するから楽しみにしててよ!」
ことり「は、恥ずかしいよ~!」
穂乃果「いいじゃんいいじゃん!どうせ一般公開しないんだから!」
海未「私も少し気恥ずかしいです…」
穂乃果「えぇ~ノリノリだったじゃんか!」
ことり「もぉ~2人とも公務執行妨害で逮捕するよ⁉」
海未「休日なのに、ですか?」
ことり「うっそれは…」
穂乃果「あははは!まあまあ…長い間付き合ってくれてありがとね!ことりちゃん」
ことり「あっあはは…どういたしまして」
海未「この後どうしましょうか?」
穂乃果「じゃあ改めて3人でスタバ行く?」
海未「もう別にスタバでなくていいでしょう。タリーズにしましょうか」
ことり「コーヒーに拘る必要あるのかな…」
穂乃果「うそうそ!今日は穂乃果の家で打ち上げだよーっ‼」
海未「羽目を外さないでくださいよ?」
穂乃果「わかってるって~」
ことり「…ふふふ」ポロ...
穂乃果「えっどうしたの⁉どこか痛いの?それとも穂乃果のサプライズ無理矢理過ぎちゃったかなぁ…ごめんね‼」アセアセ
ことり「違うの!」
穂乃果「ほっ…でも大丈夫?」
ことり「ふふっ大丈夫だよ。いや、なんかね…またこうして3人でいられるのが本当に嬉しくて…私…正直諦めてたの…!」ポロポロ
穂乃果「ごめん、何も連絡せずにお別れしちゃって。でも、これからはなるべく一緒にいるよ!」
海未「またいつでも呼んでください。私は生きていますから」ニコ
268: 名無しで叶える物語 2018/02/28(水) 02:15:17.65 ID:hT2Nh9GB.net
ことり「2人とも…‼」ダキッ
海未「こら、人前で恥ずかしいですよ…もう行きましょうか」
穂乃果「ふふっそうだね…あ、ねぇちょっといい?」
海未「何でしょう?」
穂乃果「私ね、今まで色んな映画撮ってきたけど…まだなんか物足りないんだ。だから、今度は演技なんかじゃない、本当のショーをフィルムに収めたい!」
穂乃果「誰か面白い人いない?本物のアクションを撮りたいんだ!」
海未「それなら…ふふ、私の恩人へ訪ねるのが一番でしょう」
穂乃果「えっ本当⁉誰?どんな人?」
海未「どんな人…ですか。それはですね…ふふふ」
海未「天下の大泥棒、怪盗エリーチカです」
海未「こら、人前で恥ずかしいですよ…もう行きましょうか」
穂乃果「ふふっそうだね…あ、ねぇちょっといい?」
海未「何でしょう?」
穂乃果「私ね、今まで色んな映画撮ってきたけど…まだなんか物足りないんだ。だから、今度は演技なんかじゃない、本当のショーをフィルムに収めたい!」
穂乃果「誰か面白い人いない?本物のアクションを撮りたいんだ!」
海未「それなら…ふふ、私の恩人へ訪ねるのが一番でしょう」
穂乃果「えっ本当⁉誰?どんな人?」
海未「どんな人…ですか。それはですね…ふふふ」
海未「天下の大泥棒、怪盗エリーチカです」
275: 名無しで叶える物語 2018/03/01(木) 00:52:03.47 ID:XeU18OdI.net
ラスト トリックスター
コンコン
絵里「最近は家に訪ねてくる人が多いわね…」
絵里「誰?」
穂乃果「こんばんは!」
絵里「あら、また珍しいお客さん」
穂乃果「え~穂乃果のこと知ってるの⁉」
絵里「知ってるわよ。だって今聞いてもないのに名乗ってきたじゃない」
穂乃果「あっ…えへへ」
絵里「ま、でもそんな冗談は無しにしても知ってるわ。ベネツィアで脚光を浴びた日本人は少ないものね」
穂乃果「お、物知りさんだね!」
絵里「にもかかわらず国内ではあなたについては一切報道されず…その異様な光景は最早報道規制以外に考えられないと言われたわね」
穂乃果「ごめんね。注目してくれてたのに…」
絵里「いいのよべつに!また面白いの作ってね♪」
穂乃果「でもなんで知ってるの?」
絵里「私もいたのよ。あの映画祭の中に」
穂乃果「えぇ~本当⁉嬉しいなぁ!誰かのツテで?」
絵里「ううん、イタリアで一仕事した時に金持ちっぽいマダムからスッたの。元々興味あったからラッキーだったわ」
穂乃果「楽しかったよね~」
絵里「で、今日は何の用?」
穂乃果「ここ数日の予定は?」
絵里「家でゴロゴロするだけよ」
穂乃果「えぇーっ!つまんないの」
絵里「大体何なの?あなたの目的は」
穂乃果「私は怪盗エリーチカの映画を撮りに来たんだよっ!」フンス
絵里「じゃあ撮りなさい。ローマの休日ならぬエリーの休日を」
穂乃果「わかったよ。三部構成ね。寝起きシーンと、シャワーシーンと、あとはトイレでこっそり…
絵里「馬鹿っ!それじゃいかがわしい映像になっちゃうでしょうが!」ビシッ
穂乃果「あうっ…」
コンコン
絵里「最近は家に訪ねてくる人が多いわね…」
絵里「誰?」
穂乃果「こんばんは!」
絵里「あら、また珍しいお客さん」
穂乃果「え~穂乃果のこと知ってるの⁉」
絵里「知ってるわよ。だって今聞いてもないのに名乗ってきたじゃない」
穂乃果「あっ…えへへ」
絵里「ま、でもそんな冗談は無しにしても知ってるわ。ベネツィアで脚光を浴びた日本人は少ないものね」
穂乃果「お、物知りさんだね!」
絵里「にもかかわらず国内ではあなたについては一切報道されず…その異様な光景は最早報道規制以外に考えられないと言われたわね」
穂乃果「ごめんね。注目してくれてたのに…」
絵里「いいのよべつに!また面白いの作ってね♪」
穂乃果「でもなんで知ってるの?」
絵里「私もいたのよ。あの映画祭の中に」
穂乃果「えぇ~本当⁉嬉しいなぁ!誰かのツテで?」
絵里「ううん、イタリアで一仕事した時に金持ちっぽいマダムからスッたの。元々興味あったからラッキーだったわ」
穂乃果「楽しかったよね~」
絵里「で、今日は何の用?」
穂乃果「ここ数日の予定は?」
絵里「家でゴロゴロするだけよ」
穂乃果「えぇーっ!つまんないの」
絵里「大体何なの?あなたの目的は」
穂乃果「私は怪盗エリーチカの映画を撮りに来たんだよっ!」フンス
絵里「じゃあ撮りなさい。ローマの休日ならぬエリーの休日を」
穂乃果「わかったよ。三部構成ね。寝起きシーンと、シャワーシーンと、あとはトイレでこっそり…
絵里「馬鹿っ!それじゃいかがわしい映像になっちゃうでしょうが!」ビシッ
穂乃果「あうっ…」
277: 名無しで叶える物語 2018/03/01(木) 01:05:13.00 ID:XeU18OdI.net
「ウチは観たかったけどな~えりちのシャワーシーン」
絵里「げっ⁉なんで来たのよ」
希「おもろい事するんやろ?ウチも混ぜて~」
絵里「わ~かったわよ…」
穂乃果「ええっ⁉希ちゃん⁉やっほー!」
希「おー穂乃果ちゃん久しぶりやな!元気?」
絵里「ちょっと!そこ何の繋がり⁉」
希「ウチが穂乃果ちゃんを映画祭に招待してな」
穂乃果「そうそう!」
希「ほんで規制かけたのもウチ」
穂乃果「そーゆー事!」
絵里「はぁ…穂乃果はなんで規制を?」
穂乃果「…だってさ、国際映画祭で上映されたら日本中の人達が注目しちゃうでしょ?そうすると“みんなの期待に応える作品”を撮らなきゃいけなくなっちゃうよ」
穂乃果「私はもっと自由に、やりたいようにやるんだ。そうじゃないと本当に面白い作品にならないと思うんだよね」
絵里「ふふっ変な子。でも昔の私そっくり」
希「えりち、ジェットの用意は出来てるから」
穂乃果「お願い絵里ちゃん!私と一緒にイタリアで1発世界中をあっと言わせてみようよ!」
絵里「報酬は?泥棒の依頼は高くつくわよ」
穂乃果「お金とスリル!」
絵里「足りないわね」
穂乃果「ルネサンスの秘宝!」
絵里「乗った‼」
希「ほな行くで!」
ゴォォオオオ...
絵里「げっ⁉なんで来たのよ」
希「おもろい事するんやろ?ウチも混ぜて~」
絵里「わ~かったわよ…」
穂乃果「ええっ⁉希ちゃん⁉やっほー!」
希「おー穂乃果ちゃん久しぶりやな!元気?」
絵里「ちょっと!そこ何の繋がり⁉」
希「ウチが穂乃果ちゃんを映画祭に招待してな」
穂乃果「そうそう!」
希「ほんで規制かけたのもウチ」
穂乃果「そーゆー事!」
絵里「はぁ…穂乃果はなんで規制を?」
穂乃果「…だってさ、国際映画祭で上映されたら日本中の人達が注目しちゃうでしょ?そうすると“みんなの期待に応える作品”を撮らなきゃいけなくなっちゃうよ」
穂乃果「私はもっと自由に、やりたいようにやるんだ。そうじゃないと本当に面白い作品にならないと思うんだよね」
絵里「ふふっ変な子。でも昔の私そっくり」
希「えりち、ジェットの用意は出来てるから」
穂乃果「お願い絵里ちゃん!私と一緒にイタリアで1発世界中をあっと言わせてみようよ!」
絵里「報酬は?泥棒の依頼は高くつくわよ」
穂乃果「お金とスリル!」
絵里「足りないわね」
穂乃果「ルネサンスの秘宝!」
絵里「乗った‼」
希「ほな行くで!」
ゴォォオオオ...
282: 名無しで叶える物語 2018/03/02(金) 01:30:15.30 ID:D4s9+pPk.net
穂乃果「着いたーっ!」
希「相変わらず綺麗な街並みやなぁ」
絵里「ほ~…バカに人が多いわね」
穂乃果「お祭りかなぁ?」
希「ん~おっ⁉あれやな!見てみ!」
穂乃果「どれどれ…おお、ヴェネツィアの雫だって。なになに…ルネサンスの秘宝?あっ本当にあるんだ~」
絵里「えっ本物⁉」
希「今回はどうやらレプリカみたいやな。それでも地元民にとってはお祭り行事みたいややね」
絵里「なぁ~んだ…」ガッカリ
穂乃果「そんなに欲しいの?」
絵里「当たり前よ。私が唯一手に入れられなかったモノなの」
希「ふふっまだ駆け出しの頃やったなぁ」
穂乃果「はい!絵里ちゃん、希ちゃん」スッ
希「おっネックレス?ありがと!」
絵里「あら、ヴェネツィアの雫のレプリカじゃない…」
穂乃果「えへへ、でも、これ付けてるとこのお祭りに参加したみたいな気分になれるよ!」
絵里「そうね、それにこれ…すっごく可愛い♪」
希「綺麗な青で素敵やな!よっしゃウチこのままお祭りに参加しちゃお~」
絵里「もうっ何しに来たのよ」
希「お祭りがウチを呼んでいるんや‼」
穂乃果「自由だね…」
絵里「私達も自由行動にしましょ。私はヴェネツィアの雫の情報を集めるわ」
穂乃果「じゃあ私は美味しいもの食べてくる~!」
絵里「あ~っずるいわよ!」
希「相変わらず綺麗な街並みやなぁ」
絵里「ほ~…バカに人が多いわね」
穂乃果「お祭りかなぁ?」
希「ん~おっ⁉あれやな!見てみ!」
穂乃果「どれどれ…おお、ヴェネツィアの雫だって。なになに…ルネサンスの秘宝?あっ本当にあるんだ~」
絵里「えっ本物⁉」
希「今回はどうやらレプリカみたいやな。それでも地元民にとってはお祭り行事みたいややね」
絵里「なぁ~んだ…」ガッカリ
穂乃果「そんなに欲しいの?」
絵里「当たり前よ。私が唯一手に入れられなかったモノなの」
希「ふふっまだ駆け出しの頃やったなぁ」
穂乃果「はい!絵里ちゃん、希ちゃん」スッ
希「おっネックレス?ありがと!」
絵里「あら、ヴェネツィアの雫のレプリカじゃない…」
穂乃果「えへへ、でも、これ付けてるとこのお祭りに参加したみたいな気分になれるよ!」
絵里「そうね、それにこれ…すっごく可愛い♪」
希「綺麗な青で素敵やな!よっしゃウチこのままお祭りに参加しちゃお~」
絵里「もうっ何しに来たのよ」
希「お祭りがウチを呼んでいるんや‼」
穂乃果「自由だね…」
絵里「私達も自由行動にしましょ。私はヴェネツィアの雫の情報を集めるわ」
穂乃果「じゃあ私は美味しいもの食べてくる~!」
絵里「あ~っずるいわよ!」
283: 名無しで叶える物語 2018/03/02(金) 02:02:01.14 ID:D4s9+pPk.net
絵里「図書館はなんかこう、人がいるのに静かな空間で苦手ね…」
絵里「ちょっといいかしら?」
司書「どうしましたか?」
絵里「ヴェネツィアの雫について調べたいんだけど…」
司書「それなら、この本はどうですか?」
絵里「へぇ~いいわね。これ借りるわ」
司書「少々お待ちください…他にもオススメがありまして…はぁっ⁉すみません貸し出し中でした…」
絵里「あららそれは残念ね…まぁとりあえず一冊でいいわ!」
司書「かしこまりました。では、3日以内に返却でよろしいでしょうか?」
絵里「いや、今日中でいいわよ」
絵里「ここで全部頭に入れるからね…ふふ」
絵里「ちょっといいかしら?」
司書「どうしましたか?」
絵里「ヴェネツィアの雫について調べたいんだけど…」
司書「それなら、この本はどうですか?」
絵里「へぇ~いいわね。これ借りるわ」
司書「少々お待ちください…他にもオススメがありまして…はぁっ⁉すみません貸し出し中でした…」
絵里「あららそれは残念ね…まぁとりあえず一冊でいいわ!」
司書「かしこまりました。では、3日以内に返却でよろしいでしょうか?」
絵里「いや、今日中でいいわよ」
絵里「ここで全部頭に入れるからね…ふふ」
293: 名無しで叶える物語 2018/03/04(日) 01:30:04.34 ID:GDSK4H1Q.net
絵里「ヴェネツィアの雫…偉大なる画家、ラファエロの魂が宿ると言われるイタリア幻の宝の一つ」
絵里「大きな雫の形をした青瑪瑙の中に含まれる金箔は偶然か意図的か…それはまるでこの美しいヴェネツィアの海に映る夜空のよう」
絵里「あら~とっても素敵じゃない!是非ともこの目で確かめたいわね…
「貸せ!その本をよこせっ‼」バッ!
絵里「ああっ⁉ちょっと~!何するのよ!人が読んでるものをいきなり盗るだなんて泥棒でもかなり悪い奴ね」
司書「館内ではお静かに…
「うるせぇ‼テメェは黙ってろ‼」ダッ
絵里「こら待ちなさい!」
絵里「大きな雫の形をした青瑪瑙の中に含まれる金箔は偶然か意図的か…それはまるでこの美しいヴェネツィアの海に映る夜空のよう」
絵里「あら~とっても素敵じゃない!是非ともこの目で確かめたいわね…
「貸せ!その本をよこせっ‼」バッ!
絵里「ああっ⁉ちょっと~!何するのよ!人が読んでるものをいきなり盗るだなんて泥棒でもかなり悪い奴ね」
司書「館内ではお静かに…
「うるせぇ‼テメェは黙ってろ‼」ダッ
絵里「こら待ちなさい!」
301: 名無しで叶える物語 2018/03/06(火) 00:47:30.51 ID:vYegjRYd.net
絵里「全く…図書館で走っちゃあダメよ?」シュパッ
ガシッ!
絵里「捕まえた♪」グググ...
「くそっ放せ‼」
絵里「本返してくれたら放してあげるわ」クッ
「いでっ!ちっ…わかった」ブンッ
絵里「もうっ手間かけさせるんだから」
絵里「そんなにこれが欲しかったの?というか誰?あなた」
公爵「私はシカノコ公爵、この著書を出版した人間だが…」
絵里「タケノコ?食物繊維が豊富だから胃痛の時は食べちゃダメよ」
公爵「タケノコではない‼」
絵里「まぁいいわ、公爵さんがどうしてこの本を必要としているのか教えて?」
公爵「その本はな…詳しく書き過ぎたのだ‼」
絵里「アホらし…帰りましょ」
公爵「ま、待ってくれ!この本には重大なミスがあってな…」
絵里「ミス?」
「その話、詳しく聞かせていただきたいですね」
絵里「うわっまたなんか来たわよ?誰?公爵さんの知り合い?」
公爵「知らん‼誰だ⁉」
ツバサ「ツバサです…はじめまして」
ガシッ!
絵里「捕まえた♪」グググ...
「くそっ放せ‼」
絵里「本返してくれたら放してあげるわ」クッ
「いでっ!ちっ…わかった」ブンッ
絵里「もうっ手間かけさせるんだから」
絵里「そんなにこれが欲しかったの?というか誰?あなた」
公爵「私はシカノコ公爵、この著書を出版した人間だが…」
絵里「タケノコ?食物繊維が豊富だから胃痛の時は食べちゃダメよ」
公爵「タケノコではない‼」
絵里「まぁいいわ、公爵さんがどうしてこの本を必要としているのか教えて?」
公爵「その本はな…詳しく書き過ぎたのだ‼」
絵里「アホらし…帰りましょ」
公爵「ま、待ってくれ!この本には重大なミスがあってな…」
絵里「ミス?」
「その話、詳しく聞かせていただきたいですね」
絵里「うわっまたなんか来たわよ?誰?公爵さんの知り合い?」
公爵「知らん‼誰だ⁉」
ツバサ「ツバサです…はじめまして」
303: 名無しで叶える物語 2018/03/06(火) 01:00:53.51 ID:vYegjRYd.net
絵里「ちょっと賢そうよ、あなたと違って」
公爵「余計な事を言うなっ!」
絵里「うっさいわね…いちいち声でかいのよ」
ツバサ「ヴェネツィアの雫に関する内容、私も非常に興味がありましてね」
絵里「へぇ、ま~この辺りじゃお祭り騒ぎだものね」
ツバサ「ヴェネツィアの雫は未だに謎の多いお宝です。一般に広まった説では瑪瑙と言われていますが、実物は伝説の鉱物…オリハルコンで構成されているという説もありますから」
絵里「あ~早速本の内容に嘘発見ね」
公爵「い、いやそんな事は重要ではない‼」
絵里「じゃあ何よ?」
公爵「それは…秘密だ‼」
ツバサ「…残念な答えです。仕方ありませんね、無理矢理吐かせるしかないようですね」カチャリ...
公爵「なっ⁉や、やめ…」
絵里「あなた…場所をわきまえなさい」
ツバサ「それほど私は本気という事ですよ…さぁ」
穂乃果「お~い絵里ちゃーーんっ‼」タタタ
ツバサ「邪魔が入りましたね…また今度会いましょう」ザッ
公爵「ふぃー助かった‼」
穂乃果「ねぇねぇ、今の誰~?」
絵里「穂乃果、今は知らなくていいわ」
絵里「すぐ行くわ。どこかで待っててくれる?」
穂乃果「わかったよ~!じゃあ地下の休憩室にいるからね」
絵里「ありがとう♪」
公爵「余計な事を言うなっ!」
絵里「うっさいわね…いちいち声でかいのよ」
ツバサ「ヴェネツィアの雫に関する内容、私も非常に興味がありましてね」
絵里「へぇ、ま~この辺りじゃお祭り騒ぎだものね」
ツバサ「ヴェネツィアの雫は未だに謎の多いお宝です。一般に広まった説では瑪瑙と言われていますが、実物は伝説の鉱物…オリハルコンで構成されているという説もありますから」
絵里「あ~早速本の内容に嘘発見ね」
公爵「い、いやそんな事は重要ではない‼」
絵里「じゃあ何よ?」
公爵「それは…秘密だ‼」
ツバサ「…残念な答えです。仕方ありませんね、無理矢理吐かせるしかないようですね」カチャリ...
公爵「なっ⁉や、やめ…」
絵里「あなた…場所をわきまえなさい」
ツバサ「それほど私は本気という事ですよ…さぁ」
穂乃果「お~い絵里ちゃーーんっ‼」タタタ
ツバサ「邪魔が入りましたね…また今度会いましょう」ザッ
公爵「ふぃー助かった‼」
穂乃果「ねぇねぇ、今の誰~?」
絵里「穂乃果、今は知らなくていいわ」
絵里「すぐ行くわ。どこかで待っててくれる?」
穂乃果「わかったよ~!じゃあ地下の休憩室にいるからね」
絵里「ありがとう♪」
304: 名無しで叶える物語 2018/03/06(火) 01:15:39.67 ID:vYegjRYd.net
公爵「危ない娘っ子だったなぁ本当に‼」
絵里「気づいたの?」
公爵「ん?何がだ?」
絵里「あのツバサって子の目…あれは相当やばいわね」
絵里「私はこれまで色んなとこで無茶やってきて、色んな人を見てたけど…中には何人も人を殺めた奴なんかもいたわ」
絵里「あの子の雰囲気は…彼等のそれにかなり近かったわね…」カチッカチッ...
絵里「ありゃあ…火付かないわね」
公爵「私のを使え‼」チッ!
シュボ...
絵里「お、気がきくわね。ありがと」スゥ
フゥ-...
公爵「そういえばだな、お前さんは今まで何をしてきたんだね⁉」
絵里「怪盗エリーチカ…ご存知ないかしら?」
公爵「もちろん知っている!あの愉快犯がどうかしたか⁉」
絵里「私よ、私がエリーチカ」
公爵「何~~っ⁉」
絵里「思ったよりちんちくりんだったかしら」
公爵「ま、まぁなぁ‼だが今はそんなもんどうでもいい!さっきの話にも納得がつく‼」
公爵「そうか、お前さんはあの泥棒猫か…よし!」
公爵「あの本の秘密を教えよう…‼」
絵里「えっ?私に!」
公爵「ああ!今決めた事だ‼」
絵里「気づいたの?」
公爵「ん?何がだ?」
絵里「あのツバサって子の目…あれは相当やばいわね」
絵里「私はこれまで色んなとこで無茶やってきて、色んな人を見てたけど…中には何人も人を殺めた奴なんかもいたわ」
絵里「あの子の雰囲気は…彼等のそれにかなり近かったわね…」カチッカチッ...
絵里「ありゃあ…火付かないわね」
公爵「私のを使え‼」チッ!
シュボ...
絵里「お、気がきくわね。ありがと」スゥ
フゥ-...
公爵「そういえばだな、お前さんは今まで何をしてきたんだね⁉」
絵里「怪盗エリーチカ…ご存知ないかしら?」
公爵「もちろん知っている!あの愉快犯がどうかしたか⁉」
絵里「私よ、私がエリーチカ」
公爵「何~~っ⁉」
絵里「思ったよりちんちくりんだったかしら」
公爵「ま、まぁなぁ‼だが今はそんなもんどうでもいい!さっきの話にも納得がつく‼」
公爵「そうか、お前さんはあの泥棒猫か…よし!」
公爵「あの本の秘密を教えよう…‼」
絵里「えっ?私に!」
公爵「ああ!今決めた事だ‼」
315: 名無しで叶える物語 2018/03/09(金) 01:16:54.76 ID:CKRejnsx.net
穂乃果「ねぇねぇ、何話してたの~?」
絵里「ん~と、イタリアのロマンよ」
穂乃果「面白そう!」
絵里「撮るんでしょ?私が主役の映画」
穂乃果「うんっ」
絵里「この子も付いてきていいでしょ?」
公爵「無論‼」
穂乃果「うーん楽しみ!」
公爵「先に言っておくが、私は行かないぞ!他の事で忙しいからな‼」
絵里「わかった。穂乃果、行くわよ!」
穂乃果「ほぇ?それどこから持ってきたの?誰のバイク?」
絵里「知らない!乗って‼」ブオン!
穂乃果「あっはっは!絵里ちゃんらしいや!」
ブォォオオオ...
絵里「ん~と、イタリアのロマンよ」
穂乃果「面白そう!」
絵里「撮るんでしょ?私が主役の映画」
穂乃果「うんっ」
絵里「この子も付いてきていいでしょ?」
公爵「無論‼」
穂乃果「うーん楽しみ!」
公爵「先に言っておくが、私は行かないぞ!他の事で忙しいからな‼」
絵里「わかった。穂乃果、行くわよ!」
穂乃果「ほぇ?それどこから持ってきたの?誰のバイク?」
絵里「知らない!乗って‼」ブオン!
穂乃果「あっはっは!絵里ちゃんらしいや!」
ブォォオオオ...
316: 名無しで叶える物語 2018/03/09(金) 01:41:06.81 ID:CKRejnsx.net
穂乃果「とばすね~」
絵里「当たり前よ、タイムイズマネーなんだから」
穂乃果「場所は?聞いたんだよね?」
絵里「いや、聞いてないわ」
穂乃果「えっ?じゃあどうやって向かってるの?」
絵里「さっき読んだのよ、図書館でね。詳しく書き過ぎたってのはこの事なのよ」
穂乃果「ほほぅ、で?どこなの?」
絵里「そりゃあ、な~んとビックリ!」ブォオン!
穂乃果「わわっ!」
絵里「あの聖堂の中なので~す!」
穂乃果「ええっ⁉絵里ちゃん!ぶつかるよ⁉」
絵里「穂乃果!歯ァ食いしばって‼」パリ-ン!
ガシャァアアアン!!
穂乃果「…っ⁉た、助かった…?」
絵里「いたたた…」
穂乃果「絵里ちゃん!大丈夫⁉」
絵里「ええ、平気よ!それより、カメラ回してる?」
穂乃果「もっちろん!」
絵里「ならOKね。地下へ行くわよ」
穂乃果「無茶するんだから…人がいたらどうしてたの?」
絵里「いないってわかってたから問題なかったわ」
穂乃果「えっ?」
絵里「ここ、こわ~い歴史があるのよ~」
穂乃果「えっうそ…ホント?」
絵里「ウソ。でもイタリア人が近づかないのはホントよ」
穂乃果「よかったぁ…なんで来ないのかな?」
絵里「それはね…」
メキメキ...バキンッ!
穂乃果「危なっ!建て付けが悪いなぁ」
絵里「そういう事♪」
絵里「当たり前よ、タイムイズマネーなんだから」
穂乃果「場所は?聞いたんだよね?」
絵里「いや、聞いてないわ」
穂乃果「えっ?じゃあどうやって向かってるの?」
絵里「さっき読んだのよ、図書館でね。詳しく書き過ぎたってのはこの事なのよ」
穂乃果「ほほぅ、で?どこなの?」
絵里「そりゃあ、な~んとビックリ!」ブォオン!
穂乃果「わわっ!」
絵里「あの聖堂の中なので~す!」
穂乃果「ええっ⁉絵里ちゃん!ぶつかるよ⁉」
絵里「穂乃果!歯ァ食いしばって‼」パリ-ン!
ガシャァアアアン!!
穂乃果「…っ⁉た、助かった…?」
絵里「いたたた…」
穂乃果「絵里ちゃん!大丈夫⁉」
絵里「ええ、平気よ!それより、カメラ回してる?」
穂乃果「もっちろん!」
絵里「ならOKね。地下へ行くわよ」
穂乃果「無茶するんだから…人がいたらどうしてたの?」
絵里「いないってわかってたから問題なかったわ」
穂乃果「えっ?」
絵里「ここ、こわ~い歴史があるのよ~」
穂乃果「えっうそ…ホント?」
絵里「ウソ。でもイタリア人が近づかないのはホントよ」
穂乃果「よかったぁ…なんで来ないのかな?」
絵里「それはね…」
メキメキ...バキンッ!
穂乃果「危なっ!建て付けが悪いなぁ」
絵里「そういう事♪」
317: 名無しで叶える物語 2018/03/09(金) 02:15:03.38 ID:CKRejnsx.net
絵里「この奥にあの本の秘密があるはずよ」
穂乃果「重要な何かだっけ?」
絵里「ええ…そして何故か先客がいたようね…希」
希「えりち!よぉわかったなぁこんなとこ」
絵里「それはこっちの台詞よ。どうやってここまでたどり着いたのかしら」
希「ウチにはウチのコネクションがあるんよ」
絵里「なら私だってそういう事にしておくわ」
希「多分、ここに来た目的は同じやな」
「ヴェネツィアの雫に関する重要な鍵があります、でしょう?」
絵里「あなたは…‼」
ツバサ「思っていたよりも随分と早い再会でしたね」
穂乃果「なになに絵里ちゃん知り合い?」
絵里「そうね、悪い意味でね」
ツバサ「それは悲しいです。私は嬉しいというのに…」ニコ
絵里「マズい!穂乃果!希!退くわよ‼」
ツバサ「お待ちください!どうして帰ってしまうのですか?」カチャッ
バンッ!
穂乃果「わわ…撃ってきたよ⁉」
絵里「気をつけて‼」
ツバサ「もっとゆっくり語りましょうよ…ヴェネツィアの雫を…‼」
穂乃果「重要な何かだっけ?」
絵里「ええ…そして何故か先客がいたようね…希」
希「えりち!よぉわかったなぁこんなとこ」
絵里「それはこっちの台詞よ。どうやってここまでたどり着いたのかしら」
希「ウチにはウチのコネクションがあるんよ」
絵里「なら私だってそういう事にしておくわ」
希「多分、ここに来た目的は同じやな」
「ヴェネツィアの雫に関する重要な鍵があります、でしょう?」
絵里「あなたは…‼」
ツバサ「思っていたよりも随分と早い再会でしたね」
穂乃果「なになに絵里ちゃん知り合い?」
絵里「そうね、悪い意味でね」
ツバサ「それは悲しいです。私は嬉しいというのに…」ニコ
絵里「マズい!穂乃果!希!退くわよ‼」
ツバサ「お待ちください!どうして帰ってしまうのですか?」カチャッ
バンッ!
穂乃果「わわ…撃ってきたよ⁉」
絵里「気をつけて‼」
ツバサ「もっとゆっくり語りましょうよ…ヴェネツィアの雫を…‼」
327: 名無しで叶える物語 2018/03/12(月) 03:28:19.27 ID:CXGp/6H+.net
バキュン!
希「参ったなぁ…ここ、地下やから崩れたらお陀仏やね」
絵里「そうね、じゃあもうこっちから行くしかないか」
穂乃果「絵里ちゃん!その、大丈夫…?」
絵里「な~にちょっくら足止めってとこよ」
ザッ...
ツバサ「ようやく向き合ってくれましたね」
絵里「あなたの目的は何?」
ツバサ「今や過去の遺物…幻となってしまったイタリアの秘宝を現代に蘇らせること、とでも言っておきましょうか」
絵里「ま、雫は私が見つけてあげるからあなたはお家でピザでも食べてなさい」
ツバサ「どこの馬の骨かもわからぬ余所者が…」
絵里「えっ?」
ツバサ「私の邪魔をするなっ‼」チャッ
絵里「やばっ…」
希「えりちっ!」パンッ!
ツバサ「ぐっ!この…!」ギロ
穂乃果「ひっ⁉こわぁ~…」
絵里「お口がお留守よ?」ガバッ
ツバサ「むぐっ⁉」
絵里「悪く思わないでね?」
ツバサ「すー……」バタリ
穂乃果「死んじゃったの?」
絵里「まさか。睡眠薬よ」
希「気ぃつけんとなぁ…これからもこの子は追ってくるかもしれない」
希「参ったなぁ…ここ、地下やから崩れたらお陀仏やね」
絵里「そうね、じゃあもうこっちから行くしかないか」
穂乃果「絵里ちゃん!その、大丈夫…?」
絵里「な~にちょっくら足止めってとこよ」
ザッ...
ツバサ「ようやく向き合ってくれましたね」
絵里「あなたの目的は何?」
ツバサ「今や過去の遺物…幻となってしまったイタリアの秘宝を現代に蘇らせること、とでも言っておきましょうか」
絵里「ま、雫は私が見つけてあげるからあなたはお家でピザでも食べてなさい」
ツバサ「どこの馬の骨かもわからぬ余所者が…」
絵里「えっ?」
ツバサ「私の邪魔をするなっ‼」チャッ
絵里「やばっ…」
希「えりちっ!」パンッ!
ツバサ「ぐっ!この…!」ギロ
穂乃果「ひっ⁉こわぁ~…」
絵里「お口がお留守よ?」ガバッ
ツバサ「むぐっ⁉」
絵里「悪く思わないでね?」
ツバサ「すー……」バタリ
穂乃果「死んじゃったの?」
絵里「まさか。睡眠薬よ」
希「気ぃつけんとなぁ…これからもこの子は追ってくるかもしれない」
328: 名無しで叶える物語 2018/03/12(月) 03:57:56.56 ID:CXGp/6H+.net
絵里「あの薬、すぐに切れちゃうからもうここは出ましょ」
穂乃果「本の秘密はいいの?」
絵里「ええ、もう手に入ったから。ね、希」
希「そ!ウチがあの時にもう見つけてあったからね、ホラ」
穂乃果「あっ!絵里ちゃんが読んでたあの本によく似てるね」
絵里「似てるというより、似せたという方が正しいわ」
穂乃果「そうなの?」
絵里「地下で見つけたこれは所謂原本なの。あの図書館に置いてあった本の内容は、この本の濃すぎる内容をマイルドに抽出してあるのよ」
絵里「…だからね。公爵の言ってた言葉の意味がわかったわ」
絵里「この本は詳しく書き過ぎたってね」
希「詳しく書き過ぎたかぁ、ほぉ~なるほど」
絵里「きっと、今よりもっと詳しい内容を記すと本気で探す奴らがうんと増えるわ。ただでさえこんな祭りになっちゃうくらいなんだから」
絵里「存在が曖昧で、情報が意図的に伏せられていたら真相はわからない。だったら後は自分たちで想像するしかないわ。でも、だから都市伝説はたくさんの人の興味を引き立てるのよ」
穂乃果「じゃああるかもしれないしないかもしれないんじゃなくて…」
絵里「そう、あるのよ。上手いことやったわねぇ本当」
希「真実にグッと近づいたんやない?」
絵里「そうね…面白くなってきたわ!」
穂乃果「本の秘密はいいの?」
絵里「ええ、もう手に入ったから。ね、希」
希「そ!ウチがあの時にもう見つけてあったからね、ホラ」
穂乃果「あっ!絵里ちゃんが読んでたあの本によく似てるね」
絵里「似てるというより、似せたという方が正しいわ」
穂乃果「そうなの?」
絵里「地下で見つけたこれは所謂原本なの。あの図書館に置いてあった本の内容は、この本の濃すぎる内容をマイルドに抽出してあるのよ」
絵里「…だからね。公爵の言ってた言葉の意味がわかったわ」
絵里「この本は詳しく書き過ぎたってね」
希「詳しく書き過ぎたかぁ、ほぉ~なるほど」
絵里「きっと、今よりもっと詳しい内容を記すと本気で探す奴らがうんと増えるわ。ただでさえこんな祭りになっちゃうくらいなんだから」
絵里「存在が曖昧で、情報が意図的に伏せられていたら真相はわからない。だったら後は自分たちで想像するしかないわ。でも、だから都市伝説はたくさんの人の興味を引き立てるのよ」
穂乃果「じゃああるかもしれないしないかもしれないんじゃなくて…」
絵里「そう、あるのよ。上手いことやったわねぇ本当」
希「真実にグッと近づいたんやない?」
絵里「そうね…面白くなってきたわ!」
336: 名無しで叶える物語 2018/03/16(金) 02:48:52.83 ID:HSAnSsyC.net
穂乃果「楽しいなぁ…!ドキュメンタリー?なんて言うのかな…よくわからないけど、誰かをずっと撮り続けるのって、普通に女優さん俳優さんに演技をしてもらったアクションを撮影するよりもずっと、ずっと楽しい‼」
絵里「そっ♪ならこれからもっと飛ばすから、遅れちゃダメよ⁉」
穂乃果「望むところっ!」
絵里「原本に書かれた真実の座標へ行くわよ!」
希「おっしゃ!後ろはウチに任しとき!」
絵里「場所は南西20キロ、フィレンツェの真ん中ね!」
穂乃果「こんなところに遺跡なんてあるんだ…」
絵里「最近見つかって入れるようになったのよ。穂乃果、掴まって!」
穂乃果「うんっ!」ガシッ
バロロロロ....
絵里「そっ♪ならこれからもっと飛ばすから、遅れちゃダメよ⁉」
穂乃果「望むところっ!」
絵里「原本に書かれた真実の座標へ行くわよ!」
希「おっしゃ!後ろはウチに任しとき!」
絵里「場所は南西20キロ、フィレンツェの真ん中ね!」
穂乃果「こんなところに遺跡なんてあるんだ…」
絵里「最近見つかって入れるようになったのよ。穂乃果、掴まって!」
穂乃果「うんっ!」ガシッ
バロロロロ....
337: 名無しで叶える物語 2018/03/16(金) 03:00:39.21 ID:HSAnSsyC.net
ファンファンファン...
希「あちゃーえりち、警察来たで!」
絵里「言われなくてもわかってるわ。全く面倒ね…」
「そこの3人組~!一般道で飛ばし過ぎです‼止まりなさい‼」
絵里「ねぇ、あの子は地の果てまで追いかけてくるつもり?」
ことり「なっ⁉え、エリーチカ⁉」
絵里「しかも今気づいたのね…」
ことり「まさか本当に予想が当たるとは…よし、逮捕です‼」
絵里「せっかくこれから面白くなるってんのに馬鹿言いなさんな」
絵里「じゃねっ!」ギュンッ!
ことり「おわっ!待てーっ‼」
ことり「もっとスピード上げてください‼」
警察「これ以上は上がりません!」
ことり「ええ~⁉」
絵里「バーイことり!日本でまた会いましょ♪」ニコ
コロ...
ことり「爆発させるつもりです!止まって!止まって‼」
警察「き、急には無理ですよ~!」
ことり「いやーーーっ!」
ドカァアアン!!
ことり「ああ~んもう!また巻かれちゃった…」
希「あちゃーえりち、警察来たで!」
絵里「言われなくてもわかってるわ。全く面倒ね…」
「そこの3人組~!一般道で飛ばし過ぎです‼止まりなさい‼」
絵里「ねぇ、あの子は地の果てまで追いかけてくるつもり?」
ことり「なっ⁉え、エリーチカ⁉」
絵里「しかも今気づいたのね…」
ことり「まさか本当に予想が当たるとは…よし、逮捕です‼」
絵里「せっかくこれから面白くなるってんのに馬鹿言いなさんな」
絵里「じゃねっ!」ギュンッ!
ことり「おわっ!待てーっ‼」
ことり「もっとスピード上げてください‼」
警察「これ以上は上がりません!」
ことり「ええ~⁉」
絵里「バーイことり!日本でまた会いましょ♪」ニコ
コロ...
ことり「爆発させるつもりです!止まって!止まって‼」
警察「き、急には無理ですよ~!」
ことり「いやーーーっ!」
ドカァアアン!!
ことり「ああ~んもう!また巻かれちゃった…」
350: 名無しで叶える物語 2018/03/21(水) 01:26:14.16 ID:2iby8knE.net
絵里「よ~し邪魔が少し減ったわね」
穂乃果「危ないよ~?」
絵里「ふふっいいのいいのっ♪」
穂乃果「おおっなんかそれらしき建物…遺跡かな?見えてきたね!」
絵里「最後の舞台に到着ね…」
穂乃果「なんか書いてあるよ?う~ん…掠れてよく読めないや」
希「それ、アレやんなぁ~?」ニヤ
絵里「その通り」ニコ
穂乃果「アレって何なにー?」
絵里「それは、ね…」スッ
穂乃果「あれ?ネックレス取っちゃうの?」
絵里「ええ、ありがとね。穂乃果」
絵里「なんて書いてあるのか教えてあげる」カコッ
絵里「鍵は一番身近なところにある…だってね」
ゴゴゴゴゴ...!
穂乃果「空いた‼」
ツバサ「よく気づきましたね。そんな安物がキーとなるなんて」
希「またや…しつこいなぁ!」
穂乃果「危ないよ~?」
絵里「ふふっいいのいいのっ♪」
穂乃果「おおっなんかそれらしき建物…遺跡かな?見えてきたね!」
絵里「最後の舞台に到着ね…」
穂乃果「なんか書いてあるよ?う~ん…掠れてよく読めないや」
希「それ、アレやんなぁ~?」ニヤ
絵里「その通り」ニコ
穂乃果「アレって何なにー?」
絵里「それは、ね…」スッ
穂乃果「あれ?ネックレス取っちゃうの?」
絵里「ええ、ありがとね。穂乃果」
絵里「なんて書いてあるのか教えてあげる」カコッ
絵里「鍵は一番身近なところにある…だってね」
ゴゴゴゴゴ...!
穂乃果「空いた‼」
ツバサ「よく気づきましたね。そんな安物がキーとなるなんて」
希「またや…しつこいなぁ!」
351: 名無しで叶える物語 2018/03/21(水) 01:41:20.22 ID:2iby8knE.net
絵里「安物?それは違うわ」
絵里「ここに生まれてこの地で育ったあなたなら知ってるはずよ」
絵里「ヴェネツィアの雫が今や歴史ある伝統の祭りだってことくらい」
絵里「そしてこの雫にはお金以上の価値があることくらい、ね?」
ツバサ「もちろんです。だからこそみな、気づかなかったのでしょう。イタリアに住む者に取ってこの小さなレプリカはあまりにも身近過ぎた…見落とす訳です」
ゴゴゴ...
穂乃果「ね、ねぇ…なんか揺れてない?」
希「ホンマやね…おっ⁉」
ツバサ「地下への道が拓けてゆく…」
絵里「お宝は私を受け入れてくれるみたいよ?」
ツバサ「ぐっ…」
絵里「もしかしてあるのはヴェネツィアの雫だけじゃなくて金銀財宝だったりして!」キラキラ
ツバサ「そんな下賤な盗人になぞ渡さない‼」カチャ!
穂乃果「絵里ちゃん!危ないっ‼」ガバッ
絵里「っ…‼」
穂乃果「うっ……」
穂乃果「本物って…こ、こんなに痛いんだね…」ドサッ...
絵里「穂乃果…っ‼」
絵里「ここに生まれてこの地で育ったあなたなら知ってるはずよ」
絵里「ヴェネツィアの雫が今や歴史ある伝統の祭りだってことくらい」
絵里「そしてこの雫にはお金以上の価値があることくらい、ね?」
ツバサ「もちろんです。だからこそみな、気づかなかったのでしょう。イタリアに住む者に取ってこの小さなレプリカはあまりにも身近過ぎた…見落とす訳です」
ゴゴゴ...
穂乃果「ね、ねぇ…なんか揺れてない?」
希「ホンマやね…おっ⁉」
ツバサ「地下への道が拓けてゆく…」
絵里「お宝は私を受け入れてくれるみたいよ?」
ツバサ「ぐっ…」
絵里「もしかしてあるのはヴェネツィアの雫だけじゃなくて金銀財宝だったりして!」キラキラ
ツバサ「そんな下賤な盗人になぞ渡さない‼」カチャ!
穂乃果「絵里ちゃん!危ないっ‼」ガバッ
絵里「っ…‼」
穂乃果「うっ……」
穂乃果「本物って…こ、こんなに痛いんだね…」ドサッ...
絵里「穂乃果…っ‼」
352: 名無しで叶える物語 2018/03/21(水) 01:58:52.92 ID:2iby8knE.net
希「チッ…躊躇ないんやな…!」
希「ならウチも容赦しないから!」ガコッ
ドパパパパパ...!
ツバサ「そんなもの…痛くも痒くもないですよ…‼」
希「なっ⁉化け物や…熊すら卒倒するレベルの弾数当たってるのに…!」
ツバサ「終わりですか?」
希「…そうやな」ポイッ
希「お手上げや」
ツバサ「潔いですね…一突きで仕留めてあげますから…」
希「最後に一つ聞いてええかな?」
ツバサ「なんでもどうぞ」
希「あなたはパスタにタバスコかける派?」
ツバサ「私はそうですね…たっぷりと」
希「そっ。ならご馳走してあげるっ!」ピンッ
希「はーいプシュッ☆」ドバッ
ツバサ「ぎゃあぁぁぁあああ!!!」
ツバサ「目…目が…うぅ…このぉ…‼」
ツバサ「お…お前も同じ目に…!あわせてや…る…‼」
絵里「それはこっちの台詞よ」パンッ...
ツバサ「がはっ…⁉」
絵里「英雄は言ったわ、背後にも目を付けろってね…」
絵里「あ~あ。こんな奴の為に私のワルサー汚したくないのに」
希「えりち!穂乃果ちゃんは⁉」
絵里「大丈夫よ。なんとかね…」
希「ほっ。それは良かった」
ツバサ「く…くそっ…わ、私としたことが…なんと情け無い…」
希「まだ息あるで…大したやっちゃなぁ~」
ツバサ「わ…渡さない…ヴェネツィアの…し、しず…く…」
希「ならウチも容赦しないから!」ガコッ
ドパパパパパ...!
ツバサ「そんなもの…痛くも痒くもないですよ…‼」
希「なっ⁉化け物や…熊すら卒倒するレベルの弾数当たってるのに…!」
ツバサ「終わりですか?」
希「…そうやな」ポイッ
希「お手上げや」
ツバサ「潔いですね…一突きで仕留めてあげますから…」
希「最後に一つ聞いてええかな?」
ツバサ「なんでもどうぞ」
希「あなたはパスタにタバスコかける派?」
ツバサ「私はそうですね…たっぷりと」
希「そっ。ならご馳走してあげるっ!」ピンッ
希「はーいプシュッ☆」ドバッ
ツバサ「ぎゃあぁぁぁあああ!!!」
ツバサ「目…目が…うぅ…このぉ…‼」
ツバサ「お…お前も同じ目に…!あわせてや…る…‼」
絵里「それはこっちの台詞よ」パンッ...
ツバサ「がはっ…⁉」
絵里「英雄は言ったわ、背後にも目を付けろってね…」
絵里「あ~あ。こんな奴の為に私のワルサー汚したくないのに」
希「えりち!穂乃果ちゃんは⁉」
絵里「大丈夫よ。なんとかね…」
希「ほっ。それは良かった」
ツバサ「く…くそっ…わ、私としたことが…なんと情け無い…」
希「まだ息あるで…大したやっちゃなぁ~」
ツバサ「わ…渡さない…ヴェネツィアの…し、しず…く…」
353: 名無しで叶える物語 2018/03/21(水) 02:12:29.14 ID:2iby8knE.net
ツバサ「………」
希「ありゃ…流石にもうダメかぁ」
絵里「…ねぇ、見て希」
希「ん?壁?そんなん見てどうしたん?」
希「おお、綺麗な絵やなぁ…」
絵里「ここに描かれているの、もしかして…」
希「あっ!このしぶとい子の…あれ?あれ⁉」
希「あれ~⁉」キョロキョロ
希「いない…もう死んだはず…」
絵里「帰ったのよ。元の居場所へ…」
希「どういう事や⁉」
絵里「この綺麗な壁画の下見て」
絵里「帝国親衛隊隊長ツバサ・キラ、王家の秘宝と共にここに眠る…」
絵里「つまりここは、ヴェネツィアの雫の在り処にして、あの子のお墓ってことね…」
希「じゃ、じゃあウチらはずっと幽霊さんと追いかけっこしてたってこと…⁉」
絵里「…ふふ、かもね」
希「なんだかスピリチュアルやね」
穂乃果「怖いけど…面白かったね」
絵里「こらっ安静にしてなさいよ?」
穂乃果「ごめんごめん。でも、おかげでしっかり撮れたよ‼」
絵里「心霊写真を?やだ~」
穂乃果「違うよ!これまでの冒険‼」
絵里「ふふっわかってるわよ。でも、ここで終わり?」
穂乃果「ほぇ?」
絵里「冒険の最後には、お宝が待ってるでしょ?フィナーレをしっかり迎えなきゃ‼」
絵里「行くわよ!この先へ」
穂乃果「うんっ‼」
希「ありゃ…流石にもうダメかぁ」
絵里「…ねぇ、見て希」
希「ん?壁?そんなん見てどうしたん?」
希「おお、綺麗な絵やなぁ…」
絵里「ここに描かれているの、もしかして…」
希「あっ!このしぶとい子の…あれ?あれ⁉」
希「あれ~⁉」キョロキョロ
希「いない…もう死んだはず…」
絵里「帰ったのよ。元の居場所へ…」
希「どういう事や⁉」
絵里「この綺麗な壁画の下見て」
絵里「帝国親衛隊隊長ツバサ・キラ、王家の秘宝と共にここに眠る…」
絵里「つまりここは、ヴェネツィアの雫の在り処にして、あの子のお墓ってことね…」
希「じゃ、じゃあウチらはずっと幽霊さんと追いかけっこしてたってこと…⁉」
絵里「…ふふ、かもね」
希「なんだかスピリチュアルやね」
穂乃果「怖いけど…面白かったね」
絵里「こらっ安静にしてなさいよ?」
穂乃果「ごめんごめん。でも、おかげでしっかり撮れたよ‼」
絵里「心霊写真を?やだ~」
穂乃果「違うよ!これまでの冒険‼」
絵里「ふふっわかってるわよ。でも、ここで終わり?」
穂乃果「ほぇ?」
絵里「冒険の最後には、お宝が待ってるでしょ?フィナーレをしっかり迎えなきゃ‼」
絵里「行くわよ!この先へ」
穂乃果「うんっ‼」
354: 名無しで叶える物語 2018/03/21(水) 02:25:12.36 ID:2iby8knE.net
穂乃果「おっとっと…」ヨロ...
絵里「おぶってあげる」
穂乃果「ありがとう!」
希「どのくらい奥なんかな~」
絵里「もうここが最深部よ」
希「近いんかい!」
穂乃果「おぉー!如何にもって感じの宝箱‼」
希「ウチ知ってるで。こういうタイプは何も入ってないパターンや」
絵里「開けるわよ?」
穂乃果「自信は?」
絵里「あるに決まってるわ」
希「ほぉ~?」
絵里「いくわよっ!」パカッ...
穂乃果「おお…おおっとぉ⁉」
希「あった…これが…」
絵里「ヴェネツィアの雫…」
穂乃果「な、なんか思いっきり喜ぶつもりだったのに…妙に落ち着いちゃったね」
希「うん。でもなんかそうなるのもわかる気がするな」
絵里「言葉が詰まるほど美しいって言うの?なんというか…」
絵里「引き込まれそうね」
穂乃果「がくっ…なんかもっとすごい事言うと思ったのに」
希「ウチ、思ったんやけど…」
絵里「何かしら」
希「思ったより…小さいなぁ」
絵里「ちょっと希、それ…」
絵里「私も思った」
穂乃果「ぷっ…あはははははは‼」
絵里「ふふっ!」
希「あははははは!」
絵里「みーんな同じ事思ったのね!馬鹿みたいに…ふふ!」
絵里「おぶってあげる」
穂乃果「ありがとう!」
希「どのくらい奥なんかな~」
絵里「もうここが最深部よ」
希「近いんかい!」
穂乃果「おぉー!如何にもって感じの宝箱‼」
希「ウチ知ってるで。こういうタイプは何も入ってないパターンや」
絵里「開けるわよ?」
穂乃果「自信は?」
絵里「あるに決まってるわ」
希「ほぉ~?」
絵里「いくわよっ!」パカッ...
穂乃果「おお…おおっとぉ⁉」
希「あった…これが…」
絵里「ヴェネツィアの雫…」
穂乃果「な、なんか思いっきり喜ぶつもりだったのに…妙に落ち着いちゃったね」
希「うん。でもなんかそうなるのもわかる気がするな」
絵里「言葉が詰まるほど美しいって言うの?なんというか…」
絵里「引き込まれそうね」
穂乃果「がくっ…なんかもっとすごい事言うと思ったのに」
希「ウチ、思ったんやけど…」
絵里「何かしら」
希「思ったより…小さいなぁ」
絵里「ちょっと希、それ…」
絵里「私も思った」
穂乃果「ぷっ…あはははははは‼」
絵里「ふふっ!」
希「あははははは!」
絵里「みーんな同じ事思ったのね!馬鹿みたいに…ふふ!」
358: 名無しで叶える物語 2018/03/22(木) 02:18:35.58 ID:H3QaECON.net
絵里「そろそろ帰るわよ~」
絵里「希?どうしたの」
希「なんかなぁ…この子の絵、さっきは荘厳な雰囲気の顔だったのに」
希「今は嬉しそうに微笑んでいるようにも見えるし悲しくて泣いているようにも見える気がするんよ」
穂乃果「どれどれ…あっホントだね~。前に聞いたんだけど、モナリザも角度で表情が違うんだよね。はっ!そういえばモナリザを描いたダヴィンチもイタリアだね!」
絵里「ご名答♪ヴェネツィアの雫を遺したとされるラファエロやダヴィンチの活躍したルネサンス期ってすごく絵画の世界でも革命的な時代だったの」
絵里「この時期に画材が板絵からカンヴァスが主流になったり、マニエリスムって今で言うアニメ的表現に近い描き方みたいに面白い作風が生まれたりしたのよ」
穂乃果「やっぱ詳しいねぇ」
希「ウチは…ホンマにあの子が動いてるんやと思ってるけどな~」
穂乃果「そういうの希ちゃんっぽいね!」
絵里「いいじゃない?ロマンがあって」
絵里「さぁ、そろそろ出ましょ…」
絵里「希?どうしたの」
希「なんかなぁ…この子の絵、さっきは荘厳な雰囲気の顔だったのに」
希「今は嬉しそうに微笑んでいるようにも見えるし悲しくて泣いているようにも見える気がするんよ」
穂乃果「どれどれ…あっホントだね~。前に聞いたんだけど、モナリザも角度で表情が違うんだよね。はっ!そういえばモナリザを描いたダヴィンチもイタリアだね!」
絵里「ご名答♪ヴェネツィアの雫を遺したとされるラファエロやダヴィンチの活躍したルネサンス期ってすごく絵画の世界でも革命的な時代だったの」
絵里「この時期に画材が板絵からカンヴァスが主流になったり、マニエリスムって今で言うアニメ的表現に近い描き方みたいに面白い作風が生まれたりしたのよ」
穂乃果「やっぱ詳しいねぇ」
希「ウチは…ホンマにあの子が動いてるんやと思ってるけどな~」
穂乃果「そういうの希ちゃんっぽいね!」
絵里「いいじゃない?ロマンがあって」
絵里「さぁ、そろそろ出ましょ…」
359: 名無しで叶える物語 2018/03/22(木) 02:31:48.58 ID:H3QaECON.net
穂乃果「う~ん楽しかった!」
絵里「………」
希「水面に映る雫も乙やね」
穂乃果「キラキラしていて綺麗だね…」
絵里「…ふふっ」
絵里「それっ‼」ブンッ
ポチャン...
穂乃果「え~⁉捨てることないじゃん!」
絵里「だってこんなの大衆が目にしたらガッカリするに決まってるわ!それじゃあせっかくの雫が涙になっちゃうでしょ?だったらこうしてただの石ころ同然にしちゃった方がいいのよ」
希「いやいやいくらちっこいって言うても秘宝やよ⁉何してるんえりち‼」
絵里「こういうのはね…」
絵里「特別じゃない、普通の市民達に見つけられるべきね」
絵里「いや、特別だったわ!」
絵里「彼らはみな…
穂乃果「ロマンを愛するイタリア人、でしょ?」
絵里「わかってるじゃない!」
絵里「Arrivederci…また逢いましょう。イタリアの秘宝さん」
穂乃果「ねぇねぇ、映画のタイトル何がいい?」
絵里「シンプルイズベストかしら」
穂乃果「そうかもね!」
絵里「ふふっ決まりっ!タイトルは…」
絵里「天下の大泥棒、怪盗エリーチカ‼」
絵里「………」
希「水面に映る雫も乙やね」
穂乃果「キラキラしていて綺麗だね…」
絵里「…ふふっ」
絵里「それっ‼」ブンッ
ポチャン...
穂乃果「え~⁉捨てることないじゃん!」
絵里「だってこんなの大衆が目にしたらガッカリするに決まってるわ!それじゃあせっかくの雫が涙になっちゃうでしょ?だったらこうしてただの石ころ同然にしちゃった方がいいのよ」
希「いやいやいくらちっこいって言うても秘宝やよ⁉何してるんえりち‼」
絵里「こういうのはね…」
絵里「特別じゃない、普通の市民達に見つけられるべきね」
絵里「いや、特別だったわ!」
絵里「彼らはみな…
穂乃果「ロマンを愛するイタリア人、でしょ?」
絵里「わかってるじゃない!」
絵里「Arrivederci…また逢いましょう。イタリアの秘宝さん」
穂乃果「ねぇねぇ、映画のタイトル何がいい?」
絵里「シンプルイズベストかしら」
穂乃果「そうかもね!」
絵里「ふふっ決まりっ!タイトルは…」
絵里「天下の大泥棒、怪盗エリーチカ‼」
360: 名無しで叶える物語 2018/03/22(木) 02:34:18.09 ID:H3QaECON.net
おしまい
すいません!大幅に遅れた理由は見てわかる通り全国飛び回っていました
因みに昨日に更新出来ていたらなっとうで来週までかかっていたらたこやきだったり…
長い間お付き合い頂きありがとうございます
すいません!大幅に遅れた理由は見てわかる通り全国飛び回っていました
因みに昨日に更新出来ていたらなっとうで来週までかかっていたらたこやきだったり…
長い間お付き合い頂きありがとうございます
引用元: ・怪盗エリーチカ vol.1
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