曜「…ち、千歌ちゃん？！？！なんでここに？！」

千歌「…ふふっ、だってよーちゃんが、あんなに千歌の名前呼ぶんだもん…♡」

曜「……そ、こ、これは、その…」

千歌「でもいざ期待して来てみれば…なーんだ、曜ちゃんはその機械とべったりなんだね…」ｽｯ…

曜「あぅっ…これは、違くて…」

曜(か、顔が近い……///)

千歌「千歌…ちょっと妬いちゃうかも…」ﾎﾞｿｯ

曜「んふっ///や、ご、ごめん！ごめんね、千歌ちゃん…！」ｽｯ

(鞠莉「あぶねっ」ｶﾁｯ)

千歌「」ｽｯ…

曜「ち、千歌ちゃん…そんな…離れないで…」

(ルビィ「うーん、曜さんの持ってるVR環境がゴーグルだけだからなぁ」)

(善子「直接触れたりってのが出来ないのがちょっと惜しいわね…」)

(鞠莉「今度匿名で全身スーツ型デバイス送っとこ」)

(善子「あ、それ絶対面白いやつ」)

(ルビィ「あ、曜さんが…」)

曜「う…うぅ…ごめん…ちかちゃん…嫌わないでぇ……」ｸﾞｽｸﾞｽ

千歌「…ふーん…じゃあ…この映像みんなに流してもいい…？」


VR中曜「ふふ、千歌ちゃん♡ほら、もっと近くに来ていいんだよ…♡それとも…私の隣じゃいや？」

VR中曜「んふっ…真っ赤になっちゃって可愛い…♡そんな素直じゃない千歌ちゃんも…好きだよ」ﾎﾞｿｯ

VR中曜「…でも、そんな千歌ちゃんでも、最後には私のところに来てくれるって、信じてるから…だって…」

VR中曜「千歌…君はもう、私のも

曜「ああああああああ"ああ"ああ"ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

(鞠莉「wwwwwwッハッハァwwwﾋﾟｰｰｰｰwwwお腹www痛wwwｯﾊｧｯwww」)

(善子「うるせ…」)

曜「あああああああ""‼」ｶﾞﾘｶﾞﾘ

(ルビィ「ヤバいです、喉掻いてます」)

(善子「死ぬ気だ！」)

千歌「曜ちゃん♡」

曜「あ"っはぁ"っはぁ"……おぇ…」

千歌「千歌と…本物の千歌と、友達でいたい……？」

曜「……はぁ……っ…はぁ……っ」

曜「……何が…目的……？」

千歌「やだなぁ…まるで千歌が誘拐犯みたいじゃん…♡」

千歌「千歌はー…よーちゃんにお願いをしたいの…♡」

曜「おね…がい……」

千歌「そうっ！おねがい♡」

曜(なんなの…いつもの千歌ちゃんじゃない…怖い……)

曜(…そもそも今家には誰もいないはず…玄関には鍵、来客のチャイムに対応した必要最低限の音量…ここは2階…)

曜「本来いるはずのない…」ﾎﾞｿｯ

(鞠莉「！」)

(善子「気づいた？！」)

(ルビィ「まだ懐疑中だね、焦っちゃだめだよ」)

千歌「曜ちゃん…おねがい聞いてくれないの……？」

曜「…」ﾄﾞｸﾝｯﾄﾞｸﾝｯ

千歌「じゃあこの映像はぁ…」ﾁﾗｯ

曜「うっ……」

曜「お、おねがいって……なに…」

(鞠莉「…ふぅ」)

(善子「強い、強いわ！あの映像強すぎる！」)

(ルビィ「あれがある限りとりあえずは従ってくれそう」)

千歌「♡」ﾆｨ…

千歌「ちかを…私を…さっきみたいに口説いて…♡」

曜「」

曜「・・・」ｯｩ───

(鞠莉「なんて悲しい顔なの…」)

(善子「この世の全ての罪を背負ったみたいな顔してるわ」)

(ルビィ「かわいそう」)

千歌「よーちゃん♡」

曜「・・・1つ、質問させて」

千歌「？」

曜「その映像、流すとしたらどこに？」

千歌「んー、Twitterかなー」

曜(おっふ…まさかの不特定多数…普通さぁ…LINEとかさぁ…身内ネタなのにさぁ…)

曜(いや、まて、Twitter…ならば動画の投稿には多少時間がかかるはず。千歌ちゃんが指一本うごすだけで投稿を始めたとしても…途中で止めるまでの時間がある…かも)

曜(対象、距離にしておよそ2m…目標物は対象の左手にあり現在背中側に隠している…)

曜(考えろ…渡辺…いつも見てきた千歌ちゃんだろ…どう動けばあのスマホを奪える……)

(善子「曜の動きが止まったわ」)

(ルビィ「諦めた訳じゃないね、あの顔、本気だよ」)

(鞠莉「まずいわね、ならば先手を打たせてもらう」ﾊﾞｯｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｯﾀｰﾝ)

曜(行けるっ！)グッ

(善子「ヤバい！──」)


ﾋﾟﾝﾎﾟｰｰｰﾝ………

曜「っ！」

曜(来客…このタイミングで…！)

曜(！いや、これは…)

千歌「でなくていいの？」

曜「…うん、今行く。」

曜「はい、どちら様で…」ｶﾞﾁｬｯ

善子「あ、どうも」

(善子「うおっ？！」)

(鞠莉「ちょっとテコ入れしとかないとね♡」)

曜「よ、善子ちゃん、どうしたの？」

善子「えーっと、私さっきまで学校いたんだけど、帰り際に曜さんの水泳部の先生に会ってね、部活のことでお知らせがあるからってプリント任されちゃった」

曜「あ、そ、そうなんだ…」

善子「ポストに入れて置いたから…」

千歌「あ、善子ちゃーん！」

曜「！！」

善子「ヨハネよ！！って千歌さんもいたのね」

曜(善子ちゃんが千歌ちゃんとコンタクトを取った…間違いない…)

曜(千歌ちゃんは本当にここにいるんだ…)

(鞠莉「・・・って思ってる顔ねアレ」)

(善子「疑問を潰すことで現実味を強めていく…」)

(ルビィ「抜かりないね、頭がおかしくなりそう」)

善子「…よくわかんないけど、邪魔したわね、それじゃ」

曜「あ、待っ…………」

ﾊﾞﾀﾝ

千歌「…♡」

千歌「いま、助けを求めようとした？」

曜「…！」

千歌「私の存在を疑ってたんでしょ？」

千歌「…悲しいな…♡」ｽｯ…

曜「…ぁあっ待って！！」

千歌「♡」

曜「・・・っ」

曜(言わなきゃ…伝えなきゃ…終る、終わってしまう)

曜(そうだよ…そもそも千歌ちゃんには全部聞かれてたんじゃん…それを復唱するだけ…復唱するだけ…現実のちかちゃんに………)

曜「」ｽﾞｰﾝ

(鞠莉「目が光を失ったわ」)

(善子「眼球が抜け落ちて虚ろだけが残ってるみたい」)

(ルビィ「ウケる」)

曜「言うよ…」

千歌「…うん♡」

千歌「ねぇねぇ、あの中の私はどんな動きしてたの？」

曜「…い、いつもと変わらない…かな」

千歌「ふーん、じゃぁ…」

千歌「どんな格好してた…？」

曜「・・・」

曜(裸ワイシャツ)

曜「───っ/////」ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ

千歌「せっかく再現して貰うんだもん、あの時と、同じシチュエーションの方がいいでしょ？」

曜「え」

曜(マジ？)

千歌「ふふっ、よーちゃんはそこに座ってて♡」

曜「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

(鞠莉「裸ワイシャツかぁ」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ)

(善子「曜らしいというか・・・」)

(ルビィ「鞠莉ちゃん、パンツは黒のレースにしてくださいね！」ﾜｸﾜｸ)

千歌「えへへーこんな感じかなー(ドア越し)」

曜「千歌ちゃんの…生裸ワイシャツ………んふっ…」

千歌「じゃぁ、扉開けるところから始めるねー♡」

曜「……うん」ｷﾘｯ

(3人「ｷﾘｯ…」)

ｶﾞﾁｬｯ

千歌「よーちゃん♡♡♡」

曜「…んはぁっ！////」ｸﾞｻｰ

千歌「んへへ、ちょっと恥ずかしいね///」

曜「…あ"ぁ…あ"ぁ…」

曜(尊し)

曜「ちかちゃんは乗り気だね…もう行くしかないか…」

曜「……千歌ちゃん、もっと近くにおいで？」

千歌「うん♡」ﾄﾃﾃｯ

曜「ふふ、さっきまでの威勢はどこいったのかな？そんなに顔赤くして…」

千歌「…///」

曜「可愛いよ、千歌ちゃん」ﾎﾞｿｯ

千歌「♡」

曜「千歌ちゃんは、こう言われたくて、こんなイタズラしたんでしょ？」

曜「構って欲しかったんだ？わざわざそんな　　　な格好して、機械の偽物に負けたくないって？」

曜「でもそんな素直じゃない千歌ちゃんも、好き…♡」

千歌「～っ///」♡♡

曜(これイケるな)

曜「だから今夜は寝かせな…」

ｽｶｯ…

(鞠莉「あ」)

(善子「あ」)

(ルビィ「あ」)

曜「▪▪▪」

ｽｯ…

ｻﾜｻﾜ…

ｽﾙｯ…

無人



曜「」

・別室モニタールーム

鞠莉「はい！はい！今回はね！この辺でね、はい！実験終了と！！ね！！ 」

善子「そう！いやー、なかなか興味深い結果になりましたね！はい！！ね！！」

ルビィ「曜さんどこに貯めてたんだってくらい泣いてますよ」

鞠莉「いや！これは！ね！私たちの出る幕じゃありませんからして！！ね！！」



鞠莉「千歌さん！！！」

千歌「───っ////」ｳﾂﾑｷ

善子「声あてのご協力ありがとうございました！！！！ね！！！ほんっとにもう！！！」

鞠莉「あ、全身のモーションセンサーもう外していいですよ。あと表情センサーも」

善子「いやぁ・・・あの千歌さんの恥ずかしがる顔は素晴らしいですね！！！」

鞠莉「いやぁアレはたまんないわ！あたくしちょっとイキかけましてよっほっほっほっ！！」

千歌「～～っ！///うるさいっ！ばがっ！！///」

千歌「…よーちゃんのばか・・・///」

終わり